JP2005351029A - 電子キーシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明は、電子キー1と、この電子キー1の使用により自動車のドアの開閉を行うドア開閉装置2と、このドア開閉装置2に駆動電力を供給する車載用の2次電池3と、非常時にドア開閉装置2を駆動する電力を外部から受け取ってドア開閉装置2に供給する受電装置4と、送電装置5とを備えている。そして、2次電池3が使用可能な通常時には、その2次電池3から供給される電力でドア開閉装置2が駆動され、2次電池3が使用不能である非常時には、受電装置4が外部の送電装置5から受けとる電力でドア開閉装置2が駆動され、この駆動により非常時に電子キー1を使用してドアロックが解除できるようになっている。
【選択図】 図1
Description
このため、自動車を長期にわたって使用しないようなときには、車載用の2次電池の自己放電などに起因してその2次電池が使用できなくなる場合がある。この場合には、上記のリーダライタやアクチュエータなどのドア開閉装置が動作できなくなり、この結果、ドアロックを使用者が容易に解除できないという不具合がある。
すなわち、第1の発明は、電子キーと、この電子キーを使用してドアの開閉を行うドア開閉装置とを有する電子キーシステムであって、前記ドア開閉装置に駆動電力を供給する2次電池と、受電用コイルを有し、前記ドア開閉装置を駆動するために送られてくる電力を前記受電用コイルにより受け取る受電装置と、を備えている。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記受電装置の受電用コイルと接近することで電磁的に結合できるとともに相互に分離自在に構成される送電用コイルを有し、前記送電用コイルを前記受電装置の前記受電用コイルと電磁結合させて前記受電装置に電力を送る送電装置を、さらに備え、前記送電装置は1次電池で駆動するようになっている。
第5の発明は、第1または第2の発明において、前記受電装置の受電用コイルまたは充電用の送電装置の送電用コイルと電磁的に結合できるとともに相互に分離自在に構成される送電・受電兼用コイルと、2次電池とを含む送電・受電兼用装置をさらに備え、前記送電・受電兼用装置は、前記送電・受電兼用コイルを前記受電装置の前記受電用コイルと電磁結合させたときに前記受電装置に電力を送るようになっており、かつ、前記送電・受電兼用コイルを前記送電装置の送電用コイルと電磁結合させたときに前記送電装置から電力を受け取って前記2次電池を充電するようになっている。
第9の発明は、第5乃至第8のいずれかの発明において、前記送電・受電兼用装置は、携帯電話に搭載されている。
以上のような構成からなる本発明によれば、電子キーシステムにおいて、ドア開閉装置を駆動する2次電池が使用不能となって使用者がドアを容易に開けることができない場合に、そのドアを使用者が容易に開けることができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の電子キーシステムの第1実施形態の構成を示すブロック図である。
この第1実施形態に係る電子キーシステムは、キーレス・エントリー・システムに適用したものであり、図1に示すように、電子キー1と、この電子キー1の使用により自動車のドアの開閉を行うドア開閉装置2と、このドア開閉装置2に駆動電力を供給する車載用の2次電池3と、非常時にドア開閉装置2を駆動する電力を外部から受け取ってドア開閉装置2に供給する受電装置4と、この受電装置4に対して電気的な接続がない非接触の状態で電力を伝送する送電装置5と、を備えている。
送受信部11は、ドア開閉装置2の送受信部21と所定の手順により所定の通信を行うものである。制御回路12は、送受信部11が通信を行う場合に、メモリ13に記憶される所定の手順によりその通信の制御を行うものである。メモリ13は、上記の通信の際の手順やID番号などを、あかじめ記憶している。
送受信部21は、電子キー1の送受信部11と所定の手順により所定の通信を行うものである。制御回路22は、送受信部21が通信を行う場合に、メモリ(図示せず)に記憶される所定の手順によりその通信の制御を行い、その通信が所定の条件を満足した場合に、ドア開閉用モータ24を駆動させてドアの開閉制御を行うものである。ドア開閉用モータ24は、ドア(図示せず)を開閉するためのモータである。
受電装置4は、図1に示すように、受電用コイル41と、整流回路42と、コンデンサ43と、ツェナダイオード44とを備え、その出力端子がダイオード45を介してドアユニット23とドア開閉用モータ24とに電気的に接続され、これらに非常時に受電電力を供給するようになっている。
整流回路42は、受電用コイル41に誘起される交流電圧を整流して直流電圧を出力するものである。整流回路42の出力側には、図示のようにコンデンサ43とツェナダイオード44とが接続され、出力電圧の定電圧化を図るようになっている。
送電装置5は、図1に示すように、1次電池(乾電池)51と、スイッチ52と、送電回路53と、送電用コイル54とを備えている。
次に、このような構成からなる第1実施形態の動作例について、図1を参照して説明する。
このときに、使用者がドアを開けるために、電子キー1をドア内に配置されるドアユニット23に接近させると、電子キー1の送受信部11とドアユニット23の送受信部21との間で所定の通信を行う。この通信の結果、制御回路22は、所定の条件を満足したことを確認すると、ドアを開けるためにドア開閉用モータ24を駆動させる。
次に、自動車を長期間にわたって使用しないために、車載用の2次電池3が使用できない非常時の動作について説明する。
そして、使用者は、その送電装置5側の送電用コイル54を受電装置4側の受電用コイル41に接近させて、両コイル54、41が電磁結合する状態にさせる。この結果、送電装置5からの交流電力がその両コイル54、41を介して受電装置4側に伝送され、この伝送された交流電力は整流回路42で直流に変換されてドア開閉装置2に供給される。この結果、ドア開閉装置2は動作できる状態になる。
以上説明したように、この第1実施例によれば、受電装置4を設けるようにしたので、ドア開閉装置2を駆動する2次電池3が使用不能となってドアを開けることができなくなった場合に、ドアを開けるだけの最小の電力を送電装置5から受電装置4に供給すれば、そのドアを容易に開けることができる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の電子キーシステムの第2実施形態の構成を示すブロック図である。
ただし、受電装置4の受電用コイル41は、送電・受電兼用装置6の送電・受電兼用コイル65とは独立に構成され、その接近により電磁結合してトランスを形成するようになっている点が異なる。
送電回路61は、動作時に、2次電池63から供給される直流電圧を使用して所定の周波数の交流電圧を生成し、この生成した交流電圧を送電・受電兼用コイル65に供給するものである。受電回路62は、送電・受電兼用コイル65が送電装置7のコイル73と電磁結合して送電装置7から電力が送電される場合に、送電・受電兼用コイル65に誘起される交流電圧を整流して直流電圧を生成する回路、すなわち交流−直流変換回路である。受電回路62で生成される直流電圧は、充放電制御回路64を介して2次電池63に供給され、2次電池63を充電するようになっている。
送電・受電兼用コイル65は、送電装置7のコイル73と接近させて使用する場合には、その両コイル65、73は、電磁結合して両者の間でトランスを形成するようになっている。また、送電・受電兼用コイル65は、受電装置4の受電用コイル41と接近させて使用する場合には、その両コイル65、41は、電磁結合して両者の間でトランスを形成するようになっている。すなわち、コイル65とコイル73、およびコイル65とコイル41は、相互に電磁結合でき、かつ相互に分離できるようになっている。
AC/DCコンバータ71は、例えば家庭に供給される100〔V〕の交流電圧を所定の直流電圧に変換するものであり、その変換された直流電圧を送電回路72に供給するようになっている。送電回路72は、AC/DCコンバータ71からの直流電圧を使用して所定の周波数の交流電圧を生成する回路であり、この生成した交流電圧をコイル73に供給するようになっている。
まず、車載用の2次電池3が使用できる通常時の動作について説明する。この場合には、ドア開閉装置2には2次電池3から電力が供給され、ドア開閉装置2は動作できる状態にある。
次に、自動車を長期間にわたって使用しないために、車載用の2次電池3が使用できない非常時の動作について説明する。
この設定により、制御回路67は、その旨の表示を表示器68に表示させるとともに、切り換えスイッチSW1〜SW3の接点を、図2に示す位置とは反対の位置、すなわち、送電回路61側に切り換える。この結果、送電回路61は2次電池63により駆動し、所定の交流電圧を生成し、この生成された交流電圧が送電・受電兼用コイル65の両端に印加される。
ここで、使用者が、上記のように送電・受電兼用装置6を送電装置として動作させるためには、2次電池63を送電装置7を利用して充電しておく必要があるので、その充電動作について説明する。
この状態で、使用者は、送電装置7を用いて2次電池63の充電を行う旨の設定を設定器66で行うと、その設定データが制御回路67に入力される。制御回路67は、その設定データに従い、その旨の表示を表示器68に表示させるとともに、切り換えスイッチSW1〜SW3の接点を、図2に示す位置、すなわち、受電回路62側に固定させる。
以上説明したように、この第2実施例によれば、受電装置4を設けるようにしたので、ドア開閉装置2を駆動する2次電池3が使用不能となってドアを開けることができなくなった場合に、ドアを開けるだけの電力を携帯電話などの端末機器に搭載させてある送電・受電兼用装置6から受電装置4に供給すれば、そのドアを容易に開けることができる。
Claims (9)
- 電子キーと、この電子キーを使用してドアの開閉を行うドア開閉装置とを有する電子キーシステムであって、
前記ドア開閉装置に駆動電力を供給する2次電池と、
受電用コイルを有し、前記ドア開閉装置を駆動するために送られてくる電力を前記受電用コイルにより受け取る受電装置と、
を備えていることを特徴とする電子キーシステム。 - 前記ドア開閉装置は、前記2次電池が使用できるときには前記2次電池からの電力で駆動し、前記2次電池が使用できないときには前記受電装置が外部から受け取る電力で駆動するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステム。
- 前記受電装置の受電用コイルと接近することで電磁的に結合できるとともに相互に分離自在に構成される送電用コイルを有し、前記送電用コイルを前記受電装置の前記受電用コイルと電磁結合させて前記受電装置に電力を送る送電装置を、さらに備え、
前記送電装置は1次電池で駆動するようになっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子キーシステム。 - 前記送電装置は、前記送電用コイルと、この送電用コイルに供給する交流を生成する送電手段とを備え、
前記受電装置は、前記受電用コイルと、この受電用コイルと前記送電装置の送電用コイルとが電磁的に結合するときに、前記受電用コイルに誘起される交流を直流に変換する整流手段とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の電子キーシステム。 - 前記受電装置の受電用コイルまたは充電用の送電装置の送電用コイルと電磁的に結合できるとともに相互に分離自在に構成される送電・受電兼用コイルと、2次電池とを含む送電・受電兼用装置をさらに備え、
前記送電・受電兼用装置は、前記送電・受電兼用コイルを前記受電装置の前記受電用コイルと電磁結合させたときに前記受電装置に電力を送るようになっており、かつ、前記送電・受電兼用コイルを前記送電装置の送電用コイルと電磁結合させたときに前記送電装置から電力を受け取って前記2次電池を充電するようになっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子キーシステム。 - 前記送電装置は、前記送電用コイルと、この送電用コイルに供給する交流を生成する送電手段とを備え、
前記送電・受電兼用装置は、
前記送電・受電兼用コイルに供給する交流を生成する送電手段と、
前記送電・受電兼用コイルに誘起される交流を直流に変換する受電手段と、
前記送電・受電兼用コイルと、前記送電手段および前記受電手段のうちのいずれか一方との選択的な接続を行う第2接続手段と、
前記2次電池と、前記送電手段および前記受電手段のうちのいずれか一方との選択的な接続を行う第2接続手段と、
前記第1接続手段および前記第2接続手段の接続を選択データに基づいてそれぞれ制御する制御手段とを備え、
前記受電装置は、前記受電用コイルと、この受電用コイルと前記送電・受電兼用装置の送電・受電兼用コイルとが電磁的に結合するときに、前記受電用コイルに誘起される交流を直流に変換する整流手段とを備えていることを特徴とする請求項5に記載の電子キーシステム。 - 前記送電・受電兼用装置は、
前記制御手段に対して、前記送電手段または前記受電手段の選択的な使用を設定する設定手段と、この設定手段の設定状態を表示させる表示手段とをさらに備え、
前記制御手段は、前記設定手段の設定に基づいて前記第1接続手段および前記第2接続手段の接続制御を行うようになっていることを特徴とする請求項6に記載の電子キーシステム。 - 前記受電装置の前記整流手段の出力電圧は、定電圧化されていることを特徴とする請求項4、請求項6、または請求項7に記載の電子キーシステム。
- 前記送電・受電兼用装置は、携帯電話に搭載されていることを特徴とする請求項5乃至請求項8のうちのいずれかに記載の電子キーシステム。
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2004
- 2004-06-14 JP JP2004175319A patent/JP4487647B2/ja not_active Expired - Lifetime
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