JP2005350400A - スルホネート類の製造方法、及びスルホネート類 - Google Patents

スルホネート類の製造方法、及びスルホネート類 Download PDF

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Abstract

【課題】 環状アミノアルコール類とハロゲン化スルホニル類を反応させて対応するスルホネート類を製造するに際し、排水の負荷が小さい製法の提供。
【解決手段】 3員環〜8員環の環状アミノアルコール類から対応するスルホネート類を製造する方法であって、アミノアルコール類とハロゲン化スルホニル類(2)を反応溶媒とトリメチルアミンの存在下に反応させることを特徴とするスルホネート類の製法。但し、反応溶媒として、ハロゲン化脂肪族炭化水素系溶媒を除く。
Figure 2005350400

(2)
[式中、Rはアルキル基又は芳香族基を表す。但し、該アルキル基及び芳香族基における1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されてもよい。また、これらの置換基のうち、ハロゲン原子以外のものは、その水素原子が他の置換基で置換されていてもよい。Xは塩素原子、臭素原子又は沃素原子を表す。]
【選択図】 なし

Description

本発明は、優れた抗菌活性を有するカルバペネム化合物等の合成用中間体化合物として有用なスルホネート類の製造方法、及びスルホネート類に関する(特開昭60−19787号公報、特開2002−88058号公報、特許第2955886号公報、特許第2707811号公報を参照)。
上記のスルホネート類の製造方法としては、例えば、1)ジクロロメタン及びトリエチルアミンの存在下にアミノアルコール類とハロゲン化スルホニル類を反応させる方法(特許文献1、特許文献2を参照)や、2)ピリジンの存在下にアミノアルコール類とハロゲン化スルホニル類を反応させる方法(非特許文献1を参照)が公知である。
特許第2748500号公報[製造例9を参照]
特開2002−97180号公報[実施例1を参照]
J.Org.Chem.,55(5),1684−1687(1990)、Synthetic Communications,25(23),3741−3746(1995)[第1686頁参照]
しかしながら、上記1)の方法は、反応溶媒としてジクロロメタンを用いており、環境衛生上、好ましくない。
また、上記2)の方法は、大過剰のピリジンを使用するため、反応終了後の後処理においてピリジンの除去操作が必要であり、排水中の負荷が増大するという問題があった。
本発明の目的は、上記のアミノアルコール類とハロゲン化スルホニル類を反応させてスルホネート類を製造するに際し、環境衛生上の問題が低減され、且つ排水の負荷が比較的小さい方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、上記のカルバペネム化合物を製造する際の中間体化合物として、公知のメタンスルホネート類よりも反応性や収率に優れる芳香族スルホネート類を提供することにある。
本発明者は、鋭意検討した結果、反応溶媒としてハロゲン化脂肪族炭化水素系溶媒を除く溶媒を用い、有機塩基としてトリメチルアミンを用いると、上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の(イ)は、下式(1a)〜(1g)で示されるアミノアルコール類からそれぞれ対応するスルホネート類を製造する方法であって、上記アミノアルコール類のそれぞれと下式(2)で示されるハロゲン化スルホニル類を反応溶媒とトリメチルアミンの存在下に反応させることを特徴とする下式(3a)〜(3g)で示されるスルホネート類の製造方法を提供するものである。但し、反応溶媒として、ハロゲン化脂肪族炭化水素系溶媒を除く。
Figure 2005350400
Figure 2005350400
(2)
Figure 2005350400
[式中、Wは酸素原子又はイオウ原子を表し、pは0又は1である。
は直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、環状アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、直鎖状アルキルカルボニル基、分枝状アルキルカルボニル基、直鎖状アルキルオキシカルボニル基、分枝状アルキルオキシカルボニル基、環状アルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、アルキルオキシカルボニルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニルオキシカルボニル基、アルケニルカルボニルオキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニルオキシカルボニル基、直鎖状アルキルオキシチオカルボニル基、分枝状アルキルオキシチオカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アラルキルオキシチオカルボニル基、アミノ基、ヒドロキシル基、ウレイド基、チオウレイド基又はアミノカルボニル基を表す。但し、Rで表される基における1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されていてもよい。該置換基はRが直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、環状アルキル基又はアルケニル基である場合は、ヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ウレイド基、カルボキシル基、アルコキシカルボキシル基、アラルキルオキシカルボニル基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる。また、上記の置換基はRがアリール基又はアラルキル基である場合は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、ニトロ基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる。さらに、前記の置換基はRがアミノ基、ヒドロキシル基、ウレイド基、チオウレイド基又はアミノカルボニル基である場合は炭素数1〜6のアルキル基である。
は水素原子、直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、アリール基、アラルキル基、直鎖状アルキルカルボニル基、分枝状アルキルカルボニル基、アルケニルカルボニル基、アリールカルボニル基、直鎖状アルコキシカルボニル基、分枝状アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニル基を表す。但し、Aで表される上記の基における1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されていてもよい。該置換基は、ヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ウレイド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる。
は直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、環状アルキル基又は芳香族基を表す。但し、該アルキル基及び芳香族基における1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されていてもよい。該置換基はRが直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基又は環状アルキル基である場合は、ハロゲン原子から選ばれる。また、上記の置換基はRが芳香族基である場合は、アルキル基、アルコキシル基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、アルキルカルボニル基、シアノ基、ヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルチオ基、メルカプト基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる。
Xは塩素原子、臭素原子又は沃素原子を表す。]
また、本発明の(ロ)は、下式(4)で示される芳香族スルホネート類を提供するものである。
Figure 2005350400
(4)
[式中、Rは、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数1〜6の分枝状アルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数5〜8のシクロアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数5〜8のシクロアルキニル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜13のアラルキル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数3〜8のアルケニルカルボニル基、炭素数3〜8のアルキニルカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルオキシカルボニル基、炭素数3〜8のアルケニルオキシカルボニル基又は炭素数8〜11のアラルキルオキシカルボニル基を表す。但し、Rで表される基における1〜3個の水素原子は1〜3個の置換基により置換されてもよい。
は、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基を表す。Arは、1〜3個の水素原子が1〜3個の置換基により置換されてもよいフェニル基を表す。]
また、本発明の(ハ)は、下式(5)で示される芳香族スルホネート類を提供するものである。
Figure 2005350400
(5)
[式中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数1〜6の分枝状アルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数5〜8のシクロアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜13のアラルキル基を表す。但し、R及びRで表される基における1〜3個の水素原子は1〜3個の置換基により置換されてもよい。
は、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基を表す。Arは、1〜3個の水素原子が1〜3個の置換基により置換されていてもよいフェニル基を表す。]
本発明の(イ)によれば、アミノアルコール類とハロゲン化スルホニル類を反応させてスルホネート類を製造するに際し、環境衛生上の問題が低減され、且つ排水の負荷が比較的小さい。
また、本発明(ロ)や(ハ)の芳香族スルホネート類は、上記のカルバペネム化合物を製造する際の中間体化合物として、公知のメタンスルホネート類よりも反応性や収率に優れる。
以下、本発明(イ)、(ロ)及び(ハ)を詳細に説明する。
本発明(イ)は、上式(1a)〜(1g)及び(3a)〜(3g)において、Rは直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、環状アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、直鎖状アルキルカルボニル基、分枝状アルキルカルボニル基、直鎖状アルキルオキシカルボニル基、分枝状アルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、直鎖状アルキルオキシチオカルボニル基、分枝状アルキルオキシチオカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アラルキルオキシチオカルボニル基、アミノ基、ヒドロキシル基、ウレイド基、チオウレイド基又はアミノカルボニル基を表す。但し、Rで表される基における1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されていてもよい。
上記のRで表される置換基を有してもよいアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基やt−ブチル基等の炭素数1〜6の直鎖状又は分枝状アルキル基;シクロペンチル基やシクロへキシル基等の炭素数5〜8の環状アルキル基;これらの直鎖状又は分枝状アルキル基や環状アルキル基における1〜3個の水素原子がヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ウレイド基、カルボキシル基、アルコキシカルボキシル基、アラルキルオキシカルボニル基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる1〜3個の置換基で置換された基等が挙げられる。
上記の置換基を有してもよいアルケニル基としては、例えば、プロペニル基やブテニル基等の炭素数2〜6のアルケニル基;これらのアルケニル基における1〜3個の水素原子がヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ウレイド基、カルボキシル基、アルコキシカルボキシル基、アラルキルオキシカルボニル基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる1〜3個の置換基で置換された基等が挙げられる。
上記の置換基を有してもよいアリール基としては、例えば、フェニル基、ビフェニル基やナフチル基等の炭素数6〜12のアリール基;これらのアリール基における1〜3個の水素原子が炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、ニトロ基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる1〜3個の置換基で置換されたアリール基が挙げられる。
上記の置換基を有してもよいアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、p−メトキシベンジル基やp−ニトロベンジル基等のようなアラルキル基における芳香環の1〜3個の水素原子が炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、ニトロ基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよいアリール基が挙げられる。
上記のアルキルカルボニル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基やピバロイル基等の無置換のアルキルカルボニル基が挙げられる。
上記のアルキルオキシカルボニル基としては、例えば、メチルオキシカルボニル基、エチルオキシカルボニル基、n−プロピルオキシカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、n−ブチルオキシカルボニル基、sec−ブチルオキシカルボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボニル基やt−アミルオキシカルボニル基のような炭素数2〜8の直鎖状又は分枝状アルキルオキシカルボニル基;シクロヘキシルオキシカルボニル基やシクロオクチルオキシカルボニル基等のような炭素数6〜9の環状アルキルオキシカルボニル基が挙げられる。
上記のアルケニルオキシカルボニル基としては、例えば、アリルオキシカルボニル基や2−クロロアリルオキシカルボニル基のようなハロゲン原子で置換されていてもよいアルケニルオキシカルボニル基が挙げられる。
上記のアルキルオキシチオカルボニル基としては、例えば、上記のアルキルオキシカルボニル基における例示において、カルボニルをチオカルボニルに読み替えた基が挙げられる。
上記のアラルキルオキシカルボニル基としては、例えば、ベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基やp−ニトロベンジルオキシカルボニル基のような炭素数8〜10のアラルキルオキシカルボニル基が挙げられる。
上記のアラルキルオキシチオカルボニル基としては、例えば、上記のアラルキルオキシカルボニル基における例示において、カルボニルをチオカルボニルに読み替えた基が挙げられる。
で表されるアミノ基としては、例えば、1又は2個の水素原子が、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基やt−ブチル基等のような炭素数1〜6のアルキル基の1又は2個で置換されていてもよいアミノ基が挙げられる。また、上記2個のアルキル基で置換されたアミノ基は該2個のアルキル基が結合し、N原子と一緒になって、例えば、ピペリジノ基のように環状構造になってもよく、さらに、該環状構造における炭素−炭素結合は1〜2個の−NH−や−S−で中断されていてもよい。
で表されるヒドロキシル基としては、例えば、水素原子が、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基やt−ブチル基等のような炭素数1〜6のアルキル基で置換されていてもよいヒドロキシル基が挙げられる。
で表されるウレイド基としては、例えば、3個の水素原子が、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基やt−ブチル基等のような炭素数1〜6のアルキル基の1〜3個で置換されていてもよいウレイド基が挙げられる。
で表されるチオウレイド基としては、例えば、3個の水素原子が、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基やt−ブチル基等のような炭素数1〜6のアルキル基の1〜3個で置換されていてもよいチオウレイド基が挙げられる。
で表されるアミノカルボニル基としては、例えば、アミノにおける2個の水素原子が、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基やt−ブチル基等のような炭素数1〜6のアルキル基の2個で置換されていてもよいアミノカルボニル基が挙げられる。該アミノカルボニル基が炭素数1〜6のアルキル基の2個で置換されたアルキル基は、例えば、2個のアルキル基が結合し、N原子と一緒になって環状構造を有していてもよい。また、該環状構造における炭素−炭素結合が1〜2個の−NH−や−S−で中断されていてもよい。
で表されるアミノカルボニル基としては、アミノにおける2個の水素原子が炭素数1〜6のアルキル基の2個で置換されたアミノカルボニル基が好ましい。
より好ましいRとしては、アルコキシカルボニル基(炭素数2〜7)やジアルキルアミノカルボニル基(炭素数3〜13)が挙げられる。殊に好ましいRとしては、メトキシカルボニル基やジメチルアミノカルボニル基が挙げられる。
本発明(イ)において、式(1a)〜(1g)及び(3a)〜(3g)におけるAは、水素原子、直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、アリール基、アラルキル基、直鎖状アルキルカルボニル基、分枝状アルキルカルボニル基、アルケニルカルボニル基、アリールカルボニル基、直鎖状アルコキシカルボニル基、分枝状アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニル基を表す。但し、水素原子以外の上記の基における1〜3個の水素原子は、ヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ウレイド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる1〜3個の置換基により置換されていてもよい。
で表される上記の無置換アルキル基や置換アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基やt−ブチル基等のような炭素数1〜6の無置換のアルキル基;ハロゲン原子(塩素原子や臭素原子等)、シアノ基又はニトロ基で置換された炭素数1〜6のアルキル基が挙げられる。
で表される上記の無置換アリール基や置換アリール基としては、例えば、フェニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基、1−アントリル基や3−アントリル基のような炭素数6〜14の無置換アリール基;ハロゲン原子(塩素原子や臭素原子等)、シアノ基又はニトロ基で置換された炭素数6〜14の置換アリール基が挙げられる。
また、Aで表される上記の無置換アラルキル基や置換アラルキル基としては、該アラルキルにおけるアリールがフェニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基、1−アントリル基や3−アントリル基のような炭素数7〜16の無置換アラルキル基(ベンジル基やフェネチル基等);ハロゲン原子(塩素原子や臭素原子等)、シアノ基又はニトロ基で置換された炭素数7〜16の置換アラルキル基が挙げられる。
で表される無置換のアルキルカルボニル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基やピバロイル基等が挙げられる。Aで表される置換アルキルカルボニル基としては、例えば、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子やヨウ素原子等)、シアノ基又はニトロ基で置換されたアルキルカルボニル基が挙げられる。
で表されるアルケニルカルボニル基としては、無置換アリルカルボニル基や、該アリルの水素原子が、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子やヨウ素原子等)、シアノ基又はニトロ基で置換されたアリルカルボニル基等が挙げられる。
で表される上記の無置換アリールカルボニル基や置換アリールカルボニル基としては、例えば、ベンゾイル基のような炭素数7〜13の無置換アリールカルボニル基;ハロゲン原子(塩素原子や臭素原子等)、シアノ基又はニトロ基で置換された炭素数7〜13の置換アリールカルボニル基が挙げられる。
で表される上記の無置換アルコキシカルボニル基や置換アルコキシカルボニル基としては、例えば、t−ブチルオキシカルボニル基、2−ヨウ化エチルオキシカルボニル基や2,2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル基のような水素原子の1〜3個がハロゲン原子の1〜3個で置換されてもよい炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基が挙げられる。
で表される上記の無置換アルケニルオキシカルボニル基や置換アルケニルオキシカルボニル基としては、例えば、アリルオキシカルボニル基のような炭素数4〜8の無置換アルケニルオキシカルボニル基;ハロゲン原子(塩素原子や臭素原子等)、シアノ基又はニトロ基で置換された炭素数4〜8の置換アルケニルオキシカルボニル基が挙げられる。
さらに、Aで表されるアラルキルオキシカルボニル基としては、例えば、ベンジルオキシカルボニル基等の炭素数8〜10の無置換アラルキルオキシカルボニル基;p−ニトロベンジルオキシカルボニル基等の炭素数8〜10の置換アラルキルオキシカルボニル基が挙げられる。
より好ましいAとしては、アリルオキシカルボニル基のような炭素数4〜8の無置換アルケニルオキシカルボニル基やp−ニトロベンジルオキシカルボニル基等の炭素数8〜10の置換アラルキルオキシカルボニル基が挙げられる。殊に好ましいAとしては、アリルオキシカルボニル基やp−ニトロベンジルオキシカルボニル基が挙げられる。
本発明(イ)において、式(1c)〜(1g)におけるWは、酸素原子又はイオウ原子を表し、pは0又は1である。
式(1c)〜(1g)の化合物において、pが0である化合物が好ましい。
本発明の(イ)においては、式(1d)で示され、N原子を1位としたときのR及びOHの置換位置がそれぞれ反時計まわり方向に2位及び4位である化合物が好ましい。また、本発明の(イ)においては、式(1d)で示され、N原子を1位としたときのR及びOHの置換位置がそれぞれ反時計まわり方向に2位及び4位であり、Rが炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基、炭素数6〜9のシクロアルキルオキシカルボニル基、炭素数3〜7のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数6〜9のシクロアルケニルオキシカルボニル基、炭素数3〜7のアルキニルオキシカルボニル基、炭素数7〜10のアリールオキシカルボニル基、炭素数8〜11のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数3〜8のアルキルカルボニルオキシカルボニル基、炭素数4〜9のアルケニルカルボニルオキシカルボニル基、炭素数3〜8のアルキルオキシカルボニルオキシカルボニル基、炭素数4〜9のアルケニルオキシカルボニルオキシカルボニル基又は炭素数9〜12のアラルキルオキシカルボニルオキシカルボニル基であり、且つ、Aがp−ニトロベンジルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基である化合物が特に好ましい。但し、R及びAにおける各基の1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されてもよい。
さらに、本発明の(イ)においては、式(1d)で示され、N原子を1位としたときのR及びOHの置換位置がそれぞれ反時計まわり方向に2位及び4位であり、Rがアミノカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルアミノカルボニル基、炭素数3〜8のN,N−ジアルキルアミノカルボニル基、炭素数6〜9のN−シクロアルキルアミノカルボニル基、炭素数11〜17のN,N−ジシクロアルキルアミノカルボニル基、炭素数7〜15のN−アルキル−N−シクロアルキルアミノカルボニル基、炭素数3〜8のアルケニルアミノカルボニル基、炭素数4〜10のN,N−ジアルケニルアミノカルボニル基、炭素数6〜9のN−シクロアルケニルアミノカルボニル基、炭素数11〜17のN,N−ジシクロアルケニルアミノカルボニル基、炭素数8〜15のN−アルケニル−N−シクロアルキルアミノカルボニル基、炭素数8〜15のN−アルケニル−N−シクロアルケニルアミノカルボニル基、炭素数7〜13のN−アリールアミノカルボニル基又は炭素数8〜14のN−アラルキルアミノカルボニル基であり、Aがp−ニトロベンジルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基である化合物も特に好ましい。但し、R及びAにおける基の1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されてもよい。
本発明の(イ)においては、式(3b)〜(3g)におけるR及びAが上記のものであり、且つ式(3b)〜(3g)におけるRが芳香族基である化合物がさらに好ましい。
本発明(イ)におけるハロゲン化スルホニル類は、下式(2)で示される。
Figure 2005350400
(2)
[式中、Rは直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基又は芳香族基を表す。但し、これらのアルキル基及び芳香族基における1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されてもよい。Xは塩素原子、臭素原子又は沃素原子を表す。]
で表されるアルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、シクロペンチル基やシクロへキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基や、炭素数5〜6のシクロアルキル基;パーフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基やパーフルオロブチル基等のハロゲン原子で置換されたアルキル基が挙げられる。
で表される芳香族基としては、例えば、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−アントリル基、3−アントリル基又はフェナントリル基のようなアリール基や、2−チエニル基、3−チエニル基、チアントレニル基、フリル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、イソチアゾリル基、イソオキサゾリル基、ピリジル基、ピラジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基又はキノリル基等の含ヘテロ原子含有環状基が挙げられる。これらのアリール基や含ヘテロ原子含有環状基は、その水素原子の1〜3個が炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜6のアルケニルオキシ基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数2〜6のアルキルカルボニル基、シアノ、ヒドロキシル基、アミノ基、炭素1〜6のアルキルアミノ基、炭素数2〜6のジアルキルアミノ基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、メルカプト基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる1〜3個の置換基で置換されてもよい。また、これらの置換基のうち、ハロゲン原子以外のものは、その水素原子が他の置換基で置換されてもよい。さらに、上述したアリール基や含ヘテロ原子含有環状基における炭素−炭素結合はケイ素原子で中断されていてもよい。
で表される芳香族基の具体例としては、以下の基が挙げられる。
4−トリル基、2−トリル基、3−トリル基、4−エチルフェニル基、2−エチルフェニル基、4−n−プロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、4−n−ブチルフェニル基、4−t−ブチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリイソプロピルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、2,3,4,5,6−ペンタメチルフェニル基、4−(1’,1’,1’−トリフルオロメチル)フェニル基、3−(1’,1’,1’−トリフルオロメチル)フェニル基、3,5−ジ−(1’,1’,1’−トリフルオロメチル)フェニル基、2’−トリクロロシリルエチル基、2’−トリメトキシシリルフェニル基、2,4−ジメチル−3−チエニル基、4−メチル−2−トリフルオロメチル−3−フリル基、4−エチル−3−ピリジル基、
2−エテニルフェニル、3−エテニルフェニル、4−エテニルフェニル、2−(1’−プロペニル)−フェニル、3−(1’−プロペニル)−フェニル、4−(1’−プロペニル)−フェニル、2−(1’−ブテニル)−フェニル、3−(1’−ブテニル)−フェニル、4−(1’−ブテニル)−フェニル、
4−アセチレニルフェニル、2,5−アセチレニルフェニル、3,5−アセチレニルフェニル、
4−ベンジルフェニル、4−(2’−フェネチル)フェニル、4−ジフェニル、3−ジフェニル、4’−メチル−4−ジフェニル、4’−メチル−3−ジフェニル、4’−トリフルオロメチル−4−ジフェニル、4’−トリフルオロメチル−3−ジフェニル、3’,5’−ビストリフルオロメチル−4−ジフェニル、3’,5’−ビストリフルオロメチル−3−ジフェニル、4’−メトシキ−4−ジフェニル、4’−メトシキ−3−ジフェニル、4’−クロロ−4−ジフェニル、4’−クロロ−3−ジフェニル、4’−フルオロ−4−ジフェニル、4’−フルオロ−4−ジフェニル、3’,5’−ジクロロ−4−ジフェニル、3’,5’−ジクロロ−3−ジフェニル、3’,4’−ジクロロ−4−ジフェニル、3’,4’−ジクロロ−3−ジフェニル、2’,3’,4’,5’,6’−ペンタフルオロ−4−ジフェニル、2’,3’,4’,5’,6’−ペンタフルオロ−3−ジフェニル、5−(2’−ピリジニル)−2−チエニル等のアリール基、
4−アセチルフェニル、3−アセチルフェニル、4−ベンゾイルフェニル、3−アセチルフェニル、4−(2’−ブロモアセチル)フェニル、3−(2’−ブロモアセチル)フェニル、3−(4’−ピリジル)カルボニルフェニル、3−(2’−ピリジル)カルボニルフェニル、4−メトキシカルボニルフェニル、3−メトキシカルボニルフェニル、4−エトキシカルボニルフェニル、4−t−ブトキシカルボニルフェニル、4−メトキシカルボニル−3−フリル、4−カルボキシルフェニル、3−カルボキシルフェニル、2−カルボキシルフェニル、
4−シアノフェニル、3−シアノフェニル、2−シアノフェニル、2,4−ジシアノフェニル、3,5−ジシアノフェニル、3,4−ジシアノフェニル、2,4,6−トリシアノフェニル、
2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、2−メトキシフェニル、4−n−ブトキシフェニル、3−n−ブトキシフェニル、2−n−ブトキシフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、4−フェノキシフェニル、3−フェノキシフェニル、2−フェノキシフェニル、4’−クロロフェニルオキシ−4−フェニル、4’−クロロフェニルオキシ−3−フェニル、3’−クロロフェニルオキシ−4−フェニル、3’−クロロフェニルオキシ−3−フェニル、4’−フルオロフェニルオキシ−4−フェニル、3’,5’−ジクロロフェニルオキシ−4−フェニル、3’,5’−ジフルオロフェニルオキシ−4−フェニル、2’,3’,4’,5’,6’−ペンタフルオロフェニルオキシ−4−フェニル、2’,3’,4’,5’,6’−ペンタフルオロフェニルオキシ−3−フェニル、
4−ジメチルアミノフェニル、5−ジメチルアミノ−1−ナフチル、4−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、2−ニトロフェニル、3,5−ジニトロフェニル、2,6−ジニトロフェニル、2,4−ジニトロフェニル、4−(N−スクシンイミド)フェニル、3−メチルウレイドフェニル、
4−チオメチルフェニル、4−チオアセチルフェニル、4−チオベンゾイルフェニル、2−メタンスルホニルフェニル、4−ベンゼンスルホニルフェニル、5−ベンゼンスルホニル−2−チエニル、5−(5’−トリフルオロメチル−2−ピリジン)スルホニル−2−チエニル、
4−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、3−クロロフェニル、2−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、2−ブロモフェニル、4−ヨードフェニル、3−ヨードフェニル、2−ヨードフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、2,4,5−トリフルオロフェニル、2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル、4−ブロモ−2,5−ジフルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジブロモフェニル、2,5−ジブロモフェニル、2,6−ジブロモフェニル、
4−メチル−3−ニトロフェニル、4−メチル−3−クロロフェニル、3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニル、2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル、4−メトキシ−3−メトキシカルボニルフェニル等。
で表される芳香族基としては、フェニル基や4−トリル基が好ましく、フェニル基が特に好ましい。Xは塩素原子、臭素原子又は沃素原子を表し、塩素原子が好ましい。
本発明(イ)におけるハロゲン化スルホニル類(2)の使用量は、アミノアルコール類(1a)〜(1g)のそれぞれに対して、通常は1〜10モル倍の範囲、好ましくは1〜2モル倍の範囲である。
トリメチルアミンの使用量は、アミノアルコール類(1a)〜(1g)のそれぞれに対して、通常は1〜10モル倍の範囲、好ましくは1〜2モル倍の範囲である。
本発明(イ)におけるアミノアルコール類(1a)〜(1g)のそれぞれ、ハロゲン化スルホニル類(2)及びトリメチルアミンの仕込み順序としては、次に示すi)〜iii)の方法が挙げられる。
i)アミノアルコール類、ハロゲン化スルホニル類(2)及び上記の反応溶媒の混合物中に、トリメチルアミンガスを吹込む方法。
ii)アミノアルコール類、ハロゲン化スルホニル類(2)及び反応溶媒の混合物中に、トリメチルアミンの反応溶媒溶液を滴下する方法。
iii)トリメチルアミンの反応溶媒溶液中に、アミノアルコール類を添加し、次にハロゲン化スルホニル類(2)を滴下する方法。
反応溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼンやヘキサン等の炭化水素系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルやベンゾニトリル等のニトリル系溶媒、1、4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、ジメトキシエタンやジエトキシメタン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンやメチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドやN-メチルピロリドン等のアミド系溶媒、スルホランやジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒及び酢酸メチル、酢酸エチルや酢酸n-ブチル等のエステル系溶媒が挙げられる。必要に応じて、上記反応溶媒の二種類以上の混合溶媒を用いることもできる。反応溶媒としては、炭化水素系溶媒、ニトリル系溶媒やエーテル系溶媒が好ましく、炭化水素系溶媒がより好ましく、トルエンやクロロベンゼンが特に好ましい。
反応溶媒の使用量は、アミノアルコール類(1a)〜(1g)のそれぞれに対して、通常は1〜50重量倍の範囲、好ましくは1〜20重量倍の範囲、さらに好ましくは1〜10重量倍の範囲である。
反応温度は、通常は−20〜40℃程度の範囲であり、好ましくは−10〜20℃程度の範囲である。また、反応時間は、反応温度によって異なるが、通常は10分間〜24時間程度の範囲である。
反応終了後、得られた反応液を、酸の水溶液、水、アルカリの水溶液及び水の順に洗浄後、油層中の反応溶媒を留去することにより、式(3a)〜(3g)で示されるスルホネート類のそれぞれを得ることができる。
本発明(ロ)は、下式(4)で示される芳香族スルホネート類である。
Figure 2005350400
(4)
[式中、Rは炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数1〜6の分枝状アルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数5〜8のシクロアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜13のアラルキル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数3〜8のアルケニルカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルオキシカルボニル基、炭素数3〜8のアルケニルオキシカルボニル基又は炭素数8〜11のアラルキルオキシカルボニル基を表す。但し、Rで表される基における1〜3個の水素原子は1〜3個の置換基により置換されてもよい。Aは、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基を表す。Arは、1〜3個の水素原子が1〜3個の置換基により置換されてもよいフェニル基を表す。]
式(4)で示される芳香族スルホネート類としては、例えば、4−ベンゼンスルホニルオキシ−2−メトキシカルボニル−1−p−ニトロベンジルオキシカルボニルピロリジンや1−アリルオキシカルボニル−4−ベンゼンスルホニルオキシ−2−メトキシカルボニルピロリジン等が挙げられる。
本発明(ハ)は、下式(5)で示される芳香族スルホネート類である。
Figure 2005350400
(5)
[式中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数1〜6の分枝状アルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数5〜8のシクロアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜13のアラルキル基を表す。但し、R及びRで表される基における1〜3個の水素原子は1〜3個の置換基により置換されてもよい。Aは、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基を表す。Arは、1〜3個の水素原子が1〜3個の置換基により置換されてもよいフェニル基を表す。]
式(5)で示される芳香族スルホネート類としては、Arがフェニル基である化合物が好ましい。このような化合物としては、例えば1−アリルオキシカルボニル−4−ベンゼンスルホニルオキシ−2−ジメチルアミノカルボニルピロリジン等が挙げられる。
上述した各種の芳香族スルホネート類は、ラセミ体でもよく、光学活性体でもよい。
また、4種類存在する立体異性体のうち、いずれであってもよいが、上記のカルバペネム化合物等の合成用中間体として用いる場合は、(2S,4R)体又は(2R,4S)体が好ましい。
以下、実施例等により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
参考例1
下式で示される化合物(I)から、下式で示される化合物(II)を製造した例
Figure 2005350400
(I) (II)
4.99gのクロロギ酸エチル、30gのテトラヒドロフランを200mlフラスコに仕込んだ後、攪拌下に−15℃まで冷却した。10gの(2S,4R)1−アリルオキシカルボニル−2−カルボキシ−4−ヒドロキシピロリジン(I)、4.65gのN−メチルモルホリンを30gのテトラヒドロフランに溶解した溶液を内温−15〜−5℃で1時間かけて滴下した。滴下終了後、同温度で1時間保温した。保温終了後、23mlのジメチルアミン(2M−テトラヒドロフラン溶液)を内温−15〜−5℃で15分かけて滴下した。滴下終了後、同温度で1時間保温した。保温終了後の反応液をロータリーエバポレーターで濃縮後、6gの水、13.9gの1N−塩酸及び30gのクロロホルムを加えた。次いで、洗浄及び分液後、油層を20%食塩水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液及び20%食塩水の順で洗浄した。洗浄後の油層を減圧濃縮し、得られた濃縮残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離し、4.77gの(2S,4R)−1−アリルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−2−メトキシカルボニルピロリジン(II)を淡黄色油状物として得た(収率42.8%)。
[上記化合物(II)のH−NMR(300MHz;CDCl)データ]
δ:1.99〜2.07(m、1H),2.16〜2.36(m,1H),2.95,2.97(s×2,3H),3.09,3.14(s×2,3H),3.42〜3.73(m,3H),4.45〜4.64(m,3H),4.81〜4.87(m,1H),5.15〜5.33(m,2H),5.78〜5.98(m,1H)。
参考例2
下式で示される化合物(I)から、下式で示される化合物(III)を製造した例
Figure 2005350400
(I) (III)
Journal of Medicinal Chemistry 2001,44,737−748の記載を参考にして、(2S,4R)−1−アリルオキシカルボニル−2−カルボキシ−4−ヒドロキシピロリジン[上記化合物(I)]の7gから(2S,4R)−1−アリルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−2−メトキシカルボニルピロリジン[上記化合物(III)]の6.8gを得た。
実施例1
下式で示される化合物(II)から、下式で示される化合物(IV)を製造した例
Figure 2005350400
(II) (IV)
3.11gの(2S,4R)−1−アリルオキシカルボニル−2−ジメチルアミノカルボニル−4−ヒドロキシルピロリジン[化合物(II)]、16.9gのトリメチルアミン−モノクロロベンゼン溶液(7.22重量%)を200mlフラスコに仕込んだ後、攪拌下に−5℃まで冷却した。3.00gのベンゼンスルホニルクロライドを内温−5〜5℃で20分かけて滴下し、滴下終了後の混合物を同温度で1時間保温した。この時点で反応液をサンプリングして分析したところ、原料化合物(II)の転化率は100%であった。モノクロロベンゼンを加え、1N塩酸によりpH2.6に調整した。pH調整後、分液し、油層を水、5%炭酸水素ナトリウム水溶液及び水の順で洗浄した。洗浄後の油層を減圧濃縮後、得られた濃縮残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離し、4.42gの(2S,4R)−1−アリルオキシカルボニル−4−ベンゼンスルホニルオキシ−2−ジメチルアミノカルボニルピロリジン[化合物(IV)]を無色油状物として得た(単離収率94.8%)。
[上記化合物(IV)のH−NMR(300MHz;CDCl)データ]
δ:2.17〜2.57(m,2H),2,94,2.95(s×2,3H),3.07,3.12(s×2,3H),3.67〜3.77(m,2H),4.47〜4.61(m,2H),4.80〜4.86(m,1H),5.08〜5.29(m,3H),5.77〜5.94(m、1H),7.56〜7.72(m,3H),7.90〜7.93(m,2H)。
実施例2
Figure 2005350400
(V) (VI)
10.0gの(2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−メトキシカルボニル−1−p−ニトロベンジルオキシカルボニルピロリジン[上記化合物(V)]、48.7gのモノクロロベンゼンを300mlフラスコに仕込んだ後、攪拌下に−5℃まで冷却した。7.08gのベンゼンスルホニルクロライドを内温−5〜5℃で20分かけて滴下した。滴下終了後、内温を同温度に保ったまま、液中にディップさせた挿入管を通して、3.7mlのトリメチルアミンガスを1時間かけて吹き込んだ。吹込み終了後、内温−5〜5℃で1時間攪拌した。この時点で反応液をサンプリングして分析したところ、原料化合物(V)の転化率は100%であった。サンプリング後の反応液中に0.7%塩酸51gを加えて洗浄後、分液した。得られた油層を、水で2回洗浄し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、さらに水洗した。水洗後の油層を減圧濃縮することにより、13.6gの(2S,4R)−4−ベンゼンスルホニルオキシ−2−メトキシカルボニル−1−p−ニトロベンジルオキシカルボニルピロリジン(VI)を含むモノクロロベンゼン溶液を得た(収率94.4%)。
[上記化合物(VI)のH−NMR(300MHz;CDCl)データ]
δ:2.13〜2.27(m,1H),2.47〜2.67(m,1H),3.63〜3.88(m,5H),4.46〜4.54(m,1H),5.08〜5.31(m,3H),7.43〜7.50(m,2H),7.56〜7.76(m,3H),7.89〜7.93(m,2H),8.19〜8.23(m,2H)。
実施例3
下式で示される化合物(III)から、下式で示される化合物(VII)を製造した例
Figure 2005350400
(III) (VII)
5.02gの(2S,4R)−1−アリルオキシカルボニル−2−メトキシカルボニル−4−ヒドロキシルピロリジン[上記化合物(III)]、29.3gのトリメチルアミン−モノクロロベンゼン溶液(7.22重量%)を200mlフラスコに仕込んだ後、攪拌下に−5℃まで冷却した。5.11gのベンゼンスルホニルクロライドを内温−5〜5℃で20分かけて滴下し、滴下終了後に得られた混合物を同温度で1時間保温した。この時点で反応液をサンプリングして分析したところ、原料化合物(III)の転化率は100%であった。反応液にモノクロロベンゼンを加え、1N塩酸によりpH2.6に調整した後、分液した。得られた油層を水で2回洗浄後、5%炭酸水素ナトリウム水溶液で1回洗浄し、さらに水洗した。油層を減圧濃縮した後、得られた濃縮残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離し、7.72gの(2S,4R)−1−アリルオキシカルボニル−4−ベンゼンスルホニルオキシ−2−メトキシカルボニルピロリジン[上記化合物(VII)]を無色油状物として得た(収率95.4%)。
[上記化合物(VII)のH−NMR(270MHz;CDCl)データ]
δ:2.10〜2.28(m,1H),2.43〜2.65(m,1H),3.60〜3.78(m,5H),4.43〜4.64(m,3H),5.08〜5.30(m,3H),5.77〜5.97(m,1H),7.56〜7.73(m,3H),7.89〜7.93(m,2H)。
比較例1
0.52gの(2S,4R)−1−アリルオキシカルボニル−2−ジメチルアミノカルボニル−4−ヒドロキシピロリジン(II)、0.34gのトリエチルアミン及び2.6gのモノクロロベンゼンを20mlフラスコに仕込み後、攪拌下に−5℃まで冷却した。次に、0.50gのベンゼンスルホニルクロライドを内温−5〜5℃で加えた後、得られた混合物を同温度で1時間保温した。この時点で反応液をサンプリングして分析したところ、上記原料化合物(II)の転化率は4.7%であった。
比較例2
1.0gの(2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−メトキシカルボニル−1−p−ニトロベンジルオキシカルボニルピロリジン(V)、0.41gのトリエチルアミン及び10gのトルエンを50mlのフラスコに仕込み後、攪拌下に−5℃まで冷却した。0.71gのベンゼンスルホニルクロライドを内温−5〜5℃で加えた。得られた混合物を同温度で1時間攪拌した。この時点で反応液をサンプリングし、液体クロマトグラフィーで分析したところ、原料化合物(V)の転化率は0.3%であった。
次いで、内温を20℃に上昇させて1時間攪拌した。この時点で反応液をサンプリングし、液体クロマトグラフィーで分析したところ、原料化合物(V)の転化率は1.8%であった。
応用例1
下式で示される化合物(IV)から、下式で示される化合物(VIII)を製造した例
Figure 2005350400
(IV) (VIII)
特開2002−88058号公報記載の方法により合成したチオ安息香酸カリウム水溶液3g(含量53.7重量%)にトルエン69.5gを加えた後、得られた混合物を減圧下に濃縮して乾固させた。その後、窒素雰囲気下に、上記の乾固物にN,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFという)2.5gとトルエン5.7gを加えた後、65℃に昇温した。昇温終了後、2.37gの(2S,4R)−1−アリルオキシカルボニル−4−ベンゼンスルホニルオキシ−2−ジメチルアミノカルボニルピロリジン(IV)を4.3gのトルエンに溶解させた溶液を滴下した。滴下時の内温は66〜70℃に保った。
滴下終了後、13時間保温した。この時点で反応液をサンプリングし、液体クロマトグラフィーにより分析したところ、2.07gの(2S,4S)−1−アリルオキシカルボニル−2−ジメチルアミノカルボニル−4−チオベンゾイルピロリジンを含んでいた(収率92%)。
反応液にトルエンと水を加え分液した。分液後の油層と、水層をさらにトルエンで抽出して得た油層とを併せた。併せた油層を10%食塩水で洗浄後、ヘキサン/トルエン混合液から晶析した。得られた結晶を濾別後、乾燥して、1.77gの(2S,4S)−1−アリルオキシカルボニル−2−ジメチルアミノカルボニル−4−チオベンゾイルピロリジン(VIII)を白色結晶として得た(含量99.5%、収率78.4%)。
[上記化合物(VIII)のH−NMR(300MHz;CDCl)データ]
δ:1.96〜2.07(m,1H),2.76〜2.93(m,1H),2.97,2.99(s×2,3H),3.07,3.13(s×2,3H),3.48〜3.58(m,1H),4.09〜4.25(m,2H),4.50〜4.67(m,2H),4.74〜4.83(m,1H),5.17〜5.53(m,2H),5.80〜6.00(m,1H),7.43〜7.48(m,2H),7.56〜7.62(m,1H),7.91〜7.98(m,2H)。
応用例2
下式で示される化合物(VIII)から、下式で示される化合物(IX)を製造した例
Figure 2005350400
(VI) (IX)
窒素雰囲気下に2.0gの(2S,4R)−4−ベンゼンスルホニルオキシ−2−メトキシカルボニル−1−p−ニトロベンジルオキシカルボニルピロリジン[上記化合物(VI)]、20gのDMF、0.68gのチオ酢酸カリウムを100mlフラスコへ仕込んだ後、攪拌下に50℃まで昇温した。その後、45〜55℃で6時間保温した。この時点で反応液をサンプリングし、液体クロマトグラフィーで分析したところ、1.43gの(2S,4S)−4−アセチルチオ−2−メトキシカルボニル−1−p−ニトロベンジルオキシカルボニルピロリジン[上記化合物(IX)]を含んでいた(収率82%)。
反応液に40gの水及び50gの酢酸エチルを加え、攪拌後、分液した。得られた油層と水層を酢酸エチルで抽出して得た油層を併せて、水及び20%食塩水の順で洗浄した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、硫酸マグネシウムを濾別し、得られた濾液を濃縮した。濃縮残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ノルマルヘプタン=2/3)に供することにより、1.44gの(2S,4S)−4−アセチルチオ−1−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン[上記化合物(IX)]を黄色油状物として得た(含量92.2%、収率78%)。
[上記化合物(IX)のH−NMR(300MHz;CDCl)データ]
δ:1.98〜2.12(m,1H),2.50(s,3H),2.70〜2.86(m,1H),3.41〜3.47(m,1H),3.69,3.77(s×2,3H),3.95〜4.16(m,2H),4.43〜4.48(m,1H),5.10〜5.34(m,2H),7.29〜7.54(m,2H),8.20〜8.24(m,2H)。
本発明の製造方法で得られるスルホネート類は、優れた抗菌活性を有するペネム系化合物やカルバペネム系化合物の合成用中間体化合物として有用である。
また、本発明の芳香族スルホネート化合物は、上記カルバペネム系化合物の合成用中間体化合物として有用である。

Claims (10)

  1. 下式(1a)〜(1g)で示されるアミノアルコール類からそれぞれ対応するスルホネート類を製造する方法であって、上記アミノアルコール類のそれぞれと下式(2)で示されるハロゲン化スルホニル類を反応溶媒とトリメチルアミンの存在下に反応させることを特徴とする下式(3a)〜(3g)で示されるスルホネート類の製造方法[但し、反応溶媒として、ハロゲン化脂肪族炭化水素系溶媒を除く]。
    Figure 2005350400

    Figure 2005350400
    (2)
    Figure 2005350400
    [式中、Wは酸素原子又はイオウ原子を表す。pは0又は1である。
    は直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、環状アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基、直鎖状アルキルカルボニル基、分枝状アルキルカルボニル基、直鎖状アルキルオキシカルボニル基、分枝状アルキルオキシカルボニル基、環状アルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、アルキニルオキシカルボニル基、アルキルオキシカルボニルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニルオキシカルボニル基、アルケニルカルボニルオキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニルオキシカルボニル基、直鎖状アルキルオキシチオカルボニル基、分枝状アルキルオキシチオカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アラルキルオキシチオカルボニル基、アミノ基、ヒドロキシル基、ウレイド基、チオウレイド基又はアミノカルボニル基を表す。但し、Rで表される基における1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されていてもよい。該置換基はRが直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、環状アルキル基又はアルケニル基である場合は、ヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ウレイド基、カルボキシル基、アルコキシカルボキシル基、アラルキルオキシカルボニル基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる。また、上記の置換基はRがアリール基又はアラルキル基である場合は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシル基、ニトロ基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる。さらに、前記の置換基はRがアミノ基、ヒドロキシル基、ウレイド基、チオウレイド基又はアミノカルボニル基である場合は、炭素数1〜6のアルキル基である。
    は水素原子、直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、アリール基、アラルキル基、直鎖状アルキルカルボニル基、分枝状アルキルカルボニル基、アルケニルカルボニル基、アリールカルボニル基、直鎖状アルコキシカルボニル基、分枝状アルコキシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基又はアラルキルオキシカルボニル基を表す。但し、Aで表される上記の基における1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されていてもよい。該置換基は、ヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ウレイド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、ハロゲン原子、シアノ基及びニトロ基からなる群より選ばれる。
    は直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、環状アルキル基又は芳香族基を表す。但し、該アルキル基及び芳香族基における1〜3個の水素原子は、1〜3個の置換基により置換されていてもよい。該置換基はRが直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基又は環状アルキル基である場合は、ハロゲン原子から選ばれる。また、上記の置換基はRが芳香族基である場合は、アルキル基、アルコキシル基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル基、アルキルカルボニル基、シアノ基、ヒドロキシル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルチオ基、メルカプト基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる。
    Xは塩素原子、臭素原子又は沃素原子を表す。]
  2. アミノアルコール類が、式(1d)で示される化合物であり、且つ、スルホネート類が式(3d)で示される化合物である請求項1に記載のスルホネート類の製造方法。
  3. 式(1d)におけるN原子を1位としたときのR及び−OHの置換位置がそれぞれ反時計まわり方向に2位及び4位であり、式(3d)で示される化合物におけるN原子を1位としたときのR及びRSO−O−の置換位置がそれぞれ反時計まわり方向に2位及び4位である請求項2に記載のスルホネート類の製造方法。
  4. 式(1d)におけるRが、炭素数2〜7の直鎖状アルコキシカルボニル基、炭素数2〜7の分枝状アルコキシカルボニル基、炭素数6〜9のシクロアルキルオキシカルボニル基、炭素数3〜7のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数6〜9のシクロアルケニルオキシカルボニル基、炭素数3〜7のアルキニルオキシカルボニル基、炭素数6〜9のシクロアルキニルオキシカルボニル基、炭素数7〜10のアリールオキシカルボニル基、炭素数8〜11のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数3〜8の直鎖状アルキルカルボニルオキシカルボニル基、炭素数3〜8の分枝状アルキルカルボニルオキシカルボニル基、炭素数4〜9のアルケニルカルボニルオキシカルボニル基、炭素数3〜8の直鎖状アルキルオキシカルボニルオキシカルボニル基、炭素数3〜8の分枝状アルキルオキシカルボニルオキシカルボニル基、炭素数4〜9のアルケニルオキシカルボニルオキシカルボニル基又は炭素数9〜12のアラルキルオキシカルボニルオキシカルボニル基であり、且つ、Aがp−ニトロベンジルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基である請求項2又は3に記載の式(3d)で示されるスルホネート類の製造方法。但し、R及びAにおける基の1〜3個の水素原子は1〜3個の置換基により置換されてもよい。
  5. 式(1d)におけるRが、アミノカルボニル基、炭素数2〜7の直鎖状アルキルアミノカルボニル基、炭素数2〜7の分枝状アルキルアミノカルボニル基、炭素数3〜8のN,N−ジアルキルアミノカルボニル基、炭素数6〜9のN−シクロアルキルアミノカルボニル基、炭素数11〜17のN,N−ジシクロアルキルアミノカルボニル基、炭素数7〜15のN−アルキル−N−シクロアルキルアミノカルボニル基、炭素数3〜8のアルケニルアミノカルボニル基、炭素数4〜10のN,N−ジアルケニルアミノカルボニル基、炭素数6〜9のN−シクロアルケニルアミノカルボニル基、炭素数11〜17のN,N−ジシクロアルケニルアミノカルボニル基、炭素数8〜15のN−アルケニル−N−シクロアルキルアミノカルボニル基、炭素数8〜15のN−アルケニル−N−シクロアルケニルアミノカルボニル基、炭素数7〜13のN−アリールアミノカルボニル基又は炭素数8〜14のN−アラルキルアミノカルボニル基であり、且つ、Aがp−ニトロベンジルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基である請求項2又は3に記載の式(3d)で示されるスルホネート類の製造方法。但し、R及びAにおける基の1〜3個の水素原子は1〜3個の置換基により置換されてもよい。
  6. 式(2)と式(3a)〜(3g)におけるRが、芳香族基である請求項1〜5のいずれかに記載の式(3a)〜(3g)で示されるスルホネート類の製造方法。
  7. 反応溶媒が、炭化水素系溶媒である請求項1〜6のいずれかに記載の式(3a)〜(3g)で示されるスルホネート類の製造方法。
  8. 下式(4)で示される芳香族スルホネート類。
    Figure 2005350400
    (4)
    [式中、Rは、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数1〜6の分枝状アルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数5〜8のシクロアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数5〜8のシクロアルキニル基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜13のアラルキル基、炭素数2〜7のアルキルカルボニル基、炭素数3〜8のアルケニルカルボニル基、炭素数3〜8のアルキニルカルボニル基、炭素数2〜7のアルキルオキシカルボニル基、炭素数3〜8のアルケニルオキシカルボニル基又は炭素数8〜11のアラルキルオキシカルボニル基を表す。但し、Rで表される基における1〜3個の水素原子は1〜3個の置換基により置換されてもよい。
    は、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基を表す。Arは、1〜3個の水素原子が1〜3個の置換基により置換されてもよいフェニル基を表す。]
  9. 下式(5)で示される芳香族スルホネート類。
    Figure 2005350400
    (5)
    [式中、R及びRは、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜6の直鎖状アルキル基、炭素数1〜6の分枝状アルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数5〜8のシクロアルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数6〜12のアリール基又は炭素数7〜13のアラルキル基を表す。但し、R及びRで表される基における1〜3個の水素原子は1〜3個の置換基により置換されてもよい。
    は、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基を表す。Arは、1〜3個の水素原子が1〜3個の置換基により置換されてもよいフェニル基を表す。]
  10. Arが、フェニル基である請求項8又は9に記載の芳香族スルホネート類。
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