JP2005349594A - 液滴吐出装置、液滴吐出性能回復方法及び液滴吐出性能回復プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】スループットの向上が可能となるとともに、インクの低消費化が可能となる液滴吐出装置、液滴吐出性能回復方法及び液滴吐出プログラムを提供する。
【解決手段】ノズルから液滴が適正に吐出されない液滴吐出異常を、複数の前記ノズルを有するヘッドユニットの前記ノズルごとに検出する吐出異常検出ステップS53〜S56と、前記液滴吐出異常が検出されたことに基づいて、前記ノズルから前記液体を吸引する吸引手段の駆動を開始する吸引開始ステップS64と、前記吸引手段による液体吸引状態で、前記ノズルの前記液滴吐出性能の回復状況を判定する回復判定ステップS68と、回復判定ステップS68における判定結果に基づいて、前記吸引手段の吸引を制御する吸引制御ステップと、を有する。
【選択図】 図19
【解決手段】ノズルから液滴が適正に吐出されない液滴吐出異常を、複数の前記ノズルを有するヘッドユニットの前記ノズルごとに検出する吐出異常検出ステップS53〜S56と、前記液滴吐出異常が検出されたことに基づいて、前記ノズルから前記液体を吸引する吸引手段の駆動を開始する吸引開始ステップS64と、前記吸引手段による液体吸引状態で、前記ノズルの前記液滴吐出性能の回復状況を判定する回復判定ステップS68と、回復判定ステップS68における判定結果に基づいて、前記吸引手段の吸引を制御する吸引制御ステップと、を有する。
【選択図】 図19
Description
本発明は、インクジェットプリンタなどの液滴吐出装置に関し、特に、ノズルの液滴を吐出する性能の回復に関する。
液滴吐出装置の一つであるインクジェットプリンタは、記録ヘッドに設けられた複数のノズルからインク滴(液滴)を吐出して記録媒体上に画像形成を行う。インクジェットプリンタでは、インクの粘度の増加や、気泡の混入、塵や紙粉の付着によって、ノズルからインク滴が適正に吐出されない吐出異常が発生し、画像内にドット抜け現象が発生してしまうことがある。
そこで、インクジェットプリンタは、ポンプなどでノズルからインクを吸引し、ノズルを回復させる処理を行うようになっている。このポンプの駆動時間、駆動速度等は、ノズルの回復処理において、想定される様々な使用環境の中でも最も厳しい使用環境下で、ノズルの回復に必要なインクの量を吸引することができるように設定されている。つまり、通常の使用環境下では、ノズルの回復に必要な量以上のインクが吸引されてしまうことになり、インクの浪費を招いていた。
このような不具合を解消するために、ノズルの回復処理において、周囲の気圧や温度を検出し、その検出結果に基づいてインクの吸引量が所定量となるように、インクの吸引を制御する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−108368号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術では、ノズルの回復処理によってノズルが回復したか否かを確実に検出することができないため、ノズルの回復処理の後、ノズルの検査を別途行う必要がある。従って、ノズル検査を行うための時間が必要となり、スループットの向上が困難であるという未解決の課題がある。また、回復処理後のノズル検査の結果によっては、再度ノズルの回復処理が必要となってしまうこともあり、インクの低消費化が困難であるという未解決の課題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、スループットの向上が可能となるとともに、インクの低消費化が可能となる液滴吐出装置、液滴吐出性能回復方法及び液滴吐出性能回復プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の発明は、液体を液滴として吐出するノズルを複数有するヘッドユニットと、前記ノズルから前記液滴が適正に吐出されない液滴吐出異常を、前記ヘッドユニットの前記ノズルごとに検出する吐出異常検出手段と、該吐出異常検出手段が前記液滴吐出異常を検出したことに基づいて、前記ノズルの前記液滴を吐出する液滴吐出性能を回復させる吐出性能回復手段と、を備えた液滴吐出装置であって、前記吐出性能回復手段は、前記ノズルから前記液体を吸引する吸引手段と、該吸引手段による液体吸引状態で、前記ノズルの前記液滴吐出性能の回復状況を判定する回復判定手段と、該回復判定手段の判定結果に基づいて前記吸引手段を制御する吸引制御手段と、を有することを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
上記の構成によれば、回復判定手段は、吸引手段がノズルから液体を吸引している状態で、ノズルの液滴吐出性能が回復したか否かを判定する。そして、吸引制御手段は、回復判定手段の判定結果に基づいて、吸引手段を制御する。
上記により、吐出性能回復手段は、ノズルの液滴吐出性能の回復状況を監視しながら、液体の吸引を制御することが可能となる。
上記により、吐出性能回復手段は、ノズルの液滴吐出性能の回復状況を監視しながら、液体の吸引を制御することが可能となる。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記吸引制御手段は、前記回復判定手段の判定結果が前記液滴吐出性能が回復したものとなったときに、前記吸引手段による前記吸引を停止させることを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
上記により、ノズルの液滴吐出性能が回復すると、吸引制御手段によって液体の吸引が停止されるため、液滴吐出性能の回復にかかる液体の消費量を低減することが可能となる。
上記により、ノズルの液滴吐出性能が回復すると、吸引制御手段によって液体の吸引が停止されるため、液滴吐出性能の回復にかかる液体の消費量を低減することが可能となる。
また、第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記吸引制御手段は、前記吸引手段による吸引開始時に当該吸引手段を最小吸引力に制御し、前記回復判定手段の判定結果が前記液滴吐出性能が回復していないものであるときに吸引力を最大吸引力まで段階的に増加させるように構成されていることを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
上記の構成によれば、吸引制御手段は、回復判定手段による判定結果に応じて、吸引手段の吸引力を最小吸引力から最大吸引力まで段階的に上昇させる。
上記の構成によれば、吸引制御手段は、回復判定手段による判定結果に応じて、吸引手段の吸引力を最小吸引力から最大吸引力まで段階的に上昇させる。
上記により、最大吸引力に達する前にノズルの液滴吐出性能が回復すれば、吸引開始から最大吸引力で回復させる場合に比較して、液体の消費量を低減することが可能となる。
また、第4の発明は、第3の発明において、前記吸引制御手段は、前記吸引手段が最大吸引力で前記液体を吸引した状態で、前記回復判定手段の判定結果が前記液滴吐出性能が回復していないものであるときに、回復不可能と判断して当該吸引手段による前記吸引を停止させることを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
また、第4の発明は、第3の発明において、前記吸引制御手段は、前記吸引手段が最大吸引力で前記液体を吸引した状態で、前記回復判定手段の判定結果が前記液滴吐出性能が回復していないものであるときに、回復不可能と判断して当該吸引手段による前記吸引を停止させることを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
上記により、最大吸引力でもノズルの液滴吐出性能が回復しない場合には、吸引制御手段が吸引手段の吸引を停止させるため、液体が無駄に消費されることを抑えることが可能となる。
また、第5の発明は、第1乃至第4のいずれか一の発明において、前記吐出性能回復手段は、前記ノズルが配列されるノズル面をワイパによりワイピング処理するワイピング手段をさらに備え、前記吐出異常検出手段で検出した前記液滴吐出異常の態様に応じて、前記吸引手段又は前記ワイピング手段を選択するように構成されていることを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
また、第5の発明は、第1乃至第4のいずれか一の発明において、前記吐出性能回復手段は、前記ノズルが配列されるノズル面をワイパによりワイピング処理するワイピング手段をさらに備え、前記吐出異常検出手段で検出した前記液滴吐出異常の態様に応じて、前記吸引手段又は前記ワイピング手段を選択するように構成されていることを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
上記により、液滴吐出性能の回復において、ワイパによるワイピング処理が適切な場合には、ワイピング手段が選択されるため、吸引手段による液体の消費を抑えることが可能となる。
また、第6の発明は、第1乃至第5のいずれか一の発明において、前記ヘッドユニットは、振動板と、該振動板を変位させるアクチュエータと、内部に液体が充填され、前記振動板の変位により、当該内部の圧力が増減されて前記液体を液滴として前記ノズルから吐出させるキャビティと、を備え、
前記回復判定手段は、前記アクチュエータを前記ノズルから前記液滴を吐出させるように駆動して振動板を変位させたときの当該振動板の残留振動を検出する残留振動検出手段を有し、該残留振動検出手段によって検出された前記残留振動の態様に基づいて、前記液滴吐出性能の前記回復状況を判定するように構成されていることを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
また、第6の発明は、第1乃至第5のいずれか一の発明において、前記ヘッドユニットは、振動板と、該振動板を変位させるアクチュエータと、内部に液体が充填され、前記振動板の変位により、当該内部の圧力が増減されて前記液体を液滴として前記ノズルから吐出させるキャビティと、を備え、
前記回復判定手段は、前記アクチュエータを前記ノズルから前記液滴を吐出させるように駆動して振動板を変位させたときの当該振動板の残留振動を検出する残留振動検出手段を有し、該残留振動検出手段によって検出された前記残留振動の態様に基づいて、前記液滴吐出性能の前記回復状況を判定するように構成されていることを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
上記により、振動板の残留振動を検出することが可能となるとともに、検出された残留振動の態様から、液滴吐出性能の回復状況を判定することが可能となる。
また、第7の発明は、液体を液滴として吐出するノズルの当該液滴を吐出する液滴吐出性能を回復させる液滴吐出性能回復方法であって、前記ノズルから前記液滴が適正に吐出されない液滴吐出異常を、複数の前記ノズルを有するヘッドユニットの前記ノズルごとに検出する吐出異常検出ステップと、前記液滴吐出異常が検出されたことに基づいて、前記ノズルから前記液体を吸引する吸引手段の駆動を開始する吸引開始ステップと、前記吸引手段による液体吸引状態で、前記ノズルの前記液滴吐出性能の回復状況を判定する回復判定ステップと、該回復判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記吸引手段の吸引を制御する吸引制御ステップと、を有することを特徴とする液滴吐出性能回復方法を提供する。
また、第7の発明は、液体を液滴として吐出するノズルの当該液滴を吐出する液滴吐出性能を回復させる液滴吐出性能回復方法であって、前記ノズルから前記液滴が適正に吐出されない液滴吐出異常を、複数の前記ノズルを有するヘッドユニットの前記ノズルごとに検出する吐出異常検出ステップと、前記液滴吐出異常が検出されたことに基づいて、前記ノズルから前記液体を吸引する吸引手段の駆動を開始する吸引開始ステップと、前記吸引手段による液体吸引状態で、前記ノズルの前記液滴吐出性能の回復状況を判定する回復判定ステップと、該回復判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記吸引手段の吸引を制御する吸引制御ステップと、を有することを特徴とする液滴吐出性能回復方法を提供する。
上記により、ノズルの液滴吐出性能の回復状況を監視しながら、液体の吸引を制御することが可能となる。
また、第8の発明は、第7の発明において、前記回復判定ステップは、前記ヘッドユニットが備える振動板を変位させるアクチュエータを、前記ノズルから前記液滴を吐出させるように所定回数駆動した後の当該振動板の残留振動を検出し、検出された前記残留振動の周期に基づいて、前記液滴吐出性能が回復したか否かを判定することを特徴とする液滴吐出性能回復方法を提供する。
また、第8の発明は、第7の発明において、前記回復判定ステップは、前記ヘッドユニットが備える振動板を変位させるアクチュエータを、前記ノズルから前記液滴を吐出させるように所定回数駆動した後の当該振動板の残留振動を検出し、検出された前記残留振動の周期に基づいて、前記液滴吐出性能が回復したか否かを判定することを特徴とする液滴吐出性能回復方法を提供する。
上記により、アクチュエータの吐出駆動回数によって、残留振動を検出するタイミングを計ることが可能となるとともに、検出された残留振動の周期に基づいて、液滴吐出性能が回復したか否かを把握することが可能となる。
また、第9の発明は、液体を液滴として吐出するノズルの当該液滴を吐出する液滴吐出性能を回復させる液滴吐出性能回復処理を電子計算機に実行させる液滴吐出性能回復プログラムであって、前記ノズルから前記液滴が適正に吐出されない液滴吐出異常を、複数の前記ノズルを有するヘッドユニットの前記ノズルごとに検出する吐出異常検出ステップと、前記液滴吐出異常が検出されたことに基づいて、前記ノズルから前記液体を吸引する吸引手段の駆動を開始する吸引開始ステップと、前記吸引手段による液体吸引状態で、前記ノズルの前記液滴吐出性能の回復状況を判定する回復判定ステップと、該回復判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記吸引手段の吸引を制御する吸引制御ステップと、を電子計算機に実行させることを特徴とする液滴吐出性能回復プログラムを提供する。
また、第9の発明は、液体を液滴として吐出するノズルの当該液滴を吐出する液滴吐出性能を回復させる液滴吐出性能回復処理を電子計算機に実行させる液滴吐出性能回復プログラムであって、前記ノズルから前記液滴が適正に吐出されない液滴吐出異常を、複数の前記ノズルを有するヘッドユニットの前記ノズルごとに検出する吐出異常検出ステップと、前記液滴吐出異常が検出されたことに基づいて、前記ノズルから前記液体を吸引する吸引手段の駆動を開始する吸引開始ステップと、前記吸引手段による液体吸引状態で、前記ノズルの前記液滴吐出性能の回復状況を判定する回復判定ステップと、該回復判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記吸引手段の吸引を制御する吸引制御ステップと、を電子計算機に実行させることを特徴とする液滴吐出性能回復プログラムを提供する。
上記により、電子計算機にノズルの液滴吐出性能の回復状況を監視させ、液体の吸引を制御させることが可能となる。
また、第10の発明は、第9の発明において、前記回復判定ステップは、前記ヘッドユニットが備える振動板を変位させるアクチュエータを、前記ノズルから前記液滴を吐出させるように所定回数駆動した後の当該振動板の残留振動を検出し、検出された前記残留振動の周期に基づいて、前記液滴吐出性能が回復したか否かを判定することを特徴とする液滴吐出性能回復プログラムを提供する。
また、第10の発明は、第9の発明において、前記回復判定ステップは、前記ヘッドユニットが備える振動板を変位させるアクチュエータを、前記ノズルから前記液滴を吐出させるように所定回数駆動した後の当該振動板の残留振動を検出し、検出された前記残留振動の周期に基づいて、前記液滴吐出性能が回復したか否かを判定することを特徴とする液滴吐出性能回復プログラムを提供する。
上記により、アクチュエータの吐出駆動回数によって、残留振動を検出するタイミングを計ることが可能となるとともに、検出された残留振動の周期に基づいて、電子計算機に液滴吐出性能が回復したか否かを判定させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態を、液滴吐出装置の一種であるインクジェットプリンタを例に、図面に基づいて説明する。
第1の実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、ヘッドユニット2及びインクカートリッジ3を搭載したキャリッジ4を備え、このキャリッジ4は1組のキャリッジ軸5に案内されて主走査方向に移動できるようになっている。また、キャリッジ4の一部は歯付きベルト9に固定され、且つ歯付きベルト9は、モータ6の回転軸に固定された駆動プーリ7と従動プーリ8との間に掛け渡されている。
第1の実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、ヘッドユニット2及びインクカートリッジ3を搭載したキャリッジ4を備え、このキャリッジ4は1組のキャリッジ軸5に案内されて主走査方向に移動できるようになっている。また、キャリッジ4の一部は歯付きベルト9に固定され、且つ歯付きベルト9は、モータ6の回転軸に固定された駆動プーリ7と従動プーリ8との間に掛け渡されている。
さらに、キャリッジ4にはエンコーダ10が取り付けられ、キャリッジ4の移動方向に沿ってリニアスケール11が設けられている。エンコーダ10によりキャリッジ4上のヘッドユニット2の位置を検出するようになっている。
なお、図1において、12は、ヘッドユニット2と後述のシステムコントローラなどとを電気的に接続するケーブルである。13は、後述のヘッドの表面をクリーニングするワイパである。14は、後述のヘッドのノズル基板のキャッピングを行うキャップである。
なお、図1において、12は、ヘッドユニット2と後述のシステムコントローラなどとを電気的に接続するケーブルである。13は、後述のヘッドの表面をクリーニングするワイパである。14は、後述のヘッドのノズル基板のキャッピングを行うキャップである。
このような構成からなるインクジェットプリンタ1では、エンコーダ10の検出信号がモータ制御回路(図示せず)に入力されると、そのモータ制御回路によりモータ6の回転動作が次のように制御される。すなわち、加速、一定速度、減速、反転、加速、一定速度、減速、反転・・・というように制御される。
このようなモータ6の動作に伴って、キャリッジ4が主走査方向に往復移動を繰り返し、印刷領域に相当する一定速度の区間において、キャリッジ4に搭載されたヘッドユニット2のノズルから記録紙a上にインク滴が吐出される。この結果、記録紙aには、そのインク滴により所定の文字や画像が記録される。
このようなモータ6の動作に伴って、キャリッジ4が主走査方向に往復移動を繰り返し、印刷領域に相当する一定速度の区間において、キャリッジ4に搭載されたヘッドユニット2のノズルから記録紙a上にインク滴が吐出される。この結果、記録紙aには、そのインク滴により所定の文字や画像が記録される。
図1に示すヘッドユニット2の構成について、詳細を説明する。
このヘッドユニット2は、図2に示すように、多数のヘッド20を備え、各ヘッド20は静電式アクチュエータを用いたものである。
ヘッド20は、図2に示すように、振動板21と、この振動板21を含み振動板21を変位させる静電式アクチュエータ22と、内部に液体であるインクが充填され振動板21の変位により内部の圧力が増減されるキャビティ(圧力室)23と、このキャビティ23に連通しキャビティ23内の圧力の増減によりインクを液滴として吐出するノズル24とを備えている。
このヘッドユニット2は、図2に示すように、多数のヘッド20を備え、各ヘッド20は静電式アクチュエータを用いたものである。
ヘッド20は、図2に示すように、振動板21と、この振動板21を含み振動板21を変位させる静電式アクチュエータ22と、内部に液体であるインクが充填され振動板21の変位により内部の圧力が増減されるキャビティ(圧力室)23と、このキャビティ23に連通しキャビティ23内の圧力の増減によりインクを液滴として吐出するノズル24とを備えている。
さらに詳述すると、ヘッドユニット2は、中央のシリコン基板25を挟んで、上側にシリコン製のノズル基板26と、下側にガラス基板27とが積層された3層構造からなる。中央のシリコン基板25と上側のノズル基板26との間には、キャビティ23と、これに連通するリザーバ28とが区画形成されている。また、リザーバ28は、ガラス基板27に設けたインク取り入れ口29と連通している。
さらに、中央のシリコン基板25により形成されキャビティ23の底板として機能する振動板21と、ガラス基板27上に設けられた個別電極30との間には、空隙31が形成されている。そして、振動板21は、共通電極32に接続されている。
従って、静電式アクチュエータ22は、その主要部が振動板21と、個別電極30と、これらの間に形成される空隙31とにより形成され、個別電極30と共通電極32との間に印加される駆動信号により駆動されるようになっている。
従って、静電式アクチュエータ22は、その主要部が振動板21と、個別電極30と、これらの間に形成される空隙31とにより形成され、個別電極30と共通電極32との間に印加される駆動信号により駆動されるようになっている。
また、図2に示すノズル基板26に形成されるヘッド20ごとのノズル24は、例えば図3に示すように配列されている。なお、この図3の例では、4色のインク(イエローY,マゼンタM,シアンC,ブラックK)に適用した場合のノズル24の配列パターンを示している。また、この図3では、ノズル24をわかりやすく示すため、ノズル24の大きさを誇張し、且つ個数を減じて図示している。
このようなヘッド20を備えたインクジェットプリンタ1では、インク切れ、気泡の発生、目詰まり(乾燥)、紙粉付着などの原因によって、ノズル24からインク滴が適正に吐出されないというインク滴の吐出異常、いわゆるドット抜け現象を生じることがある。なお、紙粉とは、木材パルプを原料とする記録紙aが紙送りローラなどと摩擦接触した際に発生しやすく、記録紙aの一部からなり繊維状又はその集合体のものを意味する。
インク滴の吐出異常(以後、吐出異常という)の原因のうち、塵や紙粉などのノズル24付近への付着では、ワイピング処理が有効な回復処理となる。ワイピング処理とは、図4に示すように、ヘッドユニット2のノズル24が形成された面であるノズル面NPを、ワイパ13で拭き取る処理のことをいう。
このワイパ13は、可撓性を有するゴム部材等からなるブレードBLの先端部がノズル面NPより下側にある待機位置(図4(a))と、この待機位置から上昇して、ブレードBLの先端部がノズル面NPより上側に突出するワイピング位置(図4(b))との間で、移動可能に配設されている。
このワイパ13は、可撓性を有するゴム部材等からなるブレードBLの先端部がノズル面NPより下側にある待機位置(図4(a))と、この待機位置から上昇して、ブレードBLの先端部がノズル面NPより上側に突出するワイピング位置(図4(b))との間で、移動可能に配設されている。
ワイピング処理の動作では、図4(b)に示すように、まず、ワイパ13が待機位置からワイピング位置まで、図示しない駆動装置によって上方に移動される。次に、図4(c)に示すように、モータ6を駆動してヘッドユニット2を図4(c)中の矢印方向に移動させると、撓みながら相対移動するブレードBLの先端部によって、ノズル面NPに付着した塵や紙粉などが除去される。
吐出異常の原因が、ノズル24内のインクの粘度上昇や、ノズル24内への気泡の混入などの場合には、フラッシング処理やポンプ吸引処理が有効な回復処理となる。
ここで、フラッシング処理とは、ヘッドユニット2を駆動して、文字や画像の形成とは無関係にノズル24からインク滴を吐出させる処理のことをいう。
また、ポンプ吸引処理とは、図5に示すように、ノズル面NPをキャップ14で覆ってチューブポンプTPを駆動し、キャップ14に接続されたチューブPIを介してキャップ14内を負圧にして、ノズル24からインクを吸引する処理をいう。このポンプ吸引処理では、チューブポンプTPによる吸引とともに、前述のフラッシング処理を行う。
ここで、フラッシング処理とは、ヘッドユニット2を駆動して、文字や画像の形成とは無関係にノズル24からインク滴を吐出させる処理のことをいう。
また、ポンプ吸引処理とは、図5に示すように、ノズル面NPをキャップ14で覆ってチューブポンプTPを駆動し、キャップ14に接続されたチューブPIを介してキャップ14内を負圧にして、ノズル24からインクを吸引する処理をいう。このポンプ吸引処理では、チューブポンプTPによる吸引とともに、前述のフラッシング処理を行う。
キャップ14は、図5(a)に示すように、ゴムなどの材料からなる先端部がノズル面NPに密接するキャッピング位置と、このキャッピング位置より図中下側で先端部がノズル面NPに当接しない待機位置(図示せず)との間で移動可能に配設されている。
また、キャップ14の内部には、フラッシング処理やポンプ吸引処理によってノズル24から排出されるインクを吸収するインク吸収体CTが配設されている。
また、キャップ14の内部には、フラッシング処理やポンプ吸引処理によってノズル24から排出されるインクを吸収するインク吸収体CTが配設されている。
ポンプ吸引処理の動作では、まず、キャップ14が待機位置からキャッピング位置まで、図示しない駆動装置によって上方に移動される(図5(a))。次に、図5(b)に示すチューブポンプTPを、図示しない駆動装置によって図5(b)中R1方向に回転させて吸引を行う。
このチューブポンプTPは、回転速度が最低速度から最高速度まで段階的に設定されている。そして、この回転速度を変化させることによって、ポンプ吸引処理における吸引力を最小吸引力から最大吸引力まで段階的に変化させることが可能となっている。
このチューブポンプTPは、回転速度が最低速度から最高速度まで段階的に設定されている。そして、この回転速度を変化させることによって、ポンプ吸引処理における吸引力を最小吸引力から最大吸引力まで段階的に変化させることが可能となっている。
一般的に、インクジェットプリンタでは、上述のワイピング処理やポンプ吸引処理によるヘッドクリーニングは、吐出異常の発生とは無関係に定期的又は不定期的に実施されるようになっている。この定期的又は不定期的なヘッドクリーニングの例を、以下に説明する。
(イ)マニュアルクリーニング
マニュアルクリーニングは、ユーザーが任意にヘッドクリーニングを指示することによって行われる。
(ロ)タイマークリーニング
タイマークリーニングは、所定時間、インクジェットプリンタの非印字状態が継続すると、ヘッドクリーニングが指示されることによって行われる。
(ハ)インクカートリッジ交換後の初期クリーニング
交換されたインクカートリッジからのインクを、ヘッド内のインク流路を経てノズルまで導き、インクジェットプリンタを印字に適した状態にするために行われる。
(ニ)電源投入時のクリーニング
電源が投入された際に、インクジェットプリンタを印字に適した状態にするために行われる。
(ホ)ヘッド走査回数に基づくパスクリーニング
インクジェットプリンタの印字品質を良好に維持するために、ヘッドの走査回数(例えば、印字の1行ごと、1頁ごとなど)に基づいて、行われる。
(イ)マニュアルクリーニング
マニュアルクリーニングは、ユーザーが任意にヘッドクリーニングを指示することによって行われる。
(ロ)タイマークリーニング
タイマークリーニングは、所定時間、インクジェットプリンタの非印字状態が継続すると、ヘッドクリーニングが指示されることによって行われる。
(ハ)インクカートリッジ交換後の初期クリーニング
交換されたインクカートリッジからのインクを、ヘッド内のインク流路を経てノズルまで導き、インクジェットプリンタを印字に適した状態にするために行われる。
(ニ)電源投入時のクリーニング
電源が投入された際に、インクジェットプリンタを印字に適した状態にするために行われる。
(ホ)ヘッド走査回数に基づくパスクリーニング
インクジェットプリンタの印字品質を良好に維持するために、ヘッドの走査回数(例えば、印字の1行ごと、1頁ごとなど)に基づいて、行われる。
上記のように、定期的又は不定期的なヘッドクリーニングを実施することによって、インクジェットプリンタの印字品質を良好に維持させる工夫がされている。
ここで、吐出異常の検出原理について、詳細を説明する。
図2に示す静電式アクチュエータ22に後述の駆動回路から駆動信号が供給されると、振動板21が個別電極30側に静電吸引力によって吸引され、弾性エネルギーが蓄えられ、駆動信号の供給がとまると弾性エネルギーが解放される。このとき、振動板21は個別
電極30側とは反対側へ戻され、キャビティ23内の圧力が増し、さらに減少する。この結果、キャビティ23内を満たすインクの一部が、キャビティ23に連通しているノズル24からインク滴として吐出される。
ここで、吐出異常の検出原理について、詳細を説明する。
図2に示す静電式アクチュエータ22に後述の駆動回路から駆動信号が供給されると、振動板21が個別電極30側に静電吸引力によって吸引され、弾性エネルギーが蓄えられ、駆動信号の供給がとまると弾性エネルギーが解放される。このとき、振動板21は個別
電極30側とは反対側へ戻され、キャビティ23内の圧力が増し、さらに減少する。この結果、キャビティ23内を満たすインクの一部が、キャビティ23に連通しているノズル24からインク滴として吐出される。
この振動板21の一連の動作により、ノズル24、インク取り入れ口29、またはインクの粘度などによる音響抵抗rと、インクの流路内のインク重量によるイナータンスmと、振動板21のコンプライアンスcによって決定される固有振動周波数で振動板21が自由振動を起こす。以下、この振動板21の自由振動を残留振動という。
図6に、振動板21の残留振動を想定した単振動の計算モデルを示す。この計算モデルに音圧Pを与えたときのステップ応答を体積速度uについて計算すると、次式を得ることができる。
図6に、振動板21の残留振動を想定した単振動の計算モデルを示す。この計算モデルに音圧Pを与えたときのステップ応答を体積速度uについて計算すると、次式を得ることができる。
ここで、ノズル24からインク滴が正常に吐出され、音響抵抗r、イナータンスm、及びコンプライアンスcに変化がなければ、振動板21の残留振動は常に一定の波形となる。図7に、インク滴が正常に吐出された際に得られた残留振動波形の結果を示す。
しかし、インク滴が正常に吐出されずに吐出異常が発生する場合には、振動板21の残留振動の波形は正常時とは異なるものとなる。図8に、残留振動の検出波形の実験結果の一例を示す。この実験結果と、単振動の計算モデルから以下のことがわかった。
しかし、インク滴が正常に吐出されずに吐出異常が発生する場合には、振動板21の残留振動の波形は正常時とは異なるものとなる。図8に、残留振動の検出波形の実験結果の一例を示す。この実験結果と、単振動の計算モデルから以下のことがわかった。
(I)気泡がインクの流路や、ノズル24の先端に詰まった場合には、気泡が混入した分のインク重量が減ってイナータンスmが減少し、気泡によりノズル径が大きくなった状態と等価となり音響抵抗rが減少し、周波数が高くなるという特徴的な残留振動波形として検出できる(図8(a)参照)。
(II)インクが乾燥してノズル24からインク滴が吐出されなくなった場合には、その乾燥によりノズル付近のインクの粘性が増加し、音響抵抗rが増大し、過減衰になるという特徴的な残留振動波形として検出できる(図8(b)参照)。
(III)塵や紙粉がノズル面NPに付着した場合には、紙粉によりノズルからインクが染み出すことによって、振動板21から見たインク重量が増加してイナータンスmが増加する。また、ノズル24に付着した紙粉の繊維によって音響抵抗rが増大し、正常吐出の周期と比べて周期が大きくなる(周波数が低くなる)という特徴的な残留振動波形として検出することができる(図8(c)参照)。
(IV)ポンプ吸引処理中に残留振動波形を検出すると、その周期は、正常吐出の周期より大きく(周波数が低く)、塵や紙粉が付着した場合の周期より小さく(周波数が高く)なるという特徴が見られる(図9参照)。正常吐出の周期より大きくなるのは、ポンプ吸引によってインクがノズル24から強制的に排出されているため、ノズル24付近にインクが付着してイナータンスmが増加していることや、ポンプ吸引の吸引力が振動板21に影響を及ぼしていることなどによる。また、塵や紙粉が付着した場合の周期より小さくなるのは、イナータンスmの増加や、振動板21に働く吸引力による影響の度合いが、塵や紙粉が付着した場合のイナータンスm及び音響抵抗rの増加による影響の度合いより低いことによる。
(II)インクが乾燥してノズル24からインク滴が吐出されなくなった場合には、その乾燥によりノズル付近のインクの粘性が増加し、音響抵抗rが増大し、過減衰になるという特徴的な残留振動波形として検出できる(図8(b)参照)。
(III)塵や紙粉がノズル面NPに付着した場合には、紙粉によりノズルからインクが染み出すことによって、振動板21から見たインク重量が増加してイナータンスmが増加する。また、ノズル24に付着した紙粉の繊維によって音響抵抗rが増大し、正常吐出の周期と比べて周期が大きくなる(周波数が低くなる)という特徴的な残留振動波形として検出することができる(図8(c)参照)。
(IV)ポンプ吸引処理中に残留振動波形を検出すると、その周期は、正常吐出の周期より大きく(周波数が低く)、塵や紙粉が付着した場合の周期より小さく(周波数が高く)なるという特徴が見られる(図9参照)。正常吐出の周期より大きくなるのは、ポンプ吸引によってインクがノズル24から強制的に排出されているため、ノズル24付近にインクが付着してイナータンスmが増加していることや、ポンプ吸引の吸引力が振動板21に影響を及ぼしていることなどによる。また、塵や紙粉が付着した場合の周期より小さくなるのは、イナータンスmの増加や、振動板21に働く吸引力による影響の度合いが、塵や紙粉が付着した場合のイナータンスm及び音響抵抗rの増加による影響の度合いより低いことによる。
以上の結果から、振動板21の残留振動の態様によってヘッド20の吐出異常を検出することができるとともに、その吐出異常の原因を特定することができる。
ここで、残留振動の検出原理について説明する。
静電式アクチュエータ22を、図10に示すように、ギャップ(空隙)を有して互いに対向する個別電極30と振動板21とで構成されるキャパシタと考える。そして、このキャパシタの静電容量C(x)は、下記(4)式で表される。
ここで、残留振動の検出原理について説明する。
静電式アクチュエータ22を、図10に示すように、ギャップ(空隙)を有して互いに対向する個別電極30と振動板21とで構成されるキャパシタと考える。そして、このキャパシタの静電容量C(x)は、下記(4)式で表される。
また、静電式アクチュエータ22と後述の駆動回路とを切り離した直後では、キャパシタには電荷Qが残存している。このため、キャパシタの充電電圧Vcは、下記(5)式で表される。そして、この充電電圧Vcは、キャパシタの静電容量Cの変化に応じて変化し、振動板21の機械的な残留振動をその電圧変化として検出することができる。
ここで、Sは振動板21及び個別電極30の対向面積、gはその両者の間の距離(初期ギャップ)、εは空隙31の誘電率、xは振動板21の残留振動によって生じる振動板21の基準位置からの変位量である。
この残留振動の検出原理を利用して、吐出異常を検出し、その原因を特定する回路構成について説明する。
この残留振動の検出原理を利用して、吐出異常を検出し、その原因を特定する回路構成について説明する。
インクジェットプリンタ1は、図11に示すように、システムコントローラSCと、ヘッド20を駆動する駆動回路HDと、残留振動を検出する残留振動検出回路ZDと、吐出異常の有無を判定するとともに吐出異常の原因を特定する吐出異常判定回路JDとを備えている。
そして、システムコントローラSCから、ヘッド20の駆動を指示する駆動指示信号が駆動回路HDに出力される。駆動回路HDは、システムコントローラSCからの駆動指示信号に基づいて、ヘッド20を駆動する駆動信号を、残留振動検出回路ZDを介してヘッド20へ出力する。そして、この駆動信号の出力の後、Hiレベルの信号である休止信号を所定時間、残留振動検出回路ZDの後述する検出タイミング発生部TMに出力する。
そして、システムコントローラSCから、ヘッド20の駆動を指示する駆動指示信号が駆動回路HDに出力される。駆動回路HDは、システムコントローラSCからの駆動指示信号に基づいて、ヘッド20を駆動する駆動信号を、残留振動検出回路ZDを介してヘッド20へ出力する。そして、この駆動信号の出力の後、Hiレベルの信号である休止信号を所定時間、残留振動検出回路ZDの後述する検出タイミング発生部TMに出力する。
この検出タイミング発生部TMは、駆動回路HDからの休止信号及びシステムコントローラSCに記憶されている検出タイミング設定値に基づいて、ヘッド20から駆動回路HDへの接続と、ヘッド20から後述する振動波形検出回路WDへの接続との切換えを司る。
そして、ヘッド20と振動波形検出回路WDとが接続されると、後述するSW切換え信号をシステムコントローラSCに出力するとともに、後述する残留振動パルスを吐出異常判定回路JDの吐出異常判定部SPに出力する。
そして、ヘッド20と振動波形検出回路WDとが接続されると、後述するSW切換え信号をシステムコントローラSCに出力するとともに、後述する残留振動パルスを吐出異常判定回路JDの吐出異常判定部SPに出力する。
吐出異常判定部SPは、残留振動検出回路ZDからの残留振動パルスに基づいて、吐出異常の有無を判定するとともにその原因を特定し、吐出異常判定結果をシステムコントローラSCに出力する。
また、吐出異常判定回路JDの判定基準選択部CHは、残留振動の周期の長短を判定する判定基準値において、システムコントローラSCからのポンプ吸引実行信号に基づいて、ポンプ吸引処理が実施されている場合と実施されていない場合とで、異なる基準値の選択を司る。
また、吐出異常判定回路JDの判定基準選択部CHは、残留振動の周期の長短を判定する判定基準値において、システムコントローラSCからのポンプ吸引実行信号に基づいて、ポンプ吸引処理が実施されている場合と実施されていない場合とで、異なる基準値の選択を司る。
ここで、上記各回路の具体的構成について、詳細を説明する。
残留振動検出回路ZDは、図12に示すように、接続切換えスイッチSWと、検出タイミング発生部TMと、振動波形検出回路WDと、波形整形回路STとを備えている。
接続切換えスイッチSWは、駆動回路HDとヘッド20との接続及びヘッド20と振動波形検出回路WDとの接続を切換える。この接続切換えスイッチSWによる接続の切換えは、後述する検出タイミング発生部TMからのSW切換え信号に基づいて、行われる。接続切換えスイッチSWは、SW切換え信号がHiレベルになると、ヘッド20と振動波形検出回路WDとを接続し、SW切換え信号がLoレベルになると、ヘッド20と駆動回路HDとを接続する。
残留振動検出回路ZDは、図12に示すように、接続切換えスイッチSWと、検出タイミング発生部TMと、振動波形検出回路WDと、波形整形回路STとを備えている。
接続切換えスイッチSWは、駆動回路HDとヘッド20との接続及びヘッド20と振動波形検出回路WDとの接続を切換える。この接続切換えスイッチSWによる接続の切換えは、後述する検出タイミング発生部TMからのSW切換え信号に基づいて、行われる。接続切換えスイッチSWは、SW切換え信号がHiレベルになると、ヘッド20と振動波形検出回路WDとを接続し、SW切換え信号がLoレベルになると、ヘッド20と駆動回路HDとを接続する。
検出タイミング発生部TMは、駆動回路HDからの休止信号及びシステムコントローラSCに記憶されている検出タイミング設定値に基づいて、接続切換えスイッチSWにSW切換え信号を出力し、リセット信号及びLoad信号を吐出異常判定回路JDに出力する。
振動波形検出回路WDは、接続切換えスイッチSWによってヘッド20に接続されると、前述した振動板21の機械的な残留振動を電圧変化として波形整形回路STに出力する。
振動波形検出回路WDは、接続切換えスイッチSWによってヘッド20に接続されると、前述した振動板21の機械的な残留振動を電圧変化として波形整形回路STに出力する。
波形整形回路STは、振動波形検出回路WDからの出力電圧を、基準電圧との比較結果に基づいて、パルス波形の電圧である残留振動パルスとして出力する。
検出タイミング発生部TMの詳細を、図13に基づいて説明する。
検出タイミング発生部TMは、図13に示すように、カウンタCTと、一致比較器CRと、フリップフロップ回路で構成されるラッチ回路La1と、AND回路AN1と、エッジ検出器EDと、遅延回路DLとを備えている。
検出タイミング発生部TMの詳細を、図13に基づいて説明する。
検出タイミング発生部TMは、図13に示すように、カウンタCTと、一致比較器CRと、フリップフロップ回路で構成されるラッチ回路La1と、AND回路AN1と、エッジ検出器EDと、遅延回路DLとを備えている。
カウンタCTは、駆動回路HDからの休止信号の出力回数をカウントし、その結果を一致比較器CRに出力する。
一致比較器CRは、システムコントローラSCに記憶されている検出タイミング設定値と休止信号の出力回数とが一致したことに基づいて、ラッチ回路La1にHiレベルのセット信号を出力する。
一致比較器CRは、システムコントローラSCに記憶されている検出タイミング設定値と休止信号の出力回数とが一致したことに基づいて、ラッチ回路La1にHiレベルのセット信号を出力する。
ラッチ回路La1は、一致比較器CRからのHiレベルのセット信号を受けて、AND回路AN1にHiレベルの信号を出力する。
AND回路AN1は、ラッチ回路La1からのHiレベルの出力信号と、Hiレベルの休止信号とに基づいて、接続切換えスイッチSW及びエッジ検出器EDに、HiレベルのSW切換え信号を出力する。
AND回路AN1は、ラッチ回路La1からのHiレベルの出力信号と、Hiレベルの休止信号とに基づいて、接続切換えスイッチSW及びエッジ検出器EDに、HiレベルのSW切換え信号を出力する。
ここで、SW切換え信号がHiレベルになった後、休止信号がLoレベルになると、SW切換え信号がLoレベルになる。そして、エッジ検出器EDは、このSW切換え信号がLoレベルになったエッジを検出して、比較的短い所定時間オン状態となるLoad信号を吐出異常判定回路JD及び図13に示す遅延回路DLに出力する。
遅延回路DLは、Load信号の入力から所定時間を経過した後、リセット信号をカウンタCT、ラッチ回路La1及び吐出異常判定回路JDに出力する。
遅延回路DLは、Load信号の入力から所定時間を経過した後、リセット信号をカウンタCT、ラッチ回路La1及び吐出異常判定回路JDに出力する。
このリセット信号に基づいて、カウンタCT及びラッチ回路La1がリセットされる。
吐出異常判定回路JDは、図14に示すように、判定基準選択部CHと吐出異常判定部SPとを備えている。この判定基準選択部CHは、システムコントローラSCから入力されるポンプ吸引実行信号に基づいて、正常吐出上限値(T1+h値)及び回復基準値(T2+j値)のいずれかを選択し、その選択値Tcを比較器CP1に送るセレクタSLを備えている。このセレクタSLは、ポンプ吸引処理が実施されていない場合には、正常吐出上限値を選択し、ポンプ吸引処理が実施されている場合には、回復基準値を選択する。
吐出異常判定回路JDは、図14に示すように、判定基準選択部CHと吐出異常判定部SPとを備えている。この判定基準選択部CHは、システムコントローラSCから入力されるポンプ吸引実行信号に基づいて、正常吐出上限値(T1+h値)及び回復基準値(T2+j値)のいずれかを選択し、その選択値Tcを比較器CP1に送るセレクタSLを備えている。このセレクタSLは、ポンプ吸引処理が実施されていない場合には、正常吐出上限値を選択し、ポンプ吸引処理が実施されている場合には、回復基準値を選択する。
ここで、正常吐出上限値とは、残留振動の周期が正常であるか否かを判定する上限値である。この正常吐出上限値は、図7に示す正常吐出の際に得られる残留振動の周期T1に許容値hを加算して決定される。
また、回復基準値とは、ポンプ吸引処理が実施されている状態で得られる残留振動の周期が正常であるか否かを判定する上限値であり、図9に示す残留振動の周期T2に許容値jを加算して決定される。
また、回復基準値とは、ポンプ吸引処理が実施されている状態で得られる残留振動の周期が正常であるか否かを判定する上限値であり、図9に示す残留振動の周期T2に許容値jを加算して決定される。
吐出異常判定部SPは、周期カウンタPCと、比較器CP1及びCP2と、インバータIV1及びIV2と、AND回路AN2〜AN4と、ラッチ回路La2〜La3とを備えている。
周期カウンタPCは、残留振動パルスの信号から残留振動の周期を計測し、この残留振動周期Tを周期カウント値として比較器CP1、CP2及びシステムコントローラSCに出力する。
周期カウンタPCは、残留振動パルスの信号から残留振動の周期を計測し、この残留振動周期Tを周期カウント値として比較器CP1、CP2及びシステムコントローラSCに出力する。
比較器CP1は、残留振動周期Tと正常吐出上限値及び回復基準値の選択値Tcとを比較し、T>Tcである場合には、Hiレベルの信号を、T≦Tcである場合には、Loレベルの信号を、インバータIV1及びAND回路AN4に出力する。
比較器CP2は、残留振動周期Tと入力された正常吐出下限値(T1−h)とを比較し、T<(T1−h)である場合には、Hiレベルの信号を、T≧(T1−h)である場合には、Loレベルの信号を、インバータIV2及びAND回路AN3に出力する。
比較器CP2は、残留振動周期Tと入力された正常吐出下限値(T1−h)とを比較し、T<(T1−h)である場合には、Hiレベルの信号を、T≧(T1−h)である場合には、Loレベルの信号を、インバータIV2及びAND回路AN3に出力する。
インバータIV1、IV2は、それぞれ、入力された信号のHiとLoとを反転させてAND回路AN2に出力する。
AND回路AN2〜AN4は、それぞれに入力された信号がすべてHiレベルである場合に、各ラッチ回路La2、La3、La4にHiレベルの信号を出力する。
各ラッチ回路La2、La3、La4は、検出タイミング発生部TMから入力されるリセット信号によってリセットされるまで、各AND回路AN2、AN3、AN4から出力されたHiレベルの信号を、システムコントローラSCに出力する。
AND回路AN2〜AN4は、それぞれに入力された信号がすべてHiレベルである場合に、各ラッチ回路La2、La3、La4にHiレベルの信号を出力する。
各ラッチ回路La2、La3、La4は、検出タイミング発生部TMから入力されるリセット信号によってリセットされるまで、各AND回路AN2、AN3、AN4から出力されたHiレベルの信号を、システムコントローラSCに出力する。
なお、周期カウンタPCについても、リセット信号に基づいてリセットされる。
ここで、吐出異常判定部SPにおける信号の流れを、検出される残留振動の態様ごとに、説明する。
(i)正常吐出の場合
ノズル24からインク滴が正常に吐出された場合、周期カウンタPCでの残留振動周期Tは、図7に示すT1となる。
ここで、吐出異常判定部SPにおける信号の流れを、検出される残留振動の態様ごとに、説明する。
(i)正常吐出の場合
ノズル24からインク滴が正常に吐出された場合、周期カウンタPCでの残留振動周期Tは、図7に示すT1となる。
各比較器CP1、CP2は、T>(T1+h)及びT<(T1−h)なる関係が成立しないため、Loレベルの信号を出力する。
AND回路AN2は、各インバータIV1、IV2でLoレベルから反転されたHiレベルの信号が入力され、HiレベルのLoad信号に基づいて、ラッチ回路La2にHiレベルの信号を出力する。
AND回路AN2は、各インバータIV1、IV2でLoレベルから反転されたHiレベルの信号が入力され、HiレベルのLoad信号に基づいて、ラッチ回路La2にHiレベルの信号を出力する。
AND回路AN3、AN4は、各比較器CP1、CP2からLoレベルの信号が入力されるので、HiレベルのLoad信号を受けても、ラッチ回路La3、La4にはLoレベルの信号が出力される。
従って、ラッチ回路La2〜La4のうちでHiレベルの信号を出力するのは、ラッチ回路La2だけとなる。このラッチ回路La2からHiレベルの信号が出力されると、吐出異常が発生していないことを示す。
従って、ラッチ回路La2〜La4のうちでHiレベルの信号を出力するのは、ラッチ回路La2だけとなる。このラッチ回路La2からHiレベルの信号が出力されると、吐出異常が発生していないことを示す。
なお、このラッチ回路La2から出力されるHiレベルの信号は、セレクタSLによって判定基準値として正常吐出上限値(T1+h値)が選択されている場合には、正常判定結果を示し、判定基準値として回復基準値(T2+j値)が選択されている場合には、ノズル24のインク滴を吐出する性能が回復した旨を示すノズル回復判定結果を示している。
(ii)気泡混入の場合
ノズル24から気泡が混入してインク滴が正常に吐出されない場合、周期カウンタPCでの残留振動周期Tは、図8(a)に示すTB(TB<(T1−h)とする)となる。
(ii)気泡混入の場合
ノズル24から気泡が混入してインク滴が正常に吐出されない場合、周期カウンタPCでの残留振動周期Tは、図8(a)に示すTB(TB<(T1−h)とする)となる。
この場合、比較器CP1からは、Loレベルの信号が、比較器CP2からは、Hiレベルの信号が、それぞれ出力される。以後は、(i)と同様の経路をたどり、ラッチ回路La2がLoレベルの信号を、ラッチ回路La3がHiレベルの信号を、ラッチ回路La4がLoレベルの信号を出力する。
つまり、ラッチ回路La3だけがHiレベルの信号を出力する。ラッチ回路La2からLoレベルの信号が出力されると、吐出異常が発生していることを示し、ラッチ回路La3からHiレベルの信号が出力されると、その吐出異常の原因が気泡の混入であることを示す。
(iii)インクの乾燥又は紙粉の付着の場合
インクの乾燥又は紙粉の付着によって、ノズル24からインク滴が正常に吐出されない場合、周期カウンタPCでの残留振動周期Tは、それぞれ、図8(b)、(c)に示すTK、TSとなる。
つまり、ラッチ回路La3だけがHiレベルの信号を出力する。ラッチ回路La2からLoレベルの信号が出力されると、吐出異常が発生していることを示し、ラッチ回路La3からHiレベルの信号が出力されると、その吐出異常の原因が気泡の混入であることを示す。
(iii)インクの乾燥又は紙粉の付着の場合
インクの乾燥又は紙粉の付着によって、ノズル24からインク滴が正常に吐出されない場合、周期カウンタPCでの残留振動周期Tは、それぞれ、図8(b)、(c)に示すTK、TSとなる。
この場合、比較器CP1からは、Hiレベルの信号が、比較器CP2からは、Loレベルの信号が、それぞれ出力される。以後は、(i)、(ii)と同様の経路をたどり、ラッチ回路La2がLoレベルの信号を、ラッチ回路La3がLoレベルの信号を、ラッチ回路La4がHiレベルの信号を出力する。
つまり、ラッチ回路La4だけがHiレベルの信号を出力して、吐出異常の原因がインクの乾燥又は紙粉の付着であることを示す。
つまり、ラッチ回路La4だけがHiレベルの信号を出力して、吐出異常の原因がインクの乾燥又は紙粉の付着であることを示す。
ここで、ノズル回復処理の流れについて説明する。
インクジェットプリンタ1は、前述したヘッドクリーニングの動作を終了すると、システムコントローラSCが図15に示すノズル回復処理を実行する。
このノズル回復処理は、まず、ステップS1において、ノズルを指定して駆動指示信号を駆動回路HDに出力してヘッド20を駆動させ、残留振動を検出させるとともに、吐出異常の判定をさせてステップS2に移行する。
インクジェットプリンタ1は、前述したヘッドクリーニングの動作を終了すると、システムコントローラSCが図15に示すノズル回復処理を実行する。
このノズル回復処理は、まず、ステップS1において、ノズルを指定して駆動指示信号を駆動回路HDに出力してヘッド20を駆動させ、残留振動を検出させるとともに、吐出異常の判定をさせてステップS2に移行する。
このステップS2において、吐出異常判定結果が入力されたか否かを判定し、入力された(YES)と判定されると、ステップS3に移行し、入力されていない(NO)と判定されると、入力されるまで待機する。
ステップS3において、吐出異常判定結果を記憶してステップS4に移行する。
このステップS4において、すべてのノズル24について吐出異常判定結果が出たか否かを判定し、出た(YES)と判定されると、ステップS5に移行し、出ていない(NO)と判定されると、ステップS1に移行する。
ステップS3において、吐出異常判定結果を記憶してステップS4に移行する。
このステップS4において、すべてのノズル24について吐出異常判定結果が出たか否かを判定し、出た(YES)と判定されると、ステップS5に移行し、出ていない(NO)と判定されると、ステップS1に移行する。
ステップS5において、吐出異常判定結果に基づいてその判定結果が異常となる吐出異常ノズルがあるか否かを判定し、ある(YES)と判定されると、ステップS6に移行し、ない(NO)と判定されると、ノズル回復処理を終了する。
ステップS6において、吐出異常ノズルの1つを選択し、記憶されている吐出異常判定結果がインクの乾燥又は紙粉の付着であるか否かを判定し、インクの乾燥又は紙粉の付着である(YES)と判定されると、ステップS7に移行し、インクの乾燥又は紙粉の付着ではなく(NO)気泡の混入であると判定されると、ステップS11に移行する。
ステップS6において、吐出異常ノズルの1つを選択し、記憶されている吐出異常判定結果がインクの乾燥又は紙粉の付着であるか否かを判定し、インクの乾燥又は紙粉の付着である(YES)と判定されると、ステップS7に移行し、インクの乾燥又は紙粉の付着ではなく(NO)気泡の混入であると判定されると、ステップS11に移行する。
ステップS7において、インクジェットプリンタ1が使用されなかった時間である不使用時間TUを読み込んでステップS8に移行する。
このステップS8において、不使用時間TUが所定時間FT未満であるか否かを判定することによって、吐出異常の原因が紙粉の付着であるのか又はインクの乾燥であるのかを判定する。そして、吐出異常の原因が紙粉の付着である(紙粉(YES))と判定されると、ステップS9に移行し、インクの乾燥である(乾燥(NO))と判定されると、ステップS11に移行する。
このステップS8において、不使用時間TUが所定時間FT未満であるか否かを判定することによって、吐出異常の原因が紙粉の付着であるのか又はインクの乾燥であるのかを判定する。そして、吐出異常の原因が紙粉の付着である(紙粉(YES))と判定されると、ステップS9に移行し、インクの乾燥である(乾燥(NO))と判定されると、ステップS11に移行する。
ここで、不使用時間TUが所定時間FT未満であるか否かを判定するのは、吐出異常の原因がインクの乾燥及び紙粉の付着のいずれであるかを特定するためである。つまり、インクの乾燥及び紙粉の付着の場合、図8(b)、(c)に示す残留振動周期TK及びTSからはいずれであるかを特定することが困難である。そこで、インクジェットプリンタ1の不使用時間TUが所定時間FT未満であるかFT以上であるかを判定し、不使用時間TUが所定時間FT未満であるとき、吐出異常の原因が紙粉の付着であると判定し、不使用時間TUが所定時間FT以上であるときにインクの乾燥であると判定する。
ステップS8の判定結果が紙粉であるときには、ステップS9において、ワイピング処理を実施してからステップS10に移行する。
ステップS11では、チューブポンプTPに対するポンプ吸引実行信号をHiレベルにしてポンプ吸引を開始させ、ステップS12に移行する。
このステップS12において、後述する回復判定処理を実施してからステップS13に移行し、ポンプ吸引実行信号をLoレベルにしてポンプ吸引を停止させ、ステップS10に移行する。
ステップS11では、チューブポンプTPに対するポンプ吸引実行信号をHiレベルにしてポンプ吸引を開始させ、ステップS12に移行する。
このステップS12において、後述する回復判定処理を実施してからステップS13に移行し、ポンプ吸引実行信号をLoレベルにしてポンプ吸引を停止させ、ステップS10に移行する。
このステップS10において、すべての吐出異常ノズルについてノズル回復処理を終了したか否かを判定し、終了した(YES)と判定されるとノズル回復処理を終了し、終了していない(NO)と判定されるとステップS14に移行する。
このステップS14において、次の吐出異常ノズルを選択してステップS6に移行する。
このステップS14において、次の吐出異常ノズルを選択してステップS6に移行する。
また、ステップS12の回復判定処理は、図16に示すように、まず、ステップS31において、駆動指示信号を出力してヘッド20を駆動してからステップS32に移行する。
このステップS32では、検出タイミング発生部TMから入力されるSW切換え信号がHiレベルになったか否かを判定し、なった(YES)と判定されると、ステップS34に移行し、なっていない(NO)と判定されると、ステップS33で所定時間経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、所定時間が経過したときにはステップS31に移行する。
このステップS32では、検出タイミング発生部TMから入力されるSW切換え信号がHiレベルになったか否かを判定し、なった(YES)と判定されると、ステップS34に移行し、なっていない(NO)と判定されると、ステップS33で所定時間経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、所定時間が経過したときにはステップS31に移行する。
ステップS34では、吐出異常ノズルについて回復判定結果が出たか否かを判定し、出た(YES)と判定されると、ステップS35に移行し、出ていない(NO)と判定されると、判定結果が出るまで待機する。
ステップS35では、回復判定結果が回復したものであるか否かを判定し、回復したものである(YES)と判定されると、ステップS38に移行し、回復したものでない(NO)と判定されると、ステップS36に移行する。
ステップS35では、回復判定結果が回復したものであるか否かを判定し、回復したものである(YES)と判定されると、ステップS38に移行し、回復したものでない(NO)と判定されると、ステップS36に移行する。
このステップS36では、ポンプ吸引の吸引力Qが最大吸引力Qmaxであるか否かを判定し、最大吸引力Qmaxである(YES)と判定されると、ステップS37に移行し、最大吸引力Qmaxでない(NO)と判定されるとステップS40に移行する。
ステップS37では、ポンプの最大吸引力Qmaxによっても吐出異常が回復しないため、吐出異常ノズルが回復不可能であると特定してステップS38に移行する。
ステップS37では、ポンプの最大吸引力Qmaxによっても吐出異常が回復しないため、吐出異常ノズルが回復不可能であると特定してステップS38に移行する。
このステップS38では、特定した結果を保存してステップS39に移行する。
このステップS39では、ポンプ吸引の吸引力Qを最小吸引力Qminにリセットし、図15に示すステップS13に移行する。
また、ステップS40では、ポンプ吸引の現在の吸引力Qに所定値ΔQを加算した値を新たな吸引力Qとし、これをチューブポンプTPに出力してからステップS31に移行する。
このステップS39では、ポンプ吸引の吸引力Qを最小吸引力Qminにリセットし、図15に示すステップS13に移行する。
また、ステップS40では、ポンプ吸引の現在の吸引力Qに所定値ΔQを加算した値を新たな吸引力Qとし、これをチューブポンプTPに出力してからステップS31に移行する。
次に、上記実施形態の動作を、気泡混入の場合を例に、図17に示すタイミングチャートに基づいて、説明を簡単にするため、例では気泡混入により吐出異常となったノズルが1つである場合について説明する。
システムコントローラSCは、前述したヘッドクリーニングの動作が終了すると、図15に示すノズル回復処理を実行して、所定のノズル24に対して駆動指示信号を駆動回路HDに出力する。そして、駆動回路HDは、図17に示す駆動信号(A)を残留振動検出回路ZDに出力するとともに、検出タイミング設定値を1に設定して、これを検出タイミング発生部TMの一致比較器CRへ出力する。このとき、図12に示す接続切換えスイッチSWが駆動回路HDとヘッド20とを接続しており、ヘッド20の静電式アクチュエータ22は、駆動信号によって駆動される。
システムコントローラSCは、前述したヘッドクリーニングの動作が終了すると、図15に示すノズル回復処理を実行して、所定のノズル24に対して駆動指示信号を駆動回路HDに出力する。そして、駆動回路HDは、図17に示す駆動信号(A)を残留振動検出回路ZDに出力するとともに、検出タイミング設定値を1に設定して、これを検出タイミング発生部TMの一致比較器CRへ出力する。このとき、図12に示す接続切換えスイッチSWが駆動回路HDとヘッド20とを接続しており、ヘッド20の静電式アクチュエータ22は、駆動信号によって駆動される。
また、駆動信号(A)を出力した後、駆動回路HDは、図17に示す休止信号(B)を所定時間Hiレベルに切換える。休止信号(B)がHiレベルになった回数が検出タイミング設定値に達すると、検出タイミング発生部TMから出力される図17に示すSW切換え信号(C)をHiレベルに切換え、接続切換えスイッチSWによってヘッド20と振動波形検出回路WDとが接続される。
SW切換え信号(C)がHiレベルになっている間、振動波形検出回路WDによって、図17に示す残留振動波形(D)が検出され、この残留振動波形(D)は、波形整形回路STによって、残留振動パルス(E)に波形整形される。
残留振動パルス(E)に基づいて、最初の残留振動パルスP1の立ち上がりから次の残留振動パルスP2の立ち上がりまでの残留振動周期Tが周期カウンタPCによって、例えば、所定周期のクロックパルスをカウントすることにより、周期カウント値(F)として計測され、これが比較器CP1及びCP2によって、正常吐出上下限値(T1±h値)に基づいて判定される。この場合、気泡の混入が生じているものとすると、残留振動周期Tが、図17(F)に示すように、正常吐出下限値(T1−h値)未満であるときには、比較器CP2からHiレベルの比較信号がAND回路AN3に出力される。
残留振動パルス(E)に基づいて、最初の残留振動パルスP1の立ち上がりから次の残留振動パルスP2の立ち上がりまでの残留振動周期Tが周期カウンタPCによって、例えば、所定周期のクロックパルスをカウントすることにより、周期カウント値(F)として計測され、これが比較器CP1及びCP2によって、正常吐出上下限値(T1±h値)に基づいて判定される。この場合、気泡の混入が生じているものとすると、残留振動周期Tが、図17(F)に示すように、正常吐出下限値(T1−h値)未満であるときには、比較器CP2からHiレベルの比較信号がAND回路AN3に出力される。
一方、駆動回路HDから出力される休止信号(B)がLoレベルに切換わった時点で、検出タイミング発生部TMは、SW切換え信号(C)をLoレベルに切換えるとともに、吐出異常判定部SP及び遅延回路DLに出力するLoad信号(H)を所定時間Hiレベルに切換える。
このLoad信号(H)がAND回路AN3に供給されるので、このAND回路AN3の出力がHiレベルとなり、これがラッチ回路La3に供給されてラッチされ、このラッチ回路La3のHiレベルの出力信号が気泡の混入を表す原因特定信号(I)として、システムコントローラSCに出力される。
このLoad信号(H)がAND回路AN3に供給されるので、このAND回路AN3の出力がHiレベルとなり、これがラッチ回路La3に供給されてラッチされ、このラッチ回路La3のHiレベルの出力信号が気泡の混入を表す原因特定信号(I)として、システムコントローラSCに出力される。
また、Load信号(H)が入力される遅延回路DLは、Load信号(H)がHiレベルに切換わってから所定時間遅延して、カウンタCT、周期カウンタPC、ラッチ回路La1〜La4に出力するリセット信号(G)をHiレベルに切換える。このリセット信号(G)がHiレベルになったことに基づいて、カウンタCT、周期カウンタPC、ラッチ回路La1〜La4がリセットされ、原因特定信号(I)がLoレベルになる。
吐出異常の原因が気泡混入であるため、システムコントローラSCは、図示しないポンプ駆動部及び判定基準選択部CHに出力するポンプ吸引実行信号(J)をHiレベルに切換え、ポンプ吸引処理を開始させるとともに、残留振動周期Tの判定基準を回復基準値(T2+j値)に切換える。なお、このポンプ吸引実行信号(J)がHiレベルになっている間、ポンプ吸引処理が行われる。
ポンプ吸引実行信号(J)がHiレベルに切換わると、前述した回復判定処理に移行し、システムコントローラSCが駆動指示信号を駆動回路HDに出力するとともに、検出タイミング設定値を2に設定して、これを検出タイミング発生部TMの一致比較器CRへ出力する。
駆動回路HDは、前述した内容と同様に、駆動信号(A)を出力してヘッド20の静電式アクチュエータ22を駆動させるとともに、休止信号(B)を所定時間Hiレベルに切換える。休止信号(B)がHiレベルになった回数がカウンタCTによってカウントされ、このカウントされた回数が検出タイミング設定値に達すると、前述した内容と同様に、SW切換え信号(C)がHiレベルになり、残留振動波形(D)が検出され、残留振動パルス(E)に基づいて、残留振動周期Tが計測される。
駆動回路HDは、前述した内容と同様に、駆動信号(A)を出力してヘッド20の静電式アクチュエータ22を駆動させるとともに、休止信号(B)を所定時間Hiレベルに切換える。休止信号(B)がHiレベルになった回数がカウンタCTによってカウントされ、このカウントされた回数が検出タイミング設定値に達すると、前述した内容と同様に、SW切換え信号(C)がHiレベルになり、残留振動波形(D)が検出され、残留振動パルス(E)に基づいて、残留振動周期Tが計測される。
このとき、周期カウント値(F)として計測された残留振動周期Tが、正常吐出下限値(T1−h値)以上、回復基準値(T2+j値)以下となったときには、吐出異常ノズルが回復した旨を示すノズル回復信号(K)がHiレベルに切換わる。なお、このノズル回復信号(K)は、吐出異常判定部SPのラッチ回路La2から出力される。
そして、Hiレベルのリセット信号(G)に基づいて、ノズル回復信号(K)がLoレベルに切換わる。その後、ポンプ吸引実行信号(J)がLoレベルになり、ポンプ吸引が停止されるとともに、残留振動周期Tの判定基準が正常吐出上限値(T1+h値)に切換わる。
そして、Hiレベルのリセット信号(G)に基づいて、ノズル回復信号(K)がLoレベルに切換わる。その後、ポンプ吸引実行信号(J)がLoレベルになり、ポンプ吸引が停止されるとともに、残留振動周期Tの判定基準が正常吐出上限値(T1+h値)に切換わる。
図17に示す例では、ポンプ吸引の開始後、1回目の回復判定処理における判定結果が吐出異常ノズルが回復したものとなった場合を示したが、1回目の回復判定処理の判定結果が回復していないものである場合すなわち残留振動周期Tが正常吐出下限値(T1−h値)未満である場合には、ラッチ回路La3からHiレベルの出力信号が気泡の混入を表す原因特定信号(I)として、システムコントローラSCに出力される。
そして、システムコントローラSCは、ポンプ吸引の現在の吸引力QにΔQを加算した新たな吸引力QをチューブポンプTPに出力して、回復判定処理を実行し、ポンプ吸引の吸引力Qが最大吸引力Qmaxになるまでこれを繰り返す。
ポンプ吸引の吸引力Qが最大吸引力Qmaxであっても、回復判定処理の判定結果が吐出異常ノズルが回復したものとならない場合には、その吐出異常ノズルについては回復不可能であると判断して、回復判定処理を終了する。
ポンプ吸引の吸引力Qが最大吸引力Qmaxであっても、回復判定処理の判定結果が吐出異常ノズルが回復したものとならない場合には、その吐出異常ノズルについては回復不可能であると判断して、回復判定処理を終了する。
また、吐出異常の原因がインクの乾燥であるとすると、周期カウント値(F)として計測される残留振動周期Tが正常吐出上限値(T1+h値)を超え、比較器CP1からHiレベルの比較信号がAND回路AN4に出力される。このAND回路AN4の出力が、HiレベルのLoad信号(H)に基づいて、Hiレベルになり、これがラッチ回路La4に供給され、このラッチ回路La4のHiレベルの出力信号がインクの乾燥を表す原因特定信号(I)として、システムコントローラSCに出力される。以後、上述した内容と同様に、ポンプ吸引処理を開始して回復判定処理に移行する。
また、吐出異常が発生せずに正常である場合、周期カウント値(F)として計測される残留振動周期Tが正常吐出上下限値(T1±h値)の範囲内であり、比較器CP1及びCP2から出力されるLoレベルの比較信号が、インバータIV1及びIV2によってHiレベルに変換され、AND回路AN2に入力される。このAND回路AN2の出力が、HiレベルのLoad信号(H)に基づいて、Hiレベルになり、これがラッチ回路La2に供給される。このラッチ回路La2のHiレベルの出力信号が、ノズル24が正常である旨を表す正常判定結果信号として、システムコントローラSCに出力される。以後、回復判定処理に移行せず、ノズル回復処理を終了する。
なお、第1の実施形態において、吐出異常判定回路JDが吐出異常検出手段及び回復判定手段に対応し、ワイパ13が吐出性能回復手段としてのワイピング手段に対応し、キャップ14、チューブPI及びチューブポンプTPが吐出性能回復手段としての吸引手段に対応し、システムコントローラSCが吸引制御手段に対応し、残留振動検出回路ZDが残留振動検出手段に対応している。
上記の構成によれば、ノズルの液滴吐出性能の回復状況に基づいて、チューブポンプTPの駆動が制御されるため、従来、ポンプ吸引処理後に実施していたノズル検査にかかる時間を省略することができるとともに、このノズル検査によって再度、ポンプ吸引処理が必要になるという事態を解消することが可能となる。
また、ノズルの液滴吐出性能の回復状況を監視しながら、インクの吸引を制御することが可能であるため、液滴吐出性能の回復を早期に検出し、チューブポンプTPの駆動を停止することで、ポンプ吸引処理にかかるインクの消費量を低減することができる。
また、ノズルの液滴吐出性能の回復状況を監視しながら、インクの吸引を制御することが可能であるため、液滴吐出性能の回復を早期に検出し、チューブポンプTPの駆動を停止することで、ポンプ吸引処理にかかるインクの消費量を低減することができる。
また、チューブポンプTPの回転速度が最低速度から最高速度まで段階的に設定されており、ポンプ吸引処理における吸引力を最小吸引力から最大吸引力まで段階的に変化させることが可能となっている。そして、回復判定処理において、液滴吐出性能が回復していないと判定されると、この吸引力を段階的に増加させるようになっている。従って、最大吸引力に達する前にノズルの液滴吐出性能が回復すれば、吸引開始から最大吸引力で回復させる場合に比較して、インクの消費量を低減することが可能となる。
また、最大吸引力でもノズルの液滴吐出性能が回復しない場合には、そのノズルは、回復不可能であると判断され、ポンプ吸引処理が停止される。従って、故障などによって回復不可能なノズルのために、インクが無駄に消費されることを抑えることが可能となる。
また、紙粉の付着による吐出異常の場合に、ポンプ吸引処理を行うと、インクの消費量が多くなるばかりでノズル回復の効果が低く、適切でない。従って、本実施形態では、紙粉の付着による吐出異常の場合に、ワイパ13によるワイピング処理を実施するようになっており、インクの無駄な消費が抑制される。
また、紙粉の付着による吐出異常の場合に、ポンプ吸引処理を行うと、インクの消費量が多くなるばかりでノズル回復の効果が低く、適切でない。従って、本実施形態では、紙粉の付着による吐出異常の場合に、ワイパ13によるワイピング処理を実施するようになっており、インクの無駄な消費が抑制される。
また、吐出異常判定回路JDは、判定基準選択部CHを備えており、ポンプ吸引処理が実施されている場合と実施されていない場合とで、それぞれ異なる判定基準値を選択することが可能となっている。従って、吐出異常の検出及び液滴吐出性能の回復判定の二つの処理を、一つの吐出異常判定回路JDで行うことが可能となっている。
なお、第1の実施形態では、図11に示す回路構成において、検出タイミング発生部TMからシステムコントローラSCにSW切換え信号を出力するようにしたが、これを省略することもできる。この場合、図16に示す回復判定処理のステップS32を、駆動指示信号を出力した回数をカウントするステップと、カウントした回数が所定の回数に達したか否かを判定するステップとで置き換える。そして、カウントした回数が所定の回数に達した場合には、ステップS34に移行し、達していない場合には、ステップS33に移行する。
なお、第1の実施形態では、図11に示す回路構成において、検出タイミング発生部TMからシステムコントローラSCにSW切換え信号を出力するようにしたが、これを省略することもできる。この場合、図16に示す回復判定処理のステップS32を、駆動指示信号を出力した回数をカウントするステップと、カウントした回数が所定の回数に達したか否かを判定するステップとで置き換える。そして、カウントした回数が所定の回数に達した場合には、ステップS34に移行し、達していない場合には、ステップS33に移行する。
本発明の第2の実施形態を図18〜図21に基づいて説明する。
第2の実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、図11に示す回路構成において、前述したシステムコントローラSC、検出タイミング発生部TM及び吐出異常判定回路JDが省略され、これらに代わって処理を実施する演算処理部CPUを備えていることを除いては第1の実施形態と同様の構成を有し、図11及び図12との対応部分には同一符号を付してその説明を省略する。
第2の実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、図11に示す回路構成において、前述したシステムコントローラSC、検出タイミング発生部TM及び吐出異常判定回路JDが省略され、これらに代わって処理を実施する演算処理部CPUを備えていることを除いては第1の実施形態と同様の構成を有し、図11及び図12との対応部分には同一符号を付してその説明を省略する。
演算処理部CPUは、図18に示すように、ポンプ吸引実行信号、駆動指示信号及びSW切換え信号を、それぞれ、モータ駆動回路MD、駆動回路HD及び接続切換えスイッチSWに出力する。
モータ駆動回路MDは、ポンプ吸引実行信号に基づいて、チューブポンプTPを駆動するポンプ駆動モータPMを駆動させる。
モータ駆動回路MDは、ポンプ吸引実行信号に基づいて、チューブポンプTPを駆動するポンプ駆動モータPMを駆動させる。
また、演算処理部CPUは、波形整形回路STから残留振動パルスが入力され、ノズル回復処理を実施する。
第2の実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、前述したヘッドクリーニングの動作が終了すると、演算処理部CPUが図19に示すノズル回復処理を実行する。
まず、ステップS51において、吐出異常の有無を判定するノズル24を選択してステップS52に移行する。
第2の実施形態におけるインクジェットプリンタ1は、前述したヘッドクリーニングの動作が終了すると、演算処理部CPUが図19に示すノズル回復処理を実行する。
まず、ステップS51において、吐出異常の有無を判定するノズル24を選択してステップS52に移行する。
このステップS52において、後述する残留振動検出処理を実施してステップS53に移行する。
このステップS53において、残留振動周期Tが正常吐出下限値(T1−h)未満であるか否かを判定することによって吐出異常の原因が気泡の混入であるか否かを判定し、気泡である(YES)と判定されると、ステップS57に移行して原因が気泡であるという結果を保存してから、ステップS58に移行し、気泡でない(NO)と判定されると、ステップS54に移行する。
このステップS53において、残留振動周期Tが正常吐出下限値(T1−h)未満であるか否かを判定することによって吐出異常の原因が気泡の混入であるか否かを判定し、気泡である(YES)と判定されると、ステップS57に移行して原因が気泡であるという結果を保存してから、ステップS58に移行し、気泡でない(NO)と判定されると、ステップS54に移行する。
ステップS54において、残留振動周期Tが正常吐出上限値(T1+h)を超えているか否かを判定することによって吐出異常の原因が紙粉の付着又はインクの乾燥であるか否かを判定し、紙粉又は乾燥である(YES)と判定されると、ステップS55に移行し、紙粉又は乾燥でない(NO)と判定されると、ステップS57に移行してそのノズル24には吐出異常が発生しておらず、正常であるという結果を保存してから、ステップS58に移行する。
ステップS55において、不使用時間TUを読み込んでステップS56に移行する。
このステップS56において、不使用時間TUが所定時間FT未満であるか否かを判定することによって、吐出異常の原因が紙粉の付着であるのか又はインクの乾燥であるのかを判定する。そして、吐出異常の原因が紙粉の付着である(紙粉(YES))と判定されると、ステップS57に移行して原因が紙粉であるという結果を保存し、インクの乾燥である(乾燥(NO))と判定されると、ステップS57に移行して原因が乾燥であるという結果を保存し、ステップS58に移行する。
このステップS56において、不使用時間TUが所定時間FT未満であるか否かを判定することによって、吐出異常の原因が紙粉の付着であるのか又はインクの乾燥であるのかを判定する。そして、吐出異常の原因が紙粉の付着である(紙粉(YES))と判定されると、ステップS57に移行して原因が紙粉であるという結果を保存し、インクの乾燥である(乾燥(NO))と判定されると、ステップS57に移行して原因が乾燥であるという結果を保存し、ステップS58に移行する。
このステップS58において、すべてのノズルについて吐出異常判定が終了したか否かを判定し、終了した(YES)と判定されるとステップS60に移行し、終了していない(NO)と判定されるとステップS59に移行する。
このステップS59において、次の判定ノズルを選択してステップS52に移行する。
また、ステップS60において、吐出異常判定結果を読み込んでステップS61に移行する。
このステップS59において、次の判定ノズルを選択してステップS52に移行する。
また、ステップS60において、吐出異常判定結果を読み込んでステップS61に移行する。
このステップS61において、吐出異常ノズルがあるか否かを判定し、ある(YES)と判定されると、ステップS62に移行し、ない(NO)と判定されると、ノズル回復処理を終了する。
ステップS62において、吐出異常ノズルを指定してステップS63に移行する。
このステップS63において、吐出異常判定結果が紙粉であるか否かを判定し、紙粉である(YES)と判定されると、ステップS72に移行してワイピング処理を実施してからステップS70に移行し、紙粉でない(NO)と判定されると、ステップS64に移行する。
ステップS62において、吐出異常ノズルを指定してステップS63に移行する。
このステップS63において、吐出異常判定結果が紙粉であるか否かを判定し、紙粉である(YES)と判定されると、ステップS72に移行してワイピング処理を実施してからステップS70に移行し、紙粉でない(NO)と判定されると、ステップS64に移行する。
このステップS64において、ポンプ吸引実行信号をHiレベルにしてポンプ吸引を開始し、ステップS65に移行する。
このステップS65において、タイマーTm2を起動してステップS66に移行する。
このステップS66において、タイマーTm2によって計測される時間が所定時間に達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS67に移行し、達していない(NO)と判定されると、所定時間に達するまで待機する。
このステップS65において、タイマーTm2を起動してステップS66に移行する。
このステップS66において、タイマーTm2によって計測される時間が所定時間に達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS67に移行し、達していない(NO)と判定されると、所定時間に達するまで待機する。
ここで、ステップS65でタイマーTm2を起動し、ステップS66で時間を判定するのは、所定時間、ポンプ吸引処理を実施させるためである。
ステップS67において、タイマーTm2をリセットしてステップS68に移行する。
このステップS68において、後述する回復判定処理を実施してからステップS69に移行し、ポンプ吸引実行信号をLoレベルにしてポンプ吸引を停止し、ステップS70に移行する。
ステップS67において、タイマーTm2をリセットしてステップS68に移行する。
このステップS68において、後述する回復判定処理を実施してからステップS69に移行し、ポンプ吸引実行信号をLoレベルにしてポンプ吸引を停止し、ステップS70に移行する。
このステップS70において、すべての吐出異常ノズルについてノズル回復処理を終了したか否かを判定し、終了した(YES)と判定されるとノズル回復処理を終了し、終了していない(NO)と判定されると、ステップS71に移行して次の吐出異常ノズルを選択してから、ステップS64に移行する。
また、ステップS52の残留振動検出処理は、図20に示すように、まず、ステップS91において、検出タイミング設定値を読み込んでステップS92に移行する。
また、ステップS52の残留振動検出処理は、図20に示すように、まず、ステップS91において、検出タイミング設定値を読み込んでステップS92に移行する。
このステップS92において、駆動指示信号を駆動回路HDに出力し、ノズル24からインク滴を吐出させるように、静電式アクチュエータ22を駆動してステップS93に移行する。
このステップS93において、変数Nに1を加算してステップS92を実施した回数をカウントし、ステップS94に移行する。
このステップS93において、変数Nに1を加算してステップS92を実施した回数をカウントし、ステップS94に移行する。
このステップS94において、変数Nに代入されている値が検出タイミング設定値Nsに一致したか否かを判定し、一致した(YES)と判定されると、ステップS95に移行し、一致していない(NO)と判定されると、ステップS92に移行する。
ステップS95において、変数Nに0を代入してステップS96に移行する。
このステップS96において、SW切換え信号をHiレベルにして接続切換えスイッチSWをヘッド20と振動波形検出回路WDとの接続に切換え、ステップS97に移行する。
ステップS95において、変数Nに0を代入してステップS96に移行する。
このステップS96において、SW切換え信号をHiレベルにして接続切換えスイッチSWをヘッド20と振動波形検出回路WDとの接続に切換え、ステップS97に移行する。
このステップS97において、タイマーTm1を起動してステップS98に移行する。
このステップS98において、最初の残留振動パルスP1の立ち上がりエッジが発生したか否かを判定し、なった(YES)と判定されると、ステップS99に移行し、なっていない(NO)と判定されると、オンになるまで待機する。
ステップS99において、タイマーTm3を起動してステップS100に移行する。
このステップS98において、最初の残留振動パルスP1の立ち上がりエッジが発生したか否かを判定し、なった(YES)と判定されると、ステップS99に移行し、なっていない(NO)と判定されると、オンになるまで待機する。
ステップS99において、タイマーTm3を起動してステップS100に移行する。
このステップS100において、次の残留振動パルスP2の立ち上がりエッジが発生したか否かを判定し、なった(YES)と判定されると、ステップS102に移行し、なっていない(NO)と判定されると、ステップS101に移行する。
このステップS101において、タイマーTm1によって計測される時間が所定時間に達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS102に移行し、達していない(NO)と判定されると、ステップS100に移行する。
このステップS101において、タイマーTm1によって計測される時間が所定時間に達したか否かを判定し、達した(YES)と判定されると、ステップS102に移行し、達していない(NO)と判定されると、ステップS100に移行する。
ステップS102において、タイマーTm3を停止してからステップS103に移行し、タイマーTm3のカウント値を残留振動周期Tとして記憶してステップS104に移行する。
ここで、ステップS97でタイマーTm1を起動し、ステップS101でタイマーTm1の時間が所定時間に達したときに、タイマーTm3を停止させるのは、残留振動が図8(b)、(c)に示す態様である場合には、次の残留振動パルスP2の立ち上がりエッジが発生せず、その周期Tが明確に検出できないことに対処するためである。
ここで、ステップS97でタイマーTm1を起動し、ステップS101でタイマーTm1の時間が所定時間に達したときに、タイマーTm3を停止させるのは、残留振動が図8(b)、(c)に示す態様である場合には、次の残留振動パルスP2の立ち上がりエッジが発生せず、その周期Tが明確に検出できないことに対処するためである。
ステップS104において、SW切換え信号をLoレベルにして接続切換えスイッチSWをヘッド20と駆動回路HDとの接続に切換え、ステップS105に移行する。
このステップS105において、タイマーTm1及びTm3をリセットし、残留振動検出処理を抜け出る(リターン)。
また、図19に示すステップS68の回復判定処理は、図21に示すように、まず、ステップS111において、図20に示す残留振動検出処理を実施してステップS112に移行する。
このステップS105において、タイマーTm1及びTm3をリセットし、残留振動検出処理を抜け出る(リターン)。
また、図19に示すステップS68の回復判定処理は、図21に示すように、まず、ステップS111において、図20に示す残留振動検出処理を実施してステップS112に移行する。
このステップS112において、残留振動周期Tが正常吐出下限値(T1−h)未満であるか否かを判定し、正常吐出下限値未満である(YES)と判定されると、ステップS114に移行し、正常吐出下限値以上である(NO)と判定されると、ステップS113に移行する。
このステップS113において、残留振動周期Tが回復基準値(T2+j)を超えているか否かを判定し、超えている(YES)と判定されると、ステップS114に移行し、回復基準値以下である(NO)と判定されると、ステップS115に移行してその吐出異常ノズルが回復したという結果を保存してから、ステップS116に移行する。
このステップS113において、残留振動周期Tが回復基準値(T2+j)を超えているか否かを判定し、超えている(YES)と判定されると、ステップS114に移行し、回復基準値以下である(NO)と判定されると、ステップS115に移行してその吐出異常ノズルが回復したという結果を保存してから、ステップS116に移行する。
ステップS114において、ポンプ吸引の吸引力Qが最大吸引力Qmaxであるか否かを判定し、最大吸引力Qmaxである(YES)と判定されると、ステップS115に移行してその吐出異常ノズルが回復不可能であるという結果を保存してから、ステップS116に移行し、最大吸引力Qmaxでない(NO)と判定されるとステップS117に移行する。
このステップS117において、ポンプ吸引の現在の吸引力Qに所定値ΔQを加算した値を新たな吸引力Qとし、これをチューブポンプTPに出力してからステップS111に移行する。
また、ステップS116において、ポンプ吸引の吸引力Qを最小吸引力Qminにリセットし、回復判定処理を抜け出る(リターン)。
また、ステップS116において、ポンプ吸引の吸引力Qを最小吸引力Qminにリセットし、回復判定処理を抜け出る(リターン)。
なお、第2の実施形態において、演算処理部CPUが電子計算機としての吐出異常検出手段及び回復判定手段並びに吸引制御手段に対応し、接続切換えスイッチSW、振動波形検出回路WD及び波形整形回路STが残留振動検出手段に対応している。
また、図19において、ステップS53〜S56の処理が吐出異常検出ステップに対応し、ステップS64の処理が吸引開始ステップに対応し、ステップS69の処理が吸引制御ステップに対応している。
また、図19において、ステップS53〜S56の処理が吐出異常検出ステップに対応し、ステップS64の処理が吸引開始ステップに対応し、ステップS69の処理が吸引制御ステップに対応している。
また、図21において、ステップS112及びS113の処理が回復判定ステップに対応し、ステップS114、S116及びS117の処理が吸引制御ステップに対応している。
また、吐出異常検出ステップの処理が吐出異常検出手段に対応し、吸引開始ステップ及び吸引制御ステップの処理が吸引制御手段に対応し、回復判定ステップの処理が回復判定手段に対応している。
また、吐出異常検出ステップの処理が吐出異常検出手段に対応し、吸引開始ステップ及び吸引制御ステップの処理が吸引制御手段に対応し、回復判定ステップの処理が回復判定手段に対応している。
上記により、第1の実施形態と同様の効果が得られるばかりでなく、第1の実施形態に比較して回路構成を簡素化することが可能となる。
なお、第1及び第2の実施形態では、静電式アクチュエータ22を駆動してインクに圧力を付与するヘッド20を例に、説明したが、これに限定されず、ピエゾ素子などの圧電素子を用いてインクに圧力を付与するヘッドでもよい。
なお、第1及び第2の実施形態では、静電式アクチュエータ22を駆動してインクに圧力を付与するヘッド20を例に、説明したが、これに限定されず、ピエゾ素子などの圧電素子を用いてインクに圧力を付与するヘッドでもよい。
このピエゾ素子を用いたヘッドとしては、ピエゾ素子が積層された積層型アクチュエータ、ピエゾ素子を上下の電極で挟んだ構成を有するユニモルフアクチュエータなどがある。また、ピエゾ素子の駆動モードとしては、シェアモード変形を利用するシェアモードアクチュエータなどがある。
ピエゾ素子は、変形することによって電圧を発生するため、上記のピエゾ素子を利用した種々のヘッドでは、ピエゾ素子が発生する電圧を検出して残留振動波形を得ることができる。
ピエゾ素子は、変形することによって電圧を発生するため、上記のピエゾ素子を利用した種々のヘッドでは、ピエゾ素子が発生する電圧を検出して残留振動波形を得ることができる。
1…インクジェットプリンタ、2…ヘッドユニット、21…振動板、22…静電式アクチュエータ、23…キャビティ、24…ノズル、JD…吐出異常判定回路、13…ワイパ、14…キャップ、PI…チューブ、TP…チューブポンプ、ZD…残留振動検出回路、CPU…演算処理部
Claims (10)
- 液体を液滴として吐出するノズルを複数有するヘッドユニットと、前記ノズルから前記液滴が適正に吐出されない液滴吐出異常を、前記ヘッドユニットの前記ノズルごとに検出する吐出異常検出手段と、該吐出異常検出手段が前記液滴吐出異常を検出したことに基づいて、前記ノズルの前記液滴を吐出する液滴吐出性能を回復させる吐出性能回復手段と、を備えた液滴吐出装置であって、
前記吐出性能回復手段は、前記ノズルから前記液体を吸引する吸引手段と、該吸引手段による液体吸引状態で、前記ノズルの前記液滴吐出性能の回復状況を判定する回復判定手段と、該回復判定手段の判定結果に基づいて前記吸引手段を制御する吸引制御手段と、を有することを特徴とする液滴吐出装置。 - 前記吸引制御手段は、前記回復判定手段の判定結果が前記液滴吐出性能が回復したものとなったときに、前記吸引手段による前記吸引を停止させることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
- 前記吸引制御手段は、前記吸引手段による吸引開始時に当該吸引手段を最小吸引力に制御し、前記回復判定手段の判定結果が前記液滴吐出性能が回復していないものであるときに吸引力を最大吸引力まで段階的に増加させるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
- 前記吸引制御手段は、前記吸引手段が最大吸引力で前記液体を吸引した状態で、前記回復判定手段の判定結果が前記液滴吐出性能が回復していないものであるときに、回復不可能と判断して当該吸引手段による前記吸引を停止させることを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出装置。
- 前記吐出性能回復手段は、前記ノズルが配列されるノズル面をワイパによりワイピング処理するワイピング手段をさらに備え、
前記吐出異常検出手段で検出した前記液滴吐出異常の態様に応じて、前記吸引手段又は前記ワイピング手段を選択するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。 - 前記ヘッドユニットは、振動板と、該振動板を変位させるアクチュエータと、内部に液体が充填され、前記振動板の変位により、当該内部の圧力が増減されて前記液体を液滴として前記ノズルから吐出させるキャビティと、を備え、
前記回復判定手段は、前記アクチュエータを前記ノズルから前記液滴を吐出させるように駆動して振動板を変位させたときの当該振動板の残留振動を検出する残留振動検出手段を有し、該残留振動検出手段によって検出された前記残留振動の態様に基づいて、前記液滴吐出性能の前記回復状況を判定するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。 - 液体を液滴として吐出するノズルの当該液滴を吐出する液滴吐出性能を回復させる液滴吐出性能回復方法であって、
前記ノズルから前記液滴が適正に吐出されない液滴吐出異常を、複数の前記ノズルを有するヘッドユニットの前記ノズルごとに検出する吐出異常検出ステップと、
前記液滴吐出異常が検出されたことに基づいて、前記ノズルから前記液体を吸引する吸引手段の駆動を開始する吸引開始ステップと、
前記吸引手段による液体吸引状態で、前記ノズルの前記液滴吐出性能の回復状況を判定する回復判定ステップと、
該回復判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記吸引手段の吸引を制御する吸引制御ステップと、を有することを特徴とする液滴吐出性能回復方法。 - 前記回復判定ステップは、前記ヘッドユニットが備える振動板を変位させるアクチュエータを、前記ノズルから前記液滴を吐出させるように所定回数駆動した後の当該振動板の残留振動を検出し、検出された前記残留振動の周期に基づいて、前記液滴吐出性能が回復したか否かを判定することを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出性能回復方法。
- 液体を液滴として吐出するノズルの当該液滴を吐出する液滴吐出性能を回復させる液滴吐出性能回復処理を電子計算機に実行させる液滴吐出性能回復プログラムであって、
前記ノズルから前記液滴が適正に吐出されない液滴吐出異常を、複数の前記ノズルを有するヘッドユニットの前記ノズルごとに検出する吐出異常検出ステップと、
前記液滴吐出異常が検出されたことに基づいて、前記ノズルから前記液体を吸引する吸引手段の駆動を開始する吸引開始ステップと、
前記吸引手段による液体吸引状態で、前記ノズルの前記液滴吐出性能の回復状況を判定する回復判定ステップと、
該回復判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記吸引手段の吸引を制御する吸引制御ステップと、を電子計算機に実行させることを特徴とする液滴吐出性能回復プログラム。 - 前記回復判定ステップは、前記ヘッドユニットが備える振動板を変位させるアクチュエータを、前記ノズルから前記液滴を吐出させるように所定回数駆動した後の当該振動板の残留振動を検出し、検出された前記残留振動の周期に基づいて、前記液滴吐出性能が回復したか否かを判定することを特徴とする請求項9に記載の液滴吐出性能回復プログラム。
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---|---|---|---|---|
JP2009072696A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Toshiba Corp | 噴射異常検出装置、液滴噴射装置及び表示装置の製造方法 |
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-
2004
- 2004-06-08 JP JP2004170106A patent/JP2005349594A/ja not_active Withdrawn
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