JP2005349012A - チャックテープ及びチャックテープ付き包装袋 - Google Patents

チャックテープ及びチャックテープ付き包装袋 Download PDF

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Abstract

【課題】簡便かつ安定して製造することができるとともに、レトルト食品の包装用に好適に使用することができるチャックテープ及びチャックテープ付き包装袋を提供すること。
【解決手段】少なくとも咬合部10が、下記(1)及び(2)を具備するエチレン−プロピレン系共重合体を主成分とするチャックテープ1及び当該チャックテープ1を備えたチャックテープ付き包装袋30であって、咬合部10の耐熱性及び密封性が優れているので、レトルト食品包装用のチャックテープ及び当該チャックテープを備えた包装袋として広く利用することができる。
(1)示差走査型熱量分析(DSC)にて測定した融解ピーク温度(T)が140℃以上である
(2)曲げ弾性率が500MPa以下である
【選択図】図2

Description

本発明は、レトルト食品の包装用として好適に使用することができるチャックテープ(咬合具)及び当該チャックテープを備えたチャックテープ付き包装袋に関する。
一般に、食品、医薬品や医療品、雑貨等の各種物品を包装するための包装材としては、袋の開口部に対して雄部材及び雌部材より形成されて雌雄咬合する一対の帯状のチャックテープ(咬合具)を配設して、かかる咬合状態を開閉自在としたチャックテープ付き包装袋が適用されている。このような開口部の開閉を自在に実施することができるチャックテープ付き包装袋を製造する方法としては、一般には、あらかじめチャックテープを製造した後、当該チャックテープを袋本体の構成材であるフィルム材に対してヒートシールする方法が広く使用されている。
また、近年、レトルト食品の需要は益々増加しているが、かかるレトルト食品の包装材料についても、チャックテープ付き包装袋を適用したいという要請がある。ここで、レトルト食品に用いられる袋本体の最内層となるシーラント層は、高温(例えば、120℃以上)による加熱処理であるレトルト殺菌処理に耐えるべく耐熱性を備える必要があり、一般には、ランダムポリプロピレンやブロックポリプロピレン、あるいはこれらにゴム成分を配合した樹脂が使用されていた。
一方、袋本体の開口部に備えられるチャックテープとしては、プロピレンと炭素数が4〜20のα−オレフィンとのランダム共重合体(ポリオレフィン系軟質樹脂:いわゆるTPO(Thermo Plastic Olefinの略))を咬合部に用いたチャックテープが提供されていた(例えば、特許文献1)。また、エチレン−プロピレン−ブテン−1の3元ランダムポリプロピレンを用いたチャックテープや(例えば、特許文献2)、メソペンタッド分率(mmmm)が0.2〜0.6、ラセミペンタッド分率(rrrr)と(1−mmmm)とが、{rrrr/(1−rrrr)}≦0.1である軟質ポリプロピレンを、シール部以外に用いたチャックテープが提供されていた(例えば、特許文献3)。
特開平3−176365号公報 特開平8−192858号公報 特開2002−136307号公報
しかしながら、これまでに提供されてきたチャックテープを備えた包装袋を用いて高温によるレトルト殺菌処理を実施すると、チャックテープの咬合部が変形してしまったり、あるいは咬合部が融着してしまうため、良好な開閉性を得ることができなかった。加えて、袋本体のシーラント層を形成するブロックポリプロピレンとチャックテープをヒートシールする場合にあっては、当該シーラント層より先にチャックテープの咬合部が溶融状態となってしまい、製造に支障を来すこととなったり、また、得られた包装袋の外観が悪くなるといった問題が生じていた。一方、咬合部を剛性が高い樹脂から構成されるようにした場合には、咬合部の柔軟性に劣ることとなり、その結果、咬合部の密封性が悪くなってしまっていた。
従って、本発明の目的は、簡便かつ安定して製造することができるとともに、レトルト食品の包装用に好適に使用することができるチャックテープ及びチャックテープ付き包装袋を提供することにある。
前記した目的を達するために、本発明のチャックテープは、咬合部と、当該咬合部と連接する帯状基部から構成される一対の雄部材及び雌部材を備えたチャックテープであって、少なくとも咬合部が、下記(1)及び(2)を具備するエチレン−プロピレン系共重合体を主成分とする樹脂からなることを特徴とする。
(1)示差走査型熱量分析(Differential Scanning Calorimetry:DSC)にて測定した融解ピーク温度(T)が140℃以上である
(2)曲げ弾性率が500MPa以下である
この本発明のチャックテープによれば、チャックテープの少なくとも咬合部を、融解ピーク温度(融点)(T)及び曲げ弾性率をそれぞれ特定にしたエチレン−プロピレン系共重合体を主成分とする樹脂から構成されるようにしているので、チャックテープの咬合部の耐熱性が優れたものとなることに加え、樹脂自体が軟質であるため、咬合部の密封性が良好なチャックテープとなる。従って、例えば、120℃以上におけるレトルト殺菌処理を必須とするレトルト食品の包装用途としても好適に使用することができる。
また、袋本体とチャックテープをヒートシールする場合にあっても、シーラント層より先にチャックテープの咬合部が溶融状態となることもなく、製造も安定して行うことができ、更には、得られる包装袋の外観も良好となる。
本発明のチャックテープは、前記したエチレン−プロピレン系共重合体が、下記(3)(4)を具備するエチレン−プロピレンランダム共重合体であることが好ましい。
(3)13C−NMRによるペンタッド分率においてmmmmが60〜85%である
(4)示差走査型熱量分析(Differential Scanning Calorimetry:DSC)にて測定した融解エンタルピー(ΔH)が100J/g以下である
この本発明によれば、前記したエチレン−プロピレン系共重合体が、前記(3)(4)を具備した特定のエチレン−プロピレンランダム共重合体であるため、咬合部の耐熱性及び密封性を更に向上させることができ、前記の効果をより一層好適に享受することができるチャックテープとなる。
本発明のチャックテープ付き包装袋は、前記したチャックテープが袋本体に取り付られていることを特徴とする。
この本発明のチャックテープ付き包装袋は、前記したチャックテープが袋本体に取り付けられた構成からなるので、咬合部の耐熱性及び密封性に優れたチャックテープを備えた包装袋となるため、シーラント層同士の内面融着もなく、高温によるレトルト殺菌処理にも対応可能なチャックテープ付き包装袋を提供可能とする。
本発明のチャックテープ付き包装袋は、前記した袋本体のシーラント層(最内層)が、ブロックポリプロピレン及び/またはランダムポリプロピレンを主成分とする樹脂であることが好ましい。
かかる本発明によれば、袋本体のシーラント層(最内層)が、耐熱性及びヒートシール性に優れたブロックポリプロピレンやランダムポリプロピレンを主成分とする樹脂からなるので、チャックテープ付き包装袋に対してかかる諸特性を付与することができ、レトルト殺菌試験が過酷な条件(例えば、温度が約135℃程度)であっても対応可能なチャックテープ付き包装袋となる。
本発明のチャックテープ付き包装袋は、前記したブロックポリプロピレン及び/またはランダムポリプロピレンが、エチレン成分を1〜10%含有することが好ましい。
かかる本発明によれば、袋本体のシーラント層(最内層)を構成するブロックポリプロピレンやランダムポリプロピレンが、含有量を特定範囲としたエチレン成分を含むようにしているので、レトルト食品用の包装袋として利用できる耐熱性を保持しつつ、本発明のチャックテープ1と容易にヒートシールすることができることとなる。
本発明のチャックテープ付き包装袋は、前記したブロックポリプロピレンが下記(5)(6)を具備するものであることが好ましく、このように、袋本体のシーラント層として特定のブロックポリプロピレンを使用することにより、袋本体の耐熱性、ヒートシール性がより一層優れたものとなり、また、袋本体の生産性を向上させることが可能となる。
(5)非晶部量が10〜40質量%である
(6)分別ホモ部の極限粘度(η)が1.0〜2.5dl/gである
そして、以上のような本発明のチャックテープ付き包装袋は、レトルト食品包装用として用いることにより、その効果を最大限に発揮することができる。
図1及び図2を用いて、本発明のチャックテープ、及びチャックテープ付き包装袋(以下、単に「包装袋」とすることもある)の一実施形態を説明する。
図1は、本発明のチャックテープを袋本体に融着したチャックテープ付き包装袋を示した正面図である。また、図2は、図1のII−II断面図であって、本発明のチャックテープを、包装袋を構成する袋本体に融着した状態を示す断面図(咬合部が咬合した状態)である。ここで、図1及び図2中、1はチャックテープ、10は咬合部、11は雄部材、12は雌部材、13は帯状基部、16は頭部、17は連結部、18は第1のフック部、19は第2のフック部、20は袋本体(20aはフィルム材、20bはシーラント層)、21はサイドシール部、22は底部、23は開口部、30は包装袋、をそれぞれ示している。なお、図1は、開口部23もヒートシールされている態様を示している。
本実施形態におけるチャックテープ1は、図2にその断面構成を示すように、熱可塑性樹脂からなる一方の帯状の雄部材11と、この雄部材11と咬合する他方の雌部材12を備えている。ここで、雄部材11は、袋本体20に対して融着される帯状基部13と、断面が略キノコ形状ないしは略鏃(やじり)形状の頭部16、及びこの帯状基部13と頭部16を連結する連結部17が連接して一体的に形成されている。また、雌部材12は、前記した雄部材11と同様に、袋本体20に対して融着される帯状基部13と、断面が円弧形状の第1のフック部18及び第2のフック部19が一体的に形成されている。また、この第1のフック部18と第2のフック部19は対向するように形成されている。
そして、チャックテープ1は、雄部材11の頭部16と雌部材12の第1のフック部18及び第2のフック部19からなる咬合部10が咬合または離れることにより、開封または再封が行われることとなる。本実施形態のチャックテープ1は、咬合部10をかかる形状にすることにより、雄部材11と雌部材12の密封状態が強固となり、水密性にも優れ、レトルト食品の包装用途に適したチャックテープ1となる。
また、咬合部10の形状としては、図2に示したように、略キノコ形状ないしは略鏃(やじり)形状の頭部16を備えた雄部材11が、雌部材12の中で、チャックテープ1の厚み方向に対していわゆるアンダーカットを形成することに加えて、この雄部材11に形成された連結部17と雌部材の2つのフック部(第1のフック部18及び第2のフック部19)ができる限り完全に密着して隙間のないような状態とすれば、チャックテープ1及び当該チャックテープを備えた包装袋40の水密性を更に向上させることができるため好ましい。
ここで、咬合部10を構成する樹脂としては、下記(1)及び(2)を具備するエチレン−プロピレン系共重合体(以下、「特定のエチレン−プロピレン系共重合体」とする場合もある)を主成分とするものである。咬合部10をかかる特定のエチレン−プロピレン系共重合体を主成分とすることにより、優れた耐熱性を有しながら、咬合部10の密着性も良好であり、例えば、120℃以上で加熱されるレトルト食品の包装用途にも好適なチャックテープ1を提供することができる。
(1)示差走査型熱量分析(Differential Scanning Calorimetry:DSC)にて測定した融解ピーク温度(T)が140℃以上である
(2)曲げ弾性率が500MPa以下である
咬合部10を構成する特定のエチレン−プロピレン系共重合体において、示差走査型熱量分析計(DSC)で測定した融解ピーク温度(T)が140℃より低いと、チャックテープ1をヒートシールして備えた包装袋30を高温でレトルト処理した場合にあっては、咬合部10が融着、変形してしまったり、かかる咬合部10が袋本体20のシーラント層に融着してしまう場合がある。かかる特定のエチレン−プロピレン共重合体のTは、145℃以上が好ましく、150℃以上が特に好ましい。
一方、この融解ピーク温度(T)の上限は、咬合部10の密封性や咬合性を維持できるのであれば特に制限はないが、一般に、170℃以下であることが好ましい。
また、咬合部10を構成する特定のエチレン−プロピレン系共重合体の曲げ弾性率が500MPaを超えると、咬合部10の柔軟性が悪くなり、その結果、咬合部10の密封性が悪くなる場合がある。かかる特定のエチレン−プロピレン共重合体の曲げ弾性率は、460MPa以下であることが好ましい。なお、かかる曲げ弾性率は、例えば、JIS K7171に準拠して測定すればよい。
前記した特定のエチレン−プロピレン系共重合体は、例えば、ブロック共重合体、ランダム共重合体の何れでも共重合体でも問題ないが、前記の融解ピーク温度(T)及び曲げ弾性率を保ちつつ、取り扱い及び製造安定性を良好な状態とするには、ランダム共重合体とすることが好ましい。
ここで、特定のエチレン−プロピレン系共重合体をエチレン−プロピレンランダム共重合体とする場合は、エチレン由来成分を0.5〜10質量%含有することが好ましく、1〜8質量%含有することが特に好ましい。エチレン由来成分が0.5質量%未満であると、引張弾性率が高くなってしまい、咬合部10の密封性が悪くなる場合がある。一方、エチレン由来成分が10質量%を超えると、融解ピーク温度(T)が140℃未満となり、レトルト食品用包装材料として必要とされる耐熱性が悪くなってしまう場合がある。
また、コモノマーとしては、エチレン、ブテン等の炭素数が4〜20のα−オレフィン由来成分を含有しても問題はないが、コスト面を考慮すると、使用するコモノマーはエチレンのみとすることが好ましい。
なお、かかる特定のエチレン−プロピレン系共重合体には、前記した(1)及び(2)を具備し、本発明の効果を損なわない範囲において、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、エチレン−ノルボルネン共重合体、ポリスチレン、ポリメチルテンペン等の他の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマー等や、アンチブロッキング剤、スリップ剤、酸化防止剤、顔料等の各種添加剤を含有するようにしてもよい。
そして、特定のエチレン−プロピレン系共重合体をエチレン−プロピレンランダム共重合体とする場合にあっては、下記(3)(4)を具備するエチレン−プロピレンランダム共重合体を使用することが好ましく、かかるエチレン−プロピレンランダム共重合体を用いることにより、咬合部10の耐熱性及び密封性がより優れたものとなり、レトルト食品の包装用途としてより一層好適なチャックテープ1となる。
(3)13C−NMRによるペンタッド分率においてmmmmが60〜85%である
(4)示差走査型熱量分析(Differential Scanning Calorimetry:DSC)にて測定した融解エンタルピー(ΔH)が100J/g以下である
ここで、前記のエチレン−プロピレンランダム共重合体における13C−NMRによるペンタッド分率においてmmmmが60%未満であると、当該共重合体の融解ピーク温度(T)が140℃未満となり、レトルト食品用の包装材料として使用することが困難となる場合がある。一方、共重合体のmmmmが85%を超えると、曲げ弾性率が高くなりすぎて、咬合性や水密性が悪くなる場合があり、これもレトルト食品用の包装材料として使用することが困難となる場合がある。
なお、本発明で用いられるペンタッド分率(mmmm分率)とは、エイ・ザンベリ(A.Zambelli)等により「Macromolecules,6,925(1973)」で提案された方法に準拠し、13C−NMRスペクトルのメチル基のシグナルにより測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位でのメソ分率である。
また、13C−NMRによるペンタッド分率において、前記した(1)(2)の要件を具備させるためには、rrrr/(1−mmmm)が20%以上とすることが好ましい。rrrr/(1−mmmm)が20%未満であると、融解ピーク温度(ΔT)が140℃未満となったり、曲げ弾性率が500MPaを超えてしまう場合がある。
そして、示差走査型熱量分析(Differential Scanning Calorimetry:DSC)にて測定した融解エンタルピー(ΔH)が100J/gを超えると、特定のエチレン−プロピレン系共重合体の曲げ弾性率が500MPaを超えてしまうことがあり、その結果、咬合部10の密封性が悪くなる場合がある。
なお、前記した(1)〜(4)の要件を具備するエチレン−プロピレンランダム共重合体は、例えば、下記に記載する気相1段重合法や、スラリー1段重合法によって製造することができる。
[気相1段重合法]
気相1段重合法で用いる触媒系は、例えば、(I)(i)結晶性ポリオレフィンと、(ii)マグネシウム、チタン、ハロゲン原子および電子供与性化合物からなる固体触媒成分とからなる固体成分、(II)有機アルミニウム化合物(III)アルコキシ基含有芳香族化合物、および(IV)電子供与性化合物の組合せからなる。
前記の固体成分(I)は、結晶性ポリオレフィン(i)1重量部に対して固体触媒成分(ii)を0.005〜30重量部(好ましくは0.002〜10重量部)の割合で含んでなる。また、前記の固体成分(I)は、例えば、固体触媒成分(ii)と有機アルミニウム化合物と場合により電子供与性化合物との存在下に、オレフィンを予備重合させる方法によって調製することができる(予備重合法)。
ここで、固体触媒成分(ii)は、マグネシウム、チタン、ハロゲン原子および電子供与性化合物を必須成分とするものであり、これはマグネシウム化合物とチタン化合物と電子供与性化合物とを接触させることによって調製することができる。
マグネシウム化合物としては、例えば、マグネシウムハライド、アルコキシマグネシウム、アルキルマグネシウム、アルキルマグネシウムハライドが好適である。また、これらのマグネシウム化合物は1種だけで用いてもよいし、2種以上を組み合せて用いてもよい。
また、チタン化合物としては、例えば、高ハロゲン含有チタン化合物、特に四塩化チタンが好適である。
電子供与性化合物は、酸素、窒素、リン、イオウ、ケイ素などを含有する有機化合物であり、基本的にはプロピレンの重合において、規則性を向上することができるものである。このような電子供与性化合物としては、例えばエステル類、チオエステル類、アミン類、ケトン類、ニトリル類、ホスフィン類、エーテル類、チオエーテル類、酸無水物、酸ハライド類、酸アミド類、アルデヒド類、有機酸類などが挙げることができる。
これらの中で、エステル類、エーテル類、ケトン類及び酸無水物が好ましく、特に、フアル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジイソブチルなどの芳香族ジカルボン酸ジエステル、安息香酸、p−メトシキ安息香酸、p−エトキシ安息香酸、トルイル酸などの芳香族モノカルボン酸の炭素数1〜4のアルキルエステルなどが好適である。芳香族ジカルボン酸ジエステルは、触媒活性及び活性持続性を向上させるので特に好ましい。
前記の固体触媒成分(ii)の調製は、公知の方法(特開昭53−43094号公報、特開昭55−135102号公報、特開昭55−135103号公報、特開昭56−18606号公報)で行なうことができる。
このようにして調製された固体触媒成分(ii)の組成は、通常マグネシウム/チタン原子比が2〜100、ハロゲン/チタン原子比が5〜200、電子供与体/チタンモル比が0.1〜10の範囲にある。
こうして得られた固体触媒成分(ii)と、有機アルミニウム化合物と場合により電子供与性化合物との存在下に、オレフィンを予備重合させることによって、前記の固体成分(I)を調製することができる。
ここで、使用される有機アルミニウム化合物としては、一般式(X)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2005349012
(式中、Rは炭素数1〜10のアルキル基、Xは塩素、臭素などのハロゲン原子、
pは1〜3の数である)
このようなアルミニウム化合物としては、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモノクロリド、ジイソプロピルアルミニウムモノクロリド、ジイソブチルアルミニウムモノクロリド、ジオクチルアルミニウムモノクロリドなどのジアルキルアルミニウムモノハライド、エチルアルミニウムセスキクロリドなどのアルキルアルミニウムセスキハライドなどを好適に使用することができる。これらのアルミニウム化合物は1種を用いてもよいし、2種以上を組み合せて用いてもよい。
更に、場合により存在させることのできる電子供与性化合物としては、前記固体触媒成分(ii)に関連して説明した化合物を用いることができる。固体成分(I)の調製方法において、オレフィンとして、例えばエチレン、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1などの炭素数2〜10のα−オレフィンを用い、通常30〜80℃、好ましくは55〜70℃の範囲の温度において、予備重合を行ない、好ましくは融点100℃以上の結晶性ポリオレフィンを形成させる。この際、触媒系のアルミニウム/チタン原子比は通常0.1〜100、好ましくは0.5〜5の範囲で選ばれ、また電子供与性化合物/チタンモル比は0〜50、好ましくは0.1〜2の範囲で選ばれる。
気相1段重合法に用いる触媒系は、前記のとおり、固体成分(I)と有機アルミニウム化合物(II)とアルコキシ基含有芳香族化合物(III)と電子供与性化合物(IV)とを接触させて調製するが、有機アルミニウム化合物(II)及び電子供与性化合物(IV)としては、前記で説明した化合物を各々用いることができる。
また、アルコキシ基含有芳香族化合物(III)は、例えば、一般式(Y)で表される化合物を使用することができる。
Figure 2005349012
(式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、Rは炭素数1〜10の炭化水素基、水
酸基又はニトロ基、mは1〜6の整数、nは0〜(6−m)の整数である)
具体的には、トリアルコキシ化合物などが挙げられるが、これらの中でジアルコキシ化合物及びトリアルコキシ化合物が好適である。これらのアルコキシ基含有芳香族化合物は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合せて用いてもよい。
前記の触媒系において、固体成分(I)は、チタン原子換算で反応容積1当り0.0005〜1モルの量で使用する。また、アルコキシ基含有芳香族化合物(III)の使用量は、固体成分(I)中のチタン原子1モルに対して、0.01〜500モル、好ましくは1〜300モルである。この使用量が0.01モル未満になると生成ポリマーの物性が低下し、500モルを超えると触媒活性が低下するので好ましくない、この触媒系においてアルミニウムとチタンとの原子比は1:1〜3000(好ましくは1:40〜800)である。この原子比の範囲外になると十分な触媒活性が得られない。更に、アルコキシ基含有芳香族化合物(III)と電子供与性化合物(IV)とのモル比は、1:0.01〜100(好ましくは1:0.2〜100)である。
このような気相1段重合法では、プロピレンとエチレンとの共重合を行うことにより前記(1)〜(4)を具備するエチレン−プロピレンランダム共重合体が得られる。分子量調節は公知の手段(例えば水素濃度の調節)によって行なうことができる。重合温度は、一般に40〜90℃(好ましくは60〜75℃)であり、重合圧力は10〜45kg/cm(好ましくは20〜30kg/cm)、そして、重合時間は5分〜10時間である。
[スラリー1段重合法]
スラリー1段重合法においては、例えば、以下の2種類の触媒系のいずれかを用いることができる。すなわち、(1)(イ)マグネシウム、チタン、ハロゲン原子および電子供与体を必須成分とする固体成分と、(ロ)アルコキシ基含有芳香族化合物と、(ハ)有機アルミニウム化合物との組合せから成る触媒系、または(2)(A)前記の(イ)固体成分と(ロ)アルコキシ基含有芳香族化合物とを、(ハ)有機アルミニウム化合物の存在下または不存在下に反応させて得られる固体触媒成分、および(B)有機アルミニウム化合物の組合せから成る触媒系である。
まず、前記(1)の触媒系について説明すると、固体成分(イ)はマグネシウム、チタン、ハロゲン原子および電子供与体を必須成分とするものであり、マグネシウム化合物とチタン化合物と電子供与体とを接触させることにより調製することができる。
また、この固体成分(イ)の調製に当たり、溶媒としてマグネシウム化合物、電子供与体およびチタン化合物に対して不活性な有機溶媒、例えば、脂肪族炭化水素(ヘキサン、ヘプタンなど)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエンなど)、あるいはハロゲン化炭化水素(炭素数1〜12の飽和または不飽和の脂肪族、脂環式および芳香族炭化水素のモノ及びポリハロゲン化合物など)を単独でまた2種以上を組み合せて使用することができる。
触媒系(1)の固体成分(イ)を調製する際に用いるマグネシウム化合物、チタン化合物および電子供与性化合物は、各々、前記の気相1段重合法の触媒系に関連して述べた各化合物と同じものであることができる。これらの化合物から、公知の方法(例えば気相1段重合法で述べた方法)で固体成分(イ)を調製することができる。
こうして得られた固体成分(イ)と接触させるアルコキシ基含有芳香族化合物(ロ)および有機アルミニウム化合物(ハ)としても、前記気相1段重合法の触媒系に関連して述べた各化合物を用いることができる。
触媒系(1)を構成する各成分の使用量については、固体成分(イ)は、通常チタン原子に換算して反応容積1リットル当たり、0.0005〜1モルで使用し、アルコキシ基含有芳香族化合物(ロ)は、固体成分(イ)のチタン原子に対するモル比が通常0.01〜500(好ましくは1〜300)になる割合で用いられる。このモル比が0.01未満になると生成ポリマーの物性が低下し、500を超えると触媒活性が低下するので好ましくない。また、有機アルミニウム化合物(ハ)は、アルミニウム/チタン原子比が通常1〜3000(好ましくは40〜800)になるような量で使用する。この量が前記範囲を逸脱すると触媒活性が不十分となる。
次に、前記の触媒系(2)について説明すると、この触媒系(2)における固体触媒成分(A)は、前記触媒系(1)の固体成分(イ)とアルコキシ基含有芳香族化合物(ロ)とを、前記の有機アルミニウム化合物(ハ)の存在下または不存在下に反応させることによって調製することができる。この調製には、一般に炭化水素系溶媒(例えば、前記触媒系(1)の調製に用いる炭化水素系溶媒)を用いる。
反応温度は、通常0〜150℃(好ましくは10〜50℃)であり、この温度が0℃未満になると反応が十分に進行せず、150℃を超えると副反応が起こり、活性が低下する。
また、反応時間は、反応温度によって変化するが、通常は1分間〜20時間、好ましくは10〜60分間である。
有機アルミニウム化合物(ハ)の存在下で固体触媒成分(A)を調製する場合に、このアルミニウム化合物(ハ)の濃度は、通常0.05〜100ミリモル/リットル(好ましくは1〜10ミリモル/リットル)である。この濃度が0.05ミリモル/リットル未満になると、有機アルミニウム化合物(ハ)を存在させて反応を行なう効果が十分に得られず、100ミリモル/リットルを超えると、固体成分(イ)中のチタンの還元が進行して、触媒活性が低下する。
一方、有機アルミニウム化合物(ハ)の不存在下で、固体成分(イ)とアルコキシ基含有芳香族化合物(ロ)とを反応させて固体触媒成分(A)を調製する場合に、アルコキシ基含有化合物(ロ)は、固体成分(イ)中のチタン原子に対するモル比が、通常0.1〜200(好ましくは、1〜50)になるような割合で用いられ、また、その化合物(ロ)の濃度は、通常0.01〜10ミリモル/リットル(好ましくは0.1〜2ミリモル/リットル)の範囲で選ばれる。チタン原子に対するモル比が前記範囲を逸脱すると所望の活性を有する触媒が得られにくい。また濃度が0.01ミリモル/リットル未満では容積効率が低くて実用的でないし、10ミリモル/リットルを超えると過反応が起こりやすく、触媒活性が低下する。
触媒系(2)における有機アルミニウム化合物(B)としては、前記の気相1段法の触媒に関して例示した有機アルミニウム化合物を用いることができる。
触媒系(2)における各成分の使用量については、固体触媒成分(A)は、チタン原子に換算して、反応容積1リットル当たり、通常0.0005〜1ミリモル/リットルの範囲になるような量で用い、そして有機アルミニウム化合物(B)は、アルミニウム/チタン原子比が、通常1〜3000(好ましくは40〜800)の範囲になるような量で用いられる。この原子比が前記範囲を逸脱すると触媒活性が不十分になる。
かかるスラリー1段重合法において、プロピレンとエチレンとの共重合を行うことにより前記(1)〜(4)を具備するエチレン−プロピレンランダム共重合体が得られる。
スラリー1段重合の場合、重合温度は通常0〜200℃(好ましくは60〜100℃)の範囲、そしてプロピレン圧は、通常1〜50kg/cmの範囲で選ばれる。重合時間は5分〜10時間程度で十分であり、また重合体の分子量の調節は公知の手段、例えば重合器中の水素濃度を調節することにより行なうことができる。
そして、チャックテープ1の咬合部10以外の部分である帯状基部13を構成する樹脂としては、前記した咬合部10と同じ樹脂を用いて、咬合部10と帯状基部13を一体化して形成するようにしてもよく、また、図2に示すように、咬合部10と帯状基部13とを別の樹脂により構成するようにしてもよい。
一方、帯状基部13における袋本体20と接着される部分には、チャックテープ1のヒートシール性を良好にすべく、図3に示したように、帯状基部13に対してシール層14を設けてもよい。
ここで、シール層14として使用することができる樹脂としては、ヒートシール性が良好で、帯状基部13を構成する樹脂より融点が低い樹脂を使用することが好ましく、例えば、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体等の熱可塑性樹脂を使用することができる。
なお、本実施形態のチャックテープ1は、レトルト食品の包装用途として使用することを考慮すれば、帯状基部13にはシール層14を設けず、図2に示すように、帯状基部13を袋本体20に直接接着する構成をとることが好ましい。
以上説明した樹脂から構成される本実施形態のチャックテープ1を得るにあたっては、雄部材11は、頭部16、連結部17及び帯状基部13を、共押出成形法により一体化して得ることができる。同様に、雌部材12も、第1のフック部18、第2のフック部19及び帯状基部13を、共押出成形法により一体化して得ることができる。また、図3に示した構成のように、帯状基部13に対してシール層14を配設する場合には、帯状基部13とシール層14を咬合部10と共押出成形法により一体化して成形するようにすればよい。図2または図3に示す構成のチャックテープ1をこのような共押出成形法により成形すれば、チャックテープ1を連続的に安定して製造することができる。
そして、このようにして得られたチャックテープ1は、袋本体20を構成する、例えば、シーラント層20bが形成されたフィルム材20aに接着されるとともに、当該フィルム材20aを製袋化することにより、図1に示すようなチャックテープ付き包装袋30を得ることができる。ここで、チャックテープ1と袋本体20を構成するフィルム材20aとは、ヒートシールにより簡便に接着することができるが、これには限定されず、接着剤等を用いて両者を接着するようにしてもよい。
袋本体20を形成するフィルム材20aとしては、特に制限はないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)/ナイロン(Ny、ポリアミド)/アルミニウム蒸着層(Al)/キャストポリプロピレン(CPP)、PET/Al/Ny/CPP、PET/Al/CPP、PET/CPP、蒸着PET/CPP等のラミネートフィルム材を使用することができる。
また、フィルム材20aの内面に形成されるシーラント層20b(袋本体20としたときに最内層となる層であり、チャックテープ1とヒートシールされる層)としては、例えば、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン等の樹脂を使用することができる。本発明のチャックテープ付き包装袋30をレトルト食品の包装用途として使用することを考慮すれば、袋本体20のシーラント層20bとして耐熱性及びヒートシール性が良好であるブロックポリプロピレンやランダムポリプロピレンを主成分とする樹脂を使用することが好ましく、また、耐熱性に優れたブロックポリプロピレンを主成分とする樹脂を使用すれば、シーラント層20b同士の内面融着を好適に防止できるため特に好ましい。
そして、袋本体20のシーラント層20bとしてブロックポリプロピレンやランダムポリプロピレンを使用する場合にあっては、これらのポリプロピレン材料がエチレン成分を1〜10質量%含有することが好ましい。これらのポリプロピレン材料中のエチレン成分がかかる範囲内であれば、レトルト食品用の包装袋として利用できる耐熱性を保持しつつ、本発明のチャックテープ1と容易かつ強固にヒートシールすることができる。一方、エチレン成分が1質量%未満では、ヒートシール強度が不足するか、ヒートシール速度を遅くせざるを得ない場合があり、エチレン成分が10質量%を超えると、レトルト食品の包装袋の構成材料として使用することが困難となる場合がある。
また、シーラント層20bを構成するブロックポリプロピレンは、下記(5)及び(6)を具備するようにすれば、袋本体20の耐熱性、ヒートシール性及び袋本体20の生産性
が格段に向上し、レトルト食品の包装用途により一層適したチャックテープ付き包装袋30となる。
(5)非晶部量が10〜40質量%である
(6)分別ホモ部の極限粘度(η)が1.0〜2.5dl/gである。
ここで、シーラント層20b中の非晶部量が10質量%未満であると、ヒートシール速度を遅くしないと十分なヒートシール強度を発現することが困難となる場合がある。一方、袋本体20のシーラント層20b中の非晶部量が40質量%を超えると、シーラント層20bのシールされる部分の耐熱性は悪くなり、高温でのレトルト殺菌処理を必要とするレトルト食品の包装袋として用いることが困難となる場合がある。
また、シーラント層20bの分別ホモ部の極限粘度が1.0dl/g未満であると、シーラント層20bを備えた袋本体20を構成するフィルム材20aを共押出法等で製造することが困難となる場合があり、極限粘度が2.5dl/gを超えると、シーラント層20bの厚みが不均一になったり、成形性をよくするために、樹脂温度を高くすることが必要となり、その結果、樹脂の劣化に繋がる場合がある。
このようなチャックテープ付き包装袋30は、例えば、市販のチャックテープ(咬合具)付けシール製袋機等を用いて、図1に示すように袋本体の2方(両側)をヒートシールしてサイドシール部21を形成し、また、前記のようにチャックテープを袋本体20の開口部23に取り付けることにより、簡便に製造することができる。なお、この場合の融着条件(温度、圧力等)は、チャックテープ1及び袋本体20を形成するシーラント層20bを備えたフィルム材20aを構成する樹脂の種類等に応じて適宜決定することができる。
前記したような本実施形態のチャックテープ1によれば、以下に示す効果を奏することができる。
すなわち、本実施形態のチャックテープ1は、少なくとも咬合部10が特定のエチレン・プロピレン共重合体からなるようにしているので、チャックテープ1の咬合部の耐熱性が優れたものとなり、例えば、120℃以上におけるレトルト殺菌処理を必須とするレトルト食品の包装用途に使用した場合であっても、咬合部10が変形したり、あるいは融着するといった問題もない。また、咬合部10を構成する樹脂自体が軟質であるため、咬合部10の密封性が良好なチャックテープ1を提供可能とする。
また、かかるチャックテープ1を袋本体20に対して取り付けてなるチャックテープ付き包装袋30も、咬合部10の耐熱性及び密封性に優れたチャックテープ1を備えた包装袋であり、高温によるレトルト殺菌処理にも対応可能なチャックテープ付き包装袋40を好適に提供することができる。
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。
例えば、前記した実施形態では、図2に示したように、咬合部として一対の雄部材及び雌部材を一組備えたチャックテープを袋本体に対してヒートシールした態様を示したが、これには限定されず、図4に示すように、咬合部10を複数備えたチャックテープ1を袋本体20に接着させて、チャックテープ付き包装袋30としてもよい。
なお、以下の説明では、既に前記の実施形態において説明した部分又は部材と同様な部材等については、同一符号を付して、その説明を省略する。
図4は、本発明のチャックテープの他の態様を示した断面図であり、チャックテープ1に対して咬合部10を2つ備えた態様を示したものである。このようにして、咬合部10を複数配設するチャックテープ1を備えたチャックテープ付き包装袋40は、より密封性に優れた包装袋となり、レトルト食品の包装用途にも最適となる。
また、前記した実施形態では、図2に示すように、咬合部10と帯状基部13を別個の樹脂で形成した例を示したが、これには限定されず、咬合部10を構成する特定のエチレン−プロピレン共重合体により帯状基部13を形成して、雄部材11や雌部材12をかかる共重合体のみからなるようにしてもよい。
更には、前記した実施形態では、チャックテープ1が、咬合部10である雄部材11の略キノコ形状ないしは略鏃(やじり)形状の頭部16と、雌部材12の略円弧形状の第1のフック部18及び第2のフック部19が咬合ないしは離れることにより、開封及び再封が行われる態様を示したが、咬合部10の形状はこれには限定されず、開封及び再封の機能を有していれば、雄部材11の頭部16や、雌部材12の第1のフック部18及び第2のフック部19の形状は任意のものであってよい。
また、チャックテープの咬合部10の形状は、例えば、図5に示したように、略キノコ形状ないしは略鏃(やじり)形状の頭部16を備えた雄部材11と、第1のフック部18及び第2のフック部19を備えた雌部材12に、この2つのフック部18,19が外側に開くことを防ぐ爪部40を形成したものとしてもよい。
そして、図1に示したチャックテープ付き包装袋30は、サイドシール部21を形成した2方シールの包装袋を例示したが、両側にサイドシール部21を形成し、底部20に底シール部を形成した3方シールの包装袋や、スタンディングパウチ、底ガセット袋、サイドカセット袋等の包装袋としてもよい。
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例等の内容に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
図2に示した形状のチャックテープについて、咬合部を含む雄部材及び雌部材を構成する樹脂を下記のようにして、また、かかる樹脂を押出成形機を用いて押出成形することにより、本発明のチャックテープを得た。
なお、樹脂の物性に関しては、曲げ弾性率はJIS K7171に準拠して、メルトフローレート(MFR)は、JIS K7210に準拠して(230℃、21.18N荷重)測定した値を用いた。
また、融解ピーク温度(ΔT)及び融解エンタルピー(ΔH)、及び13C−NMRによるペンタッド分率(mmmm)は、下記の方法に準拠して測定した値を用いた。
( 融解ピーク温度(ΔT)及び融解エンタルピー(ΔH)の測定方法 )
示査走査型熱量分析(DSC)(DSC−7:パーキン・エルマー社製)を用いて、試料となる樹脂10mgを窒素雰囲気下220℃で3分開溶融させた後、降温速度を1℃/分として−40℃まで降温させたときに得られる結晶化発熱カーブの最大ピークの頂点を結晶化温度(ΔTc)とした。更に。−40℃で3分間保持した後、昇温速度を10℃/分で昇温させることによって得られた融解吸熱量を融解エンタルピー(ΔH)とした。そして、このとき得られる融解吸熱カーブの最大ピークの頂点を融解ピーク温度(ΔT)とした。
13C−NMRの測定方法 )
測定装置 : JNM−EX400型13C−NMR装置(日本電子(株)製)
測定方法 : プロトン完全デカップリング法
溶媒及び濃度 : 1,2,4−トリクロロベンゼン/重ベンゼン(90/10容量%)の混合溶媒
温度 : 130℃
パルス幅 : 45°
パルス繰り返し回数 : 4秒
積算回数 : 10000回
( 使用した樹脂 )
グレード : 出光TPO F−3910(出光石油化学(株)製)
融解ピーク温度(融点)(T) : 154℃
曲げ弾性率 : 410MPa
MFR : 4.5g/10分
ΔH : 72J/g
mmmm : 70%
共重合体中のエチレン含有量: 1.0質量%
そして、得られたチャックテープを、市販のチャック付け三方シール製袋機(チャック
テープをフィルム材に融着する際にセパレータを使用するタイプ)を用いて、シール条件
を下記のようにして、下記構成のフィルム材に融着するとともに、フィルム材の三方を融
着して袋本体として、サイズ200mm×200mmのチャックテープ付き包装袋を製造
した。
( 袋本体を構成するフィルムの構成)
ポリエチレンテレフタレート(PET)(厚み 12μm)/延伸ナイロン(ONy)(厚み 15μm)/アルミニウム蒸着層(厚み 9μm)/キャストポリプロピレン(CPP)(厚み 60μm)/ブロックポリプロピレンシーラント(BPPシーラント(厚み60μm)の多層フィルム(総厚み 96μm)を使用した。
BPPシーラント:F−274NP(出光石油化学(株)製、分別ホモ部の極限粘度(η)1.70dl/g、MFR 2.3g/10分、非晶部量 18質量%)
( 分別ホモ部、非晶部及び分別ホモ部の極限粘度(η)の測定方法 )
分別ホモ部の割合は、パラキシレン700ミリリットルに試料となる樹脂5g及び酸化防止剤として2,6−ジ−tetr−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)1gを添加し、加熱しながら攪拌して沸騰温度まで昇温し、完全に溶解させた後、攪拌しながら25℃になるまで8時間以上放冷し、析出した成分をろ紙によりろ取して、不溶部として求めた値とした。また、非晶部の割合は、サンプル総量から前記した不要部(分別ホモ部)の値を除いた値とした。
分別ホモ部の極限粘度(η)の値は、前記した不溶部量の測定に採取したパウダーをよく乾燥させた後、135℃デカリン中において、極限粘度(η)を測定した。
( フィルムとチャックテープのシール条件 )
シール温度: 170℃(30ショット/分でヒートシールした)
[実施例2]
まず、実施例1に示した樹脂及び方法を用いて、本発明のチャックテープを製造した。
そして、このチャックテープを実施例1に示したフィルムに融着させてチャックテープ
付き包装袋を製造するにあたり、袋本体を構成するフィルム材のうち、プロックポリプロ
ピレンを主成分としたシーラント(BPPシーラント)の代わりにランダムポリプロピレ
ンを主成分としたシーラント(RPPシーラント)を使用した以外は、実施例1と同様な
方法を用いて、本発明のチャックテープ付き包装袋を製造した。
[比較例1]
チャックテープの構成材料を下記のランダムポリプロピレンとした以外は、実施例1と同様な方法を用いてチャックテープを製造した。
( 使用した樹脂 )
グレード : F−744 NP(出光石油化学(株)製)
融解ピーク温度(融点)(T) : 135℃
曲げ弾性率 : 800MPa
MFR : 6.3g/10分
エチレン含有量 : 4.2質量%
ΔH : 100J/g超
そして、得られたチャックテープを、実施例1に示したフィルム材及び同様な方法を用いて、チャックテープ付き包装袋を製造した。
[試験例1]
実施例1、2及び比較例1で得られたチャックテープ付き包装袋について、120℃、130℃及び135℃の3種類の温度で、下記の条件を用いてレトルト殺菌試験を行い、試験後における当該包装袋を構成するチャックテープの咬合部、及び袋本体のシーラント層の状態を比較・評価した。結果を表1に示す。
( レトルト殺菌試験の条件)
熱水貯湯式レトルト処理装置で、表1に示した温度で30分間レトルト処理した。
( 結 果 )
Figure 2005349012
表1の結果に示すように、実施例1により得られた本発明のチャックテープ付き包装袋は、120℃、130℃及び135℃のレトルト殺菌試験においても、チャックテープの咬合部が変形したり、咬合部が融着したりするといった異常は確認されなかった。また、ブロックポリプロピレンからなるシーラント層についても、レトルト殺菌試験によって、チャックテープの咬合部と融着したり、あるいはシーラント層同士が融着することはなかった。
なお、実施例2は、実施例1に対して、袋本体のシーラント層(最内層)をランダムポリプロピレンシーラントとしたものであるが、135℃のレトルト殺菌試験においてチャックテープの咬合部の状態の異常はなかったが、若干ではあるが、当該シーラント層の内面融着が確認された。従って、比較的高温条件(135℃程度)のレトルト殺菌を実施する場合にあっては、袋本体のシーラント層としては、実施例1の如く耐熱性に優れたブロックポリプロピレンを主成分とするシーラント層を使用すればよい。
一方、比較例1により得られたチャックテープ付き包装袋は、チャックテープの咬合部の耐熱性が悪く、120℃及び130℃のレトルト殺菌試験にあっては、咬合部が変形し、更には、135℃のレトルト殺菌試験にあっては、咬合部同士が融着した。従って、レトルト殺菌試験において咬合部の密封性が損なわれてしまい、実用レベルを維持するチャックテープ付き包装袋を提供することができなかった。
このように、本発明の要件を具備しない比較例のチャックテープは、実施例のチャックテープと比較して大きく劣るものであった。
本発明のチャックテープ及びチャックテープ付き包装袋は、耐熱性にも優れ、高温域においても咬合部の変形ないし融着が起こらず、咬合部の密封性を保持できることから、例えば、レトルト食品を包装するために用いられるチャックテープ及び当該チャックテープを備えた包装袋として広く利用することができる。
本発明のチャックテープ付き包装袋の一態様を示した正面図である。 図1のII−II断面図であって、雄部材と雌部材が咬合した状態を示した断面図である。 図2において、帯状基部にシール層を設けた態様を示した断面図である。 本発明のチャックテープの他の態様を示した断面図である。 本発明のチャックテープのもう一つの態様を示した断面図である。
符号の説明
1 … チャックテープ
10 … 咬合部
11 … 雄部材
12 … 雌部材
13 … 帯状基部
14 … シール層
16 … 頭部
17 … 連結部
18 … 第1のフック部
19 … 第2のフック部
20 … 袋本体
20a … フィルム材
20b … シーラント層(最内層)
21 … サイドシール部
22 … 底シール部
23 … 開口部
30 … チャックテープ付き包装袋
40 … 爪部

Claims (7)

  1. 咬合部と、当該咬合部と連接する帯状基部から構成される一対の雄部材及び雌部材を備えたチャックテープであって、
    少なくとも咬合部が、下記(1)及び(2)を具備するエチレン−プロピレン系共重合体を主成分とする樹脂からなることを特徴とするチャックテープ。
    (1)示差走査型熱量分析(Differential Scanning Calorimetry:DSC)にて測定した融解ピーク温度(T)が140℃以上である
    (2)曲げ弾性率が500MPa以下である
  2. 請求項1に記載のチャックテープにおいて、
    前記エチレン−プロピレン系共重合体が、下記(3)(4)を具備するエチレン−プロピレンランダム共重合体であることを特徴とするチャックテープ。
    (3)13C−NMRによるペンタッド分率においてmmmmが60〜85%である
    (4)示差走査型熱量分析(Differential Scanning Calorimetry:DSC)にて測定した融解エンタルピー(ΔH)が100J/g以下である
  3. 請求項1または請求項2に記載のチャックテープが袋本体に取り付られていることを特徴とするチャックテープ付き包装袋。
  4. 請求項3に記載のチャックテープ付き包装袋において、
    前記袋本体のシーラント層(最内層)が、ブロックポリプロピレン及び/またはランダムポリプロピレンを主成分とする樹脂であることを特徴とするチャックテープ付き包装袋。
  5. 請求項4に記載のチャックテープ付き包装袋において、
    前記ブロックポリプロピレン及び/またはランダムポリプロピレンが、エチレン成分を1〜10%含有することを特徴とするチャックテープ付き包装袋。
  6. 請求項4または請求項5に記載のチャックテープ付き包装袋において、
    前記ブロックポリプロピレンが下記(5)(6)を具備するものであることを特徴とするチャックテープ付き包装袋。
    (5)非晶部量が10〜40質量%である
    (6)分別ホモ部の極限粘度(η)が1.0〜2.5dl/gである
  7. 請求項3ないし請求項6の何れかに記載のチャックテープ付き包装袋において、
    レトルト食品包装用であることを特徴とするチャックテープ付き包装袋。
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