JP2005348821A - マイクロケラトームおよびこの手術用ブレード(刃) - Google Patents

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Abstract

【課題】 LASEK手順に従って、高度な技術を必要とせず、アルコールを使用せずにボーマン膜から上皮をきれいに剥離することを容易にする手術を可能にする。
【解決手段】
この発明はマイクロケラトームのブレード(6)を備えるメス(3)と同様に、LASEK手段で使用されるマイクロケラトーム(1)に関し、前記ブレード(6)は規定の鈍さを備える。
LASEK手順において、上皮をアルコール溶液で溶かすことを避けるために、上皮は残存するヒンジを残して剥離されるが、これはメス(3)が挿入されるマイクロケラトーム(1)によって達成される。メス(3)のブレード(6)は規定の鈍さを備えているので、上皮を切開する際にボーマン膜を傷つけることを防ぐ。それは、28度から35度の範囲の切開エッジ角度(β)、0度から4度の範囲のクリアランス角(α)、および150nmから800nmの範囲のブレードの半径(R)を備える。
【選択図】 図2

Description

この発明は、マイクロケラトーム、およびマイクロケラトームの手術用ブレードに関する。特に、この発明はマイクロケラトーム、およびレーシック(LASIK)の手順に従って使用されるが、その欠点を帯びずに、レーゼック(LASEK)の手順の利点を備える関連ブレードに関する。LASIKおよびLASEK手順を以下に簡単に説明する。
LASIK手順(生体内レーザ屈折矯正)と呼ばれるものは、エキシマレーザによって、眼の屈折異常を矯正する外科的な眼の手術のための方法であり、この手順は現在最も頻繁に使用されている。LASIK手順に従うと、約150から160μmの厚みの角膜表層が、眼の角膜から剥離される。これはマイクロケラトーム(特別なブレード)によって達成される。しかしながら、角膜表層は完全には剥離されず、微小な残余部分で、残存する角膜につながっている。剥離されていない残余部分は一種のヒンジとして作用し、剥離された角膜表層は、片側へ折り返される。その後、露出した組織はコンピュータ制御されたエキシマレーザによって所望に作り直され、従って屈折異常を矯正する。その後、角膜表層は元に折り返され、治療した組織を閉じる。それによって縫合は不必要であり、迅速な治療が維持され、傷あとを形成するのを防ぐことができる。
その代替案として、LASEK手順(角膜上皮層でのレーザ屈折矯正)と呼ばれるものが確立されてきて、この手順は少し前からより頻繁に使用されている。
LASEK手順に従うと、上皮と呼ばれる眼の角膜の約55μmの厚みの最上部のみが、角膜から剥離される。下にある間質性の組織は無傷のままである。これは、マイクロトレフィンと呼ばれる特別な装置によって達成され、約270度の範囲内の、切開用ブレードを備える円形メスを有する。マイクロトレフィンを眼の上に置き、上皮の約55μmの深さに通し、そして約10度繰り返し前後に動かす。結果として、円形の切開が約280度の範囲内で上皮に切り込まれる。LASIK手順におけるのと同様の方法で、約80度の残存する切開されていない部分が、切開した上皮が取り付くためのヒンジとして作用する。切開を行うために、眼の上のシリンダ内で、円形メスは案内される。切開の後、希薄アルコール溶液が眼の上のシリンダ内に滴らされるが、これはアルコール溶液を切開した上皮と接触させるためである。アルコール溶液は組織を溶かすために作用する。約30秒後、アルコール溶液は吸収され、切開した上皮はスパーテルでヒンジの側に押しやられる。これらの準備処置の後、露出した組織上の実際のレーザ治療は、上述したLASIK手順と同様の方法で実行される。
現行のLASEK手順の欠点
アルコールの使用は、切開した上皮をたるませるため、およびそれをわきへ押しやるために必要とされる。しかしながら、アルコールの使用は、以下の理由から困難である。まず、アルコールは、どんなことがあっても、手術の間、切開した上皮の隣につながっている組織と接触してはいけない。なぜなら、これは患者に大きな痛みを与えるからである。第二に、アルコールは基本的に有害であると考えられている神経毒である。現在、アルコールがどれくらいの深さまで組織に浸透するか、そしてそれに起因するダメージは何かについて完全には明白でないことは事実である。しかし、アルコールの有害な結果は当然のことである。第三に、手術の間、組織上にアルコールを30秒露出している時、正確に観察されなければ、リスクは取るに足らないことではない。
手術する外科医が、円形に切開した上皮をわきへ押しやることに高度な技術を有していなければならず、そして手術の間、上皮が傷つけられ、使用できないというリスクが、取るに足らないことではないこともまた、不利である。
上皮を剥離し、2から13μmの範囲の大きな半径で、アルコール溶液を使用せずに上皮を取り除くために使用される装置は、US2003/0018348A1号から公知である。
この発明は、上述のような欠点を取り除くことを目的としている。すなわち、LASEK手順に従って、高度な技術を必要とせず、アルコールを使用せずにボーマン膜から上皮をきれいに剥離することを容易にする手術を可能にすることである。
この問題は、請求項1に記載のメス、請求項5に記載のマイクロケラトーム、および請求項6に記載のマイクロケラトームの使用によって解決される。
さらなる有利な発展が、従属クレームの主題である。
修正されたLASEK手順においては、マイクロトレフィンで上皮を円形に切開する必要はなく、上皮をスパーテルでわきへ押しやらなくてもよい。それどころか、この発明に従ったマイクロケラトーム、およびそれに適応したブレードは、LASEK手順およびLASIK手順の両方を実行するために使用され得、前記ブレードは所定の鈍さを備えている。言い換えると、上皮はアルコールで溶かされないが、マイクロケラトームできれいに剥離され、剥離された角膜表層を元に戻すために作用するヒンジもまた残される。約150から160μmである、LASIK手順における切開の深さと比較すると、この切開の深さはかなり浅く、すなわちLASEK手順と同様に、約55μmしかない。結果として、間質性の組織の下にあるのと同様に、上皮の下にあるボーマン膜と呼ばれるものも、無傷のままである。
この発明に従って規定されるブレードの形状のみが、ボーマン膜を傷つけることなく、きれいに上皮に貫通し、ボーマン膜に進むことを可能にする。非常に鋭利なブレードもボーマン膜を貫通し、間質性の組織に入り込むであろう。しかしながら、これは避けなければならない。鈍すぎるブレードはボーマン膜からきれいに上皮を剥離することができず、おそらく上皮の細胞がボーマン膜に残るであろうから、これも同様に避けなければならない。
規定の鈍さを備えるメスのブレードは、ステンレススチールのような安い材料で、安価で製造され得る。通常の研削方法でステンレススチールを扱うことが可能なので、研削手段は単純で、費用効果が高い。それ故、メスのブレードは使い捨てのブレードとして使用され得、従ってメスのブレードは使用された後、廃棄される。その結果、有利なことに、もはやメスのブレードを高価な洗浄にさらす必要性がなくなり、細菌の伝染のリスク等がこれを一度だけ使用することで有利に排除される。特に、タンパク質、いわゆるプリオンの伝染は、クロイツフェルトヤコブ病の伝染の原因であり、それが排除され得る。これが特に言及に値するのは、プリオンは従来の方法によって、加圧滅菌器で蒸気殺菌しても生存し得るからである。
LASEK手順は、この発明に従うブレードによってLASIK手順に従って実行され得るので、これまでLASIK手順に使用されてきたマイクロケラトームはこの目的に対して使用され得る。言い換えると、マイクロケラトームは現在のLASIK手順およびLASEK手順の両方に対して使用され得る。メスの交換が必要なだけである。この二重の利用の結果、かなりの費用が節約され得る。
さらに、マイクロケラトームにより手術は非常に容易になる。というのは切開が自動的に広範囲になされ、それゆえ高度な技術および経験を要さないからである。
図1は現行のLASIK手順でも通常使用されているマイクロケラトーム1を示す。マイクロケラトームはそのように公知であるので、この発明と関連がある本質的な特徴のみを以下で検討する。その他のことは、例えば、マイクロケラトームの構造に関して、EP−A−0 873 735 A1を参照する。マイクロケラトームは手術用ブレードあるいはメス3を有する切開ヘッド2を備える。その前方端に、切開ヘッド2は照準用十字線のある透明なレンズを有する圧平表面4を備える。圧平表面4は切開される角膜(図5の角膜14)上に置かれ、そこで切開ヘッド2は眼に固定される吸着リング(図示なし)にはめられる。圧平表面4は眼の角膜に特定の気圧を加えることを許容し、これはメス3で切開する上で好ましい効果を有する。
図2に従って、保持開口部8は、前記保持開口部8に挿入されるメスホルダ7と共に、切開ヘッド2の側面に備えられている。メスホルダ7はメス3を備える。切開ヘッド2において、メスホルダ7で保持されるメス3を受入れるための溝9は、保持開口部8から圧平表面4へと延びる。
図3に示されるように、連結孔10は、切開ヘッド2の縦方向に見られるように、圧平表面4の反対に配列される。そこで前記連結孔10に結合するモータドライブがメス3を作動するために使用される。というのは、かみそりの切開ブレードのようなメスは、切開手術の間、前後に、切開方向に対して横方向に、そしてブレードに対して平行に動作するからであり、それは図1の正面から見て、左から右および後ろである。切開ヘッド2の外側周辺に、ロック機構11が連結孔10の範囲内に備えられており、前記ロック機構は連結孔でモータドライブを固定させる。最良の結果は、3000から10000rpmの範囲の振動数で得られる。さらに、マイクロケラトームにおけるメス3の動作は、自動的に切開方向に行われ、最適条件の送り速度は0.5から1.55mm/秒の範囲である。
図4は図2の円形部の拡大を示す。メス3は切開ヘッド2の溝9を通って圧平表面4へと延びる。そこで、メス3のブレード6は平面で、圧平表面4の少し下の点まで突き出るので、約55μmの深さまで切開は行われ得る。
図5に従って、圧平表面4は眼の角膜を押し、前記角膜14を平らにするように扱われた後で、メス3のブレード6は上皮に突きささる。
ブレード6の形状を、図6を参照して、以下により詳細に説明する。ブレード6は上部切開表面12および下部切開表面13とを備える。クリアランス角αは、下部切開表面12と仮想の水平線との間の角度である。クリアランス角は現在の実施例では約4度である。しかしながら、クリアランス角は0から4度の範囲内で変化し得る。切開エッジ角度βは上部と下部切開表面12、13との間の角度であり、現在の実施例では約30度である。しかしながら、クリアランス角は28から35度の範囲内で変化し得る。ブレードの半径はブレードの先端の半径であり、現在の実施例では約450nmである。しかしながら、ブレードの半径は150から800nmの範囲内で変化し得る。
切開が行われている間、ブレード6はボーマン膜の下の上皮、すなわち深さ約55μmにまで突きささる。ボーマン膜の細胞は上皮よりも幾分堅固なので、ブレード6は規定の鈍さのおかげで、ボーマン膜を貫通しないが、ボーマン膜を傷つけることなく、ボーマン膜を押す。結果として、切開の動作が行われている間、上皮はボーマン膜に沿って押される。この手順は比較的容易であり、高度な技術を必要としない。
現行のLASIK手順と同様に、上皮は完全には剥離されない。しかし、その一部がヒンジとして残され、わきへ押しやられた組織が前記ヒンジの周りで折りたたまれる。その後、露出した組織は、屈折異常を矯正するために、エキシマレーザで持って処理される。その後、切開され、わきへ押しやられた上皮は、処理された組織上に戻される。
マイクロケラトームの斜視図である。 図1に従うマイクロケラトームの側面図である。 図1に従うマイクロケラトームの平面図である。 図2の円形部の拡大図である。 提示された角膜および圧平表面と、手術用ブレードおよび切開形状の拡大した部分図である。 手術用ブレードの拡大した部分図である。

Claims (6)

  1. 約28度から約35度の範囲の切開エッジ角度(β)、約0度から約4度の範囲のクリアランス角(α)、および約150nmから約800nmの範囲のブレードの半径(R)を有するブレードを備えるマイクロケラトーム用のメス(3)。
  2. ブレードの半径は、好ましくは約200nmから約600nmの範囲である、請求項1に記載のメス。
  3. ブレードの半径は、さらに好ましくは、約250nmから約500nmの範囲である、請求項2に記載のメス。
  4. マイクロケラトームにおいて、請求項1から3のいずれかに記載のメスの使用。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の切開ヘッド(2)、圧平表面(4)およびメス(3)を備えるマイクロケラトーム(1)。
  6. 請求項5およびLASEK手順に従うマイクロケラトーム(1)の使用。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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