JP2002541878A - 角膜切開術用装置 - Google Patents

角膜切開術用装置

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JP2002541878A
JP2002541878A JP2000557767A JP2000557767A JP2002541878A JP 2002541878 A JP2002541878 A JP 2002541878A JP 2000557767 A JP2000557767 A JP 2000557767A JP 2000557767 A JP2000557767 A JP 2000557767A JP 2002541878 A JP2002541878 A JP 2002541878A
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Abstract

(57)【要約】 角膜16にポケット画定し、このポケット内へ反射面35または開口46を備えたへら14または角膜切開刀を挿入して、ポケットの前壁または後壁の角膜組織へのレーザービーム12の適用を制御し、角膜組織の切除区域を調整および画定することによって、改良されたレーザー角膜切開術が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、大きな手術の危険および長期におよぶ合併症の危険を著しく低減す
る、改良されたレーザー角膜切開術を提供するものである。
【0002】 (背景技術) 従来、レーザーによる角膜切開処置は、かなりの確率の合併症を伴う比較的大
掛かりな処置を必要とすることが多かった。LASIK(Laser In S
itu Keratomileusis)と呼ばれるその種の処置は、角膜の広
い区域に亘る組織弁の切開を伴う。角膜組織は回復しないので、この組織弁を所
定位置に戻した場合には上皮細胞の外層のみが界面に亘って成長して組織弁を所
定位置に保持する唯一の手段となる。そのような細胞の層は、約6個または7個
分の細胞の厚さに過ぎず、これが組織弁を所定位置に保持する唯一の支持体であ
る。患者の眼が衝撃を受けたり擦れたりすると、比較的高い頻度でその組織弁が
剥がれ、これはさらに他の重大な処置を要することが多い。
【0003】 (発明の開示) 本発明によれば、鋭利な刃によってスリットが角膜の前面に所与の深さまで設
けられる。外科医の操作する先の丸い切開器具で角膜の薄層を分離することによ
ってポケットが設けられ、その結果、直線的な縁部を有する切開用器具によって
真直なポケットが、あるいは湾曲した切開器具を用いてアーチ形ポケットまたは
アーチ形部分が、患者の個々の必要に応じて形成される。
【0004】 角膜内のポケットは、鋭利な切開刀またはトレフィンを備えた極めて高速で振
動する自動式角膜切開刀によって画定されてもよい。
【0005】 形成した前記ポケット内に、へら、またはグライド(glide)が挿入され
る。へらは、角膜組織のレーザーによる切除形状を画定する手段をへら上に有し
ている。へら上の反射区域またはミラー区域は、レーザービームをポケットの前
壁へ反射する。複数の開口が形成されたへらを使用することにより、レーザービ
ームは、そのような1つまたは複数の開口を通過してポケットの後壁を切除する
【0006】 反射区域または開口は、ポケットが切開された後ポケット内に残される切開器
具、または角膜切開刀の刃に、あるいはその上に設けられる。切開器具、または
角膜切開刀の刃は、レーザーによる切除の間ポケット内に残される。
【0007】 角膜組織の切除の後、刃またはへらがポケットから除去され(その後すぐポケ
ットの前後壁は眼内の常圧により強制的に一緒にされる)、その結果、角膜内面
の形状が変化する。
【0008】 (発明の最良の実施形態) 図面を参照すると、レーザービーム12を発生させるレーザー装置10を含む
本発明の1つの好適実施例が示されている。レーザービーム12は、患者の眼1
6の角膜内に形成されたポケット23内のへらまたはグライド14上に突き当た
る。
【0009】 本発明によれば、鋭利な刃18が、所定の深さのスリットまたはカット20を
角膜内に形成する。
【0010】 先の丸い切開器具22をスリットから挿入することによって、または自動式角
膜切開刀(図示せず)によって、ポケットまたはトンネル23が角膜内の概ね索
の位置に設けられて、個々の患者の要求に応じて直線または湾曲アーチ形の縁部
を有するポケットが角膜内に画定される。
【0011】 外科医がハンドル24を介して操作する先の丸い切開器具が、角膜の薄層を分
離するように操作されて、直線形の刃(図示せず)またはアーチ形の刃(図3お
よび図3A)のいずれかの使用によって、直線形の縁部を有する真直なポケット
または曲線形の縁部を有するアーチ形のポケットが画定される。角膜内のポケッ
トを電気式または液圧式の自動式角膜切開刀(図示せず)で形成することもでき
る。自動式角膜切開刀には、鋭利な切開刀またはトレフィンであって、毎秒数千
回振動する通常金属製の薄刃が用いられる。超音波式の角膜切開刀は円滑且つ制
御された形式で、制御された深さまで移動してポケットを形成する。角膜切開刀
は、角膜の周囲に真空吸引によって固定された吸引リング26(図4)を用いて
眼に対する所定位置に保持され、吸引リング26における取付器具に関連して自
動的に角膜内へ切込まれる。挿入前にトレフィンを較正して所定の切込み深さま
で確実に切込むために、マイクロメータ装置(図示せず)が用いられてもよい。
【0012】 自動式角膜切開刀で形成されるこのようなポケットまたはトンネル23は、通
常、4.0〜11.0mmの長さで、角膜輪部の1.5mm以内まで延びる。角
膜の周部の少なくとも半分が複数の層に亘って無傷のままであり、したがって角
膜は、その前部がボーマン膜によって、後部がデスメー膜によって、しっかり支
えられたままとなる。注目すべき点は、角膜切開刀による切込みが、複数の角膜
組織層を切込むことなく角膜の直径と同じ幅まで行われ得ることである。
【0013】 画定されたポケットは、程度の異なる非正視または乱視等である各患者の必要
に応じて、異なる形状および寸法であってよい。乱視の場合はアーチ形ポケット
が設けられ、比較的大きい視力矯正の場合には比較的大きいポケットが設けられ
る。
【0014】 ポケット内へ挿入されるへらまたはグライドの幅や長さ等は、患者の眼の屈折
上の問題に応じて種々に形成されるポケットの寸法および形状に合わせて選択ま
たは決定される。
【0015】 注目すべき点は、処置の1つの変更例において、眼に流体が流入するのを停止
させるために薬剤を経口投与して眼を軟化させてさせもよく、それによって眼圧
が低減され、ポケットの前後壁を変形させることなくへらを挿入することができ
る。これは、レーザーによる壁表面の一層精密な切除を確実に可能にする。
【0016】 へらは、薄く、通常、プラスチック製または金属製であり、好ましくは丸い端
部を有する。
【0017】 本発明の重要な特徴は、へらが、その前面に1つ以上の、選択された形状の反
射面またはミラー面を有するか、またはへら自体に選択された形状の開口もしく
は開放区域を有することにあり、それによって種類および程度の異なる、矯正す
べき患者の視力の問題に適応することができる。これらの問題には、程度の異な
る老眼、遠視、および斜視も含まれる。
【0018】 レーザービームをポケットの前壁へ反射させるために、反射区域または開口を
、へらに形成する代わりに、切開器具または角膜切開刀の上またはそれ自体に形
成してもよい。この場合、先の丸い切開器具または角膜切開刀が、ポケット前壁
へレーザービームを反射させて、角膜組織の切除に役立つ。
【0019】 へらまたは角膜切開刀に、またはその上に設けられた反射区域、または開口の
形状または寸法は、患者の抱える問題、例えば程度の異なる遠視、近視または斜
視に必要な矯正の種類や程度に応じて決定される。
【0020】 レーザービームは精密に画定されたビームであり、それによって画定されるパ
ターンと切除される組織とは、コンピュータ化されたレーザー装置への、所与の
指令によって定められる。
【0021】 図6〜図14および図16に、へらの反射区域形状の実施例を示す。図17〜
図23に、へらに形成した開口の実施例を示す。反射リングの形状40(図9)
が、種々の遠視用に設けられてもよい。種々の乱視用として、対とされたアーチ
形の反射リング部分44(図16)を設けてもよい。近視用には、ディスク状区
域35(図6)または36(図7)を用いることができる。開口は、ポケットの
後壁の組織の切除に使用される。開口37(図17)、開口46(図20)、対
をなす開口48(図21)または開口50(図23)を含む実施例は、種々の斜
視用の適切な矯正のために使用される。
【0022】 管または通路32(図6)および34(図11)が、へらおよび切除中の区域
を冷却するための、および切屑または取崩された切除生成物を管32の開口33
から放出されるガスにより除去または排出するための、加圧源からの空気または
ガスの通路として用いられる。
【0023】 図16に示すように、吸引孔または真空孔48が設けられてもよく、この孔は
切除区域からのガスおよび屑を吸出するための吸引源(図示せず)に接続されて
いる。
【0024】 1つの変更例では、へらが、厚みのある丸い低部(図12)を有していてもよ
く、この部分は、へらの平坦な前面へレーザービームが確実に入射してそこから
正確に反射することを保証する。
【0025】 へらには、符号37(図17〜図19)および38(図23)で示した隆起部
、典型的には前部隆起部が設けられていてもよく、これによって切除区域から発
生する煙霧または屑を排出する余地が得られ、レーザービームの集束を改善する
ことができる。
【0026】 ミラー装置(図示せず)の1つの変更例では、レーザービームが、ポケット内
に斜めに配位されたミラーによって反射される。この目的のために、眼の前部の
室から液体を除去して、あるいは薬剤の経口投与または目薬の使用によって、ポ
ケットを深くまたは広くして眼圧を低下させてもよい。次いで粘弾性材料をポケ
ットへ挿入すると、ポケットの後壁が眼の前部の室内へと膨らみ、それによって
間質性組織へレーザービームを反射させて切除するように傾斜ミラー(図示せず
)を位置決めする余地を得ることができる。
【0027】 角膜の間質性組織をレーザービームによって切除し、へらまたは刃を角膜ポケ
ットから除去した後、ポケットの前後面が、眼の常圧によって強制的に合わせら
れて、または圧縮されて、角膜と眼の形状および屈折力が変化する。元の形状は
図5の符号30で示され、それよりも平らになった形状が符号28で示されてい
る。変更された角膜の曲率半径は、変更前の曲率半径より大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による、へらとポケットとを内部に有する眼の角膜に対して照射された
レーザービームとレーザー装置とを示す全体図。
【図2】 眼の前部の断面図であって、角膜内にスリットを切開するところを示した図。
【図3】 角膜に画定されたポケット内に先の丸い切開器具が挿入された眼の前部を示す
図。
【図3A】 乱視矯正用のポケットを形成するための湾曲切開器具を示す図。
【図4】 眼の前部の断面図であって、吸引リングが取付けられ且つ自動式角膜切開刀の
トレフィンまたは切開刀が挿入された状態を示す図。
【図5】 眼の前部の断面図であって、角膜切開前の角膜を破線で示し、角膜切開後の角
膜を実線で示した図。
【図6】 角膜組織のレーザー切除に利用される本発明のへら上に設けられた反射区域の
形状を示す図。
【図7】 角膜組織のレーザー切除に利用される本発明のへら上に設けられた反射区域の
形状を示す図。
【図8】 角膜組織のレーザー切除に利用される本発明のへら上に設けられた反射区域の
形状を示す図。
【図9】 角膜組織のレーザー切除に利用される本発明のへら上に設けられた反射区域の
形状を示す図。
【図10】 角膜組織のレーザー切除に利用される本発明のへら上に設けられた反射区域の
形状を示す図。
【図10A】 角膜組織のレーザー切除に利用される本発明のへら上に設けられた反射区域の
形状を示す図。
【図11】 ディスク形状の反射区域を有するへらと、レーザー切除による屑を排出するた
めの冷却流体または気体用の、へらの周囲に延びる管状部材とを示す図。
【図12】 図11のへらの側面図。
【図13】 図11の13−13線に沿う断面図。
【図14】 図11の14−14線に沿う断面図。
【図15】 眼の前部の断面図であって、角膜に形成されたリング状の断片ポケット部分を
示す図。
【図16】 へら端部の平面図であって、図15のポケット部分に対応する反射リング部分
を示す図。
【図17】 へら端部の平面図であって、へらの大きい開口とその周囲の隆起部とを示す図
【図18】 図17の18−18線に沿う断面図。
【図19】 図17の19−19線に沿う断面図。
【図20】 切除を要する角膜組織区域を画定するために、本発明により使用されるへらに
形成された開口の形状を示す図。
【図21】 切除を要する角膜組織区域を画定するために、本発明により使用されるへらに
形成された開口の形状を示す図。
【図22】 切除を要する角膜組織区域を画定するために、本発明により使用されるへらに
形成された開口の形状を示す図。
【図23】 切除を要する角膜組織区域を画定するために、本発明により使用されるへらに
形成された開口の形状を示す図。

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角膜の光軸に対して概ね横方向のポケットを該角膜内に画定
    する器具と、 概ね角膜の前面に向けてレーザービームを角膜内へ方向づけるレーザー装置と
    、 角膜内の前記ポケット内に配置するように寸法づけおよび適合せしめられた挿
    入器具と、 レーザービームによって切除される、前記ポケットの壁内の少なくとも1区域
    の形状を決定するために、前記挿入器具に設けた少なくとも1つの画定構造部で
    あって、該画定構造部が、(a)ポケットの前壁へ前記レーザービームを反射す
    る反射面、または(b)ポケットの後壁へレーザービームを通過させる開口であ
    る画定構造部と、 を有する角膜切開術のための装置。
  2. 【請求項2】 患者の必要に応じて角膜組織の切除形状を画定するために、
    前記挿入器具に設けた前記画定構造部が、前記レーザービームをポケットの前壁
    に反射するように構成された少なくとも1つの反射面を有することを特徴とする
    請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記反射面が概ねディスク形状である請求項1に記載の装置
  4. 【請求項4】 前記反射面がリング形状である請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記反射面がリング部分を含む請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記挿入器具が、ポケットの前壁と後壁を分離して間隔を設
    けるような隆起手段を備えたへらである請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記隆起手段がへらの周部に設けられた請求項6に記載の装
    置。
  8. 【請求項8】 前記挿入器具に設けられた通路手段をさらに含み、それによ
    って切除された角膜組織と前記挿入器具とを冷却するための冷却流体を案内する
    ようになっていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記通路手段が気体状の冷却流体を供給するための少なくと
    も1つの開口を有し、それによってレーザー切除によって生じた切屑を除去する
    ようになっていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 組織の切除区域から気体と切屑とを吸込む吸引装置をさら
    に含む請求項1に記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記画定構造部が、該構造部を貫通するレーザビームの通
    路のための少なくとも1つの開口をさらに含み、該少なくとも1つの開口は、患
    者の要求に応じて切除する角膜組織の区域をポケットの前記後壁上に画定するよ
    うに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記挿入器具画定構造部が、角膜内にポケットを画定する
    ための前記器具に設けられていることを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 ポケット画定用の前記器具が手動式の切開器具を含む請求
    項12に記載の装置。
  14. 【請求項14】 ポケット画定用の前記器具が角膜切開刀を含む請求項12
    に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも1つの開口が概ねディスク形状である請求
    項11に記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記少なくとも1つの開口がリング形状である請求項11
    に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記少なくとも1つの開口がリング部分を含む請求項11
    に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記挿入器具画定構造部が、角膜内にポケットを画定する
    ための前記器具に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記ポケットを画定するための前記器具が角膜切開刀であ
    る請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記ポケットを画定するための前記器具が手動式の切開器
    具である請求項18に記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記挿入器具が、角膜組織を分離して前記ポケットを画定
    するために、ポケット画定用の前記器具を該挿入器具上に有し、該挿入器具が、
    前記ポケットの前壁の切除すべき組織の形状に応じて形成された少なくとも1つ
    の反射面を該挿入器具上に備えたことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記切開器具が、膜状角膜組織を分離してアーチ形ポケッ
    トを画定するようにアーチ形となっている請求項21に記載の装置。
  23. 【請求項23】 ポケット画定用の前記器具が鋭利な刃を有する請求項1に
    記載の装置。
  24. 【請求項24】 ポケット画定用の前記器具が振動刃を有する角膜切開刀を
    含む請求項1に記載の装置。
  25. 【請求項25】 前記画定構造部が反射面である請求項1に記載の装置。
  26. 【請求項26】 前記画定構造部が開口である請求項1に記載の装置。
  27. 【請求項27】 複数の画定構造部が複数の反射面区域から構成されている
    請求項1に記載の装置。
  28. 【請求項28】 複数の画定構造部が挿入器具内の複数の開口から構成され
    ている請求項1に記載の装置。
JP2000557767A 1998-07-03 1999-06-23 角膜切開術用装置 Pending JP2002541878A (ja)

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