JP2005348776A - 炊飯器 - Google Patents

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剛士 稲田
Izumi Yamaura
泉 山浦
Katsunori Zaizen
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Hirofumi Inui
弘文 乾
Tetsuya Koda
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Abstract

【課題】炊飯量に関係なく蓋を開くだけで鍋を傾斜させ、鍋内のご飯の視認性やご飯のほぐしやすさ、鍋の着脱等の使い勝手を向上すること。
【解決手段】炊飯器1に、米および水を収納する鍋2と、鍋2を収納する鍋収納部5と、鍋2を加熱する鍋加熱手段3と、鍋2の温度を検知する鍋温度検知手段4と、鍋2を傾斜させる鍋傾斜手段22と、鍋2の開口部を覆う蓋6と、蓋6の開閉動作を検知する蓋開閉検知手段27とを備え、蓋開閉検知手段27が蓋6の開動作を検知すると鍋傾斜手段22は鍋2を傾斜させ、蓋6の閉動作を検知すると鍋傾斜手段22は鍋2の傾斜を解除する。
【選択図】図1

Description

本発明は使い勝手を向上させる家庭用の炊飯器に関するものである。
従来、一般的な家庭用の炊飯器は、図10に示すように、主として、炊飯器1本体に、米や水を収納する鍋2の底部や側底部に鍋加熱手段3(シーズヒータや誘導加熱手段またはガス等で構成)が配置され、鍋加熱手段3により、鍋2が加熱されて鍋2内の米と水からご飯を作る、すなわちご飯を炊くものである。
ところで、図10に示す炊飯器1は、鍋2を収納する鍋収納部5を有しており、鍋2は、鍋2のフランジ部2a以外は鍋収納部5内に収納されている。
そのため、図11に示すように、使用者は、蓋6を開いた時に、鍋2内の炊飯器1前方下部にあるご飯7が見えにくかったり、ご飯7をよそいにくかったりするという問題を有している。
同時に、鍋2を鍋収納部5から取り出すのに、鍋2のフランジ部2aしか触れることができないので鍋2を取り出しにくいという問題も有している。
このような問題を解決する手段として図12に示す炊飯器がある(例えば、特許文献1参照)。
図12に示す炊飯器1は、蓋6を開いた状態で、鍋2が前向き傾斜姿勢になるように鍋2を持ち上げる鍋傾斜手段8を有している。
図12では、鍋傾斜手段8はレバー9と偏心カム10、押し具11から構成されており、使用者がレバー9を下げると、図13に示すように、偏心カム10の作用により押し具11が鍋2を押すので、鍋2の炊飯器1後方部側が持ち上がって、鍋2が前向き傾斜姿勢になるものである。
特開2001−286392号公報
しかしながら、図12および図13に示す炊飯器1の構成では、以下の課題がある。
図12に示す炊飯器1は、使用者がレバー9を下げることにより鍋2が傾くように構成されているため、蓋6を開ける度にレバー9を下げ、蓋6を閉じる前にレバー9を上げる必要があり、非常に煩わしいものである。
また、10合炊きの炊飯器1で10合の量の炊飯を行ったときの鍋2全体の重量は6kg以上にもなるので、レバー9の上げ下げで6kg以上もの重量がある鍋2を傾斜させるには、使用者に非常に大きな負担を与えてしまうという課題もある。また、この課題を解決するためには、すなわち、使用者への負担を低減するためには、てこの原理等を利用して偏心カム10を大きくしたりレバー9の長さを長くしたりする方法があるが、鍋傾斜手段8が大きくなってしまい、炊飯器1自体が大きくなってしまうという別の課題が生じてしまう。
また、特許文献1には、図14に示すように、蓋6の炊飯器1後方部に、鍋2のフランジ部2aを引っ掛けて鍋2を蓋6の開閉に連動させて傾斜させるアーム12を設けたり、図15に示すように、鍋2のフランジ部2a近傍にスプリング13等を設けて鍋2を傾斜させるような構成も記載されているが、図14に示すように、鍋2のフランジ部2aを引っ掛けて蓋6の開閉に連動させて鍋2を傾斜させる手段では、蓋6を開くと鍋2は常に傾斜した状態にあるので、炊飯を開始する前に米と水を鍋2に入れて水量を鍋2に刻印されている水位線で合わせようとしても、鍋2が傾斜しているために水位線で合わすことができないという課題が発生してしまう。
同時に、鍋2の重量が6kg以上もある場合、蓋6の開く力のみで鍋2を傾斜させるには蓋6の開く力を従来よりも強くする必要があり、そのためには蓋6を開くためのバネの力を強くする必要があるが、蓋6を開くためのバネの力を強くした場合、鍋2が炊飯器1本体から外されていたり少量炊飯時の鍋2が軽い場合に蓋6を開いたりするときに、蓋6を開いた時の力が強すぎて炊飯器1自体が蓋6を開く力により振動したり、動いてしまって流し台等の上から落ちてしまったりするという課題が発生してしまう。
また、図16に示すように、鍋2のフランジ部2a近傍にスプリング13等を設けて鍋2を傾斜させるような構成の場合も同様で、重量が6kg以上もある鍋2を傾斜させるには、スプリング13の力を強くする必要があるが、このスプリング13の力を強くした状態で少量炊飯を行うと、鍋2は軽いので蓋6を開いたときにスプリング13および鍋2が勢いよく飛び出して、使用者に不安感を与えてしまうという課題や、スプリング13の振動に連動して鍋2も振動してしまうという課題が発生してしまう。
また、特許文献1には、鍋傾斜手段8を電動手段等のアクチュエータを用いた構造で行ってもよいと記載されているが、具体的には何も記載されていないので、どのように行ったらよいのかが不明である。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、鍋内のご飯の視認性やご飯のほぐしやすさ、鍋の着脱等の使い勝手を向上させることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、鍋と、鍋を収納する鍋収納部と、鍋を加熱する鍋加熱手段と、鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、鍋を傾斜させる鍋傾斜手段と、鍋の開口部を覆う蓋と、蓋の開閉動作を検知する蓋開閉検知手段とを備え、蓋開閉検知手段が蓋の開動作を検知すると鍋傾斜手段は鍋を傾斜させ、蓋の閉動作を検知すると鍋傾斜手段は鍋の傾斜を解除するものである。
これによって、蓋開閉検知手段の蓋の開閉の検知に連動して鍋傾斜手段が鍋を自動で傾斜させたり水平状態にしたりすることができる、すなわち、蓋開閉検知手段が蓋が開いた状態を検知すると、鍋傾斜手段は鍋を傾斜させ、蓋開閉検知手段が蓋が閉じられようとすることを検知すると、鍋傾斜手段は鍋を水平状態にすることができるので、使用者は、炊飯量に関係なく蓋を開くだけで鍋を一定の速度で自動で傾斜させることができ、鍋内を炊飯器の垂直上方から覗き込んだり、自ら鍋を傾斜させることなく鍋内を容易に見ることができる。
また、しゃもじを炊飯器の垂直上方からではなく鍋の傾斜角度に合わせた斜め方向から鍋内に入れることができるので、炊飯工程が終了した後のご飯のほぐしやすさも向上させることができる。
さらに、鍋の後方部が持ち上がっているので、鍋を鍋収納部から取り外すのを容易に行うことができるとともに、鍋の一部やフランジ部が外気と接触しているので、使用者が炊飯工程や保温工程を終了させる切ボタンを押した後の鍋の温度低下が従来の炊飯器より早くなる。それゆえ、鍋が高温状態のまま冷水で洗浄される等、鍋が急激なヒートショックを受けて劣化するのを低減することができ、鍋の耐久性を向上させることができる。
本発明の炊飯器は、使用者は、炊飯量に関係なく蓋を開くだけで鍋を一定の速度で自動で傾斜させることができ、鍋内を炊飯器の垂直上方から覗き込まなくてよいので鍋内のご飯の視認性を向上させることができる。
また、しゃもじを鍋の傾斜角度に合わせた斜め方向から鍋内に入れることができるので、ご飯のほぐしやすさも向上させることができる。
さらに、鍋の後方部が持ち上がっているので、鍋の鍋収納部からの取り外しを容易にすることができるとともに、鍋の一部を鍋収納部外の空気と接触させることができるので使用者が切ボタンを押した後の鍋の温度低下を従来の炊飯器よりも早くすることができ、鍋が高温状態のまま冷水で洗浄される等、鍋が急激なヒートショックを受けて劣化するのを低減することができ、鍋の耐久性を向上させることができる。
第1の発明は、鍋と、鍋を収納する鍋収納部と、鍋を加熱する鍋加熱手段と、鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、鍋を傾斜させる鍋傾斜手段と、鍋の開口部を覆う蓋と、蓋の開閉動作を検知する蓋開閉検知手段とを備え、蓋開閉検知手段が蓋の開動作を検知すると鍋傾斜手段は鍋を傾斜させ、蓋の閉動作を検知すると鍋傾斜手段は鍋の傾斜を解除することにより、蓋開閉検知手段の蓋の開閉の検知に連動して鍋傾斜手段が鍋を自動で傾斜させたり水平状態にしたりすることができるので、使用者は、炊飯量に関係なく蓋を開くだけで鍋を一定の速度で自動で傾斜させることができ、鍋内を炊飯器の垂直上方から覗き込まなくてよいので鍋内のご飯の視認性を向上させることができる。
また、しゃもじを鍋の傾斜角度に合わせた斜め方向から鍋内に入れることができるので、ご飯のほぐしやすさも向上させることができる。
さらに、鍋の後方部が持ち上がっているので、鍋の鍋収納部からの取り外しを容易にすることができるとともに、鍋の一部を鍋収納部外の空気と接触させることができるので使用者が切ボタンを押した後の鍋の温度低下を従来の炊飯器よりも早くすることができ、鍋が高温状態のまま冷水で洗浄される等、鍋が急激なヒートショックを受けて劣化するのを低減することができ、鍋の耐久性を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の炊飯器において、鍋が鍋収納部から着脱されたことを検知する鍋着脱検知手段を設けたことにより、鍋着脱検知手段が鍋収納部に鍋がないと検知しているときは、鍋傾斜手段が鍋を水平状態で維持させておき、切ボタンが押された場合で、且つ鍋が鍋収納部に収納されていると鍋着脱検知手段が検知している状態のときに、蓋が開かれたときには鍋傾斜手段が鍋を傾斜させることができる。
それゆえ、使用者の炊飯器の使用状態に合わせて鍋を傾斜させたり水平状態にしたりすることができる、すなわち、使用者が炊飯前に米と水を鍋に入れて水の計量を行いたいときなどは、鍋を水平状態で鍋収納部に収納できるようにし、炊飯工程後や保温工程中にご飯をよそうときや、ご飯を食べ終わって切ボタンを押して鍋を鍋収納部内に収納した状態で鍋を冷却するときには鍋を傾斜させることができる。
以上より、炊飯器の使い勝手をより向上させることができる。
第3の発明は、特に、第1または2の発明の炊飯器において、鍋傾斜手段は少なくとも鍋および鍋加熱手段を傾斜させることにより、炊飯工程終了後の保温工程中に、使用者が蓋を開いた状態でしばらく炊飯器を放置(例えばご飯を鍋から茶碗によそっている間等)していても、鍋加熱手段は保温工程の温度で鍋を加熱することができる。
それゆえ、蓋を開いた状態で鍋を傾斜させても鍋内のご飯を加熱することができるので、蓋を開いていても鍋内のご飯の温度を低下させることなく、保温工程の所定温度でご飯の温度を維持することができる。
すなわち、鍋を傾斜させたことにより保温性能が低下するのを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における炊飯器の断面図を示すものである。
図1において、炊飯器1は、着脱自在に鍋2を収納するため、有底筒状の鍋収納部5を有している。鍋収納部5の底部または側底部には、鍋2を加熱する鍋加熱手段3が設けられており、本実施例では鍋2を誘導加熱する誘導加熱手段で構成されている(鍋加熱手段3は、シーズヒータ、マイカヒータ、鋳込みヒータ、ハロゲンヒータ、ニクロムヒータ等であってもよく、鍋2を所定温度に加熱できるものであればよい)。
鍋温度検知手段4は、鍋2の底面と当接するよう構成されており、鍋2の温度を検知するものである。
また、蓋6は、炊飯器1の後部のヒンジ軸14にて軸支され、鍋2の開口部を開閉自在に覆っている。蓋6の鍋2対向面には、加熱板15が設けられており、加熱板15は蓋6内にある蓋加熱手段16により加熱される(図1では、加熱板15を誘導加熱する誘導加熱手段で構成している。蓋加熱手段16はシーズヒータ、マイカヒータ、鋳込みヒータ、ハロゲンヒータ、ニクロムヒータ等であってもよく、加熱板15を所定温度に加熱できるものであればよい)。
加熱板15は蒸気が通過する蒸気孔17が設けられており、蓋6に設けられた蒸気筒18と接続している。
そのため、鍋2内は炊飯器1外と連通し大気圧となっており、また、炊飯中に鍋2内にある水が沸騰して発生する蒸気は、蒸気孔17、蒸気筒18を通過して炊飯器1外へ出て行くことになる。
蒸気口パッキン19は、加熱板15と蒸気筒18に挟持されており、鍋パッキン20は、蓋6の閉時に加熱板15と鍋2のフランジ部2aの間で挟持されている。
制御手段21は炊飯器1の動作を制御するものである。
鍋傾斜手段22は、鍋2を傾斜させる鍋傾斜アーム23と、鍋傾斜アーム23を上下動させる鍋傾斜カム24、鍋傾斜カム24を駆動する鍋傾斜モータ25、鍋傾斜アーム23と鍋傾斜カム24を接続する接続アーム26とから構成されている。そして、鍋傾斜モータ25を駆動すると鍋傾斜カム24が図1に示す位置から回転して接続アーム26を動作させる。その結果、図2に示すように、鍋傾斜アーム23が上昇して鍋2が傾斜する。
蓋開閉検知手段27は、図1および図2に示すように、蓋6の開閉を検知するものであり、蓋6が開くと蓋開閉検知手段27は蓋6の開いた状態を検知し、図2に示すように、鍋傾斜モータ25が動作して鍋傾斜カム24を駆動し、接続アーム26を介して鍋傾斜アーム23を上昇させて鍋2を傾斜させる。
また、蓋開閉検知手段27が蓋6が閉じられようとすることを検知すると、鍋傾斜モータ25が動作して鍋傾斜カム24を駆動し、接続アーム26を介して鍋傾斜アーム23を下降させて、図1に示すように、鍋2を鍋収納部5の所定位置に戻す。
操作部28は、図3に示すように、鍋傾斜ボタン29を有しており、使用者が蓋6を開いた状態で鍋傾斜ボタン29を押すと、鍋傾斜モータ25が動作し、水平状態の鍋2が傾斜したり、逆に傾斜している鍋2が水平状態になったりする。
次に、上記構成において動作を説明する。
使用者はまず、鍋2が鍋収納部5に水平に配置されているかどうかを確認し、鍋2が水平の場合は、炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋2に入れ、炊飯器1に収納する。鍋2が傾斜している場合は鍋傾斜ボタン29を押して鍋2を水平状態にし、その後、米と水が入った鍋2を炊飯器1に収納する。
鍋2を炊飯器1に収納した後、図3に示す炊飯ボタン30を押すことにより、制御手段21は炊飯工程を実行する。
鍋温度検知手段4は鍋2の底面の温度を検知し、制御手段21へと信号を送る。鍋温度検知手段4からの信号に基づき、制御手段21は主に浸水、炊き上げ、沸騰維持、むらしの4つの工程に大分された炊飯工程を行う。
ここで各工程を詳しく述べる。使用者が炊飯開始スイッチを押すと、図4(a)に示すように、まず、第一の所定時間t1になるまで浸水工程Aが行われる。浸水工程Aでは、鍋温度検知手段4の検知温度Taが第一の所定温度T1になるように、制御手段21は、鍋加熱手段3への通電量を制御する。
次に、第一の所定時間t1を経過すると、炊き上げ工程Bが行われる。この工程では、鍋温度検知手段4の検知温度Taが第二の所定温度T2(水の沸点(大気圧で100℃))になるまで、制御手段21は鍋加熱手段3への連続通電を行う。
また、この工程では、鍋温度検知手段4の検知温度Taが、図4(a)に示す第二の所定温度T2(水の沸点(大気圧下で100℃))になると、鍋2内の水が沸騰し蒸気となって加熱板15の蒸気孔17、蒸気筒18を介して炊飯器1外へ排出されるが、このとき、米から澱粉が溶出した液体、いわゆるおねば成分が泡となって鍋2から加熱板15の蒸気孔17および蒸気筒18を介して炊飯器1外へ出て行こうとする現象、すなわちふきこぼれ現象が発生する。
そこで、図4(a)に示す沸騰維持工程Cを行う。この工程では、制御手段21は鍋加熱手段3を通電したり非通電にしたりして鍋加熱手段3への通電量を減らすことで、鍋2内の水の沸騰を行ったり沸騰を停止させたりして、おねば成分の泡が鍋2から加熱板15の蒸気孔17および蒸気筒18を介して炊飯器1外へふきこぼれないようにする。
この工程は、鍋温度検知手段4の検知温度Taが第三の所定温度T3になるまで行われる。
鍋温度検知手段4の検知温度Taが第三の所定温度T3になると、第二の所定時間t2になるまで、むらし工程Dが行われる。この工程では、鍋温度検知手段4の検知温度Taが図4(a)に示す第二の所定温度T2近傍を維持するように、制御手段21は鍋加熱手段3への通電量を制御する。
第二の所定時間t2になるとむらし工程Dおよび炊飯工程を終了し、引き続き保温工程が行われる。そして、図3に示す切ボタン31が押されると保温工程も終了する。
以上、述べたように、鍋温度検知手段4の検知温度Taが図4(a)に示すようになるように、鍋加熱手段3を制御手段21が制御することにより、鍋2内の米飯温度Tbは、図4(b)に示すように温度推移していく。
すなわち、浸水工程Aでは、鍋2内の米飯温度Tbは、第一の所定温度T1まで上昇し、炊き上げ工程Bでは、第二の所定温度T2に上昇する。そして、沸騰維持工程Cで第二の所定温度T2近傍の温度を維持し、さらに、むらし工程Dでも第二の所定時間t2まで、第二の所定温度T2近傍の温度を維持するものである。
なお、上記で述べた浸水工程Aは、米が水を吸収する工程であり、第一の所定温度T1は、米の糊化が開始されない温度に設定されている。そして、この第一の所定温度T1が高いほど、米が水を吸収しやすくなったり、米が所定量の水を吸収する時間が短くなったりするので、第一の所定時間t1までの時間(浸水工程Aの時間)を短縮することができる。
同時に、第一の所定温度T1が高いほど次の炊き上げ工程Bで、鍋2内の温度Tbや鍋温度検知手段4の検知温度Taをより早く第二の所定温度T2に到達させることができるので、第二の所定時間t2までの時間(炊飯工程時間)を短縮することができる。
また、制御手段21は、炊飯工程に合わせて蓋加熱手段16に通電して加熱板15を加熱することにより、鍋2内を加熱してもよい。例えば、むらし工程Dにおいて、加熱板15を介して鍋2の上方から加熱するようにすると、鍋2内は均一に高温状態を維持することができるので、鍋2内の米を均一にむらすことができる。
このように本実施例によれば、図1に示すように、鍋傾斜アーム23、鍋傾斜カム24、鍋傾斜モータ25および接続アーム26とから成る鍋傾斜手段22と、蓋6の開閉を検知する蓋開閉検知手段27を設けることにより、蓋開閉検知手段27が蓋6が開いた状態を検知すると、制御手段21は鍋傾斜手段22を動作させて鍋2を図2に示すように傾斜させ、蓋開閉検知手段27が蓋6が閉じられようとすることを検知すると、鍋傾斜手段22を動作させて鍋2を図1に示すように水平状態にすることができる。
それゆえ、使用者は蓋6を開くだけで鍋2を傾斜させることができるので、鍋2内を炊飯器1の垂直上方から覗き込んだり、自ら鍋2を傾斜させることなく鍋2内を容易に見ることができる。
また、しゃもじを炊飯器1の垂直上方からではなく鍋2の傾斜角度に合わせた斜め方向から鍋2内に入れることができるので、炊飯工程が終了した後のご飯のほぐしやすさも向上させることができる。
さらに、鍋2の後方部が持ち上がっているので、鍋2を鍋収納部5から取り外すのを容易に行うことができるとともに、鍋2の一部やフランジ部2aが外気と接触しているので使用者が図3に示す切ボタン31を押して炊飯工程や保温工程を終了させた後は、従来の炊飯器よりも鍋2の温度低下が早くなる。それゆえ、鍋2が高温状態のまま冷水で洗浄される等、鍋2が急激なヒートショックを受けて劣化するのを低減することができ、鍋2の耐久性を向上させることができる。
また、鍋傾斜手段22を電動手段で行うので、炊飯量に関係なく鍋傾斜モータ25が鍋傾斜カム24を回転させる速度を一定にすることができ、鍋2が傾斜する速度を一定にすることができる。それゆえ、少量炊飯時に鍋2が勢いよく傾斜することもなく、また、炊飯器1が振動してしまったり、動いてしまったりすることもなく、使用者は蓋6を開くだけで容易に鍋2を傾斜させることができる。
以上述べたように、鍋傾斜手段22を電動手段で行い、蓋開閉検知手段27の蓋6の開閉の検知に連動して鍋傾斜手段22が鍋2を傾斜させたり水平状態にすることにより、鍋2内のご飯の視認性やご飯のほぐしやすさ、鍋2の着脱等の使い勝手を向上させることができる。
なお、鍋傾斜手段22は図1に示す構成に限定されるものではなく、鍋傾斜モータ25で直接鍋2を傾斜させてもよいし、電磁ソレノイドで鍋2を傾斜させてもよい。
また、図3に示すように、鍋傾斜手段22を動作させる鍋傾斜ボタン29を操作部28に設けることにより、使用者は鍋傾斜ボタン29を押すだけで、鍋傾斜手段22が動作して鍋2を傾斜させたり水平にしたりすることができるので、必要なときに鍋2を傾斜させたり水平にしたりすることができる。
それゆえ、炊飯前に米と水が入った鍋2を鍋収納部5に入れる場合は、鍋傾斜手段22を押して鍋2を水平にすることで、従来の炊飯器と同様に、鍋収納部5に鍋2を収納することができ、また、鍋2を鍋収納部5に入れた状態で、鍋2内に刻印された水位線に合うように、水量を調整することができる。すなわち、従来の炊飯器と同様の使い勝手にすることができる。
また、図5(a)および図5(b)に示すように、炊き上げ工程Bや沸騰維持工程Cで、おねば成分が蒸気筒18内に浸入してきたのを検知するおねば検知手段32を設けた炊飯器1があり、このおねば検知手段32は、おねば成分の有無により移動するマグネット33と、マグネット33の動作を検知するマグネット検知部34から構成されている。そして、おねば成分がおねば検知手段32内に無い場合は、図5(a)に示すように、マグネット33はおねば検知手段32の前方下部に位置し、おねば成分がおねば検知手段32内に浸入してくると、図5(b)に示すように、おねば検知手段32の後方上部に移動する。それゆえ、おねば検知手段32の前方下部側を炊飯器1の前方部側に一致させれば、マグネット33は蓋6を閉じたときには、おねば検知手段32の前方下部に位置し、蓋6を開いたときには、おねば検知手段32の前方下部から後方下部へ移動するので、蓋開閉検知手段27を、このおねば検知手段32で代用してもよい。
それから、炊飯器1を用いて炊飯を行う一連の動作は、図6に示すような流れであり、鍋2に米や水を入れる前に、鍋2を鍋収納部5から取り出して鍋2を洗浄するものである。また、米と水が入った鍋2を鍋収納部5に収納した後は炊飯ボタン30を押して炊飯工程を行うものであり、炊飯工程が終了して所定量のご飯を使用者がよそった後、次の炊飯を行うまでに、鍋2を鍋収納部5から取り出して切ボタン31を押したり、切ボタン31を押してから鍋2を取り出して鍋2を洗浄するものである。
そこで、図7に示すように、鍋収納部5から鍋2の着脱を検知する鍋着脱検知手段35を炊飯器1に設けることにより、鍋着脱検知手段35が鍋収納部5に鍋2がないと検知しているときは、鍋傾斜手段22が鍋2を水平状態で維持させておき、炊飯工程終了後や保温工程中、または炊飯工程終了後や保温工程中に切ボタン31が押された場合で、且つ鍋2が鍋収納部5に収納されていると鍋着脱検知手段35が検知している状態のときに、蓋6が開かれたときには鍋傾斜手段22が鍋2を傾斜させるように、制御手段21は鍋傾斜手段22を制御することができる。
それゆえ、使用者の炊飯器1の使用状態に合わせて鍋2を傾斜させたり水平状態にしたりすることができる。すなわち、使用者が炊飯前に米と水を鍋2に入れて水の計量を行いたいときなどは、鍋2を水平状態で鍋収納部5に収納できるようにし、炊飯工程後や保温工程中に蓋6を開いてご飯をよそうときや、ご飯を食べ終わって切ボタン31を押して蓋6を開き、鍋2を鍋収納部5内に収納した状態で鍋2を冷却するときには鍋2を傾斜させることができる。
以上より、使用者が鍋2を傾斜させたり水平状態にしたりすることなく、従来の炊飯器と同じ使い勝手で、鍋2を傾斜させたいときに鍋2が自動で傾斜し、鍋2を水平状態にしたいときに鍋2が自動で水平状態になるようにすることができ、炊飯器1の使い勝手をより向上させることができる。
なお、図8に示すように、鍋温度検知手段4が常に鍋2に当接するように、鍋温度検知手段4も鍋2の傾斜に合わせて傾斜するようにすれば、鍋温度検知手段4が鍋2の有無も検知することができる(鍋2が鍋収納部5にある場合とない場合とでは、制御手段21が鍋加熱手段3に通電したときに鍋温度検知手段4の温度検知が異なるため、すなわち、鍋2がある場合は鍋2が鍋加熱手段3により加熱されるので鍋温度検知手段4の温度も上昇するが、鍋2が鍋収納部5にない場合は、鍋温度検知手段4は大気と接触しているので、温度が上昇しにくい)ので、鍋着脱検知手段35を別途設けることなく、鍋2の着脱を検知することができる。
それから、図9に示すように、鍋傾斜手段22は、鍋2だけでなく、鍋加熱手段3および鍋収納部5を鍋2と一体となって傾斜させることにより、炊飯工程終了後の保温工程中に、使用者が蓋6を開いた状態でしばらく炊飯器1を放置(例えばご飯を鍋2から茶碗によそっている間等)していても、鍋加熱手段3は保温工程の温度で鍋2を加熱することができる。
それゆえ、蓋6を開いた状態で鍋2を傾斜させても鍋2内のご飯を加熱することができるので、蓋6を開いていても鍋2内のご飯の温度を低下させることなく、保温工程の所定温度でご飯の温度を維持することができる。
すなわち、保温性能が低下するのを低減することができる。
なお、鍋温度検知手段4も一体となって傾斜させればよいことは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、民生用のみならず、業務用の炊飯器等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における炊飯器の断面図 同炊飯器の蓋を開いた状態での断面図 同炊飯器を略上方から見たときの図 (a)同炊飯器の炊飯工程での鍋温度検知手段が検知する温度変化を示す図(b)同炊飯器の炊飯工程での鍋内の温度変化を示す図 (a)同炊飯器のおねば検知手段周辺の部分断面図(b)同炊飯器のおねば検知手段がおねば成分を検知する場合のマグネットの動作を示す部分断面図 同炊飯器の炊飯の準備から炊飯後の後片付けまでの流れを示す図 同炊飯器の鍋着脱検知手段を設けた場合の断面図 同炊飯器の鍋と連動して鍋温度検知手段が傾斜する場合の断面図 同炊飯器の鍋と連動して鍋加熱手段も傾斜する場合の断面図 従来の炊飯器の断面図 同炊飯器の鍋内のご飯の視認性の悪い部分を示した図 同炊飯器の鍋傾斜手段を設けた場合の断面図 同炊飯器の蓋の開閉に連動した鍋傾斜手段を設けた場合の断面図 同炊飯器の鍋傾斜手段を蓋に設けたアームで構成した場合の断面図 同炊飯器の鍋傾斜手段をスプリングで構成した場合の断面図
符号の説明
1 炊飯器
2 鍋
3 鍋加熱手段
4 鍋温度検知手段
5 鍋収納部
6 蓋
22 鍋傾斜手段
27 蓋開閉検知手段
29 鍋傾斜ボタン
35 鍋着脱検知手段

Claims (3)

  1. 鍋と、前記鍋を収納する鍋収納部と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記鍋の温度を検知する鍋温度検知手段と、前記鍋を傾斜させる鍋傾斜手段と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記蓋の開閉動作を検知する蓋開閉検知手段とを備え、前記蓋開閉検知手段が前記蓋の開動作を検知すると前記鍋傾斜手段は前記鍋を傾斜させ、前記蓋の閉動作を検知すると前記鍋傾斜手段は前記鍋の傾斜を解除する炊飯器。
  2. 鍋が鍋収納部から着脱されたことを検知する鍋着脱検知手段を設けた請求項1に記載の炊飯器。
  3. 鍋傾斜手段は少なくとも鍋および鍋加熱手段を傾斜させる請求項1または2に記載の炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011217943A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器

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