JP2005348556A - 二次電池の過放電防止回路、二次電池及び電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 二次電池の放電遮断後に電池電圧の回復現象によって電池電圧が上昇しても、二次電池と負荷との接続の遮断状態を維持し、二次電池の過放電を防止する過放電防止回路を提供する。
【解決手段】 二次電池の負極側に接続された入出力経路に直列にFET11を接続し、正極側に接続された入出力経路とFET11のゲートとの間にFET12を接続する。そして、二次電池の正極側と負極側の入出力経路間に分圧抵抗を設け、FET12のゲートに分圧抵抗からバイアス電圧が印加されるようにする。そうすると、二次電池の電圧が二次電圧の放電を停止させるために予め設定された過放電判定電圧よりも低くなったら、FET12のバイアス電圧が低下し、FET12がOFF状態となり、FET11のゲートにバイアス電圧がかからなくなるためFET11はOFF状態となり、二次電池と負荷との接続が遮断される。
【選択図】 図1
【解決手段】 二次電池の負極側に接続された入出力経路に直列にFET11を接続し、正極側に接続された入出力経路とFET11のゲートとの間にFET12を接続する。そして、二次電池の正極側と負極側の入出力経路間に分圧抵抗を設け、FET12のゲートに分圧抵抗からバイアス電圧が印加されるようにする。そうすると、二次電池の電圧が二次電圧の放電を停止させるために予め設定された過放電判定電圧よりも低くなったら、FET12のバイアス電圧が低下し、FET12がOFF状態となり、FET11のゲートにバイアス電圧がかからなくなるためFET11はOFF状態となり、二次電池と負荷との接続が遮断される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、二次電池の過放電を防止するための二次電池の過放電防止回路、及びこの過放電防止回路を備えた二次電池並びに電気機器に関する。
従来、充放電可能な二次電池において、電池電圧がある一定の電圧以下となるまで放電させると、充電が不可能となったり、電極がショートしたりする現象が発生していた。(この電圧を不具合電圧と称する。)
例えば、リチウムイオン電池において、電池電圧が不具合電圧である約0.5Vを下回るまで放電させると、負極カーボン中にリチウムが存在しなくなり、集電体の銅の溶出が起こる。そして、銅が溶出すると次の充電時に、溶出した銅が負極上に析出し、負極カーボンへのリチウムイオンの挿入反応を妨げるだけでなく、析出した銅が樹脂状に成長し、電解液中で正極と負極を隔てるセパレータを貫通し、ショートが発生することもある。
例えば、リチウムイオン電池において、電池電圧が不具合電圧である約0.5Vを下回るまで放電させると、負極カーボン中にリチウムが存在しなくなり、集電体の銅の溶出が起こる。そして、銅が溶出すると次の充電時に、溶出した銅が負極上に析出し、負極カーボンへのリチウムイオンの挿入反応を妨げるだけでなく、析出した銅が樹脂状に成長し、電解液中で正極と負極を隔てるセパレータを貫通し、ショートが発生することもある。
また、鉛蓄電池においては、電池電圧が不具合電圧である約0.5Vを下回るまで放電させると、正極の集電体と活物質の界面に硫酸鉛と酸化鉛の強固な膜が成長し、次回の充電が著しく阻害される。そして、場合によっては全く充電できなくなり、そのときが電池の寿命ということになる。
このように、二次電池を負荷に接続して電流を流し続けると、徐々に電池電圧は下がっていき、最終的には不具合電圧に至り、二次電池は上記の不具合を起こすことになる。
このような二次電池の不具合を回避するため、二次電池に簡易な過放電防止回路を付加することによって、電池電圧が不具合電圧となる前に二次電池と負荷との接続を電気的に遮断するようにした二次電池が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
このような二次電池の不具合を回避するため、二次電池に簡易な過放電防止回路を付加することによって、電池電圧が不具合電圧となる前に二次電池と負荷との接続を電気的に遮断するようにした二次電池が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
その二次電池に付加される過放電防止回路を図7に示す。この過放電防止回路は、図7に示すように、二次電池の負極側に接続された電流経路にNチャンネル型のFET30を直列に接続(二次電池の負極側にドレイン、負荷側にソースに接続)し、FET30のゲートを抵抗を介して正極側の電流経路と接続した構成となっている。
そして、この過放電防止回路によれば、二次電池の放電により電池電圧が低下すると、抵抗を介してFET30のゲートに印加される電圧が低下するためFET30がOFF状態になる。そしてFET30がOFF状態になれば二次電池と負荷との接続が電気的に遮断されるため、二次電池の過放電が防止できる。
特開2002−298931号公報
ところが、二次電池と負荷との接続を遮断すると、二次電池の内部抵抗による電圧降下分がなくなり二次電池の電池電圧が回復するという現象が起こる。この電池電圧の回復現象は、二次電池内部の電解液中の電子伝導とイオン伝導に起因しており、そのうち電子伝導に起因する分は遮断した瞬間に上昇し、またイオン伝導に起因する分は時間を掛けて上昇し、その両者による電圧が所定の復帰電圧まで上昇した後に一定になる。(この電圧を復帰電圧と称している。)
この放電遮断後の電池電圧の回復は、リチウムイオン電池に限らず、鉛蓄電池でも他の電池でも共通の現象である。
この放電遮断後の電池電圧の回復は、リチウムイオン電池に限らず、鉛蓄電池でも他の電池でも共通の現象である。
したがって、図7に示す回路を備えた特許文献1に記載の二次電池では、電池電圧が降下した時に、FET30がOFF状態になり、二次電池と負荷との接続は遮断されるため、放電を一旦は停止するが、上記の電池電圧の回復現象により電池電圧が上昇すると、再びFET30はON状態になり、二次電池と負荷との接続は遮断されなくなり、放電電流が流れてしまう。
そして、このFET30のON状態とOFF状態の繰り返しにより二次電池は徐々に放電し、復帰電圧がFET30の動作電圧以下になるまで放電が継続されるため、実質的に過放電を止める事が出来ない。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、二次電池と負荷との接続の遮断後に電池電圧の回復現象によって電池電圧が上昇しても二次電池と負荷との接続の遮断状態を維持し、二次電池の過放電を防止する二次電池の過放電防止回路、及びその過放電防止回路を備えた二次電池並びに電気機器を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の二次電池の過放電防止回路は、充放電可能な二次電池の正極側端子と負極側端子の各々に接続されて二次電池を充放電するための正負一対の電流経路に設けられ、二次電池の過放電を防止する過放電防止回路であって、一対の電流経路の一方である第1の電流経路に直列に接続され、その電流経路を導通・遮断する第1のトランジスタと、一対の電流経路のうち、第1のトランジスタが設けられていない第2の電流経路と、第1のトランジスタの制御端子との間に設けられた第2のトランジスタと、第2のトランジスタの導通時に、第2のトランジスタを介して第2の電流経路から第1のトランジスタの制御端子にバイアス電圧を印加し、第1のトランジスタを導通させる第1の駆動手段と、第1のトランジスタが接続された二次電池とは反対側の第1の電流経路と、第2の電流経路との間に設けられ、これら各電流経路間の電圧が二次電池の放電を停止させるために予め設定された過放電放判定電圧よりも高いときに、第2のトランジスタを導通させ、また、各電流経路間の電圧が過放電放判定電圧以下になったときに第2のトランジスタを遮断させる第2の駆動手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された過放電防止回路では、二次電池の電池電圧が低下し、二次電池の放電を停止させるために予め設定された過放電放判定電圧以下となると、第2のトランジスタがOFF状態となる。すると第1のトランジスタの制御端子に印加されるバイアス電圧が0になって、第1のトランジスタはOFF状態となり、第1の電流経路が遮断状態となる。そして、第1の電流経路の遮断後に、電圧回復作用によって二次電池の電圧が過放電判定電圧以上に再度上昇しても、第1の電流経路が遮断状態であるため、第2のトランジスタの制御端子にバイアス電圧が印加されることがなく、第1のトランジスタはOFF状態のまま(換言すればで、第1の電流経路は遮断されたまま)であるため、二次電池から負荷へ再び電流が流れることがなくなり過放電を防止できる。
一方、充電時には、電流経路に印加される充電電圧により、第2のトランジスタの制御端子には過放電放判定電圧よりも十分に高い電圧(充電電圧と同じ電圧)が印加されるため、第2のトランジスタはON状態となり、その結果、第1のトランジスタもON状態となって二次電池に電流が流れ、二次電池を充電することが可能となる。
なお、当該過放電防止回路においては、二次電池と負荷とを接続した場合に、接続当初には第1のトランジスタがOFF状態であるため第2のトランジスタ制御端子には電圧が印加されず、二次電池と負荷との接続が遮断されたままになってしまう。したがって、第1のトランジスタの入出力端子間にスイッチ等を設け、一時的にスイッチがONになるようにすると、第2のトランジスタがON状態となり、その結果第1のトランジスタがON状態となるため、その後(第2のトランジスタが一旦ON状態となった後)は、スイッチをOFFしても上記の回路は二次電池の過放電防止回路として作動する。
一方、当該過放電防止回路に充電器と負荷を並列接続したまま使用する場合や、充電器と負荷とをスイッチ等を介して並列接続し、充電終了時に充電器をスイッチによって切り離して使用する場合には、第2のトランジスタは充電器からの電圧によってON状態となっており、その結果第1のトランジスタはON状態となっているため、第1のトランジスタの入出力端子間にスイッチ等を設ける必要はない。
ところで、請求項1に記載の二次電池の過放電防止回路によれば、二次電池の電池電圧が過放電放判定電圧に至ったときに放電は停止されるが、そのとき、第1及び第2のトランジスタは機械的に切断されているわけではないので、第1及び第2のトランジスタにはリーク電流が流れ、二次電池は僅かながら放電し続け、最終的に、二次電圧の電池電圧は不具合電圧に至ってしまう。
そこで、請求項2に記載のように、第1のトランジスタが遮断状態の時に第1のトランジスタに流れるリーク電流(I1)と、第2のトランジスタが遮断状態の時に第2のトランジスタに流れるリーク電流(I2)と、二次電池の電池電圧が過放電判定電圧にまで低下してから、二次電池の再充電が行われるものとして予め設定された過放電時間(T)と、二次電池の電池電圧が過放電判定電圧から、二次電池が過放電により不具合を起こす電圧に至るまで、に二次電池が放電可能な電気容量(Qd)と、が、
I1+I2<Qd/T
の関係を満たすように、前記第1及び第2のトランジスタのリーク電流を設定するとよい。
I1+I2<Qd/T
の関係を満たすように、前記第1及び第2のトランジスタのリーク電流を設定するとよい。
つまり、二次電池は、放置しておけば、リーク電流により不具合を起こす電圧にいたってしまうが、通常、充電をしながら使用する。そして、充電を行うまでの時間は、用途によって決まってくる。そこで、請求項2に記載の過放電防止回路においては、二次電池の電圧が過放電判定電圧にまで低下してから、再充電を行うまでの時間の最大時間を過放電時間(T)と設定したうえで、その過放電時間(T)の間に二次電池が放電し切って、不具合を起こす電圧に至らないように、第1及び第2のトランジスタの仕様を設定しているのである。
したがって、請求項2に記載の過放電防止回路によれば、良好に二次電池が不具合を起こす電圧に至らないようにすることができる。
ところで、第2のトランジスタの制御端子にバイアス電圧を印加する第2の駆動手段の構成は種々考えられるが、抵抗で構成する場合には、請求項3に記載のように、第1の電流経路と第2の電流経路との間に分圧抵抗を設け、その分圧抵抗によって得られる分圧抵抗を第2のトランジスタの制御端子に印加するようにし、分圧抵抗を介して第1のトランジスタにリーク電流が流れたときに発生する分圧電圧が第2のトランジスタの動作電圧に達することがないように分圧抵抗の抵抗値を設定するとよい。
ところで、第2のトランジスタの制御端子にバイアス電圧を印加する第2の駆動手段の構成は種々考えられるが、抵抗で構成する場合には、請求項3に記載のように、第1の電流経路と第2の電流経路との間に分圧抵抗を設け、その分圧抵抗によって得られる分圧抵抗を第2のトランジスタの制御端子に印加するようにし、分圧抵抗を介して第1のトランジスタにリーク電流が流れたときに発生する分圧電圧が第2のトランジスタの動作電圧に達することがないように分圧抵抗の抵抗値を設定するとよい。
このようにすると第2の駆動手段を抵抗のみで簡易に構成できる。また、第1のトランジスタを流れるリーク電流によって分圧抵抗に発生する分圧電圧が、第2のトランジスタの動作電圧を上回ることがないため、第2のトランジスタはON状態となることはない。その結果、第1のトランジスタの制御端子にバイアス電圧が掛かることもなく、第1のトランジスタがON状態とならないため、二次電池と負荷との接続の遮断状態が維持できる。
また、第2の駆動手段と同様に第1の駆動手段も抵抗で構成すると簡易に構成できる。そして、第1の駆動手段を抵抗で構成する場合には、請求項4に記載のように、第1の駆動手段に、第1のトランジスタの制御端子と第2のトランジスタとの間に接続された第3の抵抗と、第1のトランジスタと、第1のトランジスタに対して電池側の第1の電流経路との間に接続された第4の抵抗と、を設け、第3の抵抗の抵抗値(R3)及び第4の抵抗の抵抗値(R4)が、第1のトランジスタのリーク電流(I1)と、第2のトランジスタのリーク電流(I2)と、過放電電気容量(Qd)と、二次電池を充電するための充電電圧(Vz)と、過放電時間時間(T)と、が、
Vz{1/(Qd/T−I1)−1/I2}<R3+R4
の関係を満たすように設定するとよい。
Vz{1/(Qd/T−I1)−1/I2}<R3+R4
の関係を満たすように設定するとよい。
この関係を満たすように第3及び第4の抵抗の抵抗値を設定すると、第2のトランジスタを流れるリーク電流を減らすことができ、過放電時間を長くすることができる。
なお、上記関係については実施例2にて詳細を説明する。
なお、上記関係については実施例2にて詳細を説明する。
ところで、当該過放電防止回路を構成する第1及び第2のトランジスタは、その遮断状態でのリーク電流が少ないほど過放電時間(T)を長くすることができる。
したがって、請求項5に記載のように、第1及び第2のトランジスタを電界効果トランジスタとするとよい。
したがって、請求項5に記載のように、第1及び第2のトランジスタを電界効果トランジスタとするとよい。
このようにすると、電界効果トランジスタは、例えばバイポーラ型トランジスタと比較して遮断状態でのリーク電流が少ないため過放電時間(T)を長くすることが可能となる。
ところで、当該過放電防止回路を装着する場合には、電力を供給する側の二次電池に装着してもよいし、電力が供給される側の電気機器に装着してもよい。そして、二次電池に装着する場合には、請求項6に記載のように、二次電池に充放電用の端子を設け、さらに、その端子と二次電池本体とを接続する電流経路に二次電池本体の過放電を防止するための過放電防止回路を設け、その過放電防止回路を請求項1〜請求項5の何れかに記載の過放電防止回路とするとよい。
このようにすると、簡易で小型の回路を装着するのみで過放電が起こり難い二次電池を実現することが可能となる。さらに、過放電防止回路が二次電池本体に設けられているため、二次電池の交換が容易になる。また、充電の際には、二次電池を電気機器などから取り外して充電すればよいため、充電用の端子を設ける必要もなく、二次電池を使用する電気機器の低コスト化を図ることができる。
しかし、二次電池の充電を行う際に当該二次電池を電気機器から取り出さずに充電するようにしたい場合もある、そのようなときには請求項7に記載のように、充電器と負荷とを夫々同時に接続するための2対の端子を設け、その2対の端子を、二次電池本体と反対側で前記過放電防止回路に接続するようにするとよい。
このようにすると、充電器を端子に接続することによって充電器からの電源供給で二次電池の充電と負荷の動作を同時に行うことが可能となる。
一方、過放電防止回路を電気機器に装着する場合には、請求項8に記載のように、電気機器に二次電池を接続するための接続端子を設け、その接続端子を介して二次電池から供給される電源により作動するような電気機器とし、接続端子と接続される電気機器内部の電源供給経路に請求項1〜請求項5の何れかに記載の過放電防止回路を設けるようにするとよい。
一方、過放電防止回路を電気機器に装着する場合には、請求項8に記載のように、電気機器に二次電池を接続するための接続端子を設け、その接続端子を介して二次電池から供給される電源により作動するような電気機器とし、接続端子と接続される電気機器内部の電源供給経路に請求項1〜請求項5の何れかに記載の過放電防止回路を設けるようにするとよい。
このように構成すると、使用する二次電池は特殊な仕様のものとする必要はなく、汎用品などを用いることができるため当該機器の稼動時の維持費用を低減することが可能となる。
また、請求項9に記載のように、電気機器に二次電池と充電器とを夫々同時に接続するための2対の接続端子を設け、その2対の端子のうち二次電池と接続される接続端子を、二次電池側で過放電防止回路と接続し、充電器に接続される接続端子を、二次電池が接続される側と反対側で過放電防止回路と接続するようにするとよい。
このようにすると、二次電池を接続した状態で充電器からの電源供給により二次電池の充電と電気機器の動作を同時に行うことが可能となる。
そして、二次電池を外部接続ではなく、二次電池を内蔵するようにしてその二次電池から電源供給を受けて作動するようにした電気機器の場合には、請求項10に記載のように、二次電池からの電源供給経路に請求項1〜請求項5の何れかに記載の過放電防止回路を設けるようにするとよい。
そして、二次電池を外部接続ではなく、二次電池を内蔵するようにしてその二次電池から電源供給を受けて作動するようにした電気機器の場合には、請求項10に記載のように、二次電池からの電源供給経路に請求項1〜請求項5の何れかに記載の過放電防止回路を設けるようにするとよい。
このようにすると、二次電池と過放電防止回路とを一体化して電気機器に内蔵できるため電気機器の用途に応じたコンパクトな形で過放電防止回路を装着した充電可能な電気機器を構成することが可能となる。
さらに、請求項11に記載のように、二次電池を内蔵した電気機器に外部の充電器に接続するための外部接続端子を設け、その外部接続端子を、二次電池と反対側で過放電防止回路と接続するようにするとよい。
このようにすると、二次電池を内蔵したままの状態で充電器からの電源供給により二次電池の充電と電気機器の動作を同時に行うことが可能となる。
ところで、二次電池を内蔵して充電をして使う電気機器では、外部の充電器から充電する以外にも充電器を内蔵させ、外部の商用電源等から直接充電ができるようにしたい場合もある。
ところで、二次電池を内蔵して充電をして使う電気機器では、外部の充電器から充電する以外にも充電器を内蔵させ、外部の商用電源等から直接充電ができるようにしたい場合もある。
その場合には、請求項12に記載のように、電気機器に二次電池と、その二次電池を外部電源で充電する際に、二次電池の充電電圧が予め設定された電圧になった場合に充電を止める充電制御手段と、を内蔵し、充電制御手段と外部電源とを接続するための外部電源用端子を設け、内蔵した二次電池から電気機器に電源を供給する電源供給経路に請求項1〜請求項5の何れかに記載の放電防止回路を設けるようにするとよい。
このように構成すると、二次電池を充電する際に、二次電池の充電電圧が所定の電圧に達したときに充電を止める充電制御機能を備えた充電器が不要となり、単に商用電源を直流電圧に変換するための整流機能のみを有する簡易な変換器による充電が可能となって、電気機器の使い勝手が良くなる。
(実施例1)
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明が適用された過放電防止回路1の構成を示す回路図である。また、図2は、電池容量100mAhのリチウムイオン電池を20mA(5時間率電流)の定電流で放電した時の放電曲線である。そして、図2の中で、不具合電電圧(Vx)は0.5V、過放電判定電圧は2.5V以上であり、過放電判定電圧から不具合電圧(Vx)までの間にリチウムイオン電池に許容されている過放電電気容量(Qd)は電池容量の2%つまり2mAhである。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明が適用された過放電防止回路1の構成を示す回路図である。また、図2は、電池容量100mAhのリチウムイオン電池を20mA(5時間率電流)の定電流で放電した時の放電曲線である。そして、図2の中で、不具合電電圧(Vx)は0.5V、過放電判定電圧は2.5V以上であり、過放電判定電圧から不具合電圧(Vx)までの間にリチウムイオン電池に許容されている過放電電気容量(Qd)は電池容量の2%つまり2mAhである。
図1に示すように、過放電防止回路1は、リチウムイオン電池10の出力に接続された一対の端子17a、17b、電気機器20に接続される一対の端子18a、18b、端子17aと端子18aとを接続する配線19a、端子17bに接続される配線19b、端子18bに接続される配線19c、配線19bと配線19cとに接続され(換言すれば、端子17bと端子18bとの間に直列に接続され)端子17bと端子18b間の接続を導通・遮断するFET11、リチウムイオン電池10の電池電圧の変化に伴ってFET11をON/OFFにするFET12、FET11にバイアス電圧を与えるための抵抗13、14、及びFET12にバイアス電圧を与えるための抵抗15、16からなる。
端子17aは、リチウムイオン電池10の出力の正極側に接続され、また、端子17bはリチウムイオン電池10の出力の負極側に接続されている。
端子18a、18bは、過放電防止回路1に電気機器20を接続するための接続端子である。
端子18a、18bは、過放電防止回路1に電気機器20を接続するための接続端子である。
FET11は、リーク電流の少ない電界効果トランジスタ(例えば、エンハンスメント型のMOSFET)であり、ドレインが配線19bに、ソースが配線19cに、各々接続されており、また、制御端子であるゲートが抵抗13を介してFET12のソースに接続されている。
FET12もFET11と同様のリーク電流が少ないタイプの電界効果トランジスタであり、ドレインが配線19aに、ソースが抵抗13を介してFET11のゲートに、各々接続されており、また、ゲートは、抵抗15を介して配線19aに接続されると共に抵抗16を介して配線19cに接続されている。
抵抗13は、FET11のゲートとFET12のソースとの間に接続され、抵抗14は、FET11のゲートと配線19bとの間に接続されている。そして、抵抗13と抵抗14とは、FET12がON状態になったときに端子17aと17bとの間に掛かる電圧を分圧して、FET11のゲートに電圧を印加させFET11をON状態にする機能を有する、所謂分圧抵抗を構成している。
抵抗15と抵抗16は直列接続されており、抵抗15の、抵抗16と接続されていない側は、配線19aに接続され、抵抗16の、抵抗と15と接続されていない側は配線19cに接続されている。また、抵抗15と抵抗16の接続点は、FET12のゲートに接続されており、所謂分圧抵抗を構成している。そして、配線19a及び配線19cに電池電圧が掛かっている場合(換言すればFET11がON状態の場合)に、その電池電圧を抵抗15と抵抗16で分圧してFET12のゲートに印加してFET12をON状態にする機能を有する。
そして、このように構成された過放電防止回路1は端子17a、17bでリチウムイオン電池10に接続され、端子18a、18bで電気機器20に接続されている。
次に、過放電防止回路1の作動について説明する。
次に、過放電防止回路1の作動について説明する。
なお、以下では、電気機器20が接続された当初に、FET11のドレインとソースの間が図示しないスイッチで一時的にON状態となって、配線19bと配線19cとの間が導通し、配線19aと配線19cとの間に電池電圧が印加されているか、あるいは、端子18a、18b間に、電気機器20と並列に図示しない充電器が接続され、そのため、FET11がON状態となって配線19bと配線19cとの間が導通し、配線19aと配線19c間に電池電圧が印加されている、ものとして説明する。
電気機器20が端子18に接続されている状態で、FET12のゲートには抵抗15と抵抗16とで分圧された電池電圧がバイアス電圧として印加されている。このバイアス電圧は、電池電圧を、抵抗15と抵抗15よりはるかに小さい抵抗16で分圧した電圧であるため、バイアス電圧は、配線19aと配線19c間との電圧(換言すれば、電池電圧)にほぼ等しい電圧(電池電圧よりは低い電圧である)となる。したがって、電池電圧が通常の電圧値(3〜4V)であれば、バイアス電圧は、FET12がON状態になる動作電圧(V2)(V2=2.5V)より十分に高いので、FET12はON状態になっている。
そして、FET12がON状態であれば、FET11のゲートには、抵抗14と抵抗14よりはるかに小さい抵抗値を有する抵抗13により分圧された電池電圧がFET12を介してバイアス電圧として印加されるので、FET11もON状態となり、リチウムイオン電池10から電気機器20に電流が流れる。
そして、リチウムイオン電池10が使用、放電され、電池電圧が過放電判定電圧よりも低下すると、抵抗15と抵抗16とにより分圧されてFET12のゲートに印加されるバイアス電圧は、FET12の動作電圧である2.5Vよりも下がるため、FET12はOFF状態となる。そして、FET12がOFF状態となると、FET11のゲートには電圧がかからなくなるため、FET11はOFF状態となり、リチウムイオン電池10と電気機器20との接続が遮断される。
このとき、FET12がOFF状態になる動作電圧(V2=2.5V)は、電池の不具合電圧(Vx)より十分に高い電圧であるので、電池に不具合は発生しない。
一方、充電時には、端子18aと端子18bとの間に電気機器20の代わりに図示しない充電器が接続され、充電器の充電電圧(Vz=約4V)が抵抗15と抵抗16によって分圧されて、FET12がON状態になる動作電圧(V2=2.5V)より十分に高いバイアス電圧としてFET12のゲートに印加されるので、FET12がON状態になり、その結果FET11もON状態となり、充電器とリチウムイオン電池10とが接続状態となり、充電器からリチウムイオン電池10に電流が流れ、充電が可能となる。
一方、充電時には、端子18aと端子18bとの間に電気機器20の代わりに図示しない充電器が接続され、充電器の充電電圧(Vz=約4V)が抵抗15と抵抗16によって分圧されて、FET12がON状態になる動作電圧(V2=2.5V)より十分に高いバイアス電圧としてFET12のゲートに印加されるので、FET12がON状態になり、その結果FET11もON状態となり、充電器とリチウムイオン電池10とが接続状態となり、充電器からリチウムイオン電池10に電流が流れ、充電が可能となる。
ここで、不具合電圧(Vx)とFET12の動作電圧(V2)と過放電判定電圧と充電電圧の関係は、
不具合電圧(Vx=0.5V)<FET12の動作電圧(V2=2.5V)<過放電判定電圧<充電電圧(Vz=約4V)
となり、また、FET11、FET12の動作と電池の状態の関係は下表のようになっている。
不具合電圧(Vx=0.5V)<FET12の動作電圧(V2=2.5V)<過放電判定電圧<充電電圧(Vz=約4V)
となり、また、FET11、FET12の動作と電池の状態の関係は下表のようになっている。
このように、過放電防止回路1により、リチウムイオン電池10の電池電圧が低下して過放電判定電圧となったとき、リチウムイオン電池10と電気機器20との接続は遮断される。しかし、FET11及びFET12による遮断は機械的な切断ではないので、FET11がOFF状態になった以後もFET11及びFET12にはリチウムイオン電池10の出力電圧が印加されているため、FET11及びFET12が素子特性として有しているリーク電流が流れ、リチウムイオン電池10は放電し続け過放電状態となり、最終的にはショートなどの不具合を発生する可能性のある不具合電圧の状態となってしまう。
そこで、リチウムイオン電池10が不具合電圧とならないためには、リチウムイオン電池10の電池電圧が過放電判定電圧に至った後に、次に充電を行うまでの時間である過放電時間(T)の間に、FET11とFET12に流れるリーク電流(Il)によって、過放電判定電圧から不具合電圧(Vx)に至るまでの間のリチウムイオン電池10の電気容量(過放電電気容量(Qd)と称する)が消費されないようにすればよい。
以下に、FET11とFET12のリーク電流(Il)と、リチウムイオン電池10の過放電電気容量(Qd)と、過放電時間(T)と、の関係に基づき、FET11及びFET12の選択について説明する。
ここで、電源としてリチウムイオン電池10を使用する電気機器20の設計条件として、電気機器20の動作が停止した後放置され、次回に充電されるまでの間隔は、リチウムイオン電池10では6ヶ月とすることが一般的である。
つまり、この6ヶ月間に流れる各FETのリーク電流の合計の電流量(Il)が、リチウムイオン電池10の過放電電気容量(Qd)の2mAhを上回ると、過放電状態となり、不具合が発生する。
したがって、その不具合を発生させないためには、リーク電流(Il)が次式を満たさなければならない。
Il<Qd/T=2mAh÷(6×30×24Hr)=460nA
そこで、図1の過放電防止回路1において、マージンを持たせて、FET11とFET12とを合わせたリーク電流(Il)が400nA以下となるようなFETを選定すればよいことになる。
Il<Qd/T=2mAh÷(6×30×24Hr)=460nA
そこで、図1の過放電防止回路1において、マージンを持たせて、FET11とFET12とを合わせたリーク電流(Il)が400nA以下となるようなFETを選定すればよいことになる。
実施例1の過放電防止回路1では、FET11の動作電圧(V1)及びFET12の動作電圧(V2)は共に2.5V、FET11のリーク電流(I1)及びFET12のリーク電流(I2)はそれぞれ50nA、250nAであるため、上式を十分に満たしている。
また、過放電防止回路1では抵抗14と抵抗15は500kΩ、抵抗13と抵抗16は1KΩとしている。
そこで、FET11及びFET12の各々のリーク電流(I1)=50nA、(I2)=250nAで、FET11及びFET12が共にON状態になる条件を検討すると、
リーク電流(I1)×抵抗14=250nA×500kΩ=0.125V<<FET11の動作電圧(V1)=2.5V
リーク電流(I2)×抵抗15=50nA×500kΩ=0.025V<<FET12の動作電圧(V2)=2.5V
したがって、図1の過放電防止回路1において、FET11とFET12とが遮断状態となった後にリーク電流でそれぞれのゲートにかかるバイアス電圧は、FET11及びFET12の動作電圧より低く、両FETがON状態に切り替わることはない。
そこで、FET11及びFET12の各々のリーク電流(I1)=50nA、(I2)=250nAで、FET11及びFET12が共にON状態になる条件を検討すると、
リーク電流(I1)×抵抗14=250nA×500kΩ=0.125V<<FET11の動作電圧(V1)=2.5V
リーク電流(I2)×抵抗15=50nA×500kΩ=0.025V<<FET12の動作電圧(V2)=2.5V
したがって、図1の過放電防止回路1において、FET11とFET12とが遮断状態となった後にリーク電流でそれぞれのゲートにかかるバイアス電圧は、FET11及びFET12の動作電圧より低く、両FETがON状態に切り替わることはない。
このとき、過放電防止回路1では、FET12がON状態の時、FET12を流れる消費電流は、約8.4μAであり、電池の容量から考えて無視できる。
以上のようにして、FET11とFET12とを選択すればよい。
以上のようにして、FET11とFET12とを選択すればよい。
そして、上記のようにして選択したFET11とFET12とを使用した過放電防止回路1によれば、二次電池の使用時間の経過にともなって電池電圧が低下すると、FET12のバイアス電圧がFET12の動作電圧以下となってFET12がOFF状態となる。すると、FET11のバイアス電圧が0となりFET11はOFF状態となって、リチウムイオン電池10と電気機器20との接続が遮断され、リチウムイオン電池10は放電しなくなる。
そして、一旦、FET11がOFF状態になると、リチウムイオン電池10と電気機器20との接続の遮断後の電圧回復作用によってリチウムイオン電池10の電圧が復帰電圧まで上昇しても、FET12のゲートにバイアス電圧がかかることはなく、FET12はON状態となることはなくなり、リチウムイオン電池10から電気機器20へ再び電流が流れず、過放電を防止できる。
一方、充電時には、過放電防止回路1の端子18a、18b間に印加される充電電圧により、FET12のゲートにはFET12の動作電圧よりも十分に高いバイアス電圧(充電電圧とほぼ同じ電圧)が印加されるため、FET12はON状態となり、その結果、FET11もON状態となって、リチウムイオン電池10と充電器とが接続され、リチウムイオン電池10に電流が流れ充電することが可能となる。
また、2個のFETと複数の抵抗とから構成される簡易な回路であるため、二次電池の過放電防止を安価に実現できる。また、ICカードなどに搭載する電池のように極端に薄い電池の場合にも適用できる。
さらに、過放電防止回路1の回路内のFET11及びFET12の状態をモニターすることで、電池が過放電状態になったことが容易に検出でき、電池寿命を推定するためのデータを取り込むことができる。
(実施例2)
次に、実施例1と同じ構成の過放電防止回路1において、二次電池を使用する電気機器の設計の都合上、電気機器の動作を停止した後、次回充電されるまでの間隔が1年間である場合について説明する。
(実施例2)
次に、実施例1と同じ構成の過放電防止回路1において、二次電池を使用する電気機器の設計の都合上、電気機器の動作を停止した後、次回充電されるまでの間隔が1年間である場合について説明する。
この1年間に流れる各FETのリーク電流の合計の電流量(Il)が、リチウムイオン電池10の過放電電気容量(Qd)の2mAhを上回ると、過放電状態となり、不具合が発生する。したがって、その不具合を発生させないためには、リーク電流(Il)が次式を満たさなければならない。
Il<Qd/T=2mAh÷(12×30×24hr)=230nA
そこで、図1の過放電防止回路1において、マージンを持たせて、FET11とFET12のリーク電流とを合算したリーク電流(Il)が200nA以下のFETを選定する必要がある。
そこで、図1の過放電防止回路1において、マージンを持たせて、FET11とFET12のリーク電流とを合算したリーク電流(Il)が200nA以下のFETを選定する必要がある。
ところが、本実施例2では、FET11のリーク電流(I1)は50nA以下であり条件に合致するが,FET12のリーク電流(I2)は250nAであるので、上記の条件には適合しない。
しかしながら、FET12のリーク電流(I2)は、電源に直接接続された時の値であり、本実施例2において実際に流れるリーク電流(Ik)は抵抗13、抵抗14が存在する分だけ少なくなる。
そこで、ここでは抵抗13及び抵抗14がある場合の各FETのリーク電流と、過放電電気容量(Qd)と、過放電時間(T)と、の関係に基づき、抵抗13及び抵抗14の各抵抗値の設定について説明する。
ここでリーク電流が最大となるのは、電池電圧が低下して、FET11により電気機器20から接続が遮断されたリチウムイオン電池10の電池電圧が、電圧回復現象により復帰電圧まで上昇した場合であるが、以下の検討では、マージンを持たせる意味で、配線19aと配線19cとの間に印加される最大の電圧である充電電圧(Vz=4.2V)として検討する。
抵抗13及び抵抗14がないとした場合にFET12に流れるリーク電流(I2)により、FET12の抵抗は、Vz/I2となる。したがって、FET12に抵抗13及び抵抗14を直列に接続した場合に流れると考えられる最大のリーク電流(Ik)は、
Ik=Vz/(Vz/I2+R3+R4)
となる。
Ik=Vz/(Vz/I2+R3+R4)
となる。
また、FET11に流れるリーク電流はI1であるため、FET11とFET12とに流れるリーク電流の合計は、I1+Ikとなる。
したがって、過放電電気容量(Qd)と過放電時間(T)との間には次の関係が成立する。
したがって、過放電電気容量(Qd)と過放電時間(T)との間には次の関係が成立する。
Qd/T>I1+Ik=I1+Vz/(Vz/I2+R3+R4)
ここで、等号の右辺第2項は、等号の左辺第2項に、
Ik=Vz/(Vz/I2+R3+R4)
を代入して得られる。
この不等式を展開して、R2とR3についてまとめると
R2+R3>Vz{1/(Qd/T−I1)―1/I2]
が得られる。
ここで、等号の右辺第2項は、等号の左辺第2項に、
Ik=Vz/(Vz/I2+R3+R4)
を代入して得られる。
この不等式を展開して、R2とR3についてまとめると
R2+R3>Vz{1/(Qd/T−I1)―1/I2]
が得られる。
ここに各値を代入すると、
R2+R3>4.2V{1/(2mAh÷(12×30×24hr)−50nA)―1/250nA]
=4.2V{1/(230nA−50nA)―1/250nA]
=4.2V{1/180nA―1/250nA]
=4.2{5.6―4)MΩ
=6.72MΩ
ここで、本実施例2における過放電防止回路1の抵抗13は10KΩ、抵抗14は8MΩであるので、上記FET12を用いてもリーク電流(Il)は十分小さくなる。
R2+R3>4.2V{1/(2mAh÷(12×30×24hr)−50nA)―1/250nA]
=4.2V{1/(230nA−50nA)―1/250nA]
=4.2V{1/180nA―1/250nA]
=4.2{5.6―4)MΩ
=6.72MΩ
ここで、本実施例2における過放電防止回路1の抵抗13は10KΩ、抵抗14は8MΩであるので、上記FET12を用いてもリーク電流(Il)は十分小さくなる。
そこで、FET11及びFET12の各リーク電流(I1)、(I2)でFET11及びFET12がON状態になる条件を検討すると、
リーク電流(I2)×抵抗14=250nA×8MΩ=2.0V<FET11の動作電圧(V1)=2.5V
リーク電流(I1)×抵抗15=50nA×8MΩ=0.4V<<FET12の動作電圧(V2)=2.5V
となり、本実施例2のように過放電防止回路1の抵抗13及び抵抗14の抵抗値が上式を満たすように抵抗13及び抵抗14を選ぶことでFET12の選定の巾を広げることが可能となる。
(実施例3)
実施例3では、リチウムイオン電池10の代わりに、鉛蓄電池40を使用した場合の過放電防止回路1について説明する。
リーク電流(I2)×抵抗14=250nA×8MΩ=2.0V<FET11の動作電圧(V1)=2.5V
リーク電流(I1)×抵抗15=50nA×8MΩ=0.4V<<FET12の動作電圧(V2)=2.5V
となり、本実施例2のように過放電防止回路1の抵抗13及び抵抗14の抵抗値が上式を満たすように抵抗13及び抵抗14を選ぶことでFET12の選定の巾を広げることが可能となる。
(実施例3)
実施例3では、リチウムイオン電池10の代わりに、鉛蓄電池40を使用した場合の過放電防止回路1について説明する。
実施例3においても、過放電防止回路1の構成は実施例1と同じである。
図3は、電気容量40Ahの鉛蓄電池40を2A(20時間率電流)の定電流で放電した時の放電曲線である。そして、図3中で、不具合電圧(Vx)は0.5V、過放電判定電圧は0.8V以上であり、過放電電気容量(Qd)は電池容量の0.1%つまり40mAhである。
図3は、電気容量40Ahの鉛蓄電池40を2A(20時間率電流)の定電流で放電した時の放電曲線である。そして、図3中で、不具合電圧(Vx)は0.5V、過放電判定電圧は0.8V以上であり、過放電電気容量(Qd)は電池容量の0.1%つまり40mAhである。
リチウムイオン電池10の場合と同様に、電気機器20を端子18に接続した状態で、電池電圧(1.0〜2.4V)が十分に高い時には、抵抗15と抵抗16とで分圧されたバイアス電圧が、FET12がON状態になる動作電圧(V2)である0.8Vより十分に高いので、FET12はON状態になっている。
そして、鉛蓄電池40と電気機器20との間に直列に接続されているFET11のゲートには、抵抗13と抵抗14とにより分圧された電池電圧がFET12を介してバイアス電圧として印加されてON状態となっており、鉛蓄電池40から電気機器20に電力が供給されている。
実施例1での説明と同様に、鉛蓄電池40の電池電圧が、過放電判定電圧より下がると、抵抗13と抵抗14とにより分圧されてFET12のゲートに印加されるバイアス電圧は、FET12の動作電圧である0.8Vよりも下がるため、FET12はOFF状態となる。そして、FET12がOFF状態となると、FET11のゲートにはバイアス電圧がかからなくなるため、FET11はOFF状態となり、鉛蓄電池40と電気機器20との接続が遮断される。
このとき、不具合電圧(Vx)と動作電圧(V2)と過放電判定電圧とは、
不具合電圧(Vx=0.5V)<動作電圧(V2=0.8V)<過放電判定電圧
の関係となっている。
不具合電圧(Vx=0.5V)<動作電圧(V2=0.8V)<過放電判定電圧
の関係となっている。
一方、充電時には、端子18aと端子18bとの間に電気機器20の代わりに図示しない充電器が接続され、充電器の充電電圧(Vz=2.0〜2.4V)が抵抗15と抵抗16によって分圧されて、FET12がON状態になる動作電圧(V2=0.8V)より十分に高いバイアス電圧としてFET12のゲートに印加されるので、FET12がON状態になり、その結果FET11もON状態となり、充電器と鉛蓄電池40とが接続されて、充電器から鉛蓄電池40に電流が流れ、充電が可能となる。
以上の、FET11及びFET12の動作と鉛蓄電池40の状態は表1と同様になっている。
ここで、実施例1と同様に、FET11とFET12のリーク電流(Il)と、リチウムイオン電池10の過放電電気容量(Qd)と、過放電時間(T)と、の関係に基づき、FET11及びFET12の選択について説明する。
ここで、実施例1と同様に、FET11とFET12のリーク電流(Il)と、リチウムイオン電池10の過放電電気容量(Qd)と、過放電時間(T)と、の関係に基づき、FET11及びFET12の選択について説明する。
電源として鉛蓄電池40を使用する電気機器20の設計条件として、電気機器20の動作が停止した後放置され、次回に充電されるまでの間隔を、鉛蓄電池40では、電池自身の自己放電を考慮して6ヶ月とすることが一般的である。
この6ヶ月間に流れる各FETのリーク電流の合計の電流量(Il)が、鉛蓄電池40の過放電電気容量(Qd)の40mAhを上回ると、過放電状態となり、不具合が発生する。したがって、その不具合を発生させないためには、リーク電流(Il)が次の関係を満たさなければならない。
Il<Qd/T=40mAh÷(6×30×24hr)=9.3μA
したがって、図1の回路において、FET11とFET12とを合わせたリーク電流が9μA以下のFETを選定する必要がある。
したがって、図1の回路において、FET11とFET12とを合わせたリーク電流が9μA以下のFETを選定する必要がある。
本実施例3では、FET11の動作電圧(V1)、FET12の動作電圧(V2)は共に0.8V、FET11、FET12のリーク電流(I1)、(I2)はいずれも1μA以下である。
本実施例3では抵抗14と抵抗15は100kΩ、抵抗13と抵抗16は100Ωとした。
ここで、FET11及びFET12の各リーク電流(I1)、(I2)で、FET11及びFET12がON状態になる条件を検討すると、
リーク電流(I1)×抵抗14=1μA×100kΩ=0.1V<<FET11の動作電圧(V1)=0.8V
リーク電流(I2)×抵抗15=1μA×100kΩ=0.1V<<FET12の動作電圧(V2)=0.8V
したがって、図1の過放電防止回路1において、FET11とFET12とが遮断した後に、リーク電流でそれぞれのゲートにかかる電圧は、FET11、FET12の動作電圧より低く、各FETがON状態に切り替わることはない。
ここで、FET11及びFET12の各リーク電流(I1)、(I2)で、FET11及びFET12がON状態になる条件を検討すると、
リーク電流(I1)×抵抗14=1μA×100kΩ=0.1V<<FET11の動作電圧(V1)=0.8V
リーク電流(I2)×抵抗15=1μA×100kΩ=0.1V<<FET12の動作電圧(V2)=0.8V
したがって、図1の過放電防止回路1において、FET11とFET12とが遮断した後に、リーク電流でそれぞれのゲートにかかる電圧は、FET11、FET12の動作電圧より低く、各FETがON状態に切り替わることはない。
ここで、本実施例3では、FET12がON状態の時、FET12を流れる消費電流は、約20μAであり、電池の容量から考えて無視できる。
このように、本実施例3の過放電防止回路1によれば、二次電池として鉛蓄電池40を使用した場合であっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
(実施例4)
次に、過放電防止回路1を二次電池に装着した電池パック50について説明する。
このように、本実施例3の過放電防止回路1によれば、二次電池として鉛蓄電池40を使用した場合であっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
(実施例4)
次に、過放電防止回路1を二次電池に装着した電池パック50について説明する。
図4は、電池パック50の構成及び電池パック50、電気機器60及び充電器61の接続を示す図である。
図4に示すように、電池パック50は、二次電池51、保護素子52、過放電防止回路1、充放電端子54a、54b、保護素子52と過放電防止回路1とを接続する配線53a、53b、及び、過放電防止回路1と充放電端子54a、54bとを接続する配線53c、53dから構成され、それらの構成品がパッケージングされ一体化されたものである。
図4に示すように、電池パック50は、二次電池51、保護素子52、過放電防止回路1、充放電端子54a、54b、保護素子52と過放電防止回路1とを接続する配線53a、53b、及び、過放電防止回路1と充放電端子54a、54bとを接続する配線53c、53dから構成され、それらの構成品がパッケージングされ一体化されたものである。
二次電池51は、リチウムイオン電池や鉛蓄電池であり、保護素子52は二次電池51から過電流が流れた場合に二次電池51保護するために二次電池の充放電端子に装着される素子であり、セラミックPTC(Positive Temperature Coefficient)素子等が使用される。
そして、過放電防止回路1は、保護素子52が装着された二次電池51に配線53a、53bでカスケード接続されている。
また、過放電防止回路1は、二次電池51と反対側で配線53c、53dによって、充放電端子54a、54b、54c、54dに接続されている。
また、過放電防止回路1は、二次電池51と反対側で配線53c、53dによって、充放電端子54a、54b、54c、54dに接続されている。
ここで、電気機器と接続するための充放電端子54aと54bとは、夫々配線53cと53dとによって直接過放電防止回路1に接続されている。
電池パック50は、充放電端子54a、54bで電気機器60の電源ラインに接続されるとともに、充放電端子54c、54dで充電器61に接続されている。
電池パック50は、充放電端子54a、54bで電気機器60の電源ラインに接続されるとともに、充放電端子54c、54dで充電器61に接続されている。
なお、電池パック50には、配線68a、68bを介して過放電防止回路1に接続された起動用外部端子69a、69bが取り付けられている。この起動用外部端子69a、69bは、電池パック50と電気機器60とを接続した当初に過放電防止回路1を作動させるための端子である。
つまり、電池パック50と電気機器60との接続当初は、過放電防止回路1のFET11がOFF状態であるためFET12のゲートには電圧が印加されず、二次電池51と電気機器60との接続が遮断されたままになっている。したがって、FET11のドレインに配線68aを介して起動用外部端子69aを接続し、また、ソースに配線68bを介して起動用外部端子69aを接続して、接続当初の起動時に一時的に起動用外部端子69a、69b間を短絡する。すると、FET12にゲート電圧が印加されるため、FET12がON状態となり、その結果FET11がON状態となるため、その後(FET12が一旦ON状態となった後)は、起動用外部端子69a、69b間を開放しても過放電防止回路1は作動し続けるのである。
この起動用外部端子69a、69bは、電池パック50と電気機器60との接続当初にのみ使用するものであり、通常使用時(換言すれば、一旦過放電防止回路1の作動以降)には使用する必要がないため、カバーなどをして短絡しないようにしておく。
また、電池パック50と電気機器60とを接続した当初、電池パック50と電気機器60とを接続すると同時に充電器61を接続する場合には、充電器61の接続と同時に、過放電防止回路1のFET12は充電器61からの電圧によってON状態となり、その結果FET11はON状態となって、過放電防止回路1は作動するため、起動用外部端子69a、69b間を短絡する必要はない。
そして、上記の構成の電池パック50によれば、簡易で小型の回路を装着するのみで過放電が起こり難い二次電池を実現することが可能である。さらに、過放電防止回路が二次電池本体に設けられているため、二次電池過放電回路付二次電池の交換が容易である。
また、電池パック50を上記のように電気機器60と充電器61に接続できるので、二次電池を電気機器から取り外さずに電気機器を作動させながら同時に充電が可能である。
(実施例5)
次に、過放電防止回路1を内蔵した電気機器70について説明する。
(実施例5)
次に、過放電防止回路1を内蔵した電気機器70について説明する。
図5は、電気機器70の構成及び電気機器70と充電器61との接続を示す図である。
図5に示すように、電気機器70は、過放電防止回路1、電源回路71、接続端子63a、64b、64c、64d、及び、過放電防止回路1と電源回路71と接続端子63a、63b、63c、63dとを接続する配線64a、64b、64c、64d、64e、64f、を備えており、二次電池51と保護素子52とがパッケージングされて一体化された電池パック55に接続されている。
図5に示すように、電気機器70は、過放電防止回路1、電源回路71、接続端子63a、64b、64c、64d、及び、過放電防止回路1と電源回路71と接続端子63a、63b、63c、63dとを接続する配線64a、64b、64c、64d、64e、64f、を備えており、二次電池51と保護素子52とがパッケージングされて一体化された電池パック55に接続されている。
二次電池51は、リチウムイオン電池や鉛蓄電池であり、保護素子52は二次電池51から過電流が流れた場合に二次電池51保護するために二次電池の端子に装着される素子であり、セラミックPTC素子等が使用される。
そして、過放電防止回路1の端子17a、17bは、電池パック55を接続するための接続端子63a、63bに、配線64a、64bで夫々接続され、端子18a、18bは、電源回路71の端子72a、72bに配線64c、64dで接続されている。
なお、電気機器70には、配線68a、68bを介して過放電防止回路1に接続された起動用外部端子69a、69bが取り付けられているが、これは実施例5で説明したものと同様であるため説明は省略する。
このように構成された電気機器70では、使用する電池パック55は特殊なものとする必要はなく、汎用品などを用いることができるため当該機器の稼動時の維持費用を低減することが可能となる。
また、電池パック55を上記のように電気機器70と充電器61に接続できるので、二次電池を電気機器から取り外さずに電気機器を作動させながら同時に充電が可能である。
(実施例6)
次に、二次電池51、過放電防止回路1、及び充電制御回路62を内蔵した電気機器80について説明する。
(実施例6)
次に、二次電池51、過放電防止回路1、及び充電制御回路62を内蔵した電気機器80について説明する。
図6は、電気機器80の構成及び電気機器80内部の構成品の接続を示す図である。
図6に示すように、電気機器80は、二次電池51、保護素子52、過放電防止回路1、電源回路71、充電制御回路62、外部電源用端子67a、67b及びそれら構成品を接続する配線66a、66b、66c、66d、66e、66f、66g、66hを備えている。
図6に示すように、電気機器80は、二次電池51、保護素子52、過放電防止回路1、電源回路71、充電制御回路62、外部電源用端子67a、67b及びそれら構成品を接続する配線66a、66b、66c、66d、66e、66f、66g、66hを備えている。
二次電池51は、リチウムイオン電池や鉛蓄電池であり、保護素子52は二次電池51から過電流が流れた場合に二次電池51保護するために二次電池の端子に装着される素子であり、セラミックPTC素子等が使用される。
充電制御回路62は、トランジスタ、ダイオード、抵抗等で構成された回路であり、外部電源による二次電池51の充電中に充電電圧が所定の値になったときに、充電を停止させ、二次電池51の過充電を防止する回路である。
そして、過放電防止回路1の端子17a、17bは、配線66a、66bで保護素子52を介して二次電池51に接続され、端子18a、18bは、配線66c、66dで電源回路71の入力端子72a、72bに夫々接続されている。
また、過放電防止回路1の端子18a、18bは、配線66e、66fで充電制御回路62の端子73a、73bにも接続されている。
そして、充電制御回路62の入力端子73c、73dは、配線66g、66hで外部電源用端子67a、67bに接続されている。
そして、充電制御回路62の入力端子73c、73dは、配線66g、66hで外部電源用端子67a、67bに接続されている。
なお、電気機器80には、配線68a、68bを介して過放電防止回路1に接続された起動用外部端子69a、69bが取り付けられているが、これは実施例5で説明したものと同様であるため説明は省略する。
そして、このように構成された電気機器80は、二次電池51によって作動する。
また、充電制御回路62を外部の直流電源等に接続することによって、二次電池51の充電が不十分な場合であっても、二次電池51の充電が行われると同時に外部の直流電源等から電源回路71にも電力が供給されるため、電気機器80が作動できるようになる。
また、充電制御回路62を外部の直流電源等に接続することによって、二次電池51の充電が不十分な場合であっても、二次電池51の充電が行われると同時に外部の直流電源等から電源回路71にも電力が供給されるため、電気機器80が作動できるようになる。
そして、電気機器80は、外部の直流電源等に直接接続して充電すればよいため、充電時に過充電を防止するための充電制御機能を備えた充電器が不要で、商用電源を直流に変換する簡易な変換器を使用すればよいため、使い勝手を良くすることができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、以上の実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、以上の実施例1〜実施例5では電池が1個で使用される場合のみ記載したが、複数個を直列に使用する場合にも、実施例2と同様にしてFET12のバイアス電圧がFET12の動作電圧となるように、抵抗15、16を選定すればよい。
例えば、以上の実施例1〜実施例5では電池が1個で使用される場合のみ記載したが、複数個を直列に使用する場合にも、実施例2と同様にしてFET12のバイアス電圧がFET12の動作電圧となるように、抵抗15、16を選定すればよい。
1…過放電防止回路、10…リチウムイオン電池、11、12…FET、13、14、15、16…抵抗、17a、17b、18a、18b…端子、19a、19b、19c…配線、20、60、70、80…電気機器、30…FET、40…鉛蓄電池、50、55…電池パック、51…二次電池、52…保護素子、53a、53b、64a、64b、64c、64d、64e、64f、66a、66b、66c、66d、66e、66f、66g、66h、68a、68b…配線、54a、54b、54c、54d…充放電端子、61…充電器、62…充電制御回路、63a、63b、63c、63d…接続端子、67a、67b…外部電源用端子、69a、69b…起動用外部端子、71…電源回路、72a、72b、73a、73b、73c、73d…入力端子、
Claims (12)
- 充放電可能な二次電池の正極側端子と負極側端子の各々に接続されて前記二次電池を充放電するための正負一対の電流経路に設けられ、前記二次電池の過放電を防止する過放電防止回路であって、
前記一対の電流経路の一方である第1の電流経路に直列に接続され、該電流経路を導通・遮断する第1のトランジスタと、
前記一対の電流経路のうち、前記第1のトランジスタが設けられていない第2の電流経路と、前記第1のトランジスタの制御端子との間に設けられた第2のトランジスタと、
前記第2のトランジスタの導通時に、該第2のトランジスタを介して前記第2の電流経路から前記第1のトランジスタの制御端子にバイアス電圧を印加し、前記第1のトランジスタを導通させる第1の駆動手段と、
前記第1のトランジスタに前記二次電池と反対側で接続された第1の電流経路と、前記第2の電流経路との間に設けられ、これら各電流経路間の電圧が前記二次電池の放電を停止させるために予め設定された過放電放判定電圧よりも高いときに、前記第2のトランジスタを導通させ、また、前記各電流経路間の電圧が前記過放電放判定電圧以下になったときに前記第2のトランジスタを遮断させる第2の駆動手段と、
を備えたことを特徴とする二次電池の過放電防止回路。 - 前記第1のトランジスタが遮断状態の時に前記第1のトランジスタに流れるリーク電流(I1)と、
前記第2のトランジスタが遮断状態の時に前記第2のトランジスタに流れるリーク電流(I2)と、
前記二次電池の電池電圧が前記過放電判定電圧まで低下してから、前記二次電池の再充電が行われるものとして予め設定された過放電時間(T)と、
前記二次電池の電池電圧が、前記過放電判定電圧から、前記二次電池が過放電により不具合を起こす電圧に至るまで、に前記二次電池が放電可能な電気容量(Qd)と、
が、
I1+I2<Qd/T
の関係を満たすように、前記第1及び第2のトランジスタのリーク電流が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の過放電防止回路。 - 前記第2の駆動手段は、
前記第1の電流経路と前記第2の電流経路との間に設けられ、前記第1と第2の電流経路間の電圧を分圧する分圧抵抗からなり、該分圧抵抗により分圧された分圧電圧を前記第2のトランジスタの制御端子に印加するように構成され、
前記分圧抵抗の抵抗値は、
前記分圧抵抗を介して前記第1のトランジスタにリーク電流が流れた際に、前記分圧電圧が、前記第2のトランジスタの動作電圧に達することがないように設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の二次電池の過放電防止回路。 - 前記第1の駆動手段は、
前記第1のトランジスタの制御端子と前記第2のトランジスタとの間に接続された第3の抵抗と、
前記第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタに対して電池側の前記第1の電流経路との間に接続された第4の抵抗と、
を備え、
前記第3の抵抗の抵抗値(R3)及び前記第4の抵抗の抵抗値(R4)は、
前記第1のトランジスタのリーク電流(I1)と、
前記第2のトランジスタのリーク電流(I2)と、
前記過放電電気容量(Qd)と、
前記二次電池を充電するための充電電圧(Vz)と、
前記過放電時間時間(T)と、
が、
Vz{1/(Qd/T−I1)−1/I2}<R2+R3
の関係を満たすように設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の二次電池の過放電防止回路。 - 前記第1及び第2のトランジスタは、電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の二次電池の過放電防止回路。
- 充放電用の端子を備え、該端子と二次電池本体とを接続する電流経路に、前記二次電池本体の過放電を防止するための過放電防止回路を備えた二次電池であって、
前記過放電防止回路として請求項1〜請求項5の何れかに記載の過放電防止回路を備えたことを特徴とする二次電池。 - 充電器と負荷とを夫々同時に接続するための2対の端子を備え、
前記2対の端子は、前記二次電池本体と反対側で前記過放電防止回路に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の二次電池。 - 二次電池を接続するための接続端子を備え、該接続端子を介して前記二次電池から供給される電源により作動する電気機器であって、
前記接続端子と接続される前記電気機器内の電源供給経路に請求項1〜請求項5の何れかに記載の過放電防止回路を備えたことを特徴とする電気機器。 - 前記二次電池と充電器とを夫々同時に接続するための2対の接続端子を備え、
該2対の端子のうち、前記二次電池と接続される接続端子は、前記二次電池側で前記過放電防止回路と接続されており、前記充電器に接続される接続端子は、前記二次電池が接続される側と反対側で前記過放電防止回路と接続されていることを特徴とする請求項8に記載の電気機器。 - 二次電池を内蔵して、該二次電池から電源供給を受けて作動する電気機器であって、
該二次電池に接続された電源供給経路に請求項1〜請求項5の何れかに記載の過放電防止回路を備えたことを特徴とする電気機器。 - 外部の充電器に接続するための外部接続端子を備え、
該外部接続端子は、前記二次電池と反対側で前記過放電防止回路と接続されていることを特徴とする請求項10に記載の電気機器。 - 二次電池と、該二次電池を外部電源で充電する際に、該二次電池の充電電圧が予め設定された電圧になった場合に充電を止める充電制御手段と、を内蔵し、該充電制御手段と外部電源とを接続するための外部電源用端子を備えた電気機器であって、
前記内蔵した二次電池から前記電気機器に電源を供給する電源供給経路に請求項1〜請求項5の何れかに記載の放電防止回路を備えたことを特徴とする電気機器。
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---|---|---|---|---|
JP2007103309A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Gs Yuasa Corporation:Kk | 二次電池の過放電保護回路 |
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KR101023151B1 (ko) * | 2009-02-26 | 2011-03-18 | 주식회사 비츠로셀 | 집합전지를 구성하는 리튬 단위전지의 과방전 보호회로 |
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CN109450071A (zh) * | 2018-11-13 | 2019-03-08 | 湖南康通电子股份有限公司 | 一种供电切换电路 |
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-
2004
- 2004-06-04 JP JP2004167390A patent/JP2005348556A/ja active Pending
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