JP2005348369A - 映像信号変換装置及び映像信号変換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置規模を縮小しつつ、空間解像度を高く保ちながら画像に輪郭ひずみを生じさせないようにインターレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換する映像信号変換装置を提供する。
【解決手段】 変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータを利用して、変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定する静止判定部103と、変換対象の画素以外の画素のデータを利用して、変換対象の画素が高周波領域に存在するか否かを判定する高域判定部105と、静止判定部103によって得られた判定結果と、高域判定部105によって得られた判定結果とを利用して、変換対象の画素の位置のデータを生成するIP変換部107とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インターレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換する映像信号変換装置及び映像信号変換方法に関する。
コンピュータの性能向上や液晶ディスプレイの普及に伴い、コンピュータディスプレイや液晶ディスプレイによってテレビジョンやビデオ等の画像を表示する機会が高まっている。一般的なテレビジョン信号やビデオ信号はインターレース方式の映像信号であるのに対して、コンピュータディスプレイや液晶ディスプレイによって表示される画像の映像信号は、プログレッシブ方式の映像信号である。そのため、テレビジョン信号やビデオ信号に基づく画像をコンピュータディスプレイや液晶ディスプレイにより表示させるための画像再生アプリケーションでは、インターレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換するIP変換と呼ばれる手法が用いられる。
インターレース方式の映像信号とプログレッシブ方式の映像信号とは、次のような点で異なる。まず、インターレース方式の映像信号は、垂直方向に互いに異なるオフセットを持つ1ラインおきの画素データをそれぞれ有する2つのフィールド、すなわち奇数番目のラインの画素データからなるトップフィールドと、偶数番目のラインの画素データからなるボトムフィールドとによって1フレームが構成され、トップフィールド、ボトムフィールドの順で画素データが順次入力される。これに対して、プログレッシブ方式の映像信号は、1フレームの全ライン・全画素の画素データが順次入力される。
また、インターレース方式の映像信号ではそれぞれのフィールドが表す画像のタイムスタンプがずれているのに対して、プログレッシブ方式の映像信号では1フレームを構成する画像のタイムスタンプは一意である。このため、同一解像度且つ同一フレームレートのインターレース方式の映像信号とプログレッシブ方式の映像信号とでは、インターレース方式の映像信号の方が時間解像度が高く、プログレッシブ方式の映像信号の方が空間解像度が高いという性質の違いがある。
IP変換を実施する場合、インターレース方式の映像信号の一方のフィールドにしか存在しないラインの画素データを特定の処理により補間することが必要となる。従来から行われているこの補間処理の一般的な方法について図7及び図8を参照しながら説明する。
図7は、従来の映像信号変換装置の構成を示すブロック図である。従来の映像信号変換装置は、図7に示すように、第1のフィールドメモリ701と、第2のフィールドメモリ702と、モード判定部703と、IP変換部704とで構成される。第1のフィールドメモリ701は、入力されたインターレース方式の映像信号を1フィールド分遅延させる為のメモリであり、第2のフィールドメモリ702は、入力されたインターレース方式の映像信号をさらに1フィールド分遅延させる為のメモリである。モード判定部703は、画像走査変換対象となる画素(以下、「対象画素」という。)Xが静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを判定する構成部である。IP変換部704は、モード判定部703によって得られた判定結果に応じて補間処理を実行する構成部である。
図8は、モード判定部703の内部構成及びその動作を説明する為の模式図である。モード判定部703は、図8に示すように、減算部801と、判定閾値記憶部802と、比較部803と、領域判定部804とで構成される。減算部801は、2つの画素データの差分を求める構成部である。判定閾値記憶部802は、対象画素Xが静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを判定するための予め定められた閾値である判定閾値を記憶する構成部である。比較部803は、減算部801によって求められた差分と、判定閾値記憶部802に記憶されている判定閾値とを比較する構成部である。領域判定部804は、比較部803によって得られた比較結果に基づいて、対象画素Xが静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを判定する構成部である。
以上のように構成された従来の映像信号変換装置の動作を説明する。
インターレース方式の映像信号の対象画素Xを含むフィールドと、第2のフィールドメモリ702によって2フィールド遅延させたフィールドとの位相が同一の画素のデータ同士がモード判定部703に入力される。
モード判定部703では、まず、減算部801が、対象画素Xのデータと、2フィールド遅延させた同一位相の画素Y(図8参照)のデータとの差分を算出する。次に、比較部803は、減算部801によって算出された差分の絶対値と、判定閾値記憶部802に記憶されている判定閾値との大小を比較する。最後に、領域判定部804は、比較部803によって得られた比較結果に基づいて、対象画素Xが静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを判定する。具体的には、領域判定部804は、差分の絶対値が判定閾値以上である場合、フィールド間での相関が低いと判断し、対象画素Xは動領域に存在すると判定する。逆に、差分の絶対値が判定閾値よりも小さい場合、領域判定部804は、フィールド間での相関が高いと判断し、対象画素Xは静止領域に存在すると判定する。
対象画素Xが動領域に存在する場合、対象画素Xを含むフィールド(現フィールドに相当)の画像と、第2のフィールドメモリ702によって2フィールド遅延させた画像との間には動きによる変化が生じている。その為、IP変換部704は、対象画素Xが動領域に存在するとモード判定部703によって判定された場合、対象画素Xの位置のデータを、第1のフィールドメモリ701によって1フィールド遅延させた画像からフィールド内挿により作成する。
他方、対象画素Xが静止領域に存在する場合、対象画素Xを含むフィールド(現フィールドに相当)の画像と、第2のフィールドメモリ702によって2フィールド遅延させた画像との間には動きによる変化が生じていないか、変化が小さい。その為、IP変換部704は、対象画素Xが静止領域に存在するとモード判定部703によって判定された場合、対象画素Xの位置のデータを、対象画素Xを含むフィールドの画像と、第1のフィールドメモリ701によって1フィールド遅延させた画像との両方を用いてフレーム内挿により作成する。この場合、IP変換部704は、空間解像度を保つ為に、対象画素Xのデータをそのまま用いることも可能である。このような方法により、従来の映像信号変換装置は、静止領域の空間解像度を損なわずに画素を補間し、インターレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換する。
以上のようなIP変換は、テレビジョン受像機や画像再生機などの民生用AV機器などにおいては、NTSC信号のような60フィールド/秒のインターレース方式の映像信号から60フレーム/秒のプログレッシブ方式の映像信号を作成することにより、空間解像度を向上させる目的で使用される。また、コンピュータディスプレイや液晶ディスプレイによりインターレース方式の映像信号を表示させる場合、60フィールド/秒のインターレース方式の映像信号から30フレーム/秒のプログレッシブ方式の映像信号を作成し、インターレース妨害による画面のちらつきを抑える目的で使用される。また、最近ではMPEG方式による映像信号の符号化の際に、符号化効率を向上させる目的のために、60フィールド/秒のインターレース方式の映像信号から30フレーム/秒のプログレッシブ方式の映像信号を作成して符号化を実施する場合もある。
特開2002−185933号公報 特開2003−289511号公報
上述した従来の映像信号変換装置は、対象画素が静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを判定する為に、対象画素と1フレーム(2フィールド)遅延させた同一位相の画素とを比較する。このため図7に示すように2個のフィールドメモリを保有することが必須となり、装置規模が大きくなるという課題がある。
それに対し、フィールドメモリを1個だけ使用して対象画素が静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを判定する方法(以下、「第2の方法」という。)が考えられる。第2の方法は、対象画素を含むフィールドの画像を1フィールド遅延させた画像から、対象画素と同一位相の画素のデータをフィールド内挿により予測し、予測したデータと対象画素のデータとを比較することにより、対象画素が静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを判定する方法である。しかし、先に説明したようにインターレース方式の映像信号は時間解像度を高くするために空間解像度を犠牲にしている為、この方法では対象画素が動領域に存在しているのか静止領域の高周波領域に存在しているのかを区別することができないという課題がある。
その課題の一例を図9を用いて具体的に説明する。図9は、フィールドメモリを1個だけ使用して対象画素Xが静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを判定する第2の方法における課題を説明するための図である。図9は、対象画素Xが静止領域の高周波領域に存在している場合の対象画素Xの周囲の一部の画素を示している。具体的には、図9は、対象画素Xを含むフィールドの対象画素Xを含む垂直方向の連続する三つの画素(X+,X,X−)のデータを四角(□)で表示し、そのフィールドを1フィールド遅延させた画像の対象画素Xの位相に最も近い垂直方向の二つの画素(Z+,Z−)のデータを丸(○)で表示している。ここで、画素X+のデータと画素X−のデータとは等しく、かつ画素X+のデータ及び画素X−のデータは対象画素Xのデータよりも小さいと仮定する。また、画素Z+のデータと画素Z−のデータとは等しく、かつ画素Z+のデータ及び画素Z−のデータは、対象画素Xのデータよりも小さいが、画素X+のデータ及び画素X−のデータよりも大きいと仮定する。
第2の方法では、上述したように、対象画素Xを含むフィールドの画像を1フィールド遅延させた画像から、対象画素Xと同一位相の画素のデータをフィールド内挿により予測する。例えば、対象画素Xと同一位相の画素のデータを、画素Z+のデータと画素Z−のデータとの平均値であると予測する。この場合、対象画素Xと同一位相の画素のデータを、画素Z+のデータであると予測する。上述したように、画像Z+のデータは対象画素Xのデータよりも小さい。画素Z+のデータと対象画素Xのデータとの差分の絶対値が判定閾値よりも大きい場合、第2の方法では、対象画素Xは動領域に存在すると判定される。しかしながら、図9は、上述したように、対象画素Xが静止領域の高周波領域に存在している場合の対象画素Xの周囲の画素を示しており、動領域に存在している場合を示しているのではない。したがって、第2の方法では、対象画素Xが動領域に存在しているのか静止領域の高周波領域に存在しているのかを区別することができない。
このように静止領域の高周波領域に存在する画素を動領域に存在すると誤って判断して画像変換処理が行なわれると、タイムスタンプを統一する為に対象画素を含むフィールドの情報が利用されず、対象画素を含まないフィールドの情報のみが利用されて画素データが作成されるので空間解像度が半分に低下してしまう。逆に、動領域に存在する画素を静止領域の高周波領域に存在すると誤って判断して画像変換処理が行なわれると、空間解像度を高く保つために対象画素を含むフィールドの情報が利用される為に、奇数番目のラインと偶数番目のラインとでタイムスタンプの異なる動きのある画像が同一のタイムスタンプの画像として生成されてしまい輪郭部分がギザギザになる輪郭ひずみが生じてしまう。
本発明は、上記課題を考慮し、装置規模を縮小しつつ、空間解像度を高く保ちながら画像に輪郭ひずみを生じさせないようにインターレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換する映像信号変換装置及び映像信号変換方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明の映像信号変換装置は、奇数ラインの画素によって形成される奇数フィールド及び偶数ラインの画素によって形成される偶数フィールドにより構成されるインターレース方式の映像信号を、奇数ラインの画素及び偶数ラインの画素によって形成されるフレームにより構成されるプログレッシブ方式の映像信号に変換する映像信号変換装置であって、変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定する静止判定手段と、前記変換対象の画素以外の画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が高周波領域に存在するか否かを判定する高域判定手段と、前記静止判定手段によって得られた判定結果と、前記高域判定手段によって得られた判定結果とを利用して、前記変換対象の画素の位置のデータを生成するデータ生成手段とを備える。
このように、本発明の映像信号変換装置は、変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータを利用して、変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定するとともに、変換対象の画素以外の画素のデータを利用して、変換対象の画素が高周波領域に存在するか否かを判定する。これにより、2フィールド分のデータを記憶するためのメモリを備える必要がなくなり、本発明の映像信号変換装置は、装置規模を縮小しつつ、空間解像度を高く保ちながら画像に輪郭ひずみを生じさせないようにインターレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換することができる。
また、本発明は、本発明の映像信号変換装置の特徴的な構成手段をステップとする映像信号変換方法として実現したり、それらのステップを含むプログラムとして実現することもできる。そのプログラムは、CD−ROM等の記録媒体や通信ネットワーク等の伝送媒体を介して流通させることもできる。
本発明は、装置規模を縮小しつつ、空間解像度を高く保ちながら画像に輪郭ひずみを生じさせないようにインターレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換する映像信号変換装置及び映像信号変換方法を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
先ず、本実施の形態の映像信号変換装置の構成を図1及び図2を用いて説明する。
図1は本実施の形態の映像信号変換装置の構成を示したブロック図である。図1に示すように、本実施の形態の映像信号変換装置は、フィールドメモリ101と、第1の補間部102と、静止判定部103と、第2の補間部104と、高域判定部105と、モード判定部106と、IP変換部107とで構成される。
フィールドメモリ101は、入力されたインターレース方式の映像信号を1フィールド分遅延させる為のメモリである。第1の補間部102は、画像走査変換対象となる画素(以下、「対象画素」という。)を含まないフィールドの画素のデータから対象画素と同一位相の画素のデータを補間処理により作成する構成部である。静止判定部103は、第1の補間部102によって作成されたデータに基づいて、対象画素が静止領域に存在するかどうかを判定する構成部である。第2の補間部104は、対象画素を含むフィールドの対象画素以外の画素のデータから、対象画素と同一位相の画素のデータを補間処理により作成する構成部である。
高域判定部105は、対象画素が静止領域の高周波領域に存在するかどうかを判定する構成部である。モード判定部106は、静止判定部103によって得られた判定結果と、高域判定部105によって得られた判定結果とに基づいて、対象画素が静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを最終的に判定する構成部である。IP変換部107は、モード判定部106によって得られた判定結果に応じて補間処理を実行する構成部である。
図2は、第1の補間部102、静止判定部103、第2の補間部104、高域判定部105の内部構成及びその動作を説明する為の模式図である。
第1の補間部102は、第1の加算部102aと、第1の乗算部102bとで構成されている。第1の加算部102aは、2つの画素のデータの和を求める構成部であり、第1の乗算部102bは、第1の加算部102aによって得られた2つの画素のデータの和を2分の1倍する構成部である。
静止判定部103は、第1の減算部103aと、静止判定閾値記憶部103bと、第1の比較部103cと、第1の判定部103dとで構成されている。第1の減算部103aは、第1の乗算部102bによって得られた2つの画素のデータの平均値と、対象画素Xのデータとの差分を求める構成部である。静止判定閾値記憶部103bは、対象画素Xが静止領域に存在するかどうかを判定するための予め定められた閾値である静止判定閾値を記憶する構成部である。第1の比較部103cは、第1の減算部103aによって求められた差分と、静止判定閾値記憶部103bに記憶されている静止判定閾値とを比較する構成部である。第1の判定部103dは、第1の比較部103cによって得られた比較結果に基づいて、対象画素Xが静止領域に存在するかどうかを判定する構成部である。
第2の補間部104は、第2の加算部104aと、第2の乗算部104bとで構成されている。第2の加算部104aは、2つの画素のデータの和を求める構成部であり、第2の乗算部104bは、第2の加算部104aによって得られた2つの画素のデータの和を2分の1倍する構成部である。
高域判定部105は、第2の減算部105aと、高域判定閾値記憶部105bと、第2の比較部105cと、第2の判定部105dとで構成されている。第2の減算部105aは、第2の乗算部104bによって得られた2つの画素のデータの平均値と、対象画素Xのデータとの差分を求める構成部である。高域判定閾値記憶部105bは、対象画素Xが静止領域の高周波領域に存在するかどうかを判定するための予め定められた閾値である高域判定閾値を記憶する構成部である。第2の比較部105cは、第2の減算部105aによって求められた差分と、高域判定閾値記憶部105bに記憶されている高域判定閾値とを比較する構成部である。第2の判定部105dは、第2の比較部105cによって得られた比較結果に基づいて、対象画素Xが静止領域の高周波領域に存在するかどうかを判定する構成部である。
次に、以上のように構成された本実施の形態の映像信号変換装置の動作を、図3をも用いて説明する。
図3は、本実施の形態の映像信号変換装置の動作の各手順を説明するフローチャートである。説明の便宜上、以下の説明では、インターレース方式の映像信号の対象画素Xを含むフィールドの画像から1フィールド遅延させた画像のデータ(画素a及び画素bのデータを含む)がフィールドメモリ101に記憶されている状態を想定する。また、対象画素Xを含むフィールドの対象画素Xの位相に最も近い垂直上方向の画素が画素cであり、そのフィールドの対象画素Xの位相に最も近い垂直下方向の画素が画素dであると仮定する。
フィールドメモリ101は、インターレース方式の映像信号の対象画素Xを含むフィールドの画像から1フィールド遅延させた画像のデータを用意して第1の補間部102に出力する(S1)。
第1の補間部102は、フィールドメモリ101によって出力された対象画素Xを含まないフィールドの画素のデータから、対象画素Xと同一位相の画素のデータ(以下、「第1の補間画素データ」という。)を補間処理により作成する(S2)。ここでは簡単な方法として、図2に示すように、対象画素Xの位相に最も近い垂直上方向の画素aのデータと、対象画素Xの位相に最も近い垂直下方向の画素bのデータとの平均値を計算することで第1の補間画素データを作成する方法を例として説明する。
第1の補間部102において、第1の加算部102aは、対象画素Xの位相に最も近い垂直上方向の画素(図2の中の画素a)のデータと、対象画素Xの位相に最も近い垂直下方向の画素(図2の中の画素b)のデータとを加算する。次に、第1の乗算部102bは、第1の加算部102aによって求められた加算結果を2分の1倍して、画素aのデータと画素bのデータとの平均値を計算することで第1の補間画素データを作成する(S2)。
次に、静止判定部103は、第1の補間部102によって作成された第1の補間画素データと対象画素Xのデータとを比較して、対象画素Xが静止領域に存在するかどうかを判定する(S3)。具体的には、静止判定部103において、第1の減算部103aは、第1の補間画素データと対象画素Xのデータとの差分(以下、「第1の差分」という。)を求め、第1の比較部103cは、第1の減算部103aによって求められた第1の差分の絶対値を計算し、第1の差分の絶対値と、静止判定閾値記憶部103bに記憶されている静止判定閾値との大小を比較する。第1の判定部103dは、第1の差分の絶対値が静止判定閾値よりも小さい場合、フィールド間での相関が高いと判断し、対象画素Xは静止領域に存在すると判定する(S3でYes)。他方、第1の差分の絶対値が静止判定閾値以上である場合、第1の判定部103dは、フィールド間での相関が低い可能性があると判断し、対象画素Xは静止領域に存在するとは判定しない(S3でNo)。つまり、動領域に存在する可能性があると判定する(S3でNo)。
第2の補間部104は、対象画素Xを含むフィールドの対象画素X以外の画素のデータから、対象画素Xと同一位相の画素のデータ(以下、「第2の補間画素データ」という。)を補間処理により作成する(S4)。ここでは簡単な方法として、図2に示すように、対象画素Xを含むフィールドの対象画素Xの位相に最も近い垂直上方向の画素cのデータと、対象画素Xの位相に最も近い垂直下方向の画素dのデータとの平均値を計算することで第2の補間画素データを作成する方法を例として説明する。
第2の補間部104において、第2の加算部104aは、対象画素Xの位相に最も近い垂直上方向の画素(図2の中の画素c)のデータと、対象画素Xの位相に最も近い垂直下方向の画素(図2の中の画素d)のデータとを加算する。次に、第2の乗算部104bは、第2の加算部104aによって求められた加算結果を2分の1倍して、画素cのデータと画素dのデータとの平均値を計算することで第2の補間画素データを作成する(S4)。
次に、高域判定部105は、第2の補間部104によって作成された第2の補間画素データと対象画素Xのデータとを比較して、対象画素Xが静止領域の高周波領域に存在するかどうかを判定する(S5)。具体的には、高域判定部105において、第2の比較部105cは、第2の補間画素データと対象画素Xのデータとの差分(以下、「第2の差分」という。)を求め、第2の比較部105cは、第2の減算部105aによって求められた第2の差分の絶対値を計算し、計算した第2の差分の絶対値と、高域判定閾値記憶部105bに記憶されている高域判定閾値との大小を比較する。第2の判定部105dは、第2の差分の絶対値が高域判定閾値よりも大きい場合、フィールド内での相関が低いと判断し、対象画素Xは静止領域の高周波領域に存在すると判定する(S5でYes)。他方、第2の差分の絶対値が高域判定閾値以下である場合、第2の判定部105dは、フィールド内での相関が高いと判断し、対象画素Xは動領域に存在すると判定する(S5でNo)。
モード判定部106は、静止判定部103によって得られた判定結果と、高域判定部105によって得られた判定結果とを用いて、対象画素Xが静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを最終的に判定する(S6,S7)。具体的には、静止判定部103によって対象画素Xが静止領域に存在するとは判定されず(S3でNo)、なお且つ高域判定部105によって対象画素Xが高周波領域に存在するとも判定されなかった場合(S5でNo)、モード判定部106は、対象画素Xが動領域に存在すると判定する(S6)。それ以外の場合、すなわち、静止判定部103によって対象画素Xが静止領域に存在すると判定された場合(S3でYes)及び、高域判定部105によって対象画素Xが高周波領域に存在すると判定された場合(S5でYes)、モード判定部106は、対象画素Xが静止領域に存在すると判定する(S7)。
モード判定部106によって対象画素Xが動領域に存在すると判定された場合(S6)、対象画素Xを含むフィールド(現フィールドに相当)の画像とフィールドメモリ101によって1フィールド遅延させた画像との間には動きによる変化が生じている。その為、IP変換部107は、対象画素Xの位置のデータを、1フィールド遅延させた画像からフィールド内挿により作成する(S8)。他方、モード判定部106によって対象画素Xが静止領域に存在すると判定された場合(S7)、IP変換部107は、対象画素Xの位置のデータを、対象画素Xを含むフィールドの画像と、1フィールド遅延させた画像との両方を用いてフレーム内挿により作成する(S9)。この場合、空間解像度を保つ為に、IP変換部107は、対象画素Xのデータをそのまま使用することも可能である。
上述したように、本実施の形態の映像信号変換装置は、対象画素Xを含まないフィールドの画素のデータから得られた第1の補間画素データに基づいて対象画素Xが静止領域に存在すると判定されず(S3でNo)、なお且つ対象画素Xを含むフィールドの画素のデータから得られた第2の補間画素データに基づいて対象画素Xが高周波領域に存在すると判定されなかった場合(S5でNo)、対象画素Xは動領域に存在すると判定してフィールド内挿により対象画素Xの位置のデータを作成する。他方、第1の補間画素データに基づいて対象画素Xが静止領域に存在すると判定された場合(S3でYes)、及び、対象画素Xが高周波領域に存在すると判定された場合(S5でYes)、本実施の形態の映像信号変換装置は、対象画素Xが静止領域に存在すると判定してフレーム内挿により対象画素Xの位置のデータを作成する。本実施の形態の映像信号変換装置は、このような方法により、従来よりもフィールドメモリを削減することにより装置規模を縮小しつつ、静止領域の空間解像度を損なわずに画素を補間し、動領域と高周波領域とを区別して画像に輪郭ひずみを生じさせないようにインターレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換することが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、第1の補間部102、静止判定部103、第2の補間部104、高域判定部105の順に上記各構成部は動作するが、第1の補間部102及び静止判定部103の動作と、第2の補間部104及び高域判定部105の動作とは、平行して行なわれてもよい。
また、モード判定部106は、図4に示すような、対象画素Xが静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを最終的に判定するための判定テーブルを有していて、判定テーブルを用いて対象画素Xが静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを最終的に判定してもよい。また、IP変換部107は、判定テーブルを利用して、対象画素Xの位置のデータを作成してもよい。
また、第1の補間部102は、図5に示すように、対象画素Xを含まないフィールドの画素a,b,e,fの4個の画素のデータの平均値を計算することで、第1の補間画素データを作成してもよい。要するに、第1の補間部102は、対象画素Xを含まないフィールドの画素のデータから、第1の補間画素データを作成しさえすればよい。
同様に、第2の補間部104は、図6に示すように、対象画素Xを含むフィールドの画素c,d,g,hの4個の画素のデータの平均値を計算することで、第2の補間画素データを作成してもよい。要するに、第2の補間部104は、対象画素X以外の画素のデータを用いることにより、第2の補間画素データを作成しさえすればよい。従って、第2の補間部104は、対象画素Xを含むフィールドの対象画素X以外の画素のデータから、第2の補間画素データを作成してもよい。
また、上述した実施の形態では、静止判定部103は、第1の補間部102によって作成された第1の補間画素データと対象画素Xのデータとの第1の差分の絶対値と、静止判定閾値との大小を比較することにより、対象画素Xが静止領域に存在するか否かを判定する。しかしながら、静止判定部103は、第1の差分そのものが静止判定閾値に含まれているか否かを判定することにより、対象画素Xが静止領域に存在するか否かを判定してもよい。
同様に、高域判定部105は、第2の補間部104によって作成された第2の補間画素データと対象画素Xのデータとの第2の差分そのものが高域判定閾値に含まれているか否かを判定することにより、対象画素Xが静止領域の高周波領域に存在するかどうかを判定してもよい。
また、本実施の形態の映像信号変換装置を構成するフィールドメモリ101、第1の補間部102、静止判定部103、第2の補間部104、高域判定部105、モード判定部106、及びIP変換部107の各構成部の一部又は全部は一つの集積回路(集積チップ)で実現されてもよい。
本発明にかかる映像信号変換装置及び映像信号変換方法は、装置規模を縮小しつつ、空間解像度を高く保ちながら画像に輪郭ひずみを生じさせないようにインターレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換することができるという効果を有し、インターレース方式の映像信号をプログレッシブ方式の映像信号に変換する映像信号変換装置及び映像信号変換方法として有用である。
実施の形態の映像信号変換装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態の映像信号変換装置の第1の補間部102、静止判定部103、第2の補間部104、高域判定部105の内部構成及びその動作を説明する為の模式図である。 実施の形態の映像信号変換装置の動作の各手順を説明するフローチャートである。 対象画素Xが静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを最終的に判定するための判定テーブルを示す図である。 第1の補間画素データの作成方法の一例を説明するための図である。 第2の補間画素データの作成方法の一例を説明するための図である。 従来の映像信号変換装置の構成を示すブロック図である。 従来の映像信号変換装置におけるモード判定部703の内部構成及びその動作を説明する為の模式図である。 課題を説明するための図である。
符号の説明
101 フィールドメモリ
102 第1の補間部
102a 第1の加算部
102b 第1の乗算部
103 静止判定部
103a 第1の減算部
103b 静止判定閾値記憶部
103c 第1の比較部
103d 第1の判定部
104 第2の補間部
104a 第2の加算部
104b 第2の乗算部
105 高域判定部
105a 第2の減算部
105b 高域判定閾値記憶部
105c 第2の比較部
105d 第2の判定部
106 モード判定部
107 IP変換部

Claims (22)

  1. 奇数ラインの画素によって形成される奇数フィールド及び偶数ラインの画素によって形成される偶数フィールドにより構成されるインターレース方式の映像信号を、奇数ラインの画素及び偶数ラインの画素によって形成されるフレームにより構成されるプログレッシブ方式の映像信号に変換する映像信号変換装置であって、
    変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定する静止判定手段と、
    前記変換対象の画素以外の画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が高周波領域に存在するか否かを判定する高域判定手段と、
    前記静止判定手段によって得られた判定結果と、前記高域判定手段によって得られた判定結果とを利用して、前記変換対象の画素の位置のデータを生成するデータ生成手段と
    を備える映像信号変換装置。
  2. インターレース方式の映像信号の1フィールドを記憶するためのフィールドメモリを備え、
    前記静止判定手段は、前記フィールドメモリが記憶する、前記変換対象の画素を含むフィールドから1フィールド遅延したフィールドの画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定する
    請求項1記載の映像信号変換装置。
  3. 更に、前記変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータを利用して、前記変換対象の画素と同一位相の画素のデータである第1の補間画素データを補間処理により生成する第1の補間手段と、
    前記変換対象の画素を含むフィールドの前記変換対象の画素以外の画素のデータを利用して、前記変換対象の画素と同一位相の画素のデータである第2の補間画素データを補間処理により生成する第2の補間手段とを備え、
    前記静止判定手段は、前記第1の補間画素データと前記変換対象の画素のデータとを比較して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定し、
    前記高域判定手段は、前記第2の補間画素データと前記変換対象の画素のデータとを比較して、前記変換対象の画素が高周波領域に存在するか否かを判定する
    請求項1記載の映像信号変換装置。
  4. 前記静止判定手段は、前記第1の補間画素データと前記変換対象の画素のデータとの差の絶対値が第1の閾値よりも小さい場合、前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定する
    請求項3記載の映像信号変換装置。
  5. 前記高域判定手段は、前記第2の補間画素データと前記変換対象の画素のデータとの差の絶対値が第2の閾値よりも大きい場合、前記変換対象の画素が高周波領域に存在すると判定する
    請求項3記載の映像信号変換装置。
  6. 前記第1の補間手段は、前記変換対象の画素を含むフィールドから1フィールド遅延したフィールドの、前記変換対象の画素の位相に最も近い垂直上方向の画素のデータと、前記変換対象の画素の位相に最も近い垂直下方向の画素のデータとの平均値を計算することにより、前記第1の補間画素データを生成する
    請求項3記載の映像信号変換装置。
  7. 前記第2の補間手段は、前記変換対象の画素を含むフィールドの、前記変換対象の画素の直上の位相に位置する画素のデータと、前記変換対象の画素の直下の位相に位置する画素のデータとの平均値を計算することにより、前記第2の補間画素データを生成する
    請求項3記載の映像信号変換装置。
  8. 更に、前記静止判定手段によって得られた判定結果と、前記高域判定手段によって得られた判定結果とを利用して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを判定するモード判定手段を備え、
    前記データ生成手段は、
    (1)前記モード判定手段によって前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定された場合、前記変換対象の画素を含むフィールドと前記変換対象の画素を含まないフィールドとの双方の画素のデータを利用するフレーム内補間処理により、前記変換対象の画素の位置のデータを生成し、
    (2)前記モード判定手段によって前記変換対象の画素が動領域に存在すると判定された場合、前記変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータのみを利用するフィールド内補間処理により、前記変換対象の画素の位置のデータを生成する
    請求項1記載の映像信号変換装置。
  9. 前記データ生成手段は、前記モード判定手段によって前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定された場合、前記変換対象の画素の位置のデータとして、前記変換対象の画素のデータをそのまま使用する
    請求項8記載の映像信号変換装置。
  10. 前記モード判定手段は、(A)前記静止判定手段によって前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定されず、且つ前記高域判定手段によって前記変換対象の画素が高周波領域に存在すると判定されなかった場合、前記変換対象の画素が動領域に存在すると判定し、(B)前記静止判定手段によって前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定された場合、及び、前記高域判定手段によって前記変換対象の画素が高周波領域に存在すると判定された場合、前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定する
    請求項8記載の映像信号変換装置。
  11. 奇数ラインの画素によって形成される奇数フィールド及び偶数ラインの画素によって形成される偶数フィールドにより構成されるインターレース方式の映像信号を、奇数ラインの画素及び偶数ラインの画素によって形成されるフレームにより構成されるプログレッシブ方式の映像信号に変換する集積回路であって、
    変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定する静止判定手段と、
    前記変換対象の画素以外の画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が高周波領域に存在するか否かを判定する高域判定手段と、
    前記静止判定手段によって得られた判定結果と、前記高域判定手段によって得られた判定結果とを利用して、前記変換対象の画素の位置のデータを生成するデータ生成手段と
    を備える集積回路。
  12. 奇数ラインの画素によって形成される奇数フィールド及び偶数ラインの画素によって形成される偶数フィールドにより構成されるインターレース方式の映像信号を、奇数ラインの画素及び偶数ラインの画素によって形成されるフレームにより構成されるプログレッシブ方式の映像信号に変換する映像信号変換方法であって、
    変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定する静止判定ステップと、
    前記変換対象の画素以外の画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が高周波領域に存在するか否かを判定する高域判定ステップと、
    前記静止判定ステップにおいて得た判定結果と、前記高域判定ステップにおいて得た判定結果とを利用して、前記変換対象の画素の位置のデータを生成するデータ生成ステップと
    を含む映像信号変換方法。
  13. 前記静止判定ステップでは、前記変換対象の画素を含むフィールドから1フィールド遅延したフィールドの画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定する
    請求項12記載の映像信号変換方法。
  14. 更に、前記変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータを利用して、前記変換対象の画素と同一位相の画素のデータである第1の補間画素データを補間処理により生成する第1の補間ステップと、
    前記変換対象の画素を含むフィールドの前記変換対象の画素以外の画素のデータを利用して、前記変換対象の画素と同一位相の画素のデータである第2の補間画素データを補間処理により生成する第2の補間ステップとを含み、
    前記静止判定ステップでは、前記第1の補間画素データと前記変換対象の画素のデータとを比較して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定し、
    前記高域判定ステップでは、前記第2の補間画素データと前記変換対象の画素のデータとを比較して、前記変換対象の画素が高周波領域に存在するか否かを判定する
    請求項12記載の映像信号変換方法。
  15. 前記静止判定ステップでは、前記第1の補間画素データと前記変換対象の画素のデータとの差の絶対値が第1の閾値よりも小さい場合、前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定する
    請求項14記載の映像信号変換方法。
  16. 前記高域判定ステップでは、前記第2の補間画素データと前記変換対象の画素のデータとの差の絶対値が第2の閾値よりも大きい場合、前記変換対象の画素が高周波領域に存在すると判定する
    請求項14記載の映像信号変換方法。
  17. 前記第1の補間ステップでは、前記変換対象の画素を含むフィールドから1フィールド遅延したフィールドの、前記変換対象の画素の位相に最も近い垂直上方向の画素のデータと、前記変換対象の画素の位相に最も近い垂直下方向の画素のデータとの平均値を計算することにより、前記第1の補間画素データを生成する
    請求項14記載の映像信号変換方法。
  18. 前記第2の補間ステップでは、前記変換対象の画素を含むフィールドの、前記変換対象の画素の直上の位相に位置する画素のデータと、前記変換対象の画素の直下の位相に位置する画素のデータとの平均値を計算することにより、前記第2の補間画素データを生成する
    請求項14記載の映像信号変換方法。
  19. 更に、前記静止判定ステップにおいて得た判定結果と、前記高域判定ステップにおいて得た判定結果とを利用して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するのか動領域に存在するのかを判定するモード判定ステップを含み、
    前記データ生成ステップでは、
    (1)前記モード判定ステップにおいて前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定した場合、前記変換対象の画素を含むフィールドと前記変換対象の画素を含まないフィールドとの双方の画素のデータを利用するフレーム内補間処理により、前記変換対象の画素の位置のデータを生成し、
    (2)前記モード判定ステップにおいて前記変換対象の画素が動領域に存在すると判定した場合、前記変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータのみを利用するフィールド内補間処理により、前記変換対象の画素の位置のデータを生成する
    請求項12記載の映像信号変換方法。
  20. 前記データ生成ステップでは、前記モード判定ステップにおいて前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定した場合、前記変換対象の画素の位置のデータとして、前記変換対象の画素のデータをそのまま使用する
    請求項19記載の映像信号変換方法。
  21. 前記モード判定ステップでは、(A)前記静止判定ステップにおいて前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定せず、且つ前記高域判定ステップにおいて前記変換対象の画素が高周波領域に存在すると判定しなかった場合、前記変換対象の画素が動領域に存在すると判定し、(B)前記静止判定ステップにおいて前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定した場合、及び、前記高域判定ステップによって前記変換対象の画素が高周波領域に存在すると判定した場合、前記変換対象の画素が静止領域に存在すると判定する
    請求項19記載の映像信号変換方法。
  22. 奇数ラインの画素によって形成される奇数フィールド及び偶数ラインの画素によって形成される偶数フィールドにより構成されるインターレース方式の映像信号を、奇数ラインの画素及び偶数ラインの画素によって形成されるフレームにより構成されるプログレッシブ方式の映像信号に変換するためのプログラムであって、
    変換対象の画素を含まないフィールドの画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が静止領域に存在するか否かを判定する静止判定ステップと、
    前記変換対象の画素以外の画素のデータを利用して、前記変換対象の画素が高周波領域に存在するか否かを判定する高域判定ステップと、
    前記静止判定ステップにおいて得た判定結果と、前記高域判定ステップにおいて得た判定結果とを利用して、前記変換対象の画素の位置のデータを生成するデータ生成ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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