JP2005348191A - 車載オーディオシステム及びヘッドホン - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヘッドホンを使用する座席の位置やその装着の仕方にかかわらず、当該座席で受聴されるべきL/R出力を自動的に認識及び出力できるようにし、ユーザにとって操作利便性の向上に寄与することができる「車載オーディオシステム及びヘッドホン」を提供すること。
【解決手段】 ヘッドホン40は、各座を識別するID情報と当該席の対応関係を表したテーブルを格納したID格納部43、ID受信部45R,45L、RF受信部47、DSP48、及び制御部41を有している。制御部41は、着座された席の近傍から発信されるID情報を受信したときに前記テーブルを参照して、RF受信部47に対し、当該席用の受信周波数に切り替えて出力させ、当該ID情報の受信強度と着座位置に基づいて、DSP48に対し、出力されるべきL/R音声出力に切り替えて出力させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車載オーディオシステムに係り、より詳細には、車室内の各座席のユーザに対してCDプレーヤやラジオ受信機等から出力されるオーディオ情報、テレビやDVD等から出力される映像情報などのエンターテイメントを提供するリヤ・エンターテイメント・システム(RES:Rear Entertainment System )に組み込まれて使用されるヘッドホンに関する。
リヤ・エンターテイメント・システム(RES)は一般には高級大型車向けに提供されており、このシステムには、リヤ席に搭乗しているユーザがオーディオ/映像ソースの選択や音量調整等の操作を行うための操作ユニット、選択されたソースから出力されるオーディオ信号に応じたオーディオ音を受聴するためのヘッドホン、同じくソースから出力される映像信号に応じた情報を表示するディスプレイなどが用意されている。操作ユニットの形態としては、ユーザが着座する座席の近傍に各座席毎に1台、あるいは複数のユーザに共用させる形で1台、固定的に設けられた「操作パネル」が多く用いられているが、操作性を高めるためにリモートコントローラ(リモコン)が用いられる場合もある。また、ヘッドホンの形態としては、操作ユニットのパネルの表面に設けられたジャックに接続して使用するタイプのものもあるが、多くの場合、「ワイヤレス」タイプのものが用いられている。特に、より高級化された大型車で座席数が多くなってくると、「ワイヤレス」タイプのヘッドホン(ワイヤレスヘッドホン)が使用される傾向にある。以下の記述において特に定義していない限り、単に「ヘッドホン」というときは、ワイヤレスヘッドホンを指すものとする。
かかるリヤ・エンターテイメント・システム(RES)において、リヤ席のユーザが操作ユニットを操作し、ヘッドホン/ディスプレイにどのソースのオーディオ/映像情報を出力させるかを選択指示し、また、ヘッドホン/ディスプレイに出力されているオーディオ/映像情報に係るソースに対して操作指示(シーク・アップ/ダウン、音量調整等)を与えることにより、その指示に基づいて選択もしくは変更されたソースの動作状態が、ヘッドホンを通して受聴され、またディスプレイを通して表示される。フロント側についてもリヤ側と同様に操作ユニットやディスプレイ等を備えているが、ヘッドホンを使用する代わりに、車室内の所定の位置に設置されたスピーカを介してオーディオ情報を出力させる点で相違する。この場合、フロント側の操作ユニットからの選択指示もしくは操作指示が与えられたオーディオ/映像ソースの動作状態が、スピーカを通して受聴され、またディスプレイを通して表示される。
このようにRESにおいて所望のエンターテイメントを享受するためには、リヤ席のユーザは、自分が使用する度に自分の着座席で操作できるように操作ユニットやヘッドホンを適宜設定したり、また、切替(選択)のための操作を行わなくてはならない。
上記の従来技術に関連する技術としては、例えば、特許文献1に記載されるように、車載機器制御システムにおいて、車室内に設置された3つのアンテナを用いて、携帯電話内の通信モジュールから送られてくるID情報を含む電波を受信し、それらの受信強度に基づいて当該携帯電話を所持する乗員の位置を特定し、さらに、この特定された乗員位置でエアコン等の状態が最適となる制御を行うようにしたものがある。
特開2003−248045号公報
上述したように従来のリヤ・エンターテイメント・システム(RES)では、ユーザは所望のエンターテイメントを享受するために自分の着座席で操作できるように操作ユニットやヘッドホンの設定、切替(選択)に係る操作を行う必要があった。特に、ワイヤレスヘッドホンについては、その操作が煩雑であった。
すなわち、ワイヤレスヘッドホンは、これを装着するユーザが座るリヤ側の座席(着座位置)によって受信周波数(ここでいう「受信周波数」は、オーディオ信号自体の周波数ではなく、このオーディオ信号を搬送するキャリヤの周波数を指す。)が異なるため、ユーザは、その着座位置に応じて受信周波数を切り替えたり、また、着座するにあたりその座席で使用するヘッドホンを選択したりする必要があった。しかし、受信周波数の切替は操作ユニットの操作に基づいて行われていたため、ユーザにとってはその操作が煩わしいといった不都合があった。特に、着座位置を頻繁に変えるような状況下(例えば、団体で旅行をしていて目的地までの途中の立ち寄り地点で下車/乗車を繰り返しているときに各乗員が互いに座席を換えるような状況下)にあっては、その度にヘッドホンを選択し、また受信周波数を切り替えなければならないため、その煩雑さは一層顕著なものとなり、操作利便性が劣るといった課題があった。
また、ユーザが座ろうとしている座席で使用するヘッドホンを選択するにあたり、そのヘッドホンのどちらの部分が左(L)音声出力用であり、また右(R)音声出力用であるのか、すなわち、L/Rの向きが分かり難く、見分けるのが面倒であった。このため、ヘッドホンのL/Rの向きを逆にして装着する場合もあり、その場合には装着し直さなければならないので、ユーザにとっては面倒であり、必ずしも使い勝手が良いとはいえなかった。
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、ヘッドホンを使用する座席の位置やその装着の仕方にかかわらず、当該座席で受聴されるべきL/R出力を自動的に認識及び出力できるようにし、ひいてはユーザにとって操作利便性の向上に寄与することができる車載オーディオシステム及びヘッドホンを提供することを目的とする。
上記の従来技術の課題を解決するため、本発明の一形態によれば、車室内の各席の近傍にそれぞれ配置され、当該座席を固有に識別するID情報をそれぞれ発信する複数のID発信器と、車載のオーディオソースから出力されたオーディオ信号を受信可能なヘッドホンとを備え、前記ヘッドホンが、前記各席と前記ID情報の対応関係を表したテーブルを格納したID格納部と、着座された席の近傍のID発信器から発信されるID情報を受信するID受信部と、受信したオーディオ信号の受信周波数の中からいずれか1つの受信周波数を選択出力するオーディオ受信部と、該選択出力されたオーディオ信号をL音声出力用とR音声出力用とに分離してそれぞれ対応するヘッドホンのスピーカに出力する信号処理部と、制御部とを具備し、該制御部が、当該ID情報を受信したときに前記テーブルを参照して、前記オーディオ受信部に対し、当該席用の受信周波数に切り替えて出力するよう制御すると共に、前記テーブルに基づき検出した着座位置と受信した当該ID情報の受信強度とに基づいて、前記信号処理部に対し、当該オーディオ信号の出力されるべきL/R音声出力に切り替えて出力するよう制御することを特徴とする車載オーディオシステムが提供される。
この形態に係る車載オーディオシステムによれば、車室内でユーザがヘッドホンを使用する座席の位置にかかわらず、制御部により、ID格納部に格納されているテーブルに基づいて、当該ヘッドホンを装着したユーザが座った座席(着座位置)を自動的に認識することができると共に、オーディオ受信部を介して、当該座席で受聴されるべきオーディオ信号の受信周波数に自動的に切り替えることができる。また、ヘッドホンの装着の仕方にかかわらず、制御部により、着座位置と受信したID情報の受信強度とに基づいて、信号処理部を介して、当該オーディオ信号の適正なL/R出力を自動的に認識し、適宜切り替えて出力することができる。
これによって、従来のように着座位置に応じてユーザが手動で受信周波数を切り替えたり、ユーザが座ろうとしている座席で使用すべきヘッドホンを選択したり、また、その選択に際しL/Rの向きを見分けて装着しなければならないといった煩雑な操作を不要とすることができる。これは、ユーザにとって操作利便性の向上に寄与するものである。
また、本発明の他の形態によれば、上記の車載オーディオシステムに組み込まれて用いられるヘッドホンが提供される。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る車載オーディオシステムの構成をブロック図の形態で概略的に示したものである。
本実施形態に係る車載オーディオシステム10は、車載の各種オーディオソース(図示の例では、CDプレーヤ11及びラジオ受信機12)に対してフロント席及びリヤ席からそれぞれ操作指示を行うフロント席用操作ユニット(ヘッドユニット(HU))20及びリヤ席用操作ユニット30と、アンプユニット24と、スピーカ25と、フロント席用ディスプレイ26と、リヤ席用ディスプレイ36と、IDコード発信器37(アンテナ38を含む)と、ワイヤレスヘッドホン40とを備えて構成されている。各オーディオソース11,12、各操作ユニット20,30、各ディスプレイ26,36、アンプユニット24、及びIDコード発信器37は、伝送路として供される光ファイバ等のバス13を介して接続されている。これら各車載機器のうち、リヤ席用操作ユニット30、ディスプレイ36、IDコード発信器37(アンテナ38を含む)及びワイヤレスヘッドホン40は、リヤ・エンターテイメント・システム(RES)を構成している。
図示の例では、説明の簡単化のため、スピーカ25は1個だけ示されているが、実際には、車室内の所定の位置(フロント席の近傍に2箇所、リヤ席の近傍に2箇所)に、計4個のスピーカ25が設置されている。リヤ側についても同様に、操作ユニット30、ディスプレイ36、IDコード発信器37(アンテナ38を含む)及びワイヤレスヘッドホン40はそれぞれ1個だけ示されているが、実際には、車室内に設置されたリヤ席の数(図2の例では、50A〜50Fの6座席)に応じてそれぞれ6個設けられている。
フロント席用操作ユニット20は、車室内のフロント側の所定位置に設置されており、本実施形態では「操作パネル」の形態を有している。このフロント席用操作ユニット20は、運転者や助手席の搭乗者など車室内のフロント側にいるユーザが各オーディオソース11,12の選択や音量・音質調整等の操作を行うためのものであり、図示のように制御部21、操作部22及び表示部23を備えている。操作部22は、フロント席に搭乗しているユーザが操作指示もしくは選択指示を入力するためのものであり、数字キー、電源のオン/オフ及び音量調整を行うための電源キー、各オーディオソースを順次選択するためのソース選択キー、矢印が付されたシフトキー(矢印の部分を操作することでFF/REW動作、シーク・アップ/ダウン動作等の操作を指示する)等の各種の操作キーを備えている。また、表示部23は、操作パネル(操作ユニット20)上に配置されており、液晶ディスプレイ(LCD)の形態を有している。この表示部23は、制御部21から出力されるデータに基づいて、各種情報、例えば、ラジオ受信機12に関してはFM/AMの種別やその放送局の受信周波数等、CDプレーヤ11に関してはCD演奏時のディスク番号や再生位置(トラック数、経過時間等)などを表示する。
また、制御部21は、フロント席用操作ユニット20全体の制御を行うものであり、例えば、フロント席のユーザから操作部22を介して与えられた操作指示に従い、各オーディオソース11,12からバス13を介して送られてくるオーディオデータを取得してオーディオ情報の再生を行う動作、操作状況等を指示する情報を表示部23に表示させる動作等の制御を行う。この場合、取得されたオーディオデータは、制御部21によりバス13を介してアンプユニット24に送られ、適宜増幅された後、車室内の所定の位置に設置された各スピーカ25からオーディオ音として出力される。また、制御部21は、映像ソース(図示せず)からバス13を介して送られてくる映像データを取得してその再生を行う動作、操作状況等を指示する情報を表示部23に表示させる動作等の制御をも行う。この場合、取得された映像データは、制御部21によりバス13を介してフロント席用ディスプレイ26に送られ、その画面上に映像情報として表示される。
一方、リヤ席用操作ユニット30は、車室内のリヤ側の所定位置に設置されており、フロント席用操作ユニット20と同様に「操作パネル」の形態を有している。このリヤ席用操作ユニット30は、車室内のリヤ席に搭乗しているユーザ(図2の例では、最大6人)が各オーディオソース11,12の選択や音量・音質調整等の操作を行うためのものであり、図示のように制御部31、操作部32、表示部33及びRF送信部34(アンテナ35を含む)を備えている。操作部32及び表示部33の各構成及びその機能(動作)と、制御部31が有する機能のうち操作部32及び表示部33に関連する機能については、それぞれフロント席用操作ユニット20における操作部22、表示部23及び制御部21の場合と基本的に同じであるので、その説明は省略する。また、RF送信部34は、制御部31からの制御に基づいて、各オーディオソース11,12からバス13を介して取得したオーディオデータを、アンテナ35を介してワイヤレスヘッドホン40に送信するものである。
また、各オーディオソース11,12は、各操作ユニット20,30からバス13を介して与えられる操作指示に係るデータを受信し、受信したデータに基づいて自己ソースの動作状態を変更し、その変更した結果(現在の動作状態)を指示するデータをオーディオ信号として、バス13を介して操作指示を出力した操作ユニット20,30に向けて送信する。例えば、ラジオ受信機12の場合、各操作ユニット20,30から与えられる操作指示に応答して、FM放送やAM放送の信号を受信して復調することにより音声信号を生成し、更にデジタルのオーディオデータに変換して、バス13を介して送信する。また、CDプレーヤ11の場合、複数枚のCDが装填されており、各操作ユニット20,30から与えられる操作指示に応答して、ユーザにより選択されたCDの記録面に記録された信号を読み取り、再生されたオーディオデータをバス13を介して送信する。
また、リヤ・エンターテイメント・システム(RES)の一部を構成するIDコード発信器37(アンテナ38を含む)は、車室内でユーザが着座する各座席(リヤ席)の近傍にそれぞれ配置されている。IDコード発信器37は、当該座席を固有に識別するための符号化(コード化)されたID情報(IDコード)を無線で発信するものであり、発信されたIDコードは、アンテナ38を介してワイヤレスヘッドホン40に送信される。
図2に例示するように、各IDコード発信器37は、それぞれ対応するリヤ席50A〜50Fのウィンドウ側に設置されており、例えば、エンジン始動時(すなわち、本システム10を「オン」にした時)にそれぞれIDコードA〜Fを発信する。このとき、各IDコード発信器37からそれぞれ発信されるIDコードA〜Fの送信可能は有効範囲は、図2においてハッチングで示すように、当該座席に着座したユーザが装着するワイヤレスヘッドホン40で受信可能な特定の範囲にあり、例えば、当該IDコード発信器37から直線距離にして30cm〜40cm程度の距離にある範囲に設定されている。
次に、本実施形態の車載オーディオシステム10に組み込まれて用いられるワイヤレスヘッドホン40の構成について、図3を参照しながら説明する。
図示のようにワイヤレスヘッドホン40は、2つのヘッドホン部分40R及び40Lからなっている。右側のヘッドホン部分40Rには、制御部41と、ノブの形態を有する音量操作部42と、座席別ID格納部43と、IDコードを受信するためのアンテナ44R及びID受信部45Rと、オーディオ信号を受信するためのアンテナ46及びRF受信部47と、デジタル信号処理部(DSP)48と、スピーカ49Rとが内蔵されている。また、左側のヘッドホン部分40Lには、同様にIDコードを受信するためのアンテナ44L及びID受信部45Lと、スピーカ49Lとが内蔵されている。
座席別ID格納部43には、車室内の各リヤ席毎に固有のIDコード(図2の例では、6箇所のリヤ席50A〜50Fに対応するIDコード=A〜F)と各座席位置の対応関係を予めテーブルにしたものが格納されている。また、RF受信部47は、後述するように制御部41からの制御に基づいて、アンテナ46を介して受信されたオーディオ信号の受信周波数の中からいずれか1つの受信周波数を選択し、中間周波増幅等の処理を施してDSP48に出力する。DSP48では、入力されたオーディオ信号を左(L)音声出力用と右(R)音声出力用とに分離し、後述するように制御部41からの制御に基づいて、各ヘッドホン部分40R,40Lから出力されるべき適正なL/R出力に切り替えて、各スピーカ49R,49Lに出力する。
なお、図3の構成に関して留意すべき点は、ユーザがワイヤレスヘッドホン40を装着するにあたり、必ずしも右側に示すヘッドホン部分40Rを右側の耳に当て、左側に示すヘッドホン部分40Lを左側の耳に当てるとは限らないことである。つまり、ユーザによっては、自分が座ろうとしているリヤ席で使用するワイヤレスヘッドホンを選択するにあたり、そのL/Rの向きが分かり難いためにそのL/Rの向きを逆にして装着する場合もあり得る。本発明では、後述するように、かかる不都合な状況が生じても自動的に適正なL/R出力に切り替えて出力できるようにしている。
以下、本実施形態に係るワイヤレスヘッドホン40における制御部41が行う着座位置の認識及びL/R出力の切替制御に係る処理について、その処理フローの一例を示す図4と共に、図1〜図3を参照しながら説明する。
先ず、前提条件として、車載オーディオシステム10がオン状態にあり、各IDコード発信器37からはそれぞれ固有のIDコードA〜Fが発信されており、かつ、ユーザが6個のワイヤレスヘッドホンのうち任意のワイヤレスヘッドホン40を選択していずれかのリヤ席(例えば、図2のリヤ席50B)に着座し、そのワイヤレスヘッドホン40のL/Rの向きを気にすることなく装着しており、さらに、ユーザによる操作部32(図1)を介しての入力操作に基づいて任意のソース(例えば、CDプレーヤ11)からのオーディオ信号がRF受信部47(図3)に受信されている状態にあるものとする。
このような状態で、最初のステップS1では、制御部41において、各ヘッドホン部分のID受信部45R,45Lを介してIDコード(この場合、リヤ席50Bの近傍に設置されたIDコード発信器37から発信されているIDコード=B)を受信した(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合には次のステップS2に進み、判定結果がNOの場合には当該IDコード=Bを受信するまでその判定処理を繰り返す。
次のステップS2では、制御部41が、座席別ID格納部43に格納されているテーブル(各リヤ席50A〜50FとIDコード=A〜Fの対応関係)を参照して、当該ワイヤレスヘッドホン40を装着したユーザが座ったリヤ席50Bを特定する(つまり、着座位置を認識する)。
次のステップS3では、制御部41からの制御に基づきRF受信部47において、当該座席(この場合、リヤ席50B)用の受信周波数に切り替える。すなわち、リヤ席50B用の受信周波数(キャリヤ周波数)を有するオーディオ信号のみを選択してDSP48に出力する。
この場合、もしユーザが車室内の左側のリヤ席(例えば、図2のリヤ席50F)に着座していたときは、同様にして当該座席(リヤ席50F)用の受信周波数に切り替える。
次のステップS4では、制御部41において、各ヘッドホン部分40R,40LのID受信部45R,45Lにおいて受信した当該IDコード(=B)の左右の受信強度を比較する。この場合、図2の位置関係から、右側のヘッドホン部分40RのID受信部45Rで受信したIDコード(=B)の受信強度の方が、左側のヘッドホン部分40LのID受信部45Lで受信したIDコード(=B)の受信強度よりも大きい。
最後のステップS5では、制御部41が、ステップS4で比較した当該IDコード(=B)の左右の受信強度の比較結果と、ステップS2で認識したユーザの着座位置(図2の位置関係)とに基づいて、DSP48に対し、オーディオ信号を適正なL/R出力に切り替えて出力させる。すなわち、受信強度の大きい方のIDコード(=B)を受信した側のヘッドホン部分(この場合、右側のヘッドホン部分40R)のスピーカ49Rから右チャンネル用のオーディオ信号(R出力)を出力するように制御すると共に、反対側のヘッドホン部分(この場合、左側のヘッドホン部分40L)のスピーカ49Lから左チャンネル用のオーディオ信号(L出力)を出力するように制御する。
この場合、もしユーザが車室内の左側のリヤ席(例えば、図2のリヤ席50F)に着座していたときは、上記とは逆に、左側のヘッドホン部分40LのID受信部45Lで受信したIDコード(=F)の受信強度の方が、右側のヘッドホン部分40RのID受信部45Rで受信したIDコード(=F)の受信強度よりも大きくなるため、その受信強度の大きい方のIDコード(=F)を受信した側のヘッドホン部分(この場合、左側のヘッドホン部分40L)のスピーカ49Lから左チャンネル用のオーディオ信号(L出力)を出力し、かつ、反対側のヘッドホン部分(この場合、右側のヘッドホン部分40R)のスピーカ49Rから右チャンネル用のオーディオ信号(R出力)を出力するように制御する。
以上説明したように、本実施形態に係る車載オーディオシステム10に組み込まれて用いられるワイヤレスヘッドホン40の構成によれば、車室内でユーザがワイヤレスヘッドホン40を使用するリヤ席50A〜50F(図2)の位置にかかわらず、制御部41により、座席別ID格納部43に格納されているテーブルに基づいて、当該ワイヤレスヘッドホン40を装着したユーザが座った座席(着座位置)を自動的に認識することができ、RF受信部47に対し、当該リヤ席で受聴されるべきオーディオ信号の受信周波数に切り替えるよう制御することができる。
また、ワイヤレスヘッドホンの装着の仕方にかかわらず、制御部41により、ユーザの着座位置と受信したIDコードの左右の受信強度の比較結果とに基づいて、DSP48に対し、当該オーディオ信号の出力されるべき適正なL/R音声出力に切り替えて出力するよう制御することができる。
これによって、従来技術に見られたように着座位置に応じてユーザが手動で受信周波数を切り替えたり、ユーザが座ろうとしている座席で使用すべきワイヤレスヘッドホンを選択したり、また、その選択に際しL/Rの向きを見分けて装着しなければならないといった煩雑な操作を一切不要とすることができる。その結果、ユーザにとっての操作利便性を大いに向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車載オーディオシステムの構成を概略的に示すブロック図である。 図1の車載オーディオシステムが搭載される車両におけるリヤ席とIDコード発信器との位置関係を示す図である。 図1の車載オーディオシステムに組み込まれて用いられるワイヤレスヘッドホンの構成を示すブロック図である。 図3のワイヤレスヘッドホンにおける制御部が行う着座位置の認識及びL/R出力の切替制御に係る処理の一例を示すフロー図である。
符号の説明
10…車載オーディオシステム、
11,12…オーディオソース(CDプレーヤ、ラジオ受信機)、
20…フロント席用操作ユニット(HU)、
30…リヤ席用操作ユニット、
37…IDコード(=A〜F)発信器、
40…ワイヤレスヘッドホン、
40R,40L…ヘッドホン部分、
41…制御部、
43…座席別ID格納部、
45R,45L…ID受信部、
47…RF受信部、
48…デジタル信号処理部(DSP)、
49R,49L…スピーカ、
50A〜50F…リヤ席。

Claims (4)

  1. 車室内の各席の近傍にそれぞれ配置され、当該座席を固有に識別するID情報をそれぞれ発信する複数のID発信器と、車載のオーディオソースから出力されたオーディオ信号を受信可能なヘッドホンとを備え、
    前記ヘッドホンが、前記各席と前記ID情報の対応関係を表したテーブルを格納したID格納部と、着座された席の近傍のID発信器から発信されるID情報を受信するID受信部と、受信したオーディオ信号の受信周波数の中からいずれか1つの受信周波数を選択出力するオーディオ受信部と、該選択出力されたオーディオ信号をL音声出力用とR音声出力用とに分離してそれぞれ対応するヘッドホンのスピーカに出力する信号処理部と、制御部とを具備し、
    該制御部が、当該ID情報を受信したときに前記テーブルを参照して、前記オーディオ受信部に対し、当該席用の受信周波数に切り替えて出力するよう制御すると共に、前記テーブルに基づき検出した着座位置と受信した当該ID情報の受信強度とに基づいて、前記信号処理部に対し、当該オーディオ信号の出力されるべきL/R音声出力に切り替えて出力するよう制御することを特徴とする車載オーディオシステム。
  2. 前記ヘッドホンは、左右に分かれた各ヘッドホン部分にそれぞれ前記ID受信部を備え、前記制御部は、左右の各ID受信部でそれぞれ受信した当該ID情報の受信強度を比較し、該比較結果と前記テーブルに基づき検出した着座位置とに基づいて、前記信号処理部に対しL/R音声出力の切り替え制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の車載オーディオシステム。
  3. 車室内の各席の近傍にそれぞれ配置され、当該座席を固有に識別するID情報をそれぞれ発信する複数のID発信器のうちいずれか1つと無線で接続され、かつ、車載オーディオシステムに組み込まれて用いられるヘッドホンであって、
    前記各席と前記ID情報の対応関係を表したテーブルを格納したID格納部と、
    着座された席の近傍のID発信器から発信されるID情報を受信するID受信部と、
    受信したオーディオ信号の受信周波数の中からいずれか1つの受信周波数を選択出力するオーディオ受信部と、
    該オーディオ受信部から選択出力されたオーディオ信号をL音声出力用とR音声出力用とに分離してそれぞれ対応するヘッドホンのスピーカに出力する信号処理部と、
    前記ID格納部、ID受信部、オーディオ受信部及び信号処理部の入出力を制御する制御部とを具備し、
    該制御部が、当該ID情報を受信したときに前記テーブルを参照して、前記オーディオ受信部に対し、当該席用の受信周波数に切り替えて出力するよう制御すると共に、前記テーブルに基づき検出した着座位置と受信した当該ID情報の受信強度とに基づいて、前記信号処理部に対し、当該オーディオ信号の出力されるべきL/R音声出力に切り替えて出力するよう制御することを特徴とするヘッドホン。
  4. 前記ID受信部は、前記ヘッドホンの左右に分かれた各ヘッドホン部分にそれぞれ備えられ、
    前記制御部は、左右の各ID受信部でそれぞれ受信した当該ID情報の受信強度を比較し、該比較結果と前記テーブルに基づき検出した着座位置とに基づいて、前記信号処理部に対しL/R音声出力の切り替え制御を行うことを特徴とする請求項3に記載のヘッドホン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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