JP2005347877A - 呼び出し装置およびその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信応答忘れを防ぐための再度呼び出し機能を有する呼び出し装置およびその方法を提供する。
【解決手段】送受信部と送信スイッチとキー操作部との信号を制御部が受けて呼び出しを行う携帯無線通信機の呼び出し装置において、呼び出し時間を設定する第1のカウンタと、再度呼び出しまでの時間を設定する第2のカウンタと、第1のカウンタと第2のカウンタとからの出力信号により制御部が呼び出し用音源とスピーカとの接続操作を行うスイッチとを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯無線通信機の着信呼び出しにおいて、再度呼び出し機能を有する呼び出し装置およびその方法に関する。
従来において、特開2000−315979記載の従来例の様な個別呼び出し、グループ呼び出し、一斉呼び出し等の呼び出し方法がある。従来においては、相手局からの着信を受けて鳴る呼び出し音を一度止めると、再度着信を受けるまでは呼び出し音は鳴らなかった。しかし、車を運転中などの手が離せない状況で呼び出しを受けた場合には、呼び出し音の停止操作を行い、その後応答できる状況になってから、送信応答を行っていた。そのため、応答できる状態になったときに、呼び出しがあったことを忘れていると、再度相手局から呼び出しを受けるまでは、送信応答が行われないという問題があった。
特開2000−315979号公報
図1は、従来の携帯無線通信機の構成を示すブロック図である。表示部4、キー操作部8、プッシュ・ツウ・トーク・スイッチ(PTT−SW)7、およびスピーカ6は、制御部5に接続されている。さらに制御部5は、送受信回路2およびミニマム・シフト・キーング・モデム(MSKモデム)3に接続されている。アンテナ1およびマイクロフォン9は、送受信回路2に接続されている。
図1において、呼び出したい相手局の番号をキー操作部8から入力すると、MSKモデム3で変調され、送受信回路2によりミキシングされて、アンテナ1から送信される。呼び出し先相手局の携帯無線通信機は、これをアンテナ1および送受信機2で受信し、MSKモデム3で復調した番号と自局の個別番号とを、制御部5で比較する。一致していれば、制御部5はスピーカ6により呼び出し音を鳴らし、他局から着信があったことを知らせる。この場合、即時応答が可能であればプッシュ・ツウ・トーク・スイッチ(PTT−SW)7が押され、制御部5は、マイクロフォン9の音声入力を変調し送信するよう送受信回路2を制御し、送信応答が開始される。即時応答ができない場合、キー操作部8のいずれかのキーが押されるか、あるいは一定時間が経過すると呼び出し音は停止する。この場合、呼び出しがあったことを忘れると、再度相手局から呼び出しを受けることになる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、送信応答忘れを防ぐための再度呼び出し機能を有する呼び出し装置およびその方法を提供する。
本発明の呼び出し装置は、送受信部と送信スイッチとキー操作部との信号を制御部が受けて呼び出しを行う携帯無線通信機の呼び出し装置において、
呼び出し時間を設定する第1のカウンタと、再度呼び出しまでの時間を設定する第2のカウンタと、前記第1のカウンタと前記第2のカウンタとからの出力信号により前記制御部が呼び出し用音源とスピーカとの接続操作を行うスイッチとを有することを特徴とする。
本発明の呼び出し方法は、携帯無線通信機の呼び出し方法であって、
呼び出し音に応じてキーを押すことにより、呼び出し音が一時停止するステップと、
前記一時停止中に送信スイッチを押すことにより、送信状態に入るステップと、
前記一時停止状態で、一時停止時間を経過すると再度呼び出し音が鳴るステップと、
前記再度呼び出し中に前記送信スイッチを押すことにより、前記送信状態に入るステップと、
前記再度呼び出し中に前記送信スイッチを押さなければ、一定時間経過後、呼び出し音が停止となるステップと、
から成ることを特徴とする。
本発明の呼び出し方法は、携帯無線通信機の呼び出し方法であって、
呼び出し音に応じてキーを押すことにより、呼び出し音が一時停止すると共に、相手局に一時待機の信号を送信するステップと、
前記一時停止中に送信スイッチを押すことにより、送信状態に入るステップと、
前記一時停止状態で、一時停止時間を経過すると再度呼び出し音が鳴るステップと、
前記再度呼び出し中に前記送信スイッチを押すことにより、前記送信状態に入るステップと、
前記再度呼び出し中に前記送信スイッチを押さなければ、一定時間経過後、呼び出し音が停止となるステップと、
から成ることを特徴とする。
本発明によれば、送信応答忘れを防ぐための再度呼び出し機能を有する呼び出し装置およびその方法が実現できる。
本発明による、呼び出し装置の実施の形態について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の呼び出し装置の構成を示すブロック図である。アンテナ1が接続された送受信部2と送信スイッチ(プッシュ・ツウ・トーク・スイッチ、PTT−SW)7とキー操作部8と表示部4とは、制御部5に接続されている。さらに制御部5は、第1のカウンタ21と第2のカウンタ22とスイッチ23とに接続されている。また呼び出し用音源24とスピーカ6とは、スイッチ23に接続されている。
図2において、アンテナ1と送受信部2により受信された信号が、MSKモデム3で呼出番号に復調される。制御部5は、その番号と、自局の個別番号とを比較する。一致していれば、スイッチ23をオンして呼び出し用音源24とスピーカ6とを接続し、呼び出し音を鳴らし、他局から着信があったことを知らせると共に、表示部4に呼び出し状態を表示させる。また第1のカウンタ21をスタートさせ、第1のカウンタ21はあらかじめ設定された呼び出し時間T0のカウントを開始する。呼び出し時間T0以内で即時応答が可能であれば、送信スイッチ(PTT−SW)7が押され、制御部5は、スイッチ23をオフさせて呼び出し音を停止させ、マイクロフォン9の音声入力を変調し送信するよう送受信回路2を制御して、送信応答が開始される。同時に、呼び出し表示は送信表示に切換えられ、第1のカウンタはリセットされる。
即時応答ができない場合、何の操作も行われないで呼び出し時間T0が経過すると、制御部5は、スイッチ23をオフして呼び出し音を停止させ、表示部4の呼び出し表示を消去する。呼び出し時間T0以内にキー操作部8のいずれかのキーが押されると、制御部5は、スイッチ23をオフして呼び出し音を一時停止すると共に、第1のカウンタをリセットし、第2のカウンタ22をスタートさせる。第2のカウンタ22は、あらかじめ設定された一時停止時間T1のカウントを開始する。さらに制御部5は、送信応答するまでに一時待機状態に入ったことを知らせる信号を、送受信部2とアンテナ1を通して相手局に送信すると共に、表示部4に一時待機状態にあることを表示させる。相手局の携帯無線通信機はこれを受信して、一時待機中を表示部4に表示し、かつ一時待機を知らせるアラート音をスピーカ6から発する。
第2のカウンタ22が一時停止時間T1をカウント中に送信スイッチ7が押されると、制御部5は、マイクロフォン9の音声入力を変調し送信するよう送受信回路2を制御し、前述と同様に送信応答が開始され、第2のカウンタ22はリセットされる。送信スイッチ7が押されないままセットされた一時停止時間T1が経過すると、第2のカウンタ22は、一時停止時間T1が経過したことを知らせる信号を制御部5へ送る。制御部5はこれを受けて、スイッチ23をオンさせ、スピーカ6は再度呼び出し音を発する。表示部4の表示は、一時停止から呼び出し表示に変わる。このとき送信スイッチ7が押されると、前述と同様に送信応答が開始され、第2のカウンタ22はリセットされる。送信スイッチが押されないまま呼び出し時間T0が経過すると、前述と同様に制御部5は、スイッチ23をオフして呼び出し音を停止させ、表示部4の呼び出し表示を消去する。
図2に示される回路構成は、当該機能を実現する手段であれば、どのような回路あるいは装置であっても良く、また機能の一部または全部をソフトウエアで実現することも可能である。さらに機能実現手段を、複数の回路によって実現しても良く、複数の機能を単一の回路で実現しても良い。また相手局に一時待機状態にあることを知らせる必要が無ければ、相手局に一時待機の信号を送信し、相手局の携帯無線通信機に一時待機中を表示させ、かつそれを知らせるアラーム音を発生させる制御を省略しても良い。
図3は、本発明の呼び出し方法の処理の流れを示すフローチャートである。アンテナ1と送受信部2により受信された信号が、MSKモデム3で呼出番号に復調され、制御部5は、その番号と自局の個別番号とを比較し、一致していることを確認して呼び出しをスタートする(ステップ100)。制御部5は、フラグに1を立てる(ステップ102)ことにより、スイッチ23をオンして呼び出し用音源24とスピーカ6を接続し、呼び出し音を鳴らし、他局から着信があったことを知らせる。同時に、第1のカウンタ21をスタートさせ、第1のカウンタ21はあらかじめ設定された呼び出し時間T0のカウントを開始する(ステップ104)。さらに表示部4に呼び出し状態を表示させる(ステップ106)。ここで、キー操作部8のいずれのキーも押されず(ステップ108)、送信スイッチも押されないで(ステップ110)、第1のカウンタ21にあらかじめ設定された呼び出し時間T0が経過すると(ステップ142)、フラグは0にセットされる(ステップ144)。フラグが0にセットされると、呼び出し音は停止し(ステップ146)、呼び出し表示は消去される(ステップ148)。
呼び出し時間T0以内で即時応答が可能であれば、キー操作部8のいずれのキーも押されないで(ステップ108)、送信スイッチ(PTTーSW)7が押され(ステップ110)、フラグが0にセットされる(ステップ112)。フラグが0にセットされると、制御部5は、スイッチ23をオフさせて呼び出し音を停止させ、第1のカウンタはリセットされる(ステップ114)。呼び出し表示は送信表示に切換えられる(ステップ116)。さらに制御部5は、マイクロフォン9の音声入力を変調し送信するよう送受信回路2を制御して、送信応答の状態となる(ステップ118)。
即時応答ができない場合、呼び出し時間T0以内にキー操作部8のいずれかのキーが押されると(ステップ108)、制御部5は、フラグに2を立てる(ステップ122)。フラグに2が立つと、スイッチ23をオフして呼び出し音を一時停止し、第1のカウンタをリセットして第2のカウンタ22をスタートさせ、第2のカウンタ22は、あらかじめ設定された一時停止時間T1のカウントを開始する(ステップ124)。さらに制御部5は、表示部4に一時待機状態にあることを表示させ(ステップ126)、送信応答するまでに一時待機状態に入ったことを知らせる信号を、送受信部2とアンテナ1を通して相手局に送信する(ステップ128)。相手局の携帯無線通信機はこれを受信して、一時待機中を表示部4に表示し、かつ一時待機を知らせるアラート音をスピーカ6から発する(図示せず)。
第2のカウンタ22が一時停止時間T1をカウント中に送信スイッチ7が押されると(ステップ130)、ステートはステップ112へシフトする。送信スイッチ7が押されないまま(ステップ130)、セットされた一時停止時間T1が経過すると、第2のカウンタ22は、一時停止時間T1が経過したことを知らせる信号を制御部5へ送る(ステップ132)。制御部5はこれを受けて、フラグを1にセットする(ステップ134)。フラグに1が立つとスイッチ23はオンし、スピーカ6は再度呼び出し音を発する(ステップ136)。表示部4の表示は、一時停止から呼び出し表示に変わる(ステップ138)。このとき送信スイッチ7が押されると、ステートはステップ112へシフトし、第2のカウンタ22はリセットされる(ステップ140)。送信スイッチが押されないまま(ステップ140)、呼び出し時間T0が経過すると(ステップ142)、ステートはステップ144へシフトする。図3の方法に置いて、相手局に一時待機状態にあることを知らせる必要が無ければ、相手局に一時待機の信号を送信するステップ128を省略しても良い。これにより、相手局の携帯無線通信機における一時待機中の表示と、それを知らせるアラーム音は省略される。
以上説明したようにこの呼び出し方法によれば、作業現場へ車で移動中、あるいは手が離せない作業中に呼び出しがあった場合、一時呼び出し音を停止させ、一定時間内に送信応答を行うことを相手局へ知らせることができる。また相手局に知らせたという意識が、送信応答することを強く記憶できると共に、たとえ忘れたとしても、再び呼び出し音が送信応答することを知らせるため、確実に相手局に連絡することが可能となる。
本発明はプッシュ・ツウ・トーク(PTT−SW)型の携帯無線通信機以外の無線通信機にも適用することができる。
従来の携帯無線通信機の構成を示すブロック図。 本発明の呼び出し装置の構成を示すブロック図。 本発明の呼び出し方法の処理の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1 アンテナ
2 送受信回路
3 ミニマム・シフト・キーイング(MSK)モデム
4 表示部
5 制御部
6 スピーカ
7 プッシュ・ツウ・トーク・スイッチ(PTT―SW)、送信スイッチ
8 キー操作部
9 マイクロフォン
21 第1のカウンタ
22 第2のカウンタ
23 スイッチ
24 呼び出し用音源

Claims (3)

  1. 送受信部と送信スイッチとキー操作部との信号を制御部が受けて呼び出しを行う携帯無線通信機の呼び出し装置において、
    呼び出し時間を設定する第1のカウンタと、再度呼び出しまでの時間を設定する第2のカウンタと、前記第1のカウンタと前記第2のカウンタとからの出力信号により前記制御部が呼び出し用音源とスピーカとの接続操作を行うスイッチとを有することを特徴とする呼び出し装置。
  2. 携帯無線通信機の呼び出し方法であって、
    呼び出し音に応じてキーを押すことにより、呼び出し音が一時停止するステップと、
    前記一時停止中に送信スイッチを押すことにより、送信状態に入るステップと、
    前記一時停止状態で、一時停止時間を経過すると再度呼び出し音が鳴るステップと、
    前記再度呼び出し中に前記送信スイッチを押すことにより、前記送信状態に入るステップと、
    前記再度呼び出し中に前記送信スイッチを押さなければ、一定時間経過後、呼び出し音が停止となるステップと、
    から成ることを特徴とする呼び出し方法。
  3. 携帯無線通信機の呼び出し方法であって、
    呼び出し音に応じてキーを押すことにより、呼び出し音が一時停止すると共に、相手局に一時待機の信号を送信するステップと、
    前記一時停止中に送信スイッチを押すことにより、送信状態に入るステップと、
    前記一時停止状態で、一時停止時間を経過すると再度呼び出し音が鳴るステップと、
    前記再度呼び出し中に前記送信スイッチを押すことにより、前記送信状態に入るステップと、
    前記再度呼び出し中に前記送信スイッチを押さなければ、一定時間経過後、呼び出し音が停止となるステップと、
    から成ることを特徴とする呼び出し方法。
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