JP2005347865A - 携帯電話機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】音声信号の増幅回路41を起動や停止させる前にミュート回路42を動作させて、増幅回路41で発生する過渡的な信号をミュート回路42で減衰させる。これにより、増幅回路41で発生する音声信号と無関係なノイズ成分がイヤホンマイク60において再生されなくなる。また、ノードN1と端子T3との間の配線上にキャパシタC2が挿入されるため、スイッチ回路SW1がオフ状態でミュート回路42がオンオフする場合、ノードN1の電位変化がキャパシタC2によって吸収され、端子T3の電位変化が抑制される。これにより、キャパシタC1の充放電電流が抑制され、音声信号と無関係なノイズ成分による音が抑えられる。
【選択図】 図3
Description
イヤホンマイク60は、イヤホン用のスピーカSP2、マイクロフォンMC2、受話ボタン用のスイッチ回路SW1、およびキャパシタC1を有する。
また、携帯電話機のインターフェース回路は、端子T13,T14,T15、抵抗R11,R12、キャパシタC11、および増幅回路A1を有する。
端子T13は、キャパシタC1およびスイッチ回路SW1の並列回路を介して、スピーカSP2の一方の入力端子に接続される。スピーカSP2の他方の入力端子は、端子T15を介して携帯電話機の接地ラインGに接続される。
マイクロフォンMC2は、その一方の出力端子が端子T14に接続され、他方の出力端子が端子T15に接続される。端子T14から出力されるマイクロフォンMC2の音声信号S2は、図示しない音声処理部に入力される。
スイッチ回路SW1がオフの場合、この電流によってキャパシタC1が充電されるため、端子T13の電圧は電源電圧と等しくなる。
スイッチ回路SW1がオンの場合、この電流はスピーカSP2を経由して接地ラインGに流れるため、端子T13には、スピーカSP2の内部抵抗と抵抗R12とによって電源電圧を分圧した電圧が発生する。一般に、スピーカSP2のインピーダンスは数十Ω程度と小さいため、抵抗R12の抵抗値をこれより十分大きい値に設定すると、端子T13の電圧はほぼ接地ラインGの電圧となる。
したがって、端子T13の直流電位は、スイッチ回路SW1の状態に応じて変化する。この直流電位の変化は、スイッチ回路SW1の状態を示す信号S3として、図示しない制御部に入力される。
イヤホンマイク70は、イヤホン用のスピーカSP2、マイクロフォンMC2、受話ボタン用のスイッチ回路SW1を有する。
また、携帯電話機のインターフェース回路は、端子T11,…,T15、抵抗R11,R12、キャパシタC11、および増幅回路A1を有する。
増幅回路A1において増幅された音声信号は、抵抗R11およびキャパシタC11の直列回路を介して端子T13に伝送され、端子T13からスピーカSP2に直接入力される。
端子T11,T12は、携帯電話機側のインターフェース回路において、それぞれ抵抗R12,R13を介し電源ラインVddに接続される。
また端子T11,T12は、イヤホンマイク70内部において、それぞれ端子T15に接続される。ただし、端子T11と端子T15とを接続する配線上には、スイッチ回路SW1が挿入される。
その他の接続関係は、図11に示す回路と同様である。
また、音声信号の入力ライン上にキャパシタとスイッチとの並列回路が挿入されている外部スピーカ部であっても、ミュート回路の動作によるノイズ音の発生を抑えつつ、音声の再生とスイッチ状態の検出を行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る携帯電話機の構成の一例を示すブロック図である。
例えば、キー入力部20におけるユーザのキー入力操作に応じて無線通信部10の発呼、着信のシーケンスを制御する処理や、無線通信部10で受信される受話音声の信号を内部のスピーカSP1や外部のイヤホンマイクにおいて再生させる処理、内部のマイクロフォンMC1や外部のイヤホンマイクにおいて入力される送話音声の信号を無線通信部10から通話相手へ送出させる処理などを行う。
また、通話時において通話相手の電話番号を表示部30に表示させる処理や、非通話時において所定の待ち受け画面を表示部30に表示させる処理なども行う。
図2に示す携帯電話機100は、その側面に、開閉可能なゴムキャップ101で端子孔が保護された端子部103を有している。
端子部103は、携帯電話機100の底部の筐体102内部に設けられた回路基板の上に配置されている。端子孔は円形の形状を有しており、この端子孔に後述するイヤホンマイク60の丸型のジャック端子61が挿入される。
なお、端子部103は、本発明の端子部の一実施形態である。
ミュート回路42は、本発明のミュート回路の一実施形態である。
キャパシタC2は、本発明の第2のキャパシタの一実施形態である。
端子T4は、イヤホンマイク60のマイクロフォンMC2の音声信号S2を入力する。音声信号S2は、音声処理部40において増幅、アナログ−デジタル変換処理等の信号処理を受けて、制御部50に出力される。
端子T5は、接地ラインGに接続される。
スピーカSP2の一方の端子は、スイッチ回路SW1およびキャパシタC1の並列回路を介して端子T3に接続され、他方の端子は端子T5に接続される。
マイクロフォンMC2の一方の端子は端子T4に接続され、他方の端子は端子T5に接続される。
スイッチ回路SW1がオフの場合、端子T3に流れる電流はキャパシタC1を充電し、端子T3の電圧(すなわち信号S3)は電源電圧と等しくなる。
スイッチ回路SW1がオンの場合、端子T3に流れる電流はスピーカSP2を介して接地ラインGに流れる。スピーカSP2のインピーダンスが抵抗R1の抵抗値に比べて十分小さい場合、信号S3は接地ラインGの電圧にほぼ等しくなる。
したがって、制御部50は、信号S3がハイレベル(電源電圧)のときスイッチ回路SW1がオフ状態にあると判定し、信号S3がローレベル(接地ラインの電圧)のときスイッチ回路SW1がオン状態にあると判定することができる。
図4に示す回路では、スイッチ回路SW1がオフの状態でミュート回路42がオンオフした場合、ノードN1の電位変化によってキャパシタC1に電流が流れ、スピーカSP2からノイズ音が出力されてしまう。
例えば、ミュート回路42がオン状態からオフ状態へ変化する場合、抵抗R1から供給される電流I1がキャパシタC1を充電し、この充電電流がスピーカSP2に流れてノイズ音が出力されてしまう。
また、ミュート回路42がオフ状態からオン状態へ変化する場合、ミュート回路42に引き込まれる電流I2によってキャパシタC1が放電され、この放電電流がスピーカSP2に流れてノイズ音が出力されてしまう。
以下では、3つの信号線を持つ上述のイヤホンマイク60とともに、5つの信号線を持つイヤホンマイク70も使用可能な、本発明の携帯電話機の一実施形態について述べる。
図5および図6に示す携帯電話機100Aは、その側面に、開閉可能なゴムキャップ104で端子孔が保護された端子部106を有している。
端子部106は、携帯電話機100Aの底部の筐体105内部に設けられた回路基板の上に配置されている。端子孔は、横長の長方形の形状を有しており、この端子孔にイヤホンマイク70の角型のジャック端子71もしくは信号変換アダプタ80の角型のジャック端子81が挿入される。
信号変換アダプタ80は、一端に角型のジャック端子81が設けられており、他端に丸型のソケット端子82が設けられている。ソケット端子82には、上述したイヤホンマイク60の丸型ジャック端子61を挿入することが可能である。
図7は、携帯電話機100Aにアダプタ80を介してイヤホンマイク60を接続する場合の構成を示し、図8は、携帯電話機100Aにイヤホンマイク70を直接接続する場合の構成を示す。
ただし、図3、図7および図8における同一符号は同一の構成要素を示している。
また、端子部103Aは、本発明の端子部の一実施形態である。
ミュート回路42は、本発明のミュート回路の一実施形態である。
キャパシタC2は、本発明の第2のキャパシタの一実施形態である。
端子T2は、抵抗R2を介して端子T2に接続される。端子T2の電圧は、イヤホンマイクの種類を示す信号S4として制御部50に入力される。
図7および図8に示すインターフェース回路の他の構成要素については、図3に示すインターフェース回路と同様な接続関係を有する。
配線L1は、スイッチ回路SW1およびキャパシタC1の並列回路を介して、スピーカSP2の一方の端子に接続される。
マイクロフォンMC2の一方の出力端子は、配線L2を介して端子T4に接続される。
スピーカSP2およびマイクロフォンMC2の他方の端子は、配線L3を介して端子T5に接続される。
イヤホンマイク70において、端子T1およびT2は共に端子T5へ接続される。ただし、端子T1と端子T5とをつなぐ配線上にはスイッチ回路SW1が挿入される。
スピーカSP2の一方の端子は端子T3に接続され、他方の端子は端子T5に接続される。
マイクロフォンMC2の一方の端子は端子T4に接続され、他方の端子は端子T5に接続される。
すなわち、信号変換アダプタ80における端子T2と端子T5との間のインピーダンスが、イヤホンマイク70における端子T2と端子T5との間のインピーダンスと異なっているため、電源ラインVddから抵抗R2を介して端子T2に電流を供給することにより、このインピーダンスの違いを信号S4の電圧レベルの違いに変換して、制御部50によるイヤホンマイクの種類の識別を可能にしている。
すなわち、スイッチ回路SW2は、信号S4がハイレベルの場合(信号変換アダプタ80を介してイヤホンマイク60が接続される場合)に第1の接続を選択し、信号S4がローレベルの場合(イヤホンマイク70が直接接続される場合)に第2の接続を選択する。
また、キャパシタC1とスイッチ回路SW1の並列回路を持たないイヤホンマイク70が接続された場合は、ノードN1と端子T3とが直接接続されるため、キャパシタC2に蓄積される電荷の放電電流によるノイズ音の発生を抑えることができる。
Claims (6)
- 音声信号の入力ライン上に挿入される第1のキャパシタと当該第1のキャパシタに並列に接続されるスイッチとを有する外部スピーカ部へ受話音声の信号を出力可能であるとともに、当該スイッチの状態を検出可能な携帯電話機であって、
上記スイッチの状態を検出するために上記スイッチに流す電流、および、外部スピーカ部に供給する音声信号を出力する端子部と、
上記端子部に音声信号として伝送される電流をバイパスし、上記端子部から外部スピーカ部へ出力される音声信号を減衰させるミュート回路と、
上記ミュート回路の電流バイパス点から上記端子部へ音声信号を伝送する配線上に挿入される第2のキャパシタと
を有することを特徴とする携帯電話機。 - 上記端子部は、外部スピーカ部の種類を識別するための識別信号を入力し、
上記端子部において入力される識別信号に応じて、上記電流バイパス点から上記端子部へ音声信号を伝送する配線の接続を、上記第2のキャパシタを経由して音声信号を伝送する第1の接続、または、上記電流バイパス点から上記端子部へ音声信号を直接伝送する第2の接続に切り替えるスイッチ回路を有する
ことを特徴する請求項1に記載の携帯電話機。 - 上記スイッチ回路は、外部スピーカ部が上記第1のキャパシタを含む種類であることを示す識別信号が入力される場合に上記第1の接続を選択し、外部スピーカ部が上記第1のキャパシタを含まない種類であることを示す識別信号が入力される場合に上記第2の接続を選択する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電話機。 - スイッチを内蔵する複数種類の外部スピーカ部へ受話音声の信号を出力可能であるとともに、当該スイッチの状態を検出可能な携帯電話機であって、
上記スイッチの状態を検出するために上記スイッチに流す電流、および、外部スピーカ部に供給する音声信号を出力する端子部と、
音声信号の入力ライン上に挿入される第1のキャパシタと当該第1のキャパシタに並列に接続されるスイッチとを有する第1の種類の外部スピーカ部へ、上記端子部から出力される上記スイッチの電流と音声信号とを合成して出力する、着脱可能な信号変換アダプタと、
上記端子部に音声信号として伝送される電流をバイパスし、上記端子部から外部スピーカ部へ出力される音声信号を減衰させるミュート回路と、
上記ミュート回路の電流バイパス点から上記端子部へ音声信号を伝送する配線上に挿入される第2のキャパシタと
を有することを特徴とする携帯電話機。 - 上記端子部は、外部スピーカ部の種類を識別するための識別信号を入力し、
上記端子部において入力される識別信号に応じて、上記電流バイパス点から上記端子部へ音声信号を伝送する配線の接続を、上記第2のキャパシタを経由して音声信号を伝送する第1の接続、または、上記電流バイパス点から上記端子部へ音声信号を直接伝送する第2の接続に切り替えるスイッチ回路を有する
ことを特徴とする請求項4に記載の携帯電話機。 - 上記端子部は、上記識別信号を生成するための電流を出力し、
上記信号変換アダプタは、上記端子部から基準電位へ上記識別信号生成用の電流を流す電流経路のインピーダンスが、上記第1の種類に該当しない第2の種類の外部スピーカ部における当該電流経路のインピーダンスと異なっており、
上記スイッチ回路は、外部スピーカ部が上記第1の種類であることを示す識別信号が入力される場合に上記第1の接続を選択し、外部スピーカ部が上記第2の種類であることを示す識別信号が入力される場合に上記第2の接続を選択する
ことを特徴とする請求項5に記載の携帯電話機。
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