JP2005347550A - 露光データ作成方法及び露光データ作成装置 - Google Patents

露光データ作成方法及び露光データ作成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の荷電粒子ビームが同時に露光する単位領域ごとのショット数のばらつきを平均化でき高スループットの露光が可能な露光データを作成する。
【解決手段】 レイアウトデータ10を、複数の部分一括図形12として抽出し、抽出した部分一括図形12の種類数が所定の許容数を超えている場合、算出したショット数が最少の単位領域20a内に含まれる部分一括図形12のうち、部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括図形12aを選択して、その部分一括図形12aから順に全単位領域から削除される。これにより、削除された部分一括図形12aに対しては可変矩形露光が行われるので、半導体基板(またはレチクル)20上において、複数の荷電粒子ビームが同時に露光する単位領域ごとのショット数のばらつきが平均化される。
【選択図】 図1

Description

本発明は露光データ作成方法及び露光データ作成装置に関し、特に、複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成方法及び露光データ作成装置に関する。
LSI(Large Scale Integrated circuit)などの半導体デバイスの製造工程において、半導体基板(以下ウエハと称する)上に回路図形パターン(以下パターンと略す)を露光転写して形成するリソグラフィー工程がある。
近年の半導体デバイスの微細化に伴い、リソグラフィー工程において、より高い解像度が求められており、電子線やイオンビームなどの荷電粒子ビームを用いた技術が検討され、実用化されている。例えば、電子線を利用すると、ビーム系を数nmにまで絞ることができるため、100nm以下の微細パターンを作成できる利点がある。
電子線を利用した初期のリソグラフィー工程は、絞った電子線を走査しながら描画する、いわゆる一筆書きの露光方式であった。そのため大きなパターンを形成するのに膨大な時間を必要とし、露光スループットの低下が問題になっていたので、光露光のためのレチクルの製造や、光露光が困難な微細パターンを有した半導体デバイスの試作などに用途が限られていた。そこで、以下のようなリソグラフィー技術が続いて開発された。
図11は、電子線を用いたリソグラフィー技術の例を示す図であり、(A)は可変矩形露光方式、(B)は部分一括露光方式のリソグラフィー技術を示す図である。
図11(A)で示す可変矩形露光方式では、電子銃800からの電子線を、開口部801aを有した第1アパーチャ801用いて可変矩形に成形する。さらに、同じく開口部802aを有したマスク802により所望の大きさの矩形または三角形に成形して、成形した電子線をウエハ(またはレチクル)803上に塗布したレジストに照射してパターン804を形成する。しかし、この方式の場合、形成するパターンを小図形に分割し、各小図形に対して1ショットの露光を行うため、露光スループットが低い。これを解決する方式に、図11(B)に示す部分一括露光方式がある。
部分一括露光方式では、開口パターン805aを複数配置したマスク805を用いる。半導体デバイスでは、同一のパターンやパターン群を繰り返し用いることが多い。この開口パターン805aとして、そのような繰り返し使用されるパターンまたはパターン群の形状の開口を用いる。これにより、単位パターン806を、ウエハ(またはレチクル)803上に1ショットで一括して形成可能となり、露光スループットを向上させることができる。なお、繰り返し性のないパターンについては、図11(A)の可変矩形露光方式を用いる。
また、部分一括露光方式において、高スループットを得るためには、露光対象のレイアウトデータの中から、繰り返し回数の多いパターンやパターン群など、部分一括露光を行う有効性の高いものを抽出し部分一括露光用図形として用いた露光データを作成する必要がある。そのために、露光対象となる複数のパターンからなるレイアウトデータから、パターンをウエハに焼き付ける単位である一層分の露光データにおいて、電子線のショット数の合計が最も少なくなるように部分一括露光用図形を抽出する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図12は、従来の電子線露光装置の概略を示す断面構成図である。
図のような電子線露光装置810において、電子銃811から発せられた電子線は、電子レンズ812、アパーチャ813、電子レンズ814、偏向器815によって成形偏向され、電子レンズ816を介してマスク817の所定の位置に照射される。マスク817は、マスクステージ818によって保持されている。パターン形状の開口を有しているマスク817の所定の位置に照射された電子線は、さらに、偏向器819及び電子レンズ820によって偏向され、ウエハ(またはレチクル)821上の所定の位置に照射されパターンを形成する。
一方、1枚のウエハ、もしくは、レチクルを複数の電子線で同時に露光するマルチビーム露光装置が提案されており、これと部分一括露光方式を用いることにより、露光スループットを飛躍的に向上させることが可能となるため、期待されている。
図13は、マルチビーム露光方式の概念図であり、(A)は部分一括露光用図形を配置したマスクを用いた場合、(B)は電子データで部分一括図形を表した場合を示す。
図13(A)のマルチビーム露光方式では、複数の電子銃831から発せられた電子線は、アパーチャ832、偏向部(図12で示した電子レンズや偏向器などから構成されている)833によって成形偏向され、それぞれマスク834aの所定の位置の部分一括露光用図形の開口パターンに同時に照射される。さらに、偏向部835によって偏向され、ウエハ(またはレチクル)836上の所定の位置に照射されパターン837を、複数同時に形成する。
一方、図13(B)のマルチビーム露光方式では、物理的なマスクを用いずに、部分一括露光用図形をデータベース840上の電子データで表現し、スリット834bのオープン、クローズを制御して、パターン837を形成する。
部分一括露光用図形の開口パターンをマスク上に形成する場合にしても、部分一括露光用図形を電子データとしてもつ場合にしても、露光対象のレイアウトデータの中から、繰り返し回数の多いパターンやパターン群など、部分一括露光を行う有効性の高いものを抽出し、部分一括露光用図形として用意した露光データを作成する必要がある。
また、マルチビーム露光方式では、複数の荷電粒子ビームがウエハまたはレチクル上に、それぞれの露光すべき複数の領域を同時に露光するため、露光スループットは同時に露光している領域(単位領域)の中で最もショット数が多い領域の露光時間に支配されることになる。
特開平5−182899号公報
しかし、従来の露光データ作成方法で、複数の荷電粒子ビームを用いた露光のための露光データを作成する場合、総ショット数を削減できても、単位領域ごとのショット数の変動が大きく、高スループットを得ることができないという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数の荷電粒子ビームが同時に露光する単位領域ごとのショット数のばらつきを平均化でき高スループットの露光が可能な露光データを作成する露光データ作成方法及び露光データ作成装置を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成方法において、図1に示すように、複数のパターン11からなるレイアウトデータ10を、複数の部分一括露光用図形12として抽出するステップ(S2)と、レイアウトデータ10を、半導体基板(またはレチクル)20上において複数の荷電粒子ビームが同時に露光する範囲に対応する単位領域20aに分割するステップ(S3)と、部分一括露光用図形12の抽出結果をもとに、単位領域20aごとの荷電粒子ビームのショット数を算出するステップ(S5)と、抽出した部分一括露光用図形12の種類数が所定の許容数を超えている場合、算出したショット数が最少の単位領域20a内に含まれる部分一括露光用図形12のうち、部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括露光用図形12aを選択して、その部分一括露光用図形12aを全単位領域から削除するステップ(S8)と、を有し、種類数が許容数に達するまで単位領域20aごとのショット数の算出及び部分一括露光用図形12aの削除を繰り返すことを特徴とする露光データ作成方法が提供される。
上記の方法によれば、抽出した部分一括露光用図形12の種類数が所定の許容数を超えている場合、算出したショット数が最少の単位領域20a内に含まれる部分一括露光用図形12のうち、部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括露光用図形12aを選択して、その部分一括露光用図形12aから順に全単位領域から削除される。これにより、削除された部分一括露光用図形12aに対しては可変矩形露光が行われるので、半導体基板(またはレチクル)20上において、複数の荷電粒子ビームが同時に露光する単位領域ごとのショット数のばらつきが平均化される。
本発明は、半導体基板またはレチクル上において、複数の荷電粒子ビームが同時に露光する単位領域ごとのショット数のばらつきを平均化でき高い露光スループットが得られる露光データを作成できるため、半導体デバイスなどの量産化の実用にきわめて有効である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の露光データ作成方法の流れを示すフローチャートである。
露光データ作成方法が開始されると、まず露光対象層のレイアウトデータ10を抽出する(ステップS1)。レイアウトデータ10は、露光して転写するための複数のパターン11からなる。
次に、複数のパターン11からなるレイアウトデータ10を、複数の部分一括露光用図形(以下部分一括図形と称する)12として抽出する(ステップS2)。ここでは、レイアウトデータ10中の全てのパターン11を表現するように、繰り返し性の高い(抽出した層において使用されている回数が多い)パターンまたはパターン群から順に、部分一括図形12として抽出する。ただし、可変矩形露光で1ショットに相当するパターン11a(コンタクトホールなど)は、部分一括図形12とする必要がないのでこれを除く。
次に、部分一括図形12として抽出されたレイアウトデータ10を、ウエハまたはレチクル(以下ではウエハとする)20上において、複数の荷電粒子ビーム(以下では電子線とする)が同時に露光する範囲に対応する単位領域20aに分割する(ステップS3)。例えば、図1のように露光開始位置21から、それぞれの電子線による露光が開始され、単位領域20aを露光する。なお、単位領域20aは、図13で示したようなマルチビーム露光方式の偏向部835により、ウエハ20上に電子線を照射する範囲、または各電子線間の距離で定義づけられた領域である。また、単位領域20aは、同一チップ内でのショット繋ぎを回避するためにマージン領域をもっている。
図2は、マージン領域を説明するための図である。
図のように、ウエハ20上には、複数のチップ22が形成される。例えば、チップ22aは、露光開始位置21aから露光が開始される電子線により露光される領域と、露光開始位置21bから露光が開始される電子線により露光される領域が生じ、同一チップ22a内でショット繋ぎが生じる。これを防止するために、1つのチップ22は1つの電子線で露光させるためのマージン領域を単位領域20aに設定する。このマージン領域の大きさは、抽出した部分一括図形12の大きさよりも大きくなるため、部分一括図形12の抽出後に単位領域20aに分割を行ったとしても、部分一括図形を加工する必要はない。
単位領域20aへの分割が終わると、次に、抽出した部分一括図形12の種類数と、許容数を比較する(ステップS4)。許容数は、図13(A)で示したマスクを使用するようなマルチビーム露光方式の場合は、マスク834aに搭載できる部分一括図形の数であり、図13(B)で示した部分一括図形をデータとしてもつマルチビーム露光装置の場合は、そのマルチビーム露光方式に実装されている記憶バッファの容量で決まる。部分一括図形種類数が許容数以下の場合は、これらの部分一括図形を基に、露光データ30を作成する(ステップS10)。
一方、部分一括図形種類数が許容数より大きい場合は、分割した単位領域20aごとに、ショット数を算出する(ステップS5)。算出したショット数は以下のようなショット数管理テーブルに格納される。
図3は、ショット数管理テーブルの一例を示す図である。
ここでは、5×9で45の単位領域に分割した例を示している。各単位領域におけるショット数の算出結果が、この図のように格納される。単位領域20aが部分一括図形12のみで構成されている場合には、ショット数はその部分一括図形数と同じになる。
次に、各部分一括図形12ごとに、ウエハ20上において、それと同一の部分一括図形12を全て可変矩形露光で露光する場合における総ショット数と、当該部分一括図形12を用いて部分一括露光する場合における総ショット数との差である削減ショット数を算出する(ステップS6)。算出した削減ショット数は以下のような部分一括図形管理テーブルに格納される。
図4は、部分一括図形管理テーブルの一例を示す図である。
図のように、各部分一括図形12ごとに、部分一括図形番号、削除フラグ(後述する)と削減ショット数と、その部分一括図形を用いている単位領域20aの位置を示す番号(使用単位領域位置番号)が管理される。ここでの使用単位領域位置番号は、単位領域20aが図3のように5×9のマトリックス状に45の単位領域20aに分割されたときの位置を示す番号となっている。例えば、(2,3)は、3行4列目の単位領域20aを示す。
なお、ある部分一括図形12の削減ショット数が大きいということは、その部分一括図形12が、ウエハ20上で数多く使用されている場合(すなわち繰り返し回数が高い場合)、または、その部分一括図形12が、例えば複雑なパターンを含み、可変矩形露光でそれを表現すると、膨大なショット数になってしまうような場合を示している。このような削減ショット数が大きい部分一括図形12を、部分一括露光を行う有効性が高い、または、ショット圧縮効果が高いということができる。逆に、削減ショット数が小さい部分一括図形12を、部分一括露光を行う有効性が低い、またはショット圧縮効果が低いということができる。
次に、単位領域20aごとに算出されたショット数を参照して、最も少ないショット数の単位領域20aを選択する(ステップS7)。例えば、図3のショット数管理テーブルの場合、単位領域位置番号(4,8)の単位領域(Fmin)が選択される。
その後、最少ショット数の単位領域20a内で使用される部分一括図形12のうち、部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括図形12aを選択し、全単位領域20aから削除し(ステップS8)、部分一括図形種類数をマイナス1する(ステップS9)。例えば、図3のショット数管理テーブルにおいて、最少のショット数である単位領域位置番号(4,8)の単位領域(Fmin)が選択された場合、図4のように、その単位領域で使用されている部分一括図形は、削減ショット数が“209381”の部分一括図形番号“2”と、“233576”の部分一括図形番号“5”がある。ここで削除される部分一括図形は、削減ショット数が小さいほう、すなわち“209381”の部分一括図形となり、部分一括図形番号“2”の削除フラグを“1”にする。これにより、使用単位領域位置番号(0,8)、(1,2)、(1,3)、(1,6)、(2,1)で示される単位領域20aからも、その部分一括図形が削除される。なお、削除する部分一括図形を選択する際には、削除フラグが“0”のものから選択する。
その後再び、ステップS4の処理に戻り、部分一括図形種類数が許容数に達するまでステップS5〜S9の処理を繰り返す。
最少ショット数の単位領域20a内において、削減ショット数が最少の部分一括図形12aを削除することで、その部分一括図形12aに含まれるパターンは可変矩形露光で露光されることになる。そのため、最少ショット数の単位領域20a内のショット数及びその部分一括図形12aを有していた単位領域20aにおいて算出されるショット数は多くなる。ステップS5〜S9の処理を繰り返すことで、単位領域20aごとのショット数は平均化されていく。
このように、本発明の第1の実施の形態の露光データ作成方法によれば、レイアウトデータ10から抽出した許容数以上の部分一括図形12は、ショット数が最少の単位領域20aに含まれる部分一括図形12のうち、部分一括露光を行う有効性の低い部分一括図形12aから順に削除されるので、ウエハ20上において、複数の電子線のそれぞれが同時に露光する単位領域20aごとのショット数のばらつきを平均化することができ、マルチビーム露光装置の露光スループットを向上させることができる。
また、レイアウトデータ10中の全てのパターン11を表現するように、繰り返し性の高い(抽出した層において使用されている回数が多い)パターンまたはパターン群から順に、部分一括図形12として抽出していくので、抽出される部分一括図形12を有効性の高いものに制限することができる。
次に本発明の第2の実施の形態の露光データ作成方法を説明する。
図5は、本発明の第2の実施の形態の露光データ作成方法の流れを示すフローチャートである。
露光データ作成方法が開始されると、露光対象層のレイアウトデータを抽出する(ステップS20)。
次に、レイアウトデータをウエハ上において複数の電子線が同時に露光する単位領域に分割する(ステップS21)。この処理は、図1で示した第1の実施の形態のステップS3の処理と同じである。
部分一括図形種類数を0に初期化した後(ステップS22)、単位領域ごとのショット数を算出する(ステップS23)。ここで、算出されるショット数は、始めは、単位領域内の部分一括図形種類数は0であるため、単位領域内のパターンを全て可変矩形露光により露光したときのショット数となる。算出されたショット数は、図3に示したようなショット数管理テーブルに格納される。
次に、図3に示したようなショット数管理テーブルから最も多いショット数となる単位領域(Fmax)を選択する(ステップS24)。そして、その単位領域(Fmax)内に含まれる複数のパターンより、単位領域(Fmax)のショット数を最少にするようなパターンまたはパターン群を、選択した単位領域(Fmax)内に含まれるパターンの繰り返し性を認識しながら、部分一括図形として1種類抽出する(ステップS25)。さらに、抽出されたパターンまたはパターン群を有する他の単位領域からも同一種類の部分一括図形を抽出する(ステップS26)。その後、部分一括図形種類数をプラス1する(ステップS27)。このとき、図4で示したような部分一括図形管理テーブルの削減ショット数及び、その部分一括図形を抽出した単位領域の使用単位領域位置番号を更新する。
その後、前述したような許容数と、部分一括図形種類数とを比較し(ステップS28)、部分一括図形種類数が許容数に達するまで、ステップS23〜S27の処理を繰り返す。許容数に達した場合には、抽出した部分一括図形をもとに露光データを作成する(ステップS29)。
このように本発明の第2の実施の形態の露光データ作成方法では、ショット数の最も多い単位領域から、その単位領域内のショット数を最も小さくできる部分一括図形を抽出していくため、ショット数の削減とともに、単位領域ごとのショット数のばらつきを平均化でき、マルチビーム露光装置の露光スループットを向上させることができる。
次に本発明の第3の実施の形態の露光データ作成方法を説明する。
図6は、本発明の第3の実施の形態の露光データ作成方法の流れを示すフローチャートである。
本発明の第3の実施の形態の露光データ作成方法は、第1の実施の形態の露光データ作成方法と、第2の実施の形態の露光データ作成方法とを組み合わせたものであり、対象層のレイアウトデータを抽出した後(ステップS30)、第1の実施の形態の露光データ作成方法のステップS2〜S9に対応したステップS31〜S38の処理と、第2の実施の形態の露光データ作成方法のステップS21〜S28に対応したステップS39〜S46の処理とを並列に行う。そして、本発明の第3の実施の形態の露光データ作成方法は、それぞれの処理において部分一括図形種類数が許容数に達した際に、図3で示したようなショット数管理テーブルを参照して、それぞれの処理における最大ショット数を比較して、少ないほうの処理における部分一括図形を基に露光データを作成する(ステップS47)。これによって、露光スループットを更に向上させることができる。
次に本発明の露光データ作成装置の概略を説明する。
図7は、本発明の実施の形態の露光データ作成装置の機能ブロック図である。
露光データ作成装置50は、例えば、コンピュータであり、キーボード51aなどによってユーザからの入力を受け付ける入力部51と、露光データ作成装置50の各部を制御する制御部52と、ディスプレイ53aなどに露光データ作成の際の処理画面などを表示する表示部53と、前述したレイアウトデータや、ショット数管理テーブルや部分一括図形管理テーブルや、作成した露光データを格納するデータ格納部54と、を有する。
入力部51は、図13で示したようなマルチビーム露光方式において偏向部835により、ウエハ上に電子線を照射する範囲、または各電子線間の距離で定義づけられた領域である単位領域の指定を入力する。また、単位領域が有する同一チップ内でのショット繋ぎを回避するためにマージン領域の指定を入力する。また、マスクに配置可能な部分一括図形の許容数などの指定を入力する。
制御部52は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、抽出部52a、単位領域分割部52b、ショット数算出部52c、部分一括図形数調整部52d、露光データ作成部52eの各機能ブロックの機能を実行する。
抽出部52aは、レイアウトデータから部分一括図形を抽出する第1の実施の形態の露光データ作成方法のステップS2の処理及び第2の実施の形態の露光データ作成方法のステップS25、S26の処理を行う。
単位領域分割部52bは、レイアウトデータを単位領域に分割する第1の実施の形態の露光データ作成方法のステップS3の処理及び第2の実施の形態の露光データ作成方法のステップS21の処理を行う。
ショット数算出部52cは、単位領域ごとのショット数を算出する第1の実施の形態の露光データ作成方法のステップS5の処理及び第2の実施の形態の露光データ作成方法のステップS23の処理を行う。
部分一括図形数調整部52dは、最少ショット数の単位領域から部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括図形を選択し、全単位領域から削除する、第1の実施の形態の露光データ作成方法のステップS8の処理を行う。
露光データ作成部52eは、選択した部分一括図形を基に、露光データ作成する第1の実施の形態の露光データ作成方法のステップS10の処理及び第2の実施の形態の露光データ作成方法のステップS29の処理を行う。
以上のような構成で、前述した本発明の第3の実施の形態の露光データ作成方法も実現可能である。制御部52は、第1の実施の形態の露光データ作成方法で示した処理と、第2の実施の形態の露光データ作成方法で示した処理、それぞれの処理において部分一括図形種類数が許容数に達した際に、図3で示したようなショット数管理テーブルを参照して、それぞれの処理における最大ショット数を比較する機能を有し、少ないほうの処理における部分一括図形を基に露光データを作成する。
また、露光データ作成装置50は、複数のプロセッサを有した並列計算機もしくはクラスター型計算機であってもよい。この場合、前述の単位領域ごとの処理(ショット数算出など)を、それぞれ1つのプロセッサが行うことにより、高速に露光データを作成することができる。また、第3の実施の形態の露光データ作成方法において、ステップS31〜S38の処理と、ステップS39〜S46の処理を別のプロセッサで行うことで、高速に露光データを作成することができる。
最後に、あるレイアウトデータをウエハ上に露光する際のショット数の分布を、シングルビームで可変矩形露光のみを用いた場合、シングルビームで部分一括露光を用いた場合、マルチビームで本発明によって得られた露光データを用いて露光する場合のそれぞれについて示す。
図8は、シングルビームで可変矩形露光のみを用いた場合のショット数の分布を示す図である。
図9は、シングルビームで部分一括露光を用いた場合のショット数の分布を示す図である。
図10は、本発明により作成したマルチビーム露光方式のための露光データによる単位領域ごとのショット数の分布を示す図である。
図8のように、シングルビームで可変矩形露光した場合には、ショット数が領域ごとにばらつくとともにショット数が多くなる。部分一括露光を用いると、図9のようにショット数は削減されるが、領域ごとのばらつきがあり、マルチビーム露光を行う場合には、スループットを向上できない。一方、本発明により作成した露光データを用いることで、前述したように単位領域ごとのショット数のばらつきを平均化することができ、図10のようなショット数の分布が得られる。これにより、マルチビーム露光を適用した際の、露光スループットを向上することができる。
なお、上記では、ウエハ上に露光する場合について説明したが、レチクルに対して行う場合についても同様である。また、荷電粒子ビームとして電子線を用いたが、イオンビームなどを用いた場合についても同様に本発明を適用可能である。
また、上記では半導体デバイスの製造の際の露光転写について説明したが、半導体デバイスのほか、ストレージ製品や、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)を用いた製造の際にも適用可能である。
本発明は、例えば、LSIなどの半導体デバイスなどのウエハ上にパターンを露光転写して形成するリソグラフィー工程の際に利用される。
(付記1) 複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成方法において、
複数の前記図形パターンからなるレイアウトデータを、複数の部分一括露光用図形として抽出するステップと、
前記レイアウトデータを、前記半導体基板またはレチクル上において複数の前記荷電粒子ビームが同時に露光する範囲に対応する単位領域に分割するステップと、
前記部分一括露光用図形の抽出結果をもとに、前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するステップと、
抽出した前記部分一括露光用図形の種類数が所定の許容数を超えている場合、算出したショット数が最少の単位領域内に含まれる前記部分一括露光用図形のうち、部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括露光用図形を選択して、その部分一括露光用図形を全単位領域から削除するステップと、を有し、
前記種類数が前記許容数に達するまで前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の削除を繰り返すことを特徴とする露光データ作成方法。
(付記2) 前記レイアウトデータ中の全ての前記図形パターンを表現するように、繰り返し性の高い前記図形パターンまたは図形パターン群から順に前記部分一括露光用図形として抽出することを特徴とする付記1記載の露光データ作成方法。
(付記3) 前記レイアウトデータを複数の前記部分一括露光図形として抽出する際、可変矩形露光で1ショットに相当する前記図形パターンを除くことを特徴とする付記1記載の露光データ作成方法。
(付記4) 前記単位領域は、マルチビーム露光装置の偏向器により、前記半導体基板またはレチクル上に前記荷電粒子ビームを照射する範囲または、各前記荷電粒子ビーム間の距離で定義づけられた領域であることを特徴とする付記1記載の露光データ作成方法。
(付記5) 前記許容数は、マスク上に搭載できる前記部分一括露光用図形の数、または、データとして格納できる容量の制限からなる前記部分一括露光用図形の種類数であることを特徴とする付記1記載の露光データ作成方法。
(付記6) 前記半導体基板またはレチクル上において、ある部分一括露光用図形を用いて部分一括露光する場合における総ショット数と、その部分一括露光用図形に含まれる前記図形パターンを可変矩形露光で露光する場合における総ショット数との差が最小となる前記部分一括露光図形を、部分一括露光を行う有効性が最も低いとすることを特徴とする付記1記載の露光データ作成方法。
(付記7) 複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成方法において、
複数の前記図形パターンからなるレイアウトデータを、前記半導体基板またはレチクル上において複数の前記荷電粒子ビームが同時に露光する範囲に対応する単位領域に分割するステップと、
前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するステップと、
算出したショット数が最も多くなる単位領域内に含まれる複数の前記図形パターンより、部分一括露光用図形とすることで当該単位領域内のショット数を最少にするような前記図形パターンまたは図形パターン群を、前記部分一括露光用図形として1種類抽出するとともに、抽出された前記図形パターンまたは前記図形パターン群を有する他の単位領域からも同一種類の前記部分一括露光用図形を抽出するステップと、を有し、
前記部分一括露光図形の種類数が許容数に達するまで、前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の抽出を繰り返すことを特徴とする露光データ作成方法。
(付記8) 前記単位領域は、マルチビーム露光装置の偏向器により、前記半導体基板またはレチクル上に前記荷電粒子ビームを照射する範囲または、各前記荷電粒子ビーム間の距離で定義づけられた領域であることを特徴とする付記7記載の露光データ作成方法。
(付記9) 前記許容数は、マスク上に搭載できる前記部分一括露光用図形の数、または、データとして格納できる容量の制限からなる前記部分一括露光用図形の種類数であることを特徴とする付記7記載の露光データ作成方法。
(付記10) 複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成方法において、
複数の前記図形パターンからなるレイアウトデータを、複数の部分一括露光用図形として抽出するステップと、
前記レイアウトデータを、前記半導体基板またはレチクル上において複数の前記荷電粒子ビームが同時に露光する範囲に対応する単位領域に分割するステップと、
前記部分一括露光用図形の抽出結果をもとに、前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するステップと、
抽出した前記部分一括露光用図形の種類数が所定の許容数を超えている場合、算出したショット数が最少の単位領域内に含まれる前記部分一括露光用図形のうち、部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括露光用図形を選択して、その部分一括露光用図形を全単位領域から削除するステップと、を有し、
前記種類数が前記許容数に達するまで前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の削除を繰り返す第1の処理と、
前記レイアウトデータを、前記単位領域に分割するステップと、
前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するステップと、
算出したショット数が最も多くなる単位領域内に含まれる複数の前記図形パターンより、部分一括露光用図形とすることで当該単位領域内のショット数を最少にするような前記図形パターンまたは図形パターン群を、前記部分一括露光用図形として1種類抽出するとともに、抽出された前記図形パターンまたは前記図形パターン群を有する他の単位領域からも同一種類の前記部分一括露光用図形を抽出するステップと、を有し、
前記部分一括露光用図形の種類数が許容数に達するまで、前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の抽出を繰り返す第2の処理を有し、
前記第1の処理と前記第2の処理を並列に行い、それぞれの処理において前記種類数が前記許容数に達した際に、前記単位領域ごとに算出されたショット数において、前記第1の処理及び前記第2の処理のそれぞれの最多のショット数を比較して、少ないほうの処理における前記部分一括露光用図形を基に露光データを作成することを特徴とする露光データ作成方法。
(付記11) 複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成装置において、
複数の前記図形パターンからなるレイアウトデータを、複数の部分一括露光用図形として抽出する抽出部と、
前記レイアウトデータを、前記半導体基板またはレチクル上において複数の前記荷電粒子ビームが同時に露光する範囲に対応する単位領域に分割する単位領域分割部と、
前記部分一括露光用図形の抽出結果をもとに、前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するショット数算出部と、
抽出した前記部分一括露光用図形の種類数が所定の許容数を超えている場合、算出したショット数が最少の単位領域内に含まれる前記部分一括露光用図形のうち、部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括露光用図形を選択して、その部分一括露光用図形を全単位領域から削除する部分一括露光用図形数調整部と、を有し、
前記ショット数算出部及び前記部分一括露光用図形数調整部は、種類数が前記許容数に達するまで前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の削除を繰り返すことを特徴とする露光データ作成装置。
(付記12) それぞれ前記単位領域ごとの処理を行う複数のプロセッサを有することを特徴とする付記11記載の露光データ作成装置。
(付記13) 複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成装置において、
複数の前記図形パターンからなるレイアウトデータを、前記半導体基板またはレチクル上において複数の前記荷電粒子ビームが同時に露光する範囲に対応する単位領域に分割する単位領域分割部と、
前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するショット数算出部と、
算出したショット数が最も多くなる単位領域内に含まれる複数の前記図形パターンより、部分一括露光用図形とすることで当該単位領域内のショット数を最少にするような前記図形パターンまたは図形パターン群を、前記部分一括露光用図形として1種類抽出するとともに、抽出された前記図形パターンまたは前記図形パターン群を有する他の単位領域からも同一種類の前記部分一括露光用図形を抽出する抽出部と、を有し、
前記ショット数算出部及び前記抽出部は、前記部分一括露光図形の種類数が許容数に達するまで、前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の抽出を繰り返すことを特徴とする露光データ作成装置。
(付記14) それぞれ前記単位領域ごとの処理を行う複数のプロセッサを有することを特徴とする付記13記載の露光データ作成装置。
本発明の第1の実施の形態の露光データ作成方法の流れを示すフローチャートである。 マージン領域を説明するための図である。 ショット数管理テーブルの一例を示す図である。 部分一括図形管理テーブルの一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の露光データ作成方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態の露光データ作成方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の露光データ作成装置の機能ブロック図である。 シングルビームで可変矩形露光のみを用いた場合のショット数の分布を示す図である。 シングルビームで部分一括露光を用いた場合のショット数の分布を示す図である。 本発明により作成したマルチビーム露光方式のための露光データによる単位領域ごとのショット数の分布を示す図である。 電子線を用いたリソグラフィー技術の例を示す図であり、(A)は可変矩形露光方式、(B)は部分一括露光方式のリソグラフィー技術を示す図である。 従来の電子線露光装置の概略を示す断面構成図である。 マルチビーム露光方式の概念図であり、(A)は部分一括露光用図形を配置したマスクを用いた場合、(B)は電子データで部分一括図形を表した場合を示す図である。
符号の説明
10 レイアウトデータ
11、11a パターン
12、12a 部分一括図形(部分一括露光用図形)
20 ウエハ(またはレチクル)
20a 単位領域
21 露光開始位置
30 露光データ

Claims (10)

  1. 複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成方法において、
    複数の前記図形パターンからなるレイアウトデータを、複数の部分一括露光用図形として抽出するステップと、
    前記レイアウトデータを、前記半導体基板またはレチクル上において複数の前記荷電粒子ビームが同時に露光する範囲に対応する単位領域に分割するステップと、
    前記部分一括露光用図形の抽出結果をもとに、前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するステップと、
    抽出した前記部分一括露光用図形の種類数が所定の許容数を超えている場合、算出したショット数が最少の単位領域内に含まれる前記部分一括露光用図形のうち、部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括露光用図形を選択して、その部分一括露光用図形を全単位領域から削除するステップと、を有し、
    前記種類数が前記許容数に達するまで前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の削除を繰り返すことを特徴とする露光データ作成方法。
  2. 前記レイアウトデータ中の全ての前記図形パターンを表現するように、繰り返し性の高い前記図形パターンまたは図形パターン群から順に前記部分一括露光用図形として抽出することを特徴とする請求項1記載の露光データ作成方法。
  3. 前記レイアウトデータを複数の前記部分一括露光図形として抽出する際、可変矩形露光で1ショットに相当する前記図形パターンを除くことを特徴とする請求項1記載の露光データ作成方法。
  4. 前記単位領域は、マルチビーム露光装置の偏向器により、前記半導体基板またはレチクル上に前記荷電粒子ビームを照射する範囲または、各前記荷電粒子ビーム間の距離で定義づけられた領域であることを特徴とする請求項1記載の露光データ作成方法。
  5. 前記許容数は、マスク上に搭載できる前記部分一括露光用図形の数、または、データとして格納できる容量の制限からなる前記部分一括露光用図形の種類数であることを特徴とする請求項1記載の露光データ作成方法。
  6. 前記半導体基板またはレチクル上において、ある部分一括露光用図形を用いて部分一括露光する場合における総ショット数と、その部分一括露光用図形に含まれる前記図形パターンを可変矩形露光で露光する場合における総ショット数との差が最小となる前記部分一括露光図形を、部分一括露光を行う有効性が最も低いとすることを特徴とする請求項1記載の露光データ作成方法。
  7. 複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成方法において、
    複数の前記図形パターンからなるレイアウトデータを、前記半導体基板またはレチクル上において複数の前記荷電粒子ビームが同時に露光する範囲に対応する単位領域に分割するステップと、
    前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するステップと、
    算出したショット数が最も多くなる単位領域内に含まれる複数の前記図形パターンより、部分一括露光用図形とすることで当該単位領域内のショット数を最少にするような前記図形パターンまたは図形パターン群を、前記部分一括露光用図形として1種類抽出するとともに、抽出された前記図形パターンまたは前記図形パターン群を有する他の単位領域からも同一種類の前記部分一括露光用図形を抽出するステップと、を有し、
    前記部分一括露光図形の種類数が許容数に達するまで、前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の抽出を繰り返すことを特徴とする露光データ作成方法。
  8. 複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成方法において、
    複数の前記図形パターンからなるレイアウトデータを、複数の部分一括露光用図形として抽出するステップと、
    前記レイアウトデータを、前記半導体基板またはレチクル上において複数の前記荷電粒子ビームが同時に露光する範囲に対応する単位領域に分割するステップと、
    前記部分一括露光用図形の抽出結果をもとに、前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するステップと、
    抽出した前記部分一括露光用図形の種類数が所定の許容数を超えている場合、算出したショット数が最少の単位領域内に含まれる前記部分一括露光用図形のうち、部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括露光用図形を選択して、その部分一括露光用図形を全単位領域から削除するステップと、を有し、
    前記種類数が前記許容数に達するまで前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の削除を繰り返す第1の処理と、
    前記レイアウトデータを、前記単位領域に分割するステップと、
    前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するステップと、
    算出したショット数が最も多くなる単位領域内に含まれる複数の前記図形パターンより、部分一括露光用図形とすることで当該単位領域内のショット数を最少にするような前記図形パターンまたは図形パターン群を、前記部分一括露光用図形として1種類抽出するとともに、抽出された前記図形パターンまたは前記図形パターン群を有する他の単位領域からも同一種類の前記部分一括露光用図形を抽出するステップと、を有し、
    前記部分一括露光用図形の種類数が許容数に達するまで、前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の抽出を繰り返す第2の処理を有し、
    前記第1の処理と前記第2の処理を並列に行い、それぞれの処理において前記種類数が前記許容数に達した際に、前記単位領域ごとに算出されたショット数において、前記第1の処理及び前記第2の処理のそれぞれの最多のショット数を比較して、少ないほうの処理における前記部分一括露光用図形を基に露光データを作成することを特徴とする露光データ作成方法。
  9. 複数の荷電粒子ビームを用いて半導体基板またはレチクルを露光して図形パターンを転写するための露光データを作成する露光データ作成装置において、
    複数の前記図形パターンからなるレイアウトデータを、複数の部分一括露光用図形として抽出する抽出部と、
    前記レイアウトデータを、前記半導体基板またはレチクル上において複数の前記荷電粒子ビームが同時に露光する範囲に対応する単位領域に分割する単位領域分割部と、
    前記部分一括露光用図形の抽出結果をもとに、前記単位領域ごとの前記荷電粒子ビームのショット数を算出するショット数算出部と、
    抽出した前記部分一括露光用図形の種類数が所定の許容数を超えている場合、算出したショット数が最少の単位領域内に含まれる前記部分一括露光用図形のうち、部分一括露光を行う有効性の最も低い部分一括露光用図形を選択して、その部分一括露光用図形を全単位領域から削除する部分一括露光用図形数調整部と、を有し、
    前記ショット数算出部及び前記部分一括露光用図形数調整部は、種類数が前記許容数に達するまで前記単位領域ごとのショット数の算出及び前記部分一括露光用図形の削除を繰り返すことを特徴とする露光データ作成装置。
  10. それぞれ前記単位領域ごとの処理を行う複数のプロセッサを有することを特徴とする請求項9記載の露光データ作成装置。
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