JP2005347440A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造を簡単にし、また位置ずれの問題が生じないようにする。
【解決手段】 第1の主面とその反対側にある第2の主面を有する半導体素子1の第1の主面に主電流が流れる主電極であるエミッタ電極を形成し、エミッタ電極と接続された純アルミニウムからなる金属回路2を形成し、半導体素子1の第1の主面の主電極とは絶縁された制御電極であるゲート電極と接続された絶縁配線管5を形成し、絶縁配線管5を金属回路2内に設け、絶縁配線管5をセラミックスからなる筒状の絶縁管3と絶縁管3の内部の融点が約600℃付近であるアルミニウム合金からなる信号配線4によって構成し、半導体素子1と金属回路2との接合部の面積を半導体素子1の第1の主面の面積より小さくする。
【選択図】 図1

Description

本発明はIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等を有する半導体装置およびその製造方法に関するものである。
従来のIGBTを有する半導体装置においては、IGBTのゲート電極とゲート外部導出端子とをボンデングワイヤによって接続している。
特開2002−33445号公報 特開平10−56131号公報 特開平8−116019号公報
しかし、このような半導体装置においては、大電流の流れるメイン回路から絶縁されたゲート外部導出端子が必要となり、その結果構造が複雑になったり、位置ずれの問題が生ずる。
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、構造が簡単であり、位置ずれの問題が生ずることがない半導体装置、その製造方法を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明においては、半導体素子の第1の主面と接続される第1の金属からなる金属回路を設け、上記第1の主面と接続されかつ上記金属回路内に設けられた1個以上の絶縁配線管を設け、上記絶縁配線管を絶縁管と上記絶縁管の内部の第2の金属からなる信号配線によって構成する。
本発明に係る半導体装置、その製造方法においては、大電流の流れるメイン回路から絶縁されたゲート外部導出端子が不要であるから、構造が簡単であり、また位置ずれの問題が生ずることがない。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る半導体装置を示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。図に示すように、第1の主面とその反対側にある第2の主面を有する半導体素子(たとえばIGBT)1の第1の主面に主電流が流れる主電極であるエミッタ電極が形成され、エミッタ電極と接続された金属回路(エミッタ回路)2が形成され、半導体素子1の第1の主面の主電極とは絶縁された制御電極であるゲート電極と接続された絶縁配線管5が形成され、絶縁配線管5は金属回路2内を貫通している。そして、金属回路2は融点が約660℃である純アルミニウム(第1の金属)からなり、絶縁配線管5はセラミックスからなる筒状の絶縁管3と絶縁管3の内部の融点が約600℃付近であるアルミニウム合金(第2の金属)からなる信号配線(ゲート配線)4によって構成されている。また、半導体素子1と金属回路2との接合部の面積は、半導体素子1の第1の主面の面積より小さい。
つぎに、図1に示した半導体装置の製造方法を説明する。まず、絶縁管3の内部に信号配線4を設置する。この際、接合工程にて半導体素子1と容易に接続されるように、信号配線4の半導体素子1側の面は平らにしておくことが望ましい。また、信号配線4の逆側は接合工程後に外部電極と接続するために、絶縁管3より多少長めに信号配線4を剥き出しにしておくことが望ましい。これによって完成した絶縁配線管5と半導体素子1とを金属回路2の形状をした第1の治具(図示せず)に設置固定し、第1の治具内に純アルミニウムを流し込む。すると、金属回路2が形成されると同時に、半導体素子1のエミッタ電極と金属回路2とが接続される。また同時に、先に第1の治具に設置した絶縁配線管5の内部にある信号配線4であるアルミニウム合金も流し込まれた純アルミニウムの熱の伝わりを受けて溶融し、その結果自動的に半導体素子1のゲート電極と信号配線4とが接続される。このとき、絶縁管3を半導体素子1の第1の主面にしっかりと押し付けた状態で第1の治具に設置しておけば、溶融した純アルミニウムとアルミニウム合金とが混ざり合うことはなく、その結果金属回路2と信号配線4との絶縁は絶縁管3によって確保されることとなる。特に、金属回路2や信号配線4は塑性変形しやすいアルミニウムなので、半導体素子1との熱膨張係数差によって発生する熱応力は銅などに比べてかなり小さく、接合部の耐温度サイクル性は格段に向上する。
この半導体装置においては、大電流の流れるメイン回路から絶縁されたゲート外部導出端子が別途不要であるから、構造が簡単である。また、手間のかかるゲート電極取り出しや信頼度の低いゲート電極位置決め作業などが全く不要となり、位置ずれの問題が生ずることがなく、完成したたとえばパワーインバータにおいてもその信頼性を向上することができる。また、絶縁管3はセラミックスでできているため、たとえ信号配線4が溶融したとしても絶縁管3と接合しにくく、その結果半導体装置1の温度サイクルに対して熱膨張係数の異なる絶縁管3と信号配線4との間には熱応力は発生しない。このため、セラミックスの亀裂による絶縁破壊や信号配線4の断線を完全に防止することができる。また、半導体素子1と金属回路2との接合部の面積は、半導体素子1の第1の主面の面積より小さいから、第1の主面外周付近にあるパシベーションを破壊したり、その上にアルミニウムが付着することによって半導体素子1のエミッタ電極とコレクタ電極との間の絶縁破壊を起こしたりすることを防止できる。
また、この半導体装置の製造方法においては、信号配線4を構成するアルミニウム合金が金属回路2を構成する純アルミニウムより低融点であるから、溶融した純アルミニウムを第1の治具内に流し込むことで金属回路2の成形と半導体素子1との接続とを行なうと同時に、アルミニウム合金も溶融するから、1回の接合工程で信頼度の高い複数の電極取り出しが達成され、工数が削減される。このとき、絶縁配線管5は1つに限らず設置可能な範囲でいくつ設置されても構わず、その数だけ多くの電極取り出しが可能である。たとえば、ゲート駆動用エミッタ端子や温度センス端子などを取り出すことも可能である。
なお、この実施の形態においては、融点が約600℃付近であるアルミニウム合金からなる信号配線4を用いたが、その他の金属や合金または純アルミニウム(第2の金属)からなる信号配線を用いてもよい。
(第2の実施の形態)
図2は本発明に係るに他の半導体装置を示す図である。図に示すように、半導体素子1のゲート電極と信号配線4との接続部に板状またはペースト状のアルミニウム系金属からなる第1のろう材6が設けられている。そして、金属回路2と信号配線4は純アルミニウムからなり、ろう材6は純アルミニウムより低融点のアルミニウム系金属からなる。
つぎに、図2に示した半導体装置の製造方法を説明する。まず、半導体素子1と絶縁配線管5とを第1の治具に固定し、半導体素子1と絶縁配線管5との間にろう材6を位置させ、第1の治具内に溶融した純アルミニウムを流し込むことによって金属回路2を形成する。
この半導体装置、その製造方法においては、半導体素子1のゲート電極と信号配線4とが確実に接合されることとなり、これまでの効果に加えてより一層信頼性の高い半導体装置が達成される。
(第3の実施の形態)
図3は本発明に係る他の半導体装置を示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)のB−B断面図である。図に示すように、絶縁管3の信号配線4と接する面とは逆側の金属回路2と接する面すなわち絶縁管3の外側面の一部に第1の金属膜7が形成されている。
この半導体装置においては、絶縁管3が金属膜7により金属回路2と接合固定されることとなるから、絶縁管3だけが落下したりすることなく、金属回路2と信号配線4との間での絶縁破壊を防止することが可能となるので、これまでの効果に加えてより一層信頼性の高い半導体装置が達成される。
(第4の実施の形態)
図4は本発明に係る他の半導体装置を示す図で、(a)は断面図、(b)は(a)のC−C断面図ある。図に示すように、半導体素子1のエミッタ電極と接続される金属回路2内に柱状の低熱膨張材8たとえば粉末からプレス成形されたセラミックスが存在している。すなわち、金属回路2の半導体素子1との接合部に金属回路2を構成する純アルミニウムより低い熱膨張係数を有する低熱膨張材8が設けられている。
つぎに、図4に示した半導体装置の製造方法を説明する。まず、半導体素子1と絶縁配線管5とを第1の治具に固定し、半導体素子1と低熱膨張材8とを固定し、第1の治具内に溶融した純アルミニウムを流し込むことによって金属回路2を形成する。すると、低熱膨張材8の隙間にも純アルミニウムは流れ込み、低熱膨張材8の隙間に純アルミニウムが含浸されて、金属回路2の半導体素子1との接合部に低熱膨張材8が設けられる。
この半導体装置、その製造方法においては、半導体素子1と純アルミニウムとの熱膨張係数の違いから温度差によって半導体素子1のエミッタ電極と金属回路2との接合部に生じる熱応力を緩和でき、これまでの効果に加えてより一層信頼性の高い半導体装置が達成される。
(第5の実施の形態)
図5は本発明に係る他の半導体装置を示す図である。図に示すように、半導体素子1のエミッタ電極と接続される金属回路2内にメッシュ状の低熱膨張材9が存在している。すなわち、金属回路2の半導体素子1との接合部に金属回路2を構成する純アルミニウムより低い熱膨張係数を有する低熱膨張材9が設けられている。
つぎに、図5に示した半導体装置の製造方法を説明する。まず、半導体素子1と絶縁配線管5とを第1の治具に固定し、半導体素子1と低熱膨張材9とを固定し、第1の治具内に溶融した純アルミニウムを流し込むことによって金属回路2を形成する。すると、低熱膨張材9の隙間にも純アルミニウムが流れ込み、低熱膨張材9の隙間に純アルミニウムが含浸されて、金属回路2の半導体素子1との接合部に低熱膨張材9が設けられる。
この半導体装置、その製造方法においては、半導体素子1と純アルミニウムとの熱膨張係数の違いから温度差によって半導体素子1のエミッタ電極と金属回路2との接合部に生じる熱応力を緩和でき、これまでの効果に加えてより一層信頼性の高い半導体装置が達成される。
なお、この実施の形態においては、金属回路2内にメッシュ状の低熱膨張材9を設けたが、金属回路の半導体素子との接合部にポーラス状の低熱膨張材を設けてもよい。
(第6の実施の形態)
図6は本発明に係る他の半導体装置を示す図である。図に示すように、金属回路2上にたとえばアルミナ(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化珪素(SiN)等のセラミックスからなる絶縁板10が設けられている。
つぎに、図6に示した半導体装置の製造方法を説明する。まず、半導体素子1と絶縁配線管5と絶縁板10とを第1の治具に固定し、第1の治具内に溶融した純アルミニウムを流し込むことによって金属回路2を形成する。すると、金属回路2上に絶縁板10が設けられる。
この半導体装置、その製造方法においては、絶縁板10により金属回路2と外部との絶縁を確保することができ、また絶縁板10によって金属回路2の紙面横方向の熱膨張や熱収縮を抑制できるので、半導体素子1と金属回路2の接合部の応力を緩和したり、温度変化による全体の反りを抑制することが可能であり、これによって一層信頼性の高い半導体装置が達成される。
(第7の実施の形態)
図7は本発明に係る他の半導体装置を示す図である。図に示すように、絶縁板10の金属回路2が接合されている面と反対側の面に純アルミニウム(第1の金属)からなる第2の金属膜11が設けられ、また金属膜11上に純アルミニウムより低融点の第2のろう材12を介して金属フィン13が接合されている。
つぎに、図7に示した半導体装置の製造方法を説明する。まず、半導体素子1と絶縁配線管5と絶縁板10とを第1の治具に固定し、第1の治具内に溶融した純アルミニウムを流し込むことによって金属回路2、金属膜11(第2の金属膜)を形成する。この場合、絶縁板10の両面に純アルミニウムが接合されるように第1の治具を設計しておく。つぎに、ろう材12により金属膜11に金属フィン13を接合する。
この半導体装置、その製造方法においては、半導体素子1が発熱したとしても、金属フィン13により放熱することができる。また、金属フィン13自体はアルミニウムでなくても良いので、外部の筐体に接続するにあたって十分な強度を持つフィンとすることができる。また、2回の工程をふむことによって、金属フィン13を取り付けることが容易になり、放熱能力も確保することができる。
なお、この実施の形態においては、純アルミニウムからなる金属膜11を用いたが、金属膜11の代わりに第1のアルミニウム系金属より高融点の金属からなる第3の金属膜を用いてもよい。この場合、半導体素子1と絶縁配線管5と先にメタライズやメッキによって片面に第3の金属膜を形成した絶縁板10とを第1の治具に固定し、第1の治具内に溶融した純アルミニウムを流し込むことによって金属回路2を形成する。このとき、絶縁板10の第3の金属膜を形成した面が第1の治具外側(半導体素子1や金属回路2が存在する方向と逆側)に向くように第1の治具に設置する必要がある。また、この実施の形態においては、金属膜11(第2、第3の金属膜)上にろう材12(第2のろう材)を介して金属フィン13を設けたが、金属膜11(第2、第3の金属膜)上にろう材12(第2のろう材)を介して金属ベースを接合してもよい。
(第8の実施の形態)
図8は本発明に係る他の半導体装置を示す図である。図に示すように、絶縁板10の金属回路2が接合されている面とは反対側の面に金属回路2を構成する純アルミニウム(第1の金属)および信号配線4を構成する第2の金属より低融点の低融点アルミニウム合金(第3の金属または樹脂)からなるアルミニウムベース14が設けられている。
つぎに、図8に示した半導体装置の製造方法を説明する。まず、半導体素子1と絶縁配線管5と絶縁板10とを第1の治具に固定し、第1の治具内に溶融した純アルミニウムを流し込むことによって金属回路2を形成する。すると、金属回路2上に絶縁板10が設けられる。つぎに、他の第2の治具に絶縁配線管5、絶縁板10、金属回路2が設けられた半導体素子1を固定し、第2の治具内に溶融した低融点アルミニウム合金を流し込むことによってアルミニウムベース14を形成する。
この半導体装置、その製造方法においては、アルミニウムベース14自体はアルミニウム合金になるので、外部の筐体に接続するにあたって十分な強度を持つベースとすることができる。また、2回の工程をふむことによって、アルミニウムベース14を形成することが容易になり、放熱能力も確保することができる。
なお、この実施の形態においては、絶縁板10上にアルミニウムベース14を設けたが、絶縁板10上に金属回路2を構成する純アルミニウム(第1の金属)および信号配線4を構成する第2の金属より低融点のアルミニウム合金(第3の金属または樹脂)からなるアルミニウムフィンを設けてもよい。
(第9の実施の形態)
図9は本発明に係る他の半導体装置を示す図である。図に示すように、半導体素子1の第1の主面の主電極とは絶縁された制御電極であるゲート電極、センス端子と接続された絶縁配線管17、20が形成され、絶縁配線管17、20は金属回路2内を貫通し、絶縁板10を突き抜け、さらにアルミニウムベース14を貫通しており、絶縁配線管17、20はセラミックスからなる筒状の絶縁管15、18と絶縁管15、18の内部の融点が約600℃付近であるアルミニウム合金(第2の金属)からなる信号配線16、19によって構成されている。
この半導体装置においては、信号配線16、19を金属回路2と絶縁された状態となるアルミニウムベース14部から取り出すことが可能となる。すなわち、信号配線16、19と外部電極とを接続する際に、金属回路2から遠いので、とりわけ大電圧大電流による電磁ノイズや金属回路2と外部電極との接続を心配することがなく、半導体装置としての信頼度も向上することができる。
なお、この実施の形態の半導体装置は図8に示した半導体装置の製造方法と同様の製造方法により製造することができる。
(第10の実施の形態)
図10は本発明に係る他の半導体装置を示す図である。図に示すように、半導体素子1の第2の主面のコレクタ電極と接続された純アルミニウム(第1の金属)からなる金属回路(コレクタ回路)21が形成され、金属回路21上にたとえばアルミナ(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化珪素(SiN)等のセラミックスからなる絶縁板22が設けられ、絶縁板22の金属回路21が接合されている面と反対側の面に純アルミニウム(第1の金属)からなる金属膜23が設けられ、また金属膜23上に純アルミニウムより低融点のろう材24を介して金属フィン25が接合されている。
この半導体装置においては、2回の工程によって、中央に半導体素子1を設置し、片側(図10紙面上方向)からはエミッタ電位とゲート電位を取り出し、もう一方側(図10紙面下方向)からはコレクタ電位を取り出すことができ、かつ両面は外部との絶縁がされており、しかも金属フィン13、25が設けられているから、十分に放熱することができる。すなわち、半導体素子1の三端子を外部に取り出せると同時に、それぞれの電位の絶縁性能と半導体素子1の放熱機能を兼ね備えた半導体装置を容易に供給することが可能となる。
ここで、この実施の形態は第7の実施の形態の応用として提案しているが、第8、第9の実施の形態の応用であっても効果は全く同じことがいえる。
このように、第1〜第10の実施の形態の半導体装置においては、これまでインバータの小型化や薄型化を図る上で最も大きな課題とされてきた半導体素子1のゲート電極やセンス端子等の外部への取り出しが容易に達成可能であり、少ない工数と安価な材料によって非常に安価で、要求される性能に合わせて最大限に薄くかつ小さくすることができ、かつ第1、第2の金属と半導体素子1との接合によって高い信頼性を兼ね備えた半導体装置の供給が可能となる。
また、今回提案した第1〜第3の金属、純アルミニウムまたはアルミニウム合金の具体例は本発明を限定するものではなく、たとえばその他の純金属や合金、またベースやフィンにおいては樹脂等であっても本発明による効果が発揮できればよい。同様に半導体素子1の種類も本発明を限定するものではなく、たとえばMOSやダイオードなど、材料においてはシリコンに限らず炭化珪素やガリ砒素などであっても構わない。また、絶縁管3、15、18の材料はセラミックスに限らず、絶縁シート、絶縁紙等でもよい。また、絶縁板10の材料もセラミックスに限らない。さらに、絶縁配線管5は金属配線内に設けられていればよく、必ずしも金属配線内を貫通させる必要はない。たとえば、絶縁配線管5が金属配線の外表面から一部露出した状態で設けられていてもよい。
また、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、以上の実施の形態のいずれかを組み合わせてもよい。
本発明に係る半導体装置を示す図である。 本発明に係る他の半導体装置を示す図である。 本発明に係る他の半導体装置を示す図である。 本発明に係る他の半導体装置を示す図である。 本発明に係る他の半導体装置を示す図である。 本発明に係る他の半導体装置を示す図である。 本発明に係る他の半導体装置を示す図である。 本発明に係る他の半導体装置を示す図である。 本発明に係る他の半導体装置を示す図である。 本発明に係る他の半導体装置を示す図である。
符号の説明
1…半導体素子 2…金属回路
3…絶縁管 4…信号配線
5…絶縁配線管 6…第1のろう材
7…第1の金属膜 8…低熱膨張材
9…低熱膨張材 10…絶縁板
11…第2の金属膜 12…第2のろう材
13…金属フィン 14…アルミニウムベース
15…絶縁管 16…信号配線
17…絶縁配線管 18…絶縁管
19…信号配線 20…絶縁配線管

Claims (18)

  1. 第1の主面とその反対側にある第2の主面を有する半導体素子と、上記第1の主面と接続される第1の金属からなる金属回路と、上記第1の主面と接続されかつ上記金属回路内に設けられた1個以上の絶縁配線管とを有し、
    上記絶縁配線管は、絶縁管と上記絶縁管の内部の第2の金属からなる信号配線によって構成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 第2の金属は、第1の金属より低融点の金属であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 上記絶縁管は、セラミックス、絶縁シートまたは絶縁紙から構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 上記半導体素子と上記金属回路との接合部の面積は、上記半導体素子の上記第1の主面の面積より小さいことを特徴とする請求項1、2または3に記載の半導体装置。
  5. 上記半導体素子と上記信号配線との接続部に、上記第1、第2の金属より低融点の第1のろう材を介在させたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 上記絶縁管の外側面に第1の金属膜が形成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 上記金属回路の上記半導体素子との接合部に柱状、メッシュ状またはポーラス状の低熱膨張材を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 上記金属回路上に絶縁板を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 上記絶縁板上に上記第1の金属から構成される第2の金属膜を形成し、上記第2の金属膜上に上記第1、第2の金属より低融点の第2のろう材を介して金属ベースまたは金属フィンを接合したことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 上記絶縁板上に上記第1の金属より高融点の金属から構成される第3の金属膜を形成し、上記第3の金属膜上に上記第1、第2の金属より低融点の第2のろう材を介して金属ベースまたは金属フィンを接合したことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  11. 上記絶縁板上に第1、第2の金属より低融点の上記第3の金属または樹脂から構成されるベースまたはフィンを設けたことを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  12. 請求項1ないし7のいずれかに記載の半導体装置を製造する方法において、
    上記半導体素子と上記絶縁配線管とを第1の治具に固定し、上記第1の治具内に溶融した上記第1の金属を流し込むことによって上記金属回路を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項5に記載の半導体装置を製造する方法において、
    上記半導体素子と上記絶縁配線管とを第1の治具に固定し、上記半導体素子と上記絶縁配線管との間に上記第1のろう材を位置させ、上記第1の治具内に溶融した上記第1の金属を流し込むことによって上記金属回路を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項7に記載の半導体装置を製造する方法において、
    上記半導体素子と上記絶縁配線管とを第1の治具に固定し、上記半導体素子と上記低熱膨張材とを固定し、上記第1の治具内に溶融した上記第1の金属を流し込むことによって上記金属回路を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項8に記載の半導体装置を製造する方法において、
    上記半導体素子と上記絶縁配線管と上記絶縁板とを第1の治具に固定し、上記第1の治具内に溶融した上記第1の金属を流し込むことによって上記金属回路を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項9に記載の半導体装置を製造する方法において、
    上記半導体素子と上記絶縁配線管と上記絶縁板とを第1の治具に固定し、上記第1の治具内に溶融した上記第1の金属を流し込むことによって上記金属回路、上記第2の金属膜を形成し、
    上記第2の金属膜に上記第2のろう材によって上記金属ベースまたは上記金属フィンを接合することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 請求項10に記載の半導体装置を製造する方法において、
    上記半導体素子と上記絶縁配線管と上記第3の金属膜が形成された上記絶縁板とを第1の治具に固定し、上記第1の治具内に溶融した上記第1のアルミニウム系金属を流し込むことによって上記金属回路を形成し、
    上記第3の金属膜に上記第2のろう材によって上記金属ベースまたは上記金属フィンを接合することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 請求項11に記載の半導体装置を製造する方法において、
    上記半導体素子と上記絶縁配線管と上記絶縁板とを第1の治具に固定し、上記第1の治具内に溶融した第1の金属を流し込むことによって上記金属回路を形成し、
    第2の治具に上記絶縁配線管、上記絶縁板、上記金属回路が設けられた上記半導体素子を固定し、上記第2の治具内に溶融した上記第3の金属または樹脂を流し込むことによって上記ベースまたは上記フィンを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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