JP2005345105A - 波面収差評価方法および波面収差評価装置 - Google Patents

波面収差評価方法および波面収差評価装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005345105A
JP2005345105A JP2004161343A JP2004161343A JP2005345105A JP 2005345105 A JP2005345105 A JP 2005345105A JP 2004161343 A JP2004161343 A JP 2004161343A JP 2004161343 A JP2004161343 A JP 2004161343A JP 2005345105 A JP2005345105 A JP 2005345105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
wavefront aberration
phase
phase difference
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004161343A
Other languages
English (en)
Inventor
和政 ▲高▼田
Kazumasa Takada
Hirokazu Furuta
寛和 古田
Hidetoshi Utsuro
英俊 宇津呂
Masaya Ito
正弥 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004161343A priority Critical patent/JP2005345105A/ja
Publication of JP2005345105A publication Critical patent/JP2005345105A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

【課題】 波面収差の評価に要する時間を減少することである。
【解決手段】 本発明の波面収差評価方法は、(a)少なくともいずれか一方が上記光学系の波面収差を含む第1と第2の光を重ねて干渉縞を形成する工程と、(b)上記第1の光の位相と上記第2の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させる工程と、(c)上記所定の位相間隔ごとに干渉縞画像を撮像する工程と、(d)上記所定の位相間隔をあけて連続する複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成する工程と、(e)上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求める工程と、(f)上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する工程とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、レンズなどの光学系、例えば、DVD(Digital Versatile Disk)に情報を読み書きする光ヘッドなどの光学系の波面収差を評価する波面収差評価方法及び波面収差装置に関する。
従来からレンズやプリズムなど光学系の光学特性の評価には干渉計測が利用されている。この干渉計測は光ヘッドなどの光学機器の光学系の評価にも利用されており、この干渉計測によれば光学系から出射された光の波面特性を評価することによって光学系の波面収差を高精度に評価できる。
干渉計測を利用した光学系の光学特性評価の一例を、図8〜10を参照しながら説明する。図8は、トワイマングリーン型の干渉光学系を用いることにより、被評価レンズからの光を用いて該被評価レンズの波面収差を評価する波面収差評価装置の構成を概略的に示したものである。波面収差評価装置10において、光源12から出射した光は、ハーフミラー14で2つに分離される。ハーフミラー14で反射した光は、ミラー16に反射されて第1の光Aとして、ハーフミラー14を透過して結像レンズ18に向かう。一方、ハーフミラー14を透過した光は、集光レンズである被評価レンズ20に入射される。被評価レンズ20から出射した光は、球面ミラー22によって反射され、再び被評価レンズ20に入射される。続いて、ハーフミラー14に向かって第2の光A’として出射され、該ハーフミラー14に反射されて結像レンズ18に向かう。結像レンズ18に入射された第1の光Aと第2の光A’は、撮像する手段である撮像素子24に入射されて干渉縞画像として撮像される。
ミラー16には、ミラー16を光軸方向26に規定量28内で移動させて第1の光Aの光路長を変化(増加又は減少)させることにより、第1の光Aの位相と第2の光A’の位相との差を変化(増加又は減少)させる位相差変化手段(位相差を設ける手段)としてピエゾ素子30が付設されており、ピエゾ素子30がミラー16を任意の距離だけ光軸方向26に移動させると、第1の光Aと第2の光A’との光路長差は移動量の2倍だけ増加又は減少する。
波面収差評価装置10はまた、ピエゾ素子30と撮像素子24とを制御する撮像制御部32を有し、この波面収差評価装置10はピエゾ素子30を駆動して光路長差を変化させるとともに光路長差が所定量増加又は減少するごとに撮像素子24を駆動して干渉縞を撮影して干渉縞画像を得る。
波面収差算出手段34は、撮像素子24が撮像した複数の干渉縞画像から被評価レンズ20の波面収差を評価する。その評価方法を簡単に説明すると、波面収差は、干渉縞を形成する第1の光Aと第2の光A’との間の初期位相差を用いて評価できる。初期位相差とは、第1の光Aと第2の光A’との光路長差が0または波長の整数倍であるときの位相差である。波面収差評価装置10において、第1の光Aと第2の光A’の光路長差が0または波長の整数倍であって、被評価レンズ20が波面収差を有しない場合、初期位相差は0である。しかし、被評価レンズ20が波面収差を有する場合、第1の光Aと第2の光A’の光路長差が0または波長の整数倍であっても、波面収差の影響を受けて初期位相差は0でなくなる。このような初期位相差と波面収差の関係を利用することにより、初期位相差から光学系の波面収差を評価する。
初期位相差の算出方法を説明する。例えば、波面収差評価装置10の撮像制御部32は、ピエゾ素子30に第1の光Aの光路長を増加させ、該光路長が1/4波長増加する毎に撮像素子24に干渉縞画像を撮像するように構成されており、この撮像制御部32を用いて撮像された干渉像画像が図9に示されている。この図において、干渉縞画像aは、第1の光Aと第2の光A’との光路長差が1/4波長(位相差=π/2)のときに撮像された画像である。干渉縞画像bは、干渉縞画像aを撮像したときの光路長差よりも更に1/4波長だけ光路長差を増やして1/2波長(位相差=π)にしたときのものである。このとき、位相差はπであるため、図示するように干渉縞画像bは最も暗くなる。干渉縞画像cは、干渉縞画像bを撮像したときの光路長差から更に1/4波長だけ光路長差を増やして3/4波長(位相差=3π/2)にしたときのものである。干渉縞画像dは、干渉縞画像bを撮像したときの光路長差よりも更に1/4波長だけ光路長差を増やして3/2波長(位相差=3π/2)としたときのものである。このとき、位相差は2πであるため、図示するように干渉縞画像bは最も明るくなる。このように、第1の光Aと第2の光A’の光路長差を1/4波長ずつ増加することにより、第1の光Aと第2の光A’との間の位相差がπ/2、π、3π/2、2πの4枚の干渉縞画像a〜dを作成する。
位相差がπ/2、π、3π/2、2πの4つの干渉縞画像a〜dを利用する場合、4つの干渉縞画像a〜d内の任意の同一点(x、y)における光強度Ixy(a)〜Ixy(d)を計測し、これらの光強度Ixy(a)〜Ixy(d)を以下の数1に代入して初期位相差Φxyを計算する。
Figure 2005345105
初期位相差Φxyは、以下の数2から求めることができる。この場合、波面収差評価装置10の撮像制御部32は、ピエゾ素子30を駆動して光路長差を変化させるとともに、光路長差が1/8波長増加するごとに撮像素子24で干渉縞画像を撮像する。そして、撮像された7枚の干渉縞画像内の任意の同一点(x、y)における光強度Ixy(a)〜Ixy(g)を計測し、これらの光強度Ixy(a)〜Ixy(g)を数2に代入して初期位相差Φxyを計算する。
Figure 2005345105
波面収差評価装置は、以上の処理を繰り返し、複数の初期位相差を算出し、それら複数の初期位相差を平均して平均初期位相差を求め、この平均初期位相差を用いて光学系の波面収差を評価する。平均値を用いて評価するのは、例えば、波面収差評価装置10において、ピエゾ素子30がミラー16を光の波長の数分の一、例えば、10〜30ナノーメートル(nm)オーダで移動させて光路長を変更するため、この評価装置10を用いて取得されるデータは外部振動等の外乱によってばらつくことが予想されるためである。
しかしなから、上述した波面収差評価方法及び装置では、複数の初期位相差を算出するために多数の干渉縞画像を作成する必要がある。例えば、図10は、第1の光Aの光路長を光の波長λの1/4ずつ増やして撮像するときの、時間(横軸)と光路長差(縦軸)との関係を示している。この図から明らかなように、3つの初期位相差を算出するためには、第1の光Aと第2の光A’との間の位相差π/2、π、3π/2、2πの4つの干渉縞画像a〜dを含む、3つの干渉縞画像グループ(群)G1〜G3を作成しなければならない。そのため、従来の波面収差評価方法及び装置は、干渉計測に多くの時間を要するという問題がある。
そこで、本発明は、撮像する干渉縞画像の枚数を減少し、枚数を減少しても従来の装置と変わらない精度で光学系や光学系構成要素の波面収差を評価できる波面収差方法とそれに用いる波面収差評価装置を提供し、波面収差の評価に費やす時間を減少することを課題とする。
上記課題を解決する本発明に係る光学系の波面収差を評価する波面収差評価方法は、
(a)少なくともいずれか一方が上記光学系の波面収差を含む第1と第2の光を重ねて干渉縞を形成する工程と、
(b)上記第1の光の位相と上記第2の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させる工程と、
(c)上記所定の位相間隔ごとに干渉縞画像を撮像する工程と、
(d)上記所定の位相間隔をあけて連続する複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成する工程と、
(e)上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求める工程と、
(f)上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する工程とを有することを特徴とする。
また、上記波面収差評価方法は、
上記所定の位相間隔がπ/2であり、
上記画像群が4つの干渉縞画像a〜dを含み、
波面収差を、上記第1の光と上記第2の光との間の初期位相差Φxyから評価し、
上記工程(e)が、上記4つの干渉縞画像a〜dに含まれる任意の同一点の光強度Ixy(a)〜Ixy(d)を用いて、以下の数3の式で定義される初期位相差Φxyを求め、
上記工程(f)が、上記複数の画像群について上記工程(e)で求めた初期位相差Φxyを平均して上記光学系の波面収差を評価することを特徴とする。
Figure 2005345105
さらに、上記波面収差評価方法は、
上記所定の位相がπ/4であり、
上記干渉縞画像群が7つの干渉縞画像a〜gを含み、
波面収差を、上記第1の光と上記第2の光との間の初期位相差Φxyから評価し、
上記工程(e)が、上記7つの干渉縞画像a〜gに含まれる任意の同一点の光強度Ixy(a)〜Ixy(g)を用いて、以下の式で定義される初期位相差Φxyを求め、
上記工程(f)が、上記複数の画像群について上記工程(e)で求めた初期位相差Φxyを平均して上記光学系の波面収差を評価することを特徴とする。
Figure 2005345105
上記波面収差評価方法に使用される光学系の波面収差を評価する波面収差評価装置は、
(a)一つの光を2つの光に分離する手段と、
(b)上記分離された一方の光又は他方の光若しくはそれらの両方に上記光学系の波面収差を与える手段と、
(c)少なくともいずれか一方に波面収差が与えられた上記一方と他方の光を重ねる手段と、
(d)上記重ねられた2つの光の干渉縞を撮像する手段と、
(e)上記一方の光の位相と他方の光の位相との間に位相差を設ける手段と、
(f)上記撮像された干渉縞から上記波面収差を演算する手段と、
(g)上記一方の光の位相と上記他方の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させ、上記所定の位相間隔をあけて連続して撮像された複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成し、上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求め、上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する手段とを有することを特徴とする。
また、別の波面収差評価装置は、
(a)上記光学系から出射された上記波面収差を含む光を2つの光に分離する手段と、
(b)上記分離された一方の光の位相と他方の光の位相との間に位相差を設ける手段と、
(c)上記波面収差が与えられた一方の光と残る他方の光を重ねる手段と、
(d)上記重ねられた2つの光の干渉縞を撮像する手段と、
(e)上記撮像された干渉縞から上記波面収差を演算する手段と、
(f)上記一方の光の位相と上記他方の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させ、上記所定の位相間隔をあけて連続して撮像された複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成し、上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求め、上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する手段とを有することを特徴とする。
さらに、異なる波面収差評価装置は、
(a)上記光学系から出射された上記波面収差を含む光を2つの光に分離する手段と、
(b)上記分離された一方の光の位相と他方の光の位相との間に位相差を設ける手段と、
(c)上記波面収差が与えられた一方の光と残る他方の光を重ねる手段と、
(d)上記重ねられた2つの光の干渉縞を撮像する手段と、
(e)上記撮像された干渉縞から上記波面収差を演算する手段と、
(f)上記一方の光の位相と上記他方の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させ、上記所定の位相間隔をあけて連続して撮像された複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成し、上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求め、上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する手段とを有することを特徴とする。
上記の波面収差評価装置において、上記位相差を設ける手段は、上記一方の光又は他方の光若しくはそれらの両方の光路長を変化させる手段を含むことを特徴とする。
上記の波面収差評価装置と異なる形態の波面収差評価装置は、
(a)回折格子と、
(b)上記光学系から出射された上記波面収差を含む光を上記回折格子に入射する手段と、
(c)上記回折格子を格子溝と直交する方向に移動させて上記光を第1の光と第2の光に分離すると共に分離された上記第1の光の位相と上記第2の光の位相との間に位相差を設ける手段と、
(c)上記波面収差が与えられた第1の光と第2の光を重ねる手段と、
(d)上記重ねられた2つの光の干渉縞を撮像する手段と、
(e)上記撮像された干渉縞から上記波面収差を演算する手段と、
(f)上記一方の光の位相と上記他方の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させ、上記所定の位相間隔をあけて連続して撮像された複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成し、上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求め、上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像する干渉縞画像の枚数を減少し、枚数を減少しても従来の装置と変わらない精度で光学系や光学系構成要素の波面収差を評価できる。その結果、波面収差の評価に費やされる時間が減少される。
以下、本発明の最良の形態を説明する。なお、明細書及び請求の範囲を通じて、「光学系」は、単一の光学構成要素又は単一の光学部品で構成された光学装置だけでなく、複数の光学構成要素又は複数の光学部品を組み合わせて構成された光学装置の両方を含む。また、以下の説明の中で説明するレンズとは、単一のレンズで構成されている場合だけでなく、複数のレンズを組み合わせて構成されたレンズも含む。さらに、光学技術の当業者にとっては周知のことであるが、ある位相と別の位相が同一とは、両者の位相差が完全に一致している場合だけでなく、それらの間に2π又は2πn(n:整数)の位相差を含む場合も含む。
第1の実施形態:
図1に示す第1の実施形態の波面収差評価装置110の構成と動作を概略説明すると、光源112から出射される光の移動経路上にはその光軸とほぼ45度の角度をもって傾斜させたハーフミラー114が配置されており、光源112から出射された平行光の一部がハーフミラー114で反射し、残りの光がハーフミラー114を透過するようにしてある。ハーフミラー114で反射した光の前方には反射ミラー116が配置されており、この反射ミラー116に入射した光を反射してハーフミラー114に向かって送り返すようにしてある。反射ミラー116は、ミラー駆動装置であるピエゾ素子130に連結されており、ハーフミラー114で反射した光の光軸と平行な方向126に所定距離128だけ移動できるようにしてある。ハーフミラー114を挟んで反射ミラー116の反対側には、反射ミラー116で反射し、更にハーフミラー114を透過した光を結像する結像レンズ118と、結像レンズ118で結像された光像を受像する撮像素子124が配置されている。一方、ハーフミラー114を透過した光の前方には、波面収差評価装置110によって評価される光学系である凸レンズ120が配置されており、ハーフミラー114を透過した平行光が凸レンズ120に入射されるようにしてある。実施の形態では、光学系としてレンズ120が示してあるが、光学系はこれに限るものではない。また、レンズ120の前方には、レンズ120を透過した光を反射してレンズ120に送り戻すと共にレンズ120を再透過する光が平行光となる曲率の反射面を有する球面ミラー122が配置されている。撮像素子124とピエゾ素子130は撮像制御部(撮像制御手段)132と電気的に接続されており、撮像制御部132から出力される制御信号に基づいて、ピエゾ素子130が反射ミラー116を光軸方向126に移動するとともに、撮像素子124が該撮像素子124に入射される光像を撮像するようにしてある。また、撮像素子124は、波面収差演算部134と電気的に接続されており、波面収差演算部134は撮像素子124で撮像した光像信号からレンズ120の波面収差を評価するようにしてある。
このように構成された波面収差評価装置110によれば、光源112から出力された平行光は、ハーフミラー114で2つに分離される。ハーフミラー114で反射した一方の光(第1の光)Aは、ミラー116で反射された後、ハーフミラー114を透過して結像レンズ118に入射する。ハーフミラー14を透過した他方の光(第2の光)A’は、集光レンズ120で集光され、さらに球面ミラー22で反射された後、再びレンズ120を透過して平行光に調整される。次に、平行光に再び調整された第2の光A’は、ハーフミラー114で反射した後、第1の光Aと重ねられて結像レンズ118に入射する。結像レンズ118に入射された第1の光Aと第2の光A’は撮像素子124に入射される。撮像素子124が受像する光の干渉縞画像は、撮像制御部132で指示された適当なタイミングで干渉縞画像として撮像され、撮像された干渉縞画像が波面収差演算部134に送信されて処理され、レンズ120の波面収差が評価される。
以上の評価処理において、ピエゾ素子130は、反射ミラー116を一定の速度で、ハーフミラー114から遠ざかる方向又は接近する方向に所定の移動量(δ)だけ移動し、第1の光Aの光路長と第2の光A’の光路長との光路長差Δを移動量の2倍(2δ)だけ増加又は減少する。撮像素子124は、該撮像素子124に入射される干渉縞画像を撮像制御部132から送信されるタイミングで取得し、波面収差演算部134に送信する。波面収差演算部134は、撮像素子124から出力された干渉縞画像の画像データをもとに、以下に説明する方法で、レンズ120の波面収差を評価する。
具体的に説明すると、撮像制御部132は、第1の光Aの光路長と第2の光A’の光路長との光路長差Δ’を光の波長λの1/4ずつ増加して複数の画像(実施の形態では6つの画像a〜f)を撮像する。図2は、時間tとミラー16の光路長差Δとの関係を示す。ここで、画像aは、第1の光Aと第2の光A’との光路長差〔位相差〕が任意の値Δ〔Δ’:最小位相差〕の時に撮像された画像である。また、画像b〜fは、光路長差〔位相差〕がΔ+λ/4〔Δ’+π/2〕、Δ+2λ/4〔Δ’+2π/2〕、Δ+3λ/4〔Δ’+3π/2〕、Δ+4λ/4〔Δ’+4π/2〕、Δ+5λ/4〔Δ’+5π/2:最大位相差〕のときにそれぞれ撮像された画像である。したがって、画像a(位相差:Δ’)と画像e(位相差:Δ’+4π/2)は同位相であり、画像b(位相差:Δ’+π/2)と画像f(位相差:Δ’+5π/2)は同位相である。
波面収差演算部134は、6枚の画像a〜fから3つの干渉縞画像群G1〜G3を作成する。干渉縞画像群G1は、位相がπ/2ずつ異なる4つの連続する干渉縞画像a、b、c、dで構成される集合{a、b、c、d}である。同様に、干渉縞画像群G2は画像b、c、d、eで構成される集合{b、c、d,e}、干渉縞画像群G3は画像c、d、e、fで構成される集合{c、d、e、f}であり、これら3つの干渉縞画像群G1〜G3は、干渉縞画像cとdを共通の画像として含む。
波面収差演算部134は、干渉縞画像群G1〜G3に含まれる複数の干渉縞画像について、予め決められた画像上の一点(座標(x、y))の光強度Ixyを取得し、数5を用いて、数6〜数8に示すように、第1の光Aと第2の光A’との間の初期位相差Φxy1〜Φxy3を算出する。
Figure 2005345105
Figure 2005345105
Figure 2005345105
Figure 2005345105
次に、波面収差演算部134は、Φxy1〜Φxy3を平均して平均初期位相差Φxy(平均値)を求め、この平均初期位相差からレンズ120の波面収差を評価する。または、波面収差演算部134は、3つの初期位相差Φxy1〜Φxy3をもとに別々に波面収差を計算し、計算された3つの波面収差を平均して、被検レンズ120の波面収差として評価してもよい。
このように、実施の形態1の波面収差評価装置は、12枚の干渉縞画像から3つの初期位相差を求める従来の波面収差評価装置に比べ、作成される干渉縞画像が大幅に(すなわち、6枚に)減少するため、波面評価に要する計算時間が略半分になり、またその評価結果は従来の波面収差評価装置及び方法と同一の精度で得られる。
なお、以上の説明では、各干渉縞画像群に含まれる4つの画像は光路長差がλ/4ずつ異なる、連続した4つの画像であったが、上述のように、画像aと画像eは同位相であり、画像bと画像fも同位相であるから、3つの群G1〜G3を集合{e、f、c、d、}集合{f,c,d,a}、集合{c,d,a,b}で構成することもできる。また、3つの群G1〜G3の他に集合{a、f、c、d}、{f、c、d、e}等の干渉縞画像群を作成し、それら複数の干渉縞画像群を用いて計算された4つ又はそれ以上の初期位相差から光学系の波面収差を評価してもよい。
また、ミラー116をλ/16ずつ移動して第1の光Aと第2の光A’の光路長差がλ/8ずつ異なる9つの干渉縞画像a〜iを作成し、これらの干渉縞画像から三つの画像群G’1〜3(集合{a、b、c、d、e、f、g}、{b、c、d、e、f、g、h}、{c、d、e、f、g、h、i})を作成し、画像群G`1〜3それぞれに含まれる複数の干渉縞画像の予め決められた画像上の一点(座標(x、y))の光強度Ixyから初期位相差Φxyを数9の式を用いて画像群それぞれの数10〜12に示される初期位相差Φ’xy1〜3を求め、これらの初期位相差の平均から光学系の波面収差を評価してもよい。
Figure 2005345105
Figure 2005345105
Figure 2005345105
Figure 2005345105
第2の実施形態:
第2の実施形態の波面収差評価装置は、第1の実施形態の波面収差と同様に、レンズなどの光学系の波面収差を算出するものであり、フィゾー型の干渉光学系を用いたものである。
本実施形態の波面収差評価装置を図3に示す。図示する波面収差評価装置210において、光源212から出射される平行光の光軸上にはその光軸とほぼ45度の角度をもって傾斜させた第1のハーフミラー214が配置されている。また、第1のハーフミラー214の更に前方には、第2のハーフミラー216が光軸と直交する方向に配置されている。第2のハーフミラー216は、ミラー駆動装置であるピエゾ素子230に駆動連結されており、撮像制御装置232からの指令に基づいて、光軸と平行な方向226に移動するようにしてある。さらに、第2のハーフミラー216の前方には、波面収差評価装置210で波面収差が評価される光学系としてレンズ220と、このレンズ220で集光された光を反射してレンズ220に向けて送り返す球面ミラー222が配置されている。球面ミラー222の曲率は、これに反射されてレンズ220を透過した光が再び平行光となるように決められている。第2のハーフミラー216で反射された光(第1の光)Aと、球面ミラー222で反射された後に第2のハーフミラー216を透過する光(第2の光)A’が第1のハーフミラー214で反射され後に進行する方向には結像レンズ224と撮像素子224が配置されており、撮像素子124が該撮像素子124に入射される第1の光Aと第2の光A’の干渉縞画像を撮像するようにしてある。そのため、撮像素子224は、撮像制御装置232と波面収差演算部234と電気的に接続されており、波面収差演算部134が撮像素子224で撮像した光像信号からレンズ220の波面収差を評価するようにしてある。
このように構成された波面収差評価装置210において、光源212から出射した光はハーフミラー214を透過する。ハーフミラー214を透過した光は、ハーフミラー216によって2つに分割される。ハーフミラー216に反射された一方の分割光である第1の光Aは、ハーフミラー214によって反射され、結像レンズ218に向けて進行する。一方、ハーフミラー216を透過した他方の分割光である第2の光A’は、レンズ220に入射される。レンズ220から出射した光は、球面ミラー222によって反射され、再びレンズ220を透過して平行光に復元された後、ハーフミラー216を透過し、第1の光Aと重ね合わされ、ハーフミラー214で反射されて結像レンズ218に向けて進行する。結像レンズ218に入射された第1の光Aと第2の光A’は、撮像手段である撮像素子224に入射されて干渉縞画像として撮像される。
撮像制御部232はピエゾ素子230を駆動し、ハーフミラー216を一定の速度で光軸方向に所定の移動量(δ)だけ移動し、第1の光Aの光路長と第2の光A’の光路長との光路長差Δを移動量の2倍(2δ)だけ増加又は減少する。撮像素子224は、該撮像素子224に入射される干渉縞画像を撮像制御部232から送信されるタイミングで取得し、波面収差演算部234に送信する。波面収差演算部234は、撮像素子224から出力された干渉縞画像の画像データをもとに、第1の実施の形態で説明した方法と同様の方法で、レンズ220の波面収差を評価する。
第3の実施形態:
第1および第2の実施形態の波面収差評価装置は、レンズ等の光学系の波面収差を評価するものであったが、本実施の形態では別の光学系の波面収差も評価できる。ここで、評価される光学系は、光ディスク方式の情報記憶媒体、例えば、DVDに情報を読み書きする光ヘッドである。
図4は、実施の形態3の波面収差評価装置310を示す。波面収差評価装置310は、マッハツェンダ型の干渉光学系を用いており、波面収差評価装置310で評価する光ヘッド300は、光源と複数の光学部品(例えば、レンズ、ミラー等)で構成された光学系302を備えている。光ヘッド300から出射される光の光軸上には、この出射された光を平行光に調整するコリメータレンズ312と、レンズ312を透過した平行光を第1の光Aと第2の光A’に分割するハーフミラー314が配置されている。ハーフミラー314を透過した第1の光Aの光軸上には反射ミラー316が配置されている。また、反射ミラー316で反射された光の光軸上には、ハーフミラー318が配置されている。さらに、ハーフミラー318で反射された光の光軸上には、集光レンズ320と撮像素子332が配置されている。一方、ハーフミラー314で反射した第2の光A’の光軸上には、反射ミラー322が配置されている。反射ミラー322で反射された光の光軸上には、集光レンズ324と、集光レンズ324で集光された光を透過するピンホール328が形成されたフィルタ326と、フィルタ326を透過した光を再び平行光に変換するコリメータレンズ330が配置され、このレンズ330から出射する第2の光A’が、ハーフミラー318を透過して第1の光Aに重ね合わされ、レンズ320を介して撮像素子332に受像されるようにしてある。
この波面収差評価装置310において、第1の光Aと第2の光A’との光路長差を変化させるために、実施の形態では、反射ミラー316とハーフミラー318が一つの可動テーブル334に支持されており、この可動テーブル334がテーブル移動装置であるピエゾ素子338の駆動に基づいて、レンズ320に向かって進退できるようにしてある。また、上述した実施の形態と同様に、撮像素子332とピエゾ素子338は撮像制御部340と電気的に接続され、撮像素子332は更に波面収差演算部342と電気的に接続されている。
このように構成された波面収差評価装置310において、光ヘッド300から出射された光は、コリメータレンズ312によって平行光に調整された後、ハーフミラー314によって2つに分割される。ハーフミラー314を透過した第1の光Aは、ミラー316に反射され、続いてハーフミラー318に反射されて結像レンズ320に向かって進行する。一方、ハーフミラー314で反射された第2の光A’は、ミラー322で反射され、子レンズ324でフィルタ326のピンホール328に入射される。その結果、第2の光A’の光軸を中心とする成分光だけが取り出される。次に、フィルタ326を通過した第2の光A’は、コリメータレンズ330によって平行光に調整され、ハーフミラー318を透過して第1の光Aと重ね合わされ、結像レンズ320に向かって進行する。結像レンズ320に入射された第1の光Aと第2の光A’は、撮像素子332に入射されて干渉縞画像として撮像される。
また、撮像制御部340はピエゾ素子338を駆動し、テーブル334とこれに固定された反射ミラー316とハーフミラー318をレンズ320に向けて一定の速度で移動して第1の光Aの光路長と第2の光A’の光路長との光路長差Δを増加又は減少する。撮像素子332は、該撮像素子332に入射される干渉縞画像を撮像制御部340から送信されるタイミングで取得し、波面収差演算部342に送信する。波面収差演算部342は、撮像素子332から出力された干渉縞画像の画像データをもとに、第1の実施の形態で説明した方法と同様の方法で、光ヘッド300の光学系302の波面収差を評価する。
第1〜3の実施形態において、干渉縞を形成する2つの光(第1の光Aと第2の光A’)の一方の光路長を変更することによって2つの光の位相差を設けたが、2つの光両方の光路長を変更させて2つの光の位相差を設けてもよい。
第4の実施形態.
第4の実施形態は、第1〜3の実施の形態とは異なり、回折格子からのシアリング干渉光の干渉縞画像から波面収差を評価する。
図5は、実施の形態4の波面収差評価装置410を示す。波面収差評価装置410において、光ヘッド400は、光源と複数の光学部品(例えば、レンズ、ミラー等)で構成された光学系402を備えている。光ヘッド400から出射される光の焦点位置には透過型回折格子412が配置されている。回折格子412は、光軸と直交する方向に平行に伸びる多数の格子溝が形成されている。また、回折格子412は、移動装置であるピエゾ素子422に連結されており、格子溝と直交する方向(直交する方向とその方向成分を含む方向)420に移動できるようにしてある。回折格子412を透過した光の光軸上には、回折格子412を透過した光を平行光に調整するこりメートレンズ414と、この平行光を集光する集光レンズ416と、集光された光を受像する撮像素子418が配置されている。また、上述した実施の形態と同様に、撮像素子418とピエゾ素子422は撮像制御部424と電気的に接続され、撮像素子418は更に波面収差演算部426と電気的に接続されている。
このように構成された波面収差評価装置410によれば、光ヘッド400から出射された光は回折格子412に結像されて回折される。回折格子412から出射された0次回折光(第2の光A)と±1次回折光(第1の光A’)は、検出レンズ414で重ね合わされ、それら0次回折光と+1次回折光又は−1次回折光とが重なり干渉縞を形成する。このとき、0次回折光と+1次光、0次光と−1次光の交角θは適当に設定されている。次に、レンズ414上で重ねられた干渉縞は、結像レンズ416で結像され、撮像素子418に干渉縞画像として撮像される。
回折格子412は、ピエゾ素子422の駆動に基づいて、格子溝と直交する方向420に移動する。これにより、±1次回折光の位相が変化する。回折格子412の移動とそれに起因する±1次回折光の位相変化の関係が図6に示されている。図示するように、回折格子412は、一定の間隔pで凸部と凹部(格子溝)を有する。点Qは、回折格子412の凸部の端と光軸が交わる点である。点Q’は、回折格子412が420方向にΔd移動したときに光軸と交わる点である。図面上、回折格子412を基準として、点Q’から出射する+1次回折光(点線)と点Qから出射する+1次回折光(実線)が重ねて示してある。
図示するように、0次回折光は、回折格子412の垂直方向に進行するため、回折格子412が方向420に移動しても、その位相は変化しない。これに対し、+1次回折光は回折格子412面から0次回折光に対して角度θをもって出射する。また、回折格子412の移動量がΔdに達するまで、回折格子412から出射される+1次回折光の位相は同一である。そして、回折格子412がΔdだけ移動した時点で、+1次回折光の位相が変化する。その変化した位相の位相量ΔΦ+1は、数13で表すことができる。
Figure 2005345105
−1次回折光も、+1次回折光の位相変化と同様に、回折格子412がΔdだけ移動した時点で位相が変化する。そして、−1次回折光の位相変化量は、+1次回折光と同一であるが、符合が異なる。このように、回折格子412を格子溝と直交する方向420に移動すると、0次回折光以外の回折光に位相変化が生じる。
したがって、撮像制御部424は、ピエゾ素子422によって回折格子412を格子溝と直交する方向420に移動し、移動量が所定の移動量ごとに撮像素子418を起動して0次回折光と+1次回折光、0次回折光と−1次回折光の干渉縞画像を撮像する。例えば、撮像制御部424は、回折格子412が格子ピッチpの1/4移動する度に、撮像素子418を起動して干渉縞画像を撮像する。撮像素子418に撮像された6つの干渉縞画像a〜fを図7に示す。画像a〜fは、0次光(第2の光A’)と±1次回折光(第1の光A)との間の位相がπ/2ずつ異なる干渉縞画像であり、画像aと画像e、画像bと画像fは同位相である。
波面収差演算手段426は、第1の実施の形態で説明した方法により、撮像素子418が撮像した複数の干渉縞画像をもとに、光ヘッド400の光学系402の波面収差を評価する。
本実施形態においては、透過型の回折格子を用いているが、反射型の回折格子でも同様に、光学系(光ヘッド400の光学系402)の波面収差を評価することができる。
第1の実施形態の波面収差評価装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態の波面収差評価装置において、複数の画像a〜fを撮像したときの、ミラーの移動量と時間とを示した図である。 第2の実施形態の波面収差評価装置の概略構成を示す図である。 第3の実施形態の波面収差評価装置の概略構成を示す図である。 第4の実施形態の波面収差評価装置の概略構成を示す図である。 第4の実施形態の波面収差評価装置の位相差を変化させる方法を説明するための図である。 第4の実施形態の波面収差評価装置が撮像した干渉縞画像a〜fである。 従来の波面収差評価装置の概略構成を示す図である。 従来の波面収差評価装置が撮像した干渉縞画像a〜fである。 従来の波面収差評価装置において、複数の画像a〜fを撮像したときの、ミラーの移動量と時間とを示した図である。
符号の説明
10:波面収差評価装置、12:光源、14:ハーフミラー、16:ミラー、18:結像レンズ、20:被評価レンズ、22:球面ミラー、24:撮像素子、26:光軸方向、28:規定量、30:ピエゾ素子、32:撮像制御部、34:波面収差評価手段、110:波面収差評価装置、112:光源、114:ハーフミラー、116:ミラー、118:結像レンズ、120:被評価レンズ、122:球面ミラー、124:撮像素子、126:光軸方向、128:規定量、130:ピエゾ素子、132:撮像制御部、134:波面収差評価手段、210:波面収差評価装置、212:光源、214:ハーフミラー、216:ハーフミラー、218:結像レンズ、220:被評価レンズ、222:球面ミラー、224:撮像素子、226:光軸方向、230:ピエゾ素子、232:撮像制御部、234:波面収差評価手段、300:光ヘッド、302:光学系、310:波面収差評価装置、312:コリメータレンズ、314:ハーフミラー、316:ミラー、318:ハーフミラー、320:結像レンズ、:322 ミラー、324:焦光レンズ、326:フィルタ、328:ピンホール、330:コリメータレンズ、332 撮像素子、334:ユニット、336:方向、338:ピエゾ素子、340:撮像制御部、342:波面収差評価手段、400:光ヘッド、402:光学系、410:波面収差評価装置、412:回折格子、414:検出レンズ、416:結像レンズ、418:撮像素子、420:並列方向、422:ピエゾ素子、424:撮像制御部、426:波面収差評価手段

Claims (8)

  1. 光学系の波面収差を評価する波面収差評価方法であって、
    (a)少なくともいずれか一方が上記光学系の波面収差を含む第1と第2の光を重ねて干渉縞を形成する工程と、
    (b)上記第1の光の位相と上記第2の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させる工程と、
    (c)上記所定の位相間隔ごとに干渉縞画像を撮像する工程と、
    (d)上記所定の位相間隔をあけて連続する複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成する工程と、
    (e)上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求める工程と、
    (f)上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する工程とを有することを特徴とする波面収差評価方法。
  2. 上記所定の位相間隔がπ/2であり、
    上記画像群が4つの干渉縞画像a〜dを含み、
    波面収差が、上記第1の光と上記第2の光との間の初期位相差Φxyから評価され、
    上記工程(e)は、上記4つの干渉縞画像a〜dに含まれる任意の同一点の光強度Ixy(a)〜Ixy(d)を用いて、以下の式で定義される初期位相差Φxyを求め、
    Figure 2005345105
    上記工程(f)は、上記複数の画像群について上記工程(e)で求めた初期位相差Φxyを平均して上記光学系の波面収差を評価することを特徴とする請求項1に記載の波面収差評価方法。
  3. 上記所定の位相がπ/4であり、
    上記干渉縞画像群が7つの干渉縞画像a〜gを含み、
    波面収差が、上記第1の光と上記第2の光との間の初期位相差Φxyから評価され、
    上記工程(e)は、上記7つの干渉縞画像a〜gに含まれる任意の同一点の光強度Ixy(a)〜Ixy(g)を用いて、以下の式で定義される初期位相差Φxyを求め、
    Figure 2005345105
    上記工程(f)は、上記複数の画像群について上記工程(e)で求めた初期位相差Φxyを平均して上記光学系の波面収差を評価することを特徴とする請求項1に記載の波面収差評価方法。
  4. 光学系の波面収差を評価する波面収差評価装置であって、
    (a)一つの光を2つの光に分離する手段と、
    (b)上記分離された一方の光又は他方の光若しくはそれらの両方に上記光学系の波面収差を与える手段と、
    (c)少なくともいずれか一方に波面収差が与えられた上記一方と他方の光を重ねる手段と、
    (d)上記重ねられた2つの光の干渉縞を撮像する手段と、
    (e)上記一方の光の位相と他方の光の位相との間に位相差を設ける手段と、
    (f)上記撮像された干渉縞から上記波面収差を演算する手段と、
    (g)上記一方の光の位相と上記他方の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させ、上記所定の位相間隔をあけて連続して撮像された複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成し、上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求め、上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する手段とを有することを特徴とする波面収差評価装置。
  5. 光学系の波面収差を評価する波面収差評価装置であって、
    (a)上記光学系から出射された上記波面収差を含む光を2つの光に分離する手段と、
    (b)上記分離された一方の光の位相と他方の光の位相との間に位相差を設ける手段と、
    (c)上記波面収差が与えられた一方の光と残る他方の光を重ねる手段と、
    (d)上記重ねられた2つの光の干渉縞を撮像する手段と、
    (e)上記撮像された干渉縞から上記波面収差を演算する手段と、
    (f)上記一方の光の位相と上記他方の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させ、上記所定の位相間隔をあけて連続して撮像された複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成し、上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求め、上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する手段とを有することを特徴とする波面収差評価装置。
  6. 光学系の波面収差を評価する波面収差評価装置であって、
    (a)上記光学系から出射された上記波面収差を含む光を2つの光に分離する手段と、
    (b)上記分離された一方の光の位相と他方の光の位相との間に位相差を設ける手段と、
    (c)上記波面収差が与えられた一方の光と残る他方の光を重ねる手段と、
    (d)上記重ねられた2つの光の干渉縞を撮像する手段と、
    (e)上記撮像された干渉縞から上記波面収差を演算する手段と、
    (f)上記一方の光の位相と上記他方の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させ、上記所定の位相間隔をあけて連続して撮像された複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成し、上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求め、上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する手段とを有することを特徴とする波面収差評価装置。
  7. 上記位相差を設ける手段は、上記一方の光又は他方の光若しくはそれらの両方の光路長を変化させる手段を含むことを特徴とする請求項4〜6のいずれか一に記載の波面収差評価装置。
  8. 光学系の波面収差を評価する波面収差評価装置であって、
    (a)回折格子と、
    (b)上記光学系から出射された上記波面収差を含む光を上記回折格子に入射する手段と、
    (c)上記回折格子を格子溝と直交する方向に移動させて上記光を第1の光と第2の光に分離すると共に分離された上記第1の光の位相と上記第2の光の位相との間に位相差を設ける手段と、
    (c)上記波面収差が与えられた第1の光と第2の光を重ねる手段と、
    (d)上記重ねられた2つの光の干渉縞を撮像する手段と、
    (e)上記撮像された干渉縞から上記波面収差を演算する手段と、
    (f)上記一方の光の位相と上記他方の光の位相との位相差を、所定の位相間隔2π/n(n:2以上の整数)をあけて、最小位相差と最大位相差との差が少なくとも(2π/n)・(n+1)を超えるまで変化させ、上記所定の位相間隔をあけて連続して撮像された複数の干渉縞画像からなる画像群を複数作成し、上記複数の画像群のそれぞれについて、上記画像群に含まれる複数の画像から波面収差を求め、上記複数の画像群について求めた複数の波面収差を平均して上記光学系の波面収差を評価する手段とを有することを特徴とする波面収差評価装置。
JP2004161343A 2004-05-31 2004-05-31 波面収差評価方法および波面収差評価装置 Pending JP2005345105A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004161343A JP2005345105A (ja) 2004-05-31 2004-05-31 波面収差評価方法および波面収差評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004161343A JP2005345105A (ja) 2004-05-31 2004-05-31 波面収差評価方法および波面収差評価装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005345105A true JP2005345105A (ja) 2005-12-15

Family

ID=35497649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004161343A Pending JP2005345105A (ja) 2004-05-31 2004-05-31 波面収差評価方法および波面収差評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005345105A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010212460A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Canon Inc 計測装置、露光装置及びデバイス製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010212460A (ja) * 2009-03-10 2010-09-24 Canon Inc 計測装置、露光装置及びデバイス製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5394317B2 (ja) 回転対称非球面形状測定装置
KR100389017B1 (ko) 모아레무늬 발생기를 적용한 위상천이 영사식 모아레방법및 장치
JP5149486B2 (ja) 干渉計、形状測定方法
JP2022502628A (ja) ライダーセンシング装置
JP5336890B2 (ja) 計測装置、露光装置及びデバイス製造方法
JP2010533895A (ja) 一対の回折光学要素を備える光学デバイス
JP2006268004A (ja) 顕微鏡装置
JP4895353B2 (ja) 干渉計、及び形状の測定方法
JP5849231B2 (ja) 表面形状測定装置及び方法
WO2019053998A1 (ja) 距離測定モジュール
US20200141722A1 (en) Method and Arrangement for Robust, Depth-Scanning/Focusing Strip Triangulation by Means of a Plurality of Wavelets
JP5278522B2 (ja) 顕微鏡装置
JP2013002934A (ja) 形状測定装置並びに深さ測定装置及び膜厚測定装置
JP3082533B2 (ja) レーザードップラー速度計
JP2011085432A (ja) 軸上色収差光学系および三次元形状測定装置
JP4542108B2 (ja) セグメントグレーティングアライメント装置
KR20040055014A (ko) 다중채널 위상천이 모아레 기법을 이용한 3차원 형상측정기
JP2005345105A (ja) 波面収差評価方法および波面収差評価装置
JP2006349382A (ja) 位相シフト干渉計
KR101423829B1 (ko) 투영격자의 진폭을 적용한 3차원 형상 측정장치 및 방법
JP4023917B2 (ja) 光学式変位測定装置
KR102142106B1 (ko) 비 간섭성 광 회절 단층 촬영을 위한 고속 입사각 스캐닝 장치
JP2009244227A (ja) 光波干渉測定装置
JP2595050B2 (ja) 微小角度測定装置
JP2775519B2 (ja) 参照レティクルを用いた2重焦点装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070320

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090602