JP2005344326A - スライド扉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スライド扉を取り外すことなく、ローラ部材の交換作業を容易に行うことができるようにしたスライド扉装置を提供する。
【解決手段】 庫体1の開口部2の上部側に水平に配設される案内レール3と、開口部を開閉する扉体5と、扉体の上部に装着されて案内レールを転走可能な吊り車輪7と、扉体の下端部と庫体の開口部近傍の床面8との対向する位置に形成され、扉体を閉鎖する際に互いに係合して扉体を開口部に押圧する密閉移動手段10とを有するスライド扉装置において、密閉移動手段は、扉体の下端部に装着される扉引寄せ部材11,12と、庫体の開口部近傍の床面に配設され、閉鎖位置における扉体の外方に係合するガイドローラ14A,14Bを具備し、ガイドローラを、扉引寄せ部材に回転自在に接触するローラ部材15と、ローラ部材を回転自在かつ着脱可能に装着するローラブラケット16とで構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 庫体1の開口部2の上部側に水平に配設される案内レール3と、開口部を開閉する扉体5と、扉体の上部に装着されて案内レールを転走可能な吊り車輪7と、扉体の下端部と庫体の開口部近傍の床面8との対向する位置に形成され、扉体を閉鎖する際に互いに係合して扉体を開口部に押圧する密閉移動手段10とを有するスライド扉装置において、密閉移動手段は、扉体の下端部に装着される扉引寄せ部材11,12と、庫体の開口部近傍の床面に配設され、閉鎖位置における扉体の外方に係合するガイドローラ14A,14Bを具備し、ガイドローラを、扉引寄せ部材に回転自在に接触するローラ部材15と、ローラ部材を回転自在かつ着脱可能に装着するローラブラケット16とで構成する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、スライド扉装置に関するもので、更に詳細には、建造物の庫体の出入口用開口部の上部側に水平状に配設される案内レールと、上記出入口用開口部を開閉する扉体と、上記扉体の上部に装着されて、上記案内レールに転走可能に係合する吊り車輪と、上記扉体を出入口用開口部に密閉にする密閉移動手段とを具備するスライド扉装置に関するものである。
一般に、冷蔵庫等の出入口用開口部を開閉する扉の開閉手段として、スライド扉が広く使用されている。従来、この種のスライド扉は、冷蔵庫等の出入口用開口部の閉鎖時に、スライド扉を庫体の出入口用開口部の周縁に圧接して庫体内の雰囲気を維持する構造となっている。
上記従来のスライド扉装置として、例えば、冷蔵庫等におけるスライド扉の下端部に備えられたローラが、スライド扉の閉鎖位置の床面に設けられたガイド板によって庫体側に偏移するように案内して、スライド扉も庫体の開口部に圧接して冷蔵庫等の庫体の開口部の気密状態を維持する構造のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、冷蔵庫等におけるスライド扉の下端部に、この扉体の移動方向に沿って平行に延在する2つのガイド溝と、庫体の開口部の床面に取り付けられたブラケットに回転自在に装着されるガイドローラとを形成し、扉体の閉鎖状態時にガイド溝とガイドローラが互いに係合して扉体を庫体の密閉位置に押圧する構造のものも知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2000−146417(「特許請求の範囲」、段落番号0017〜0023、図1、図2)
特開2000−88441(「特許請求の範囲」、段落番号0025,0026、図1、図2、図11)
しかしながら、前者すなわち特開2000−146417に記載のものにおいては、ローラがスライド扉の下端部に配設されているため、何らかの原因でローラが破損した場合にローラを交換するには、スライド扉を取り外す必要があるので、ローラの交換作業に手間がかかると共に、交換作業中に冷蔵庫等の庫体内の雰囲気が損なわれるという問題があった。
また、後者すなわち特開2000−88441に記載のものにおいては、ガイドローラを、床面に取り付けられたブラケットに回転自在に装着する構造であるが、ガイドローラとブラケットとが、特殊リング固定になっているので、何らかの原因でローラが破損した場合には、ブラケットごと交換する必要があり、交換部品のコストが高くなるという問題があった。また、ガイドローラ及びブラケットを交換するには、上記特開2000−146417に記載のものと同様に、スライド扉を取り外す必要があるので、ガイドローラの交換作業に手間がかかると共に、交換作業中に冷蔵庫等の庫体内の雰囲気が損なわれるという問題があった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、スライド扉を取り外すことなく、ローラ部材の交換作業を容易に行うことができるようにしたスライド扉装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明のスライド扉装置は建造物の庫体の出入口用開口部の上部側に水平に配設される案内レールと、上記出入口用開口部を開閉する扉体と、この扉体の上部に装着されて、上記案内レールに転走可能に係合する吊り車輪と、上記扉体の下端部と上記庫体の出入口用開口部近傍の床面との対向する位置に形成され、扉体を閉鎖する際に互いに係合して扉体を庫体の出入口用開口部に押圧する密閉移動手段と、を具備するスライド扉装置において、 上記密閉移動手段は、上記扉体の下端の側部における開閉移動の先端部側及び後端部側に装着される扉引寄せ部材と、上記庫体の出入口用開口部近傍の床面に配設され、閉鎖位置における扉体の上記扉引寄せ部材に、扉体の外方側に係合するガイドローラとを具備し、 上記ガイドローラを、上記扉引寄せ部材に回転自在に接触するローラ部材と、このローラ部材を回転自在かつ着脱可能に装着するローラブラケットとで構成してなる、ことを特徴とする(請求項1)。
また、上記ローラ部材を円筒状部材にて形成し、 上記ローラブラケットを、床面に固定される取付板と、この取付板の上面に立設される垂直軸とで構成し、 上記ローラ部材を上記垂直軸に回転自在及び着脱可能に装着し、垂直軸の上端に開設されたねじ穴にワッシャを介してねじ結合されるねじ部材によって垂直軸に止着してなる、ことを特徴とする(請求項2)。
この発明において、上記扉引寄せ部材及びローラ部材を合成樹脂製部材にて形成する方が好ましい(請求項3)。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、密閉移動手段を、扉体の下端の側部における開閉移動の先端部側及び後端部側に装着される扉引寄せ部材と、庫体の出入口用開口部近傍の床面に配設され、閉鎖位置における扉体の扉引寄せ部材に、扉体の外方側に係合するガイドローラを形成することによって、扉体を閉鎖位置に移動した際に、扉引寄せ手段とガイドローラとが係合し、扉体を庫体の出入口用開口部に押圧することができるので、スライド扉によって庫体の出入口用開口部を密閉することができる。また、扉体の外方側の床面にガイドローラを配設することによって、ガイドローラのローラ部材が破損又は摩耗した場合に、扉体を取り外すことなく、ローラ部材の交換作業を容易に行うことができる。したがって、スライド扉を閉鎖した状態でローラ部材の交換作業を行うことができるので、庫体内の雰囲気を維持した状態でローラ部材の交換を行うことができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、ローラ部材をローラブラケットの垂直軸に回転自在及び着脱可能に装着し、垂直軸の上端に開設されたねじ穴にワッシャを介してねじ部材をねじ結合することによって、上記(1)に加えて、更に、ローラ部材の交換作業を容易に行うことができる。
(3)請求項3記載の発明によれば、扉引寄せ部材及びローラ部材を合成樹脂製部材にて形成することによって、上記(1)又は(2)に加えて、接触部(圧接部)の摩耗を少なくすることができ、また、摩耗又は破損した場合に安価に交換することができる。
以下に、この発明に係るスライド扉装置の最良の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは、この発明に係るスライド扉装置をプレハブ式冷蔵庫に適用した場合について説明する。
図1は、この発明に係るスライド扉装置の一例を示す概略正面図、図2は、上記スライド扉装置を示す断面図、図3は、この発明における密閉移動手段を示す拡大側面図、図4は、図1のI−I線に沿う断面図である。
上記スライド扉装置は、プレハブ式冷蔵庫の庫体1に開設された出入口用開口部2(以下に開口部2という)の上部側に水平状に配設される案内レール3と、この案内レール3を直線状に載置固定するレール取付部材4と、開口部2を開閉する扉体5と、この扉体5の上端部にブラケット6を介して装着されると共に、案内レール3を転走する吊り車輪7と、扉体5の下端部と庫体1の開口部2近傍の床面8との対向する位置に形成され、扉体5を閉鎖する際に互いに係合して扉体5を庫体1の開口部2に押圧する密閉移動手段10とによって主に構成されている。なお、扉体5の下端には、床面8に接触するずれパッキン57が垂下状に装着されている。また、開口部2の開口縁部には、開口枠21が装着されており、開口部2の開口縁に沿ってパッキン受座71が周設されている(図2及び図4参照)。
上記案内レール3は、図1及び図2に示すように、レール面30が断面逆V字状に隆起する断面略矩形状の複数(この場合2個)のアルミニウム製押出形材レール基部31と、このレール基部31に連接される断面略矩形状のピース状のプラスチック製ガイド部材32とで構成されている。
上記ガイド部材32は、図1に示すように、扉体5の上部両端部に装着される吊り車輪7に対応するように、案内レール3の閉鎖側前端部と閉鎖側後端部(開放側前端部)及び開放側後端部に配設されている。このガイド部材32は、図2に示すように、上記庫体1側に向かって円弧状に屈曲する屈曲部(図示せず)が形成され、レール面34が、レール基部31のレール面30と同じ高さになるように組み付けられ(連接され)ており、一側方例えば外方の下辺には、床面8に対して水平に形成されると共に、後述する吊り車輪7の外周縁7bが転走可能な支持面36を有する車輪受け部35が形成されている。
上記のように構成されるレール基部31とガイド部材32は、庫体1に取付ボルト41をもって取り付けられるレール取付部材4に載置されると共に、固定ボルト(図示せず)をもって固定されている。この場合、レール取付部材4は、図2に示すように、レール基部31とガイド部材32とを載置する断面V字状の保持部42と、この保持部42の一端から傾斜状に延在する傾斜部43と、傾斜部43の先端に交差状に連結する垂直状の取付部44と、取付部44の下端と傾斜部43の下部とに連結される補強部45とからなるアルミニウム製押出形材にて形成されている。
このように形成されるレール取付部材4は、保持部42上にレール基部31とガイド部材32を互いに連接した状態で載置し、保持部42の外側から固定ボルトを螺合して、レール基部31とガイド部材32を固定する。そして、取付部44を庫体1の取付面に当接した状態で、取付ボルト41を取付部44に設けられた取付孔(図示せず)を貫通して庫体1に螺合することにより、レール基部31とガイド部材32を強固に固定することができる。
したがって、扉体5の閉鎖位置及び開放位置に対応させて、レール基部31とガイド部材32との連接位置を適宜代えることができるので、案内レール3の加工を容易にすることができると共に、案内レール3及び扉体5の組付けを容易にすることができる。
なお、レール取付部材4の端部には、扉体5のストッパ部材50が取り付けられている(図1参照)。また、上記扉体5の戸当り面には、ストッパ部材50に衝突する合成ゴム製のストッパ片54が取り付けられている(図1参照)。なお、扉体5の開放位置の床面8には、扉体5のストッパ部材55が取り付けられている(図1参照)。
一方、上記吊り車輪7は、扉体5の上端におけるスライド方向の両端側の2箇所に取り付けられており、案内レール3のレール面30,34の逆V字状に対応するV形溝7aと、上述したようにレール面30,34を転走すると共に、車輪受け部35の支持面36上を転走可能な外周縁7bとを具備している。また、吊り車輪7は、扉体5の取付状態{具体的には、扉体5が位置する床面8の凹凸や傾斜状態}に応じて位置調節が可能となっている。すなわち、扉体5の上端に固定されるL形状のブラケット6の垂直片61に設けられた垂直状の長孔(図示せず)内を摺動可能(上下移動可能)に取り付けられた支持軸62によって垂直方向に回転自在に装着されている(図2参照)。なお、ブラケット6の垂直片61の上端には、扉体5が自重によって下がるのを防止するためのストッパ機構63が設けられている。
このように形成される吊り車輪7は、案内レール3(具体的には、レール基部31及びガイド部材32)上をV形溝7a及び外周縁7bが転走することができると共に、扉体5の閉鎖及び開放時には案内レール3のガイド部材32の屈曲部に沿って閉鎖及び開放位置まで移動できる。また、ガイド部材32の屈曲部に沿って移動する際、車輪受け部35の支持面36によって、吊り車輪7の外周縁7bを支持すると共に、吊り車輪7を転走することができるので、扉体5を開閉する際に、吊り車輪7がレール基部31とガイド部材32との間をスムーズに転走することができ、扉体5の開閉を容易に行うことができる。
上記扉体5は、一対の表面板5aと、これら表面板5aの辺部間に介在される枠材5bと、両表面板5a及び枠材5bにて形成される空間内に発泡ポリウレタン等の発泡性の断熱性心材5cを充填したサンドイッチ構造となっており、この扉体5の庫体1側の上辺及び左右辺には、開口部2の開口枠21に周設されたパッキン受座71に圧接するパッキング70が周設されている(図2及び図4参照)。また、扉体5の上端には、扉体5の上端に対して高さ調節可能な脱輪防止部材56が着脱可能に装着されている。また、扉体5の庫体1側の下端部には、床面8に接触するずれパッキン57が垂下されている(図1及び図2参照)。なお、庫体1の開口枠21の適宜位置とパッキング受座71の適宜位置には解凍及び結露水防止用のヒータ(図示せず)が埋設されている。
一方、扉体5の閉鎖時における扉体5の外側下部と床面8には、密閉移動手段10が形成されている。
上記密閉移動手段10は、図1ないし図6に示すように、扉体5の下端の側部における開閉移動の先端部側に装着される第1の扉引寄せ部材11と、開閉移動の後端部側に装着される第2の扉引寄せ部材12と、庫体1の開口部2近傍の床面8に配設されて、扉体5の閉鎖位置における第1の扉引寄せ部材11に係合する第1のガイドローラ14Aと、第2の扉引寄せ部材12に係合する第2のガイドローラ14Bとによって構成されている。なお、扉体5の外方側の表面板5aの下端には、第1及び第2の扉引寄せ部材11,12間に連接されるプロテクタ13が装着されている。
上記第1及び第2の扉引寄せ部材11,12は、例えばポリアセタール樹脂(POM)等の合成樹脂製部材により形成されており、図4及び図5に示すように、扉体5の先端側端面及び後端側端面を覆う端片11a,12aと、この端片11a,12aから折曲されて、扉体5の外側の表面板5aの端部を覆うガイド片11b,12bとによって断面略L字状に形成されている。なお、端片11a,12aとガイド片11b,12bとの折曲部の外面は、ガイドローラ14A,14Bの後述するローラ部材15と係合し易いように、略円弧状に形成されている。
上記第1の扉引寄せ部材11のガイド片11bは、扉体5の閉鎖位置において、第1のガイドローラ14Aが接触すると共に、扉体5の開放位置において、第2のガイドローラ14Bが接触し、扉体5を庫体1側に押圧するガイド面11cと、このガイド面11cから扉体5の後端側に向かって下り勾配に傾斜して、上記プロテクタ13と連接する案内面11dとを具備している。
上記第2の扉引寄せ部材12のガイド片12bは、扉体5の閉鎖位置において、第2のガイドローラ14Bが接触し、扉体5を庫体1側に押圧する押圧面12cと、この押圧面12cからガイド片12bの先端に向かって下り勾配に傾斜して、プロテクタ13と連接するガイド傾斜面12dとを具備している。
なお、第1及び第2の扉引寄せ部材11,12の端片11a,12aには、取付孔11e,12eが穿設されており、それぞれ取付ねじ19を取付孔11e,12eに貫挿し、扉体5の下端部に埋設された埋木58にねじ込むことで、第1及び第2の扉引寄せ部材11,12を扉体5に取り付けることができる。
上記プロテクタ13は、アルミニウム製押出形材によって形成されており、図4及び図5に示すように、第1及び第2の扉引寄せ部材11,12と同一幅に形成され、第1及び第2の扉引寄せ部材11,12のガイド片11b,12bの先端に連接して連続する厚さに形成されている。なお、この場合、プロテクタ13は、図4及び図5に示すように、プロテクタ13の幅方向中央に等間隔に穿設された取付孔(図示せず)を貫通するビス13aを扉体5の下端部に埋設された埋木5dにねじ止めすることで固定される。あるいは、図示しない接着剤等によって扉体5の表面板5aに接着されている。このようにプロテクタ13を形成することによって、後述するローラ部材15とプロテクタ13とが接触するので、表面板5aの下端部を保護することができる。
上記第1及び第2のガイドローラ14A,14Bは、同一の形状で形成されており、図6及び図7に示すように、扉引寄せ部材11,12及びプロテクタ13に回転自在に接触するローラ部材15と、このローラ部材15を回転自在かつ着脱可能に装着するローラブラケット16とで主に構成されている。
上記ローラ部材15は、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)のような強靱、耐摩耗性、自己潤滑性等に富む合成樹脂製部材によって形成されており、扉引寄せ部材11,12及びプロテクタ13に接触する基部15aと、ローラブラケット16の後述する垂直軸16bに回転自在に装着される回転孔15bとを具備した円筒状に形成されている。
このようにローラ部材15を、強靱、耐摩耗性、自己潤滑性等に富むポリアセタール樹脂(POM)等の合成樹脂製部材にて形成することによって、扉体5の開閉をスムーズに行うことができる。また、ローラ部材15と第1及び第2の扉引寄せ部材11,12を共に合成樹脂製部材にて形成することにより、摩耗を少なくすることができる。
上記ローラブラケット16は、図6及び図7に示すように、図示しない取付ボルトによって床面8に取り付けられる矩形状の取付板16aと、この取付板16aの一隅部に垂直に立設され、ローラ部材15の回転孔15bに挿入される垂直軸16bとで形成されている。この場合、垂直軸16bの下端部には、装着されるローラ部材15が、扉体5の扉引寄せ部材11,12及びプロテクタ13に接触する高さに位置するように、段部16cが形成されている。また、垂直軸16bの先端には、ねじ穴16dが設けられており、装着されたローラ部材15を合成樹脂製のワッシャ17を介した止着ねじ18によって回転自在かつ着脱可能にねじ止めすることができる。また、取付板16aには、図4ないし図6に示すように、取付穴16e及び取付長孔16fが穿設されており、図示しない取付ボルトによって床面8に位置調節が可能に取り付けられている。
次に、この発明に係るスライド扉装置の動作態様について、図8を参照して説明する。まず、開放位置から閉鎖位置側に移動された扉体5は、第1の扉引寄せ部材11のガイド面11c、案内面11dが、順に第2のガイドローラ14Bのローラ部材15に接触しつつ閉鎖位置側に移動する(図8(a)参照)。次に、プロテクタ13が第2のガイドローラ14Bのガイド部材15と接触しつつ扉体5が閉鎖位置側に移動する(図8(b)参照)。ここで、扉体5が閉鎖位置付近に到達すると、第1の扉引寄せ部材11の端片11aが第1のガイドローラ14Aのローラ部材15に接触し、第2のガイドローラ14Bのローラ部材15と第2の扉引寄せ部材12のガイド傾斜面12dとが接触すると共に、押圧面12cが第2のガイドローラ14Bのローラ部材15と係合することで、扉体5の後端部側が庫体1側に押圧される(図8(c)参照)。この状態で、更に扉体5を閉鎖位置側へ移動させると、第1の扉引寄せ部材11とガイド片11bのガイド面11cが第1のガイドローラ14Aに乗り上げて係合すると共に、第2の扉引寄せ部材12のガイド片12bの押圧面12cとが係合することで、扉体5が庫体1側に押圧される。
このように、扉体5の閉鎖位置において、第1のガイドローラ14Aと第1の扉引寄せ部材11、及び、第2のガイドローラ14Bと第2の扉引寄せ部材12とが係合することによって、扉体5が庫体1の開口部2側に押圧され、扉体5に装着されたパッキング70と庫体1の開口部2の開口枠21に装着されたパッキン受座71とが密着するので、扉体5によって庫体1の開口部2を密閉することができる。
なお、扉体5の開放位置において、第1の扉引寄せ部材11のガイド面11cと第2のガイドローラ14Bのローラ部材15とが係合し、扉体5の閉鎖側端部のパッキング70が庫体1の開口部2のパッキン受け71に押圧されることによって扉体5は開放維持されている。
また、第1及び第2のガイドローラ14A,14Bを、ローラブラケット16に装着されたローラ部材15を固定ねじ18によって回転自在かつ着脱可能に形成し、扉体5の外方の床面8に配設することによって、ローラ部材15が破損又は摩耗した場合に、固定ねじ18を取り外すだけで、ローラ部材15の交換作業を行うことができる。したがって、庫体1の開口部2を密閉している扉体5を取り外すことなくローラ部材15の交換を行うことができるので、庫体1内の雰囲気を維持することができる。
なお、上記実施形態では、扉体5の開閉が手動式である場合について説明したが、電動式である場合にも適用できることは勿論である。
また、上記実施形態では、この発明に係るスライド扉装置をプレハブ式の冷蔵庫に適用した場合について説明したが、プレハブ式の冷蔵庫以外の例えばクリーンルーム、保管庫あるいは保冷凍庫等や一般の建物にも同様に適用できることは勿論である。
1 庫体
2 出入口用開口部
3 案内レール
5 扉体
7 吊り車輪
8 床面
10 密閉移動手段
11 第1の扉引寄せ部材
12 第2の扉引寄せ部材
14A 第1のガイドローラ
14B 第2のガイドローラ
15 ローラ部材
16 ローラブラケット
16a 取付板
16b 垂直軸
17 ワッシャ
18 止着ねじ(ねじ部材)
2 出入口用開口部
3 案内レール
5 扉体
7 吊り車輪
8 床面
10 密閉移動手段
11 第1の扉引寄せ部材
12 第2の扉引寄せ部材
14A 第1のガイドローラ
14B 第2のガイドローラ
15 ローラ部材
16 ローラブラケット
16a 取付板
16b 垂直軸
17 ワッシャ
18 止着ねじ(ねじ部材)
Claims (3)
- 建造物の庫体の出入口用開口部の上部側に水平に配設される案内レールと、上記出入口用開口部を開閉する扉体と、この扉体の上部に装着されて、上記案内レールに転走可能に係合する吊り車輪と、上記扉体の下端部と上記庫体の出入口用開口部近傍の床面との対向する位置に形成され、扉体を閉鎖する際に互いに係合して扉体を庫体の出入口用開口部に押圧する密閉移動手段と、を具備するスライド扉装置において、
上記密閉移動手段は、上記扉体の下端の側部における開閉移動の先端部側及び後端部側に装着される扉引寄せ部材と、上記庫体の出入口用開口部近傍の床面に配設され、閉鎖位置における扉体の上記扉引寄せ部材に、扉体の外方側に係合するガイドローラとを具備し、
上記ガイドローラを、上記扉引寄せ部材に回転自在に接触するローラ部材と、このローラ部材を回転自在かつ着脱可能に装着するローラブラケットとで構成してなる、ことを特徴とするスライド扉装置。 - 請求項1記載のスライド扉装置において、
上記ローラ部材を円筒状部材にて形成し、
上記ローラブラケットを、床面に固定される取付板と、この取付板の上面に立設される垂直軸とで構成し、
上記ローラ部材を上記垂直軸に回転自在及び着脱可能に装着し、垂直軸の上端に開設されたねじ穴にワッシャを介してねじ結合されるねじ部材によって垂直軸に止着してなる、ことを特徴とするスライド扉装置。 - 請求項1又は2記載のスライド扉装置において、
上記扉引寄せ部材及びローラ部材を合成樹脂製部材にて形成してなる、ことを特徴とするスライド扉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004162921A JP2005344326A (ja) | 2004-06-01 | 2004-06-01 | スライド扉装置 |
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---|---|---|---|
JP2004162921A JP2005344326A (ja) | 2004-06-01 | 2004-06-01 | スライド扉装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005344326A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH700981A1 (de) * | 2009-05-08 | 2010-11-15 | Eku Ag | Vorrichtung zum Führen der Unterkante einer oben in einer Führungsschiene aufgehängten Schiebetür. |
JP2011017214A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Nikkei Panel System Kk | スライド扉装置 |
-
2004
- 2004-06-01 JP JP2004162921A patent/JP2005344326A/ja active Pending
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