JP2005344323A - 壁面構成体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の壁面構成体1において、弾性部材31は外枠材13の前壁15とパネル枠材21との間に配置してあり、ボルト33は前側から外枠材13のボルト挿通孔19とパネル枠材21のボルト挿通孔25とに挿通してナット35により後側で締結してあり、弾性部材31はボルト・ナットの締結力調整により変形して外枠材13とパネル枠材21との間の寸法を調整自在であり、外枠5の境界壁17とパネル体9との間には空間39があり、外枠材13のボルト挿通孔19はパネル枠材21のボルト挿通孔25よりも大きい径を有してボルト33の位置を上下左右に調整自在であり、前側シール部材27と後側シール部材29とによりパネル固定具の弾性部材31とボルトの軸部33bとナット35とを遮蔽してある。
【選択図】 図1
Description
一方、パネル体と外枠を固定するボルトの軸やナット等が露出すると外観を損なうおそれがあるから、できるだけボルトの軸やナット等が露出しないようにしたいという要求がある。
前側シール部材と後側シール部材でパネル体固定具の弾性部材と、ボルトの軸と、ナットを遮蔽しているので、外観が良い。
前側シール部材と後側シール部材でパネル体固定具のボルトの軸と、ナットと、押し引きボルトとを遮蔽しているので、外観が良い。
前側シール部材と後側シール材でパネル体固定具を遮蔽しているので、外観が良い。
本実施の形態にかかる壁面構成体1は、トンネル3内にある歩道と道路との間に設けた歩道用防護壁であり、外枠5と、外枠5が形成する開口部7を塞ぐパネル体9と、パネル体固定具11とを備えている。
外枠5は互いに対向する上下の外枠材13と、互いに対向する左右の外枠材14を枠組して構成されており、各外枠材13、14は前側(道路側)に位置する前壁15と、前壁15の後側面略中央部から後側(歩道側)に向けて突設する境界壁17とを有している。本実施の形態では、外枠材13、14は前壁15と境界壁17とで断面略T字状を成すT型鋼材を用いている。
上下の外枠材13の前壁15にはボルト挿通孔19が長手方向に間隔をあけて複数形成されている。外枠材13のボルト挿通孔19は、後述するパネル枠材21のボルト挿通孔25よりも大きい径を有している。
パネル体9は、互いに対向する上下のパネル枠材21と、互いに対向する左右のパネル枠材20を枠組したパネル枠22と、パネル枠22内に組み込んだパネル23とからなり、パネル23は防火パネルである。
上下のパネル枠材21は、ボルト挿通孔25と、前側シール部材27と、後側シール部材29とを備えている。ボルト挿通孔25はパネル枠材21の長手方向に間隔を空けて複数形成されており且つ各ボルト挿通孔25は各々外枠材13の前壁15と対向する位置に設けている。
左右のパネル枠材20は、前側シール部材27と、後側シール部材29とを備えている。
前側シール部材27は難燃性であり、パネル枠材21、20の前側面に設けてあり、先端がボルト挿通孔19よりも外枠の内周側で前壁15の後側面15aに当接して、前側シール部材27で前壁15とパネル枠22との間の隙間を塞いでいる。
後側シール部材29は各パネル枠材21、20の後側面に設けてあり、先端部29aがパネル体固定具11よりも後側で外枠材13、14の境界壁17の見込面17aに当接している。また、外枠5の境界壁17とパネル体9との間には空間39があり、空間39の後側は後側シール部材29により各パネル枠材21、20と境界壁17との間が塞がれている。
パネル体固定具11は、弾性部材31と、ボルト33と、ナット35で構成されており、弾性部材31は、外枠材13の長手方向に間隔をおいて配置されたボルト33、33間に設けられている。弾性部材31はパネル枠材21と外枠材13の前壁15との間に配置してあり、一端31aがパネル枠材21の前側面に固定してあり、中間部31bが断面円弧状を成しており他端31cが自由端になっている。弾性部材31は外枠5に対してパネル体9を引き離す方向に付勢して外枠5に対するパネル体9の間隔を調整すると共にパネル体9のがたつきを防止するものである。弾性部材31はパネル枠材21と外枠材13との間隔の変化に応じて変形し、外枠材13の前壁15とパネル枠材21との間の寸法を調整するようになっている。
ボルト33は、頭33aを前側に設けており、軸部33bを前側から外枠材13のボルト挿通孔19とパネル枠材21のボルト挿通孔25とに挿通してナット35により締結してある。ナット35はパネル枠材21に形成されたナット保持溝41に保持されている。ボルト33の軸部33bは前壁15のボルト挿通孔25内を上下左右に調整自在である。尚、ボルト33の頭33aと前壁15との間には、外枠材13のボルト挿通孔19の径よりも大きな外径を有する座金36が配置されている。
外枠5に体するパネル体9の上下左右の位置調整では、外枠材13のボルト挿通孔19はパネル枠材21のボルト挿通孔25よりも大きい径を有しているから、ボルト33の軸部33bはボルト挿通孔19を上下左右に移動して調整する。
また、外枠5に対するパネル体9の前後位置調整では、ボルト33とナット35の締結力を調整することにより、外枠材13とパネル枠材21との間に配置した弾性部材31が変形して外枠材13とパネル枠材21との間の寸法に適合するので、外枠5に対するパネル体9の前後位置を調整自在であり且つ外枠5に対するパネル体9の前後位置を調整しても外枠5に対するパネル体9のがたつきを防止できる。
即ち、本実施の形態によれば、外枠5に対するパネル体9の上下左右及び前後の位置調整ができると共に、上下左右及び前後の位置調整がボルト33の位置やボルト33とナット35の締め付け調整により容易にできる。
前側シール部材27と後側シール部材29で、パネル体固定具11の弾性部材31と、ボルトの軸33bと、ナット35を遮蔽しているので、外観が良い。
前側シール部材27は難燃性であり、パネル23は防火パネルであるから、耐火性に優れる。
外枠5とパネル体9との固定はボルト33とナット35の締結で行うことができ、溶接を必要としないので、施工時における火災事故を防止できる。また、溶接作業が必要ないので、施工やパネル体9の交換やメンテナンスが容易である。
前側シール部材27は、パネル体9に取り付けて先端を外枠5に当接する構成であるから、パネル体9の交換を後側のみの作業で行うことができる。
図5を参照して第2実施の形態を説明する。図5は第2実施の形態にかかる壁面構成体を図4(b)のC−Cと同じ位置で切断した断面図である。第2実施の形態では、第1実施の形態にかかるパネル体固定具11において、上述した弾性部材31に代えて押し引きボルト51を用いている点が第1実施の形態と異なっており、その他は第1実施の形態と略同じである。
押し引きボルト51は、頭51aが後側(歩道側)にあり、先端51bを前壁15の後側面15aに当接してあり、軸部51cが上下のパネル枠材21に保持されている。パネル枠材21のナット保持溝41に係止されたナット55に軸部51bを螺合してあり、頭51aの操作により前後に進退して、前壁15に対してパネル枠22の位置を前後に調整するようになっている。
また、第1実施の形態と同様に前側シール部材27と後側シール部材29とによりパネル体固定具11のボルト33の軸33bと、ナット35と、押し引きボルト51を遮蔽しているので、外観が良いと共に、前側シール部材27は難燃性であり、パネル23は防火パネルであるから、耐火性に優れる。
更に、第2実施の形態においても、外枠5とパネル体9との固定はボルト33とナット35の締結で行うことができ、溶接を必要としないので、施工時における火災事故を防止できる。また、溶接作業が必要ないので、施工やパネル体9の交換やメンテナンスが容易である。前側シール部材27は、パネル体9に取り付けて先端を外枠5に当接する構成であるから、パネル体9の交換を後側のみの作業で行うことができる。
第3実施の形態における上下のパネル枠材21は上下の外枠材13の前壁15と対向する位置に設けた固着具挿通孔61を有しており、パネル体固定具11は固着具63と補助材65とからなっている。補助材65は境界壁17の見込み面17aに固定してあり、固着具挿通孔67が形成されており、補助材65の固着具挿通孔67はねじ孔である。パネル枠材21の固着具挿通孔61は補助材65の固着具挿通孔67よりも大きい径になっており固着具63が挿通されている。
固着具63はねじであり、後側からパネル枠材21の固着具挿通孔61に軸部63bを挿通して補助材65の固着具挿通孔67にねじ螺合してパネル体を補助材65に固定してある。尚、固着具63の頭63aとパネル枠材21との間には、固着具挿通孔61の径よりも大きな外径を有する座金66が配置されている。
更に、本実施の形態によれば、外枠5に対するパネル体9の取付けは後側のみで行うことができ、施工しやすい。
第3実施の形態によれば、前側シール部材27と後側シール部材29とによりパネル体固定具11の全部を遮蔽しているので外観が良いと共に、前側シール部材27は難燃性であり、パネル23は防火パネルであるから、耐火性に優れる。
また、第3実施の形態においても、前側シール部材27は、パネル体9に取り付けて先端を外枠5に当接する構成であるから、パネル体9の交換を後側(歩道側)のみの作業で行うことができる。
例えば、後側シール部材29に難燃性部材を用いてもよい。また、パネル23は防火パネルに限らず、前側シール部材27も難燃性部材としなくてもよい。
弾性部材31は板ばねに限らず、コイルばね等の線材で構成したものであってもよい。また、弾性部材31が板ばねの場合には湾曲した形状に限らず断面くの字状であってもよく、その形状は限定されない。
外枠5に形成するボルト挿通孔19を左右の外枠材14に形成して左右の外枠材14と左右のパネル枠材20とをパネル体固定具11で固定するものであってもよいし、上下左右の外枠材13、14にボルト挿通孔19を形成し且つ上下左右の外枠材13、14と上下左右のパネル枠材20、21とを各々パネル体固定具11で固定するものであってもよい。
第1実施の形態や第2実施の形態において、外枠材13のボルト挿通孔19、パネル枠材21のボルト挿通孔25、ボルト33及びナット35はそれぞれ外枠材13とパネル枠材21の長手方向に幾つ設けてもよい。また、弾性部材31や押し引きボルト51の数や設ける位置は限定されず、数はいくつでもよいし、位置は適宜変更自在である。
第3実施の形態において、固着具63はボルトであってもよい。また、固着具63をボルトとし且つ補助材65の固着具挿通孔67にねじを形成しないで、ナットで止めるものであってもよい。このように、固着具63をボルトとしてナットで止める場合には、補助枠材65の固着挿通孔67をパネル枠材21の固着具挿通孔61よりも大きい径としても良い。更に、補助材65は外枠材13の長手方向に間隔を開けて固定し、固着具63による外枠材13とパネル枠材21との固定位置にのみに設けるものであってもよい。
5 外枠
7 開口部
9 パネル体
11 パネル体固定具
13 外枠材(上下の外枠材)
14 外枠材(左右の外枠材)
15 前壁
17 境界壁
17a 見込壁
19 ボルト挿通孔
20 パネル枠材(左右のパネル枠材)
21 パネル枠材(上下のパネル枠材)
22 パネル枠
23 パネル
25 ボルト挿通孔
27 前側シール部材
29 後側シール部材
31 弾性部材
33 ボルト
35 ナット
39 空間
51 押し引きボルト
61 固着具挿通孔
63 固着具
65 補助材
67 固着具挿通孔
Claims (3)
- 上下左右の外枠材を枠組した外枠と、外枠が形成する開口部を塞ぐパネル体と、パネル体固定具とを備え、各外枠材は前壁と、前壁の後側面略中央部から後側に向けて突設する境界壁とを有し、少なくとも対向する2つの外枠材の前壁はボルト挿通孔を有し、パネル体は上下左右のパネル枠材を枠組したパネル枠と、パネル枠内に組み込んだパネルとを有し、パネル枠材は外枠材の前壁のボルト挿通孔に対向するボルト挿通孔と、外枠材の前壁の後側面に当接する前側シール部材と、外枠材の境界壁の見込面に当接する後側シール部材とを有し、パネル体固定具は弾性部材と、ボルトと、ナットであり、弾性部材は外枠材の前壁とパネル枠材との間に配置してあり、ボルトは前側から外枠材のボルト挿通孔とパネル枠材のボルト挿通孔とに挿通してナットにより後側で締結してあり、弾性部材はボルト・ナットの締結力調整により変形して外枠材とパネル枠材との間の寸法を調整自在であり、外枠の境界壁とパネル体との間には空間があり、外枠材のボルト挿通孔はパネル枠材のボルト挿通孔よりも大きい径を有してボルトの位置を上下左右に調整自在であり、前側シール部材と後側シール部材とによりパネル体固定具の弾性部材とボルトの軸部とナットとを遮蔽してあることを特徴とする壁面構成体。
- 上下左右の外枠材を枠組した外枠と、外枠が形成する開口部を塞ぐパネル体と、パネル体固定具とを備え、各外枠材は前壁と、前壁の後側面略中央部から後側に向けて突設する境界壁とを有し、少なくとも対向する2つの外枠材の前壁はボルト挿通孔を有し、パネル体は上下左右のパネル枠材を枠組したパネル枠と、パネル枠内に組み込んだパネルとを有し、パネル枠材は外枠材の前壁のボルト挿通孔に対向するボルト挿通孔と、外枠材の前壁の後側面に当接する前側シール部材と、外枠材の境界壁の見込面に当接する後側シール部材とを有し、パネル体固定具は押し引きボルトと、ボルトと、ナットであり、押し引きボルトは後側から操作自在にパネル枠材に保持して軸部先端を外枠材の前壁の後側面に当接してあり前後方向の進退により外枠材とパネル枠材との間の寸法を調整自在であり、ボルトは前側から外枠材のボルト挿通孔とパネル枠材のボルト挿通孔とに挿通してナットにより後側で締結してあり、外枠の境界壁とパネル体との間には空間があり、外枠材のボルト挿通孔はパネル枠材のボルト挿通孔よりも大きい径を有してボルトの位置を上下左右に調整自在であり、前側シール部材と後側シール部材によりパネル体固定具の押し引きボルトと、ボルトの軸部とナットとを遮蔽してあることを特徴とする壁面構成体。
- 上下左右の外枠材を枠組した外枠と、外枠が形成する開口部を塞ぐパネル体と、パネル体固定具とを備え、各外枠材は前壁と前壁の後側面略中央部から後側に向けて突設する境界壁とを有し、パネル体は上下左右のパネル枠材を枠組したパネル枠と、パネル枠内に組み込んだパネルとを有し、パネル枠材は外枠材の前壁の後側面に当接する前側シール部材と、外枠材の境界壁の見込面に当接する後側シール部材とを有すると共に少なくとも対向する2つのパネル枠材は外枠材の前壁と対向する位置に固着具挿通孔を有し、パネル体固定具は固着具と補助材とからなり、補助材はパネル枠材の固着具挿通孔に対向する固着具挿通孔を有し且つ境界壁の見込面に固定してあり、固着具は後側からパネル体の挿通孔と補助材の挿通孔とに挿通してパネル体を補助材に固定してあり、外枠とパネル体との間には空間があり、補助材及びパネル枠材の一方の挿通孔は他方の挿通孔よりも大きい径を有して固着具の位置を上下左右に調整自在であり、前側シール部材と後側シール部材によりパネル体固定具を遮蔽してあることを特徴とする壁面構成体。
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