JP2005343402A - キャブ窓のワイパー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャブ窓を矩形状に、すなわち矩形状窓の全面を実質上拭き取ることができ、また運転者の前方視界の目障りになる部分のない、キャブ窓のワイパー装置を提供する。
【解決手段】キャブの窓の幅方向両側に互いに平行に配設された一対のガイドレールと、この一対のガイドレールの間に差し渡されガイドレールの各々にその延びる方向の移動を自在に支持され、窓を払拭するワーパーブレードが取り付けられたワイパーフレームと、一端がガイドレールのいずれか一方側のキャブに配設されたワイパーモータに連結され、他端がワイパーフレームに連結されたワイパーアームを備え、ワイパーモータによりワイパーフレームをガイドレールの延びる方向に移動させる。
【選択図】図2
【解決手段】キャブの窓の幅方向両側に互いに平行に配設された一対のガイドレールと、この一対のガイドレールの間に差し渡されガイドレールの各々にその延びる方向の移動を自在に支持され、窓を払拭するワーパーブレードが取り付けられたワイパーフレームと、一端がガイドレールのいずれか一方側のキャブに配設されたワイパーモータに連結され、他端がワイパーフレームに連結されたワイパーアームを備え、ワイパーモータによりワイパーフレームをガイドレールの延びる方向に移動させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、作業機械のキャブの例えば前窓に好適なワイパー装置に関する。
作業機械の典型例である例えば油圧ショベルのキャブには、正面から見て略矩形の前窓が備えられている。この前窓にはワイパー装置が取り付けられており、この前窓はまた、キャブの前面と天井部分との間をスライド移動させて開閉できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
この種のキャブの窓に備えられるワイパー装置の典型例について図5(特許文献1の図1に相当する図)を参照して説明する。キャブ40の前窓42は矩形平板状ガラス窓に形成され、前窓42は上方に持ち上げスライドさせて天井部分に収納することにより開放され、天井部分から引き出して閉じられる。
ワイパー装置44は、キャブ40の左右前柱の一方に取り付けられたワイパーモータ46により駆動されるワイパーアーム48と、その先端に取り付けられたワイパーブレード50を備えている。ワイパーモータ46によりワイパーアーム48を揺動駆動することにより、前窓42のガラス面はワイパーブレード50によって扇形状に拭き取られる。
キャブ40にはまた、前窓42を天井部分との間で出し入れするときに、また天井部分に収納したときに、ワイパーアーム48及びワイパーブレード50がキャブ40内に倒れ込まないようにするための支持部材52を前柱に備えている。
特開平8−268238号公報(第1図、第9図)
しかしながら上述したとおりの形態の従来のキャブ窓のワイパー装置には、次のとおりの解決すべき問題がある。
作業視界:
ワイパー装置44は矩形状の前窓42を扇形状に拭き取るので、扇形の外側上方部分に拭き取られない部分が大きく残る。したがって、この拭き取られない部分の汚れ、水滴などにより、作業機械にとって重要なキャブ内の運転者からの前方の作業視界が悪くなる。また、ワイパーブレード50の支持部材52は運転者の前方視界の目障りになる。
ワイパー装置44は矩形状の前窓42を扇形状に拭き取るので、扇形の外側上方部分に拭き取られない部分が大きく残る。したがって、この拭き取られない部分の汚れ、水滴などにより、作業機械にとって重要なキャブ内の運転者からの前方の作業視界が悪くなる。また、ワイパーブレード50の支持部材52は運転者の前方視界の目障りになる。
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、キャブ窓のワイパー装置として、キャブ窓を矩形状に、すなわち矩形状窓の全面を実質上拭き取ることができ、また運転者の前方視界の目障りになる部分のない、ワイパー装置を提供することである。
本発明によれば上記技術的課題を解決するワイパー装置として、キャブの窓の幅方向両側に互いに平行に配設された一対のガイドレールと、該一対のガイドレールの間に差し渡されガイドレールの各々にその延びる方向の移動を自在に支持され、該窓を払拭するワーパーブレードが取り付けられたワイパーフレームと、一端が、該ガイドレールのいずれか一方側のキャブに配設されたワイパーモータに連結され、他端が、該ワイパーフレームに連結されたワイパーアームを備え、該ワイパーモータによってワイパーアームを揺動駆動することにより、該ワイパーアームに連結されたワイパーフレームがガイドレールの延びる方向に移動される、ことを特徴とするキャブ窓のワイパー装置が提供される。
好適には、該ワイパーフレームは、その差し渡し方向に延びる長穴を備え、該ワイパーアームは、この長穴にその延びる方向に移動を自在に係合された移動体を介して連結されている。また、該ワイパーフレームは、その差し渡し方向の両端部それぞれに少なくとも一対の回転自在なローラーを備えその間に位置付けられた該ガイドレールに支持されている。そして該一対のガイドレールの各々は、その延在方向両端部の少なくとも一端に、該ワイパーブレードの取り付けられたワイパーフレームを該窓のワイパー払拭面から離隔させる離隔部を備え、該離隔部は、該ガイドレールを該窓の払拭面から離す方向に折り曲げて形成されている。また、該窓はキャブの前面と天井との間を移動自在に取り付けられ、該ガイドレールは該キャブの上下方向に延びて配設され、該一対のガイドレールの該天井側の端部の各々に該離隔部が備えられている。
本発明に従って構成されたキャブ窓のワイパー装置によれば、ワイパーブレードの取り付けられたワイパーフレームの両端それぞれが、窓の両側に設けられたガイドレールにその延びる方向に移動を自在に支持されている。したがって、ワイパーブレードにより窓を矩形状に拭き取る、すなわち矩形状窓の全面を実質上拭き残しのないように拭き取ることができる。また、ワイパーフレームは両端がガイドレールに支持されているので、キャブ内に倒れ込むことがない。したがって、運転者の前方視界の目障りになる倒れ込みを防止するための部材をキャブ窓の部分に設ける必要がない。
以下、本発明に従って構成されたキャブ窓のワイパー装置について、典型的な作業機械である油圧ショベルにおける好適実施例を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
図1を参照して説明する。全体を番号2で示す油圧ショベルは、履帯式の下部走行体4と、下部走行体4上に旋回自在に取り付けられた上部旋回体6を備え、上部旋回体6には運転室であるキャブ8、エンジンなど動力源が収容されたエンジン室10、及びキャブ8の前方に位置したバケット12aが取り付けられた作業腕装置12が備えられている。
キャブ8をその前側から見て主要部分を拡大図示した図2を参照して説明する。キャブ8の窓である前窓16にはワイパー装置14が備えられている。ワイパー装置14は、前窓16の幅方向(図2の左右方向)両側にキャブ8の上下(図2の上下)方向に延び互いに平行に配設された一対のガイドレール18a、18bと、ガイドレール18a、18bの間に差し渡され各々にその延びる方向の移動を自在に支持され、窓16を払拭するワーパーブレード20が取り付けられたワイパーフレーム22と、一端が、ガイドレール18a側のキャブ8に取り付けられたワイパーモータ24に連結され、他端が、ワイパーフレーム22に連結されたワイパーアーム26を備えている。
後に詳述するように、ワーパーブレード20の取り付けられたワイパーフレーム22はワイパーモータ24によりワイパーアーム26を揺動駆動させることによりガイドレール18a、18bの延びる方向に実線で示す「上方位置」と二点鎖線で示す「下方位置」の間を移動する。
なお、前窓16はそのガラス面であるワイパーによる払拭面Sのみが簡略図示されている。この前窓16は、周知の構造によって、キャブ8の前面Fと天井部分T(図1参照)との間をスライド移動され開閉される。
図2とともにワイパー装置14の部分拡大斜視図である図3を参照して説明する。ガイドレール18a、18bは、前窓16の左右幅方向(図2の左右方向)において対称に形成されている。ガイドレール18a(18b)は、断面T字形に形成され、前窓16の払拭面面Sに対し垂直方向に延びる垂直部Vと垂直部Vの幅の中央部分から払拭面Sに対し平行に延びる平行部Hを備えている。ガイドレール18a、18bは、それぞれの垂直部Vを間隔Wに対向させ配設されている。
ワイパーフレーム22は、その差し渡し方向である前窓16の左右幅方向に延びる板状部22aに、差し渡し方向に延びる長穴22bを備えている。ワイパーアーム26はこの長穴22bに、その延びる方向の移動自在に板状部22aを挟み係合された移動体26aを備え連結されている。ワイパーブレード20はワイパーフレーム22に前窓16の幅略一杯の長さを有して取り付けられている。
図2及び図3とともに、ガイドレール18a、18bとワイパーフレーム22の支持部を示す図4を参照して説明する。ワイパーフレーム22は、その差し渡し方向の両端部それぞれに一対の回転自在なローラー22c、22cを、その回転軸線Xを差し渡し方向に延ばし互いに平行にして備え、一対のローラー22c、22cの間に位置付けられたガイドレール18a(18b)によって支持されている。
主として図3を参照して説明を続けると、一対のガイドレール18a、18b各々は、その延びる方向の上端部、天井部T側の端部の各々に、ワイパーブレード20の取り付けられたワイパーフレーム22を前窓16のワイパー払拭面Sから離隔させる離隔部28を備えている。離隔部28は、ガイドレール18a(18b)を前窓16の払拭面Sから徐々に離す方向に角度θで折り曲げ形成されている。
図示は省略されているが、ガイドレール18a、18bをキャブ8本体の前壁内に収容することによりキャブ8の外観、見映えをよくすることができる。
上述したとおりのキャブ窓のワイパー装置14の作用について、主として図2を参照して説明する。
払拭範囲:
ワイパーアーム26に連結されたワイパーブレード20の取り付けられたワイパーフレーム22は、ワイパーモータ24によってワイパーアーム26を揺動駆動させることにより、ガイドレール18a、18bの延びる方向に実線で示す「上方位置」と二点鎖線で示す「下方位置」の間を移動し、キャブ8の窓16を矩形状に拭き取る、すなわち矩形状の前窓16の全面を実質上拭き取ることができる。
ワイパーアーム26に連結されたワイパーブレード20の取り付けられたワイパーフレーム22は、ワイパーモータ24によってワイパーアーム26を揺動駆動させることにより、ガイドレール18a、18bの延びる方向に実線で示す「上方位置」と二点鎖線で示す「下方位置」の間を移動し、キャブ8の窓16を矩形状に拭き取る、すなわち矩形状の前窓16の全面を実質上拭き取ることができる。
視界:
ワイパーフレーム22は、両端がガイドレール18a、18bに支持されているので、キャブ8内に倒れ込むことがなく、またワイパー装置14を作動させないときにはキャブ8の前面Fの上部にワイパーフレーム22及びワイパーブレード20を位置付けることができるので、運転者の前方視界の目障りになる倒れ込みを防止するための部材を設ける必要がない。
ワイパーフレーム22は、両端がガイドレール18a、18bに支持されているので、キャブ8内に倒れ込むことがなく、またワイパー装置14を作動させないときにはキャブ8の前面Fの上部にワイパーフレーム22及びワイパーブレード20を位置付けることができるので、運転者の前方視界の目障りになる倒れ込みを防止するための部材を設ける必要がない。
前窓:
したがってワイパー装置14は、キャブ8の前面Fと天井部分Tとの間を移動開閉される前窓16を有した油圧ショベル2のごとき作業機械のキャブに好適である。
したがってワイパー装置14は、キャブ8の前面Fと天井部分Tとの間を移動開閉される前窓16を有した油圧ショベル2のごとき作業機械のキャブに好適である。
以上、本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば下記のように本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
ガイドレール:
本実施例においては一対のガイドレール18a、18bは、窓16の左右両側に上下方向に延びて配設されたが、キャブ及び窓の形態によっては、一対のガイドレールを窓の上下両側に左右方向に延ばし配設してもよい。
本実施例においては一対のガイドレール18a、18bは、窓16の左右両側に上下方向に延びて配設されたが、キャブ及び窓の形態によっては、一対のガイドレールを窓の上下両側に左右方向に延ばし配設してもよい。
ワイパーアーム:
本実施例においては、ワイパーモータ24とワイパーフレーム22とは一本のワイパーアーム26により結ばれているが、より強力にワイパーフレーム22を作動させるために対向する一対のワイパーアームを用い、ワイパーモータ側に位置する2点及びワイパーフレーム側に位置する2点の平行リンクに構成し配設してもよい。
本実施例においては、ワイパーモータ24とワイパーフレーム22とは一本のワイパーアーム26により結ばれているが、より強力にワイパーフレーム22を作動させるために対向する一対のワイパーアームを用い、ワイパーモータ側に位置する2点及びワイパーフレーム側に位置する2点の平行リンクに構成し配設してもよい。
8:キャブ
14:ワイパー装置
16:前窓(窓)
18a、18b:ガイドレール
20:ワイパーブレード
22:ワイパーフレーム
24:ワイパーモータ
26:ワイパーアーム
44:ワイパー装置
52:支持部材
14:ワイパー装置
16:前窓(窓)
18a、18b:ガイドレール
20:ワイパーブレード
22:ワイパーフレーム
24:ワイパーモータ
26:ワイパーアーム
44:ワイパー装置
52:支持部材
Claims (6)
- キャブの窓の幅方向両側に互いに平行に配設された一対のガイドレールと、 該一対のガイドレールの間に差し渡されガイドレールの各々にその延びる方向の移動を自在に支持され、該窓を払拭するワーパーブレードが取り付けられたワイパーフレームと、 一端が、該ガイドレールのいずれか一方側のキャブに配設されたワイパーモータに連結され、他端が、該ワイパーフレームに連結されたワイパーアームを備え、 該ワイパーモータによってワイパーアームを揺動駆動することにより、該ワイパーアームに連結されたワイパーフレームがガイドレールの延びる方向に移動される、ことを特徴とするキャブ窓のワイパー装置。
- 該ワイパーフレームが、その差し渡し方向に延びる長穴を備え、該ワイパーアームが、この長穴にその延びる方向に移動を自在に係合された移動体を介して連結されている、請求項1記載のキャブ窓のワイパー装置。
- 該ワイパーフレームが、その差し渡し方向の両端部それぞれに少なくとも一対の回転自在なローラーを備えその間に位置付けられた該ガイドレールに支持されている、請求項1記載のキャブ窓のワイパー装置。
- 該一対のガイドレールの各々が、その延在方向両端部の少なくとも一端に、該ワイパーブレードの取り付けられたワイパーフレームを該窓のワイパー払拭面から離隔させる離隔部を備えている、請求項1から3までのいずれかに記載のキャブ窓のワイパー装置。
- 該離隔部が、該ガイドレールを該窓の払拭面から離す方向に折り曲げて形成されている、請求項4記載のキャブ窓のワイパー装置。
- 該窓がキャブの前面と天井との間を移動自在に取り付けられ、該ガイドレールが該キャブの上下方向に延びて配設され、該一対のガイドレールの該天井側の端部の各々に該離隔部が備えられている、請求項4又は5記載のキャブ窓のワイパー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004167950A JP2005343402A (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | キャブ窓のワイパー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004167950A JP2005343402A (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | キャブ窓のワイパー装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005343402A true JP2005343402A (ja) | 2005-12-15 |
Family
ID=35496153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004167950A Pending JP2005343402A (ja) | 2004-06-07 | 2004-06-07 | キャブ窓のワイパー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005343402A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150100772A (ko) * | 2012-12-18 | 2015-09-02 | 독터. 인제니어. 하.체. 에프. 포르쉐 악티엔게젤샤프트 | 자동차 윈드실드 와이퍼의 와이퍼 레버 |
-
2004
- 2004-06-07 JP JP2004167950A patent/JP2005343402A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150100772A (ko) * | 2012-12-18 | 2015-09-02 | 독터. 인제니어. 하.체. 에프. 포르쉐 악티엔게젤샤프트 | 자동차 윈드실드 와이퍼의 와이퍼 레버 |
KR101698705B1 (ko) * | 2012-12-18 | 2017-01-20 | 독터. 인제니어. 하.체. 에프. 포르쉐 악티엔게젤샤프트 | 자동차 윈드실드 와이퍼의 와이퍼 레버 |
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