JP2005343214A - 船外機盗難防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 クランプスクリューの回転を規制して船外機の盗難を防止する。
【解決手段】 ロックパイプ20は、両クランプブラケット11L、11Rの内側面同士の間に配設される。クランプスクリュー14Lの外周部には、スリット14La、14Lbが設けられる。施錠キー31を回転させると、ロック駒22が水平となり、可動板23Lが左方に移動し、押圧用スプリング27L及びリターン用スプリング28Lが縮んで、可動子26Lも左方に移動し、ロックバー25Lの先端部25Laが左方に突出動作して施錠状態となる。そのとき、回転方向におけるスリット14La、14Lbの位置がロックバー25Lの位置と合っていなくても、クランプスクリュー14Lが緩められようとするとき、多くとも半回転で両者が係合し、クランプスクリュー14Lの回転が規制される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、船体に着脱可能な船外機の盗難を防止する船外機盗難防止装置に関する。
一般に、船外機には、各種の船艇に装着可能にするために、取り付け装置が設けられている。特に小型の船外機においては、工具等を用いることなく着脱を容易に行えるように、取り付け装置が、例えば、クランプブラケットとクランプスクリューとを含んで構成される。この取り付け装置は、例えば、クランプスクリューハンドル等の取り付け操作部を手動操作して、クランプスクリューとクランプブラケットとが船体の船尾板を挟持するように構成される。ところが、この種の取り付け装置においては、誰でも容易に船外機を着脱可能であるため、船外機が盗難の被害にあうことがある。
そこで、盗難防止のために、下記特許文献1の船外機盗難防止装置は、左右のクランプハンドルに孔をそれぞれ設け、両孔を一致させて南京錠等で結合することで、クランプハンドルを回せないように構成されている。また、下記特許文献2の船外機盗難防止装置は、船外機を船尾板にボルトで固定し、特殊なナットの周囲にリング部材を設けて、特殊工具でなければボルト・ナットを取り外しできないように構成される。
特開昭58−20595号公報 特開2003−156027号公報
しかしながら、上記特許文献1では、両クランプハンドルを適切な位置まで締め込んだとき、両クランプハンドルの孔同士がちょうど一致することは稀であり、両孔を一致させるためには、左右いずれかまたは双方のクランプハンドルを少し緩めたり、あるいは強く締め込んだりして調整する必要がある。そのため、クランプハンドルの締め込み力が、左右いずれかまたは双方で適切でない状態が生じやすく、例えば、締め込み力が弱すぎる場合は、運転中における振動等によって固定力が弱まって、船外機の脱落が懸念され、一方、締め込み力が強すぎる場合は船尾板を傷めるおそれがあるという問題があった。
また、上記特許文献2では、船外機を船尾板にボルトで固定するために、船体に穴を開ける必要があり、一般ユーザが個人で固定作業を行うには煩雑で大きな労力を要するという問題がある。さらに、船外機によって、ボルトを通す穴の位置が異なるため、船外機を交換する度に船体に適当な穴を開ける必要が生じることがあり、煩雑であるだけでなく、使用しなくなった穴には防水処理が必要になる等の問題もある。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、クランプスクリューの回転を規制して船外機の盗難を防止することができる船外機盗難防止装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1の船外機盗難防止装置は、一対のクランプブラケットと該一対のクランプブラケットに螺合されるクランプスクリューとで船体に取り付けられる船外機の盗難を防止する船外機盗難防止装置であって、前記一対のクランプブラケットの間に、前記クランプスクリューの回転を規制するクランプスクリュー回転規制装置を有することを特徴とする。
本発明によれば、クランプスクリューの回転を規制して船外機の盗難を防止することができる。また、操船の邪魔にならない。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る船外機盗難防止装置が適用された船外機の左側面図である。以降、同図左方(船体側)を「前方」、右方を「後方」、上方を「上方」と呼称する。
船外機1は、本体4と、船外機1を船尾板3に着脱可能に固定するための取り付け部ATとで成る。船外機1は、取り付け部ATを除いて公知の構成のものであり、エンジンカバー2内にエンジン2が収容され、ハウジング5内に収容された不図示の動力伝達ユニット等を介して、プロペラ6が回転するように構成される。
図2は、船外機1の正面図である。図3は、取り付け部ATの近傍の正面図である。図1〜図3に示すように、取り付け部ATは、スイベルブラケット16、左右一対のクランプブラケット11(11L、11R)、クランプスクリュー14(14L、14R)及び左右一対のクランプハンドル15(15L、15R)等を含んで構成される。
クランプスクリュー14L、14Rは、クランプブラケット11L、11Rにそれぞれ対応して前後方向に沿って設けられ、クランプブラケット11L、11Rに螺合される。クランプハンドル15L、15Rは、クランプスクリュー14L、14Rの各前端部の回動軸13に、図1の時計及び反時計方向に回動自在に軸支されている。
船外機1の本体4は、スイベルブラケット16(図2、図3参照)により水平方向に回動可能に支持され、スイベルブラケット16は、水平方向に沿ったチルト軸12を介してクランプブラケット11L、11Rに対して上下方向に回動可能に支持される。取り付け部ATを船尾板3に固定することで、本体4が、船尾板3に対して水平方向(操舵方向)と上下方向(チルト方向)とに回動可能な状態となる。
取り付け部ATにより船外機1を船尾板3に取り付ける際には、クランプハンドル15を操作し、クランプスクリュー14を回転させて締め込み、クランプスクリュー14とクランプブラケット11とで船尾板3を挟持させる。船外機1の取り外しの際にはこれと逆の操作を行う。しかしながら、これらの作業は工具等を使わず手作業で行えるため、船外機1が盗難されやすい。そこで、本実施の形態では、次に示すように、取り付け部ATに、クランプスクリュー14の回転を規制するロックパイプ20を設けている。ロックパイプ20は、図2、図3に示すように、両クランプブラケット11L、11Rの間であって、両クランプブラケット11L、11Rの内側面同士の間に配設される。
図4は、ロックパイプ20の断面図である。図5は、クランプブラケット11Lの部分右側面(内側面)図である。図6(a)は、ロックパイプ20の施錠時においてクランプスクリュー14の回転規制の前段階の状態を示すロックパイプ20の断面図である。図6(b)は、ロックパイプ20の施錠時においてクランプスクリュー14の回転規制となった状態を示すロックパイプ20の断面図である。
図4に示すように、ロックパイプ20は、筒体21内に、ロック駒22、可動板23(23L、23R)、可動子26(26L、26R)、押圧用スプリング27(27L、27R)、リターン用スプリング28(28L、28R)、及びバーガイド29(29L、29R)(バーガイド29Rは図示せず)等が内装されて構成される。図3に示すように、ロックパイプ20の外周部には施錠キー31を差し込むためのキー差し込み口32が設けられる。ロックパイプ20の外周部にはさらに、グリスニプル33が取り付けられている。グリスニプル33からロックパイプ20の内部にグリスを注入可能にしたことで、海水や雨滴による、スプリング27、28、可動子26等の、ロックパイプ20内の部品の錆の発生を抑制でき、ロックパイプ20による円滑な施錠操作感覚が持続される。
ロックパイプ20は、グリスニプル33に関する部分を除いて、ロック駒22を中心として左右対称に構成されるので、以下では、主に左半部の構成を説明する。また、クランプブラケット11L、11R及びクランプスクリュー14L、14Rの構成はそれぞれ左右対称であるので、以下では、主にクランプブラケット11L及びクランプスクリュー14Lの構成を説明する。
ロック駒22は、施錠キー31をキー差し込み口32に差し込んで施錠のための回転操作すなわち、ロック操作をすることで、図4の時計方向に回転する。ロック駒22は、図3に示す施錠キー31の回転範囲θに対応する回転範囲を有し、図4に示すように斜めになると解錠状態、図6(a)、(b)に示すように水平になると施錠状態となる。ロック駒22は、簡易な不図示のロック機構により、水平の状態では、解錠状態に容易に戻らずに水平の姿勢を安定維持できるようになっている。
可動子26Lは、円盤状の可動板24Lからロックバー25Lが左方に向かって延設され、一体に構成される。可動板23L及び可動板24Lは、いずれも筒体21内を摺動可能に配設される。バーガイド29は、筒体21の左端部に固定される。可動子26Lのロックバー25Lは、バーガイド29内の穴29aに挿通されて、穴29a内を摺動自在にされている。リターン用スプリング28Lは、バーガイド29と可動板24Lとの間に介装され、可動子26Lを常に右方に付勢する。押圧用スプリング27Lは、可動板24Lと可動板23Lとの間に介装される。押圧用スプリング27Lのバネ定数はリターン用スプリング28Lのそれより大きく、従って、ロック駒22が施錠(水平)状態となるとき、押圧用スプリング27Lよりもリターン用スプリング28Lの方が縮み量が大きい。
一方、図4、図5に示すように、クランプブラケット11Lの内側(ロックパイプ20に対向する側)には、円形穴11Laが形成され、この円形穴11Laにロックパイプ20の左端部が嵌合される。円形穴11Laの内周部の適所(例えば下部)には、凹部11Lbが形成され、凹部11Lbに位置決めピン30が突設される。ロックパイプ20の左端部には、凹部11Lbに対応する切り欠き部21aが形成されている。円形穴11Laにロックパイプ20の左端部を嵌合する際、切り欠き部21aと位置決めピン30との位置を合わせることで、ロックパイプ20の円周方向の位置決めがなされ、キー差し込み口32がちょうど前方を向くようになっている。位置決めピン30はまた、円形穴11Laにロックパイプ20を嵌合した後のロックパイプ20の回り止め機能を果たす。
また、クランプスクリュー14Lの外周部には、クランプスクリュー14Lの長手方向に沿ってスリット14La、14Lbが形成されている。スリット14La、14Lbは、180°の位相差をもって配置されている。また、ロック駒22は、その回転中心がロックパイプ20の長手方向中央に位置し、該回転中心を基準に対称に、正面視で略菱形形状に構成される。
また、ロックパイプ20は、両クランプブラケット11L、11Rの内側面同士の間に配設されて、且つ、図5に示す円形穴11Laの位置からわかるように、両クランプブラケット11L、11Rの前端より後方に位置する。従って、ロックパイプ20が前方に突出しすぎることがないので、操船の邪魔になることがない。
かかる構成において、ロックパイプ20は、次のようにしてクランプブラケット11に連結固定される。すなわち、チルト軸12が通されたスイベルブラケット16を、クランプブラケット11L、11Rで左右両側から挟み込む際、ロックパイプ20の両端部をクランプブラケット11Lの円形穴11Laと、円形穴11Laに相当するクランプブラケット11Rの不図示の円形穴とに嵌合することで、ロックパイプ20も両クランプブラケット11L、11R間に挟み込む。その後、チルト軸12をクランプブラケット11L、11Rの左右両側からナット等で締結固定する。ロックパイプ20は、スイベルブラケット16をクランプブラケット11L、11Rから取り外さない限りクランプブラケット11L、11Rから外れない。
次に、ロックパイプ20の施錠及び解錠の動作を説明する。図4に示す解錠状態では、押圧用スプリング27L及びリターン用スプリング28Lの付勢力のバランスにより、可動板23Lが右方に付勢されてロック駒22に当接すると共に、可動子26Lも右方に付勢されて、そのロックバー25Lの先端部25Laがクランプスクリュー14Lの外周部から少し離間している。従って、この状態ではクランプスクリュー14Lを自由にまわすことができ、ユーザは、クランプハンドル15を操作すれば、船外機1を船尾板3に対して任意に着脱することが可能である。
次に、船外機1を船尾板3に取り付けた状態、すなわち、クランプスクリュー14Lを適当な力で締め込んだ状態で、施錠キー31をキー差し込み口32に差し込み、時計方向に回転させて施錠すると、図6(a)に示すように、ロック駒22が水平となる。すると、それに伴って、可動板23Lが左方に移動するから、押圧用スプリング27L及びリターン用スプリング28Lが縮んで、可動子26Lも左方に移動し、ロックバー25Lの先端部25Laが左方に突出動作する。
ここで、クランプスクリュー14Lを適当な締め付け力となるように締め込んだとき、回転方向におけるスリット14La、14Lbの位置がロックバー25Lの位置と合致することは少なく、多くの場合、図6(a)に例示するように両者の位置がずれる。このような場合に、ロックバー25Lの先端部25Laが左方に突出すると、先端部25Laはクランプスクリュー14Lの外周面に当接し、しかも押圧用スプリング27Lの方がリターン用スプリング28Lより強いことから、押圧用スプリング27Lの付勢力によって先端部25Laが左方に常に付勢されることになる。この場合は、クランプスクリュー14Lの回転自体は未だ規制されていないが、この状態で施錠状態とされる。
一方、クランプスクリュー14Lを適当な締め付け力となるように締め込んだとき、回転方向におけるスリット14La、14Lbの位置がロックバー25Lの位置とたまたま一致したときは、図6(b)に示すように、ロックバー25Lの先端部25Laがスリット14Laに嵌入し(図5も参照)、両者が係合状態となる。これにより、クランプスクリュー14Lの回転が規制される。しかも、押圧用スプリング27Lの付勢力によって、ロックバー25Lの先端部25Laはスリット14Laから容易には抜けない。この場合は、この状態で施錠状態となる。ユーザは、施錠キー31をキー差し込み口32から抜いて、所持すればよい。
そして、例えば、図6(b)に示す状態で、第三者が盗難目的でクランプスクリュー14Lを緩めようとすると、クランプスクリュー14Lは回転しないから、緩めることができず、その結果、船外機1の盗難が防止される。また、図6(a)に示すような状態で同様にクランプスクリュー14Lを緩めると、クランプスクリュー14Lの反時計方向への回転により、やがてスリット14Lbの位置がロックバー25Lの位置と一致する。すると、押圧用スプリング27Lの付勢力によって、ロックバー25Lの先端部25Laがスリット14Lbに嵌入し、それ以後のクランプスクリュー14Lの回転が規制される。しかも、スリット14La、14Lbの位相差は180°であって、クランプスクリュー14Lが可能な回転は1/2回転程度であるから、クランプスクリュー14Lとクランプブラケット11Lとが船尾板3を挟持する力が著しく弱くなることはなく、船外機1を船尾板3から取り外せるには至らない。その結果、船外機1の盗難が防止される。
前述したように、ロックパイプ20、クランプブラケット11及びクランプスクリュー14の構成は左右対称であり、右側のクランプスクリュー14Rについても同様に施錠後の自由な回転が規制される。また、左右の可動板23L、23Rは、ロック駒22に常に当接しており、ロック駒22の回転に伴って、左右に移動する。従って、施錠キー31のロック操作及びロック解除操作によって、ワンアクションで施錠、解錠が可能であり、煩雑でない。
ところで、図2に示すように、ロックパイプ20とエンジン7とは、電気ケーブル19で電気的に接続されており、施錠キー31をキー差し込み口32に差し込まない限りエンジン7の始動ができないようになっている。従って、ユーザが施錠キー31を所持すれば、第三者は船外機1を船尾板3から取り外せないだけでなく、船外機1を運転して船体ごと盗難することもできない。
また、ロックパイプ20の筒体21は、ステンレス材またはアルミ材等の金属で略棒形状に構成され、クランプブラケット11Lの円形穴11Laとロックパイプ20との嵌合長さは1cm以上確保されている。これらにより、船外機1の運搬時には、ロックパイプ20を把持して船外機1を持ち運ぶことも可能である。なお、ロックパイプ20を把持部として用いて、船外機1の持ち運びをより安全に行う観点からは、クランプブラケット11の肉厚を増加させる等によってクランプブラケット11をより補強するのが望ましい。
本実施の形態によれば、一対のクランプブラケット11L、11R間に、クランプスクリュー14L、14Rの回転を規制するロックパイプ20を設けたので、船外機1の盗難を防止することができる。また、ロックパイプ20をクランプブラケット11に連結するための構成は、円形穴11La等であって、船体自体に穴等の加工が不要であるだけでなく、既存の機種のクランプブラケットに対しても容易に適用可能である。さらに、ロックパイプ20が前方に突出しないので、操船の邪魔にならない。
また、施錠時においては、クランプスクリュー14Lのスリット14La、14Lbにロックバー25Lが係合していなくても、クランプスクリュー14Lが緩められようとするとき、多くとも半回転で両者が係合してクランプスクリュー14Lの回転が規制されるので、ユーザは、施錠時においては、クランプスクリュー14Lを最適な締め付け力で締め付けすればよく、適切な締め付け力のまま施錠できるだけでなく、施錠時におけるクランプスクリュー14Lの回転方向の位置を気にする煩雑さから解放される。
また、ロックパイプ20が略棒形状を呈し、船外機1を持ち運ぶ際の把持部にもなるので、便利であり、しかも、ロックパイプ20がクランプブラケット11L、11Rを橋渡しすることで、クランプブラケット11L、11Rの補強の役割も果たし、振動や騒音の抑制にも繋がる。
また、施錠キー31をキー差し込み口32に差し込むことを条件にエンジン7の始動を許容するようにしたので、ユーザが施錠して施錠キー31を所持していれば、船外機1の盗難防止だけでなく、船外機1が船体ごと盗難されることも防止することができる。
また、スリット14La、14Lbを有するクランプスクリュー14Lは、既存のクランプスクリューに追加工することで得られるので、本発明の実現に際し、既存の機種のクランプスクリューを利用可能である。
なお、クランプスクリュー14のスリットは2つ形成し、それらの位相差は180°としたが、これに限られない。すなわち、取り付け部ATを船尾板3から取り外せない範囲でクランプスクリュー14の回転を許容すれば十分であるので、位相差を180°以上、乃至スリットを1つとする構成も可能である。ただし、信頼性を高める観点からは、スリットを3つ以上、例えば、90°間隔で4つ、60°間隔で6つ設け、施錠時におけるクランプスクリュー14の許容回転量を少なくするのが好ましい。
なお、ロックパイプ20は円柱状に形成したが、例えば、断面矩形に構成してもよく、その場合は、位置決めピン30を廃止することも可能である。また、ロックパイプ20のクランプブラケット11L、11Rへの連結部分の構成も例示するものに限定されない。
なお、一対のクランプブラケット11L、11R間に配設され、クランプスクリュー14L、14Rの回転を規制するものであれば、ロックパイプ20の構成に限定されるものではない。例えば、係合部材であるロックパイプ20のロックバー25Lと、被係合部であるクランプスクリュー14Lのスリット14La、14Lbとの組み合わせは例示であり、クランプスクリュー14L、14Rの回転を規制できる構成であれば種々の変形が可能である。例えば、スリットに代えて、ロックバー25Lに嵌合的な凹部をクランプスクリュー14Lに形成してもよい。
なお、本実施の形態では、ロックパイプ20によりクランプスクリュー14L、14Rの双方を回転規制できるようにしたが、船外機1の盗難を防止するという観点からは、最低限いずれか一方のクランプスクリューの回転を規制できるように構成してもよい。
なお、エンジン始動を可能にするための施錠キー31の操作は、キー差し込み口32に差し込むことに限定されず、施錠キー31の所定の操作を条件としてもよい。例えば、施錠キー31をキー差し込み口32に差し込んだ状態で且つ施錠状態としたときにエンジン始動が可能になるように構成してもよい。
なお、押圧用スプリング27及びリターン用スプリング28に代えて、板バネやゴム等の弾性部材、弾性体のほか、各種付勢機構を採用してもよい。
本発明の一実施の形態に係る船外機盗難防止装置が適用された船外機の左側面図である。 船外機の正面図である。 取り付け部の近傍の正面図である。 ロックパイプの断面図である。 クランプブラケットの部分右側面(内側面)図である。 ロックパイプの施錠時においてクランプスクリューの回転規制の前段階の状態を示すロックパイプの断面図(図(a))、及び、ロックパイプの施錠時においてクランプスクリューの回転規制となった状態を示すロックパイプの断面図(図(b))である。
符号の説明
1 船外機、 3 船尾板(船体の一部)、 7 エンジン、 11L、11R クランプブラケット、 14L、14R クランプスクリュー、 14La、14Lb スリット(被係合部、凹部)、 15L、15R クランプハンドル、 20 ロックパイプ(クランプスクリュー回転規制装置)、 22 ロック駒、 23L 可動板、 24L 可動板、 25L ロックバー(係合部材)、 25La 先端部、 26L 可動子、 27L 押圧用スプリング(付勢部材)、 31 施錠キー(鍵)、 AT 取り付け部

Claims (5)

  1. 一対のクランプブラケット(11)と該一対のクランプブラケットに螺合されるクランプスクリュー(14)とで船体(3)に取り付けられる船外機(1)の盗難を防止する船外機盗難防止装置であって、
    前記一対のクランプブラケットの間に、前記クランプスクリューの回転を規制するクランプスクリュー回転規制装置(20)を有することを特徴とする船外機盗難防止装置。
  2. 前記クランプスクリュー回転規制装置は、略棒形状を呈し、その両端部が、前記一対のクランプブラケットにそれぞれ連結固定されたことを特徴とする請求項1記載の船外機盗難防止装置。
  3. 前記クランプスクリュー回転規制装置は、鍵(31)によるロック操作により前記クランプスクリュー側へ突出動作する係合部材(25L)を有する一方、前記クランプスクリューは、前記クランプスクリュー回転規制装置の前記係合部材が係合する被係合部(14La)を有し、前記係合部材が前記被係合部に係合することで、前記クランプスクリューの回転が規制されることを特徴とする請求項1または2記載の船外機盗難防止装置。
  4. 前記クランプスクリューの前記被係合部は、該クランプスクリューの外周部に形成された凹部(14La)であり、前記クランプスクリュー回転規制装置は、前記鍵のロック操作により、前記係合部材を前記クランプスクリュー側に弾性的に付勢する付勢部材(27L)を有し、前記クランプスクリューが回転して前記被係合部の位置が前記係合部材の位置に一致したとき、前記付勢部材の付勢力によって前記係合部材が前記被係合部に嵌入することで、前記係合部材が前記被係合部に係合することを特徴とする請求項3記載の船外機盗難防止装置。
  5. 前記クランプスクリュー回転規制装置と前記船外機のエンジン(7)とは電気的に接続され、前記鍵の所定操作を条件に前記エンジンの始動が可能になるように構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の船外機盗難防止装置。
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