JP2005343125A - 不織布積層体および皮膚用貼付剤 - Google Patents

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欣一 小森
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Abstract

【課題】高い透湿性、防水性、柔軟性、強度、自己支持性に優れた不織布積層体および粘着剥離強度の低い皮膚用貼付剤を提供することにある。
【解決手段】皮膚用貼付剤1は、不織布積層体10と粘着剤層21とを備えて構成される。不織布積層体10は中間層として不織布11とその両面に樹脂シート12を積層して構成される。粘着剤層21は、一方の樹脂シート12の表面に形成されている。不織布11および樹脂シート12の原料は、ポリエーテルブロックアミド共重合体を採用している。不織布積層体10は透湿度が800g/m・24hr以上、剛軟度が15mm以上、20%伸長時の引張応力が40N/50mm巾以下、耐水圧が19613Pa以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、不織布積層体および皮膚用貼付剤に関する。
従来より、救急絆創膏等の皮膚用貼付剤としては、多くは、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のフィルムに粘着加工を施したものが用いられているが、これらの素材は、透湿性が低いため、皮膚に貼付したとき皮膚呼吸を妨げ、その結果、皮膚が蒸れたり、皮膚刺激を引き起こすことがあった。このため、これらの素材を皮膚用貼付剤として用いるにあたっては、孔を開けたりする工夫がなされたが、孔の開いていない部分は、蒸れを避けることができず、本質的な解決にはならなかった。また、孔が開いているため防水性は確保されず、傷口等に水が触れてしまうという問題があった。
上記のような蒸れを防ぐために、皮膚用貼付剤として、伸縮性の布地や不織布を用いたものもあるが(例えば、特許文献1)、この場合、通気性はあるものの、防水性が全くないため、撥水処理をしなければならないという問題があった。また、透湿防水フィルムとして特定の熱可塑性エラストマーとエチレン−アクリレート系共重合体との混合物を成形してなるフィルムが提案されている(例えば、特許文献2)が、かかるフィルムは、柔軟性、強度の点で十分とはいえず、皮膚用貼付剤の用途には適切とはいえなかった。さらにまた、単独のフィルムの場合、概ねフィルム強度が十分でなく、その補強のため、例えば、離型紙を積層させ、皮膚への貼付後に該離型紙を剥がすという手段をとる必要があり、このためコストアップや使用時の煩雑さという問題があった。
これらの問題を解決するために、押し出しラミネートにより不織布の片面に樹脂シートを積層させる技術や(例えば、特許文献3)、不織布の両面にポリオレフィン系樹脂等からなる樹脂フィルムを積層させるという技術が提案されている(例えば、特許文献4)。
特開平07−24049号公報 特開平08−3329号公報 特開2003−181995号公報 特開平10−316558号公報
しかしながら、前記した特許文献3に開示されるように、不織布の片面にのみ樹脂シートを積層させた場合にあっては、不織布層と樹脂シート層の伸びやすさが異なるため、積層体の自己支持性がなく、抜き加工や貼付操作が困難となる。一方、この問題を解決するために、樹脂シートの厚みを厚くすると、柔軟性や透湿性を損なうことがあり好ましくなかった。さらには、皮膚に貼付する際、例えばいわゆるキズバンとして指に巻いたときには粘着面と不織布面とが貼り合わされるが、不織布は樹脂シートに比べて表面積が大きく粘着面との剥離強度が強いため、貼った後に剥がしにくいという問題もあった。
そして、特許文献4に開示されるように、不織布の両面にポリオレフィン系等の樹脂フィルムを積層させるという技術では、皮膚用貼付剤として長時間貼った際に皮膚が蒸れてしまうという問題があった。
本発明の目的は、高い透湿性と防水性を維持しつつ、かつ十分な柔軟性と自己支持性を有する不織布積層体、貼付剤のカールを防止といった貼付操作性や、貼付後の剥離性に優れた皮膚用貼付剤を提供することにある。
前記の課題を解決すべく、本発明の不織布積層体は、ポリアミドエラストマー系樹脂からなる不織布の両面に、ポリアミドエラストマー系樹脂からなる樹脂シートを積層してなることを特徴とする。
この本発明の不織布積層体によれば、不織布層の両側に樹脂シート層が構成されており、前記不織布が高強度、高柔軟性を兼ね備えたポリアミドエラストマー系樹脂からなるとともに、両層を構成する樹脂シートが高弾性、良成形性、高透湿性及び防水性を兼ね備えたポリアミドエラストマー系樹脂からなるため、高い透湿性と防水性を維持しつつ、かつ十分な柔軟性と自己支持性を有する不織布積層体を提供することができる。
また、本発明の不織布積層体は、透湿度が800g/m・24hr以上、剛軟度が15mm以上、かつ20%伸長時の引張応力が40N/50mm巾以下、耐水圧が19613Pa(2000mmHOの換算値)以上であることが好ましい。
この本発明によれば、透湿度、剛軟度、引張応力、及び耐水圧が特定の範囲であるので、皮膚に貼り付けて使用する際に、高い透湿性および防水性を有する不織布積層体となり、
皮膚用貼付剤の用途として最適である。
本発明の不織布積層体において、不織布の構成材料であるポリアミドエラストマー系樹脂は、ポリエーテルブロックアミド共重合体であることが好ましい。
ポリエーテルブロックアミド共重合体とは、ポリアミドエラストマー系樹脂としてポリアミドブロックとポリエーテルブロックを少なくとも含有する重合体であり、反応性末端基を有するポリエーテル単位と、反応性末端基を有するポリアミド単位との共重縮合で得られるものである。このポリエーテルブロックアミド共重合体を構成材料として用いれば、柔軟性と強度をより兼ね備えた不織布とすることができる。
本発明の不織布積層体において、樹脂シートの構成材料としては、例えば、ポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコールから誘導されるポリエーテルブロックを有する熱可塑性エラストマー、具体的にはポリアミドエラストマー系樹脂等を採用できる。特に、ポリアミドエラストマー系樹脂が好ましい。その中でも、特にポリエーテルブロックアミド共重合体であることが好ましい。
このポリエーテルブロックアミド共重合体は、水蒸気、酸素および二酸化炭素等に対しては透過性を示すが、液体及びウイルスやバクテリアのような微生物に対しては遮断性を示すので、樹脂シートの構成材料として用いることにより、医療用、特に人間の皮膚に接触するような粘着テープ、貼付剤の基材シート等の用途に好適となる。
本発明の不織布積層体において、不織布としては、スパンボンド不織布であることが好ましい。
スパンボンド法により得られたスパンボンド不織布は、連続した長繊維から構成されているため、毛羽が発生しにくく、柔軟性及び強度に優れた不織布となるので、本発明の不織布積層体にかかる諸特性を付与することができる。さらに、生産性にも優れているため、低コストで製造することができるほか、切断加工時に繊維屑が発生しないため、本発明にとって最適である。
本発明の不織布積層体は、前記した不織布と樹脂シートが、押し出しラミネート又は熱ラミネートにより積層されていることが好ましい。
かかる本発明によれば、不織布と樹脂シートが、接着剤を用いない押出ラミネート法又は熱ラミネート法により積層されているので、積層体の透湿性を阻害することもなく、また、接着剤を用いていないので、粘着剤と反応することもない。特に、不織布に積層する樹脂シートを、溶融状態で積層する押出ラミネート法は、不織布と樹脂シートの接着強度が高く、特に好ましい。
本発明の皮膚用貼付剤は、前記した不織布積層体を基材として用いたことを特徴とする。ここで、皮膚用貼付剤とは、救急絆創膏等のように皮膚に直接貼り付けて使用するものをいう。ここで、本発明の不織布積層体は、例えば、粘着剤や薬剤等が塗布されて、皮膚用貼付剤となり、絆創膏として好適に用いられる。これによれば、前記した不織布積層体の奏する作用・効果を好適に享受できる皮膚用貼付材となる。
本発明の皮膚用貼付剤では、前記基材層に対して粘着剤を塗布してなることが好ましい。ここで、粘着剤とは、一時的な接着に用い、後で剥がすことができるものをいう。その原料としては、特に制限されないが、例えば、合成樹脂系・合成ゴム系などがある。
また、本発明の皮膚用貼付剤は、粘着剤が塗布された面に皮膚用貼付剤の樹脂シート面を被着した場合における粘着剤塗布面と樹脂シート面との間の剥離強度が2.5N(255gf)/20mm巾未満であることが好ましい。かかる本発明によれば、粘着剤塗布面と樹脂シート面との間の剥離強度が2.5N(255gf)/20mm巾未満であるため、皮膚に貼付した後であっても剥がし易く、皮膚用貼付剤として好適である。より好ましくは2.3N(235gf)以下、さらにより好ましくは2.1N(214gf)以下である。
また、本発明の皮膚用貼付剤は、このように剥離強度が低いので絆創膏として好適に用いることができる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる皮膚用貼付剤1の断面図を示したものであり、図1に示される皮膚用貼付剤1は、不織布11の両面に樹脂シート12が積層された不織布積層体10と、粘着剤層21とから構成されている。不織布積層体10は皮膚用貼付剤1の基材層となる。なお、粘着剤層21は、樹脂シート12の表面に形成されている。
不織布積層体1を形成する不織布11を構成する材料としては、ポリアミドエラストマー系樹脂が用いられる。このポリアミドエラストマー系樹脂としては、ポリエーテルブロックアミド共重合体を採用することが好ましい。
不織布の目付は、20〜200g/mが好ましく、より好ましくは、30〜70g/mである。特に、救急絆創膏用としては30〜70g/mが最適である。一方、この目付が、20g/m未満であると、強度、ハンドリング性が低下する場合があり、目付が200g/mより大きい場合には、柔軟性や弾性が低下してしまう場合があるという問題がある。
また、不織布11の製造方法としては、本実施形態では、スパンボンド法を採用する。それ以外にも、メルトブロー法、スパンレース法、熱風カード法、熱エンボスカード法、フラッシュボンド法等の方法を採用してもよい。
ここで、本実施形態における不織布11をスパンボンド不織布とする場合にあっては、例えば、図2に示されるような製造装置5により簡便に製造することができる。
この製造装置5は、紡糸工程と、延伸工程と、開繊工程と、捕集工程から成り立つが、具体的にはホッパ−40と、押出機41と、ダイ42と、紡糸牽引機43と、コンベア44と、巻き取りロール50と、ボンディング装置6とを備えて構成される。
ホッパー40は、前述した不織布11の原料を入れる開口部を有する。ここから、押出機41へ原料を注入する。押出機41は、例えば45mmφ短軸押し出し機である。ダイ42は、スパンボンド法を行うための公知のダイを用いることができ、その大きさ、形状は、目的に応じて適宜変更できる。
ここで、図3は、図2に示した製造装置5における紡糸牽引機43の詳細を示している。この紡糸牽引機43は、紡糸工程と、延伸工程と、開繊工程とから構成されており、紡糸工程を行う紡糸口金430、冷却塔431と、延伸工程を実施するフィラメント牽引部432と、開繊工程を行う開繊部433を備えている。
紡糸口金430は、供給された原料を複数の糸状にするものである。なお、図示しないが、糸状にするために、紡糸口金430には、冷却塔431側に向いた複数のノズルが設けられており、この複数のノズルを原料が通ることにより、糸条が形成される。
冷却塔431は、紡糸した原料を冷やす機能を持つものである。フィラメント牽引部432は、紡糸牽引機43の絞り込まれた円筒状の部分のくびれた部分に設けられ、紡糸した原料を高速で牽引して細化、つまり、延伸する機能を持つ。開繊部433は、円筒状のくびれた部分のくびれが広がった部分に設けられ、開繊部433で冷却空気による乱流で糸条を均一に開繊させる。
図2に戻って、製造装置5を構成するコンベア44は、ロール441、442と、吸引機443と、ベルト444とを備えて構成される。コンベア44は、捕集工程を実施する。ロール441、442は、金属製、ゴム製等任意の部材より構成される。また、ベルト444も、金属製、ゴム製等任意の部材より構成される。ベルト444は、ロール441、442に巻装されている。
また、図示しないが、ロール441、442の少なくともどちらか1つには、モータ等の駆動手段が取り付けられ、回転できるようにもなっている。吸引機443は、開繊工程までを経て、空気を吸引することにより、糸状になった原料をコンベア44に導くために、巻装されたベルト444の内部に設けられている。
ボンディング装置6は、エンボスロール60と、フラットロール61とを備えて構成される。この不織布11は、エンボスロール60とフラットロール61の間に挿通されている。エンボスロール60は、不織布11の表面に、フラットロール61は、不織布11の裏面にくるように配置されている。エンボスロール60は、金属製であり、ロール表面に所定の間隔、深さ、模様でエンボスパターンが形成されている。エンボスロール60の内部には、温度調整可能な電熱ヒータまたはオイル温調機が組み込まれ、温度コントロールされている。
フラットロール61は、金属製であり、ロール表面は平滑になっている。フラットロール61の内部には、温度調整可能な電熱ヒータまたはオイル温調機が組み込まれている。また、これらエンボスロール60、フラットロール61の少なくともどちらか1つには、図示しないが、モータ等の駆動手段が取り付けられており、回転自在になっている。
巻き取りロール50は、略シート上になった不織布11を巻き取る。この巻き取りロール50は、任意の部材よりなり、目的に応じて適宜、大きさ等を変更できる。
以下、図2の製造装置5を用いて、スパンボンド法による不織布11の製造方法の一例を説明する。
1)まず、原料であるポリエーテルブロックアミド共重合体をホッパー40に入れ、押出機41に原料を注入する。押出機41を動作させ、ダイ42を通して、原料を紡糸牽引機43へ投入する。
2)冷却塔431により、原料が紡糸される(紡糸工程)。
3)フィラメント牽引部432により、紡糸した原料を高速で牽引して細化、つまり、延伸が行われる(延伸工程)。
4)延伸工程後、開繊部433にて開繊させる(開繊工程)。
5)開繊された原料は、予めコンベア44上に敷かれたPPスパンボンド不織布(図示略)の表面上に、開繊され不織布11となるウェブとなる。そして、このウェブは、コンベア44上に捕集される(捕集工程)。
6)不織布11が、ボンディング装置6内のエンボスロール60とフラットロール61の間を挿通される。
7)エンボスロール60とフラットロール61内部の電熱ヒータを作動させ、加熱、加圧しながら、不織布11を熱接着する。そして、熱接着が完了した不織布11は、巻き取りロール50に巻かれることになる(ボンディング工程)。
次に、樹脂シート12を構成する材料としては、例えば、ポリエチレングリコールなどのポリアルキレングリコールから誘導されるポリエーテルブロックを有する熱可塑性エラストマー、特に、ポリアミドエラストマー系樹脂が好ましい。その中でも、特にポリエーテルブロックアミド共重合体であることが好ましい。
また、樹脂シートの成形性や不織布とのなじみを向上させ、透湿性をコントロールするために、樹脂シートの構成材料の中にポリオレフィン系樹脂やナイロン系樹脂等をブレンドしてもよい。ポリオレフィン系樹脂としては、エチレン系樹脂が好ましく、エチレン系樹脂としては、アイオノマー樹脂、高圧法低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンービニルアルコール共重合体などが挙げられる。ナイロン系樹脂としてはナイロン6やナイロン6−6、ナイロン12が挙げられる。中でも、上記ポリアミドエラストマー樹脂の基本骨格が共通するナイロン系樹脂が好適であり、例えば、ポリアミドエラストマー樹脂がナイロン12骨格を有している場合は、ナイロン12樹脂が特に好ましい。
樹脂シートの厚みは、5〜100μmが好ましく、より好ましくは、10〜50μmである。この厚みが、5μm未満であると、成膜性の低下という問題がある。100μmより大きい場合には、透湿性、柔軟性低下という問題がある。
なお、ここで「シート」とは、比較的厚みが薄い、いわゆる「フィルム」をも含む概念である。
また、これらの不織布11と樹脂シート12の積層方法としては、接着剤を使用しない方法ならば、特に制限はなく、例えば、押し出しラミネートまたは熱ラミネート等を採用できる。
また、不織布11に樹脂シート12を押し出しラミネートにより積層する場合にあっては、樹脂シート12を図4に示されるような押し出し装置7により不織布11上に積層するようにしてもよい。
図4に示す押出しラミネート装置7は、不織布11が巻き取られた繰出しロール50と、PPスパンボンド不織布56(ポリアミド系エラストマー樹脂のロールへの粘着防止用)が巻かれた繰り出しロール51と、ニップロール52と、冷却ロール53と、不織布11上に樹脂シート12が積層してできたものを巻き取る巻き取りロール55と、押出機70と、ダイ71とを備えて構成される。なお、図示しないが、不織布11にもロールへの粘着防止用として、PPスパンボンド不織布が前もって積層されている。
図4において、ニップロール52、冷却ロール53は、ダイ71の直下に配置される。ニップロール52は、冷却ロール53の左側に配置されている。ニップロール52は、金属製、ゴム製等任意の部材より構成される。また、冷却ロール53は、内部に水冷式、空冷式等の冷却機構を備えている。冷却ロール53には、図示しないが、モータ等の駆動手段が取り付けられており、回転自在になっている。
押出機70は、例えば、40mmφ短軸押し出し機を採用することができる。ダイ71は、押出ラミネートを行うための公知のダイを用いることができ、その大きさ、形状は、目的に応じて適宜変更できる。押出機70およびダイ71は、ニップロール52と冷却ロール53の間に配置されている。
以下に、図4に示した製造装置を用いて、不織布11の両面に樹脂シート12を積層した不織布積層体10の製造方法を説明する。
1−a)まず、不織布11とPPスパンボンド不織布(図示略)の積層シートを繰出しロール50より繰出し、一方、PPスパンボンド不織布56を繰り出しロール51より繰出すとともに、樹脂シート12の構成材料であるポリエーテルブロックアミド共重合体12aをダイ71より押し出してこれらを積層する(実質4層となっている)。
2−a)樹脂シート12の厚さが所定の厚みになるように冷却ロール53の回転速度、ダイ71からの溶融した原料の吐出量を設定して行う。
3−a)押出しラミネートにより積層されたシートは、そのまま巻き取りロール55により巻き取られる。その後、別工程(図示せず)で不織布11と積層されているPPスパンボンド不織布を剥離する。この場合、ロール55に巻き取る際にPPスパンボンド不織布を剥ぎ取ってもよい。これにより、不織布11の片面に樹脂シート12が積層された積層体15を得る(樹脂シート12の側にはもう1層のPPスパンボンド不織布が積層された状態である)。なお、不織布11と樹脂シート12からなる2層の積層体を得る場合は、ここで、もう1層のPPスパンボンド不織布も剥離させる。
1−b)次に、巻き取りロールに巻き取られた、不織布11と樹脂シート12および保護用のPPスパンボンド不織布からなる積層体15を、再度繰り出しロール50に取り付け、不織布11の片面に樹脂シート12が積層できるように繰出しロール50から繰出し、樹脂シート12の構成材料であるポリエーテルブロックアミド共重合体をダイ71から押し出して積層する。
2−b)樹脂シート12の厚さが所定の厚みになるように冷却ロール53の回転速度、ダイ71からの押出し量を制御する。
3−b)上記積層体から、PPスパンボンド不織布を取り除くと、不織布11の両面に樹脂シート12が積層された不織布積層体10を得ることができる。
上記のようにして得られた不織布積層体10は、耐水圧が19613Pa(2000mmHOを換算した値)以上、好ましくは、29419Pa(3000mmH2Oを換算した値)以上、より好ましくは、49033Pa(5000mmH2Oを換算した値)以上であり、透湿度が800g/m・24hr以上、好ましくは、1000g/m・24hr以上、より好ましくは、1500g/m・24hr以上である。耐水圧が19613Pa(2000mmHOを換算した値)未満であると、皮膚等に貼り付けて使用する際に、防水できないという問題がある。本実施形態では、耐水圧の測定方法としては、JIS−L−1092 B法(高水圧法)を採用し、透湿度の測定方法としては、JIS−L−1099 塩化カルシウム法を採用している。
また、不織布積層体10は、違和感なく身体の曲面に追従させるために、低応力で適度に伸び、かつ簡単に破断するのを防止する意味から、適度の引張応力を有していることが望ましい。即ち、機械方向(MD方向)およびその垂直方向(TD方向)の20%伸長時の引張応力が40N/50mm以下、さらには30N/50mm以下であることが好ましい。引張応力は、JIS−L−1906に準拠した方法で測定することができる。例えば、インストロン社製、万能物性試験機を用いて実施する。測定条件としてはサンプルの巾は50mm、つかみ間隔は100mm、引張速度は300mm/分で行えばよい。
さらに、違和感なく身体の動きに対応するためには、不織布積層体10について、剛軟度は15mm以上で、好ましくは20mm以上である。しかし、剛軟度が高すぎると柔軟性や柔らかい感触を損なってしまうので、50mm以下、さらには40mm以下であることが好ましい。剛軟度が15mm以上で50mm以下であると、皮膚用貼付剤として用いた場合に、基材がカールして両端の粘着剤塗布面同士が粘着するなどのトラブルが起こりにくくなる(このような特性を、自己支持性が良いという)とともに、貼付剤を傷部に貼付する際に、肌部への締め付けが必要以上に強くならず、患部への追従性も良くなり、皮膚用貼付剤として適している。自己支持性を向上させるには、基材の剛軟度を大きくすればよいが、皮膚用貼付剤としての柔軟性が悪くなる。柔軟性を良くすると、自己支持性が悪くなる傾向にある。結局、不織布積層体10の剛軟度として、15mm以上、かつ50mm以下が両者のバランスが取れた範囲といえる。剛軟度は、JIS−L−1912 カンチレバー法に準拠した方法で測定することができる。サンプル巾は、50mmで行えばよい。
また、貼付後に剥がすので、粘着剤層と皮膚との粘着強度より不織布積層体の破断強度が大きいことが好ましく、数値的には10N/50mm巾以上、より好ましくは30N/50mm以上である。この範囲であると極めて柔軟でソフトな触感を有するものとなりうる。
そして、図1に示す皮膚用貼付剤1は、このようにして得られた不織布積層体10を基材層として、その表面に対して粘着剤層21を所定の厚みになるように形成することにより得ることができる。
粘着剤層21の構成材料としては、後で剥がすことができれば特に制限はないが、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体などが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体を形成し得るモノマーとしては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよびこれと共重合可能な重合性モノマーが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、アルキル基の炭素数が1〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが用いられ、それにはメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレートなどがある。
他に使用可能な重合性モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、ビニルピロリドン、ダイアセトンアクリルアミド、(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニルスチレンなどがある。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル(共)重合体は、溶液重合、塊状重合などの通常の方法により調製される。上記ゴム系粘着剤には、必要に応じて粘着付与剤、液状ゴム、軟化剤などが添加される。これによれば、前記基材上に粘着剤を塗布することで、一時的な接着に用いて後で剥がすことができる。
なお、これら以外にも、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブテン、ポリイソブレン、ブチルゴム、天然ゴムなどのゴム系重合体あるいはシリコーン系重合体を粘着剤として採用してもよい。
本実施形態の皮膚用貼付剤1は、例えば、絆創膏として好適に用いることができる。
以下、本実施形態にかかる絆創膏の製造について説明する。まず、前記した手段により、不織布積層体10を製造した後、不織布積層体10の表面に粘着剤層21を一面に形成し、不織布積層体10および粘着剤層21の重なっている角部分を丸く切り落とす。さらに、粘着剤層21の表面にガーゼ30を貼り付けて、図5に示すような絆創膏2を得ることができる。
図5は、不織布積層体10と、粘着剤層21とからなる皮膚用貼付剤1を所定の形状に切断し(矩形状で角部分に丸みをつける)、ガーゼ30を貼り合わせて構成される絆創膏2を示した図であって、図5(A)は斜視図、図5(B)はB−B断面図をそれぞれ示す。
ここで、ガーゼ30は、粘着剤層21側の表面に貼られ、不織布積層体10(皮膚用貼付剤の基材)および粘着剤層21より巾狭、短尺の矩形状であり、完全消毒された公知のものである。
図6は図5に示した絆創膏2の使用例を示したものであり、(A)は指に巻いた状態、(B)は膝に貼付した状態、を示す概略図である。本実施形態の絆創膏2は、ガーゼ30が皮膚の患部に接触するように、図6(A)に示されるように、人差し指の関節部分に貼り付けたり、また、図6(B)に示されるように、正方形状に製造して、膝の皿の部分に貼り付けたりして使用される。以上のような伸び縮みが必要とされる部位に好適に用いられる。ここで、(A)のように指に巻いた場合には、不織布積層体10の両面が樹脂シートであり、結果として剥離強度を低くできる。従って、絆創膏として非常に優れた効果を発揮する。例えば、指に巻いたあと、剥がす際に容易に剥がすことができる。
上述のような本実施形態の不織布積層体10ないし皮膚用貼付剤1によれば、次のような効果がある。
(1)不織布の両面に樹脂シートが積層された3層構造の積層体としたことで、樹脂シート12と不織布11の二層からなる積層体に比べ、表側層と裏側層との剛軟度の差が少なく自己支持性を有し、貼付操作性にも優れる不織布積層体10とすることができる。
(2)ポリアミドエラストマー系樹脂を含む組成物からなる不織布11を有することにより、ポリアミドエラストマー系樹脂は、ポリアミドの高強度およびエラストマーの高柔軟性の各特性を兼ね備えているので、十分な柔軟性および強度に優れた不織布積層体10(皮膚用貼付剤の基材)とすることができる。
(3)樹脂シート12の原料であるポリアミドエラストマー系樹脂は、弾性、成形性に優れているので、不織布積層体10に、高弾性および高い成形性を付与することができる。
(4)不織布積層体10上に粘着剤を塗布して皮膚用貼付剤1を構成するが、粘着剤は一時的な接着に用い、後で剥がすことができるので、複数回の貼り付けをすることができる。
(5)不織布積層体10の両面が樹脂シートであり、結果として粘着剤を介して不織布積層体同士を被着させても剥離強度を低くできる。従って、絆創膏として非常に優れた効果を発揮する。例えば、指に巻いたあと、剥がす際に容易に剥がすことができる。これは、2層系の場合、粘着剤が不織布に浸透するとともに、不織布と樹脂シートが何らかの相互作用(楔効果等)を起こして剥離強度が上がってしまうものと推定される。本発明の3層構成では、粘着剤層を介して樹脂シート同士が相対するためそのような現象が起こらないものと思われる。
(6)不織布積層体10(皮膚用貼付剤の基材)は3層にした状態で、耐水圧が19613Pa(2000mmHOを換算した値)以上であり、透湿度が800g/m・24hr以上であるから、皮膚に貼り付けて使用する際に、高い透湿性および防水性を有する皮膚用貼付剤1とすることができる。
(7)スパンボンド不織布である不織布11は、連続した長繊維から構成されているから、柔軟性、強度に優れた不織布11とすることができ、さらに、生産性にも優れているので、より一層柔軟性、強度を不織布積層体10(皮膚用貼付剤の基材)に付与し、製造コストの削減をすることができる。
(8)不織布11および前記樹脂シート12は、押し出しラミネートで積層されていることにより、接着剤を用いないから、接着剤を用いた場合のように透湿性を阻害することもない。また、接着剤と粘着剤との反応による阻害もない。
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、本発明に含まれるものである。その他、本発明を実施する際の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲内で他の構造等としてもよい。
例えば、前記した実施形態では、不織布11の製造方法として図2の製造装置を用いてスパンボンド不織布を製造する態様を示したが、スパンボンド不織布を得るには図2の製造装置を使用しなくてもよく、また、不織布11としてスパンボンド不織布を使用せずに、メルトブロー法、スパンレース法、熱風カード法、熱エンボスカード法、フラッシュボンド法 等を使用してもよい。
また、前記した実施形態では、不織布積層体1の製造方法として、図4に示した製造装置を用いて押し出しラミネートにより製造した例を示したが、熱ラミネートにより製造してもよい。その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例等の内容に何ら制約されるものではない。
[実施例1]
前記した実施形態において、具体的条件を設定して皮膚用貼付剤1の基材である不織布積層体10を製造した。
不織布および不織布積層体の製造に関して前述した条件の他の具体的条件としては以下の通りである。
( 不織布11について)
ノズルの本数 :452本
ノズルの孔径 :0.4mmφ
ノズル当たりの吐出量 :0.42g/分
フィラメント牽引装置の構成:密封導風路方式(ライコフィルモデル)
不織布11となるウェブの巾:0.4m
PPスパンボンド不織布 :出光ユニテック(株)製RN2015目付15g/m
エンボスロール :トクデン社製 誘電発熱ローラ
(ロール径 300mmφ、面積圧着率 13%、0.6mm角の格子柄)
エンボス圧力(線圧):30kgf(294N)/cm
コンベア、エンボスロールの速度:12m/分
なお、図2の製造装置を使用して不織布を製造するにあたっては、エンボスロールの温度は、温度が低すぎると、十分な強度が得られず、毛羽立ちが発生し、温度が高すぎるとウェブがエンボスロールに付着する場合がある。そこで、以上のような問題が発生しないように、70〜100℃の範囲で温度設定をした。
( 不織布積層体10について )
押出ラミネートの押出量:50kg/時
樹脂シート12の厚み:15μm
ポリアミドエラストマー系樹脂(ポリエーテルブロックアミド共重合体)としては、以下の2種を用いた。
(1)アトフィナ社製 PEBAX 2533SNO1(以下、「PAE1」とする。)
MFR 12g/10分(ASTM D 1238 に準拠して、235℃、荷重 1kgf(9.8N)で測定)
融点 133℃
(2)アトフィナ社製 PEBAX MV3000(以下、「PAE2」とする。)
MFR 10g/10分(ASTM D 1238 に準拠して、235℃、荷重 1kgf(9.8N)で測定)
融点 160℃
ここで、不織布11の製造にはPAE1を100%使用し、樹脂シート12の製造には、PAE1とPAE2を1:9(重量比)でブレンドしたものを用いた。
以上の条件で不織布積層体10を製造した。層構成は以下の通りである。
樹脂シート12(15μm)/不織布11(40g/m)/樹脂シート12(15μm)
[比較例1]
実施例1に準拠して、不織布11と樹脂シート12の2層のみからなる不織布積層体を製造した。層構成は以下の通りである。
不織布11(50g/m)/樹脂シート12(30μm)
[比較例2]
実施例1に準拠して、不織布11と樹脂シート12の2層のみからなる不織布積層体を製造した。層構成は以下の通りである。
不織布11(30g/m)/樹脂シート12(30μm)
[不織布積層体10の試験例]
前記の内容により得られた実施例1、及び比較例1、2の不織布積層体を用いて、剛軟度、20%伸長時の引張応力、破断強度、耐水圧、透湿度、及び剥離強度を下記の条件により比較・評価した。評価結果を表1に示す。
( 剛軟度 )
JIS−L−1912 カンチレバー法に準拠した方法で測定した。サンプル巾は、25mmで行った。
( 20%伸長時の引張応力 )
20%伸長時の引張応力は、インストロン社製、万能物性試験機を用いてJIS−L−1906に準拠した方法で測定した。サンプルの巾は50mm、つかみ間隔は100mm、引張速度は300mm/分で行った。
( 破断強度 )
破断強度は、インストロン社製、万能物性試験機を用いてJIS−L−1906に準拠した方法で測定した。サンプルの巾は50mm、つかみ間隔は100mm、引張速度は300mm/分で行った。
( 耐水圧 )
JIS−L−1092 B法(高水圧法)に準拠した方法で行った。
( 透湿度 )
JIS−L−1099(塩化カルシウム法)に準拠した方法で測定した。
( 剥離強度 )
剥離強度(粘着剤を介した不織布積層体間の剥離強度)は以下のようにして測定した。すなわち、不織布積層体10にアクリル系粘着剤を塗付した後、不織布積層体同士を5kgf(49N)の荷重で圧着して試験片を作り、樹脂シート面と樹脂シート面の剥離強度を測定した。試験片の巾は20mm、引張速度は300mm/分で行った。比較例の積層体においては、樹脂シート/粘着剤/不織布となるように積層体同士を5kgf(49N)の荷重で圧着して試験片を作成した以外は、実施例と同じ条件で測定した。
( 結 果 )
Figure 2005343125
表1の結果から分かるように、実施例1における不織布積層体は、比較例1、2の2層からなる不織布積層体と比較して、20%引張応力が低いにもかかわらず、表側と裏側の剛軟度に差がなく、かつ25mmと高いため、自己支持性に優れていることがわかる。また、両面が樹脂シートであることから、粘着剤層と樹脂シート層の剥離強度が低い支持体となり、貼付剤同士が重なって貼られた場合にも手で容易に剥がすことができるため、皮膚用貼付剤の基材として好適であることが確認できた。
本発明の不織布積層体および皮膚用貼付剤は、例えば、救急絆創膏用の基材として有利に使用することができる。
本発明の実施形態の皮膚用貼付剤を示す断面図である。 本実施形態の皮膚用貼付剤を構成する不織布を製造する製造装置の一例を示す概略図である。 図2の製造装置を構成する紡糸牽引機を示す概略図である。 本実施形態の皮膚用貼付剤の基材となる不織布積層体を製造する製造装置の一例(押出しラミネート装置)を示す概略図である。 本実施形態の皮膚用貼付剤を絆創膏として適用した図であって、(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B断面図である。 本実施形態の皮膚用貼付剤を絆創膏として適用した場合の使用状態を示す図であり、(A)は指に巻いた状態、(B)は膝に貼付した状態、を示す概略図である。
符号の説明
1 皮膚用貼付剤
2 絆創膏
10 不織布積層体
11 不織布
12 樹脂シート
21 粘着剤層

Claims (9)

  1. ポリアミドエラストマー系樹脂からなる不織布の両面に、ポリアミドエラストマー系樹脂からなる樹脂シートを積層してなることを特徴とする不織布積層体。
  2. 請求項1に記載の不織布積層体において、
    透湿度が800g/m・24hr以上、
    剛軟度が15mm以上、
    20%伸長時の引張応力が40N/50mm巾以下、
    耐水圧が19613Pa(2000mmHOの換算値)以上であることを特徴とする不織布積層体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の不織布積層体において、
    前記不織布を構成するポリアミドエラストマー系樹脂、当該不織布に積層される一方の側の樹脂シートを構成するポリアミドエラストマー系樹脂、及び当該不織布に積層される他方の側の樹脂シートを構成するポリアミドエラストマー系樹脂の少なくとも一つがポリエーテルブロックアミド共重合体からなることを特徴とする不織布積層体。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の不織布積層体において、
    前記不織布がスパンボンド不織布からなることを特徴とする不織布積層体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の不織布積層体において、
    前記不織布と前記樹脂シートが、押し出しラミネート又は熱ラミネートにより積層されていることを特徴とする不織布積層体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の不織布積層体を基材層として用いたことを特徴とする皮膚用貼付剤。
  7. 請求項6に記載の皮膚用貼付剤において、
    前記基材層に対して粘着剤層を形成してなることを特徴とする皮膚用貼付剤。
  8. 請求項7に記載の皮膚用貼付剤において、
    粘着剤が塗布された面に皮膚用貼付剤の樹脂シート面を被着した場合における粘着剤塗布面と樹脂シート面との間の剥離強度が2.5N(255gf)/20mm巾未満であることを特徴とする皮膚用貼付剤。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の皮膚用貼付剤において、絆創膏として用いられることを特徴とする皮膚用貼付剤。
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