JP2005342823A - 燃焼式作業工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃焼式作業工具における燃料容器の装填を確実かつ容易に行える技術を提供する。
【解決手段】 燃焼室で可燃性ガスが燃焼することによって生じた燃焼圧力によりピストン部材を前進移動させて所定の加工作業を遂行する燃焼式作業工具において、ハンドグリップ105に燃料容器149を収容する筒状の収容室181を設ける。燃料容器149は収容室181に挿入することで装填され、装填された状態では燃料容器149内の燃料が燃料供給口149aから工具本体側に設けた燃料受け部を経て燃料供給通路へ導かれる構成とされる。収容室181にはガイド手段182を設ける。ガイド手段182は、燃料容器149を収容室181に挿入する際、当該燃料容器149が収容室181内に装填された状態において燃料供給口149aが燃料受け部を向くように当該燃料容器149を収容室181内に案内する構成とされている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、可燃性ガスを燃焼させた際の高圧力(衝撃力)を利用して所定の加工作業を遂行する作業工具、すなわち燃焼式作業工具における燃料容器の装填技術に関する。
いわゆる燃焼式作業工具に関し、釘打機やタッカ等の作業工具の駆動源としてピストン・シリンダ式の内燃機関を用いた具体例が、米国特許第6,260,519号明細書(特許文献1)に開示されている。特許文献1では、燃焼室に供給する燃料が充填された燃料容器(ボンベ)を、ハンドグリップ(ハンドル)に装填する技術が開示されている。ハンドグリップには燃料容器を収容するための概ね円筒状の収容室が形成されており、当該収容室は先端(工具本体から遠い方)に出入口を有している。燃料容器は、底部側が収容室の奥側となるように(燃料取出口が収容室の出入口側となるように)当該収容室内に挿入される。挿入後において、収納室の出入口にレギュレータを備えた着脱自在なキャップが被せられることで、レギュレータの1つのポートが燃料容器の燃料取出口に接続され、他の1つのポートが収容室側に配置された燃料供給通路の燃料受入口に接続される構成である。
上記の特許文献1に開示された技術では、燃料容器の燃料取出口が収容室の出入口側となるように挿入して装填する構成である。これは燃料容器の挿入後における、当該燃料容器の燃料取出口と収容室側の燃料導入管との的確な接続性を考慮して設計したものと考えられる。しかしながら、かかる構成では、キャップを被せる際に、当該キャップに設けられたポートを、燃料容器の燃料取出口および燃料供給通路の受入口に対しそれぞれ適正に接続する必要があり、キャップの装着作業が面倒である。また燃料を燃焼室に導くための燃料導入管が長くなり、かかる点でなお改良の余地がある。
米国特許第6,260,519号明細書
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、燃焼式作業工具における燃料容器の装填を確実かつ容易に行える技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、特許請求の範囲の各請求項に記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、燃焼室を備えた工具本体と、燃焼室に連接された案内シリンダと、案内シリンダ内に摺動可能に収容されたピストン部材と、を有する燃焼式作業工具が構成される。燃焼室には、燃料が噴霧状に供給されて空気と混合され、いわゆる可燃性ガスが生成される。可燃性ガスを点火装置によって燃焼させると、燃焼室内の可燃性ガスの燃焼作用によって生じた燃焼圧力でピストン部材が前進移動し、これにより所定の加工作業を遂行する。「所定の加工作業」としては、典型的には、釘やステープル等を被加工材に打込むための作業がこれに該当する。
本発明における燃焼式作業工具は、工具本体に形成された筒状の収容室と、燃焼室に供給するための燃料が充填されるとともに、当該収容室に挿入することで収容室内に装填される燃料容器と、当該燃料容器に設けられた燃料供給口と、燃料容器が収容室に装填された状態において、当該燃料容器内の燃料を燃料供給口から工具本体側の燃料供給通路へと導く燃料受け部と、収容室に設けられたガイド手段と、を有する構成とされる。そしてガイド手段は、燃料容器を収容室に挿入する際、当該燃料容器が収容室内に装填された状態において燃料供給口が工具本体側の燃料受け部を向くように当該燃料容器を収容室内に案内する構成とされる。なお燃料容器を収容室に挿入する際の、燃料供給口の向きについては、工具本体側の燃料受け部に向いている態様、向いていない態様のいずれも好適に包含する。また「燃料容器を収容室内に案内する」態様としては、ガイド手段が、燃料供給口に直接に係合して案内する態様、あるいは燃料容器の一部に係合して案内する態様のいずれも好適に包含する。
本発明によれば、燃料容器を収容室に挿入する際、当該燃料容器が収容室内に装填された状態において燃料供給口が工具本体側の燃料受け部を向くようにガイド手段を介して燃料容器を収容室内に案内する構成としている。このため、燃料容器が収容室に装填された状態では燃料容器の燃料供給口が工具本体側の燃料供給通路の燃料受け部に対し適正に位置決めすることができる。この場合、燃料供給口が挿入方向の先端側となるように燃料容器を収容室に挿入する構成とすることが好適であり、そのときは燃料容器の燃料供給口を収容室の奥側に向けた状態で容易に装填することができるとともに、工具本体側に配置される燃料供給通路の短縮化が可能となる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の燃焼式作業工具における燃料容器は、収容室内に装填された状態において、燃料供給操作手段の操作に応じて当該燃料容器内の燃料を燃料供給口から燃料受け部へ供給する第1の位置と、当該燃料の供給を規制する第2の位置との間で変位可能とされ、またガイド手段は、燃料容器と一体に第1の位置と第2の位置との間で変位する構成とされる。なお「燃料供給操作手段」とは、典型的には釘やステープル等を被加工材に打込む作業工具の場合であれば、工具本体の先端領域に配置され、釘等の打ち込み作業に際して被加工材に押し付けることで工具本体に対して相対的に後退動作されるコンタクトアームがこれに該当するが、燃焼室の可燃性ガスに対する点火のために引き絞り操作されるトリガを好適に包含する。また「燃料を供給する」とは、燃料容器内の燃料が燃料供給口から工具本体側の燃料受け部へ流出される状態を指し、「燃料の供給を規制する」とは、燃料の流出を停止する状態をいう。
請求項2の発明では、燃料容器は、燃料供給操作手段の動作に基づき、第1の位置と第2の位置との間で変位されることで、燃料を供給あるいは停止するが、このときガイド手段は、燃料容器と一体となって変位することで、当該燃料供給口からの燃料の供給あるいは停止のための動作を支障なく遂行させ得る。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明においては、請求項2に記載の燃焼式作業工具におけるガイド手段は、燃料容器の挿入方向に延在するとともに、当該燃料容器の一部あるいは燃料供給口に係合して当該燃料容器を収容室内に決定するガイド部を有するガイド部材から構成される。なお「ガイド部」とは、典型的には燃料容器の挿入方向に直線状に延び、燃料容器の燃料供給口が摺動可能に係合するガイド溝がこれに該当するが、例えばガイド溝の変わりに突条を設定し、当該突条に対し燃料容器側に設定した溝部が摺動可能に係合する態様も好適に包含する。また「ガイド部材」としては、典型的には、収容室内に配置される細長い形状であればよく、断面形状については特に問題にしない。この場合「ガイド部材」の長さについては、燃料容器の軸方向長さと概ね等しく、あるいはやや長く設定することが好ましく、かかる長さを有することで、燃料容器の挿入を開始してから終了するまでの間に亘って燃料容器を安定して案内することができる。請求項3に記載の発明によれば、簡単な構造のガイド手段を構成することができる。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の燃焼式作業工具におけるガイド部材は、一端が回動自在に支持されるとともに、他端が燃料容器を第2の位置に保持するべく弾性部材によって付勢される構成とされる。かかる構成によれば、燃料容器を収容室に装填した際に、当該燃料容器を燃料の供給を規制する第2の位置に保持することができるとともに、装填後において、燃料容器が収容室内で遊動することを抑えて燃料容器を収容室内に安定して保持することができる。またガイド部材の長さを、燃料容器の軸方向長さと概ね等しく、あるいはやや長く設定することによって、燃料容器が第1の位置と第2の位置との間で変位するとき、その変位に対する安定した追従性が得られる。すなわち、燃料容器を安定した状態で変位させることができる。
本発明によれば、燃焼式作業工具における燃料容器の装填を確実かつ容易に行える技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る釘打機101の全体構成が図1〜図5に示され、また燃焼室周辺部の構成が図6に拡大図として示されている。図7は図6のVII−VII線断面図である。また図8〜図13には、燃料容器149の装填構造および装填された燃料容器149から燃料を燃焼室へ供給する構成、あるいはトリガ107を非操作位置にロックする構成が拡大図として示されている。
釘打機101は、本発明における「燃焼式作業工具」の一例であり、図1〜図5に示すように、メインハウジング103、射出部110、ハンドグリップ105、マガジン109により、その外郭が形成されている。なおメインハウジング103および射出部110、ハンドグリップ105、マガジン109によって本発明における「工具本体」が構成されている。メインハウジング103内には、第1燃焼室121、第2燃焼室122、点火装置131、燃料噴射装置141、および駆動部151が収容される。すなわち、本実施の形態に係る釘打機101は、第1燃焼室121と第2燃焼室とからなる複数の燃焼室を有する構成とされる。なお以下においては、射出部110側を前側(図1〜図5における左側)、その反対側(図1〜図5における右側)を後側として説明する。
本実施の形態では、第1燃焼室121につき、後述する混合気の点火領域として使用するとともに、第2燃焼室122につき、釘打込み作業に必要な大きな燃焼エネルギを得るための領域として使用するよう構成されている。
第1燃焼室121は、当該第1燃焼室121を第2燃焼室122と区画するための外形が円形の隔壁部123と、第2燃焼室122と反対側に位置する概ね平坦状の端部壁面を有する円形のスライドエンドプレート129とによって囲まれて形成されている。すなわち、隔壁部123は、外周側には平坦面部123aを備え、中央部側には第2燃焼室122側に膨出する球面状部分123bを備えた構成とされており、平坦面部123aがスライドエンドプレート129の端部壁面に密着状に接触されて固定されている。隔壁部123の球面状部分123bは、点火装置131の点火部を中心として概ね等径かつ半球状に形成されている。隔壁部123の球面状部分123bには多数の連通孔125が穿設状に形成されている(図7参照)。この連通孔125を介して第1燃焼室121と第2燃焼室122とが連通状態とされる。すなわち、点火部から各連通孔125までの距離がそれぞれ等距離となるように設定され、第1燃焼室121内の混合気が点火装置131の点火部によって点火されて燃焼される際、当該第1燃焼室121内の燃焼面(火焔面)が各連通孔125に概ね同時に到達するよう構成されている。なお点火部は、互いに所定の間隙を隔てて対向状に配置される2つの電極133a,133bによって構成されるが,このことについては後述する。
第2燃焼室122は、駆動部を構成するピストン155、円筒形のスライドスリーブ127およびピストン155と対向状に配置される隔壁部123によって囲まれる空間として形成される。上記のピストン155が本発明における「ピストン部材」に対応する。なおピストン155の頂面(隔壁部123との対向面)は、隔壁部123の球面状部分123bに対応する相似形状に形成された球面状凹部155aとされている。隔壁部123、スライドスリーブ127およびスライドエンドプレート129は、周方向に配置される複数のネジ128によって相互に締結固定されており、これら3つの部材によって前端が開放された筒状の燃焼室壁126が構成されている。すなわち、スライドスリーブ127によって第2燃焼室122の周壁面を構成し、隔壁部123によって第2燃焼室121の端部壁面および第1燃焼室121の球面状壁面をそれぞれ構成し、スライドエンドプレート129によって第1燃焼室121の端部壁面を構成している。
燃焼室壁126は、釘打機101の長軸方向(前後方向)への移動が可能とされ、コンタクトアーム111と連結されている。そしてコンタクトアーム111は、付勢手段としてのスプリング112によって常時には先端側(前方)へと付勢されており、燃焼室壁126も前方へと移動されている。この状態が図1に示す釘打機101の初期状態であり、第2燃焼室122の容積が零または零に近い状態まで減少されている。
一方、釘打機101を被加工材Wに向かって移動させるとともにコンタクトアーム111を被加工材Wに押し付けると、当該被加工材Wにて押されたコンタクトアーム111は、スプリング112の付勢力に抗して反対方向へと移動される。このコンタクトアーム111の後退動作は、スライドスリーブ127に伝達される。このため、燃焼室壁126が後述する大気室171の端部壁面を構成する固定エンドプレート175側へと移動され、スライドエンドプレート129の端部が当該固定エンドプレート175に接触する。この状態が図2に示されている。
燃焼室壁126が前後方向に移動することに伴い第2燃焼室122の容積は、減少あるいは増加する。このように、第2燃焼室122は、燃焼室壁126の移動に伴い容積が変化する構成とされるが、相互に固定されて一体に移動する隔壁部123とスライドエンドプレート129によって形成される第1燃焼室121は、容積が変化しない定常的な容積を有する構成とされる。すなわち、燃焼室は燃焼室壁126が前後に移動しても容積が変化しない第1燃焼室121と、容積が変化する第2燃焼室122とから構成されている。
燃焼室壁126におけるスライドスリーブ127の前端部(開口端側)には、内周径が小径とされた小径部127aが形成されている。この小径部127aは、燃焼室壁126が後端部に位置しているときには、その内周面が後述するシリンダ153の端部外周に形成された円形のフランジ部153aと外周面にOリング154を介してシールすることで第2燃焼室122を密封する構成とされる。そして燃焼室壁126が前方へと移動されたときには、小径部127aは、移動開始後、間もなくフランジ部153a(Oリング154)から離れ、Oリング154の外周と、スライドスリーブ127の内周面との間に間隙127bが生じ、この間隙127bを介して第2燃焼室122がハウジング103の内部空間104(ハウジング103とシリンダ153外周面間の間隙であり、釘打機101の外部に連通される)に連通される構成とされる。
スライドエンドプレート129を挟んで第1および第2燃焼室121,122の反対側(後側)には、大気室171が形成されている。大気室171は、円筒状の固定スリーブ177、当該固定スリーブ177内に摺動自在に嵌入されるスライドエンドプレート129および当該スライドエンドプレート129に対向状に配置される固定エンドプレート175によって囲まれる空間として形成される。なお固定エンドプレート175と固定スリーブ177は一体に形成されている。固定エンドプレート175によって大気室171の端部壁面が構成され、固定スリーブ177によって大気室171の周壁面が構成され、これら両部材によって前端部が開放された筒状の大気室壁173が構成されている。固定スリーブ177とスライドエンドプレート129の摺動面は、Oリング179を介してシールされている。
固定エンドプレート175は、外周縁部がメインハウジング103の後端部に配置される多数の通気孔106bを有するハウジングキャップ106とともに、当該メインハウジング103に図示省略のネジによって共締めによって締結されている。このように、大気室171は、第1および第2燃焼室121,122から分離されかつ固定された空間であって、燃焼室壁126の移動、直接的にはスライドエンドプレート129の移動に伴い容積が変化する空間として設定される。すなわち、スライドエンドプレート129が、第2燃焼室122の容積を減少させる方向へ移動(前進)するときには、大気室171の容積が増大し、第2燃焼室122の容積を増大させる方向へ移動(後退)するときには、大気室171の容積が減少する構成とされる。そして大気室171の最大容積は、第2燃焼室121の容積が最大とされたときの第1および第2燃焼室121,122の総容積よりも大きく設定されている。
大気室壁173における固定エンドプレート175には、当該固定エンドプレート175とハウジングキャップ106によって囲まれる空間106a(実質的には大気であり、以下、この空間106aについては、単に大気という)と大気室171とを連通する吸気口161が設けられ、この吸気口161には、吸入弁163が設けられている。吸入弁163は、大気の空気を大気室171に吸入するべく吸気口161を開閉する逆止弁として構成され、大気室171側に配置されている。吸入弁163は、大気室171の室内と室外との圧力差に基づき大気室171側に弾性変形することで大気から大気室171への空気の流れを許容し、その逆の流れを規制する構成とされる。
スライドエンドプレート129には、大気室171と第1燃焼室121とを連通する吸気口165が形成され、この吸気口165には、吸入弁167が設けられている。吸入弁167は、大気室171内の空気を第1燃焼室121に吸入するべく吸気口165を開閉する逆止弁として構成され、第1燃焼室121側に配置されている。そして吸入弁167は、第1燃焼室121と大気室171との圧力差に基づき当該第1燃焼室121側に弾性変形することで大気室171から第1燃焼室121への空気の流れを許容し、その逆の流れを規制する構成とされる。
また大気室壁173における固定エンドプレート175には、当該大気室171内に所定長さで突出する棒状のシール部材169が設けられている。このシール部材169は、燃焼室用の吸気口165と対向するように配置されており、燃焼室壁126が後退端部(後端側ストロークエンド)に位置したときに、燃焼室用の吸気口165内に嵌まり込むことで、当該吸気口165を密封するとともに、嵌り込んだ状態では、前端面が吸入弁167の背面(後面)に当接する構成とされる。
点火装置131は、点火用プラグ133および高圧電流を発生させる圧電素子138を主体として構成されるとともに、点火用プラグ133の点火部を構成する一方の電極(陽極)133aが、第1燃焼室121の端部壁面を構成するスライドエンドプレート129の中央部に配置されている。点火用プラグ133の点火部を構成する他方の電極(陰極)133bは、スライドエンドプレート129の中央部から外れた位置に配置されるとともに、第1燃焼室121の中央部側へと延出され、一方の電極133aの先端(前端)に対し所定の隙間を置いて対向されている。
一方の電極133aは、固定エンドプレート175に設けた導通材料製(金属製)のボール(鋼球)134およびスプリング135および電気配線136を介して圧電素子138と電気的に接続されている。すなわち、ボール134およびスプリング135は、点火用回路の一部を構成している。ボール134は一方の電極133aの後端に対向するように配置されるとともに、燃焼室壁126が前方または後方へ移動することに伴い一方の電極133aに対し接触あるいは離間される。すなわち、一方の電極133aは、燃焼室壁126が第2燃焼室122の容積を最大付近とする位置へ移動されたときには、ボール134に接触することで電気的に接続されて点火を許容され、燃焼室壁126が第2燃焼室122の容積を減少する方向へ移動したときには、ボール134から離間することで電気的接続が断たれて点火を規制される構成とされる。
ボール134は固定エンドプレート175に設けられた電気絶縁材料からなる保持部材137の孔137a内に移動可能に嵌合されるとともに、スプリング135によって電極133a側に付勢されている。これにより、燃焼室壁126が後方へ移動されるとき、ボール134は燃焼室壁126が後退端(ストロークエンド)に接近した時点で電極133aの後端に当接し、その後、当該電極133aとの接触状態を維持しつつ後退する。かくしてスプリング135は、ボール134と電極133aとの接触状態を所定の範囲に亘って安定して保持する付勢手段を構成している。なお、点火装置131の点火動作は、ハンドグリップ105に配置されたトリガ107の引き絞り操作によって圧電素子138を変形させ、これにより発生した高圧電流を電極133a,133b間に放電させることで遂行される。また他方の電極133bはスライドエンドプレート129にボディアースされている。
燃料噴射装置141は、第1燃焼室121から隔壁部123を貫通して第2燃焼室122へと延在するパイプ状部材145を主体として構成され、当該パイプ状部材145には、各燃焼室121,122に臨む適所に燃料噴射孔143が穿設状に形成されている。なお燃料噴射装置141は燃料容器149から燃料供給通路147を介して燃料の供給を受ける。燃料噴射装置141による燃料噴射量は、第1燃焼室121および第2燃焼室122の各実効容積に応じて個別に設定されている。
燃料噴射装置141を構成するパイプ状部材145は、スライドエンドプレート129に固定されるとともに、一端(先端)側が第1燃焼室121を構成する隔壁部123の球面状部分123bの内周面に沿って延在するとともに、当該球面状部分123bの中心部を貫通して第2燃焼室122へと突出されている。そして球面状部分123bを貫通して第2燃焼室122内に突出されたパイプ状部材145の突出先端部145aには、図7に示すように、第2燃焼室122内に燃料を斑なく噴射させるべく径方向(放射状)に貫通する複数の燃料噴射孔143が設けられている。燃焼室壁126が第2燃焼室122の容積を減少する方向へ移動するとき、パイプ状部材145の突出先端部145aは、ピストン155の頂面中央部に形成された格納空間155bに収容される構成とされ、これにより第2燃焼室122の容積が零または零に近い状態まで減少することが可能とされる。
パイプ状部材145の他端(基端)側は、スライドスリーブ127の外周面と固定スリーブ177の内周面との間を通って延在するとともに、燃料容器149から供給された燃料を導く燃料供給通路を構成する燃料通路構成部材146の燃料供給通路147内に挿入されており、燃焼室壁126の移動に伴い燃料供給通路147内を摺動する構成とされる。なお燃料容器149からの燃料の供給は、コンタクトアーム111を被加工材Wに押し付ける動作に連動して遂行される構成とされるが、このことについては後述する。
駆動部151は、メインハウジング103内に収容されたシリンダ153と、このシリンダ153内に摺動可能に配置されたピストン155と、このピストン155に一体状に連接されたピストンロッド157を主体として構成される。上記のシリンダ153が本発明における「案内シリンダ」に対応する。ピストンロッド157の先端側は、射出部110内に配されて釘(図示省略)を前方に打ち出すための射出装置に連接されている。またシリンダ153内部の先端側には、高速駆動されたピストン155の衝撃を吸収緩和してピストン155を受け止めるためのクッションラバー159が適宜配置されている。さらにシリンダ153には、当該シリンダ153のボア153a内をハウジング103の内部空間104に連通する通気口114を開閉するための逆止弁113が設けられている。この逆止弁113は、シリンダ153のボア153a内の気体が内部空間104に流出することを許容する一方、内部空間104の気体がシリンダ153のボア153a内に流入することを規制する一方向弁として構成されている。
マガジン109は、釘打機101のメインハウジング103先端側に形成された射出部110に取り付けられ、相互に連接された多数の釘を収容するとともに、打込み対象となる釘を射出部110に臨ませる。なおマガジン109自体の構成は周知ゆえ、その詳細な説明については、便宜上省略する。
そして射出部110の先端に前述したコンタクトアーム111が配される。コンタクトアーム111は、射出部110の長軸方向(すなわち釘打機101の長軸方向であって、図1〜図5では左右方向に相当する)につき、当該射出部110に対し相対的に摺動動作可能とされ、常時にはスプリング112によって先端側(図1〜図5において左側)へと付勢されている。なお上記のスプリング112は、前述したスライドスリーブ127の付勢手段を兼用する。
次に燃料容器149の収容構造につき図8〜図13を参照して説明する。燃料容器149は、メインハウジング103における軸方向のほぼ中程に一体に設けられたハンドグリップ105に収容する構成とされる。ハンドグリップ105は、釘打機101の長軸方向と概ね直交する方向に所定長さで延出(図1参照)されている。そしてハンドグリップ105には、燃料容器149を収容するための概ね断面楕円形の筒状(図10参照)をなす収容室181が形成され、当該収容室181は釘打機101の長軸方向と概ね直交する方向に延在する。収容室181の一端(基部)側はメインハウジング103の内部空間104に開口され、他端(先端)側は燃料容器149を出入するための出入口181aとして開口されている。
燃料容器149は、断面円筒状でかつ軸方向に長い長円筒形状に形成され、軸方向の一端部(頭部149b)側に燃料取出口(ノズル)149aを有する。そして燃料容器149は、燃料取出口149aを挿入方向の先端側に向けた状態で出入口181aから収容室181内に挿入することによって当該収容室181内に装填される構成とされる。すなわち、燃料容器149は、燃料取出口149aが収容室181の奥側(ハンドグリップ105のメインハウジング103との連接側)となるように収容室181に収容される。なお燃料容器149の燃料取出口149aは、径方向に向いており、その先端が容器外径よりも外側に突出されている。上記の燃料取出口149aが本発明における「燃料供給口」に対応する。
収容室181内には、燃料容器149を収容室181に挿入する際、当該収容室181に対する挿入が完了した装填状態において燃料取出口149aが燃料通路構成部材146の燃料受入口146aを向くように当該燃料容器149を収容室181内に案内する板状部材182が設けられている。この板状部材182が本発明における「ガイド手段」および「ガイド部材」に対応する。板状部材182は、図8および図9に示すように、収容室181の内壁面に沿って軸方向に延在するように配置されるとともに、長手方向(延在方向)に直線状に延びるガイド溝182aを備えている。燃料容器149は、収容室181内に挿入する際、燃料取出口149aの先端部を板状部材182のガイド溝182aに係合した状態で収容室181の奥側に向って挿入される。このとき、燃料容器149はガイド溝182aと燃料取出口149aとの係合によって周方向の移動を規制された状態で直線状に案内される。そして燃料容器149の収容室181に対する挿入が完了した状態では、燃料容器149の頭部149bがメインハウジング103内の内部空間104に固定状に形成されたストッパ部材184に当接することで挿入方向(軸方向)の位置決めがなされると同時に燃料取出口149aがガイド溝182aから抜け出して燃料通路構成部材146の燃料受入口146aに対して係合あるいは僅かな間隙を隔てて対向する構成とされる。この状態が図9および図11に示されている。上記の燃料受入口146aが本発明における「燃料受け部」に対応する。
収容室181の出入口181aには、当該出入口181aを封鎖する蓋部材185が設けられている。蓋部材185は、ハンドグリップ105に支点186を中心にして回動自在に取り付けられるとともに、出入口181aを封鎖するべく回動したとき、ハンドグリップ105に設けた掛止凹部105aに対しトーションスプリング187aによって付勢された掛止爪187を介して掛止される構成とされる。また蓋部材185は、出入口181aを封鎖した状態において、収容室181内に装填された燃料容器149の底部を弾力的に押圧する板バネ188を備えており、これにより燃料容器149の収容室181内でのガタツキが防止されている。
燃料容器149は、収容室181に装填された状態では、燃料取出口149aが燃料通路構成部材146の燃料受入口146aに係合あるいは僅かな間隙を置いて対向する位置と、当該燃料取出口149aが燃料受入口146aに押し付けられる位置との間で、燃料取出口149aと燃料受入口146aとを結ぶ直線方向、すなわち釘打機101の長軸方向に変位可能とされる。そして燃料取出口149aが燃料受入口146aの座面に押し付けられたときは、当該燃料取出口149aが後退動作することによって燃料容器149の弁が開いて燃料が燃料受入口146aに供給(流出)される構成とされている。このようきに、燃料容器149は、燃料取出口149aから燃料を供給(流出)する燃料供給位置と、燃料供給が規制される燃料供給規制位置との間で、釘打機101の長軸方向に変位可能とされており、この燃料供給位置が本発明における「第1の位置」に対応し、燃料供給規制位置が本発明における「第2の位置」に対応する。上記の燃料容器149、燃料取出口149aおよび当該燃料取出口149aの移動によって開閉される弁によって、「燃料供給装置」が構成されている。そして燃料容器149の変位方向は、コンタクトアーム111の移動方向(操作方向)に概ね一致するように設定されている。
なお燃料受入口146aへ流出された燃料は、前述したように、燃料供給通路147からパイプ状部材145を経て第1および第2燃焼室121,122へと供給される。また燃料容器149の燃料供給位置への変位は、コンタクトアーム111の被加工材Wに対する押付動作に連動して後述する作動機構191を介して遂行される。
上記のような燃料容器149の変位を可能とするべく、板状部材182は長手方向の両端がそれぞれ折り曲げられるとともに、一端182bが収容室181の出入口181aに回動自在に係合され、他端182cが付勢手段としてのコイルスプリング183を介して燃料供給規制位置に保持するべく付勢されている。すなわち、板状部材182はコンタクトアーム111が被加工材Wに押し付けられていない状態では、燃料容器149を燃料供給規制位置(図9に示す位置)に保持し、コンタクトアーム111が被加工材Wに押し付けられたとき(図2参照)には、コイルスプリング183の付勢力に抗して燃料容器149と一体に燃料供給位置(図11、図12に示す位置)へ変位する構成とされている。コンタクトアーム111が本発明における「燃料供給操作手段」に対応する。
次に点火装置131の作動手段であるトリガ107を非操作位置にロック(固定)するトリガロック機構、およびコンタクトアーム111が被加工物に押し付けられたときの後退動作に連動して燃料容器149を燃料供給位置へ変位させて燃料供給を行いつつトリガロック機構を解除する作動機構191につき図8、図9、図12および図13を参照して説明する。本実施の形態に係る作動機構191は、燃焼室壁126のスライドスリーブ127の外側に設けた爪部材192と、当該爪部材192を介して作動されるリンク機構とを主体にして構成される。リンク機構は、それぞれ一端を支点193a,194aにして回動自在とされた第1および第2アーム193,194と、両アーム193,194を連動するべく第1および第2アーム193,194に対してピン195a、195bを介してそれぞれ回動自在に連結された連接リンク195と、当該連接リンク195の一端に第2アーム194と共通のピン195bを介して回動自在に連結されたロックリンク196を主体にして構成されている。ロックリンク196には長孔196aが形成され、当該長孔196aにトリガ107に設けたロックピン197が摺動自在に係合されている。
コンタクトアーム111が被加工材Wに押し付けられていない状態、すなわちコンタクトアーム111が付勢手段としてのスプリング112によって先端側(前方)へと付勢され、燃焼室壁126が前方へ移動されている初期状態では、図8および図9に示すように、爪部材192の係合爪192aが第1アーム193の先端193bから離間した位置に位置している。この状態では、ロックリンク196における長孔196aの一端にロックピン197が位置し、支点107aを回動中心としてトリガ107を引き絞り操作しようとしたとき、当該トリガ107の回動動作と第1アーム193の回動動作が互いに干渉する、つまりリンク機構の動きが干渉することによって、トリガ107の引き絞り操作がロックされる構成とされる。上記の長孔196a付きロックリンク196とロックピン197によってトリガ107を非操作位置にロックするトリガロック機構が構成される。また初期状態では、第2アーム194の先端194b(またはピン195b)が収容室181に装填された燃料容器149の頭部149bにおける燃料取出口149aの開口側と反対面に径方向から当接もしくは若干の間隙を置いて対向する。
爪部材192はスライドスリーブ127と一体に直線状に移動し、その移動方向はコンタクトアーム111の移動方向と同一方向である。第1アーム193は爪部材192が燃焼室壁126と一体に後退動作(第2燃焼室122の容積を増大する方向に移動)するとき、爪部材192が後退端に接近した時点で当該爪部材192の係合爪192aに先端193bが係合して支点193aを中心に後方へ回動される。第2アーム194は、第1アーム193の回動に伴い連接リンク145を介して支点194aを中心に後方へ回動される。そして第2アーム194の先端194b(または連接リンク195と第2アーム194とをつなぐピン195b)が燃料容器149の頭部149bを径方向から押圧して当該燃料容器149を板状部材182とともにコイルスプリング183の付勢力に抗して燃料供給位置へ変位させるように構成されている(図12参照)。また第2アーム194が回動されるとき、これに連動してロックリンク196が移動し、長孔196aの位置が変位し、これにより長孔196aによるロックピン197の移動規制を解除してトリガ107の引き絞り操作を許容する構成とされる。すなわち、燃料容器149が燃料供給位置へと変位されて燃料が供給された状態において、トリガロックが解除される構成とされている。そしてロックリンク146の移動方向は、コンタクトアーム111の移動方向(操作方向)に概ね一致するように設定されている。
本実施の形態に係る釘打機101は上記のように構成される。次に当該釘打機101の作用について説明する。釘打機101は常には図1図に示す状態を初期状態としている。この初期状態では、スプリング112の付勢力によって燃焼室壁126が前方へ移動されており、第2燃焼室122の容積が最小(零または零に近い状態)まで減少され、大気室171の容積が最大に増大されている。またピストン155が上死点に位置している。また点火用プラグ133の一方の電極133aがボール134から離間されており、当該電極133aに対する電気的接続が断たれてプラグの点火が規制されている。
収容室181に対する燃料容器149の装填作業は、この初期状態において必要に応じて遂行される。図8に示すように、まず蓋部材185を外して収容室149の出入口181aを開放する。つづいて、燃料が充填された燃料容器149の燃料取出口149aを挿入方向の先端側に向けて板状部材182のガイド溝182aに係合する(図10参照)。その状態で燃料容器149を収容室181内に挿入し、頭部149bをストッパ部材184に当接させる。すると、燃料取出口149aがガイド溝182aから外れて燃料通路構成部材146の燃料受入口146aに係合あるいは僅かな間隙を置いて対向される(図11参照)。すなわち、本実施の形態によれば、燃料容器149を収容室181に挿入する際、周方向につき板状部材182を介して位置決めされた状態で案内される構成のため、燃料取出口149の周方向の位置を維持しつつ燃料受入口146aに係合あるいは対向させることができる。燃料容器149の挿入後は、蓋部材185によって出入口181aを封鎖する。これにより燃料容器149は底部を蓋部材185の板バネ188によって弾力的に加圧された状態でストッパ部材184に当接され、安定した状態に燃料供給規制位置に保持される(図9参照)。
かかる状態で、釘打機101を用いて釘の打込み作業を遂行するには、図2に示すように、まずコンタクトアーム111を被加工材Wに当接後、作業者が当該被加工材方向への押圧力を釘打機101に作用させる。するとコンタクトアーム111はスプリング112による付勢力に抗しつつ被加工材Wから離間する側へと後退動作する。コンタクトアーム111の後退動作により、当該コンタクトアーム111と連接された燃焼室壁126が後退動作する。この燃焼室壁126の後退動作により、第2燃焼室122の容積が増大されるとともに、大気室171の容積が減少される。そして、スライドエンドプレート129の外周後端部が大気室壁173の固定エンドプレート175の外周前端面に当接することで燃焼室壁126の移動が規制される。このとき、第2燃焼室122の容積が最大状態とされ、大気室171の容積が最小状態とされる。また第1燃焼室121の容積と第2燃焼室122の容積が所定の容積比に設定されることになる。
また燃焼室壁126が後退動作し、後退端に接近した時点で一方の電極133aがボール134に接触し、当該ボール134、スプリング135および電気配線126を介して圧電素子138と電気的に接続された状態となる。さらにまた、シール部材169が燃焼室用の吸気口165に嵌まり込んでシールするとともに、シール部材169の先端が吸気弁167の背面に当接する。
また燃焼室壁126の後退動作時において、当該燃焼室壁126が後退端に接近した時点、すなわち第2燃焼室122の容積が相当に増大された状態で、作動機構191が作動される。図11に示すように、燃焼室壁126のスライドスリーブ127と一体に後退動作する爪部材192が、リンク機構における第1アーム193の先端193bに係合して当該第1アーム193を後方(図11において右回り)に回動させる。この第1アーム193の回動に連動して連接リンク195を介して第2アーム194が後方(図11において左回り)に回動される。この回動によって当該第2アーム194の先端194bが燃料容器149の頭部149bを径方向から後方へと押圧する。このため、板状部材182の他端182c側に配置されたコイルスプリング183の付勢力に抗して燃料容器149が板状部材182とともに燃料供給位置へ変位される。この変位により燃料取出口149aが燃料通路構成部材146の燃料受入口146aに押し付けられて相対的に後退動作し、これにより燃料容器149内の弁が開かれ燃料が供給される。
燃料容器149から供給された燃料は、燃料供給通路147、パイプ状部材145を経て給送され、当該パイプ状部材145に設けられた燃料噴射孔143から各燃焼室121,122に噴射される。この場合、本実施の形態においては、第1燃焼室121では、その後に遂行される点火時の着火効果を高めるべく、燃料が点火プラグ133の中心、すなわち点火部に向かって噴射される構成とされる。一方、第2燃焼室122では、燃料が燃料噴射孔143から第2燃焼室122の径方向に放射状に噴射される。なお第1および第2燃焼室121,122への燃料供給量は、各燃焼室121,122の容積に応じてそれぞれ設定されている。また噴射された燃料は、各燃焼室121,122内の空気と混合され、これにより各燃焼室121,122内は混合気で満たされる。
一方、作動機構191の作動時において、第2アーム194の回動に伴いロックリンク196がロックピン197の動きを許容するように長孔196aの位置を変位するべく移動される。これによりトリガロックが解除され(図12参照)、トリガ107の引き絞り操作が可能とされる。この状態で作業者が当該トリガ107を引き絞り操作すると、第1燃焼室121に設けられた点火装置131による点火動作が遂行される。このとき、第1燃焼室121内における点火・燃焼動作は、上述した理由により円滑かつ高効率で実現されることになる。
点火装置131による点火動作がなされると、図3に示すように、第1燃焼室121内に充填された混合気は点火部近傍領域より着火され、第1燃焼室121内の混合気の燃焼が開始される。混合気の燃焼作用は爆発的であり、当該混合気の燃焼面(火焔面)が非常に短い時間で隔壁部123へ到達する。このとき、本実施の形態では、隔壁部123につき、点火部を中心とする概ね等径の球面状部分123bとして構成しているため、点火部から発した混合気の燃焼面は、当該点火部に対して等半径とされた球面状部分123bへと概ね同時に到達する。このため、隔壁部123の境界面全体に渡って、第2燃焼室122の着火タイミングを各連通孔125で統一化することが可能であり、第2燃焼室122での燃焼開始タイミングを効果的にコントロールすることが可能とされる。
第2燃焼室122内に充填された混合気は、隔壁部123の表面全体領域より各連通孔125を経て同時的に着火され、第2燃焼室122内の混合気の燃焼が開始される。第2燃焼室122の容積は、第1燃焼室121の容積よりも大きく設定されており、第2燃焼室122内の混合気の燃焼により大きな燃焼圧力が発生する。これにより、ピストン155は、シリンダ153内を被加工材方向へと摺動状に移動動作(前進)されることとなる。
なおピストン155がシリンダ153内を摺動動作する際、当該摺動動作に伴ってピストンロッド157側のシリンダ153内部空間が縮小されていくが、かかる空間内の空気は、逆止弁113を通じて外部(ハウジング103の内部空間104)に放出されるため、ピストン155の摺動動作を阻害することはない。また第1燃焼室121の燃焼時に当該第1燃焼室121内は、相当の高圧状態となるが、本実施の形態では、燃焼室用の吸気口165内に差し込まれたシール部材169によって吸入弁167の背面を支持し、これにより吸入弁167が燃焼時の高圧により変形あるいは破損することから保護し、当該吸入弁167の耐久性を向上し、また第1燃焼室121内のガスが吸気口165から大気室171に流出することを未然に防止することができる。
ピストン155がシリンダ153内を摺動動作するのに連動してピストンロッド157が被加工材方向へと直線状に移動し、これによって射出部110にセットされた釘が被加工材側へと高速で射出されて打込まれる。このときシリンダ153内を被加工材方向へ高速移動したピストン155は、クッションラバー159に当接し、その運動エネルギが吸収緩和されて停止する。すなわち、ピストン155は下死点に到達して停止する。この状態が図3に示されている。なおピストン155の下死点への移動時において、当該ピストン155が逆止弁113を通過すると、ピストン155の前進動作に用いられた第1および第2燃焼室121,122内の排気ガスは、当該逆止弁113を通じて室外(ハウジング103の内部空間104)へと排出される。
釘の打込み作業が終了する段階では、逆止弁113から排気ガスが排出することに伴って第1および第2燃焼室121,122内に収縮冷却作用が生じる。これによって当該第1および第2燃焼室121,122内に負圧が発生し吸引作用が生じる。このため、ピストン155は被加工材Wから離間する側へと自動的に後退動作を開始する。このとき、本実施の形態では、燃焼室用の吸気口165がシール部材169によって封止されているため、大気室171から第1燃焼室121に空気が流入することを防止し、ピストン155を初期位置へと確実に戻すことができる。
また作業者が被加工材方向へと作用させていた釘打機101に対する押圧加重を解除することにより、図4に示すように、メインハウジング103側へ相対的に後退していたコンタクトアーム111が、スプリング112の付勢力を介して前方(被加工材方向)へ移動する。コンタクトアーム111の前進動作に伴って、燃焼室壁126が前方(ピストン155側)へ移動する。これにより、燃焼室壁126のスライドスリーブ127の小径部127aがシリンダ153のフランジ部153aから離れ、当該スライドスリーブ127の内周面とフランジ部153aの外周面との間に間隙127bが生じ、第2燃焼室122が当該間隙127bを経て室外(ハウジング103の内部空間104)に連通される。
ところで、燃焼室壁126の先端方向への前進動作は、作業者の、釘打機101に対する被加工材方向への押圧加重の解除時期に支配されるものであるが、この燃焼室壁126の前進動作は、ピストン155の後退動作が終了した後で遂行される。すなわち、ピストン155の後退動作は、第1および第2燃焼室121,122内に発生する冷却作用に伴う吸引力(負圧)によって瞬時に遂行される。したがって、作業者が釘打機101の被加工材方向への押圧加重を普通に解除操作する限り、燃焼室壁126の前進動作が開始される前の段階で、ピストン155が後退動作を終了して前進動作を開始する前の初期位置(図4参照)に復帰されることになる。この時点では、前述したように、シール部材169によって燃焼室用の吸気口165をシールしているため、大気室171から第1燃焼室121への空気の流入が抑えられ、これにより第1および第2燃焼室121,122の負圧状態を維持し、ピストン155を初期位置へと確実に復帰させることが可能となる。
コンタクトアーム111の前進動作に伴い燃焼室壁126が前進動作を開始すると同時に爪部材192が前進する。これに伴い当該爪部材192の係合爪192aが第1アーム193の先端193bから離れる。このため、当該第1アーム193と連接リンク195を介して連結された第2アーム194による燃料容器149の頭部149bの押圧が解除される。その結果、板状部材182を付勢するコイルスプリング183の付勢力によって当該板状部材182とともに燃料容器149が燃料供給規制位置へ変位復帰される。これにより、燃料取出口149aの燃料受入口146aに対する押圧が解除され、当該燃料取出口149aの復帰動作によって燃料の供給が停止される。またコイルスプリング183の付勢力によって第1および第2アーム193,194、連接リンク195、ロックリンク196がそれぞれ図9に示す初期位置へと復帰される。初期位置に復帰されたロックリンク196は、長孔196aの端部がロックピン197に係合し、トリガ107の引き絞り操作方向の動きをロックする。
また燃焼室壁126の前進動作により、図4に示すように、第2の燃焼室122の容積が減少されるとともに、スライドスリーブ127の内周面とフランジ部153aの外周面間の間隙127bを経て第2燃焼室122が室外と連通される。すると、第2燃焼室122内の排気ガスは、当該第2燃焼室122の容積が減少されることに伴い間隙127bを経て室外へと排出される。一方、燃焼室壁126の前進動作により、スライドエンドプレート129が固定エンドプレート175から離れ、それに伴い大気室171の容積が増大されるとともに、シール部材169が燃焼室用の吸気口165から抜け出し、当該吸気口165を開放する。また一方の電極133aがボール134から離れ、電気的接続が遮断される。
大気室171内の容積が増大されると、それに伴い当該大気室171内の圧力が低下する。その結果、大気室171内の圧力と、ハウジングキャップ106内の大気圧との圧力差によって当該ハウジングキャップ106内の空気が大気室用の吸気口161から吸入弁163を押し退けて吸入される。このとき、燃焼室用の吸入弁167は、燃焼室用の吸気口165の周縁部に密着され、第1燃焼室121内の排気ガスが大気室171内に流出(漏出)することを防止する。そして燃焼室壁126が前進端(ストロークエンド)に達した時点で、第2燃焼室122の容積が最小(零)となり、当該第2燃焼室122内の排気ガスが室外へと排出され、一方大気室171の容積が最大となり、当該大気室171内には新鮮な空気が貯留される。すなわち、図1に示す初期状態に復帰する。
引き続いて釘打ち作業を遂行するべくコンタクトアーム111を被加工材Wに押し付けると、前述したように、燃焼室壁126が後退動作される。この状態が図5に示される。この燃焼室壁126の後退動作により、第2燃焼室122の容積が増大されるとともに、大気室171の容積が減少されるため、当該大気室171内の空気が圧縮されて燃焼室用の吸気口165から吸入弁167を押し退けて第1燃焼室121へと強制的に押し込まれる。この空気の第1燃焼室121への強制押し込みによって、当該第1燃焼室121内に残留する排気ガスは、連通孔125を通って第2燃焼室122へと押し出され、さらには間隙127bを経て室外へと排出される。すなわち、第1燃焼室121内に残留する排気ガスは、大気室171から流入する空気によって第2燃焼室122へと押し出された後、室外へと放出され、第1および第2燃焼室121,122の、いわゆる掃気が遂行されることとなる。この場合、隔壁部123の球面状部分123bには多数の連通孔125が配置されているため、第2燃焼室122内の全体にわたって空気が概ね均等に流れ込む。かくして、第1および第2燃焼室121,122内において、排気ガスから空気への入れ替えが円滑になされ、排気ガスの残留量が減少される。その結果、特に釘打ち込み作業を連続的に行うような場合においては、次回の第1および第2燃焼室121,122に噴射される燃料と空気との混合比の適正化を図る上で有効となる。
燃焼室壁126が後退端に達したとき(図2に示す状態)には、第1および第2燃焼室121,122内は、新鮮な空気によって満たされる。この場合、本実施の形態では、大気室171の最大容積を、第1および第2燃焼室121,122の最大総容積よりも大きく設定してある。このため、第1および第2燃焼室121,122内には、それらの容積を上回る容量の空気が送り込まれることとなり、第1および第2燃焼室121,122内の排気ガスを確実に室外に排出し、新鮮な空気と入れ替えることができる。
また燃焼室壁126が後退端に達した時点では、作動機構191の作動によって燃料容器149の燃料が燃料供給通路147へと供給されるとともに、燃料噴射装置141によって燃料が第1および第2燃焼室に噴射されている。またロックリンク196によるトリガ107のロックも解除されるとともに、電極(陽極)133aがボール134に当接し、当該ボール134、スプリング135および電気配線126を介して圧電素子138と電気的に接続され、トリガ107の引き絞り操作による点火動作が許容される。さらにはシール部材169が燃焼室用の吸気口165に差し込まれて当該吸気口165をシールするとともに、吸入弁167の背面に当接することで当該吸入弁167に対する高圧の作用に備える。またスライドスリーブ127の小径部127aの内周面がシリンダ153のフランジ部153aの外周面にOリング154を介して摺接し、間隙127bを閉鎖する。これにより第2燃焼室122が密閉空間とされる。かかる状態で、トリガ107を引き絞り操作すると、その後は上述した動作が繰り返され、釘打ち作業が遂行されることになる。
上記のように、本実施の形態によれば、容積が変化しない第1燃焼室121と、容積が変化する第2燃焼室122とを有する燃焼室構造において、燃焼室壁126を前後に移動することによって、大気室171の容積を変化させ、第2燃焼室122内の排気ガスを室外へ排出した後、大気室171内に取り込んだ空気を第1燃焼室121内に強制的に送り込み、これによって第1燃焼室121内に残留する排気ガスを当該第1燃焼室121から第2燃焼室122を経て室外へ排出する構成としている。その結果、第1燃焼室121の容積を変化させることなく、第1および第2燃焼室121,122内の排気ガスを効率的に室外へ排出し、当該第1および第2燃焼室121,122内を新鮮な空気で満たすことが可能となる。
すなわち、本実施の形態では、燃焼室が第1および第2燃焼室121,122から構成される釘打機101において、混合気の燃焼効率を高めるべく、第1燃焼室121に点火用プラグ133を設けるとともに、当該第1燃焼室121内で点火部によって点火された混合気の燃焼面が隔壁部123の連通孔125に概ね同時に到達するように、隔壁部123が点火部を中心とする等半径の球面状部分123bを有する構成としている。このような構成では、第1燃焼室121の容積を変化(減少)させて排気ガスを排出することが困難となるが、本実施の形態によれば、第1燃焼室121から第2燃焼室122への火炎噴射を効率良く行うことで混合気の燃焼効率を高めるべく、第1燃焼室121を構成する隔壁部123の形状を半球面状に形成するという構成を維持しつつ排気ガスの排出作用を効果的に遂行することができる。
この場合、大気室171の最大容積を第1および第2燃焼室121,122の総容積よりも大きく設定してあるため、第1および第2燃焼室121,122にそれらの容積を上回る容量の空気を送り込むことによって、排気ガスと空気との入れ替えを確実に行うことができる。釘打ち作業を連続して遂行するような場合、すなわち短時間のうちに第2燃焼室122の容積の減少、増大が繰り返されるような場合、当該第2燃焼室122から排出された排気ガスがその出口周辺部に存在している可能性がある。そしてこの排気ガスが第2燃焼室122の容積が増大されるときに当該燃焼室に再び吸入される、すなわち逆流する可能性がある。本実施の形態では、第1および第2燃焼室121,122にそれらの容積を上回る容量の空気を送り込む構成とすることによって、いわゆる逆流防止手段を構成しているため、排気ガスの当該燃焼室への逆流を確実に防止することができる。また本実施の形態では、第1燃焼室121を容積が変化しない定常的な構成としたことにより、当該第1燃焼室121内の中央部に点火装置131あるいは燃料供給用のパイプ状部材145を配置設定することができる。これにより、第1燃焼室121に発生した火炎(可燃性ガスの燃焼面)が第2燃焼室122へ均等かつ効率よく噴射させることが可能となる。
また本実施の形態によれば、燃料取出口149aを挿入方向の先端側に向けた状態で燃料容器149を収容室181に挿入する際、板状部材182を介して当該燃料容器149の周方向の動きを規制しつつ、挿入後の装填状態では燃料容器149の燃料取出口149aが燃料供給通路147の燃料受入口146aに向くように案内する構成としている。このため、燃料容器149の装填状態では、燃料取出口149aと燃料受入口146aが適正に位置決めされることになる。その結果、収容室181に対し燃料容器149を燃料取出口149aが奥側となるように容易に装填することができるとともに、燃料容器149から流出した燃料を第1および第2燃焼室121,122に導く燃料供給通路147を短縮化することができる。
また本実施の形態によれば、コンタクトアーム111の作動に応じて、板状部材182が燃料容器149と一体になって燃料供給規制位置と、燃料供給位置との間で変位する構成としたことにより、当該燃料容器149の燃料供給あるいは停止のための動作を支障なく遂行させ得る。また板状部材182は、一端182bが回動自在に支持され、他端182cが弾性部材としてのコイルスプリング183によって燃料容器149を燃料供給規制位置に保持するべく付勢する構成としたことにより、収容室181内で燃料容器149が遊動することを抑え、燃料容器149を安定した状態で保持することが可能である。
なお実施の形態では、燃料容器149を収容するための収容室181をハンドグリップ105に形成する場合で説明したが、収容室181は釘やステーブルを収容するマガジン109の一部に設定してもよいし、メインハウジング103に設定してもよい。また燃料容器149を収容室181へ挿入する際のガイド手段としての板状部材182は、それ自体を板バネによって構成することも可能であり、そのときはコイルスプリング183を省略して部品点数を低減できる。また本実施の形態では、板状部材182のガイド溝182aに燃料取出口149aを係合して案内する構成としたが、燃料容器149の一部に突部を設定し、当該突部をガイド溝182aに係合して案内する構成に変更してもよい。また燃料容器149を径方向へ変位させることで、燃料取出口149aから燃料を流出させる構成としたが、燃料容器149を軸方向に変位させて燃料を流出させる構成に変更してもよい。また燃料容器149の変位方向と燃料の流出方向とを一致させなくてもよい。
また本実施の形態では、板状部材182を、燃料容器149を収容室181に挿入する時点で、燃料取出口149aが燃料受入口146aを向くようにセットし、その状態で燃料容器149の周方向の動きを規制しつつ直線状に案内する構成としたが、燃料容器149が収容室181内に装填された状態で、燃料取出口149aが燃料受入口146aを向くように構成されていればよい。要するに、挿入過程における燃料取出口149aの向きは特に問題にならず、最終的な装填状態で燃料取出口149aが燃料受入口146aを向くように案内する構成であれば足りる。また本実施の形態は、燃焼室が第1および第2燃焼室121,122から構成される場合で説明しているが、燃焼室の数については特に問題にするものではない。また本実施の形態は、釘打機101の場合で説明しているが、いわゆるステーブルの打ち込み作業に用いられるタッカに適用可能である。
本実施の形態に係る釘打機の全体構成を示す正面視一部断面図であり、ピストンが上死点に位置する初期状態を示している。 同じく釘打機の全体構成を示す正面視一部断面図であり、燃焼室壁が後退動作されて第2燃焼室の容積が最大に増大された状態を示している。 同じく釘打機の全体構成を示す正面視一部断面図であり、ピストンが下死点に移動された釘打ち込み完了状態を示している。 同じく釘打機の全体構成を示す正面視一部断面図であり、第2燃焼室の排気ガスの排出状態を示している。 同じく釘打機の全体構成を示す正面視一部断面図であり、第1燃焼室の残留排気ガスの排出状態を示している。 燃焼室周辺部の拡大断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 燃料容器の収容部と燃料供給およびトリガロック解除を行う作動機構を示す断面図であり、収容室に対する燃料容器の装填態様を示す。 燃料容器の収容部と燃料供給およびトリガロック解除を行う作動機構を示す断面図であり、燃料容器が収容室に装填された状態を示す。 図8におけるX−X線断面図である。 収容室に装填された燃料容器の燃料取出口周辺部を拡大して示す図である。 燃料容器の収容部と作動機構を示す断面図であり、燃料供給およびトリガロック解除が行われた状態を示す。 燃料容器の収容部と作動機構を示す断面図であり、トリガが引き絞り操作された状態を示す。
符号の説明
101 釘打機(燃焼式作業工具)
103 メインハウジング
104 内部空間
105 ハンドグリップ
105a 掛止凹部
106 ハウジングキャップ
106a 空間
106b 通気孔
107 トリガ
107a 支点
109 マガジン
110 射出部
111 コンタクトアーム(燃料供給操作手段)
113 逆止弁
114 通気口
121 第1燃焼室
122 第2燃焼室
123 隔壁部
123a 平坦面部
123b 球面状部分
125 連通孔
126 燃焼室壁
127 スライドスリーブ
127a 小径部
127b 間隙
128 ネジ
129 スライドエンドプレート
131 点火装置
133 点火用プラグ
133a 一方の電極
133b 他方の電極
134 ボール
135 スプリング
136 電気配線
137 保持部材
138 圧電素子
141 燃料噴射装置
143 燃料噴射孔
145 パイプ状部材
145a 突出先端部
146 燃料通路構成部材
146a 燃料受入口
147 燃料供給通路
149 燃料容器
149a 燃料取出口
149b 頭部
151 駆動部
153 シリンダ(案内シリンダ)
153a フランジ部
154 Oリング
155 ピストン(ピストン部材)
155a 球面状凹部
155b 格納空間
157 ピストンロッド
159 クッションラバー
161 大気室用の吸気口
163 吸入弁
165 燃焼室用の吸気口
167 吸入弁
169 シール部材
171 大気室
173 大気室壁
175 固定エンドプレート
177 固定スリーブ
179 Oリング
181 収容室
181a 出入口
182 板状部材(ガイド手段)
182a ガイド溝
182b 一端
182c 他端
183 スプリング(付勢手段)
184 ストッパ部材
185 蓋部材
186 支点
187 掛止爪
187a トーションスプリング
188 板バネ
191 作動機構
192 爪部材
192a 係合爪
193 第1アーム
194 第2アーム
193a,194a 支点
193b,194b 先端
195 連接リンク
195a,195b ピン
196 ロックリンク
196a 長孔
197 ロックピン

Claims (4)

  1. 燃焼室を備えた工具本体と、
    前記燃焼室に連接された案内シリンダと、
    前記案内シリンダ内に摺動可能に収容されたピストン部材と、を有し、
    前記燃焼室で可燃性ガスが燃焼することによって生じた燃焼圧力により前記ピストン部材を前進移動させて所定の加工作業を遂行する燃焼式作業工具であって、
    前記工具本体に形成された筒状の収容室と、
    前記燃焼室に供給するための燃料が充填されるとともに、前記収容室に挿入することで当該収容室内に装填される燃料容器と、
    前記燃料容器に設けられた燃料供給口と、
    前記燃料容器が前記収容室に装填された状態において、当該燃料容器内の燃料を前記燃料供給口から工具本体側の燃料供給通路へと導く燃料受け部と、
    前記収容室に設けられたガイド手段と、を有し、
    前記ガイド手段は、前記燃料容器を前記収容室に挿入する際、当該燃料容器が収容室内に装填された状態において前記燃料供給口が前記工具本体側の燃料受け部を向くように当該燃料容器を収容室内に案内する構成とされていることを特徴とする燃焼式作業工具。
  2. 請求項1に記載の燃焼式作業工具であって、
    前記燃料容器は、収容室内に装填された状態において、燃料供給操作手段の操作に応じて当該燃料容器内の燃料を前記燃料供給口から前記燃料受け部へ供給する第1の位置と、当該燃料の供給を規制する第2の位置との間で変位可能とされ、
    前記ガイド手段は、前記燃料容器と一体に前記第1の位置と前記第2の位置との間で変位する構成とされていることを特徴とする燃焼式作業工具。
  3. 請求項2に記載の燃焼式作業工具であって、
    前記ガイド手段は、前記燃料容器の挿入方向に沿って延在されるとともに、当該燃料容器の一部あるいは前記燃料供給口に係合して当該燃料容器を前記収容室内に案内するガイド部を有するガイド部材から構成されていることを特徴とする燃焼式作業工具。
  4. 請求項3に記載の燃焼式作業工具であって、
    前記ガイド部材は、一端が回動自在に支持されるとともに、他端が前記収容室に装填された前記燃料容器を前記第2の位置に保持するべく弾性部材によって付勢されていることを特徴とする燃焼式作業工具。
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