JP2005342634A - 汚泥又は有機性排水からのリン回収方法及び該方法を実施するための装置 - Google Patents

汚泥又は有機性排水からのリン回収方法及び該方法を実施するための装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 余剰汚泥量が少なく、回収リン成分への重金属類及び有機物の混入が少ない汚泥又は有機性排水からのリン回収方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 曝気処理後の汚泥を所定条件下で加熱処理し、クロスフロー方式の膜分離装置を用いて汚泥を固液分離することを特徴とする。特に、加圧型のクロスフロー方式の膜分離装置も用いることにより、従来法よりも汚泥の濃縮率が高く、回収リン成分への不純物の混入も減少する。また、固液分離後の汚泥の消化を効率的に行うことも可能である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、下水、屎尿・浄化槽汚泥、産業排水等の有機性排水を生物学的方法で処理する排水処理分野、特に、リン除去を目的として嫌気・好気活性汚泥法で運転される排水処理分野における、汚泥又は有機性排水からのリン回収方法及び該方法を実施するための装置に関するものである。
有機性排水の処理方法として、有機性排水の生物学的分解により生じる、微生物を主体とする微生物バイオマス及び未分解の残存汚泥からなる余剰汚泥を含んだ処理汚泥を、沈殿槽などで固液分離し、上清として得られる処理水を適宜廃棄処理する一方、余剰汚泥を海洋投棄又は陸地埋め立て等によって処理する方法が広く採用されていた。
しかし、処理すべき有機性排水によっては、上記処理によって発生する処理水及び余剰汚泥中にリン成分(例えば、正リン酸(オルトリン酸)、ポリリン酸、リン酸塩、リン酸エステル、リンタンパク質、グリセロリン酸、リン脂質等)が多量に含まれることがある。このような処理水及び余剰汚泥を環境中に大量に投棄することは、環境汚染の直接的な原因として問題視されるようになった。特に、上記リン成分を含む処理水を湖沼等に大量に排出すると、水の富栄養化による植物プランクトンの著しい増殖を招くため、環境保全の見地から好ましくない。
従って、沈殿装置からの処理水に凝集剤を添加してリン成分を沈殿させた後、処理水を排出するような手段が採られる場合もあったが、大量の処理水に凝集処理を行うためには大規模な処理装置が必要となり、処理コスト、所要時間、必要人員等の増加を招くこととなる。また、凝集効率も低下し、リン成分の除去が不十分となることもある。そのため、余剰汚泥中のリン成分は、除去する術がないまま投棄せざるを得ない状況にある。
ここで、排水中に含まれるリン成分の除去方法としては、A)凝集剤添加法、B)晶析脱リン法、C)嫌気−好気活性汚泥法等が知られている(非特許文献1)。
A)の凝集剤添加法は、アルミニウムイオン、鉄(III)イオン等の酸化金属陽イオンが正リン酸と反応して難溶性のリン酸塩を生成することを利用し、硫酸アルミニウム等の凝集剤を排水に混和して、難溶性リン酸塩から形成されるフロック(生物由来のフロックを含む)を沈殿分離するものである。この方法では5〜20%程度余剰汚泥の増加が認められる。このため、リン成分を多量に含む余剰汚泥を大量投棄することとなり、環境保全の見地からは、好ましい方法とは言えない。
B)の晶析脱リン法は、正リン酸とカルシウムイオンとの反応に基づくものであり、余剰汚泥の増加を伴わない点では好ましいが、アパタイト晶析のために必要な条件(例えば、前処理による炭酸イオン等の晶析妨害物質の除去、pH調整、温度調整等)を厳密にコントロールする必要があり、適用が限定される。また、処理コストも高くなるため、大規模な処理には好ましいとは言えない。
C)の好気−嫌気活性汚泥法は、嫌気状態でエネルギー獲得のためにポリリン酸を正リン酸として放出した微生物が、好気状態で正リン酸を過剰摂取・代謝後ポリリン酸として蓄積することを利用した方法である。これは、排水を嫌気槽、好気槽及び沈殿池における反復処理に付して、余剰汚泥にリン成分を内包させ、処理排水中のリン成分を除去するものである。この方法は、処理水から効果的にリン成分を除去することができるが、余剰汚泥はリン成分に富み、さらに種々の有機成分や重金属等が含まれるため、その廃棄に問題を生じる。
このようにリン成分は、例えば、肥料やリン化合物の工業的製造等に有効利用しうるにもかかわらず、雑多な成分と混合した汚泥に含まれている状態にあっては、無駄に廃棄するほかなかった。
そこで、生物学的処理により発生した汚泥からリン成分を回収し、それを有効利用する目的で汚泥を嫌気的に処理することによって汚泥中のリン成分を溶出させ、その溶出したリン成分を回収する方法(特許文献1)が開発され、さらにオゾン処理法(特許文献2)、アルカリ添加法(特許文献3)等により汚泥中のリン成分を回収する方法が提案されている。
さらに近年、短時間で効率よくリン成分を分離回収でき、固体として沈殿させる際の薬剤使用量を軽減する有機排水処理方法におけるリン回収方法(特許文献4、5)も提案されている。この方法では、汚泥を60〜90℃で10〜120分間加熱処理することによって、汚泥中のリン成分を液相に放出させることを特徴としており、短時間の加熱という特段の設備も薬剤も必要としない処理を行うことによって、汚泥中のリン成分を液相に放出させることが可能である。この方法によって放出されたリン成分は、主にポリリン酸の形態となっているため、従来法と比較して凝集、沈殿させるために必要な凝集剤の量が、格段に少なくなる。
ここで、汚泥処理に用いられる固液分離装置としては、沈殿槽、遠心分離器、膜分離器、ベルトプレス、フィルタープレス等が知られている。このうち膜分離器として、特許文献6には分離膜の膜面を全体に渡って十分に洗浄することができ、分離膜の濾過抵抗値を十分に回復させることが可能な膜洗浄装置及び膜分離装置が開示されている。
特開平9−267099号公報 特開平9−94596号公報 特開平8−39096号公報 特開2000−301187号公報 特開2001−239298号公報 特開2003−71255号公報 下水道施設計画・設計指針と解説(後編)1994年版、(社)日本下水道協会発行、第131〜136頁
しかし、遠心脱水機等の固液分離装置は、固形物除去率が95〜98%であり、固形物(汚泥)に起因する有機物や重金属類等が、回収リン成分中に残留するという欠点があった。このため、回収したリン成分を肥料、工業用原料に再利用する際の障害となっていた。
また、特許文献6に開示されるような膜分離装置は、遠心脱水機と比較すると有機物や重金属類等の除去率が高い点では好ましいが、浸漬方式の膜分離装置であるため濃縮倍率が低く、余剰汚泥の処理には別途遠心脱水機等の濃縮装置が必要であった。
本発明は、上記既存の汚泥からのリン回収方法の欠点を克服し、回収したリン成分を再利用するのに適した汚泥からのリン回収方法及び該方法を実施するための装置を提供することを目的とする。
本発明は、汚泥を有機性排水と共に曝気処理した後に加熱処理し、汚泥から溶出したリン成分をクロスフロー方式の膜分離装置で固液分離するリン回収方法及び該方法を実施するための装置に関する。
具体的に、本発明は、汚泥を60℃以上90℃以下で10分間以上120分間以下加熱処理することによって、汚泥中のリン成分を液相に溶出させた後、クロスフロー方式の膜分離装置を用いて固液分離することを特徴とする、汚泥からのリン回収方法に関するものである(請求項1)。固液分離装置としてクロスフロー方式の膜分離装置を用いることにより、沈殿槽や遠心分離器を用いる場合と比較して、有機物や重金属類の回収リン成分への混入を効果的に防止することができ、特に固形性の有機物及び重金属は、完全に分離・除去することが可能である。また、浸漬方式の膜分離装置と比較して濃縮倍率を高めることができるため、余剰汚泥を処理するために別途遠心分離器等を使用する必要もなくなり、設備全体が簡略化できる。
クロスフロー方式の膜分離装置は、汚泥濃縮倍率を高めるために平膜形状の精密濾過膜又は限外濾過膜を設置することが好ましい(請求項2、7)。
固液分離の後、放出されたリン成分を含む液相に凝集剤を添加することによって、リン成分を沈殿させることによって、リンを回収することも可能である(請求項3、8)。
固液分離によって濃縮された汚泥を消化槽に添加して、消化槽内の有機物濃度を嫌気消化に適した濃度に維持するためには、固液分離後の汚泥の固形懸濁物濃度が、3w/v%以上6w/v%以下であることが好ましい(請求項4、9)。
また、本発明は(1)排水が好気的処理に付される曝気処理工程、(2)曝気処理後の排水が一次処理水と一次汚泥とに分離される固液分離工程、(3)分離された一次汚泥よりリン成分を溶出させるために、60℃以上90℃以下で10分間以上120分間以下加熱処理を行うリン放出工程、及び(4)クロスフロー方式の膜分離装置を用いて、放出されたリン成分を含有する二次処理水と、リン成分が除去された二次汚泥とに分離する固液分離工程を含む、有機性排水からのリン回収方法に関する(請求項6)。このような排水処理の構成とすることで、有機性排水中のリン成分を効果的に回収することが可能となる。
曝気処理工程(1)の前に、有機性排水中の有機物の分解させるために嫌気処理工程(6)を設けることもできる(請求項10)。
また、固液分離工程(4)の後に、該工程で濃縮された汚泥を嫌気性消化槽に付す構成とすることもできる(請求項5、11)。
さらに、本発明は、曝気槽、第一固液分離手段、加温槽及び第二固液分離手段を含み、上記有機性排水の処理方法を実施するための有機性排水処理装置、並びに加温槽及び固液分離手段を含み、上記汚泥の処理方法を実施するための汚泥処理装置に関する(請求項12,13)。
本発明の汚泥又は有機性排水からのリン回収方法は、回収リン成分への有機物や重金属類の混入を大幅に削減することが可能である。また、本発明のリン回収方法においては、加熱処理後のリン放出汚泥の温度がある程度高いために、高濃度に濃縮することができる。さらに、本発明のリン回収方法は、固液分離の濃縮倍率が高く、嫌気消化に適した濃度の汚泥を得ることができるため、消化処理を最適に調整することができる。さらにまた、消化処理の最適化によって、消化槽から発生するメタンガスの量も多くなり、これを汚泥の加熱処理用の熱源として再利用することによって、省エネルギー化を図ることも可能である。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り下記に限定されるものではない。
例えば、下水からリン成分を回収する従来方法は、図1に示すフローチャートのような手順で行われていた。まず、最初沈殿槽2で固形物を沈殿させ、曝気槽3で活性汚泥法により有機物を好気的に分解し、汚泥を最終沈殿槽4で沈殿させる。沈殿した汚泥は、熱交換器7を経由して60℃以上90℃以下の温度で、10分以上120分以下、加温槽内6で加熱処理する。このような条件で加熱処理することによって、汚泥中のリン成分が主にポリリン酸として液相に放出される。
加熱処理後の汚泥は、沈殿、遠心、浸漬型膜分離装置等(図1では遠心濃縮機8)によって固液分離され、放出されたリン成分を含む液相には凝集沈殿槽9において凝集剤が添加され、リン成分は、固形物として凝集し、沈殿する。生じた沈殿は、乾燥装置10を用いて乾燥させて、リン成分11として回収される。また、固液分離後の汚泥は、消化槽12において有機物を嫌気的に分解した後、脱水機13を用いて水分を除去され、脱水ケーキ14として減容・廃棄される。
本発明の一実施例として、例えば、下水からリン成分を回収する方法について説明する。本実施例のフローチャートを図2に示す。本実施例では、濃縮汚泥貯留槽28内の加熱処理後の汚泥を、クロスフロー方式の膜分離装置29を用いて固液分離することを特徴とする。固液分離手段としてクロスフロー方式の膜分離装置29を用いることにより、沈殿又は遠心分離では除去が困難であった固形性の有機物や重金属類を効果的に除去することが可能である。
本実施例の下水からのリン回収方法は、まず、流入下水21中の大きな固形物を、最初沈殿槽22で沈殿除去する。その後、(1)排水が好気的処理に付される曝気処理工程(曝気槽23)、(2)曝気処理後の排水が一次処理水と一次汚泥とに分離される固液分離工程(最終沈殿槽24)、(3)分離された一次汚泥よりリン成分を溶出させるために、熱交換器27を経由して60℃以上90℃以下で10分間以上120分間以下加熱処理を行うリン放出工程(加温槽26)、及び(4)クロスフロー方式の膜分離装置を用いて、放出されたリン成分を含有する二次処理水と、リン成分が除去された二次汚泥とに分離する固液分離工程(固液分離装置29)の順で下水を処理する。なお、熱交換器27では、加熱処理後の汚泥と加熱処理前の汚泥を間接的に接触させることで、熱回収を行っている。
曝気処理工程(曝気槽23)の前に、嫌気処理工程(嫌気槽37)をさらに設置して、最終沈殿槽24からの返送汚泥を嫌気処理工程に導入して、下水中の有機物の分解を促進させると共に、返送汚泥からリン成分を放出させ、次に曝気槽23で汚泥に過剰のリン成分を蓄積する構成としてもよい。
クロスフロー方式の膜分離装置29によって固液分離した後の膜濃縮液33は、消化槽34内の有機物濃度を高めて嫌気消化を促進させるために、濃縮汚泥貯留槽28に添加される。
膜濃縮液33は、消化槽34で有機物を嫌気的に分解された後、脱水機35を用いて水分を除去し、脱水ケーキ36として減容、廃棄される。
(濃縮倍率)
浸漬方法の膜分離装置は、オープンな槽の中に膜を浸漬し、吸引することにより濾過を行うものであり、水処理分野を中心として、近年多用されるようになってきた。しかし、減圧により処理液を膜透過させるために、クロスフロー方式の膜分離装置と比較して処理圧が低く、濃縮倍率が低いという欠点がある。例えば、一般的な浸漬方式の膜分離装置は、汚泥濃度15,000 mg/L(1.5w/v%)程度が濃縮限界である。このため、汚泥からのリン回収方法における固液分離手段として用いた場合、固液分離後の汚泥を処理するために、さらに遠心分離等により汚泥の濃縮を行う必要があった。
これに対して、本発明のリン回収方法は、クロスフロー方式の膜分離装置29(加圧型)を用いて一次汚泥を固液分離するため、一般的な浸漬方式の膜分離装置よりも処理圧が高く、汚泥を高濃度に濃縮することが可能である。膜の目詰まりを防止する等、膜分離装置の運転維持・管理の観点からは、濃縮を汚泥濃度60,000 mg/L(6w/v%)以下とすることが好ましい。クロスフロー方式の膜分離装置、特に加圧型のクロスフロー方式の膜分離装置を用いることにより、汚泥を6w/v%に濃縮した場合、浸漬方式の膜分離装置と比較して3倍程度減容することが可能であり、別途汚泥濃縮のための装置(例えば、遠心分離器)は不要である。また、固液分離後の汚泥の乾燥も容易となり、汚泥投棄にかかるコストを削減することができる。
本発明に用いるクロスフロー方式の膜分離装置29は、膜の洗浄が容易で、装置の構造も簡単な平膜型であることが好ましく、特に、加圧型のクロスフロー方式の膜分離装置が好ましい。また、使用する膜としては、精密濾過膜(MF膜)又は限外濾過膜(UF膜)が有機物、重金属類の効果的な除去の見地から好ましい。耐熱性の膜を用いると高温で膜分離(膜濃縮)が行えるので、汚泥濃縮効率及び膜分離装置の運転容易性の観点からは、耐熱性のMF膜又はUF膜が特に好ましい。
具体的には、図3に示すような、被処理水入口及び濃縮水出口を有する圧力容器と、前記圧力容器内に設けられた集水部と、前記集水部にて挟持して保持された膜分離エレメント群とを備え、前記膜分離エレメント群が、複数の膜分離エレメントと、前記膜分離エレメント間に設けられたスペーサとを積層して構成され、前記膜分離エレメント及び前記スペーサを貫通すべく、前記膜分離エレメントに貫通孔が形成されており、前記膜分離エレメント群に形成された前記貫通孔が、前記集水部に形成された透過水排出路に連通されており、前記圧力容器に導入された被処理水が、前記膜分離エレメント内を浸透して、前記貫通孔及び前記透過水排出路を経て外部に排出されることを特徴とする、クロスフロー方式の膜分離装置を用いることが好ましい。
かかる膜分離装置においては、前記膜分離エレメント群が一対の集水部にて挟持され、前記一対の集水部が固定手段にて固定されている構成とすることが好ましく、また、前記集水部が、板状部材を用いて構成されていることが好ましい。
前記膜分離エレメントが、透過性膜、間隔保持体、支持板、間隔保持体、透過性膜を順次積層した5層構造であって、前記貫通孔に一方端部が接すべく、前記支持板に少なくとも一つの切り込みが設けられる構成とすることも好ましく、前記切り込みの他方端部が、前記支持板における前記スペーサの投影領域の外側に設けられていてもよい。また、前記圧力容器の被処理水入口側には整流板を設けられており、前記整流板が、隣接する膜分離エレメント群と略直交するように設けられる構成とすることも好ましい。
図3(a)は、本発明で用いるのに好ましい膜分離装置の概略断面図を示し、図3(b)は、図3(a)のB−B矢視断面の概略断面図を示し、図3(c)は、図3(b)は、図3(a)のC−C矢視断面の概略断面図を示している。
図3に示す膜分離装置は、矩形管状の圧力容器49、この圧力容器49内に設けられた平板状の集水部50、及び一対の集水部50に挟持して保持された二つの膜分離エレメント群48等を用いて構成されている。ここで、膜分離エレメント群48は、例えば、100mm×100mm×200mmの大きさのものが用いられる。
各膜分離エレメント群48は、複数の膜分離エレメント43と、各膜分離エレメント43間に設けられたスペーサ44とを積層して構成されており、積層された膜分離エレメント43及びスペーサ44の一方側から他方側にかけて貫通すべく、膜分離エレメント群48に貫通孔45が形成されている。そして、この貫通孔45にはパイプ46が挿入されており、パイプ46には長手方向に沿って4本の透過水排出溝(図示せず)が形成されている。
膜分離装置を構成する圧力容器49には、入口41及び出口42側のそれぞれにフランジ部52,53が設けられている。そして、この入口41及び出口42側には、それぞれフランジ部52,53に連接可能に構成されたフランジ部55,57を備えた、入口側継手54および出口側継手56が設けられている。圧力容器49に設けられたフランジ部52,53と各継手54,56に設けられたフランジ部55,57とは、ボルトおよびナット等から成る締結手段を用いて接続されている。また、出口側継手56に設けられたフランジ部57には、集水部50に形成された透過水排出路47に連通した透過水排出路58が設けられている。
図3に示す膜分離装置では、複数の膜分離エレメント43およびスペーサ44等を積層して構成された膜分離エレメント群48が平板状に形成された集水部50で挟持されることによって膜分離装置が構成されている。より具体的には、膜分離エレメント群48が一対の集水部50にて挟持され、このように挟持した一対の集水部50が複数の締付バンド51にて締め付けて固定され、一対の集水部50および締付バンド51にて挟持して保持された膜分離エレメント群48が、矩形管状に形成された圧力容器49内に押し込められることによって膜分離装置が構成されている。
また、この膜分離装置においては、一対の集水部50にて挟持されたそれぞれの膜分離エレメント群48が、四本の締付バンド51を用いて締め付けられており、この締付バンド51は、膜分離エレメント群48とパイプ46との間における漏洩防止等の観点から、パイプ46の配設位置に対応して設けられている。
さらに、このようにして膜分離エレメント群48を挟持すべく構成された板状の集水部50には、締付バンド51を取り付けるための取付溝部50aが設けられており、この取付溝部50aに締付バンド51を取り付けた状態で、集水部50及び膜分離エレメント群48が圧力容器49内に配設可能である。この締付バンド51は、例えば、ステンレス、プラスチック、ゴム等を用いて構成されている。
図4に膜分離エレメントからなる積層体を分解した斜視図を示す。膜分離エレメント43は矩形の平膜状であって、この例では長辺対短辺の比は2であり、パイプを挿入する貫通孔45は短辺の2等分線上にある。具体的には、長辺が100〜300mmで、短辺が50〜150mmが好ましい。あまり長いと、超音波による溶着によって膜分離エレメントを作製するのが困難になり、また逆洗もできなくなる(破損の恐れが生じる)。
図5に膜分離エレメントの断面図を示す。膜分離エレメント43は透過性膜59、不織布60、支持板61、不織布62、透過性膜63を順次積層した5層構造であって、透過性膜59、不織布60、不織布62及び透過性膜63の端部は超音波で溶着されている。支持板61の材質は、合成樹脂でもよく、金属でもよく、要するに、膜分離エレメント43が一定の形状を保持できるような材質のものであればよい。
膜分離エレメント43の支持板61に切り込み64を設けないと、膜分離エレメント内の透過水は不織布のみを通じて排出されるため、透過水の圧損が大きくなる。ここで、図6に示すように、貫通孔45周囲の膜分離エレメントの支持板61に切り込み64を入れることにより、膜分離エレメント内を浸透する透過液の圧損が低減される。切り込み64は、貫通孔45に一方の端部が接し、他方の端部がスペーサ44の投影領域の外側に設けられるのが好ましく、複数本設けることが特に好ましい。
(嫌気消化)
汚泥の濃縮倍率が高いことによる別の効果として、固液分離後の汚泥の固形懸濁物濃度(SS)が高いことが挙げられる。固液分離後の二次汚泥は、消化槽で嫌気消化されて有機物がさらに分解されるが、嫌気消化は、有機物濃度が低すぎると有機物分解効率が低くなる。一般的な消化槽では、有機物の指標としてSSを3w/v%程度以上に保つことが好ましいとされているが、本実施例の加圧式のクロスフロー方式の膜分離装置を用いて固液分離された二次汚泥は、固液分離前のSSが0.5w/v%程度であるのに対し、3w/v%以上に濃縮できるため、消化槽内の有機物濃度を嫌気消化に適した濃度に維持することが可能である。固液分離後の汚泥のSSは、消化槽における嫌気消化を適正に行う見地から3w/v%以上6w/v%以下、好ましくは3.5w/v%以上5%w/v以下であることが好ましい。嫌気消化の適正化によって、余剰汚泥の減容も可能となる。
(メタン回収)
消化槽34における嫌気消化を適正化する事によるさらなる効果として、消化槽で発生するメタンガス量が増加するため、これを回収して加温槽26を加熱する熱源として再利用すれば、本実施例の汚泥処理方法にかかるエネルギーの節約も図ることが可能となる。
(膜処理による重金属、リン成分及び有機物の除去)
重金属類を含む有機性排液を、加圧型のクロスフロー方式の膜分離装置を用いて処理し、膜処理前後のFe、Ni、Cr、全リン濃度(T−P)、可溶性全リン濃度(S・T−P)、全有機性炭素濃度(TOC)、及び可溶性全有機性炭素濃度(S・TOC)を測定した。
重金属類を含む有機性排液として今回膜処理を行った試料は、下水処理場の最終沈殿槽から採取した汚泥を加熱処理し、当該加熱処理後の汚泥を遠心脱水器によって処理した脱離液である。膜分離処理には表1に示すMF膜及びUF膜を、それぞれの操作条件において用いた。
Figure 2005342634
ここで試料排液の処理手順について説明する。テストセルの350mL容器に試料200mLを投入し、攪拌しながら窒素ガスボンベを用いて所定圧力下で試料排水の膜分離処理を開始した。膜分離初期の10〜20mLを捨て、その後約50mLの膜分離液を得るまで処理継続し、これを分析試料とした。
なお、各項目の測定は、JIS K 0102工場排水試験方法(1998)に準拠して行った。すなわちFe、Ni、CrはICP発光分光分析法(それぞれ項57.4、項59.3、項65.1.4)、T−Pはペルオキソ二硫酸カリウム分解法(項46.3.1)、TOCは燃焼酸素−赤外線式TOC分析法(項22.1)によって測定した。測定結果を表2に示す。
Figure 2005342634
ここで阻止率とは、
阻止率(%)=(C0−Cf)/C0×100
(C0:遠心脱水脱離液中の濃度mg/L、Cf:膜分離液中の濃度mg/L)
という式から算出され、試料(遠心脱水脱離液)中の測定対象が膜処理によって何%除去されたかを示す数値である。膜処理を行うと固形物のほぼ100%が除去されるため、遠心脱水では処理することができないような固形物中の重金属類を、高率で除去することができた。特に、FeについてはMF膜又はUF膜いずれの場合も、100%近く除去することができた。Niについては半分程度しか除去できなかったが、これはNiの方がFeよりも溶解性のものが多いために、Feと比較してNiの膜透過性が高いことによる。
一方、リン成分については、S・T−Pの阻止率5%未満であり、試料中のリン成分の95%以上が膜分離液中に移行していた。
また、有機物については、試料中の固形有機物は、MF膜又はUF膜処理によって完全に除去された。S・TOCの阻止率は、20%未満であったが、TOCの阻止率としては、MF膜、UF膜でそれぞれ54.4%及び55.4%であった。
(膜分離液からのリン回収)
上述したように膜分離液中には、膜処理前の95%以上のリン成分が含まれている。本実施例で用いた試料は、下水処理場の最終沈殿槽から採取した汚泥を60℃以上90℃以下で10分間以上120分間以下加熱処理した後、遠心脱水したものである。液相に溶出したリン成分は、主にポリリン酸の形態となっているため、膜分離液を乾燥させれば、ポリリン酸を主成分とするリン成分を回収することができる。回収効率を上げて作業時間を短縮するためには、膜分離液に凝集剤(例えば、水酸化カルシウム又は塩化カルシウム)を添加し、リン成分を含む沈殿を析出させることが好ましい。
(回収リン成分への重金属類及び有機物の混入)
本発明のリン回収方法は、所定条件で汚泥を加熱処理した後、加圧型のクロスフロー方式の膜分離装置を用いて汚泥の固液分離を行うことを特徴としており、重金属類、固形有機物等の混入が少ないリン成分を汚泥中から回収することができる。また、本発明のリン回収方法は、特に高価な試薬や特別な設備を要しない点で、経済性にも優れている。
なお、本実施例において、膜処理後の分離液に塩化カルシウムを添加して凝集試験したところ、S・TOCについては遠心脱離液が1,660 mg/L、UF膜処理分離液が1,330 mg/Lであり、阻止率19.9%であったが、凝集沈殿上澄み液も1,330 mg/L(阻止率0%)であった。すなわち、膜を透過した可溶性有機物は処理水側に流出し、回収リン成分中には蓄積されなかった。このことは、膜処理後の分離液中に可溶性有機物が含まれていても、分離液中のリン成分を凝集沈殿させることにより、有機物をほとんど含まないリン成分を回収できることを示している。
一方、T−Pについては遠心脱離液が365 mg/L、UF膜処理分離液が302 mg/Lであり、阻止率17.3%であったが、凝集沈殿上澄み液は26.6 mg/L(阻止率91.2%)であった。すなわち、膜を透過した可溶性リンは、その9割以上を回収することができた。このように、本実施例においては可溶性リン成分の回収率が高いにもかかわらず、可溶性有機物はほとんど回収リン成分に混入しないという優れた効果を有する。
このように、本発明のリン回収方法及び該方法を実施するための装置は、回収リン成分の品質、処理の経済性、リン成分の高回収等の観点から優れた特徴を有するものであり、下水等の有機性排液からのリン回収方法及びリン回収装置として有用である。
従来による下水からのリン回収方法を示すフローチャートである。 本発明による下水からのリン回収方法を示すフローチャートである。 本発明に用いるのに好ましい膜分離装置の一例の概略図であって、図16(a)は膜分離装置の概略断面図、図16(b)は図16(a)のB−B矢視断面の概略断面図、図16(c)は図16(a)のC−C矢視断面の概略断面図である。 多数の膜分離エレメントからなる積層体を分解した斜視図である。 膜分離エレメントの断面図である。 図7(a)は膜分離エレメントの支持板の貫通孔周囲に形成した切り込みの一例を示す平面図、図7(b)は図7(a)のVII−VII線断面図である。
符号の説明
1,21:流入下水
2,22:最初沈殿槽
3,23:曝気槽
4,24:最終沈殿槽
5,25:放流水
6,26:加温槽
7,27:熱交換器
8:遠心分離機
9,30:凝集沈殿槽
10,31:乾燥装置
11,32:回収リン成分
33:膜濃縮液
12,34:消化槽
13,35:脱水装置
14,36:脱水ケーキ
28:濃縮汚泥貯留槽
29:クロスフロー方式の膜分離装置
15,37:嫌気槽
41:入口
42:出口
43:膜分離エレメント
44:シール材兼スペーサ
45:貫通孔
46:パイプ
47,58:透過水排出路
48:膜分離膜エレメント群
49:圧力容器
50:集水部
51:締付バンド
52,53,55,57:フランジ部
54:入口側継手
56:出口側継手
59,63:透過性膜
60,62:不織布
61:支持板
64:切り込み

Claims (13)

  1. 汚泥を60℃以上90℃以下で10分間以上120分間以下加熱処理することによって、汚泥中のリン成分を液相に溶出させた後、クロスフロー方式の膜分離装置を用いて固液分離することを特徴とする、汚泥からのリン回収方法。
  2. 前記クロスフロー方式の膜分離装置が、平膜形状の精密濾過膜又は限外濾過膜を設置することを特徴とする請求項1に記載の汚泥からのリン回収方法。
  3. 前記固液分離の後、放出されたリン成分を含む液相に凝集剤を添加することによって、リン成分を沈殿させる工程をさらに含む、請求項1又は2に記載の汚泥からのリン回収方法。
  4. 前記固液分離によって濃縮された汚泥の固形懸濁物濃度が、3w/v%以上6w/v%以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の汚泥からのリン回収方法。
  5. 前記固液分離によって濃縮された汚泥を嫌気性消化工程に付すことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のリン回収方法。
  6. (1)排水が好気的処理に付される曝気処理工程、(2)曝気処理後の排水が一次処理水と一次汚泥とに分離される固液分離工程、(3)固液分離された一次汚泥よりリン成分を溶出させるために、60℃以上90℃以下で10分間以上120分間以下加熱処理を行うリン放出工程、及び(4)クロスフロー方式の膜分離装置を用いて、放出されたリン成分を含有する二次処理水と、リン成分が除去された二次汚泥とに分離する固液分離工程を含む、有機性排水からのリン回収方法。
  7. 前記クロスフロー方式の膜分離装置が、平膜形状の精密濾過膜又は限外濾過膜を設置することを特徴とする請求項6に記載の有機性排水からのリン回収方法。
  8. 前記固液分離工程(4)の後に、該工程によって生じた二次処理水に凝集剤を添加し、リン成分を沈殿させるリン凝集工程(5)をさらに含む、請求項6又は7に記載の有機性排水からのリン回収方法。
  9. 前記固液分離工程(4)によって濃縮された汚泥の固形懸濁物濃度が、3w/v%以上6w/v%以下であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の汚泥からのリン回収方法。
  10. 前記曝気処理工程(1)の前に、嫌気処理工程(6)をさらに含む請求項6乃至9のいずれか1項に記載の有機性排水からのリン回収方法。
  11. 前記固液分離工程(4)の後に、該工程で濃縮された汚泥を嫌気性消化工程に付す、請求項6乃至10のいずれか1項に記載の有機性排水からのリン回収方法。
  12. 汚泥処理装置であって、加温槽と固液分離手段を含み、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の汚泥からのリン回収方法を実施するための装置。
  13. 有機性排水処理装置であって、曝気槽、第一固液分離手段、加温槽及び第二固液分離手段を含み、請求項6乃至11のいずれか1項に記載の有機性排水の処理方法を実施するための装置。
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