JP2005342098A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】金属と繊維強化樹脂からなる複合フェースを有するゴルフクラブヘッドであって、フェース面の高さ及び幅に応じて、フェースの曲げ弾性率を調整し、反発性能を維持しつつ、耐久性を向上させることができるゴルフクラブヘッドを提供する。
【解決手段】ゴルフボールを打撃するフェース面を含むフェース部を有するゴルフクラブヘッドであって、配向角の異なる強化繊維を含む繊維強化プラスチック層を含むフェース部を備え、前記フェース面において、トウ、ヒール方向の長さであるフェース面の幅が、クラウン、ソール方向の長さであるフェース面の高さより大きく、かつ、前記繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維のうち、ゴルフクラブを通常のアドレスポジションに配置したときの接地面を基準(±0°)としたときに、配向角が±0°を含む−55°〜+55°の範囲にある強化繊維の質量Wが、配向角が±90°を含む+55°〜−55°の範囲にある強化繊維の質量Wより大きいことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、金属と繊維強化樹脂を複合させて積層した複合フェースを有するゴルフクラブヘッドに関するものである。
近年、ゴルフクラブヘッドにおいては、従来の金属単体のみならず、金属と繊維強化樹脂を複合させて積層した複合フェースが種々提案されている。ゴルフクラブヘッドに複合フェースを用いることで、ゴルフクラブヘッドの重量調整や重心位置の調整などが好適に実現されている。
このようなゴルフクラブヘッドの一例として、フェース面の横方向であるトウとヒール方向に向かって、強化繊維の数を増やしたり、弾性率の高い繊維を積層したりして、フェース面のクラウンとソール方向である縦方向よりも、トウとヒール方向である横方向の弾性率を高めたフェースをもつ複合材製ゴルフクラブのヘッドが提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
特開2002−17911号公報 実開平05−7261号公報
しかしながら、引用文献1に記載されるゴルフクラブヘッドは、金属と強化繊維を複合させて積層した複合フェースであるが、フェースの高さおよび幅を考慮して、反発性を維持しつつ耐久性を向上させるものではない。また、引用文献2に記載されるゴルフクラブヘッドは、横繊維の配設密度を縦繊維の配設密度よりも高めているが、フェースの高さおよび幅を考慮して、反発性を維持しつつ耐久性を向上させるものではない。
本発明の目的は、前記従来技術を解決することにあり、金属と繊維強化樹脂からなる複合フェースを有するゴルフクラブヘッドであって、フェース面の高さ及び幅に応じて、フェースの曲げ弾性率を調整し、反発性能を維持しつつ、耐久性を向上させることができるゴルフクラブヘッドを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、ゴルフボールを打撃するフェース面を含むフェース部を有するゴルフクラブヘッドであって、配向角の異なる強化繊維を含む繊維強化プラスチック層を含むフェース部を備え、前記フェース面において、トウ、ヒール方向の長さであるフェース面の幅が、クラウン、ソール方向の長さであるフェース面の高さより大きく、かつ、前記繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維のうち、ゴルフクラブを通常のアドレスポジションに配置したときの接地面を基準(±0°)としたときに、配向角が±0°を含む−55°〜+55°の範囲にある強化繊維の質量Wが、配向角が±90°を含む+55°〜−55°の範囲にある強化繊維の質量Wより小さいことを特徴とする。
また、ゴルフクラブを通常のアドレスポジションに配置したときの接地面を基準(±0°)とした場合に、前記繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維のうち、配向角が±0°を含む−55°〜+55°の範囲にある強化繊維の質量W、および配向角が±90°を含む+55°〜−55°の範囲にある強化繊維の質量Wが、ゴルフクラブヘッドのフェース面の幅Lおよびフェース面の高さLに応じて、下記式を満たすように設定されることが好ましい。
1/1.9 × L/(L+L) ≦ W/(W+W) ≦ 1/1.8 × L/(L+L
本発明の第2の態様は、ゴルフボールを打撃するフェース面を含むフェース部を有するゴルフクラブヘッドであって、配向角の異なる強化繊維を含む繊維強化プラスチック層を含むフェース部を備え、前記フェース面おいて、トウ、ヒール方向の長さであるフェース面の幅が、クラウン、ソール方向の長さであるフェース面の高さより大きく、かつ、前記繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維のうち、ゴルフクラブを通常のアドレスポジションに配置したときの接地面を基準(±0°)としたときに、±0°を含む−55°〜+55°の方向におけるフェース部の曲げ弾性率Eが、配向角が±90°を含む+55°〜−55°の方向におけるフェース部の曲げ弾性率Eより小さいことを特徴とする。
また、本発明は、ゴルフクラブを通常のアドレスポジションに配置したときの接地面を基準(±0°)とした場合に、前記繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維のうち、±0°を含む−55°〜+55°の方向におけるフェース部の曲げ弾性率E、および配向角が±90°を含む+55°〜−55°の方向におけるフェース部の曲げ弾性率Eが、ゴルフクラブヘッドのフェース面の幅Lおよびフェース面の高さLに応じて、下記式を満たすように設定されることが好ましい。
1/1.5 × L/(L+L) ≦ E/(E+E) ≦ 1/1.4 × L/(L+L
少なくとも2層以上の金属層と前記強化繊維プラスチック層とが積層された積層構造を有する積層構造体で構成されるフェース部を備えることが好ましい。
前記金属層の厚さが0.1〜2.0mmであり、積層される前記金属層が2層以上で、かつ、積層構造体の積層数が10層以下であることが好ましい。
前記フェース部の積層構造のうち、ゴルフボールを打撃するフェース面と反対側の面が強化繊維プラスチック層であることが好ましい。
前記フェース部の積層構造のうち、ゴルフボールを打撃するフェース面が金属層であり、中央部における材料の比重が1.8から4.5であり、中央部における厚さが2.0から5.0mmであることが好ましい。
前記金属層と前記繊維強化プラスチック層は、0.02から1.0mmの厚さの樹脂フィルムまたは接着剤で接着されること、または前記フェース部の曲げ弾性率が30〜150GPaであることが好ましい。
本発明によれば、金属と繊維強化樹脂からなる複合フェースを有するゴルフクラブヘッドであって、フェース面の高さ及び幅に応じて、フェースの曲げ弾性率を調整し、反発性能を維持しつつ、耐久性を向上させることができるゴルフクラブヘッドを提供することができる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブを詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るゴルフクラブを示す分解斜視図である。図2は、図1に示すゴルフクラブヘッドの正面図である。
図1に示すように、ゴルフクラブ10は、ゴルフクラブヘッド20と、ゴルフクラブシャフト40とを有する。
ゴルフクラブヘッド20は、フェース部22、ソール部24、クラウン部26、側壁部28およびホーゼル部30を有する。本実施形態のゴルフクラブヘッド20では、フェース部22、ソール部24、クラウン部26および側壁部28は、それぞれ板状に成形されており、これらの部材が相互に接合されて外殻構造を構成している。
また、図1に示すように、ホーゼル部30は、ゴルフクラブシャフト40をゴルフクラブヘッド20に固定するものであり、クラウン部26に設けられる。このホーゼル部30には、ゴルフクラブシャフト40が挿入される開口部32が設けられている。ゴルフクラブシャフト40は、ゴルフクラブヘッド20にソケット42を介して固定される。このソケット42には、ゴルフクラブシャフト40を挿通可能な開口部44が設けられている。
フェース部22は、その表面がゴルフボールを打撃するフェース面23となるものであり、このフェース部22には、金属層と繊維強化樹脂層(以下、FRP層という)とが積層された積層構造体が配置されている。この積層構造については後で詳しく説明する。
このフェース面23の打撃部の表面部は、ゴルフボールと直接接触し、金属層50により構成されている。また、この金属層には、図2に示すように、トウα側からヒールβ側に向かう水平方向Hに伸びたスコアラインLが、例えば3本平行に形成されている。ここで、トウα側からヒールβ側に向かう方向を、水平方向Hといい、フェース部22を垂直に立てた場合におけるソール部24側からクラウン部26側に向かう方向であって、この垂直方向に直交する方向を、垂直方向Vという。
本実施形態のゴルフクラブヘッド20は、フェース部22が垂直方向Vにおける長さLが、水平方向Hの長さLよりも短く形成されている。そのため、フェース部22にゴルフボールが衝突した場合、単位長さ当たりの垂直方向Vにおけるひずみが、水平方向Hにおける単位長さ当たりのひずみよりも大きい。
したがって、フェース部22は、垂直方向Vにおける長さLと、水平方向Hの長さLとの関係を考慮して、垂直方向Vにおけるフェース部の曲げ弾性率Eを水平方向Hにおけるフェース部の曲げ弾性率Eよりも高くすることで、フェース部22として反発性を保ちながら、ゴルフクラブヘッドの強度を向上させることができる。
このようにフェース部22の弾性率に異方性を持たせるため、本発明では、フェース部22の形状に応じて、フェース部22に用いる部材やFRP層の強化繊維の配向方向、積層構造の積層数を決定する。フェース部22の形状としては、垂直方向Vにおける長さLおよび水平方向Hの長さLが挙げられる。
図3から図5を参照して、フェース部22の一部を構成する積層構造体について説明する。図3は、図1のA−A線による断面図であり、図4は、図3に示すフェース部の部分拡大図である。図5は、FRP層に含まれる繊維強化樹脂の配向角を示す図である。
積層構造体52は、金属層とFRP層とが積層されたものをまとめて示す複合構造体であり、フェース部22の一部を構成する。
積層構造体52は、ゴルフボールを打撃する面であるフェース面23に金属層50が形成され、以下、FRP層60、金属層62、FRP層60の順番に、金属層とFRP層とが合計で4層積層されている。
フェース部22の積層構造体52における中央部近辺の厚さは、反発性の観点から2.0〜4.5mmとすることが好ましい。また、積層構造体52の中央部近辺の材料の比重は、フェース部の軽量化の観点から1.8〜5.0とすることが好ましい。
なお、積層構造体の積層数は、これに限定されず、任意に設定することができるが、コストおよび製造工程の煩雑さの観点から10層以下とすることが好ましい。
また、本実施形態では、フェース面23を金属層により形成したが、FRP層によりフェース面23を形成してもよい。さらに、表面(打撃面)のみ金属で、裏面はすべてFRPでフェース面23を形成してもよい。
本発明では、図5に示すように、垂直方向Vにおけるフェース部の曲げ弾性率Eの向上に寄与する強化繊維と、水平方向Hにおけるフェース部の曲げ弾性率Eの向上に寄与する強化繊維とを配向角に応じて分類し、垂直方向Vにおける長さLおよび水平方向Hの長さLに応じて、それぞれの強化繊維の質量を調整することにより、それぞれの方向の弾性率を調整する。
各方向の弾性率の調整方法としては様々なものが考えられるが、配向角が±0°を含む−55°〜+55°の範囲にある強化繊維は、垂直方向Vにおけるフェース部の曲げ弾性率Eの向上に寄与するものと考えられ、配向角がこの範囲である強化繊維の質量Wを用いてフェース部の曲げ弾性率Eを調整することができる。
一方、配向角が±90°を含む+55°〜−55°の範囲にある強化繊維は、垂直方向Vにおけるフェース部の曲げ弾性率Eの向上に寄与するものと考えられ、配向角がこの範囲である強化繊維の質量Wを用いてフェース部の曲げ弾性率Eを調整することができる。
一般的に、フェース部の弾性率を低くするとゴルフクラブヘッドの耐久性が向上し、フェース部の弾性率を高くするとフェース部の反発性は向上することが知られている。
そこで、本発明者は、下記式(1)に基づいて、垂直方向Vにおける長さLおよび水平方向Hの長さLに応じて、強化繊維の質量Wおよび強化繊維の質量Wを決定し、強化繊維プラスチック層に含まれる強化繊維の配向方向を調整することで、フェース部22の反発性を保ちながら、ゴルフクラブヘッドの強度を向上させることができることを見出した。
1/1.9 × L/(L+L) ≦ W/(W+W) ≦ 1/1.8 × L/(L+L) ・・・(1)
また、下記式(2)に基づいて、垂直方向Vにおける長さLと、水平方向Hの長さLとの関係に応じて、直接、垂直方向Vにおけるフェース部の曲げ弾性率Eと、水平方向Hにおけるフェース部の曲げ弾性率Eとを決定してもよい。
1/1.5 × L/(L+L) ≦ E/(E+E) ≦ 1/1.4 × L/(L+L) ・・・(2)
垂直方向Vにおける長さLおよび水平方向Hの長さLに応じて、強化繊維の質量Wおよび強化繊維の質量Wを決定し、繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維の配向方向を調整することによっても、フェース部の反発性を十分に保ちながら、フェース部22の耐久性を向上させることができる。
ここで、配向角は、通常のアドレスポジションにゴルフクラブを設定し、基準面Aの方向を基準(±0°)に決定される。
通常のアドレスポジションにゴルフクラブを設置するとは、ゴルフクラブヘッド20をライ角度通りに設置し、かつ、シャフト軸とリーディングエッジとが互いに平行になるように設置することをいう。ライ角度通りに設置とは、ソール面のラウンドと基準面A1とのなす隙間がトウ側及びヒール側にて略等しくなる状態に設置することをいう。ソール面のラウンドが不明瞭な場合は、フェース面23のスコアラインLと基準面A1とが平行な状態に設置してもよい。
フェース面の垂直方向Vにおけるフェース高さLは、図6に示すように、アドレスポジションに設置した状態においてフェース面23の最も上方に位置する縁部A2からフェース面23の最も下方に位置する縁部Aまでの、基準面A1に対して垂直方向の成分の距離(図2中の上下方向の距離)をいい、フェース面の水平方向Hにおけるフェース幅Lとは、フェース面23の最もトウ側寄りに位置する縁部A4からフェース面23の最もヒール側寄りに位置する縁部Aまでの、基準面A1およびフェース面23に対して平行な成分の距離をいう。
また、上記各縁部A,A,A,Aが判別困難な場合、図7に示すように、ゴルフクラブヘッド20を通常のアドレスポジションに設置して、基準面Aからゴルフクラブヘッド20のクラウン部の最も上方に位置する上端部Aまでの、基準面Aに垂直方向の距離をフェース高さLとして代用し、また、ゴルフクラブヘッド20の最もトウ側に位置する端部Aから基準面Aに対して22.23mm上方に位置するゴルフクラブヘッド20のヒール側の位置Aまでの、基準面Aおよびフェース面23に対して平行な成分の距離をフェース幅Lとしてもよい。
また、本実施形態では、ゴルフクラブヘッドのフェース部は、金属層とFRP層との積層構造体によって構成されるため、ゴルファにとって最も良い打撃音を得ることができる。図8から図10を参照して、ゴルフクラブヘッドのフェース部の材質と、打撃音の関係について説明する。
図8は、縦軸に音圧をとり、横軸に周波数をとってフェース部の材質が金属であるゴルフクラブヘッドの打撃音の周波数分布を示すグラフである。
図8に示すように、フェース面が金属により構成されているゴルフクラブヘッドにおいては、打撃した際の打撃音に音圧が高い明確なピークP、P、Pが現れる。このようなピークP、P、Pが、ゴルフボールを打撃した際に発生する金属音として、ゴルファに聞こえる。このような打撃音は、振動減衰しないとともに、図6に示すようにピークP、P、Pのレベルが高すぎる。このため、ゴルファは、フェース面が金属により構成されているゴルフクラブヘッドを打感が硬いと感じる。
また、図9は、縦軸に音圧をとり、横軸に周波数をとってフェース部の材質がFRPであるゴルフクラブヘッドの打撃音の周波数分布を示すグラフである。
図9に示すように、フェース部の材質がFRPのみであると、樹脂の影響が大きく、音圧のピークが生じない。このような音圧のピークがないゴルフクラブヘッドを用いて、ゴルフボールを打撃した際には、打撃音が振動減衰しすぎることと、音圧ピークが生じないため、ゴルファは、打感が柔らかいと感じる。
ここで、打感を支配する要素としては、打撃音が最も大きい。このため、打感を改善するためには、打撃音を改善することが最も効果的であることを本発明者は知見した。
そこで、本発明者は、ゴルフクラブヘッドについて、金属層とFRP層との積層構造体によりフェース部を構成することにより打撃音が良くなると考えた。
しかし、本発明者は、単に金属層とFRP層とを貼り合わせただけでは、打撃音をコントロールすることはできないことを明らかにし、さらに、フェース部に用いる積層構造体について、金属層とFRP層との積層構成、積層数、および積層厚さ等を調整することにより、ゴルファにとって最も良い打撃音が得られることを見出した。
図10は、縦軸に音圧をとり、横軸に周波数をとって、フェース部がTi合金層とFRP層との6層の積層構造体により構成されたゴルフクラブヘッドの打撃音の周波数分布を示すグラフである。なお、フェース部を構成する6層の積層構造体は、打撃部(表面)がTi合金層(厚さが1.2mm)からなり、裏面がFRP層からなり、その間にTi合金層(厚さが0.13mm)とFRP層とが交互に合計4層積層されたものである。フェース部は、全体の厚さが3.2mmである。
本発明のゴルフクラブヘッドは、音圧のピークP’、P’、P’が生じるものの、そのピークのレベルはP、P、Pと比較して低く、ゴルファがその打撃音を聞いた場合に、ちょうど良いと思う打撃音が得られる。
したがって、本実施形態では、ゴルフクラブヘッドのフェース部を、金属層とFRP層との積層構造体によって構成することにより、ゴルファにとって最も良い打撃音を得ることができる。
本実施形態のフェース部22を構成する積層構造体の金属層およびFRP層の材質について説明する。
金属層としては、例えば、ステンレス鋼、マルエージ鋼、鉄、アルミニウム、チタン、チタン合金、銅、黄銅、ニッケル、ニクロム、錫、鉛、マグネシウム、金、銀、白金、およびその他種々の金属及び合金などにより構成されるものが例示される。
上述のステンレス鋼としては、例えば、日新製鋼社製、NSSHT1770(商品名(組成:Fe−0.04C−1.5Si−0.3Mn−0.03P−0.004S−7.2Ni−14.7Cr−0.7Cu−0,4Ti−0.009N))が例示される。
また、上述のマルエージ鋼としては、例えば、日立金属社製、YAG250(商品名(組成:Fe−18Ni−8Co−5Mo−0.4Ti−0.1Al))、YAG300(商品名(組成:Fe−18Ni−9Co−5Mo−0.9Ti−0.1Al))、およびYAG350(商品名(組成:Fe−18Ni−12Co−4Mo−1.7Ti−0.1Al))が例示される。
さらに、上述のチタン合金としては、神戸製鋼所社製、TVC(商品名(組成:Ti−13V−11Cr−3Al))、およびJFEホールディング社製(旧 日本鋼管社製)、SP700(商品名(組成:Ti−4.5Al−3V−2Mo−2Fe))が例示される。
また、本実施形態のFRP層は、強化繊維によりマトリクス樹脂を強化されたものである。この強化繊維としては、例えば、炭素繊維、ボロン繊維、ガラス繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、および窒化珪素繊維などの無機繊維、アラミド繊維、ポリアリレ−ト繊維、ポリエチレン繊維、およびポリエステル繊維などの有機繊維、またはチタン繊維、アモルファス繊維、およびステンレス鋼繊維などの金属繊維が例示される。また、強化繊維としては、先の例示したものの中から、複数種を選択し、それを強化繊維として用いてもよい。
また、強化繊維の配向については、所定の方向に整列して配置するか、またはクロス(織布)の状態で使用してもよい。更に、これらの強化繊維またはクロスが1または複数(層)重ねて設けられたものであっても、本発明においては、1層のFRP層とする。なお、水平方向Hおよび垂直方向Vにおけるフェース部の曲げ弾性率は、上述の如く、強化繊維の配向等によって調整することができる。
また、マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、およびフェノール樹脂などの熱硬化性マトリクス樹脂が例示される。
なお、マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂が好ましい。このようなマトリクス樹脂としては、例えば、グリシジルエーテル系エポキシ樹脂(ビスフェノールA、F、S系エポキシ樹脂、ノボラック系エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA系エポキシ樹脂)、環式脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルエステル系エポキシ樹脂、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンまたはトリグリシジル−p−アミノフェノールなどのグリシジルアミン系エポキシ樹脂、および複素環式エポキシ樹脂が例示される。さらに、マトリクス樹脂としては、これらの他種々のエポキシ樹脂から選択される1種又は複数種を使用することもできる。本実施形態におけるマトリクス樹脂としては、特に、ビスフェノールA、F、Sグリシジルアミン系エポキシ樹脂が好適である。
また、硬化剤としては、アミン系硬化剤、例えば、ジシアンジアミド(DICY)、ジアミノジフェニルスルフォン(DDS)、ジアミノジフェニルメタン(DDM);酸無水物系、例えばヘキサヒドロ無水フタル酸(HHPA)、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(MHHPA)などが例示される。硬化剤としては、特に、アミン系硬化剤を好適に使用することができる。
なお、FRP層には、プリプレグを用いることもできる。このプリプレグとしては、例えば、東レ社製のP3251S−15(商品名) UDプリプレグ、または東レ社製のF6343B−05P(商品名) クロスプリプレグが例示される。
さらに、本実施形態のゴルフクラブヘッド10におけるフェース部22を構成する積層構造体は、金属層とFRP層との境界に樹脂フィルムを設けるか、または接着剤を塗布してもよい。この場合、接着剤の接着層の厚さは、0.02〜1.0mmとすることが好ましい。
また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリウレタン樹脂、ナイロン樹脂、変性ナイロン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、エチルセルロース樹脂、および酢酸セルロース樹脂などの熱可塑性樹脂フィルムが例示される。
なお、この樹脂フィルムは、プリプレグのマトリクス樹脂との相溶性の高いものを使用することが好ましい。例えば、マトリクス樹脂にエポキシ系樹脂などを使用した場合には、樹脂フィルムとしては、ポリウレタン樹脂、変性ナイロン樹脂フィルムなどが好適である。この樹脂フィルムの厚さは、0.02〜1.0mmとすることが好ましい。
図11は、本発明の第2の実施形態に係るゴルフクラブを示す正面図である。図12は、図11のB−B線による断面図である。なお、本実施形態においては、第1の実施形態のゴルフクラブヘッドと同一構成物には、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
第2の実施形態では、ゴルフクラブ10は、ゴルフクラブヘッド21と、ゴルフクラブシャフト40とを有するが、第1の実施形態とゴルフクラブヘッドが異なり、それ以外の構成は、第1の実施形態のゴルフクラブ10と同様である。
ゴルフクラブ12は、ゴルフクラブヘッド21が、フェース部22、ソール部24、上部27およびホーゼル部30を有し、一般的にアイアンと呼ばれる種類のヘッドである。
本実施形態のゴルフクラブヘッド21においても、フェース部22は、金属層とFRP層とが積層されてなる積層構造体52を有し、ソール部24および上部27は、金属材料からなる。フェース部22、ソール部24および上部27は相互に接合されて非中空構造を構成する。
本実施形態においても、フェース部22のフェース面23には、トウα側からヒールβ側へ水平方向Hに伸びたスコアラインLが、例えば3本平行に形成されている。
フェース部22の積層構造体は、金属層とFRP層とが積層された複合構造体であり、フェース部22の一部を構成する。積層構造体52は、ゴルフボールを打撃する面であるフェース面23に金属層50が形成され、以下、FRP層と金属層が適宜積層される。積層構造体の積層数は、任意に設定することができるため、ここでは説明を省略する。
図13(a)は、フェース面の垂直方向Vにおける長さLおよび水平方向Hの長さLを説明するための図であり、図13(b)は、FRP層に含まれる繊維強化樹脂の配向角を示す図である。
フェース面の垂直方向Vにおけるフェース高さLは、図13(a)に示すように、通常のアドレスポジションに設置した状態において、フェース面23の最も上方に位置するスコアラインからフェース面23の最も下方に位置する縁部までの、基準面A1に対して垂直方向の成分の距離(図13(a)中の上下方向の距離)をいい、フェース面の水平方向Hにおけるフェース幅Lとは、フェース面23の最もトウ側寄りに位置するスコアラインからフェース面23の最もヒール側寄りに位置するスコアラインまでの、基準面A1およびフェース面23に対して平行な成分の距離をいう。
配向角は、図13(b)に示すように、通常のアドレスポジションにゴルフクラブを設定し、基準面Aの方向を基準(±0°)に決定される。
この垂直方向Vにおける長さLおよび水平方向Hの長さLに応じて、強化繊維の質量Wおよび強化繊維の質量Wを決定し、繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維の配向方向を調整することによっても、フェース部22の反発性を保ちながら、ゴルフクラブブヘッドの強度を向上させることができる。
また、上記式(2)に基づいて、垂直方向Vにおける長さLと、水平方向Hの長さLとの関係に応じて、直接、垂直方向Vにおけるフェース部の曲げ弾性率Eと、水平方向Hにおけるフェース部の曲げ弾性率Eとを決定してもよい。
言い換えると、上記式(1)または式(2)に基づいて、垂直方向Vにおける長さLおよび水平方向Hの長さLに応じて、強化繊維の質量あるいは弾性率を決定し、強化繊維プラスチック層に含まれる強化繊維の配向方向を調整することで、フェース部22として十分な反発性を保ちながら、ゴルフクラブヘッドの強度を向上させることができる。
本発明のゴルフクラブの実施例について、本発明の実施例と従来例と比較して具体的に説明する。
本実施例においては、下記表1に示す従来例および実施例1から実施例16について、下記表3に示す打感、強度、反発性、および飛距離を評価項目として、評価を行った。
本実施例においては、横浜ゴム株式会社製 TRX−DUO M40(商品名)用のゴルフクラブシャフトを各ウッドゴルフクラブのゴルフクラブヘッドに取り付けてゴルフクラブを作製し、評価試験を行った。このゴルフクラブの長さは、45インチである。
また、本実施例の各試験は、特に断りがないかぎり、ゴルフボールには、横浜ゴム社製
TRX(商品名)ボールを用いた。なお、従来例はチタン合金のみからなるゴルフクラブヘッドであって、実施例1から実施例16はCFRP層を含むゴルフクラブヘッドである。
Figure 2005342098
Figure 2005342098
表1の「フェース表面」の欄に示す「Ti合金」の組成は、Ti−4.5Al−3V−2Fe−2Moである。さらに、「フェース表面以外」の欄に示す「Ti合金」の組成は、Ti−15V−3Cr−3Al−3Snである。
また、「CFRP」は、繊維のヤング率が24トンタイプで、プリプレグ目付が298g/mであり、繊維目付が200g/mであり、樹脂目付が98g/mであり、厚さが0.191mmである。
さらに、表1に示す「樹脂フィルム」には、厚さが0.08mmのポリウレタン樹脂系の樹脂フィルムを用いた。
また、「フェース部比重」、「フェース部厚さ」および「フェース部曲げ弾性率」は、フェース面の中心位置を中心とした半径15mmの領域が必ず存在するようにサンプルを採取したときの値である。
このフェース面の中心位置の測定方法は、上部に中心測定対象物(ゴルフクラブヘッド)を支持する支持部を備えた中心測定器によって求められた。なお、中心測定器は、この支持部が測定対象物を平衡に支持する測定対象物の位置を知ることができるものである。すなわち、中心の測定方法は、ゴルフクラブヘッドを、支持部に載せ、手を放しても落ちない平衡な位置を探しだすものである。
上述の各項目についての評価結果を下記表3に示す。
Figure 2005342098
強度、反発性、および飛距離は、従来例を基準(100)として、その相対的な数値で表したものであり、数値が高いほどその評価項目について優れていることを示す。合計点は、強度、反発、飛距離の評価値を合計したものであり、各ゴルフクラブヘッドの総合的な評価値を示す。この合計点は、従来例を基準(300)として、その相対的な数値で表される。
強度については、エアーキャノン試験機を用いて、ゴルフボールを50m/秒の速度で従来例および実施例の各ゴルフクラブヘッドのフェース部の中心部に衝突させて、破壊するまでの打球数を測定した。この場合、従来例の破壊するまでの打球数を100として、各実施例の強度を数値で表した。
反発については、USGA(United States Golf Association:全米ゴルフ協会)で規定されている「Procedure for Measuring the Velocity Ratio of a Club Head for Conformance to Rule 4-1e,Appendix II Revision 2 February 8,1999」に基づいて測定された実施例および比較例の反発係数を用いて評価した。この場合、従来例の反発係数を100として、各実施例の反発を数値で表した。
飛距離については、各実施例および比較例のゴルフクラブについて、ヘッドスピードが34m/秒〜50m/秒の範囲のアマチュアゴルファとプロゴルファとの合計100人の各人に各10球ずつ打撃して得られた平均値である。
打感については、ヘッドスピードが34m/秒〜50m/秒の範囲のアマチュアゴルファとプロゴルファとの合計100人を対象として、従来例および実施例のゴルフクラブヘッドを装着したゴルフクラブを各人に試打させて評価した。
評価方法としては、各人に、打感を「金属音しすぎる」(3〜5)、「ちょうど良い」(−2〜2)、および「金属音しなさすぎる」(−3〜−5)で点数を付けてもらい、その平均値を求めて、各実施例および各比較例の打感を−5〜5の数値で評価した。なお、数値としては、−2〜2が打感として良好な範囲である。
上記表3のように、実施例1から実施例16は、従来例と比較して合計点が高く、良好であった。特に実施例11は、合計点が最も高く、打感も「ちょうど良い」(−1)ことから、最も良好であることが判る。
また、打感も比較的に良好であった。特にフェース表面にTi合金またはSUS合金を用いたもの(実施例3〜6、実施例9〜16)はいずれも「ちょうど良い」(−2〜2)であった。
本発明のゴルフクラブの実施例について、本発明の他の実施例と従来例と比較して具体的に説明する。
本実施例においては、下記表4に示す従来例および実施例17から実施例27について、打感、強度、反発性、および飛距離を評価項目として、実施例1と同様に評価を行った。
実施例1では、ウッドゴルフクラブのゴルフクラブヘッドを用いてゴルフクラブを作製し、試験を行ったが、実施例2では、アイアンゴルフクラブのゴルフクラブヘッドに、横浜ゴム株式会社製 TRX−DUO M40(商品名)用のゴルフクラブシャフトを取り付けてゴルフクラブを作製し、評価試験を行った。
Figure 2005342098
Figure 2005342098
表4の「フェース表面」の欄に示す「Ti合金」の組成は、Ti−4.5Al−3V−2Fe−2Moである。さらに、「フェース表面以外」の欄に示す「Ti合金」の組成は、Ti−15V−3Cr−3Al−3Snである。
また、「CFRP」は、繊維のヤング率が24トンタイプで、プリプレグ目付が298g/mであり、繊維目付が200g/mであり、樹脂目付が98g/mであり、厚さが0.191mmである。
さらに、表4に示す「樹脂フィルム」には、厚さが0.08mmのポリウレタン樹脂系の樹脂フィルムを用いた。
また、「フェース部比重」、「フェース部厚さ」および「フェース部曲げ弾性率」は、フェース面の中心位置を中心とした半径15mmの領域が必ず存在するようにサンプルを採取したときの値である。
このフェース面の中心位置の測定方法は、実施例1と同様である。
上述の各項目についての評価結果を下記表6に示す。
Figure 2005342098
強度、反発性、および飛距離は、従来例を基準(100)として、その相対的な数値で表したものであり、数値が高いほどその評価項目について優れていることを示す。合計点は、強度、反発、飛距離の評価値を合計したものであり、各ゴルフクラブヘッドの総合的な評価値を示す。この合計点は、従来例を基準(300)として、その相対的な数値で表される。
強度、反発性および飛距離は、実施例1と同様な方法で測定し、評価しているので、説明は省略する。また、打感についても、実施例1と同様な方法で測定し、評価しているので、説明は省略する。
上記表6のように、実施例17から実施例27は、従来例と比較して合計点が高く、良好であった。特に実施例21および22は、合計点が最も高く、打感も「ちょうど良い」(−1)ことから、最も良好であることが判る。
また、実施例17から実施例27は、打感がいずれも「ちょうど良い」(−2〜2)であり、打感が良好であることが判る。
以上、本発明に係るゴルフクラブヘッドについて詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
本発明の第1の実施形態に係るゴルフクラブを示す分解斜視図である。 図1に示すゴルフクラブヘッドの正面図である。 図1のA−A線による断面図である。 図3に示すフェース部の部分拡大図である。 FRP層に含まれる繊維強化樹脂の配向角を示す図である。 フェース幅およびフェース高さを説明するための図である。 フェース幅およびフェース高さを説明するための図である。 フェース部の材質が金属であるゴルフクラブヘッドの打撃音の周波数分布を示す図である。 フェース部の材質がFRPであるゴルフクラブヘッドの打撃音の周波数分布を示す図である。 フェース部の材質が合金層とFRP層との積層構造体により構成されたゴルフクラブヘッドの打撃音の周波数分布を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るゴルフクラブを示す正面図である。 図11のB−B線による断面図である。 (a)は、フェース幅およびフェース高さを説明するための図であり、(b)は、FRP層に含まれる繊維強化樹脂の配向角を説明するための図である。
符号の説明
10 ゴルフクラブ
20,21 ゴルフクラブヘッド
22 フェース部
23 フェース面
24 ソール部
26 クラウン部
30 ホーゼル部
32 開口部
40 ゴルフクラブシャフト
42 ソケット
50,62 金属層
60 FRP層

Claims (13)

  1. ゴルフボールを打撃するフェース面を含むフェース部を有するゴルフクラブヘッドであって、
    配向角の異なる強化繊維を含む繊維強化プラスチック層を含むフェース部を備え、
    前記フェース面において、トウ、ヒール方向の長さであるフェース面の幅が、クラウン、ソール方向の長さであるフェース面の高さより大きく、かつ、
    前記繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維のうち、ゴルフクラブを通常のアドレスポジションに配置したときの接地面を基準(±0°)としたときに、配向角が±0°を含む−55°〜+55°の範囲にある強化繊維の質量Wが、配向角が±90°を含む+55°〜−55°の範囲にある強化繊維の質量Wより少ないことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. ゴルフクラブを通常のアドレスポジションに配置したときの接地面を基準(±0°)とした場合に、
    前記繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維のうち、配向角が±0°を含む−55°〜+55°の範囲にある強化繊維の質量W、および配向角が±90°を含む+55°〜−55°の範囲にある強化繊維の質量Wが、ゴルフクラブヘッドのフェース面の幅Lおよびフェース面の高さLに応じて、下記式を満たすように設定される請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
    1/1.9 × L/(L+L) ≦ W/(W+W) ≦ 1/1.8 × L/(L+L
  3. ゴルフボールを打撃するフェース面を含むフェース部を有するゴルフクラブヘッドであって、
    配向角の異なる強化繊維を含む繊維強化プラスチック層を含むフェース部を備え、
    前記フェース面おいて、トウ、ヒール方向の長さであるフェース面の幅が、クラウン、ソール方向の長さであるフェース面の高さより大きく、かつ、
    前記繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維のうち、ゴルフクラブを通常のアドレスポジションに配置したときの接地面を基準(±0°)としたときに、±0°を含む−55°〜+55°の方向におけるフェース部の曲げ弾性率Eが、配向角が±90°を含む+55°〜−55°の方向におけるフェース部の曲げ弾性率Eより小さいことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  4. ゴルフクラブを通常のアドレスポジションに配置したときの接地面を基準(±0°)とした場合に、
    前記繊維強化プラスチック層に含まれる強化繊維のうち、±0°を含む−55°〜+55°の方向におけるフェース部の曲げ弾性率E、および配向角が±90°を含む+55°〜−55°の方向におけるフェース部の曲げ弾性率Eが、ゴルフクラブヘッドのフェース面の幅Lおよびフェース面の高さLに応じて、下記式を満たすように設定される請求項3に記載のゴルフクラブヘッド。
    1/1.5 × L/(L+L) ≦ E/(E+E) ≦ 1/1.4 × L/(L+L
  5. 少なくとも2層以上の金属層と前記強化繊維プラスチック層とが積層された積層構造を有する積層構造体で構成されるフェース部を備える請求項1乃至4のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 前記金属層の厚さが0.1〜2.0mmである請求項5に記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 積層される前記金属層が2層以上で、かつ、積層構造体の積層数が10層以下である請求項5または6に記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 前記フェース部の積層構造のうち、ゴルフボールを打撃するフェース面と反対側の面が強化繊維プラスチック層である請求項5乃至7のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
  9. 前記フェース部の積層構造のうち、ゴルフボールを打撃するフェース面が金属層である請求項5乃至8のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
  10. 前記フェース部の積層構造のうち、フェース部の中央部における材料の比重が1.8から4.5である請求項5乃至8のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 前記フェース部の積層構造のうち、フェース部の中央部における厚さが2.0から5.0mmである請求項5乃至8のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
  12. 前記金属層と前記繊維強化プラスチック層は、0.02から1.0mmの厚さの樹脂フィルムまたは接着剤で接着される請求項5乃至11のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
  13. 前記フェース部の曲げ弾性率が30〜150GPaである請求項5乃至11のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
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