JP2005341446A - 高周波電力増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トランジスタの拡散プロセスによる内部容量の変化、ストリップラインのGND距離やライン幅のばらつきによる影響、高周波電力増幅器を実装するセットのランドに発生する外部微小容量の影響等によりインピーダンスが最適位置よりずれてしまった状態においても、所望の高次高調波のみを最適位置に制御することを可能とした高周波電力増幅器を提供することを目的とする。
【解決手段】 高周波トランジスタ1と、トランジスタに直流電流を供給するためのバイアス回路8と、トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路6と、トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路7と、バイアス回路の直流電源供給側に端点を接地した1個のコンデンサ10からなる高調波位相制御回路9を有する。コンデンサ10の容量を制御することで、トランジスタの出力負荷において3次高調波の位相を最適にあわせ込むことにより、高効率な高周波増幅器が実現できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電界効果トランジスタまたはバイポーラトランジスタをパワー用高周波トランジスタとして用いた高周波電力増幅器に関するものである。
図9は従来の高周波電力増幅器を示す。
この例では高周波信号を増幅する1段構成の高周波トランジスタ1とその出力整合回路とで構成されている。Aが高周波信号入力端子、Bが直流電源供給端子、Cが高周波信号出力端子である。または2段以上の高周波トランジスタで構成される高周波電力増幅器の最終段もある。
高周波トランジスタ1のドレインには、直流電源供給端子Bからバイアス回路8を介して直流電流が供給されている。バイアス回路8は、具体的には、通常、基本周波数(0.9GHz〜1.0GHz)のλ/4相当の長さを確保したバイアスライン3によって構成されている。このバイアスライン3は高周波トランジスタ1への給電側にある伝送線路2に対して基本波インピーダンスが十分高くなるような長さに設計されている。
バイアスライン3として基本波周波数の4分の1波長の長さを確保できない場合は、コンデンサ5により基本波のバイアスラインの電気長を等価的に前記4分の1波長の電気長相当に変換している。
前記バイアスライン3の直流電源供給端子Bの側に接続されたコンデンサ4は、1000pF程度のバイパスコンデンサである。
高周波トランジスタ1の出力側には、所望の出力特性を得るための出力整合回路として、基本波に対しては高周波電力増幅器の出力外部回路のインピーダンスを高周波トランジスタ1の内部インピーダンスに整合させる出力整合回路7と、高次高調波インピーダンスを最適なものとする高調波処理回路6が設けられている。例えばF級増幅動作であれば高調波処理回路6により偶数次高調波に対しては短絡、奇数次高調波に対しては開放にされるよう構成される。
1段構成の高周波増幅器において、F級動作の一般的な高調波処理としては、2次高調波インピーダンスを短絡、3次高調波インピーダンスを開放になるように設計され、4次以上の高次の高調波電力は2次、3次高調波に比べて比較的電力が小さいため無視される。また、2次、3次高調波の処理にはショートスタブやオープンスタブなどを利用した回路により構成される。
特開平9−238001号公報 特開2000−165163公報
従来の高周波電力増幅器は、高周波トランジスタ1の拡散プロセスのばらつきによる内部容量の変化、およびバイアスライン3、高調波処理回路6、出力整合回路7に用いられるストリップラインやマイクロストリップラインのGND距離やライン幅のばらつきにより、基本波とF級動作に必要な2次高調波、3次高調波の最適インピーダンスがずれてしまう問題がある。
そこで、インピーダンスのずれを修正する調整作業では、高調波処理回路6、出力整合回路7に用いられる集中定数素子の変更により高周波トランジスタ1およびストリップラインやマイクロストリップラインによるインピーダンスのずれを修正するが、優先的に基本波、2次高調波の順にインピーダンスの合わせ込みを行うことと、通常の携帯電話装置で使用する基本波周波数の3次高調波が2GHz以上にあたり、これが前記集中定数素子の自己共振周波数を超えているため、3次高調波などの高次高調波のインピーダンスを最適整合させることが困難である。
また、近年、高周波電力増幅器を使用するセットの薄型化が加速しており、セットで設計される高周波電力増幅器の実装用電極ランドとそのランド下部のGNDとの距離も薄型化されるため、実装用電極ランドに微小容量が発生する。特に、F級動作させることで高効率を達成させている高周波増幅器においては、高周波トランジスタ1のバイアスライン3の直流電源供給端子Bに外部微小容量が付加されると、バイアスライン3と外部微小容量が共振し高次高調波インピーダンスの位相を最適位置よりずらしてしまう問題がある。
本発明の目的は、高周波トランジスタ1の拡散プロセスのばらつきによる高周波トランジスタ1の内部容量の変化およびバイアスライン3、高調波処理回路6、出力整合回路7に用いられるストリップラインやマイクロストリップラインのGND距離やライン幅のばらつきによる影響や、高周波電力増幅器を実装するセットの実装用電極ランドなどに発生する微小容量といった外部微小容量の影響によりインピーダンスが最適位置よりずれてしまった状態において、基本波、2次高調波のインピーダンスに影響を与えることなく3次高調波の位相を電力効率が最大となる最適位置に制御できる高周波電力増幅器を提供することにある。
本発明の高周波電力増幅器は、高周波トランジスタと、この高周波トランジスタの出力側に接続され、トランジスタに直流電流を供給するための分布定数線路とバイパスコンデンサとからなるバイアス回路と、トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路と、トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路と、前記バイアス回路の電源側に接続された高調波位相制御回路とを有し、前記高調波位相制御回路は、一端が接地され所望の高次高調波の位相を制御するキャパシタにより構成したことを特徴とする。
この構成によれば、バイアスラインの直流電源供給側に設置されるキャパシタの容量とバイアスラインとの共振により、トランジスタの出力負荷において高次高調は、具体的には、3次高調波インピーダンスの位相のみに影響を与える。その結果、バイアスラインの直流電源供給側に設置されるキャパシタの容量を制御することで、トランジスタの出力負荷において3次高調波インピーダンスの位相のみの制御を可能とする。
すなわち、最終段のトランジスタの3次高調波の位相を最適にあわせ込むことにより、高効率な高周波増幅器が実現できる。バイアスラインの直流電源供給側に設置されるキャパシタの容量を大きなものとした場合は、2次高調波インピーダンスおよび基本波インピーダンスに影響を与えてしまう。
また、本発明の高周波電力増幅器は、高周波トランジスタと、この高周波トランジスタの出力側に接続され、トランジスタに直流電流を供給するための分布定数線路とバイパスコンデンサとからなるバイアス回路と、トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路と、トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路と、前記バイアス回路の電源側に接続された高調波位相制御回路とを有し、前記高調波位相制御回路は、一端が接地され所望の高次高調波の位相を制御するインダクタとキャパシタの直列回路により構成したことを特徴とする。
特に、例えばバイアスラインの直流電源供給側に設置される高調波位相制御回路のインダクタは1個の巻線構造のチップ部品、キャパシタは1個の多層構造のチップ部品として構成した場合、チップインダクタはその自己共振周波数が高次高調は、具体的には3次高調波に掛からない程度のインダクタンス値を有し、チップコンデンサは自己共振周波数が基本波以上の周波数に掛からない程度の数百pF以上の容量値とした場合には、バイアスラインの直流電源供給側に設置されるチップインダクタと直列接続されるチップコンデンサとの合成インダクタンス成分とこれら高調波位相制御回路と並列に接続しているバイパスコンデンサのインダクタンス成分が合成され、高い周波数においてバイアスラインの電気長を変えるため、トランジスタの出力負荷において3次高調波インピーダンスの位相のみに影響を与える。その結果、バイアスラインの直流電源供給側に設置されるインダクタのインダクタンス値を制御することで、トランジスタの出力負荷において3次高調波インピーダンスの位相のみの制御を実現する。
さらに本発明の高周波電力増幅器は、高周波トランジスタと、この高周波トランジスタの出力側に接続され、トランジスタに直流電流を供給するための分布定数線路とバイパスコンデンサとからなるバイアス回路と、トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路と、トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路と、前記バイアス回路の電源側に接続された高調波位相制御回路とを有し、前記高調波位相制御回路は、一端が接地され所望の高次高調波の位相を制御する、インダクタと第1のキャパシタの直列回路と第2のキャパシタとの並列回路より構成したことを特徴とする。
特に、例えばバイアスラインの直流電源供給側に設置された直列回路のインダクタとキャパシタでは、インダクタは1個の巻線構造のチップ部品、キャパシタは1個の多層構造のチップ部品として構成した場合、チップインダクタはその自己共振周波数が高次高調波、具体的には3次高調波に掛からない程度のインダクタンス値を有し、チップコンデンサは自己共振周波数が基本波以上の周波数に掛からない程度の数百pF以上の容量値を有する。また、バイアスラインの直流電源供給側にインダクタとキャパシタの直列回路と並列に接地される1個のキャパシタは、小さい容量成分を有する。
この構成によれば、バイアスラインの直流電源供給側に設置されるチップインダクタと直列接続されるキャパシタとの合成インダクタンス成分とこれら高調波位相制御回路と並列に接続しているバイパスコンデンサのインダクタンス成分が合成され、高い周波数においてバイアスラインの電気長を変えるため、トランジスタの出力負荷において3次高調波インピーダンスの位相のみに影響を与える。また、バイアスラインの直流電源供給側に設置される小さい容量値のキャパシタとバイアスラインとの共振により、トランジスタの出力負荷において3次高調波インピーダンスの位相のみに影響を与える。
その結果、バイアスラインの直流電源供給側に設置されるインダクタとキャパシタの直列回路のインダクタンス値とこの直列回路に並列に設置される小さい容量のキャパシタの容量値を制御することで、トランジスタの出力負荷において3次高調波インピーダンスの位相のみの制御を実現する。
また、本発明の高周波電力増幅器は、高周波トランジスタと、この高周波トランジスタの出力側に接続され、トランジスタに直流電流を供給するための分布定数線路とバイパスコンデンサとからなるバイアス回路と、トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路と、トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路と、前記バイアス回路の電源側に基端部が接続され他端が開放したオープンスタブを調節して所望の高次高調波の位相を制御する高調波位相制御回路とを有したことを特徴とする。
また、本発明の高周波電力増幅器は、高周波トランジスタと、この高周波トランジスタの出力側に接続され、トランジスタに直流電流を供給するための分布定数線路とバイパスコンデンサとからなるバイアス回路と、トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路と、トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路と、前記バイアス回路の電源側に接続された高調波位相制御回路とを有し、前記高調波位相制御回路は、前記バイアス回路の電源側に基端部が接続され他端が開放したオープンスタブにより構成したことを特徴とする。
本発明の高周波電力増幅器によれば、キャパシタとバイアス回路の共振を利用し高次高調波、具体的には3次高調波インピーダンスの位相を制御できるため、高周波電力増幅器のトランジスタの拡散プロセスに伴う内部容量のばらつきや、基板の分布定数線路のインピーダンスのばらつきによる3次高調波インピーダンスの位相への影響を改善することが可能である。さらに試作においてバイアスライン等の分布定数線路が約2mm程度足りなかった場合においても、3次高調波インピーダンスの位相の制御が可能であるため、試作や量産時において、開発の効率化や高歩留まりを実現できる。すなわち、最終段のトランジスタの3次高調波の位相を最適にあわせ込むことにより、高効率な高周波増幅器が実現できる。
また、バイパスコンデンサが高周波電力増幅器の直流電源供給端子の外部に設置されても同様な効果が得られる。
また、本発明の高周波電力増幅器によれば、高周波位相制御回路とバイパスコンデンサとによるインダクタス成分の制御によりバイアスラインの電気長を短い状態から元に戻す方向に高次高調波、具体的には3次高調波インピーダンスの位相を制御できるため、高周波電力増幅器のトランジスタの拡散プロセスに伴う内部容量のばらつきや、基板の分布定数線路のインピーダンスのばらつきによる3次高調波インピーダンスの位相への影響を改善することが可能である。さらに試作においてバイアスライン等の分布定数線路が約1.5mm程度長すぎた場合においても、3次高調波インピーダンスの位相の制御が可能であるため、試作や量産時において、開発の効率化や高歩留まりを実現できる。
さらに、本発明の高周波電力増幅器によれば、高周波位相制御回路のキャパシタとバイアス回路の共振を利用し高次高調波、具体的には3次高調波インピーダンスの位相を制御できかつ、高周波位相制御回路とバイパスコンデンサとのインダクタス成分の制御によりバイアスラインの電気長を短く見せて3次高調波インピーダンスの位相を制御できるため、高周波電力増幅器のトランジスタの拡散プロセスに伴う内部容量のばらつきや、基板の分布定数線路のインピーダンスのばらつきによる3次高調波インピーダンスの位相への影響を改善することが可能である。さらに試作においてバイアスライン等の分布定数線路が約−1.5mm〜+2mm程度分の範囲において最適位置から離れていても、3次高調波インピーダンスの位相の制御が可能であるため、試作や量産時において、開発の効率化や高歩留まりを実現できる。
さらにまた、本発明の高周波電力増幅器によれば、高周波位相制御回路とバイパスコンデンサとのインダクタス成分の制御によりバイアスラインの電気長を操作し、高周波電力増幅器の実装用電極ランドに負荷される外部微小容量成分による高次高調波、具体的には3次高調波インピーダンスの位相への影響をキャンセルすることができる。これにより、高周波電力増幅器は実装されるセットの薄化による実装用電極ランドに負荷される外部微小容量成分による特性劣化を改善でき、セットの薄化に貢献できる。
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。
なお、所望の通過周波数帯域を0.9GHz〜1.0GHz帯とする高周波電力増幅器の場合を例に挙げて説明するが、通過周波数帯域は上記の周波数帯に限定されることはない。さらに、3次高調波を制御する場合について具体的に説明するが、2次以上の所望の高次高調波を制御する場合でも同様にすることができる。
また、以下の説明では、バイアスライン長をλ/12とし基本波インピーダンスをインピーダンス変換用コンデンサ5によりλ/4相当に変換している回路構成を例に行う。また、説明を簡便にするため位相の回転をスミスチャート上において左回りをプラスで表示している。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の高周波電力増幅器を示す。
この高周波電力増幅器は、従来例を示す図9に比べてバイアス回路8の直流電源供給端子Bの側に高周波位相制御回路9が接続されている点だけが異なっており、その他の構成は、従来例と同様である。
第1の実施の形態における高周波位相制御回路9は、一端が接地され他端がバイアス回路8の電源側に接続して構成されている。高調波位相制御回路9は、所望の高次高調波の位相を電力効率を最適位置に制御するキャパシタ10により構成されている。基本周波数帯が0.9GHz〜1.0GHz帯の場合のコンデンサ10は、0〜3pFの容量値の範囲に設定されている。
コンデンサ10の容量値を0〜3pFの範囲で設定することで、2.7GHz〜3GHz帯の3次高調波の位相を0°〜−20°程度の範囲で制御することができる。この位相変化分は、約33Ωのインピーダンスに設定した幅400μmのバイアスライン3において、約2mm分の電気長を長くすることに相当し、実際の高周波トランジスタ1や高周波処理回路6と出力整合回路7に使用される分布定数線路のばらつきによる3次高調波インピーダンスの位相への影響は、±5°程度であり、位相を右回りの方向に制御するには十分である。
(第2の実施の形態)
図2は本発明の第2の実施の形態の高周波電力増幅器を示す。
この高周波電力増幅器は、従来例を示す図9に比べてバイアス回路8の直流電源供給端子Bの側に高周波位相制御回路9が接続されている点だけが異なっており、その他の構成は、従来例と同様である。
高周波位相制御回路9は、一端が接地され所望の高次高調波の位相を電力効率を最適位置に制御するインダクタ11とキャパシタ12の直列回路により構成されている。
インダクタ11は自己共振周波数が3次高調波に掛からないように10nH程度以下の範囲で調整し、コンデンサ12は自己共振周波数が基本波以上の周波数に掛かりインピーダンスに影響を与えないように数百pF以上の容量値、具体的には1000pFの容量値に設定されている。
この構成によると、3次高調波の2.7GHz〜3.0GHz帯は1000pFのチップコンデンサが使用されているコンデンサ12の自己共振周波数を十分に超えており、この3次高調波の周波数帯ではコンデンサ12は誘導性を示す。
したがって、3次高調波の周波数帯において高周波位相制御回路9はインダクタ11とコンデンサ12の誘導成分の合成インダクタンス成分を示す。また、この3次高調波の周波数帯においては、バイアス回路8のバイパスコンデンサ4も誘導性を示し、このインダクタンス成分と高調波位相制御回路9のインダクタンス成分の合成インダクタンスがバイアスラインの電気長に作用する。
一般に使用されている0603サイズの1000pFのコンデンサのインダクタンス成分は2.7GHz〜3.0GHz帯付近で約0.5nHであり、高周波位相制御回路9のインダクタ11を0nH〜10nHの範囲で制御することで、高周波位相制御回路9とバイパスコンデンサ4の合成インダクタンスが0.25nH〜0.5nH程度で変動し、3次高調波インピーダンスの位相を0°〜+15°程度の範囲で制御できる。この位相角度の変化は、約33Ωのインピーダンスに設定した幅400μmのバイアスラインにおいて、電気長を約1.5mm分短くした状態に相当する効果がある。
実際の高周波トランジスタ1や高周波処理回路6と出力整合回路7に使用される分布定数線路のばらつきによる3次高調波インピーダンスの位相への影響は、±5°程度であり、位相を左回りの方向に制御するには十分な効果である。
(第3の実施の形態)
図3は本発明の第3の実施の形態の高周波電力増幅器を示す。
この高周波電力増幅器は、従来例を示す図9に比べてバイアス回路8の直流電源供給端子Bの側に高周波位相制御回路9が接続されている点だけが異なっており、その他の構成は、従来例と同様である。
高周波位相制御回路9は、一端が接地され所望の高次高調波の位相を電力効率を最適位置に制御する、インダクタ14と第1のキャパシタ15の直列回路と第2のキャパシタ13との並列回路により構成されている。基本周波数帯が0.9GHz〜1.0GHz帯の場合のインダクタ14は自己共振周波数が3次高調波に掛からないように10nH程度以下の範囲で調整し、第1のコンデンサ15は自己共振周波数が基本波以上の周波数に掛かりインピーダンスに影響を与えないように数百pF以上の容量値、具体的には1000pFの容量値に設定している。また、第2のコンデンサ13は、0pFを越えて3pF程度の容量値の範囲で制御される。
この構成によると、直流電源供給端子Bに端点が接地された微小容量の第2のコンデンサ13により右回りの方向に3次高調波インピーダンスの位相を制御することができ、直流電源供給端子Bに端点が接続されたインダクタ14のインダクタンス成分と第1のコンデンサ15のインダクタンス成分との合成インダクタンス成分により左回りの方向に、3次高調波インピーダンスを制御することができる。さらにインダクタ14のインダクタンス成分を大きくすることにより右回りの方向に3次高調波インピーダンスを制御することができる。
また、第2のコンデンサ13を第1のコンデンサ15と同じ1000pF程度にすることで、高調波位相制御回路9とバイパスコンデンサ5の合成インダクタンスが更に小さくなり、図2に示した第2の実施の形態の場合以上に左回りの方向に位相を回転させることができる。
3次高調波インピーダンスの位相は、初期位置を0°とおくと、図1のコンデンサ10と同じ効果を示す第2コンデンサ13により0°〜−20°程度までの範囲の制御ができる。図2のインダクタ11と同じ効果を示すインダクタ14と1000pFの第1のコンデンサ15により0°〜+25°程度の範囲の制御ができる。
したがって、この高調波位相制御回路9により3次高調波インピーダンスの位相制御範囲を格段に広げることが可能であり、これは、約33Ωのインピーダンスに設定した幅400μmのバイアスラインにおいて、約4.5mm分の電気長を操作することに相当する効果がある。
第2のコンデンサ13の容量値を0pFを越えて3pF以下とし、第1のコンデンサ15の容量値を1000pF、インダクタ14のインダクタンス値を0nHを越えて10nH以下の範囲で制御させた際の3次高調波インピーダンスの位相と高周波電力増幅器の効率の変化を図7に示す。また、その高調波位相制御の際の、基本波、2次高調波、3次高調波のインピーダンスの位相の動きを図8に示す。
(第4の実施の形態)
図4は本発明の第4の実施の形態の高周波電力増幅器を示す。
上記の各実施の形態では高周波電力増幅器の電気回路を構築した配線基板を、携帯電話装置のメイン基板に実装する前の状態で適正に調整する場合を例に挙げて説明したが、この第4の実施の形態では、高周波電力増幅器の電気回路を構築した配線基板を、携帯電話装置のメイン基板に実装した状態で適正に調整する場合を具体的に説明している。
携帯電話装置のメイン基板に実装した状態の高周波電力増幅器は、直流電源供給端子Bに前記メイン基板の側の外部微小容量16が付加された状態になっている。具体的には、高周波電力増幅器を前記メイン基板に実装して、前記メイン基板の実装用電極ランド(図示せず)を経由して高周波電力増幅器の直流電源供給端子Bに給電して動作させながら調整する場合であって、外部微小容量16は前記メイン基板の実装用電極ランドに発生する寄生浮遊容量である。
この場合には、外部微小容量16により右回りの方向に3次高調波インピーダンスの位相は回転し、インダクタ11とバイパスコンデンサ4のインダクタンス成分により左回りの方向に、3次高調波インピーダンスを制御することができる。さらに高周波位相制御回路9のインダクタンス成分を大きくすることにより右回りの方向に3次高調波インピーダンスを制御することができる。
3次高調波インピーダンスの位相は、初期位置を0°とおくと、図4の外部微小容量16の影響により右回りの方向に回転するが、高周波位相制御回路9とバイパスコンデンサ4の合成インダクタンスによりインダクタンス成分が小さくなるため、バイアスライン3の電気長を短く見せることができ、3次高調波インピーダンスの位相を+15°程度左回りの方向に戻すことが可能となる。また、左回りの方向に行き過ぎた場合は高周波位相制御回路9内の位相制御インダクタ17を大きくすることで右回りの方向に制御できる。
ただし、外部微小容量16が3pFを超える場合は、3次高調波インピーダンスの位相をこの回路だけで戻すのは困難となるが、外部微小容量16の影響を極力抑えることが可能である。
なお、図3に示した第3の実施の形態の場合にも、この第4の実施の形態の場合と同様に、高周波電力増幅器を携帯電話装置のメイン基板に実装した状態で調整する場合に、高周波位相制御回路9を調節することによって、基本波、2次高調波のインピーダンスに影響を与えることなく3次高調波などの高次高調波の位相を電力効率が最大となる最適値に調整できる。
また、この第4の実施の形態の外部微少容量16と図3に示した第3の実施の形態の第2のコンデンサ13とが高周波位相制御回路9において等価な作用を果たすことを見れば、第3の実施の形態において第2のコンデンサ13は高周波電力増幅器が構築された基板の内部ではなくて、高周波電力増幅器の直流電源供給端子の外部に設置されても同様な効果が得られる。具体的には、高周波電力増幅器が実装される携帯電話装置などのメイン基板の側に設けて構成することもできる。
(第5の実施の形態)
図5は本発明の第5の実施の形態の高周波電力増幅器を示す。
この高周波電力増幅器は、従来例を示す図9に比べてバイアス回路8の直流電源供給端子Bの側に高周波位相制御回路9が接続されている点だけが異なっており、その他の構成は、従来例と同じである。
高周波位相制御回路9は、バイアス回路8の電源側に基端部が接続され他端が開放したオープンスタブ19により構成されている。
オープンスタブ19は、0を越えて〜3pF程度の容量値に相当する範囲で長さ、幅、ラインとGNDとの距離が調節されている。
オープンスタブ19を0を越えて〜3pF相当の容量値範囲で制御することで、2.7GHz〜3GHz帯の3次高調波の位相を0°〜−20°程度の範囲で制御することができる。この位相変化分は、約33Ωのインピーダンスに設定した幅400μmのバイアスラインにおいて、約2mm分の電気長を長くすることに相当する効果がある。
実際の高周波トランジスタ1や高周波処理回路6と出力整合回路7に使用される分布定数線路のばらつきによる3次高調波インピーダンスの位相への影響は、±5°程度であり、位相を右回りの方向に制御するには十分な効果である。
(第6の実施の形態)
図6は本発明の第6の実施の形態の高周波電力増幅器を示す。
この高周波電力増幅器は、図3に示した第3の実施の形態における第2のコンデンサ13をオープンスタブ20に置き換えたもので、その他の構成は第3の実施の形態と同じである。
なお、この第6の実施の形態では高周波電力増幅器の電気回路を構築した配線基板を、携帯電話装置のメイン基板に実装する前の状態で適正に調整する場合を例に挙げて説明したが、高周波電力増幅器の電気回路を構築した配線基板を、携帯電話装置のメイン基板に実装することによって前記直流電源供給端子Bに前記メイン基板の側の外部微小容量16が付加された状態においても、高周波位相制御回路9によって同様に適正に調整できる。
上記の各実施の形態では、高周波トランジスタ1として、電界効果トランジスタを用いたが、バイポーラトランジスタを用いることもできる。
本発明にかかる高周波電力増幅器は、所望の高次高調波の位相のみを最適位置に制御することにより、高効率な高周波増幅器が実現でき、無線機器等として有用である。
本発明に係る高周波電力増幅器の第1の実施の形態の回路図 本発明に係る高周波電力増幅器の第2の実施の形態の回路図 本発明に係る高周波電力増幅器の第3の実施の形態の回路図 本発明に係る高周波電力増幅器の第4の実施の形態の回路図 本発明に係る高周波電力増幅器の第5の実施の形態の回路図 本発明に係る高周波電力増幅器の第6の実施の形態の回路図 第3の実施の形態による3次高調波インピーダンスの位相と効率特性の関係図 第3の実施の形態による3次高調波インピーダンスの位相を制御した際の、基本波と2次高調波インピーダンスの位相の関係図 従来の高周波電力増幅器の回路図
符号の説明
1 高周波トランジスタ
2 伝送線路
3 バイアスライン
4 バイパスコンデンサ
5 インピーダンス変換コンデンサ
6 高調波処理回路
7 出力整合回路
8 バイアス回路
9 高周波位相制御回路
10 位相制御コンデンサ
11 位相制御インダクタ
12 コンデンサ
13 位相制御コンデンサ
14 位相制御インダクタ
15 コンデンサ
16 外部微小容量
19 位相制御用オープンスタブ
20 位相制御用オープンスタブ
A 高周波信号入力端子
B 直流電源供給端子
C 高周波信号出力端子

Claims (5)

  1. 高周波トランジスタと、
    この高周波トランジスタの出力側に接続され、トランジスタに直流電流を供給するための分布定数線路とバイパスコンデンサとからなるバイアス回路と、
    トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路と、
    トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路と、
    前記バイアス回路の電源側に接続された高調波位相制御回路と
    を有し、前記高調波位相制御回路は、一端が接地され所望の高次高調波の位相を制御するキャパシタにより構成した
    高周波電力増幅器。
  2. 高周波トランジスタと、
    この高周波トランジスタの出力側に接続され、トランジスタに直流電流を供給するための分布定数線路とバイパスコンデンサとからなるバイアス回路と、
    トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路と、
    トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路と、
    前記バイアス回路の電源側に接続された高調波位相制御回路とを有し、前記高調波位相制御回路は、一端が接地され所望の高次高調波の位相を制御するインダクタとキャパシタの直列回路により構成した
    高周波電力増幅器。
  3. 高周波トランジスタと、
    この高周波トランジスタの出力側に接続され、トランジスタに直流電流を供給するための分布定数線路とバイパスコンデンサとからなるバイアス回路と、
    トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路と、
    トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路と、
    前記バイアス回路の電源側に接続された高調波位相制御回路とを有し、前記高調波位相制御回路は、一端が接地され所望の高次高調波の位相を制御する、インダクタと第1のキャパシタの直列回路と第2のキャパシタとの並列回路より構成した
    高周波電力増幅器。
  4. 高周波トランジスタと、
    この高周波トランジスタの出力側に接続され、トランジスタに直流電流を供給するための分布定数線路とバイパスコンデンサとからなるバイアス回路と、
    トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路と、
    トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路と、
    前記バイアス回路の電源側に基端部が接続され他端が開放したオープンスタブを調節して所望の高次高調波の位相を制御する高調波位相制御回路と
    を有した
    高周波電力増幅器。
  5. 高周波トランジスタと、
    この高周波トランジスタの出力側に接続され、トランジスタに直流電流を供給するための分布定数線路とバイパスコンデンサとからなるバイアス回路と、
    トランジスタの高調波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する高調波処理回路と、
    トランジスタの基本波の負荷を最適インピーダンス位置に制御する出力整合回路と、
    前記バイアス回路の電源側に接続された高調波位相制御回路と
    を有し、前記高調波位相制御回路は、前記バイアス回路の電源側に基端部が接続され他端が開放したオープンスタブにより構成した
    高周波電力増幅器。
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