JP2005341312A - データ通信装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】
把持して使用する携帯電話等の携帯機器への組み込みが容易な携帯機器組み込み用のデータ通信装置の構造を提供する。
【解決手段】
データ通信装置1に、携帯機器の使用者が触れる第1電極10と、他者が触れる第2電極20と、携帯機器とデータの送受信を行うインタフェース部30と、変調部40と、第1電極10と第2電極20との間に電圧を印加する電圧印加部50と、第1電極10と第2電極20との間の電圧を検出する電圧検出部60と、電圧検出部60で検出した電圧信号を復調する復調部70と、各部を制御する制御部80とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯機器に組み込まれ人体を伝送路の一部とするデータ通信装置に関するものである。
携帯電話や携帯ゲーム機器等の携帯機器に保存されている情報を、他の携帯機器に送信したり、それぞれの携帯機器に保存されている情報を交換したりする場合、それらの携帯機器間をケーブルで接続して通信を行う方法や、電波や赤外線等を用いた無線通信手段を用いていた。しかしながら、ケーブルを用いる方法は、ケーブルを接続する作業が面倒である上、ケーブルを持ち歩く必要もあり非常に不便である。一方、無線通信手段を用いる方法は、面倒な手間なくデータ通信を行うことができるが、傍受されてデータが漏れる危険性や混信する可能性がありセキュリティ面で不安がある。また、携帯機器が、携帯電話である場合には、携帯電話の通信網を用いてデータを送信することも可能ではあるが、通信費用が発生してしまうという欠点があった。
以上のような問題は、携帯機器が、導体である人体を伝送路の一部とするデータ通信装置を備えていれば解決することができる。人体を伝送路とする従来のデータ通信装置としては、特許文献1には、人体に装着している装置と据え置き型機器間でデータ送信を行うデータ通信装置が記載され、特許文献2には、体に装着している装置間で通信を行うデータ通信装置が記載されている。また、特許文献3には、体に装着している装置と携帯機器間で通信を行うデータ通信装置が記載されている。
特開2002-009710 特開2002-246987 特開2001-308803
しかし、人体に装着して用いる装置は、ベルト等によって人体に固定し電極を人体の想定された箇所に当接させておく構造となっており、使用するときにのみ取り出し把持して使用する携帯機器(携帯電話、携帯情報端末(PDA)、携帯ゲーム機等)には不向きな構造であった。
本発明は、上記の点に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、把持して使用する携帯電話等の携帯機器への組み込みが容易な携帯機器組み込み用のデータ通信装置の構造を提供することにある。
上述の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、携帯機器の使用者が触れる第1電極と、前記携帯機器の使用者以外の他者が触れる第2電極と、前記携帯機器の制御手段とデータの送受信を行うためのインタフェース部と、前記携帯機器の制御手段から受信したデータに基づく変調信号を生成する変調部と、前記変調信号に対応する電圧を前記第1電極と前記第2電極との間に印加する電圧印加部と、前記第1電極と前記第2電極との間の電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で検出した電圧信号を復調して前記携帯機器の制御手段に送信する復調部と、各部を制御する制御部とを有するデータ通信装置とした。
請求項2記載の発明では、請求項1記載のデータ通信装置において、電圧検出部の入力回路を差動入力回路で構成した。
請求項3記載の発明では、本体側筐体とその本体側筐体に対して一方の端部を回動中心として回動自在に取りつけられ表示部を有する表示側筐体とを備えた折畳み式の携帯機器において、請求項1記載のデータ通信装置の第1電極を本体側筐体の側面に設け、第2電極を、表示側筐体の他方の端部に設けた。
請求項4記載の発明では、本体側筐体とその本体側筐体に対して回動自在に取りつけられ表示部を有する表示側筐体とを備えた折畳み式の携帯機器において、請求項1記載のデータ通信装置の第1電極を、本体側筐体の側面に設け、第2の電極を、前記表示側筐体の表示部上に設けられた透明電極で構成した。
請求項5記載の発明では、請求項3または請求項4記載のデータ通信装置の第1電極を本体側筐体から突出するように構成した。
請求項6記載の発明では、本体側筐体とその本体側筐体に対して一方の端部を回動中心として回動自在に取りつけられ表示部を有する表示側筐体とを備えた折畳み式の携帯機器において、請求項1記載のデータ通信装置の第1電極を本体側筐体の側部内側に設け、第2電極を、表示側筐体の他方の端部内側に設けた。
請求項7記載の発明では、本体側筐体とその本体側筐体に対して回動自在に取りつけられ表示画面を有する表示側筐体とを備えた折畳み式の携帯機器において、請求項1記載のデータ通信装置の第1電極を本体側筐体の側面に設け、第2電極を、表示側筐体の表示部内側に設けた透明電極で構成した。
請求項8記載の通信システムは、請求項1記載のデータ通信装置を内蔵する携帯機器間でデータ通信を行う通信システムであり、第1の携帯機器がデータの送信側となり、第2の携帯機器がデータの受信側となる場合、第1の携帯機器のデータ通信装置は、ある周期で応答要求信号の送信と、その応答要求信号に対する応答信号の受信を繰り返し、第1の携帯機器の使用者が第2の携帯機器の第2電極に触れるとともに、第2の携帯機器の使用者が第1の携帯機器の第2電極に触れ、第2の携帯機器のデータ通信装置の応答信号を受信するとデータを送信することを特徴とするものである。
請求項9記載の通信システムは、請求項1記載のデータ通信装置を内蔵する携帯機器間でデータ通信を行う通信システムであり、第1の携帯機器がデータの送信側となり、第2の携帯機器がデータの受信側となる場合、第1の携帯機器のデータ通信装置は受信状態となり、第1の携帯機器の使用者が第2の携帯機器の第2電極に触れるとともに、第2の携帯機器の使用者が第1の携帯機器の第2電極に触れ、第2の携帯機器が出力する応答要求信号を受信すると、その応答要求信号に対応する応答信号を送信した後、データを送信することを特徴とするものである。
請求項10記載の通信システムは、請求項1記載のデータ通信装置を内蔵する携帯機器間でデータ通信を行う通信システムであり、第1の携帯機器がデータの送信側となり、第2の携帯機器がデータの受信側となる場合、第2の携帯機器のデータ通信装置はある周期で応答要求信号の送信と、その応答要求信号に対する応答信号の受信を繰り返し、第1の携帯機器の使用者が第2の携帯機器の第2電極に触れるとともに、第2の携帯機器の使用者が第1の携帯機器の第2電極に触れ、第1の携帯機器が出力する応答信号を受信すると、データを受信することを特徴とするものである。
請求項11記載の通信システムは、請求項1記載のデータ通信装置を内蔵する携帯機器間でデータ通信を行う通信システムであり、第1の携帯機器と第2の携帯機器の双方がデータを送信する場合、第1の携帯機器及び第2の携帯機器は、応答要求信号の送信とその応答要求信号に対する応答信号の受信を行う際の送受信パターンを複数有し、それぞれのデータ通信装置は乱数によっていずれかの送受信パターンを選択し、第1の携帯機器の使用者が第2の携帯機器の第2電極に触れるとともに、第2の携帯機器の使用者が第1の携帯機器の第2電極に触れ、第1の携帯機器のデータ通信装置は、応答信号を受信するとデータを送信した後、第2の携帯機器からデータを受信することを特徴とするものである。
請求項12記載の通信システムは、請求項1記載のデータ通信装置を内蔵する携帯機器間でデータ通信を行う通信システムであり、データ通信装置は、データを送信する場合、データを所定長さのパケットに分けて送信し、1つのパケットを送信し終わるごとに、パケットを受信した旨の応答信号を待ち、所定時間の間に応答信号を受信しない場合、所定の周期でパケットの送信と、応答信号の受信を繰り返し、応答信号を受信した後に、次のデータを送信することを特徴とするものである。
請求項1記載のデータ通信装置によれば、人体を伝送路の一部とし携帯機器間で容易にデータ伝送が可能となる。
請求項2記載のデータ通信装置によれば、請求項1記載のデータ通信装置において、電圧検出部の入力回路を差動入力回路で構成したので耐ノイズ性能が向上する。
請求項3記載のデータ通信装置によれば、請求項1記載のデータ通信装置において、使用者及び通信相手が第1電極及び第2電極に触れやすくなり使いやすくなるという効果を奏する。
請求項4記載のデータ通信装置によれば、操作が直感的で分かりやすくなるという効果を奏する。
請求項5記載のデータ通信装置によれば、第1電極への接触が確実となるとともに、把持しやすく使い勝手が向上するという効果を奏する。
請求項6または請求項7記載のデータ通信装置によれば、携帯電話等の携帯機器への組み込みが用意となり、携帯機器の設計・製造が容易となるという効果を奏する。
請求項8乃至請求項11記載の通信システムによれば、データを確実に送信することができデータの喪失を防止することができる。
請求項12記載の通信システムによれば、双方向のデータ通信を実現することができる。
(実施形態1)
以下、図1乃至図8に基づいて本発明の一実施形態を説明する。本実施例は、本体側筐体とその本体側筐体に対して一方の端部を回動中心として回動自在に構成され表示部(表示画面)を有する表示側筐体とを備えた折畳み式の携帯機器(携帯電話A)に本発明のデータ通信装置を組み込んだ例である。図1はデータ通信装置のブロック図、図2は折畳み式の携帯電話Aの筐体に設けた電極の構成を示す説明図、図3は、携帯機器(携帯電話A)と携帯機器(携帯電話B)間で人体を介して通信を行う場合の通信経路を示す説明図である。
データ通信装置1は、携帯電話Aの本体側筐体A1の両側面に露出する第1電極10と、表示側筐体A2の、本体側筐体A1につながる側とは反対側の端部(回動中心が設けられている側とは反対側の端部、先端部)に露出する第2電極20と、携帯電話Aの制御手段(図示省略)とデータの送受信を行うインタフェース部30と、携帯電話Aの制御手段から受信したデータに基づき変調信号を生成する変調部40と、その変調信号に対応する電圧を、第1電極10と第2電極20との間に印加する電圧印加部50と、第1電極10と第2電極20との間の電圧を検出する電圧検出部60と、その電圧検出部60で検出した電圧信号を復調して携帯電話Aの制御手段(CPU等)に送信する復調部70と、各部を制御する制御部80とを備えている。
第1電極10は、携帯電話Aの使用者が、携帯電話Aの本体側筐体A1を把持することによって自然に触れることができるように、本体側筐体A1の両側面に露出するように設けられている。ただし、本体側筐体A1の片側の側面に設けてもよい。また、第1電極10を本体側筐体A1から突出するように構成することによって、第1電極10が使用者の手に確実に触れ、把持しやすくなり使い勝手が良くなる。
第2電極20は、携帯電話Bの使用者が触れやすいように、表示側筐体A2の先端部(最上部)に設けられている。折畳み式の携帯電話の場合、表示画面を備えた表示側筐体A2が、本体側筐体A1から離れているので、携帯電話Bの使用者は、携帯電話Aの使用者の手が邪魔にならずに第2電極20に触れることができる。なお、第1電極10及び第2電極10は導電性を備えている材料であれば特に材質は限定されない。
インタフェース部30は、携帯電話AのCPU等の制御手段(図示省略)と接続され、データの送受信を行うための構成であり、制御部80は、インタフェース部30を介して受信した携帯電話Aの制御手段からの命令に基づき、後述する要領で、データの送信あるいは受信を行うように構成されている。すなわち、携帯電話Aの制御手段から、送信コマンドおよび送信データを制御部80が受けると、制御部80は、まず、変調部40および電圧印加部50に電力を供給しそれらの回路を動作状態とする。そして、送信データを変調部40により変調し、変調部40から出力される変調信号に基づく電圧を、電圧印加部50により第1電極10と第2電極20との間に印加することによって送信が行われる。送信が完了すると、制御部80は、変調部40および電圧印加部50への電力の供給を停止する。
また、制御部80は、携帯電話Aの制御手段から受信コマンドを受けると、電圧検出部60および復調部70に電力を供給して動作状態とし、復調部70が出力する受信データの受信待ちの状態となる。そして、携帯電話Bから送信されてきた変調信号を、第1電極10と第2電極20との間に発生する電圧として電圧検出部60により検出すると、それを復調部70で復調する。制御部80では、復調部70から受けるデータのフォーマットやデータ長をチェックし、正しいデータであると判断した場合、その受信データを携帯電話Aの制御手段に送り、電圧検出部60および復調部70を停止させる。
携帯電話Aと携帯電話Bとの間でデータの伝送を行うには、図3に示すように、携帯電話Aの使用者が、一方の手で携帯電話Aの本体側筐体A1を把持して第1電極10に触れ、他方の手で携帯電話Bの表示側筐体B2の最上部に設けられた第2電極20に触れると共に、携帯電話Bの使用者が、一方の手で携帯電話Bの本体側筐体B1を把持して第1電極10に触れ、他方の手で携帯電話Aの表示側筐体A2の最上部に設けられた第2電極20に触れるようにすればよい。このようにすることによって携帯電話Aと携帯電話Bとの間で通信が可能となるが図4の等価回路に基づいてその原理を説明する。
図4に示す回路は、信号源Cから出力される信号を、検出器Dで検出する場合の回路構成を示した回路図であり信号源Cと検出器Dは、ケーブルE1、E2で接続されている。本発明のデータ通信装置を組み込んだ携帯電話Aと携帯電話Bとの間で通信を行う場合も、図3に示す状態にある場合、図4に示す回路と等価な状態となっている。すなわち、図5に示されるように、携帯電話Aの使用者の人体および携帯電話Bの使用者の人体が、それぞれ、図4におけるケーブルE1、E2の役割を果たすことになる。ただし、通常の導体線と異なり、人体は低周波信号に対するインピーダンスが高いので、信号のキャリア周波数は、300kHz以上とするのが望ましい。また、図3に示す状態においては、通信を阻害するノイズは、コモンモードノイズが支配的であるため、電圧検出部60の入力回路を差動入力回路とすることで耐ノイズ性が大幅に向上する。
次に、一方の携帯電話Aが保持するデータを、他方の携帯電話Bに送信する場合について、本発明のデータ通信装置を用いた通信システムの通信方法を詳細に説明する。携帯電話Aの使用者は、携帯電話Aを操作して、送信したいデータを選択した上で、送信コマンドを送って内蔵するデータ通信装置1を送信状態にする。一方、携帯電話Bの使用者は、携帯電話Bを操作して、内蔵するデータ通信装置1を受信状態にする。この状態では、各使用者は、まだ、相手の携帯電話の第2電極に触れていないため、この段階で、携帯電話Aが送信データを送信しても、携帯機器Bは、そのデータを受信できない。そこで、携帯電話Aは、図3に示す通信経路が形成されたことを検知して送信データを送信する必要がある。そのための通信方法として図6に示す手順で通信を行う。図6は携帯電話Aと携帯電話Bとの信号のやり取りの手順を説明するための説明図である。
図6で、携帯電話Aのデータ通信装置1は、送信状態になると、応答要求信号をある一定時間送信した後、ある一定時間、その応答要求信号に対する応答信号を受信するための状態になるという動作を繰り返すように構成されている。図3に示す通信経路が形成されていない状態(未接触状態)では、携帯電話Bからの応答信号を受信することはないが、図3に示す通信経路が形成されると(接触状態となると)、携帯電話Bのデータ通信装置1は、携帯電話Aからの応答要求信号を受信することが可能となり、それに対する応答信号を送信することができるようになる。そして、携帯電話Aのデータ通信装置1は、携帯電話Bからの応答信号を受信して(コネクションを確立して)初めて、送信したいデータの送信を開始するように構成されている。ただし、ある一定時間経過しても、携帯電話Bからの応答信号を受信できない場合は、制御部90は、携帯電話Aの制御手段に、通信不能である旨の信号を送る。これら一連の制御動作は制御部90により行われ、各携帯電話の制御手段は、それぞれ内蔵するデータ通信装置1に送信コマンドまたは受信コマンドを送るだけでよい。
さて、一旦、図3に示す通信経路が形成された後に、瞬間的に使用者の手が第2電極20から離れることも十分想定されるが、手が離れている間のデータが失われないようにするためには、図7に示す手順に基づいて通信を行えばよい。図7に示す通信方法は、送信したいデータをある長さのパケットに分けて送信する方法である。
図7で、携帯電話Aのデータ通信装置1は、送信したいデータをある長さのパケット(パケット1乃至パケット3)に分けて送信し、1つのパケットを送信し終わるごとに、携帯電話Bから、パケットの受信が成功した旨の応答信号(受信成功通知)を待ち、応答信号を受信した場合は、次のパケットを送信するように構成されている。このとき、パケットの長さは、携帯電話Aの制御手段からの命令によって任意に変更可能である。パケットを送信してから一定時間の間に応答信号を受信できない場合は、図6に示した処理と同様の処理を行い、接触状態となったことを確認して、コネクションが再確立された後に送信したいデータの送信を再開するように構成されている。コネクションが再確立されない場合、制御部90は、携帯電話Aの制御手段に通信不能である旨を通知する。これら一連の制御動作はすべて制御部90により行われる。
次に、携帯電話Aと携帯電話Bがそれぞれ保持するデータを、互いに相手側の携帯電話に送信する場合について説明する。携帯電話Aの使用者は、携帯電話Aを操作して、送信したいデータを選択した上で、内蔵するデータ通信装置1を通信状態とする。同様に、携帯電話Bの使用者も、携帯電話Bを操作して、送信したいデータを選択した上で、内蔵するデータ通信装置1を通信状態とする。このとき、携帯電話Aのデータ通信装置1と携帯電話Bのデータ通信装置1が、同一の送受信パターンでコネクションの確立を検知しようとすると、図8に示すように、互いの送信信号同士がぶつかるタイミングで通信を開始した場合にコネクションの確立を検知できないこととなる。
そこで、図9に示されるような応答信号の受信区間の長さが異なる3種類の送受信パターンα、β、γを備えるように構成しておき、いずれかの送受信パターンを選択できるように構成しておく。携帯電話A,Bは、それぞれ通信状態になった場合、乱数を用いて送受信パターンα、β、γのいずれかを選択して送受信を行い、終了すると、再度乱数を用いて送受信パターンを選択するように構成する。このように構成することによって、図10に示すように、携帯電話Aと携帯電話Bで、送受信のタイミングをずらすことが可能となり、コネクションの確立の検知が可能となる。図10に示す例では、携帯電話Bより送信された応答要求信号(送受信パターンγの応答要求信号)を、携帯電話Aが受信し応答信号を返信している。ある一定時間経過しても、相手側の携帯電話からの応答信号を受信できない場合、制御部90はそれぞれの携帯電話の制御手段に通信不能である旨の信号を送る。
図10に示す通信方法では、データの送信は、応答信号を受信した携帯電話(図10に示す例では携帯電話B)より行われる。携帯電話Bは、送信したいデータの送信を終了すると、データの送信が終了したことを示すデータを携帯電話Aに送信し、携帯電話Aが送信したいデータを送信し始める。すなわち、一旦、コネクションが確立された後の処理は、図7に示した通信方法(片方向でデータを送信する場合の通信方法)と同様に行われる。これら一連の制御動作は、制御部90により行われるので、各携帯電話の制御手段は、それぞれの制御部90に、データ通信装置1を通信状態にするコマンドを与えるだけで良い。
(実施形態2)
図11は、本発明の別の実施の形態を示す説明図で、第2電極20を、ITO等の透明電極で構成し、表示部側筐体A2の表示部(表示画面)上に配置したものである。第2電極20は、通信相手側の使用者が触れる部分であるが、表示部(表示画面)に通信相手が受信したいデータが表示されているとき、その表示箇所に触れて通信が開始されると、通信相手は、あたかも指で表示データを吸い取っているような感覚となり、直感的で操作に違和感がなくなるという効果がある。
(実施形態3)
図12は、本発明のさらに別の実施の形態を示す説明図で、第1電極10は、本体側筐体A1の側部内側に設けられ、第2電極20は、表示側筐体A2の先端部の内側に設けられている。第1電極10及び第2電極20を携帯電話の筐体内部に設けると、使用者は、直接第1電極10及び第2電極20に触ることができないが、通信のキャリア周波数として、300kHz以上の周波数を用いているため、使用者が、第1電極10または第2電極20が配置された箇所の筐体の外側にそれぞれ触れた場合、第1電極10と使用者の人体間、または第2電極20と使用者の人体間の容量成分を介してデータを伝送することができる。このように、第1電極10及び第2電極20を、携帯電話の筐体内部に設けることにより、データ通信装置1を携帯電話に組み込む際の携帯電話の設計・製造が容易になるという効果がある。このように第2電極20を携帯機器の内部に設けることができるので、図11に示した実施形態においても、第2電極である透明電極を表示部の内側に設けるように構成してもよい。
なお、実施形態では、本発明のデータ通信装置を組み込む携帯機器は携帯電話であるとして説明したが、携帯型ゲーム機や携帯情報端末(PDA)等、他の携帯機器にも組み込めることは言うまでもない。
本発明のデータ通信装置のブロック図である。 折り畳み式の携帯電話の筐体に設けた電極の構成を示す説明図である。 携帯機器間で人体を介して通信を行う場合の通信経路を示す説明である。 携帯機器間で人体を介して通信を行う場合の等価回路である。 携帯機器間で人体を介して通信を行う場合の通信経路を示す模式図である。 携帯機器間の信号のやり取りを説明するための説明図である。 携帯機器間の信号のやり取りを説明するための説明図である。 携帯機器間で互いの送信信号同士がぶつかるタイミングで通信を開始した場合にコネクションの確立を検知できないことを説明する説明図である。 応答信号の受信区間の長さが異なる3種類の送受信パターンα、β、γを示す説明図である。 3種類の送受信パターンα、β、γを用いた場合のコネクションの確立手順を示す説明図である。 折り畳み式の携帯電話の筐体に設けた電極の別の構成を示す説明図である。 折り畳み式の携帯電話の筐体に設けた電極のさらに別の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 データ通信装置
A1 本体側筐体
A2 表示側筐体
10 第1電極
20 第2電極
30 インタフェース部
40 変調部
50 電圧印加部
60 電圧検出部
70 復調部
80 制御部

Claims (12)

  1. 携帯機器の使用者が触れる第1電極と、前記携帯機器の使用者以外の他者が触れる第2電極と、前記携帯機器の制御手段とデータの送受信を行うためのインタフェース部と、前記携帯機器の制御手段から受信したデータに基づく変調信号を生成する変調部と、前記変調信号に対応する電圧を前記第1電極と前記第2電極との間に印加する電圧印加部と、前記第1電極と前記第2電極との間の電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部で検出した電圧信号を復調して前記携帯機器の制御手段に送信する復調部と、各部を制御する制御部とを有する携帯機器組み込み用のデータ通信装置。
  2. 前記電圧検出部の入力回路が差動入力回路であることを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  3. 前記携帯機器は、本体側筐体とその本体側筐体に対して一方の端部を回動中心として回動自在に取りつけられ表示部を有する表示側筐体とを備えた折畳み式の携帯機器であって、前記第1電極が、前記本体側筐体の側面に設けられており、前記第2電極が、前記表示側筐体の他方の端部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  4. 本体側筐体とその本体側筐体に対して回動自在に取りつけられ表示部を有する表示側筐体とを備えた折畳み式の携帯機器であって、前記第1電極が、前記本体側筐体の側面に設けられており、前記第2の電極が、前記表示側筐体の表示部上に設けられた透明電極であることを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  5. 前記第1電極が前記本体側筐体から突出していることを特徴とする請求項3または請求項4記載のデータ通信装置。
  6. 本体側筐体とその本体側筐体に対して一方の端部を回動中心として回動自在に取りつけられ表示部を有する表示側筐体とを備えた折畳み式の携帯機器であって、前記第1電極が、前記本体側筐体の側部内側に設けられており、前記第2電極が、前記表示側筐体の他方の端部内側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  7. 本体側筐体とその本体側筐体に対して回動自在に取りつけられ表示画面を有する表示側筐体とを備えた折畳み式の携帯機器であって、前記第1電極が、前記本体側筐体の側面に設けられており、前記第2電極が、前記表示側筐体の前記表示部内側に設けられた透明電極であることを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  8. 第1の携帯機器がデータの送信側となり、第2の携帯機器がデータの受信側となる場合であって、前記第1の携帯機器のデータ通信装置は、ある周期で応答要求信号の送信と、その応答要求信号に対する応答信号の受信を繰り返し、前記第1の携帯機器の使用者が前記第2の携帯機器の前記第2電極に触れるとともに、前記第2の携帯機器の使用者が前記第1の携帯機器の前記第2電極に触れ、前記第2の携帯機器のデータ通信装置の応答信号を受信するとデータを送信することを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置を用いた通信システム。
  9. 第1の携帯機器がデータの送信側となり、第2の携帯機器がデータの受信側となる場合であって、前記第1の携帯機器のデータ通信装置は受信状態となり、前記第1の携帯機器の使用者が前記第2の携帯機器の前記第2電極に触れるとともに、前記第2の携帯機器の使用者が前記第1の携帯機器の前記第2電極に触れ、前記第2の携帯機器が出力する応答要求信号を受信すると、その応答要求信号に対応する応答信号を送信した後、データを送信することを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置を用いた通信システム。
  10. 第1の携帯機器がデータの送信側となり、第2の携帯機器がデータの受信側となる場合であって、前記第2の携帯機器のデータ通信装置はある周期で応答要求信号の送信と、その応答要求信号に対する応答信号の受信を繰り返し、前記第1の携帯機器の使用者が前記第2の携帯機器の前記第2電極に触れるとともに、前記第2の携帯機器の使用者が前記第1の携帯機器の前記第2電極に触れ、前記第1の携帯機器が出力する応答信号を受信すると、データを受信することを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置を用いた通信システム。
  11. 第1の携帯機器と第2の携帯機器の双方がデータを送信する場合であって、前記第1の携帯機器及び前記第2の携帯機器は、応答要求信号の送信とその応答要求信号に対する応答信号の受信を行う際の送受信パターンを複数有し、それぞれの前記データ通信装置は乱数によっていずれかの送受信パターンを選択し、前記第1の携帯機器の使用者が前記第2の携帯機器の前記第2電極に触れるとともに、前記第2の携帯機器の使用者が前記第1の携帯機器の前記第2電極に触れ、前記第1の携帯機器のデータ通信装置は、応答信号を受信するとデータを送信した後、第2の携帯機器からデータを受信することを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置を用いた通信システム。
  12. 前記データ通信装置は、データを送信する場合、データを所定長さのパケットに分けて送信し、1つのパケットを送信し終わるごとに、パケットを受信した旨の応答信号を待ち、所定時間の間に応答信号を受信しない場合、所定の周期でパケットの送信と、応答信号の受信を繰り返し、応答信号を受信した後に、次のデータを送信することを特徴とする請求項1記載のデータ通信装置を用いた通信システム。
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