JP2005340933A - 円偏波アンテナ、及びこれを用いたレクテナ - Google Patents

円偏波アンテナ、及びこれを用いたレクテナ Download PDF

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    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support

Abstract

【課題】 基板厚みを薄くしても円偏波放射が可能であり、さらには、空間伝送されるマイクロ波を受信整流して電力を生成することができる円偏波アンテナ、及びこれを用いたレクテナを得ることを目的とする。
【解決手段】 誘電体基板1上にループアンテナ部2、平衡線路3及び摂動素子4を、印刷やエッチング等の手段により形成する。ループアンテナ部2は一の円周に沿うように形成されており、平衡線路3に接続している。摂動素子4は、平衡線路3による給電方向に対して45度傾斜したループアンテナ部2の位置から中心方向に延在して形成した歯状の部分である。この摂動素子4は、ループアンテナ部2上の対向する2点から、向き合うように設けている。
【選択図】 図1


Description

この発明は、送信された円偏波のマイクロ波を受信し、さらに受信マイクロ波を整流して電力を生成をするための円偏波アンテナ、及びこれを用いたレクテナに関するものである。
例えば、特開平5−110334号公報には、円偏波用のアンテナ素子の構成が記載されている。この公報に記載されたアンテナは、誘電体基板の裏面に地導体を設け、表面に摂動素子を設けたリングパッチアンテナと、このリングパッチアンテナに非接触に給電部導体パターンを設け、この給電部導体パターンに対して基板裏側から給電する構成のものである。この従来のアンテナ素子は、給電導体パターンへの給電によって、リングパッチアンテナと地導体とによって放射界を形成しており、摂動素子の働きによって円偏波放射ができるものである。
特開平5−110334号公報
特開平5−110334号公報に開示されたアンテナ素子においては、リングパッチと地導体とで形成される放射界の特性を維持するために、誘電体基板の厚みをある程度確保しておく必要があり、同公報には一例として誘電体基板の厚みをB=1.3mmとする記載がある。このように従来のアンテナ素子が地導体を設けた構成となっていることから、誘電体基板の厚みを薄くすることができないという問題点があった。また、給電線を誘電体基板の裏面側から給電する構成によっても、アンテナ全体の厚みが増してしまうという問題点があった。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、基板厚みを薄くしても円偏波放射が可能であり、さらには、空間伝送されるマイクロ波を受信整流して電力を生成することができる円偏波アンテナ、及びこれを用いたレクテナを得ることを目的とする。
請求項1の発明に係る円偏波アンテナは、誘電体基板と、この誘電体基板の面上に形成した平衡線路と、上記誘電体基板の面上に設けられ、上記平衡線路に接続するループ状に形成されたループアンテナ部と、このループアンテナ部からその中心方向に突起し、対向して設けた歯状の摂動素子とを備えたものである。
請求項2の発明に係る円偏波アンテナは、請求項1の発明に係る円偏波アンテナにおいて、上記摂動素子は、クランク状に形成したものである。
請求項3の発明に係る円偏波アンテナは、請求項1の発明に係る円偏波アンテナにおいて、上記誘電体基板は、薄膜のフィルム基板としたものである。
請求項4の発明に係る円偏波アンテナは、誘電体基板と、この誘電体基板の面上に形成した平衡線路と、上記誘電体基板の面上に設けられ、上記平衡線路に接続するループ状に形成されたループアンテナ部と、このループアンテナ部からその外部方向に突起し、対向して設けたクランク状の摂動素子とを備えたものである。
請求項5の発明に係る円偏波アンテナは、誘電体基板と、この誘電体基板の面上に形成した平衡線路と、上記誘電体基板の面上に設けられ、上記平衡線路に接続するループ状に形成されたループアンテナ部と、このループアンテナ部からその内部方向に突起し、対向して設けた歯状の第1の摂動素子と、上記ループアンテナ部からその外部方向に突起し、対向して設けたクランク状の第2の摂動素子とを備えたものである。
請求項6の発明に係るレクテナ素子は、誘電体基板と、この誘電体基板上に設けられ、ループ状に形成したループアンテナ部と、このループアンテナ部に対向して設けた摂動素子と、上記誘電体基板上に設けられ、上記ループアンテナ部により受信したRF電力を整流する整流回路とを備えたものである。
請求項7の発明に係るレクテナ素子は、請求項6の発明に係るレクテナ素子において、上記誘電体基板は、薄膜のフィルム基板としたものである。
請求項8の発明に係るレクテナは、誘電体基板と、この誘電体基板上に設けられ、ループ状に形成したループアンテナ部、このループアンテナ部に対向して設けた摂動素子、上記誘電体基板上に設けられ、上記ループアンテナ部により受信したRF電力を整流する整流回路を有する複数のレクテナ素子と、上記レクテナ素子の整流回路入力点のプラス側をそれぞれ結合するストリップ線路、上記レクテナ素子の整流回路入力点のマイナス側をそれぞれ結合するストリップ線路を有して、上記複数のレクテナ素子を並列に接続する合成回路とを備えたものである。
請求項9の発明に係るレクテナは、誘電体基板と、この誘電体基板上に設けられ、ループ状に形成したループアンテナ部、このループアンテナ部に対向して設けた摂動素子、上記誘電体基板上に設けられ、上記ループアンテナ部により受信したRF電力を整流する整流回路を有する複数のレクテナ素子と、上記複数のレクテナ素子の整流回路を直列に接続して合成する合成回路とを備えたものである。
請求項1乃至請求項5に記載の発明によれば、誘電体基板の裏面に地導体を設けることなく円偏波アンテナを形成するので、構造上の簡素化を図ることができ、製造性が良い。また、誘電体基板を薄膜のフィルム基板とすることにより、円偏波アンテナの軽量化を図ることができる。
請求項6又は請求項7に記載の発明によれば、誘電体基板の裏面に地導体を設けることなく円偏波受信して整流するレクテナ素子を形成するので、構造上の簡素化を図ることができ、製造性が良い。また、誘電体基板を薄膜のフィルム基板とすることにより、レクテナ素子の軽量化を図ることができる。
請求項8又は請求項9に記載の発明によれば、誘電体基板の裏面に地導体を設けることなく円偏波受信して整流するレクテナを形成するので、構造上の簡素化を図ることができ、製造性が良い。また、誘電体基板を薄膜のフィルム基板とすることにより、レクテナの軽量化を図ることができる。
実施の形態1
この発明の実施の形態1に係る円偏波アンテナを図1から図5に基づいて説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る円偏波アンテナの構成を示す構成図である。図1(a)は円偏波アンテナの正面図、図1(b)は円偏波アンテナの断面図である。図1(a)において、1は誘電体基板、2はループアンテナ部、3は平衡線路、4は摂動素子である。ループアンテナ部2、平衡線路3及び摂動素子4は、誘電体基板1上に印刷やエッチング等の手段により形成している。ループアンテナ部2は一の円周に沿うように形成されており、平衡線路3に接続している。摂動素子4は、平衡線路3による給電方向(X軸方向)に対して45度傾斜したループアンテナ部2の位置から中心方向に延在して形成した歯状の部分である。この摂動素子4は、ループアンテナ部2上の対向する2点から、向き合うように設けている。図1(b)に示すように誘電体基板1の裏面には地導体を設けておらず、ループアンテナ部2、平衡線路3及び摂動素子4は、誘電体基板1の一方の面に形成する。
また、地導体を設けないこと、及び誘電体基板1の一方の面上においてループアンテナ部2と平衡線路3とを設けて給電を行うことにより、構造上の簡素化を図ることができ、また製造性も良い。また、誘電体基板1は、通常用いられる厚み数mmの基板を使用することができるが、さらに厚みの薄い、薄膜のフィルム基板を用いることができる。ここで用いるフィルム基板の厚みは数十μmから数百μmのものを用いることができる。従来の円偏波用アンテナ素子においては地導体を設けており、この地導体とリングパッチアンテナによる放射界を用いるため、誘電体基板の厚みを薄くすると、十分な放射界特性(放射効率等)を得ることができないが、この実施の形態1における発明においては、地導体との関係が無くなるので誘電体基板1の厚みは製造可能である限り薄くすることができる。例えば、従来の地導体を有するパッチアンテナの場合、放射効率を90%とするためには、B/λ値を約0.02以上とする必要があり、具体的には、Cバンド(約5GHz)においてB=1.2mm以上、Xバンド(約7.5GHz)においてB=0.8mm以上とする必要がある。ここで、Bは誘電体基板の厚み、λは波長である。したがって、誘電体基板の膜厚を1mm以下(詳細にはCバンドで1.2mm以下、Xバンドで0.8mm以下)とする場合に、従来の地導体付きパッチアンテナが放射効率90%以下となって特性劣化することに対して、この発明に係る円偏波アンテナでは、このような特性劣化が原理的に生じない。また、従来の地導体を有するパッチアンテナの場合、放射効率を60%とするためには、B/λ値を約0.006以上とする必要があり、CバンドにおいてB=0.36mm以上、XバンドにおいてB=0.24mm以上となる。したがって、誘電体基板の膜厚を約0.3mm以下(詳細にはCバンドで0.36mm以下、Xバンドで0.24mm以下)とする場合に、従来の地導体付きパッチアンテナが放射効率60%以下となって特性劣化することに対して、この発明に係る円偏波アンテナでは、このような特性劣化が原理的に生じない。一方、誘電体基板の膜厚Bは、破断したり熱変形などの有害変形が生じない程度として、約0.02mm以上の膜厚が必要であると考えられる。以上より、この発明に係る円偏波アンテナにおける誘電体基板の膜厚は、放射効率を60%以上とする場合に0.02mm以上0.3mm以下(上記のとおり、この0.3mmという値はバンドにより変化する)、放射効率を90%以上とする場合に0.02mm以上1mm以下(上記のとおり、この1mmという値はバンドにより変化する)とするときに、同じ膜厚による従来の地導体付きパッチアンテナに比べて放射特性が良好であると考えられる。
摂動素子4を設けない場合には、図1(a)に示すように電界方向はEとなるが、ループアンテナ部2に摂動素子4を設けることによって、E1成分とE2成分を有する電界となる。これによって円偏波放射が可能となる。ここで摂動素子4のループアンテナ部2の中心方向の寸法(歯状の高さ)や幅を適切に設定することによって、E1及びE2成分の大きさが等しく、E1及びE2成分の位相差を90度とすることができる。
このように形成した円偏波アンテナは、上記のとおり、厚みを薄くすることができるとともに、軽量化を図ることもできる。即ち、従来の地導体を有する円偏波アンテナの誘電体基板の厚みを例えば1mmとし、この発明による円偏波アンテナの誘電体基板1の厚みを0.1mmとすれば、この部分だけで重さを1/10に軽減でき、また地導体を設けない分の重さ軽減を図ることができる。この円偏波アンテナは、後述するような空間伝送されるマイクロ波を受信整流して電力を生成するようなレクテナ(整流回路付アンテナ:RECTIFYING ANTENNA)への応用が期待できるものである。レクテナの開口面積が大きい場合にレクテナ全体の軽量化や、例えば既存の建築物の壁面等へ貼り付けて使用することができるなど、薄型の円偏波アンテナを形成することによる効果は大きい。
図2は、この発明の実施の形態1における別の実施例による円偏波アンテナの構成を示す構成図である。図2(a)は円偏波アンテナの正面図、図2(b)は円偏波アンテナの断面図である。図2(a)において、5は摂動素子4をクランク型の形状とした摂動素子である。図2において、図1と同じ符号を付した部品及び回路は、図1におけるそれらの部品及び回路と同等又は相当する部品及び回路である。
図2(a)に示す摂動素子5は、図1(a)に示す摂動素子4をループアンテナ部2の外周側から中心に向けて切り欠き部分があるようなクランク形状となっており、摂動素子5のループアンテナ部2上の位置や、摂動素子5がループアンテナ部2の中心を挟んで対向して設けられている点は、摂動素子4と同じである。このように摂動素子5をクランク形状とすることによって、ループアンテナ部2の電気長を長くすることができ、同じ周波数であっても、図1に示すループアンテナ部2よりも図2に示すループアンテナ部2の外径寸法を小さくすることができる。
図3は、この発明の実施の形態1における別の実施例による円偏波アンテナの構成を示す構成図である。図3(a)は円偏波アンテナの正面図、図3(b)は円偏波アンテナの断面図である。図3(a)において、6は摂動素子である。図3において、図1と同じ符号を付した部品及び回路は、図1におけるそれらの部品及び回路と同等又は相当する部品及び回路である。
摂動素子6は、平衡線路3による給電方向(X軸方向)に対して45度傾斜したループアンテナ部2の位置に設けており、ループアンテナ部2から中心方向逆向き(即ち、ループアンテナ部2からその外部方向)に突起したクランク形状としたものである。この摂動素子6は、ループアンテナ部2上の対向する2点から、向き合うように設けている。ループアンテナ部2の電界は、摂動素子6を設けることによって、E1成分とE2成分を有する電界となる。これによって円偏波放射が可能となる。ここで摂動素子6のループアンテナ部2の中心方向の寸法(クランク形状の高さ)や幅を適切に設定することによって、E1及びE2成分の大きさが等しく、E1及びE2成分の位相差を90度とすることができる。図2の場合と同様にクランク形状を設けることによってループアンテナ部2の電気長を長くすることができる。
図4は、この発明の実施の形態1における別の実施例による円偏波アンテナの構成を示す構成図である。図4(a)は円偏波アンテナの正面図、図4(b)は円偏波アンテナの断面図である。図4において、図1乃至図3と同じ符号を付した部品及び回路は、図1乃至図3におけるそれらの部品及び回路と同等又は相当する部品及び回路である。
図4に示す円偏波アンテナのループアンテナ部2には、摂動素子4と摂動素子6とを設けている。このように摂動素子4と摂動素子6とを設けることによっても、ループアンテナ部2の電界を、E1成分とE2成分を有する電界とすることができ、円偏波放射が可能となる。なお、摂動素子4及び摂動素子6の寸法を適切に設定することによって、E1及びE2成分の大きさが等しく、E1及びE2成分の位相差を90度とすることができる。
図5は、この発明の実施の形態1における別の実施例による円偏波アンテナの構成を示す構成図である。図5(a)は円偏波アンテナの正面図、図5(b)は円偏波アンテナの断面図である。図5において、図1乃至図3と同じ符号を付した部品及び回路は、図1乃至図3におけるそれらの部品及び回路と同等又は相当する部品及び回路である。
図5に示す円偏波アンテナのループアンテナ部2には、摂動素子5と摂動素子6とを設けている。このように摂動素子5と摂動素子6とを設けることによっても、ループアンテナ部2の電界を、E1成分とE2成分を有する電界とすることができ、円偏波放射が可能となり、またループアンテナ部2の電気長を長くすることができる。なお、摂動素子5及び摂動素子6の寸法を適切に設定することによって、E1及びE2成分の大きさが等しく、E1及びE2成分の位相差を90度とすることができる。
実施の形態2
この発明の実施の形態2に係るレクテナ素子を図6及び図7に基づいて説明する。図6は、この発明の実施の形態2に係るレクテナ素子の機能を示す機能ブロック図である。図6において、10は空間伝送されてレクテナ素子に入射するマイクロ波(RF電力)であり、11はループアンテナ部、12はローパスフィルタ(以下、LPF12と記載する)、13は整流回路であり、14は整流回路13から出力するDC電力である。15は、ループアンテナ部11、LPF12、整流回路13を接続して構成するレクテナ素子である。図7は、この発明の実施の形態2に係るレクテナ素子の構成を示す構成図である。図7に示すように、誘電体基板1の一方の面(表面)に、ループアンテナ部11、LPF12、整流回路13が形成し、接続している。誘電体基板1の裏側には地導体は設けていない。図7において、20は抵抗、21はダイオード、22はコンデンサである。なお、図7において、図1と同じ符号を付した部品及び回路は、図1におけるそれらの部品及び回路と同等又は相当する部品及び回路である。
ループアンテナ部11は、実施の形態1において図1乃至図5に説明したループアンテナ部2であり、各図1乃至図5に対応して摂動素子を有することによって円偏波放射するものである。図7には、図1の場合の摂動素子4を有するループアンテナ部2を示す。ループアンテナ部11で受信したマイクロ波(RF電力)10は、LPF12を介して整流回路13に入力されDC電力14に変換して出力する。ここで、LPF12は、受信したRF電力の高調波成分をカットするものであり、また、逆に給電側(整流回路12側)からの受信電波の反射によってループアンテナ部2から空間へ再放射される高調波成分をカットするものである。空間伝送されるマイクロ波(RF電力)10を受信し変換してDC電力14を得るという機能だけで見れば、LPF12を省略してループアンテナ部11を整流回路13に接続する構成とすることもできる。
図7に示すレクテナ素子は、図1乃至図5に示す円偏波アンテナと同様に誘電体基板1の表面である一方の面に設けている。地導体を設けないこと、及び誘電体基板の一方の面上においてループアンテナ部、LPF、整流回路とを設けることにより、構造上の簡素化を図ることができ、また製造性も良い。このように誘電体基板1の裏面には地導体を設けていないので、誘電体基板1の厚みを薄くすることができ、実施の形態1に説明したとおり、数十μmから数百μmの薄膜のフィルム基板を用いることによって、軽量化を図ることもできる。
実施の形態3
この発明の実施の形態3に係るレクテナを図8及び図9に基づいて説明する。図8は、この発明の実施の形態3に係るレクテナの構成を示す構成図である。図8において、30はレクテナ素子の整流回路入力点のプラス側端子を、31はレクテナ素子15の整流回路入力点のマイナス側端子を示す。32は複数のレクテナ素子15へのプラス側の給電点、33は複数のレクテナ素子15へのマイナス側の給電点である。34はプラス側端子30を接続するストリップ線路、35はマイナス側端子31を接続するストリップ線路である。なお、レクテナ素子15は実施の形態2において図6及び図7により説明したレクテナ素子と同等のものである。
図8に示すように、誘電体基板1上に複数のレクテナ素子15を配列し、広い面積のレクテナを形成する。各レクテナ素子15は空間伝送されるマイクロ波(RF電力)を素子内のループアンテナにより受信する。ループアンテナは実施の形態1及び実施の形態2において説明したように摂動素子を有することによって円偏波を受信することができるものである。受信したマイクロ波(RF電力)はレクテナ素子15内の整流回路によって整流されて、DC電力として出力する。ストリップ線路34及びストリップ線路35は、各レクテナ素子を接続するものである。ストリップ線路34は整流回路の入力点のプラス側端子30を、ストリップ線路35はマイナス側端子31を接続することにより、レクテナ素子の並列接続による合成回路を形成する。ストリップ線路35は、誘電体基板の裏面側に設けている。各レクテナ素子の整流回路のマイナス側端子31にはスルーホールを設けて、誘電体基板を表裏を電気的に接続して、マイナス側端子31とストリップ線路35を接続する。
図9は、この発明の実施の形態3に係る別の実施例によるレクテナの構成を示す構成図である。図9において、36は、複数のレクテナ素子を接続するストリップ線路であり、行内の各レクテナ素子15(図9において4つ)の整流回路入力点を直列接続し、行毎には並列接続する。このような接続によって誘電体基板1の一方の面に、レクテナ素子15とストリップ線路36のパターンを形成することができる。
図8及び図9に示すように形成したレクテナは、地導体を誘電体基板の裏側に設ける必要が無く、誘電体基板の厚みを薄くすることができるとともに、軽量化を図ることもできる。レクテナの開口面積が大きくなることによって、レクテナ全体の重量が大きくなることを抑制することができる。また、このように薄く軽く形成したレクテナは、例えば既存の建築物の壁面等へ貼り付けて使用することもできる。
この発明の実施の形態1に係る円偏波アンテナの構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1における別の実施例による円偏波アンテナの構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1における別の実施例による円偏波アンテナの構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1における別の実施例による円偏波アンテナの構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1における別の実施例による円偏波アンテナの構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係るレクテナ素子の機能を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態2に係るレクテナ素子の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態3に係るレクテナの構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態3に係る別の実施例によるレクテナの構成を示す構成図である。
符号の説明
1 誘電体基板
2 ループアンテナ部
3 平衡線路
4、5、6 摂動素子
11 ループアンテナ部
12 ローパスフィルタ
13 整流回路
15 レクテナ素子
34、35、36 ストリップ線路

Claims (9)

  1. 誘電体基板と、この誘電体基板の面上に形成した平衡線路と、上記誘電体基板の面上に設けられ、上記平衡線路に接続するループ状に形成されたループアンテナ部と、このループアンテナ部からその中心方向に突起し、対向して設けた歯状の摂動素子とを備えたことを特徴とする円偏波アンテナ。
  2. 上記摂動素子は、クランク状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の円偏波アンテナ。
  3. 上記誘電体基板は、薄膜のフィルム基板としたことを特徴とする請求項1に記載の円偏波アンテナ。
  4. 誘電体基板と、この誘電体基板の面上に形成した平衡線路と、上記誘電体基板の面上に設けられ、上記平衡線路に接続するループ状に形成されたループアンテナ部と、このループアンテナ部からその外部方向に突起し、対向して設けたクランク状の摂動素子とを備えたことを特徴とする円偏波アンテナ。
  5. 誘電体基板と、この誘電体基板の面上に形成した平衡線路と、上記誘電体基板の面上に設けられ、上記平衡線路に接続するループ状に形成されたループアンテナ部と、このループアンテナ部からその内部方向に突起し、対向して設けた歯状の第1の摂動素子と、上記ループアンテナ部からその外部方向に突起し、対向して設けたクランク状の第2の摂動素子とを備えたことを特徴とする円偏波アンテナ。
  6. 誘電体基板と、この誘電体基板上に設けられ、ループ状に形成したループアンテナ部と、このループアンテナ部に対向して設けた摂動素子と、上記誘電体基板上に設けられ、上記ループアンテナ部により受信したRF電力を整流する整流回路とを備えたことを特徴とするレクテナ素子。
  7. 上記誘電体基板は、薄膜のフィルム基板としたことを特徴とする請求項6に記載のレクテナ素子。
  8. 誘電体基板と、この誘電体基板上に設けられ、ループ状に形成したループアンテナ部、このループアンテナ部に対向して設けた摂動素子、上記誘電体基板上に設けられ、上記ループアンテナ部により受信したRF電力を整流する整流回路を有する複数のレクテナ素子と、上記レクテナ素子の整流回路入力点のプラス側をそれぞれ結合するストリップ線路、上記レクテナ素子の整流回路入力点のマイナス側をそれぞれ結合するストリップ線路を有して、上記複数のレクテナ素子を並列に接続する合成回路とを備えたことを特徴とするレクテナ。
  9. 誘電体基板と、この誘電体基板上に設けられ、ループ状に形成したループアンテナ部、このループアンテナ部に対向して設けた摂動素子、上記誘電体基板上に設けられ、上記ループアンテナ部により受信したRF電力を整流する整流回路を有する複数のレクテナ素子と、上記複数のレクテナ素子の整流回路を直列に接続して合成する合成回路とを備えたことを特徴とするレクテナ。

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