JP2005340879A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機器の未使用時に機器内の少なくとも1つ以上のユニットへの電力供給を停止する省エネモードに移行する機能を有した画像形成装置において、高価な不揮発性メモリを使用することなく、省エネモードからの復帰を高速に行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】 機器の未使用時に機器内の少なくとも1つ以上のユニットへの電力供給を停止する省エネモードに移行する機能を有した画像形成装置において、電源供給が停止した状態でも所定の時間だけ情報を保持可能なデータ保持手段を備え、上記データ保持手段の格納情報を用いて省エネモードからの復帰処理を行う。
【選択図】 図5

Description

本発明は省エネモードからの復帰を高速に行えるようにした画像形成装置に関する。
コピー機に代表される画像形成装置は長時間にわたって電源が投入されているものであるため、消費電力の削減に対するニーズが高い。特に、昨今はネットワーク対応のプリンタやファクシミリとしての機能を有するものも多いため、夜間等を含め終日にわたって電源を落とすことがなく、消費電力削減のニーズはいっそう高い。
このようなことから、従来より、画像形成装置が未使用の状態になると、使用しないユニットへの電力供給を停止する省エネモード(パワーセイブモード)に自動的に移行するようにしている。そして、この省エネモードはユーザのコピー開始のためのキー操作やネットワークを介したプリントジョブの投入等によって解除され、印刷動作が行われる。
ところで、上記の省エネモードにおいて最も電力を抑える方法は、各ユニットに対して供給している電力を、CPU、メモリ等の制御部分を含めて全て切ることである。
図1は従来の画像形成装置110の構成を示したものであり、全体的な制御を行うコントローラ部120と、ユーザとのインタフェースとなる操作部130と、用紙への印刷を行う作像エンジン部140と、各部に電力を供給する電源部150とを備えている。また、コントローラ部120、操作部130、作像エンジン部140にはそれぞれ制御を行うCPU121、131、141およびプログラムの作業領域となる揮発性メモリ122、132、142が設けられ、更にコントローラ部120には機器のステータス情報等を格納する不揮発性メモリ123が設けられている。
ここで、電源部150は、コントローラ部120から制御線を介しての制御により操作部130、作像エンジン部140への電力供給をON/OFFできるようになっており、図1は電力供給を行っている状態を示している。図2は省エネモードにおける電力供給状態を示したものであり、操作部130、作像エンジン部140への電力供給が停止された状態を示している。
図3は省エネモード移行時のコントローラ部120の処理を示すフローチャートであり、機器が所定時間未使用である場合等の省エネモードへの移行条件を満たすと(ステップS111)、操作部130に省エネモードへの移行が可能であるか否かを問い合わせ(ステップS112)、トラブルの発生や処理待ちのコマンド等が存在しない場合には、続いて作像エンジン部140に省エネモードへの移行が可能であるか否かを問い合わせる(ステップS113)。そして、作像エンジン部140にトラブルの発生や処理途中のジョブ等がなければ、省エネモードへの移行処理として電源部150の制御を行い、操作部130、作像エンジン部140への電力供給を停止し(ステップS114)、省エネモードへの移行を完了する(ステップS115)。また、操作部130もしくは作像エンジン部140において省エネモードへの移行ができない場合(ステップS112、S113のNG)には通常の稼動状態を維持する(ステップS116)。
図4は省エネモードからの復帰時のコントローラ部120の処理を示すフローチャートであり、ユーザのコピー開始のためのキー操作やネットワークを介したプリントジョブの投入等によって省エネモードからの復帰を行う場合(ステップS121)、電源部150の制御を行って操作部130、作像エンジン部140への電力供給を開始し(ステップS122)、操作部130への表示画面データの送信等の初期化処理を行い(ステップS123)、続いて作像エンジン部140へのレジスト調整値データ(印刷濃度調整等のデータ)の送信等の初期化処理を行い(ステップS124)、通常の稼動状態に移行する(ステップS125)。
このように、従来の画像形成装置110にあっては、コントローラ部120を除く各ユニットに対して供給している電力をCPU、メモリ等の制御部分を含めて全て切る場合、省エネモードから復帰する際に、機器の主電源投入時と同じく様々なプログラムが初期化処理を行う必要がある。
特開2001−216775号公報 特開2002−330241号公報
上述したように、従来の画像形成装置にあっては、省エネモードから復帰する際に、例えば、操作部へ描画データを送る等、各種周辺機器との通信等が行われるため、機器内のプログラムが初期化を終了するまでに時間がかかってしまい、結果として省エネモードから復帰してユーザが使用可能になるまでの時間が増大してしまい、ユーザの利便性が損なわれてしまうという問題があった。
また、省エネ効果を高めるためには短時間の未使用であっても即座に省エネモードに移行させることが望まれるが、上記のように復帰の時間がかかることから、ユーザの利便性を損なわないために頻繁に省エネモードに移行させることが困難であった。
これを解決する手法として、電源供給がなくてもデータを保持しておくことのできる不揮発性メモリを各ユニット内に搭載しておくことが考えられるが、一般に不揮発性メモリはビット単価(記憶容量当たりの価格)が高く、操作部の初期画面データ等を保持しておく用途としてはコスト的に非常に難しいものであった。
一方、特許文献1にはMD等の記録媒体の記録再生装置におけるRAM内蔵マイコンにおけるデータをコンデンサの蓄積電荷によりバックアップする技術が開示されているが、意図せぬ電源断等に対処するものであり、画像形成装置における省エネモードからの復帰時の初期化処理を考慮したものではない。
また、特許文献2にはファクシミリ装置における画情報メモリのバックアップ回路が開示されているが、意図せぬ停電等に対処するものであり、上記の特許文献1と同様に画像形成装置における省エネモードからの復帰時の初期化処理を考慮したものではない。
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、高価な不揮発性メモリを使用することなく、省エネモードからの復帰を高速に行えるようにした画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、請求項1に記載されるように、機器の未使用時に機器内の少なくとも1つ以上のユニットへの電力供給を停止する省エネモードに移行する機能を有した画像形成装置において、電源供給が停止した状態でも所定の時間だけ情報を保持可能なデータ保持手段を備え、上記データ保持手段の格納情報を用いて省エネモードからの復帰処理を行うようにしている。
また、請求項2に記載されるように、復帰時に必要となる復帰用データを収集するデータ収集手段と、省エネモードに移行する際に上記データ収集手段により収集された復帰用データを上記データ保持手段に対して書き込むデータ書き込み手段と、省エネモードから復帰する際に上記データ保持手段から復帰用データを読み出すデータ読み出し手段と、上記データ読み出し手段により読み出された復帰用データを用いて復帰処理を行う復帰手段とを備えるようにすることができる。
また、請求項3に記載されるように、上記データ読み出し手段により読み出された復帰用データが正しいか否かを判断する判断手段を備え、当該初期化データが正しくないと判断された場合に上記復帰手段はデフォルトデータを用いて復帰処理を行うようにすることができる。
また、請求項4に記載されるように、上記データ保持手段は半揮発性メモリであるものとすることができる。
また、請求項5に記載されるように、上記半揮発性メモリは、揮発性メモリと当該揮発性メモリの電源端子間に接続されたコンデンサから構成することができる。
また、請求項6に記載されるように、上記データ保持手段に復帰用データのうち必要最小限のデータを格納するようにすることができる。
また、請求項7に記載されるように、ユーザとのインタフェースを行う操作部の上記復帰用データは、復帰時に最初に表示される第1階層の画面データであるものとすることができる。
また、請求項8に記載されるように、上記データ保持手段は単一の段数の半揮発性メモリから構成することができる。
また、請求項9に記載されるように、上記データ保持手段は複数の段数の半揮発性メモリから構成することができる。
また、請求項10に記載されるように、上記複数の段数の半揮発性メモリのデータ保持可能な時間を異ならせることができる。
また、請求項11に記載されるように、上記データ保持可能な時間の最も長い半揮発性メモリに復帰時に最初に必要となるデータを格納するようにすることができる。
また、請求項12に記載されるように、ユーザとのインタフェースを行う操作部についての上記復帰時に最初に必要となるデータは、復帰時に最初に表示される第1階層の画面データであるものとすることができる。
また、請求項13に記載されるように、データ保持可能な時間を異ならせた上記複数の段数の半揮発性メモリにアプリケーション毎の復帰用データを格納するようにすることができる。
また、請求項14に記載されるように、ユーザとのインタフェースを行う操作部について、上記データ保持可能な時間の最も長い半揮発性メモリにコピーアプリの復帰用データを格納するようにすることができる。
また、請求項15に記載されるように、上記画像形成装置は、全体の制御を行うコントローラ部と、ユーザとのインタフェースとなる操作部と、用紙に印刷を行う作像エンジン部と、各部に電力を供給するとともに各部への電力供給を個別に制御可能な電源部とを備えるようにすることができる。
また、請求項16に記載されるように、上記コントローラ部、操作部および作像エンジン部は、それぞれ制御動作を行うCPUとプログラムの作業領域となる揮発性メモリとを備えるようにすることができる。
また、請求項17に記載されるように、機器の未使用時に機器内の少なくとも1つ以上のユニットへの電力供給を停止する省エネモードに移行する機能を有した画像形成装置の制御方法であって、電源供給が停止した状態でも所定の時間だけ情報を保持可能なデータ保持手段を用いて省エネモードからの復帰処理を行う工程を備える制御方法として構成することができる。
また、請求項18に記載されるように、復帰時に必要となる復帰用データを収集するデータ収集工程と、省エネモードに移行する際に上記データ収集工程で収集された復帰用データを上記データ保持手段に対して書き込むデータ書き込み工程と、省エネモードから復帰する際に上記データ保持手段から復帰用データを読み出すデータ読み出し工程と、上記データ読み出し工程により読み出された復帰用データを用いて復帰処理を行う復帰工程とを備えるようにすることができる。
また、請求項19に記載されるように、上記データ読み出し手段により読み出された復帰用データが正しいか否かを判断する判断工程を備え、当該初期化データが正しくないと判断された場合に上記復帰工程はデフォルトデータを用いて復帰処理を行うようにすることができる。
本発明にあっては、電源供給が停止した状態でも所定の時間だけ情報を保持可能なデータ保持手段の格納情報を用いて省エネモードからの復帰処理を行うので、高価な不揮発性メモリを使用することなく、省エネモードからの復帰を高速に行うことができる。
以下、本発明の好適な実施形態につき図面を参照して説明する。
図5は本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の構成図である。図5において、画像形成装置1は、多機能複写機としての全体の動作を司り、他のユニットの制御および外部デバイスとのインタフェース制御を行うコントローラ部2と、表示画面およびタッチパネル、ハードキー等を有し、ユーザとのインタフェースとなる操作部3と、用紙にトナーを定着させて印刷を行うとともに紙搬送機構等を有する作像エンジン部4と、各部に電力を供給するとともに各部への電力供給を個別に制御可能な電源部5とを備えている。また、コントローラ部2、操作部3、作像エンジン部4にはそれぞれ制御を行うCPU21、31、41およびプログラムの作業領域となる揮発性メモリ22、32、42が設けられ、更にコントローラ部2には機器のステータス情報等を格納する不揮発性メモリ23が設けられている。
また、本発明の特徴的な部分の一つとして、操作部3および作像エンジン部4に、電力供給が停止されても所定の時間にわたってデータを保持可能な半揮発性メモリ33、43が設けられている。なお、半揮発性メモリ33、43がデータを保持可能な時間としては数十分程度を想定しているが、これに限られるものではなく、機器の動作態様に応じた任意の時間に設定することが可能である。
ここで、電源部5はコントローラ部2から制御線を介しての制御により操作部3、作像エンジン部4への電力供給をON/OFFできるようになっており、図5は電力供給を行っている状態を示している。図6は省エネモードにおける電力供給状態を示したものであり、操作部3、作像エンジン部4への電力供給が停止された状態を示している。操作部3および作像エンジン部4の半揮発性メモリ33、43は省エネモードによって電源部5からの電力供給が停止された後においても所定の時間は動作を続け、データを保持している。
図7は図5の操作部3、作像エンジン部4における半揮発性メモリ33、43の構成例を示す図であり、データバスにデータ端子が接続され、電源ラインL1、L2に電源端子が接続された安価な揮発性メモリM1、M2と、電源ラインL1、L2間に接続されたコンデンサC1、C2とから構成されている。ここでは、操作部3の半揮発性メモリ33もしくは作像エンジン部4の半揮発性メモリ43を2段の半揮発性メモリとして構成した場合を示しており、コンデンサC1、C2の容量を変えることによってデータを保持しておける時間を異ならせることができ、格納するデータの種類を変えるようにすることができる。なお、半揮発性メモリを1段で構成しても、更に3段以上の多段で構成するようにしてもよい。また、半揮発性メモリの構成方法は図7に示した揮発性メモリとコンデンサの組み合わせによるものに限られない。
以下、上記の実施形態の動作について説明する。
図8は省エネモード移行時のコントローラ部2の処理を示すフローチャートである。図8において、機器が所定時間未使用である場合等の省エネモードへの移行条件を満たすと(ステップS11)、操作部3に省エネモードへの移行が可能であるか否かを問い合わせ(ステップS12)、トラブルの発生や処理待ちのコマンド等が存在しない場合には、続いて作像エンジン部4に省エネモードへの移行が可能であるか否かを問い合わせる(ステップS13)。
そして、作像エンジン部4にトラブルの発生や処理途中のジョブ等がなければ、省エネモードへの移行処理として、先ず操作部3および作像エンジン部4へ復帰時の初期化に必要となるデータを送信する。これを受け、操作部3および作像エンジン部4ではコントローラ部2から受信した復帰用データを半揮発性メモリ33、43に格納する。なお、操作部3および作像エンジン部4は、自ユニット内の揮発性メモリ32、42に格納されているデータから復帰用データを収集するようにしてもよい。
そして、コントローラ部2は電源部5の制御を行い、操作部3、作像エンジン部4への電力供給を停止し(ステップS14)、省エネモードへの移行を完了する(ステップS15)。また、操作部3もしくは作像エンジン部4において省エネモードへの移行ができない場合(ステップS12、S13のNG)には通常の稼動状態を維持する(ステップS16)。
図9は操作部3の表示画面データと復帰用データの格納の例を示す図である。図9において、操作部3はユーザに対してタッチパネル等による操作内容を表示するための画面データをアプリケーション毎に複数の階層に分けて揮発性メモリ32内に保持している。すなわち、コピーアプリ用画面データとして第1階層用データ〜第4階層用データを有し、プリンタアプリ用画面データとして第1階層用データおよび第2階層用データを保持している。図10はコピーアプリ用の第1階層の操作部画面34の例を示す図であり、図11は図10において「両面/集約/分割」のボタン35を押した場合に表示される第2階層の操作部画面34の例を示す図である。
図9において、通常の稼動状態において、操作部3はコントローラ部2との通信により必要となる画面データを全て保持しているが、省エネモードに移行する際には後の復帰時の初期化に必要となる画面データとして、例えば最初に表示すべきコピーアプリ用画面データの第1階層用データのみを半揮発性メモリ33に格納する。もちろん、半揮発性メモリ33の容量に余裕がある場合には、第2階層用データ以下についても併せて格納してもよい。
また、図7に示したように半揮発性メモリ33をデータ保持時間の異なる複数段に構成した場合には、データ保持時間の長い方に復帰時に最初に必要となる第1階層用データを格納し、データ保持時間の短い方に第2階層用データ以下を格納することで、省エネモードに移行してから任意の時点で復帰する際に、第1階層用データが有効となる確率を高め、待ち時間の短縮によるユーザの利便性を高めるようにすることができる。更に、ユーザが機器の前に立って操作することの多いコピーアプリについての画面データを複数段の半揮発性メモリ33のうちデータ保持時間の長い方に格納し、ネットワーク経由で使用されることの多いプリンタアプリについての画面データを複数段の半揮発性メモリ33のうちデータ保持時間の短い方に格納するようにしてもよい。
なお、図9では操作部3のデータの例を示したが、作像エンジン部4においても、同様に復帰用のデータが半揮発性メモリ43に格納される。
図12は省エネモードからの復帰時のコントローラ部2の処理を示すフローチャートである。図12において、ユーザのコピー開始のためのキー操作やネットワークを介したプリントジョブの投入等によって省エネモードからの復帰を行う場合(ステップS21)、先ず電源部5の制御を行って操作部3、作像エンジン部4への電力供給を開始する(ステップS22)。
次いで、操作部3へ復帰データが有効であるか否かの問い合わせを行う(ステップS23)。これを受け、操作部3では半揮発性メモリ33のデータを揮発性メモリ32に読み出して検証を行い、データ保持時間内の復帰であって有効な復帰用データとして用いることができる場合にはそのまま次の処理に移行し、無効なデータである場合には通常の初期化処理としてコントローラ部2から画面データ等のデフォルトデータの取得を行う(ステップS24)。
次いで、コントローラ部2は作像エンジン部4へ復帰データが有効であるか否かの問い合わせを行う(ステップS25)。これを受け、作像エンジン部4では半揮発性メモリ43のデータを揮発性メモリ42に読み出して検証を行い、データ保持時間内の復帰であって有効な復帰用データとして用いることができる場合にはそのまま次の処理に移行し、無効なデータである場合には通常の初期化処理としてコントローラ部2からレジスト調整値データ等のデフォルトデータの取得を行う(ステップS26)。
そして、コントローラ部2は通常の稼動状態に移行する(ステップS27)。なお、操作部3、作像エンジン部4において半揮発性メモリ33、半揮発性メモリ43の格納データによって高速に復帰を行った場合、他の不足しているデータについてはコントローラ部2との通信を行い、既に半揮発性メモリ33、半揮発性メモリ43から取得したデータと矛盾がない形でデータの補完を行う。
このように、省エネモードに移行してから短時間内の復帰であれば、初期化のためにコントローラ部2との間の通信等が不要になって即座に使用が可能となり、ユーザの利便性を大幅に向上させることができる。また、高速に復帰が可能となることで、短時間の未使用であっても即座に省エネモードに移行させることができ、省エネ効果を高めることができる。更に、省エネモードに入っている時間が長く、半揮発性メモリ33、43の復帰用データが使用できない場合であっても通常の初期化処理によりリカバリできるようにしているため、従来の機器よりも性能が落ちることはない。
なお、請求項に記載の文言と上記実施形態との対応関係を示せば次のようになる。すなわち、電源供給が停止した状態でも所定の時間だけ情報を保持可能なデータ保持手段は操作部3、作像エンジン部4内の半揮発性メモリ33、43に対応する。復帰時に必要となる復帰用データを収集するデータ収集手段、省エネモードに移行する際に上記データ収集手段により収集された復帰用データを上記データ保持手段に対して書き込むデータ書き込み手段、省エネモードから復帰する際に上記データ保持手段から復帰用データを読み出すデータ読み出し手段、上記データ読み出し手段により読み出された復帰用データを用いて復帰処理を行う復帰手段、上記データ読み出し手段により読み出された復帰用データが正しいか否かを判断する判断手段は、全体的な制御を行うコントローラ部2内のCPU21およびその制御下で処理を行う操作部3、作像エンジン部4内のCPU31、41に対応する。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
従来の画像形成装置の構成図である。 従来の画像形成装置の省エネモードにおける電力供給状態を示す図である。 従来の画像形成装置における省エネモード移行時のコントローラ部の処理を示すフローチャートである。 従来の画像形成装置における省エネモードからの復帰時のコントローラ部の処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の構成図である。 省エネモードにおける電力供給状態を示す図である。 半揮発性メモリの構成例を示す図である。 省エネモード移行時のコントローラ部の処理を示すフローチャートである。 操作部の表示画面データと復帰用データの格納の例を示す図である。 操作部のコピーアプリ用の第1階層の表示画面の例を示す図である。 操作部のコピーアプリ用の第2階層の表示画面の例を示す図である。 省エネモードからの復帰時のコントローラ部の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置
2 コントローラ部
21 CPU
22 揮発性メモリ
23 不揮発性メモリ
3 操作部
31 CPU
32 揮発性メモリ
33 半揮発性メモリ
4 作像エンジン部
41 CPU
42 揮発性メモリ
43 半揮発性メモリ
5 電源部
M1、M2 揮発性メモリ
C1、C2 コンデンサ
L1、L2 電源ライン

Claims (19)

  1. 機器の未使用時に機器内の少なくとも1つ以上のユニットへの電力供給を停止する省エネモードに移行する機能を有した画像形成装置において、
    電源供給が停止した状態でも所定の時間だけ情報を保持可能なデータ保持手段を備え、
    上記データ保持手段の格納情報を用いて省エネモードからの復帰処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 復帰時に必要となる復帰用データを収集するデータ収集手段と、
    省エネモードに移行する際に上記データ収集手段により収集された復帰用データを上記データ保持手段に対して書き込むデータ書き込み手段と、
    省エネモードから復帰する際に上記データ保持手段から復帰用データを読み出すデータ読み出し手段と、
    上記データ読み出し手段により読み出された復帰用データを用いて復帰処理を行う復帰手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 上記データ読み出し手段により読み出された復帰用データが正しいか否かを判断する判断手段を備え、
    当該初期化データが正しくないと判断された場合に上記復帰手段はデフォルトデータを用いて復帰処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 上記データ保持手段は半揮発性メモリであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 上記半揮発性メモリは、揮発性メモリと当該揮発性メモリの電源端子間に接続されたコンデンサから構成されることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 上記データ保持手段に復帰用データのうち必要最小限のデータを格納することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. ユーザとのインタフェースを行う操作部の上記復帰用データは、復帰時に最初に表示される第1階層の画面データであることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 上記データ保持手段は単一の段数の半揮発性メモリから構成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 上記データ保持手段は複数の段数の半揮発性メモリから構成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 上記複数の段数の半揮発性メモリのデータ保持可能な時間を異ならせることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 上記データ保持可能な時間の最も長い半揮発性メモリに復帰時に最初に必要となるデータを格納することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. ユーザとのインタフェースを行う操作部についての上記復帰時に最初に必要となるデータは、復帰時に最初に表示される第1階層の画面データであることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. データ保持可能な時間を異ならせた上記複数の段数の半揮発性メモリにアプリケーション毎の復帰用データを格納することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  14. ユーザとのインタフェースを行う操作部について、上記データ保持可能な時間の最も長い半揮発性メモリにコピーアプリの復帰用データを格納することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 上記画像形成装置は、全体の制御を行うコントローラ部と、ユーザとのインタフェースとなる操作部と、用紙に印刷を行う作像エンジン部と、各部に電力を供給するとともに各部への電力供給を個別に制御可能な電源部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 上記コントローラ部、操作部および作像エンジン部は、それぞれ制御動作を行うCPUとプログラムの作業領域となる揮発性メモリとを備えたことを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 機器の未使用時に機器内の少なくとも1つ以上のユニットへの電力供給を停止する省エネモードに移行する機能を有した画像形成装置の制御方法であって、
    電源供給が停止した状態でも所定の時間だけ情報を保持可能なデータ保持手段を用いて省エネモードからの復帰処理を行う工程を備えたことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  18. 復帰時に必要となる復帰用データを収集するデータ収集工程と、
    省エネモードに移行する際に上記データ収集工程で収集された復帰用データを上記データ保持手段に対して書き込むデータ書き込み工程と、
    省エネモードから復帰する際に上記データ保持手段から復帰用データを読み出すデータ読み出し工程と、
    上記データ読み出し工程により読み出された復帰用データを用いて復帰処理を行う復帰工程とを備えたことを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置の制御方法。
  19. 上記データ読み出し手段により読み出された復帰用データが正しいか否かを判断する判断工程を備え、
    当該初期化データが正しくないと判断された場合に上記復帰工程はデフォルトデータを用いて復帰処理を行うことを特徴とする請求項18に記載の画像形成装置の制御方法。
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