JP2005340548A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置 Download PDF

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健 打越
Tomohiko Akishika
智彦 秋鹿
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Abstract

【課題】半導体装置における配線間の短絡不良の発生を抑制または防止する。
【解決手段】第4配線層M4がフローティング配線で、その長さが500μm以上となる場合、または第4配線層M4とこれに繋がる他層の配線とがフローティング配線で、その合計の長さが500μm以上となる場合は、第4配線層M4を他層の配線を介してクランプダイオードDaに接続する。これにより、フローティング配線である第4配線層M4、または第4配線層M4とこれに繋がる他層の配線に一定量以上の電荷が溜まった場合は、電荷をクランプダイオードDaへ流して、基板1へと逃がすことができるので、隣接する配線間での放電を防ぐことができる。
【選択図】図22

Description

本発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置技術に関し、特に、半導体装置の配線技術に適用して有効な技術に関するものである。
半導体装置を構成する配線構造は、信号や電源を供給する配線と、配線間を絶縁する絶縁膜とを有している。半導体装置の配線には抵抗の低下が目標とされ、絶縁膜には完全な絶縁性が目標とされている。
例えば電気的浮遊状態にある第1層金属配線をRIEによりパターニングする際におけるチャージアップに起因する絶縁破壊を、パターンレイアウト上または回路特性上の制約を受けることなく、防止することが可能な構成の半導体装置の製造方法が特開平11−135499号公報(特許文献1)に開示されている。
また、不揮発性半導体記憶装置において、配線層のエッチング時のチャージアップによる特性変動や絶縁膜の信頼性低下または絶縁破棄を防止することのできる技術が特開平11−97560号公報(特許文献2)に記載されている。
また、MOSFETのゲート電極の電気入力部と電気的に接続されている配線層と基板における半導体領域との間にpn接合を有するダイオードを設置し、チャージアップによるゲート絶縁膜のダメージを防止する技術が特開2000−323582号公報に記載されている。
特開平11−135499号公報 特開平11−97560号公報 特開2000−323582号公報
しかしながら、半導体装置の製造工程中の配線形成技術においては、以下に説明する種々の技術的課題が存在する。
例えば、基板の主面上に他層配線構造が形成されており、この他層配線構造は配線(例えば第1および第2配線)と絶縁膜とを有している。配線のうち、第2配線は基板と電気的に接続されており、第1配線は、半導体装置の製造工程途中の段階なのでフローティング状態とされ、その配線長は、例えば500μm以上と長く形成されている。そして、これら第1および第2配線は、近接した状態で配置されている。絶縁膜は、第1配線と第2配線との間およびこれら上面に形成され、第1配線と第2配線との間を絶縁する機能を有している。
このような状況下で、例えば絶縁膜の上面をブラシ洗浄処理すると静電作用により絶縁膜の上面に電荷が発生し、第1および第2配線が帯電する。このような帯電現象は、ブラシ洗浄処理に限らず、例えば純水によるスピン洗浄処理、配線自体のドライエッチング加工処理またはレジスト膜をアッシングにより除去するためのプラズマ処理等、種々の処理で生じる。第1配線での帯電量が一定量を超えると第1配線と第2配線との間で放電が生じる。すなわち、フローティング状態の第1配線に蓄積された電荷が絶縁膜を介して接地電位に接続され電位の低い第2配線へ流れる。
この時、第1配線に蓄積された電荷により第1配線と第2配線との間において非常に高い電位差が生じ、第1配線と第2配線との隣接部で瞬間的に百〜数千V程度の高電圧が印加されて、千数百℃におよぶ高熱が発生する。これにより、第1および第2配線がその隣接部で変形し、第1配線と第2配線との隣接部で第1配線と第2配線とが短絡してしまう問題が生ずる。特にこの問題は、配線が長いと電荷を溜め易いので対象となる第1配線が長い場合に発生し易い。また、上記問題は、接地電位に接続された第2配線とフローティング状態の第1配線との隣接部のように電位差のある配線同士の隣接部で発生し易い。さらに、上記問題は、第1および第2配線の高集積化に伴い第1配線と第2配線との隣接間隔が狭くなることで顕在化される。本発明者の検討では第1配線と第2配線との隣接間隔が約0.8μm以下において顕著に発生した。
本発明の目的は、半導体装置における配線間の短絡不良の発生を抑制または防止することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置の製造方法は、半導体基板にクランプダイオードを形成する工程と、クランプダイオードを含む半導体基板上に第1配線を形成する工程と、クランプダイオードを含む半導体基板上に第1配線と隣接する第2配線を形成する工程と、第1および第2配線上に第1絶縁膜を形成する工程とを有し、第1配線はクランプダイオードを介して半導体基板と接続し、第2配線はクランプダイオードを介さずに半導体基板と接続する。
本発明による半導体装置は、半導体基板に形成されたクランプダイオードと、クランプダイオードを含む半導体基板上に形成された第1配線と、クランプダイオードを含む半導体基板上に形成され、第1配線と隣接する位置に形成された第2配線と、第1配線上に形成された第1絶縁膜とを有し、第1配線はクランプダイオードを介して半導体基板と接続し、第2配線はクランプダイオードを介さずに半導体基板と接続する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
フローティング状態の第1配線と接地電位に接続された第2配線との隣接部における第1配線と第2配線との間の短絡不良を抑制または防止することができる。
本実施の形態において、例えばアルミニウムからなる、またはアルミニウムを主配線材料とすると表現した場合、主成分としてアルミニウムが用いられていることを意図する。すなわち、一般に高純度なアルミニウムであっても、不純物が含まれることは当然であり、添加物や不純物もアルミニウムからなる部材に含まれることを排除するものではない。また、上記の表現には、アルミニウムからなる部材の表面に他の材料からなる金属膜が形成された積層構造も含むものである。これはアルミニウムに限らず、その他の金属、例えば銅、窒化チタン等でも同様である。
また、本実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、本実施の形態においては、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、本実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、本実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、本実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。
また、本実施の形態においては、電界効果トランジスタを代表するMIS・FET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)をMISと略し、pチャネル型のMIS・FETをpMISと略し、nチャネル型のMIS・FETをnMISと略す。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
また、本実施の形態において、ゲート電極という表現を用いた場合、上記MIS・FETのゲート電極を示すものであり、半導体基板上に酸化シリコン膜等からなるゲート絶縁膜を介して形成された多結晶シリコン膜等からなる導電性膜を意図する。更に、配線という表現を用いた場合、上記MIS・FET上に層間絶縁膜を介して形成されたM1,M2,M3,M4配線層および上記各配線層を接続するプラグのことを意図する。また、上記ゲート電極と上記配線層を接続するプラグについて、または半導体基板に形成された上記MIS・FETの拡散層等の不純物領域と上記配線層とを接続するプラグについては、配線という表現に含まれるものと定義する。すなわち、配線と表現した場合、上記MIS・FETのゲート電極は含まない。
(実施の形態1)
本実施の形態1である半導体装置の製造方法の一例を図1〜図24を用いて工程順に説明する。ここでは、半導体装置を構成する素子のうち、nMIS、pMISおよびクランプダイオードの製造方法について説明する。
図1は、半導体装置を示す半導体基板の要部断面図である。まず、例えばp型のシリコン単結晶からなる半導体基板(以下、基板と記す)1を用意し、基板1の主面に素子分離領域2を形成する。素子分離領域2は、基板1をエッチングして深さ350μm程度の溝を形成し、続いて基板1上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法で絶縁膜、例えばシリコン酸化膜を堆積した後、溝の外部のシリコン酸化膜を化学的機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)法で除去することによって形成する。
次に、基板1のnMIS形成領域およびクランプダイオード形成領域にp型不純物、例えばボロンをイオン注入してpウェル4を形成し、基板1のpMIS形成領域にn型不純物、例えばリンをイオン注入してnウェル5を形成する。この後、pウェル4またはnウェル5にnMISまたはpMISのしきい値を制御するための不純物をイオン注入してもよい。
次に、基板1を熱処理することによりpウェル4およびnウェル5のそれぞれの表面にゲート絶縁膜8を形成する。
図2は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。ゲート絶縁膜8の上層にゲート電極用の導体膜を形成し、続いてその上層にキャップ絶縁膜9を堆積した後、パターニングされたレジスト膜をマスクとしたドライエッチングによりキャップ絶縁膜9とゲート電極用の導体膜とをパターニングすることによって、導体膜からなるゲート電極10を形成する。ゲート電極用の導体膜は、例えばシリコン多結晶膜、タングステン窒化膜およびタングステン膜を順次堆積した積層膜、またはシリコン多結晶膜の単層膜などによって構成する。シリコン多結晶膜、タングステン窒化膜およびタングステン膜の厚さは、例えばそれぞれ100nm、5nmおよび50nm程度を例示することができる。キャップ絶縁膜9は、例えばシリコン酸化膜またはシリコン窒化膜からなり、CVD法で形成される。
図3は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。pウェル4にn型不純物、例えばヒ素をイオン注入し、nMISのゲート電極10に対して自己整合的にn-型半導体領域11を形成する。同様に、nウェル5にp型不純物、例えばボロンをイオン注入し、pMISのゲート電極10に対して自己整合的にp-型半導体領域12を形成する。
次に、基板1上にCVD法でシリコン窒化膜を堆積した後、このシリコン窒化膜を異方的にエッチングしてゲート電極10の側壁にスペーサ13を形成する。その後、pウェル4にn型不純物、例えばヒ素をイオン注入し、nMISのゲート電極10およびスペーサ13に対して自己整合的にn+型半導体領域14を形成する。同様に、nウェル5にp型不純物、例えばボロンをイオン注入し、pMISのゲート電極10およびスペーサ13に対して自己整合的にp+型半導体領域15を形成する。n-型半導体領域11およびn+型半導体領域14はnMISのソース・ドレインを構成し、p-型半導体領域12およびp+半導体領域15はpMISのソース・ドレインを構成する。
さらに、pウェル4にn型不純物、例えばヒ素をイオン注入し、クランプダイオード形成領域のpウェル4よりも浅い領域にn+型半導体領域16a,16bを形成する。n+型半導体領域16a,16bはpウェル4とクランプダイオードDa,Dbを構成する。クランプダイオードDa,Dbのpn接合耐圧は約10V以上であり、相対的に低い電圧、例えば3.3V程度から5V程度を印加した時は、クランプダイオードDa,Dbに電流は流れないが、相対的に高い電圧、例えば約10V以上を印加した時は、クランプダイオードDa,Dbのpn接合が破壊されて電流が流れる。なお、ここではnMISのn+型半導体領域14とクランプダイオードDa,Dbのn+型半導体領域16a,16bとを異なるイオン注入工程で形成したが、同じイオン注入工程で形成してもよい。また、クランプダイオードDaのn+型半導体領域16aとクランプダイオードDbのn+型半導体領域16bとを異なるイオン注入工程で形成してもよい。
図4は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。基板1上に絶縁膜17を形成する。この絶縁膜17は、例えば以下のように形成することができる。まずスピン塗布法でSOG(Spin On Glass)膜を基板1上に堆積した後、熱処理を施してSOG膜を焼き締める。続いてSOG膜上にシリコン酸化膜を堆積した後、このシリコン酸化膜をCMP法で研磨してその表面を平坦化する。シリコン酸化膜は、例えばTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)とオゾンとをソースガスに用いたプラズマCVD法によって堆積することができる。
次に、パターニングされたレジスト膜をマスクとしたドライエッチングにより、nMISのソース・ドレイン(n+型半導体領域14)、pMISのソース・ドレイン(p+型半導体領域15)およびクランプダイオードDa,Dbのn+型半導体領域16a,16bの上方に位置する絶縁膜17およびゲート絶縁膜8にコンタクトホール18を形成し、ゲート電極10の上方に位置する絶縁膜17およびキャップ絶縁膜9にコンタクトホール19を形成する。続いてコンタクトホール18,19の内部を含む絶縁膜17の上層にチタン窒化膜をCVD法で形成し、さらにコンタクトホール18,19を埋め込むタングステン膜をCVD法で形成する。その後、コンタクトホール18,19以外の領域のチタン窒化膜およびタングステン膜を、例えばCMP法で除去することにより、コンタクトホール18,19の内部にプラグ20を形成する。なお、チタン窒化膜の形成前に、例えばチタン膜を高指向性スパッタリング法で堆積し、熱処理を行ってコンタクトホール18,19の底部における基板1をシリサイド化してもよい。このようなシリサイド層を形成することにより、コンタクトホール18,19の底部での接続抵抗を低減できる。
図5は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。基板1の全面に、例えばタングステン膜を堆積し、このタングステン膜をパターニングして、第1配線層M1を形成する。タングステン膜は、例えばCVD法またはスパッタリング法により形成できる。第1配線層M1の幅は、例えば0.4μm未満(例えば0.25μm)、隣接ピッチは、例えば0.52μm程度である。第1配線層M1の一部はプラグ20を介してnMISのソース・ドレイン(n+型半導体領域14)、pMISのソース・ドレイン(p+型半導体領域15)、ゲート電極10またはクランプダイオードDa,Dbのn+型半導体領域16a,16bに電気的に接続され、他の第1配線層M1はフローティング状態の配線(第1配線:以下、フローティング配線と記す)となる。フローティング配線とは、接地電位または素子(MIS・FET、キャパシタ、抵抗等)に電気的に接続されていない配線を言う。また、nMISおよびpMISのゲート電極10は、第1配線層M1を用いてクランプダイオードDbのn+型半導体領域16bと電気的に接続される。
図6は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。第1配線層M1を覆う絶縁膜、例えばシリコン酸化膜21aをプラズマCVD法で形成する。図7に、ECR(Electron Cyclotron Resonance)を用いたプラズマCVD装置の要部概略図を示す。プラズマCVD装置100は、石英管容器101の軸方向に磁界コイル102によって磁界をかけ、μ波電力を供給することによって放電を起こすことができる。石英管容器101へ原料ガス103を送り込み、プラズマ化して化学反応により膜が形成される。この方式では高周波電力(例えば2.54GHz)で原料ガス103をプラズマ化し、例えば1Torr以下の減圧下で半導体ウエハ(以下、ウエハと記す)1W上に絶縁膜を成膜する。成膜温度は、例えば250℃〜400℃程度であり、相対的に低圧で成膜されるが、プラズマ密度が高いため、例えば450nm/min程度の成長速度が得られる。
図8は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。上記シリコン酸化膜21aを、例えばCMP法で研磨することにより、表面が平坦化された層間絶縁膜21を形成する。図9にCMP装置の要部概略図を示す。CMP装置200は、上側にウエハ1Wを保持しながら回転と加圧を与える研磨ヘッド部201およびその駆動機構、それに対抗する形式で研磨パッド202が貼り付けられた定盤203およびその駆動機構があって、その他研磨パッド202のコンディショニング機構、スラリー(研磨液)供給機構などで構成される。CMPは、例えば次のようにする。窒素ガスでウエハ1Wの裏面を加圧し、例えばシリカ粒を含んだスラリー204を流しながら、定盤203の表面の研磨パッド202にウエハ1Wの表面を接触させて研磨する。研磨パッド202は、例えば発泡ポリウレタンからなり、その表面の微細孔に生じた加工屑や反応生成物は、コンディショナーディスク205により削り取られて、研磨パッド202の再生を図ることができる。
次に、層間絶縁膜21の上面(洗浄面)をブラシ洗浄処理して、層間絶縁膜21上の異物を除去する。図10に、ブラシ洗浄処理装置の要部概略図を示す。洗浄処理装置300は、所望の処理を施した後に、ウエハ1Wの洗浄面の異物Pを除去する装置であり、ステージ301、ノズル302、ブラシBRおよびブラシ保持部303を有している。洗浄処理は、例えば次のようにする。まず、ウエハ1Wの洗浄面がブラシBR側に向くようにウエハ1Wをステージ301上に仮固定させた状態で載置する。続いて、ステージ301を回転させた状態で、ノズル302からウエハ1Wの洗浄面に洗浄液を供給する。洗浄液には、例えば不純物濃度が100ppm以下の純水を用いる。そして、その状態でブラシBRをブラシ保持部303の回転により自転させながらウエハ1Wの洗浄面に擦りつけ、ブラシBRを図10の矢印Bの方向に沿ってウエハ1Wの端から端まで移動させることにより、ウエハ1Wの洗浄面上の異物Pを除去する。
図11は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。パターニングされたレジスト膜をマスクとしたドライエッチングにより、層間絶縁膜21にスルーホールTH1を形成する。その後、アッシング処理を行い、レジスト膜を除去する。
図12は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。スルーホールTH1を埋め込む層間絶縁膜21の上層にプラズマCVD法で高融点金属膜、例えばタングステン膜を堆積する。続いてスルーホールTH1以外の領域のタングステン膜を、例えばCMP法で除去することにより、スルーホールTH1の内部にプラグ22を形成する。
ところで、第1配線層M1を形成した後のこれまでの製造工程(例えばプラズマCVD、CMP、ブラシ洗浄、ドライエッチングおよびアッシング)においては、静電作用により層間絶縁膜21の上面に電荷が発生する。この時、上記電荷は第1配線層M1に蓄積されることになる。しかし、プラグ20を介して基板1に接続された第1配線層M1では、電荷を基板1へ逃がすことができるので、第1配線層M1での帯電量が一定量を超えることがない。
また、フローティング配線となる第1配線層M1では、電荷が逃げることができずに蓄積されるが、第1配線層M1の長さを500μm未満とし、またはアンテナ比を(500/最小加工寸法)未満とすることで、フローティング配線での帯電量が一定量を超えないようにして、隣接するフローティング配線と接地電位に接続された配線(第2配線:以下、グランド配線と言う)との間での電荷の流れを防ぐことができる。ここでは、基板1にプラグ20を介して接続された第1配線層M1がグランド配線となる。
図13に、アンテナ比を説明する配線構造の概略図を示す。この配線構造でのアンテナ比は、フローティング配線FMの長さL1をフローティング配線FMと対向するグランド配線GMの長さL2で割った値であり、最小加工寸法が0.24μmの場合、隣接するフローティング配線FMとグランド配線GMとの間での放電を防ぐことのできるアンテナ比(以下、許容アンテナ比と言う)は2083未満となる。例えばフローティング配線FMの長さL1を550μm、グランド配線GMの長さL2を0.24μmとすると、アンテナ比は2292となり、許容アンテナ比よりも大きくなるため、隣接する配線間での放電を防ぐことができない。これに対し、例えばフローティング配線FMの長さL1を250μm、グランド配線GMの長さを0.24μmとすると、アンテナ比は1042となり、許容アンテナ比よりも小さくなるため、隣接するフローティング配線FMとグランド配線GMとの間での放電を防ぐことができる。
また、ゲート電極10は、その長さを500μm以上とするフローティング配線となる場合があるが、フローティング配線となるゲート電極10をプラグ20、第1配線層M1およびクランプダイオードDbを介して基板1に接続することにより、ゲート電極10に一定量以上の電荷が溜まった場合は、電荷がクランプダイオードDbへ流れてpn接合が破壊され、基板1へと電荷を逃がすことができる。これにより、隣接するゲート電極10間での放電を防ぐことができる。なお、通常動作時の電圧範囲においては、クランプダイオードDbは破壊されない、例えば10V以上の接合耐圧を有する。
図14は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。基板1上にスパッタリング法でチタン窒化膜、アルミニウム膜およびチタン窒化膜を順次堆積した後、パターニングされたレジスト膜をマスクとしたドライエッチングによりこれらの膜をパターニングすることによって、アルミニウムを主配線材料とする第2配線層M2を形成する。最下層のチタン窒化膜は、アルミニウム膜の構成原子が拡散するのを抑制または防止する機能、またはアルミニウム膜と絶縁部との密着性を向上させる機能を有する機能膜であり、例えば窒化チタン上にチタンを積み重ねた積層膜であってもよい。アルミニウム膜は、例えばアルミニウム−シリコン−銅合金、アルミニウム−シリコン合金またはアルミニウム−銅合金等からなる導体膜であってもよい。最上層のチタン窒化膜は、上記最下層のチタン窒化膜が有する機能の他、配線形成のための露光処理時にハレージョンを低減または防止する機能を有する機能膜であり、例えばチタン膜上に窒化チタン膜を積み重ねた積層膜であってもよい。第2配線層M2の幅は、例えば0.4μm未満(例えば0.25μm程度)、隣接ピッチは、例えば0.52μm程度である。第2配線層M2の一部はプラグ22を介して第1配線層M1に接続され、他の第2配線層M2はフローティング配線となる。
図15は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。例えばシリコン酸化膜をプラズマCVD法で堆積して、第2配線層M2を覆う層間絶縁膜23を形成する。続いて、層間絶縁膜23を、例えばCMP法で研磨することにより、表面を平坦化する。CMPには、例えば前記図9に示すCMP装置200を用いる。その後、層間絶縁膜23の上面をブラシ洗浄処理して、層間絶縁膜23上の異物を除去する。
図16は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。パターニングされたレジスト膜をマスクとしたドライエッチングにより、層間絶縁膜23にスルーホールTH2を形成する。続いてプラグ22と同様に、スルーホールTH2の内部に高融点金属膜、例えばタングステン膜からなるプラグ24を形成する。
ところで、第2配線層M2を形成した後のここまでの製造工程(例えばプラズマCVD、CMP、ブラシ洗浄、ドライエッチングおよびアッシング)においても、静電作用により層間絶縁膜23の上面に電荷が発生する。この時、層間絶縁膜23の上面に静電作用により発生した電荷が第2配線層M2に蓄積されるが、第2配線層M2にプラグ24を介して接続された第1配線層M1が基板1に電気的に接続されている場合は、第2配線層M2に蓄積された電荷を第1配線層M1から基板1へ逃がすことができる。
また、第2配線層M2とこれに繋がる第1配線層M1とがフローティング配線であっても、フローティング配線の長さを500μm未満とし、またはフローティング配線とこれに対向するグランド配線とのアンテナ比を(500/最小加工寸法)未満とすることで、フローティング配線での帯電量が一定量を超えないようにして、隣接するフローティング配線とグランド配線との間での放電を防いで、フローティング配線とグランド配線との隣接部でフローティング配線とグランド配線とが短絡するのを防ぐことができる。また、第2配線層M2が単層でフローティング配線となる場合も同様であって、フローティング配線(第2配線層M2)の長さを500μm未満とし、第2配線層M2とこれに対向するグランド配線とのアンテナ比を(500/最小加工寸法)未満とすることにより、第2配線層M2での帯電量が一定量を超えないようにする。
図17は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。前記第2配線層M2と同様に、アルミニウムを主配線材料とする第3配線層M3を形成する。第3配線層M3の幅は、例えば0.4μm未満(例えば0.25μm程度)、隣接ピッチは、例えば0.52μm程度である。第3配線層M3の一部はプラグ24を介して第2配線層M2に接続され、他の第3配線層M3はフローティング配線となる。
図18は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。例えばシリコン酸化膜をプラズマCVD法で堆積して、第3配線層M3を覆う層間絶縁膜25を形成する。
図19は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。パターニングされたレジスト膜をマスクとしたドライエッチングにより、層間絶縁膜25にスルーホールTH3を形成する。続いてプラグ22,24と同様に、スルーホールTH3の内部に高融点金属膜、例えばタングステン膜からなるプラグ26を形成する。
ところで、第3配線層M3を形成した後のここまでの製造工程(例えばプラズマCVD、CMP、ブラシ洗浄、ドライエッチングおよびアッシング)においても、静電作用により層間絶縁膜25の上面に電荷が発生する。この時、層間絶縁膜25の上面に静電作用により発生した電荷が第3配線層M3に蓄積されるが、第3配線層M3が第2配線層M2および第1配線層M1に電気的に接続され、さらに基板1に電気的に接続されている場合は、第3配線層M3に蓄積された電荷を第2配線層M2および第1配線層M1を通じて基板1へ逃がすことができる。
また、第3配線層M3とこれに繋がる他層の配線とがフローティング配線であっても、フローティング配線の長さを500μm未満とし、またはフローティング配線とこれに対向するグランド配線とのアンテナ比を(500/最小加工寸法)未満とすることで、フローティング配線での帯電量が一定量を超えないようにして、隣接するフローティング配線とグランド配線との間で放電するのを防いで、フローティング配線とグランド配線との隣接部でフローティング配線とグランド配線とが短絡するのを防ぐことができる。また、第3配線層M3が単層でフローティング配線となる場合も同様であって、フローティング配線(第3配線層M3)の長さを500μm未満とし、第3配線層M3とこれに対向するグランド配線とのアンテナ比を(500/最小加工寸法)未満とすることにより、第3配線層M3での帯電量が一定量を超えないようにする。
図20は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。前記第2配線層M2と同様に、アルミニウムを主配線材料とする第4配線層M4を形成する。第4配線層M4の幅は、例えば0.4μm未満(例えば0.25μm程度)、隣接ピッチは、例え1.04μm程度である。第4配線層M4の一部はプラグ26を介して第3配線層M3に接続され、他の第4配線層M4はフローティング配線となる。
図21は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。例えばシリコン酸化膜をプラズマCVD法で堆積して、第4配線層M4を覆う層間絶縁膜27を形成する。
図22は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。パターニングされたレジスト膜をマスクとしたドライエッチングにより、層間絶縁膜27にスルーホールTH4を形成する。続いてプラグ22,24,26と同様に、スルーホールTH4の内部に高融点金属膜、例えばタングステン膜からなるプラグ28を形成する。
ところで、第4配線層M4を形成した後のここまでの製造工程(例えばプラズマCVD、CMP、ブラシ洗浄、ドライエッチングおよびアッシング)においても、静電作用により層間絶縁膜27の上面に電荷が発生する。この時、層間絶縁膜27の上面に静電作用により発生した電荷が第4配線層M4に蓄積されるが、第4配線層M4が第3配線層M3、第2配線層M2および第1配線層M1に電気的に接続され、さらに基板1に電気的に接続されている場合は、第4配線層M4に蓄積された電荷を第3配線層M3、第2配線層M2および第1配線層M1を通じて基板1へ逃がすことができる。
また、第4配線層M4がフローティング配線または第4配線M4とこれに繋がる他層の配線がフローティング配線の場合は、他の配線層と同様に、フローティング配線の長さを500μm未満とし、またはフローティング配線とこれに対向するグランド配線とのアンテナ比を(500/最小加工寸法)未満とすることで、フローティング配線での帯電量が一定量を超えるのを防ぐことができる。
しかしながら、例えば図23に示すように、半導体装置においては、レイアウト上の制約のため、第4配線層M4aの長さを500μm未満とすることができない場合がある。図23では、一辺の寸法をaおよびbとする半導体チップSCに形成された論理部GAとメモリ部MEとからなる半導体装置を例示しており、第4配線層M4aは、論理部GAの素子とメモリ部MEの素子とを電気的に接続している。aおよびbは、例えば5mm程度である。また、第4配線層M4aの長さを500μm未満としても、第4配線層M4aとこれに繋がる他層の配線がフローティング配線となり、その合計の長さが容易に500μmを超える場合がある。
そこで、本実施の形態1では、第4配線層M4がフローティング配線で、その長さが500μm以上となる場合、第4配線層M4とこれに繋がる他層の配線とがフローティング配線で、その合計の長さが500μm以上となる場合、または第4配線層M4を含むフローティング配線とこれに対向するグランド配線とのアンテナ比が(500/最小加工寸法)以上となる場合は、フローティング配線をクランプダイオードDaを介して基板1に接続する。具体的には、第4配線層M4をプラグ26、第3配線層M3、プラグ24、第2配線層M2、プラグ22、第1配線層M1およびプラグ20を介してクランプダイオードDaのn+型半導体領域16aに接続する。フローティング配線をクランプダイオードDaを介して基板1に接続することにより、フローティング配線に一定量以上の電荷が溜まった場合は、電荷がクランプダイオードDaへ流れてpn接合が破壊され、基板1へと電荷を逃がすことができる。これにより、隣接するフローティング配線とグランド配線との間での放電を防いで、フローティング配線とグランド配線との隣接部でフローティング配線とグランド配線とが短絡するのを防ぐことができる。なお、通常動作時の電圧範囲においては、クランプダイオードDaは破壊されない、例えば10V以上の接合耐圧を有する。
図24は、続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。第4配線層M4の上層に層間絶縁膜27を介して第5配線層M5が形成される。さらにその上層に耐水性が高い緻密なパッシベーション膜29、例えばプラズマCVD法で堆積されたシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜が形成されて、半導体装置を略完成させる。
なお、本実施の形態1では、第4配線層M4を含むフローティング配線において、その長さが500μm以上となり、またはこのアンテナ比が(500/最小加工寸法)以上となる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば第1配線層M1、第2配線層M2および第3配線層M3からなるフローティング配線において、その長さが500μm以上となり、またはアンテナ比が(500/最小加工寸法)以上となる場合は、このフローティング配線をクランプダイオードDaを介して基板1に接続することができる。
また、本実施の形態1では、pウェル4とpウェル4よりも浅い領域に形成したn+型半導体領域16aとからなるpn接合を有するクランプダイオードDaを例示したが、nウェルとnウェルよりも浅い領域に形成したp+型半導体領域とからなるpn接合を有するクランプダイオードを用いてもよい。
このように、本実施の形態1では、長さが500μm以上となるフローティング配線またはクランプ配線に対するアンテナ比が(500/最小加工寸法)以上となるフローティング配線をクランプダイオードDaに接続することにより、フローティング配線に一定以上の電荷が流れた場合、この電荷をクランプダイオードDaへ逃がして、隣接するフローティング配線からグランド配線への放電を防ぎ、フローティング配線とグランド配線との隣接部でフローティング配線とグランド配線とが短絡するのを防ぐことができる。このことから、半導体装置の歩留まりおよび信頼性を向上させることができる。さらに、半導体装置の歩留まり向上により半導体装置のコスト低減を見込むことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、以下のように、クランプダイオードDaの形成に加えて第2配線層M2、第3配線層M3および第4配線層M4を覆う絶縁膜にシリコンリッチなシリコン酸化膜を用いる。以下、図25〜図29を参照しながら説明する。なお、層間絶縁膜23,25,27の構成および形成工程以外は、前記実施の形態1と同様であるためその説明を省略する。
図25は、前記実施の形態1の図14に続く製造工程であって半導体装置を示す半導体基板の要部断面図である。第2配線層M2を形成した後、この第2配線層M2を覆う第1絶縁膜23a、例えばシリコンリッチなシリコン酸化膜および第2絶縁膜23bをプラズマCVD法で順次堆積し、層間絶縁膜23を形成する。第1絶縁膜23aの導電率は第2絶縁膜23bよりも高く、ここでは第1絶縁膜23aが第2配線層M2の表面(側面および上面)を覆うように堆積されている構造が例示されている。
第1絶縁膜23aは、半導体装置の通常動作時には第2配線層M2間を絶縁するように機能するが、半導体装置の動作電圧よりも高い過電圧が印加されると隣接する第2配線層M2間で微小電流が流れるような機能を有している。すなわち、第1絶縁膜23aは第2絶縁膜23bよりも高い導電率を有するように形成されており、半導体装置の通常動作時の電圧範囲(例えば20V程度またはそれよりも低い電圧)において、第2絶縁膜23bと同様に第2配線層M2間を絶縁するのに十分低い導電率を有し、第2絶縁膜23bと同様に第2配線層M2間を絶縁するように機能するが、半導体装置の動作電圧よりも高い過電圧において、第2絶縁膜23bよりも高い導電率を有し、隣接する第2配線層M2間で微小電流が流れ、第2配線層M2間を導通するような機能を有している。このような第1絶縁膜23aを設けることにより、半導体装置の製造工程中に第2配線層M2に蓄積された電荷をその蓄積量が低い段階で第2絶縁膜23bを通じて隣接する第2配線層M2や基板1に逃がすことができる。すなわち、第2配線層M2での帯電量が低い段階で放電させることができるので、隣接する第2配線層M2間で放電時に発生する発熱量を低く抑えることができる。従って、第2配線層M2を含む隣接する配線間での短絡不良を抑制または防止することができる。
第1絶縁膜23aの厚さは、例えば30nm程度である。第1絶縁膜23aをあまり厚くしてしまうと、左右方向に隣接する第2配線層M2間を第2絶縁膜23bで埋めることができなくなってしまう場合がある。第1絶縁膜23aの厚さが30nm程度であれば、そのような埋め込み不良が発生しないようにすることができる。
第1絶縁膜23aの材料としては、例えばシリコンリッチなシリコン酸化膜またはシリコン酸窒化(SiON)膜を挙げることができる。シリコンリッチなシリコン酸化膜は、シリコン酸化膜の組成をSixOyで表すとy/x<2とされる膜である。シリコンリッチなシリコン酸化膜の導電率は、通常のシリコン酸化膜(SiO2)のそれよりも10倍以上とされている。一般的に、絶縁膜(シリコン酸化膜)にシリコンを導入することで、絶縁膜の導電性は高くなり、かつ絶縁膜の屈折率も高くなる。本発明者の検討によれば、屈折率を1.55以上のシリコンリッチなシリコン酸化膜を第1絶縁膜23aの材料とした場合に、上記配線間短絡不良の問題を回避する上で良好な効果が得られた。
また、シリコン酸窒化膜は、通常のシリコン酸化膜およびシリコンリッチなシリコン酸化膜に比べて電流が流れ易いことから、第1絶縁膜23aの材料としてシリコン酸窒化膜を用いることも可能であり、上記配線間短絡不良の問題を回避する上で良好な効果が得ることができる。
次に、層間絶縁膜23の成膜方法の一例を説明する。図26に、第1絶縁膜23aをシリコンリッチなシリコン酸化膜で形成する場合における第1および第2絶縁膜23a,23bの成膜シーケンスの一例を示す。なお、図26におけるガスのシーケンス中の数字はガスの供給量(単位はsccm=cm3/min)を示し、上部電極HFパワーおよび下部電極LFパワーのシーケンス中の数字は高周波電力(単位はW)を示している。
ここでは第1絶縁膜23aを、例えばシラン系のガスを用いたプラズマCVD法で形成する。プラズマCVD装置は、例えば平行平板型を用いた。処理ガスとしては、例えばモノシラン(SiH4)等のようなシラン系ガスと、酸素と、アルゴン等のような希釈ガスとの混合ガスを用いている。上記モノシランに代えてジシラン(Si26)またはTEOS等のようなシラン系ガスを用いても良い。また、上記酸素に代えて亜酸化窒素やオゾン等のような酸素を含むガスを用いても良い。時刻t0〜t1はアイドリング時間、時刻t2〜t5は第1絶縁膜23aの成膜処理時間、時刻t5〜t8は第2絶縁膜23bの成膜処理時間を示している。時刻t1からウエハ1Wを加熱し始めるとともに、アルゴンおよび酸素を処理室内に供給し始める。時刻t2からモノシランを処理室内に供給し始める。ここでは第1絶縁膜23aをシリコンリッチにするために第1絶縁膜23aの成膜処理中におけるモノシランの流量の方が、第2絶縁膜23bのそれよりも多くなっている。第1絶縁膜23aの成膜時のモノシランの流量は、例えば77sccm(=77cm3/min)程度、酸素の流量は、例えば97sccm程度、アルゴンの流量は、例えば90sccm程度である。第2絶縁膜23bの成膜時のモノシランの流量は、例えば70sccm程度、酸素の流量は、例えば90sccm程度、アルゴンの流量は、例えば90sccm程度である。このようにして、第2絶縁膜23bの導電率よりも高い導電率を有する第1絶縁膜23aを形成することができる。
このように第1絶縁膜23aをシリコンリッチなシリコン酸化膜で形成する場合は、第1絶縁膜23aおよび第2絶縁膜23bを同一のプラズマCVD装置の処理室内で成膜できる。このため、成膜時間を短縮できる。また、第1絶縁膜23aおよび第2絶縁膜23bを連続的に安定した状態で成膜することができ、また、異物等が混入する機会も低減できるので、成膜処理の信頼性を向上できる。
また、第1絶縁膜23aをシリコン酸窒化で形成する場合も、例えばシラン系のガスを用いたプラズマCVD法で形成する。処理ガスとしては、例えばモノシラン等のようなシラン系ガスと、亜酸化窒素と、ヘリウム等のような希釈ガスとの混合ガスを用いる。上記モノシランに代えてジシランまたはTEOS等のようなシラン系ガスを用いても良い。また、上記混合ガスにアンモニアまたはアンモニアおよび窒素を加えても良い。アンモニアまたは窒素を加えた場合は、上記亜酸化窒素に代えて酸素やオゾンを用いても良い。成膜処理時のモノシランの流量は、例えば50sccm程度、亜酸化窒素の流量は、例えば66sccm程度、ヘリウムの流量は、例えば1500sccm程度である。また、成膜処理時のウエハ1Wの温度は、例えば350℃程度、処理室内の圧力は、例えば5Torr(=666.612Pa)程度である。このようにして、第2絶縁膜23bの導電率よりも高い導電率を有する第1絶縁膜23aを形成することができる。
図27は、続く製造工程における図25と同じ箇所の要部断面図である。層間絶縁膜23の表面の平坦化、洗浄処理の後、層間絶縁膜23にスルーホールTH2を形成する。このスルーホールTH2の内部にプラグ24を形成し、その後、前記第2配線層M2と同様に、アルミニウムを主配線材料とする第3配線層M3を形成する。
次に、第3配線層M3を覆う第3絶縁膜25a、例えばシリコンリッチなシリコン酸化膜および第4絶縁膜25bをプラズマCVD法で順次堆積し、層間絶縁膜25を形成する。第3および第4絶縁膜25a,25bは、前述した前記層間絶縁膜23を構成する第1および第2絶縁膜23a,23bと同様である。すなわち、第3絶縁膜25aの厚さは、例えば30nm程度、第3絶縁膜25aの材料としては、例えばシリコンリッチなシリコン酸化膜またはシリコン酸窒化膜を挙げることができる。第3絶縁膜25aを設けることにより、半導体装置の製造工程中に第3配線層M3に蓄積された電荷をその蓄積量が低い段階で第4絶縁膜25bを通じて隣接する第3配線層M3や基板1に逃がすことができる。すなわち、第3配線層M3での帯電量が低い段階で放電させることができるので、隣接する第3配線層M3間での放電時に発生する発熱量を低く抑えることができる。従って、第3配線層M3を含む隣接する配線間での短絡不良を抑制または防止することができる。
図28は、続く製造工程における図25と同じ箇所の要部断面図である。層間絶縁膜25にスルーホールTH3を形成する。このスルーホールTH3の内部にプラグ26を形成し、その後、前記第2配線層M2と同様に、アルミニウムを主配線材料とする第4配線層M4を形成する。
次に、第4配線層M4を覆う第5絶縁膜27a、例えばシリコンリッチなシリコン酸化膜および第6絶縁膜27bをプラズマCVD法で順次堆積し、層間絶縁膜27を形成する。第5および第6絶縁膜27a,27bは、前述した前記層間絶縁膜23を構成する第1および第2絶縁膜23a,23bと同様である。すなわち、第5絶縁膜27aの厚さは、例えば30nm程度、第6絶縁膜27bの材料としては、例えばシリコンリッチなシリコン酸化膜またはシリコン酸窒化膜を挙げることができる。第5絶縁膜27aを設けることにより、半導体装置の製造工程中に第4配線層M4に蓄積された電荷をその蓄積量が低い段階で第6絶縁膜27bを通じて隣接する第4配線層M4や基板1に逃がすことができる。すなわち、第4配線層M4での帯電量が低い段階で放電させることができるので、隣接する第4配線層M4間での放電時に発生する発熱量を低く抑えることができる。従って、第4配線層M4を含む隣接する配線間での短絡不良を抑制または防止することができる。
図29は、続く製造工程における図25と同じ箇所の要部断面図である。層間絶縁膜27にスルーホールTH4を形成する。このスルーホールTH4の内部にプラグ28を形成し、その後、アルミニウム膜を主体とする第5配線層M5を形成する。さらにその上層にパッシベーション膜が形成される。
このように、本実施の形態2では、第2絶縁膜23bよりも導電率の高い第1絶縁膜23a、第4絶縁膜25bよりも導電率の高い第3絶縁膜25aおよび第6絶縁膜27bよりも導電率の高い第5絶縁膜27aにより第2配線層M2、第3配線層M3および第4配線層M4の表面をそれぞれ覆うことにより、配線に蓄積された電荷を第1絶縁膜23a、第3絶縁膜25aおよび第5絶縁膜27aを通じて接地電位に逃がすことができる。これにより、第2配線層M2、第3配線層M3および第4配線層M4での帯電量が低い段階で放電させることができて、放電により生じる発熱量を低く抑えることができるので、隣接する配線間での短絡不良を抑制または防止することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、以下のように、クランプダイオードDaの形成に加えて第2配線層M2、第3配線層M3および第4配線層M4の側面に高融点金属膜を形成する。以下、図30〜図35を参照しながら説明する。なお、第1配線層M1および層間絶縁膜21の形成工程までは、前記実施の形態1と同様であるためその説明を省略する。
図30は、前記実施の形態1の図14に続く製造工程であって半導体装置を示す半導体基板の要部断面図である。第2配線層M2を形成した後、この第2配線層M2の上層にプラズマCVD法で高融点金属膜30、例えばタングステン膜を堆積する。高融点金属膜30の厚さは、例えば約50nm以下(例えば10nm程度)であり、高融点金属膜30をあまり厚くしてしまうと、左右方向に隣接する第2配線層M2間が短絡する場合がある。次に、高融点金属膜30を異方的にエッチングして第2配線層M2の側面に高融点金属膜30を残す。
例えばタングステンの融点は3387℃であり、アルミニウムの融点(660℃)よりも高い。これにより、第2配線層M2または第2配線層M2とこれに繋がる他層の配線が帯電し、電荷が放電されても高融点金属膜30により主配線材料であるアルミニウムの溶出を抑えて、第2配線層M2の変形を防ぐことができるので、隣接する第2配線層M2間での短絡を防ぐことができる。
図31は、続く製造工程における図30と同じ箇所の要部断面図である。第2配線層M2を覆う層間絶縁膜23を形成する。続いて層間絶縁膜23の表面を平坦化し、洗浄処理した後、層間絶縁膜23にスルーホールTH2を形成する。このスルーホールTH2の内部にプラグ24を形成し、その後、前記第2配線層M2と同様に、アルミニウム膜を主体とする第3配線層M3を形成する。
図32は、続く製造工程における図30と同じ箇所の要部断面図である。第3配線層M3の上層にプラズマCVD法で、例えば厚さ約50nm以下(例えば10nm程度)の高融点金属膜31、例えばタングステン膜を堆積する。前記高融点金属膜30と同様に、高融点金属膜31は、第3配線層M3または第3配線層M3とこれに繋がる他層の配線が帯電し、電荷が放電されても主配線材料であるアルミニウムの溶出を抑えて、第3配線層M3または第2配線層M2の変形を防ぐことができるので、隣接する第3配線層M3間または隣接する第2配線層M2間での短絡を防ぐことができる。
図33は、続く製造工程における図30と同じ箇所の要部断面図である。第3配線層M3を覆う層間絶縁膜25を形成する。続いて、層間絶縁膜25の表面を平坦化し、洗浄処理した後、層間絶縁膜25にスルーホールTH3を形成する。このスルーホールTH3の内部にプラグ26を形成し、その後、前記第2配線層M2と同様に、アルミニウムを主配線材料とする第4配線層M4を形成する。
図34は、続く製造工程における図30と同じ箇所の要部断面図である。第4配線層M4の上層にプラズマCVD法で、例えば厚さ約50nm以下(例えば10nm程度)の高融点金属膜32、例えばタングステン膜を堆積する。前記高融点金属膜30と同様に、高融点金属膜32は、第4配線層M4または第4配線層M4とこれに繋がる他層の配線が帯電し、電荷が放電されても主配線材料であるアルミニウムの溶出を抑えて、第4配線層M4、第3配線層M3または第2配線層M2の変形を防ぐことができるので、隣接する第4配線層M4間、隣接する第3配線層M3間または隣接する第2配線層M2間での短絡を防ぐことができる。
図35は、続く製造工程における図30と同じ箇所の要部断面図である。第4配線層M4を覆う層間絶縁膜27を形成し、層間絶縁膜27にスルーホールTH4を形成した後、スルーホールTH4の内部にプラグ28を形成する。続いて、第4配線層M4の上層に層間絶縁膜27を介して第5配線層M5が形成される。さらにその上層にパッシベーション膜が形成されて、半導体装置を略完成させる。
このように、本実施の形態3では、電荷の蓄積による第2配線層M2、第3配線層M3または第4配線層M4からの放電が生じても、これら配線の側面に形成された高融点金属膜30,31,32が主配線材料であるアルミニウムの溶出を防ぎ、配線の変形を防ぐことができる。このことから、隣接する第2配線層M2間、隣接する第3配線層M3間または隣接する第4配線層M4間での短絡不良を抑制または防止することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態4では、以下のように、クランプダイオードDaの形成に加えて隣接する第2配線層M2、隣接する第3配線層M3および隣接する第4配線層M4間にボイドを形成する。以下、図36〜図38を参照しながら説明する。なお、第1配線層M1および層間絶縁膜21の形成工程までは、前記実施の形態1と同様であるためその説明を省略する。
図36は、前記実施の形態1の図14に続く製造工程であって半導体装置を示す半導体基板の要部断面図である。第2配線層M2を形成した後、第2配線層M2を覆う層間絶縁膜33を形成する。この時、隣接する第2配線層M2間を層間絶縁膜33で完全に埋め込まず、ボイド(void:空洞、空所または間隙)34を形成する。層間絶縁膜33は、例えばTEOSを用いたプラズマCVD法を用いて形成する。成膜処理時のTEOSの流量は、例えば1700sccm程度、温度は例えば400℃程度、圧力は例えば9Torr程度である。
気体の熱伝導率は固体の熱伝導率よりも2桁程度低いことから、隣接する第2配線層M2間にボイド34を設けることにより、温度上昇を抑えてフローティング配線となる第2配線層M2からのアルミニウムの溶出を防止し、第2配線層M2の変形を抑えることができる。
次に、層間絶縁膜33の表面を平坦化し、洗浄処理した後、層間絶縁膜33にスルーホールTH2を形成する。このスルーホールTH2の内部にプラグ24を形成し、その後、前記第2配線層M2と同様に、アルミニウムを主配線材料とする第3配線層M3を形成する。
図37は、続く製造工程における図36と同じ箇所の要部断面図である。第3配線層M3を覆う層間絶縁膜35を形成する。この時、前記層間絶縁膜33と同様に、隣接する第3配線層M3間を層間絶縁膜35で完全に埋め込まず、ボイド36を形成する。これにより、隣接する第3配線層M3間での温度上昇を抑えて第3配線層M3からのアルミニウムの溶出を防止し、第3配線層M3の変形を抑えることができる。
次に、層間絶縁膜35の表面を平坦化し、洗浄処理した後、層間絶縁膜35にスルーホールTH3を形成する。このスルーホールTH3の内部にプラグ26を形成し、その後、前記第2配線層M2と同様に、アルミニウムを主配線材料とする第4配線層M4を形成する。
図38は、続く製造工程における図36と同じ箇所の要部断面図である。第4配線層M4を覆う層間絶縁膜37を形成する。この時、前記層間絶縁膜33と同様に、隣接する第4配線層M4間を層間絶縁膜37で完全に埋め込まず、ボイド38を形成する。これにより、隣接する第4配線層M4間での温度上昇を抑えて第4配線層M4からのアルミニウムの溶出を防ぎ、第4配線層M4の変形を抑えることができる。
次に、層間絶縁膜37にスルーホールTH4を形成した後、スルーホールTH4の内部にプラグ28を形成する。続いて、第4配線層M4の上層に層間絶縁膜37を介して第5配線層M5が形成される。さらにその上層にパッシベーション膜が形成されて、半導体装置を略完成させる。
このように、本実施の形態4では、電荷の蓄積による第2配線層M2、第3配線層M3または第4配線層M4からの放電が生じても、隣接する第2配線層M2間、隣接する第3配線層M3間および隣接する第4配線M4間にそれぞれボイド34,36,38を設けて温度上昇を抑えることにより、配線材料の溶出を防ぎ、第2配線層M2、第3配線層M3および第4配線層M4の変形を防ぐことができる。このことから、隣接する第2配線層M2間、隣接する第3配線層M3間、隣接する第4配線層M4間での短絡不良を抑制または防止することができる。
(実施の形態5)
配線を覆う絶縁膜を形成し、この絶縁膜をドライエッチングにより加工して配線に達するコンタクトホールを形成する際、エッチング不足によるコンタクトホールの非導通不良が生ずることがある。その原因の一つに、配線のチャージ量に依存したエッチング速度の違いが考えられる。例えばグランド配線とフローティング配線とではチャージ量が異なるため、エッチング速度に違いが生じてしまう。
本実施の形態5では、以下のように、クランプダイオードを介してフローティング配線を基板1に接続して、グランド配線とフローティング配線とでのチャージ量の差を低減する。以下、図39および図40を参照しながら説明する。
図39は、クランプダイオードを介してフローティング配線を基板1に接続した半導体装置を示す半導体基板の要部断面図であり、第4配線層を覆う層間絶縁膜にドライエッチングによりビアを形成する工程を示す。
グランド配線GMは、第1配線層M1、第2配線層M2、第3配線層M3および第4配線層M4からなり、これら配線はプラグ22,24,26を介して電気的に接続されている。さらに、第1配線層M1はプラグ20を介して基板1に接続されており、グランド配線GMに電荷を蓄積することなく、基板1へ逃がすことができる。
フローティング配線FMは、第1配線層M1、第2配線層M2、第3配線層M3および第4配線層M4からなり、これら配線はプラグ22,24,26を介して電気的に接続されている。さらに、第1配線層M1はプラグ20を介してクランプダイオードDaのn+型半導体領域16aに接続されており、フローティング配線FMに一定以上の電荷が流れた場合、クランプダイオードDaのpn接合を破棄して、上記電荷を基板1へ逃がすことができる。このことから、第4配線層M4を覆う層間絶縁膜39にドライエッチングによりビア40を形成する際、フローティング配線FMとグランド配線GMとのチャージ量をほぼ同じとすることができるので、ビア40の導通不良を防ぐことができる。
図40は、クランプダイオードを介してフローティング配線を基板に接続しない半導体装置を示す半導体基板の要部断面図である。
フローティング配線FMaをクランプダイオードに接続せず、フローティングの状態のままで、第4配線層M4を覆う層間絶縁膜39にドライエッチングによりビア40を形成すると、フローティング配線FMaとグランド配線GMaとのチャージ量に差が生じて、ビア40の導通不良が生ずる。
このように、本実施の形態5では、フローティング配線FMおよびグランド配線GMを覆う層間絶縁膜39にドライエッチングにより、フローティング配線FMまたはグランド配線GMにそれぞれ達するビア40を形成する際、両者のチャージ量をほぼ同じとしてエッチング速度をほぼ同じとすることができるので、ビア40の導通不良を防ぐことができて、半導体装置の歩留まりおよび信頼性を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本実施の形態において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
フローティング配線をクランプダイオードに接続することにより、フローティング配線に一定以上の電荷が蓄積された場合、この電荷をクランプダイオードへ逃がして、フローティング配線から隣接する接地電位に接続されたグランド配線への放電を防ぐことができる。これにより、フローティング配線とグランド配線との隣接部におけるフローティング配線とグランド配線との間での短絡不良を抑制または防止することができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、特に、配線ピッチが0.4μm未満の配線構造を有する半導体装置の製造に適用することができる。
本実施の形態1である半導体装置を示す半導体基板の要部断面図である。 図1に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図2に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図3に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図4に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図5に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 本実施の形態1に用いたプラズマCVD装置の要部概略図である。 図6に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 本実施の形態1に用いたCMP装置の要部概略図である。 本実施の形態1に用いたブラシ洗浄処理装置の要部概略図である。 図8に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図9に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 本実施の形態1に用いたアンテナ比を説明する第1配線層の概略図である。 図12に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図14に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図15に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図16に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図17に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図18に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図19に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図20に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 図21に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 本実施の形態1である半導体装置を示す回路図である。 図22に続く製造工程における図1と同じ箇所の要部断面図である。 本実施の形態2である半導体装置を示す半導体基板の要部断面図である。 層間絶縁膜のシーケンスの一例を示す図である。 図25に続く製造工程における図25と同じ箇所の要部断面図である。 図27に続く製造工程における図25と同じ箇所の要部断面図である。 図28に続く製造工程における図25と同じ箇所の要部断面図である。 本実施の形態3である半導体装置を示す半導体基板の要部断面図である。 図30に続く製造工程における図30と同じ箇所の要部断面図である。 図31に続く製造工程における図30と同じ箇所の要部断面図である。 図32に続く製造工程における図30と同じ箇所の要部断面図である。 図33に続く製造工程における図30と同じ箇所の要部断面図である。 図34に続く製造工程における図30と同じ箇所の要部断面図である。 本実施の形態4である半導体装置を示す半導体基板の要部断面図である。 図36に続く製造工程における図36と同じ箇所の要部断面図である。 図37に続く製造工程における図36と同じ箇所の要部断面図である。 本実施の形態5である半導体装置を示す半導体基板の要部断面図である。 本発明者が検討した問題を説明するための半導体装置を示す製造工程中の要部断面図である。
符号の説明
1 半導体基板
1W 半導体ウエハ
2 素子分離領域
4 pウェル
5 nウェル
8 ゲート絶縁膜
9 キャップ絶縁膜
10 ゲート電極
11 n-型半導体領域
12 p-型半導体領域
13 スペーサ
14 n+型半導体領域
15 p+型半導体領域
16a n+型半導体領域
16b n+型半導体領域
17 絶縁膜
18 コンタクトホール
19 コンタクトホール
20 プラグ
21 層間絶縁膜
21a シリコン酸化膜
22 プラグ
23 層間絶縁膜
23a 第1絶縁膜
23b 第2絶縁膜
24 プラグ
25 層間絶縁膜
25a 第3絶縁膜
25b 第4絶縁膜
26 プラグ
27 層間絶縁膜
27a 第5絶縁膜
27b 第6絶縁膜
29 パッシベーション膜
30 高融点金属膜
31 高融点金属膜
32 高融点金属膜
33 層間絶縁膜
34 ボイド
35 層間絶縁膜
36 ボイド
37 層間絶縁膜
38 ボイド
39 層間絶縁膜
40 ビア
100 プラズマCVD装置
101 石英管容器
102 磁界コイル
103 原料ガス
200 CMP装置
201 研磨ヘッド部
202 研磨パッド
203 定盤
204 スラリー
205 コンディショナーディスク
300 洗浄処理装置
301 ステージ
302 ノズル
303 ブラシ保持部
M1 第1配線層
M2 第2配線層
M3 第3配線層
M4 第4配線層
M4a 第4配線層
M5 第5配線層
TH1 スルーホール
TH2 スルーホール
TH3 スルーホール
TH4 スルーホール
FM フローティング配線
FMa フローティング配線
GM グランド配線
GMa グランド配線
SC 半導体チップ
GA 論理部
ME メモリ部
BR ブラシ
P 異物

Claims (39)

  1. (a)半導体基板にクランプダイオードを形成する工程、
    (b)前記クランプダイオードを含む前記半導体基板上に第1配線を形成する工程、
    (c)前記第1配線上に第1絶縁膜を形成する工程、
    を有し、
    前記第1配線は前記クランプダイオードを介して前記半導体基板と接続することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法は、さらに
    (d)前記クランプダイオードを含む前記半導体基板上に前記第1配線と隣接する第2配線を形成する工程、
    を有し、
    前記第2配線は前記クランプダイオードを介さずに前記半導体基板と接続することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. (a)半導体基板に第1および第2クランプダイオードを形成する工程、
    (b)前記半導体基板にMISFETを形成する工程、
    (c)前記第1および第2クランプダイオード、ならびに前記MISFETを含む前記半導体基板上に第1および第3配線を形成する工程であって、前記MISFETのゲート電極と接続する前記第3配線を形成する工程、
    (d)前記第1および第3配線上に第1絶縁膜を形成する工程、
    を有し、
    前記第1配線は前記第1クランプダイオードを介して前記半導体基板と接続し、前記第3配線は前記第2クランプダイオードを介して前記半導体基板と接続することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法は、さらに
    (e)前記第1および第2クランプダイオードを含む前記半導体基板上に前記第1配線と隣接する第2配線を形成する工程、
    を有し、
    前記第2配線は前記第1および第2クランプダイオードを介さずに前記半導体基板と接続することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. (a)半導体基板にクランプダイオードを形成する工程、
    (b)前記クランプダイオードを含む前記半導体基板上に第1および第2配線を形成する工程であって、前記第1配線と隣接する位置に前記第2配線を形成する工程、
    (c)前記第1および第2配線に接するように第2絶縁膜を形成する工程、
    (d)前記第2絶縁膜上に第1絶縁膜を形成する工程、
    を有し、
    前記第1配線は前記クランプダイオードを介して前記半導体基板と接続し、前記第2絶縁膜の導電率を前記第1絶縁膜の導電率よりも高くなるように形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、少なくとも前記第1配線の側面に高融点金属膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項2、4または5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、前記第1配線と前記第2配線との間の前記第1絶縁膜にボイドを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、前記第1配線はフローティング状態であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法は、さらに
    (f)前記第1絶縁膜を化学的機械研磨法によって研磨する工程、
    を有し、
    前記(f)工程によって、前記第1配線に電荷が蓄積されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法は、さらに、
    (g)前記第1絶縁膜上を洗浄する工程、
    を有し、
    前記(g)工程によって、前記第1配線に電荷が蓄積されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、前記(g)工程には、不純物含有率が100ppm以下の純水を用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、前記第1絶縁膜はプラズマCVD法によって堆積され、前記第1絶縁膜の成膜時に、前記第1配線に電荷が蓄積されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、前記第1配線は、
    (i)前記半導体基板上に導体膜を堆積する工程、
    (ii)前記導体膜上にレジスト膜を形成する工程、
    (iii)前記レジスト膜をマスクにして前記導体膜をパターニングする工程、
    (iv)前記レジスト膜をアッシングする工程、
    によって形成され、
    前記(iv)工程によって、前記第1配線に電荷が蓄積されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、さらに前記(a)工程は、
    (a1)第1導電型の前記半導体基板を用意する工程、
    (a2)前記半導体基板に前記第1導電型の第2不純物領域を形成する工程、
    (a3)前記第2不純物領域よりも浅い領域に第2導電型の第1不純物領域を形成する工程、
    を有し、
    前記第1配線を前記第1不純物領域に接続することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項14記載の半導体装置の製造方法において、前記第1不純物領域と前記第2不純物領域との接合耐圧は、10V以上であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項14記載の半導体装置の製造方法において、前記第1導電型はp型の導電型であり、前記第2導電型はn型の導電型であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 請求項14記載の半導体装置の製造方法において、前記第1導電型はn型の導電型であり、前記第2導電型はp型の導電型であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、前記第1配線の配線長は500μm以上であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、前記第1配線の配線幅は0.4μm未満であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、前記第1配線はアルミニウムまたはアルミニウム合金を主配線材料とすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. (a)半導体基板に形成されたクランプダイオード、
    (b)前記クランプダイオードを含む前記半導体基板上に形成された第1配線、
    (c)前記第1配線上に形成された第1絶縁膜、
    を有し、
    前記第1配線は前記クランプダイオードを介して前記半導体基板に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  22. 請求項21記載の半導体装置は、さらに
    (d)前記クランプダイオードを含む前記半導体基板上に形成された第2配線であって、前記第1配線と隣接する位置に形成された前記第2配線、
    を有し、
    前記第2配線は前記クランプダイオードを介さずに前記半導体基板に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  23. (a)半導体基板に形成された第1および第2クランプダイオード、
    (b)前記半導体基板に形成されたMISFET、
    (c)前記第1および第2クランプダイオード、ならびに前記MISFETを含む前記半導体基板上に形成された第1および第3配線であって、前記MISFETのゲート電極に接続された前記第3配線、
    (d)前記第1および第3配線上に形成された第1絶縁膜、
    を有し、
    前記第1配線は前記第1クランプダイオードを介して前記半導体基板に接続され、前記第3配線は前記第2クランプダイオードを介して前記半導体基板に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  24. 請求項23記載の半導体装置は、さらに
    (e)前記第1および第2クランプダイオードを含む前記半導体基板上に形成された第2配線であって、前記第1配線と隣接する位置に形成された前記第2配線、
    を有し、
    前記第2配線は前記第1および第2クランプダイオードを介さずに前記半導体基板に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  25. (a)半導体基板に形成されたクランプダイオード、
    (b)前記クランプダイオードを含む前記半導体基板上に形成された第1および第2配線であって、前記第1配線と隣接する位置に形成された前記第2配線、
    (c)前記第1および第2配線に接するように形成された第2絶縁膜、
    (d)前記第2絶縁膜上に形成された第1絶縁膜、
    を有し、
    前記第1配線は前記クランプダイオードを介して前記半導体基板に接続され、前記第2絶縁膜の導電率を前記第1絶縁膜の導電率よりも高くなるように形成されていることを特徴とする半導体装置。
  26. 請求項25記載の半導体装置において、前記第2絶縁膜のシリコンの含有量が、前記第1絶縁膜のシリコンの含有量よりも多いことを特徴とする半導体装置。
  27. 請求項26記載の半導体装置において、前記第2絶縁膜はシリコンリッチな酸化シリコン膜からなることを特徴とする半導体装置。
  28. 請求項26記載の半導体装置において、前記第2絶縁膜は少なくともシリコン、酸素および窒素を有することを特徴とする半導体装置。
  29. 請求項28記載の半導体装置において、前記第2絶縁膜は酸窒化シリコン膜からなることを特徴とする半導体装置。
  30. 請求項21〜25のいずれか1項に記載の半導体装置において、少なくとも前記第1配線の側面に形成された高融点金属膜を有することを特徴とする半導体装置。
  31. 請求項22、24または25のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記第1配線と前記第2配線との間の前記第1絶縁膜に形成されたボイドを有することを特徴とする半導体装置。
  32. 請求項21、22または25のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記クランプダイオードは、
    (a1)第1導電型の前記半導体基板、
    (a2)前記半導体基板に形成された前記第1導電型の第2不純物領域、
    (a3)前記第2不純物領域よりも浅い領域に形成された第2導電型の第1不純物領域、
    を有し、
    前記第1配線は前記第1不純物領域に接続していることを特徴とする半導体装置。
  33. 請求項23または24記載の半導体装置において、前記第1および第2クランプダイオードは、
    (a1)第1導電型の前記半導体基板、
    (a2)前記半導体基板に形成された前記第1導電型の第2不純物領域、
    (a3)前記第2不純物領域よりも浅い領域に形成された第2導電型の第1不純物領域、
    を有し、
    前記第1配線は前記第1不純物領域に接続していることを特徴とする半導体装置。
  34. 請求項32または33記載の半導体装置において、前記第1不純物領域と前記第2不純物領域との接合耐圧は10V以上であることを特徴とする半導体装置。
  35. 請求項32または33記載の半導体装置において、前記第1導電型はp型の導電型であり、前記第2導電型はn型の導電型であることを特徴とする半導体装置。
  36. 請求項32または33記載の半導体装置において、前記第1導電型はn型の導電型であり、前記第2導電型はp型の導電型であることを特徴とする半導体装置。
  37. 請求項21〜25のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記第1配線の配線長は500μm以上であることを特徴とする半導体装置。
  38. 請求項21〜25のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記第1配線の配線幅は0.4μm未満であることを特徴とする半導体装置。
  39. 請求項21〜25のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記第1配線はアルミニウムまたはアルミニウム合金を主配線材料とすることを特徴とする半導体装置。
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