JP2005340532A - 放熱器 - Google Patents

放熱器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005340532A
JP2005340532A JP2004158280A JP2004158280A JP2005340532A JP 2005340532 A JP2005340532 A JP 2005340532A JP 2004158280 A JP2004158280 A JP 2004158280A JP 2004158280 A JP2004158280 A JP 2004158280A JP 2005340532 A JP2005340532 A JP 2005340532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
channel
heat
heat receiving
flow path
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004158280A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiro Konosu
直広 鴻巣
Masato Takahashi
正人 高橋
Atsushi Yanase
淳 梁瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric Systems Co Ltd
Priority to JP2004158280A priority Critical patent/JP2005340532A/ja
Publication of JP2005340532A publication Critical patent/JP2005340532A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

【課題】 放熱器用の冷却水循環装置の大型化を招かないように冷却性能を向上させること。
【解決手段】 給水口5から放熱フィン212が形成された最下層の給水側水路211を通って連通穴210を介して最上層の冷却水路221へ抜け、この流路221に形成された放熱フィン220を通って排水口14へ至る従来技術による第1の水路の他に、給水口5から第2の給水側水路203を通って連通穴205を介して第2の冷却水路207へ抜け、この上側の流路207から排水口14へ至る第2の水路を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高出力LD(レーザーダイオード)アレイ等の高熱を発生する装置に適用される水冷式の放熱器に関する。
この種の従来技術として、例えば図8及び図9に示す高出力LDアレイ用の放熱器がある。ここで、図8は、放熱器4全体の縦断面図、図9(a)は図8に示すA1−A2から見た上受熱体3の下面図、(b)はB1−B2から見た中受熱体2の平面図、(c)はC1−C2から見た下受熱体1の平面図、(d)はD1−D2から見た中受熱体2の下面図である。
高出力のLDアレイ11は、発熱密度が数十〜数百W/cm程度と大きいため、LDアレイ11の温度上昇によりレーザー出力、効率、発信波長、素子寿命に大きな影響を与える。従って、LDアレイ11で発生した熱をいかに除去するかが非常に重要な課題になる。
また、このLDアレイ11の大きさが長さ10mm×幅1〜1.5mm程度と上受熱体3との接触面積が非常に小さく、空冷式では温度上昇が押えきれないため、この種の放熱器4では内部に水路を設け水冷式の放熱を行っている。
この放熱器4の水路は、図9(a)に示す上面水路、(b)に示す中面水路、(c)に示す下面水路が設けられた3層の構造となっている。
このような構造の放熱器4の動作を、図8及び図9を参照して説明する。
受熱体1の給水口5に導かれた冷却水は、実線矢印で示すように、下面水路6を通り、放熱フィン8の間を通り、受熱体2の貫通した連通穴9に導かれる。この際、給水側の圧力損失を低減させるために受熱体2の下面部に座グリ部18を設け、流路断面積を拡大させている。上記の冷却水は、受熱体3の放熱フィン10の間の流路部に到達し、更に、受熱体3のLDアレイ11が接合されている部分の下面に垂直に当たる。これによってLDアレイ11の冷却効率が向上する。その垂直に当たった冷却水は、更に上面水路12を通って排水部13に到達し、排水穴14から放熱器4の外へ排出される。この際、排水側の圧力損失を低減させるために、受熱体2の下流部に連通穴15を設けている。
尚、受熱体1,2,3は、熱伝導が良好な金属材料を用いて製作され、各受熱体1〜3は半田等で気密かつ熱伝導良好な状態に接合されている。
この種の従来の放熱器として、例えば特許文献1及び特許文献2に記載のものがある。
WO00/11922号公報 特開平8−139479号公報
ところで、従来の放熱器においては、放熱フィン10の構造を、LDアレイ11で発生した熱を上受熱体3で受熱し、板厚方向に熱伝導させ、LDアレイ11の2〜3倍程度の長さに設計した放熱フィン10に導かせている。また、上受熱体3に設けられた放熱フィン10だけでは、放熱量が充分でないため、中受熱体2の隔壁16に熱伝導させ、更に下受熱体1に設けた放熱フィン8に熱伝導させることによって、放熱量を増加させる構造としている。
このような放熱フィン10の構造では、高出力のLDアレイ11を用いた場合、LDアレイ11からの熱が放熱フィン10だけではで充分に熱交換されないため、破線矢印で示すように、熱伝導により中受熱体2の肉厚部19に到達する。このとき肉厚部19には水路が無いため、その内部を熱が伝導して中受熱体2の下面まで到達し、更に、下受熱体1の放熱フィン8に熱伝導し、そこで冷却水により熱交換される。
しかし、肉厚部19には水路がないため内部を熱が伝導するが、内部での伝導時の熱抵抗は大きいので、なかなか熱が放熱フィン8まで到達できず、この結果、LDアレイ11で発生した熱が充分に冷却できないことになる。
また、中受熱体2の先端部にある連通穴9の周辺でも冷却水による熱交換が行われているが、ここでの熱交換は、上受熱体1の直上からの伝熱量が多いため、その直上からの熱の交換に費やされている。このため、肉厚部19に伝導する熱を補助的に冷却する効果は期待できない。
また、放熱フィン8,11を微細に設けると放熱効果は向上するが、圧力損失も大幅に上昇するので、冷却水循環装置が大型化することになる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、放熱器用の冷却水循環装置の大型化を招かないように冷却性能を向上させることができる放熱器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1による放熱器は、熱を受け取る板状の受熱体が複数積層されて接合され、このうち最上層の受熱体の上面に熱を発生する発熱体が接合され、この発熱体の下方側にあって、中間層の受熱体と上下で接合する最上層及び最下層の双方の受熱体との接合面に、前記発熱体の熱を放熱するための櫛歯状を成す放熱フィンがフィン間に冷却水の流路を伴って形成され、その流路が中間層の受熱体に形成された連通穴を介して連通されると共に最下層の受熱体の給水口及び排水口に連通されることによって、給水口から放熱フィンが形成された最下層の流路を通って連通穴を介して最上層の流路へ抜け、この流路に形成された放熱フィンを通って排水口へ至る第1の水路を有する放熱器において、前記中間層を少なくとも受熱体を3層積層して形成し、この3層のうち中間の受熱体の上下層との接合面に冷却水の流路を形成し、この形成された上側と下側の流路を連通穴を介して連通し、前記下側の流路を前記給水口に連通し、前記上側の流路を前記排水口に連通することによって、前記給水口から前記下側の流路を通って連通穴を介して前記上側の流路へ抜け、この上側の流路から前記排水口へ至る第2の水路を形成したことを特徴とする。
この構成によれば、従来の1系統の水路(第1の水路)に加え、第1の水路と同じ給水口から流入した冷却水が別の流路を通って第1の水路と同じ排水口へ流れる第2の水路を形成したので、従来の1経路の水路の場合と比べて放熱面積を拡大することができ、これによって発熱体から発生する熱をより効率良く放熱することができる。
また、本発明の請求項2による放熱器は、請求項1において、前記第1の水路において、前記給水口から前記最下層の流路を通って連通穴へ至る流路と、その連通穴から前記最上層の流路を通って前記排水口へ至る流路とにおける冷却水の流れ方向が反対方向となるようにし、前記第2の水路において、前記給水口から前記下側の流路を通って連通穴へ至る流路と、その連通穴から前記上側の流路を通って前記排水口へ至る流路とにおける冷却水の流れ方向が反対方向となるようにしたことを特徴とする。
この構成によれば、第1の水路と第2の水路とにおいて、冷却水が給水口から流路を通って連通穴へ流れ、この流れと逆方向に連通穴から別の流路を通って排水口へ流れるように水路が形成されているので、放熱器内に形成される水路の長さが長くなる。従って、放熱面積を拡大することができるので、発熱体から発生する熱をより効率良く放熱することができる。
また、本発明の請求項3による放熱器は、請求項2において、前記第1の水路において、前記連通穴から前記最上層の流路を通って前記排水口へ至る流路に加え、前記最上層の流路の途中で分流して前記排水口へ至る流路を形成し、前記第2の水路において、前記連通穴から前記上側の流路を通って前記排水口へ至る流路に加え、前記上側の流路の途中で分流して前記排水口へ至る流路を形成したことを特徴とする。
この構成によれば、第1の水路と第2の水路において、分流した水路を設けたので、より水路の断面積が拡大し、これによって水路の圧力損失を大幅に改善することができる。
また、本発明の請求項4による放熱器は、請求項3において、前記第1及び第2の水路における前記分流する位置と、この分流位置から前記排水口までの長さを各流路で略等しくすると共に、各流路の内径を略等しくしたことを特徴とする。
この構成によれば、第1及び第2の水路の途中で分流して形成した各流路の圧力損失が略等しくなるので、安定的に冷却水を流すことができる。
また、本発明の請求項5による放熱器は、請求項1から4の何れか1項において、前記3層のうち中間の受熱体の上下層との接合面に、フィン間に前記上側の流路と前記下側の流路とに連通する冷却水の流路を伴う櫛歯状の放熱フィンを形成したことを特徴とする。
この構成によれば、最上層及び最下層の放熱フィンに加え、中間層にも上下位置に放熱フィンを形成したので、より放熱面積を拡大することができ、これによって発熱体からの熱をより効率良く放熱することができる。
また、本発明の請求項6による放熱器は、請求項1から5の何れか1項において、前記第1及び第2の水路における流路の内径を略等しくし、前記放熱フィンの長さを略等しくしたことを特徴とする。
この構成によれば、第1及び第2の水路における圧力損失が略等しくなるので、安定的に冷却水を流すことができる。
以上説明したように本発明の放熱器によれば、放熱器用の冷却水循環装置の大型化を招かないように冷却性能を向上させることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。但し、本明細書中の全図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適時省略する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る放熱器100の全体の縦断面図である。
図2は、図1に示す放熱器100の第1の受熱体101の構造を示し、(a)は第1の受熱体101の平面図、(b)は第1の受熱体101を(a)のE1−E2線で切断した際の断面図、(c)は第1の受熱体101の下面図である。
図3は、図1に示す放熱器100の第2の受熱体102の構造を示し、(a)は第2の受熱体102の平面図、(b)は第2の受熱体102を(a)のF1−F2線で切断した際の断面図である。
図4は、図1に示す放熱器100の第3の受熱体103の構造を示し、(a)は第3の受熱体103の平面図、(b)は第3の受熱体103を(a)のG1−G2線で切断した際の断面図、(c)は第3の受熱体103の下面図である。
図5は、図1に示す放熱器100の第4の受熱体104の構造を示し、(a)は第4の受熱体104の平面図、(b)は第4の受熱体104を(a)のH1−H2線で切断した際の断面図である。
図6は、図1に示す放熱器100の第5の受熱体105の構造を示し、(a)は第5の受熱体105の平面図、(b)は第5の受熱体105を次の(c)のI1−I2線で切断した際の断面図、(c)は第5の受熱体105の下面図である。
本実施の形態の放熱器100は、前述の「背景技術」で説明した従来技術の中受熱体に相当する受熱体を少なくとも3分割し、これらを上下受熱体と合わせて、最下層から順に受熱体101、102、103、104、105と5層以上で構成してある。本実施の形態では、第1〜第5の受熱体101〜105による5層構造とした。また、放熱器100の製造時には、最下層から上方向に順次積層されて熱的に接合される。
ここで、本実施の形態の放熱器100の特徴を、分かり易くするため、図7に示す概念図を参照して説明する。
実線矢印で示すように、給水口5から導かれた冷却水は、第1の給水側水路211と第2の給水側水路203とにそれぞれ分流して流れる。各給水側水路211,203は、圧力損失をほぼ等しくするため流路断面積や形状は等しくされている。
第1の給水側水路211に流入した冷却水は連通穴210を通って第1の冷却水路221へ導かれ、第2の給水側水路203に流入した冷却水は連通穴205を通って第2の冷却水路207へ導かれる。ここで、LDアレイ11からの熱は、破線矢印で示すように、放熱器100内を伝導し、第1及び第2の給水側水路211,203に設けられた放熱フィン212,204と、第1及び第2の冷却水路221,207に設けられた放熱フィン220,206とによって冷却水と熱交換される。
この熱交換された冷却水は、第1及び第2の冷却水路221,207を通り、これら冷却水路221,207が分岐された第1〜第4の排水側水路221,301,209,213を通って排水口14から外部へ排水される。但し、第1〜第4の排水側水路221,301,209,213は、断面積や寸法を等しくして圧力損失が合わされている。
このように、給水側を2層とし、排水側を4層とすることで、流路断面積の増大により圧力損失を著しく低減させてある。また、放熱効果も、上層に2段の放熱フィン220,206、下層に2段の放熱フィン212,204を設けて従来技術の2倍となるようにして、冷却効率の著しい向上と、温度上昇の低減を図っている。
次に、図1〜図6に戻って放熱器100の構成を説明する。
第1の受熱体101は、給水口5と排水口14とを具備し、上面に、給水口5に連通した第1の給水側水路211と、この第1の冷却水路221にフィン間の冷却水の流路が連通する放熱フィン212と、排水口14に連通した第4の排水側水路213とを設けて構成した。
第2の受熱体102は、第1の受熱体101と当節し、第1の受熱体101の放熱フィン212のフィン間の先端部分201に連通する連通穴20を設け、また、給水口216、排水口214及び連通穴215を設けて構成した。
第3の受熱体103は、第2の受熱体102との当節面に、第2の給水側水路203と、この第2の給水側水路203にフィン間の冷却水の流路が連通する放熱フィン204と、第3の排水側水路209とを設け、第4の受熱体104との当節面に、第2の冷却水路207と、この第2の冷却水路207にフィン間の冷却水の流路が連通する放熱フィン206と、第2の排水側水路301とを設け、更に第1の給水側水路211と第1の冷却水路221とを連通する連通穴210と、第2の給水側水路203と第2の冷却水路207とを、放熱フィン204,206の先端部を通って連通する連通穴205と、第2の冷却水路207と第3の排水側水路209とを連通する連通穴208と、排水口300とを設けて構成した。但し、連通穴210は、第2の受熱体102に設けられた連通穴20及び第4の受熱体104に設けられた連通穴218と、上下で一致するように位置合わせが行われている。
第4の受熱体104は、連通穴218と、第5の受熱体105の第1の冷却水路221と第3の受熱体103の第2の排水側水路301とを連通する連通穴217と、排水口219とを設けて構成した。
第5の受熱体105は、第4の受熱体104との当節面に、先端部が排水部222となる第1の冷却水路221(第1の排水側水路221と共用)と、この第1の冷却水路221にフィン間の冷却水の流路が連通し、且つそのフィン間の流路先端部233が第4の受熱体104の連通穴218に連通する放熱フィン220とを設けて構成した。
次に、このような構造の放熱器100による放熱動作を説明する。
図示せぬ冷却水循環装置から第1の受熱体101の給水口5に導かれた冷却水は、第1の給水側水路211を通り放熱フィン212に到達すると共に、第2の受熱体102に設けられた給水口216を抜け第2の給水側水路203を通って放熱フィン204に到達する。
ここで、各放熱フィン212,204は、LDアレイ11からの熱を効率良く放熱させる為に複数個設けてあるが、放熱フィン212,204の長さL1,L2によって圧力損失が異なってくるので、必要な性能に合わせて適宜調整してやれば良い。
また、放熱フィン212,204は、LDアレイ11からの放熱作用としての役目の他に、連通穴210,205を介して、LDアレイ11の直接の受熱体で第5の受熱体105に設けられた放熱フィン220に冷却水を勢い良く噴出させて熱交換効率を良くさせるための役目も持たせている。このため、放熱フィン212,204を微細な間隔で設置し且つその長さL1,L2を発熱体であるLDアレイ11の長さよりも3〜5倍程度長く設定している。
冷却水は、放熱フィン212,204のフィン間に流入すると、上記のように微細で且つ長く設置されているため放熱フィン212,204出口側での圧力損失が大きくなり、これによって連通穴210,205及び上方の放熱フィン206,220に流入する時の流速が著しく向上し、熱伝達性能を改善し温度上昇を低減させることが可能になっている。
また、勢い良く噴出された冷却水は、第5の受熱体105及び第3の受熱体103に設けられた放熱フィン220,206に流入する。ここでもLDアレイ11からの熱を効率良く熱交換し、第1の冷却水路221と第2の冷却水路207を通る。
ここで、第5の受熱体105に設けられた放熱フィン220の長さL3は、LDアレイ11の長さよりも著しい長さは余り必要とせず約2倍程度としている。この理由は、熱が板の面に沿った方向には熱伝導し難く、板厚方向に熱伝導し易い性質であるため、LDアレイ11の長さよりもやや長ければ充分に放熱効果を奏することが可能となる。言い換えれば、必要以上に放熱フィン220を長くしても無駄に圧力損失を大きくするだけで、放熱効果にはあまり作用しない。
また、放熱フィン206のフィン長L4は、本実施の形態では下方に配置される放熱フィン202の長さL2(又はL1)とほぼ同等としている。この長さL2は、第1及び第2の給水側水路211,203の全体の圧力損失がほぼ等しくなるように調整してあるので、L4をL2に合わせてある。
LDアレイ11の直下を通り放熱フィン220,206で熱交換された冷却水は、第1及び第2の冷却水路221,207を通って排水口14へと向う。この際、第2の冷却水路207まで到達した冷却水は、連通穴208を抜けて第3の排水側水路209へ流入して排水口300,214,14を経て外部へ排出される。
また、連通穴208は、第2の受熱体102の連通穴215を介して第4の排水側水路213に連通されているので、冷却水は、その水路を通って排水口14より外部へ排出される。ここで、排水側の水路を2分割しているので圧力損失が大幅に低減される。
一方、第1の冷却水路221を通る冷却水は、そのまま排水部222に達し、排水口219,300,214,14を経て外部へ排出されると共に、連通穴217を抜けて第2の排水側水路301を通り、排水口300,214,14を経て外部へ排出される。これらの流路でも、排水側の水路を2分割しているので圧力損失が大幅に低減される。
以上説明したように本実施の形態の放熱器100によれば、給水口5から放熱フィン212が形成された最下層の給水側水路211を通って連通穴210を介して最上層の冷却水路221へ抜け、この流路221に形成された放熱フィン220を通って排水口14へ至る従来技術による第1の水路の他に、給水口5から第2の給水側水路203を通って連通穴205を介して第2の冷却水路207へ抜け、この上側の流路207から排水口14へ至る第2の水路を形成した。
これによって、従来の1経路の水路の場合と比べて放熱面積を拡大することができるので、LDアレイ11から発生する熱をより良く放熱することができる。
また、第1及び第2の水路に設けた水路の経路や寸法等を略合わせているので、下段の水路と上段の水路とも流速が等しくなり、略同等の熱交換性能を得ることができると共に、圧力損失を大幅に低減させることができる。更に排水口周辺の水路は第1及び第2の水路をそれぞれ2分割しているので圧力損失の更なる低減効果が可能となる。
更に、この種の放熱器は、熱伝導の良い銅(Cu)を用いているためにLDアレイ11と熱膨張率が異なり熱ストレスを受けることが指摘されており、この対策として、モリブデン(Mo)やタングステン(W)を受熱体間に挿入することが知られている。一般的にMoやWは材料硬度が高く加工し難いため、放熱フィン等の複雑な加工を施すことが困難であるが、本実施の形態では、第2及び第4の受熱体102,104に、Mo、Wを用いれば、それらは板厚が薄く(0.1mm程度)形状が単純なのでプレス加工等で比較的容易に加工することができる。
なお、本実施の形態の放熱器100の具体的な効果として、従来と同じ外形寸法で熱抵抗14%低減、圧力損失58%低減という著しい改善効果が得られている。
また、本発明の放熱フィン212,204,206,220の配置は、櫛歯位置を上層から下層まで合わせているが、図示は省略するが放熱フィン櫛歯部を交互に千鳥配置したものも放熱手段として有効であり、この種従来技術に比べ熱抵抗が21%低減、圧力損失が58%低減するといった大きな効果が得られている。
更に、第1や第3の受熱体101,103のように、長い放熱フィン212,204,206を形成する場合、プレス等では変形し易く加工は難しいが、エッチング等を用いれば長い放熱フィンも容易に且つ量産性良く製作することが可能であり、低コストで低熱抵抗な放熱器を提供することができる。
従って、上記のことから本実施の形態の放熱器100によれば、上記のことから放熱器用の冷却水循環装置の大型化を招かないように冷却性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る放熱器の全体の縦断面図である。 図1に示す放熱器100の第1の受熱体101の構造を示し、(a)は第1の受熱体101の平面図、(b)は第1の受熱体101を(a)のE1−E2線で切断した際の断面図、(c)は第1の受熱体101の下面図である。 図1に示す放熱器100の第2の受熱体102の構造を示し、(a)は第2の受熱体102の平面図、(b)は第2の受熱体102を(a)のF1−F2線で切断した際の断面図である。 図1に示す放熱器100の第3の受熱体103の構造を示し、(a)は第3の受熱体103の平面図、(b)は第3の受熱体103を(a)のG1−G2線で切断した際の断面図、(c)は第3の受熱体103の下面図である。 図1に示す放熱器100の第4の受熱体104の構造を示し、(a)は第4の受熱体104の平面図、(b)は第4の受熱体104を(a)のH1−H2線で切断した際の断面図である。 図1に示す放熱器100の第5の受熱体105の構造を示し、(a)は第5の受熱体105の平面図、(b)は第5の受熱体105を次の(c)のI1−I2線で切断した際の断面図、(c)は第5の受熱体105の下面図である。 図1に示す放熱器の全体の概念図である。 従来の放熱器の全体の縦断面図である。 従来の放熱器の構造を示し、(a)は図8に示すA1−A2から見た上受熱体3の下面図、(b)はB1−B2から見た中受熱体2の平面図、(c)はC1−C2から見た下受熱体1の平面図、(d)はD1−D2から見た中受熱体2の下面図である。
符号の説明
5 給水口
11 LDアレイ
14,214,219,300 排水口
100 放熱器
101 第1の受熱体
102 第2の受熱体
103 第3の受熱体
104 第4の受熱体
105 第5の受熱体
203 第2の給水側水路
204,206,212,220 放熱フィン
20,205,208,210,215,218 連通穴
207 第2の冷却水路
211 第1の給水側水路
221 第1の冷却水路(第1の排水側水路)
301 第2の排水側水路
209 第3の排水側水路
213 第4の排水側水路
222 排水部
201,223 フィン間の流路先端部
L1,L2,L3,L4 放熱フィンの長さ

Claims (6)

  1. 熱を受け取る板状の受熱体が複数積層されて接合され、このうち最上層の受熱体の上面に熱を発生する発熱体が接合され、この発熱体の下方側にあって、中間層の受熱体と上下で接合する最上層及び最下層の双方の受熱体との接合面に、前記発熱体の熱を放熱するための櫛歯状を成す放熱フィンがフィン間に冷却水の流路を伴って形成され、その流路が中間層の受熱体に形成された連通穴を介して連通されると共に最下層の受熱体の給水口及び排水口に連通されることによって、給水口から放熱フィンが形成された最下層の流路を通って連通穴を介して最上層の流路へ抜け、この流路に形成された放熱フィンを通って排水口へ至る第1の水路を有する放熱器において、
    前記中間層を少なくとも受熱体を3層積層して形成し、この3層のうち中間の受熱体の上下層との接合面に冷却水の流路を形成し、この形成された上側と下側の流路を連通穴を介して連通し、前記下側の流路を前記給水口に連通し、前記上側の流路を前記排水口に連通することによって、前記給水口から前記下側の流路を通って連通穴を介して前記上側の流路へ抜け、この上側の流路から前記排水口へ至る第2の水路を形成した
    ことを特徴とする放熱器。
  2. 前記第1の水路において、前記給水口から前記最下層の流路を通って連通穴へ至る流路と、その連通穴から前記最上層の流路を通って前記排水口へ至る流路とにおける冷却水の流れ方向が反対方向となるようにし、
    前記第2の水路において、前記給水口から前記下側の流路を通って連通穴へ至る流路と、その連通穴から前記上側の流路を通って前記排水口へ至る流路とにおける冷却水の流れ方向が反対方向となるようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の放熱器。
  3. 前記第1の水路において、前記連通穴から前記最上層の流路を通って前記排水口へ至る流路に加え、前記最上層の流路の途中で分流して前記排水口へ至る流路を形成し、
    前記第2の水路において、前記連通穴から前記上側の流路を通って前記排水口へ至る流路に加え、前記上側の流路の途中で分流して前記排水口へ至る流路を形成した
    ことを特徴とする請求項2に記載の放熱器。
  4. 前記第1及び第2の水路における前記分流する位置と、この分流位置から前記排水口までの長さを各流路で略等しくすると共に、各流路の内径を略等しくした
    ことを特徴とする請求項3に記載の放熱器。
  5. 前記3層のうち中間の受熱体の上下層との接合面に、フィン間に前記上側の流路と前記下側の流路とに連通する冷却水の流路を伴う櫛歯状の放熱フィンを形成した
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の放熱器。
  6. 前記第1及び第2の水路における流路の内径を略等しくし、前記放熱フィンの長さを略等しくした
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の放熱器。
JP2004158280A 2004-05-27 2004-05-27 放熱器 Pending JP2005340532A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004158280A JP2005340532A (ja) 2004-05-27 2004-05-27 放熱器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004158280A JP2005340532A (ja) 2004-05-27 2004-05-27 放熱器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005340532A true JP2005340532A (ja) 2005-12-08

Family

ID=35493745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004158280A Pending JP2005340532A (ja) 2004-05-27 2004-05-27 放熱器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005340532A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010109079A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Aisin Aw Co Ltd 発熱体冷却装置
JP2014096527A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Hamamatsu Photonics Kk ヒートシンク
WO2022250382A1 (ko) * 2021-05-27 2022-12-01 주식회사 아모그린텍 히트싱크 일체형 세라믹 기판 및 그 제조방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010109079A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Aisin Aw Co Ltd 発熱体冷却装置
JP2014096527A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Hamamatsu Photonics Kk ヒートシンク
WO2022250382A1 (ko) * 2021-05-27 2022-12-01 주식회사 아모그린텍 히트싱크 일체형 세라믹 기판 및 그 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4608641B2 (ja) パワーモジュール用ヒートシンク
JP5332115B2 (ja) パワー素子搭載用ユニット
CN110957632B (zh) 一种改善半导体激光阵列光谱半宽的微通道热沉
JP2003008273A (ja) 冷却装置及び光源装置
JP2011134979A (ja) 液体冷却式ヒートシンク
JP2010123881A (ja) コールドプレート
JP2009152455A (ja) 半導体冷却構造
JP2009266937A (ja) 積層型冷却器
JP4941398B2 (ja) 積層型冷却器
JP5145981B2 (ja) 部品冷却構造
CN113597202A (zh) 一种冷板和电子设备
JP2008311282A (ja) ヒートパイプ式冷却器
JP2005340532A (ja) 放熱器
CN105305225B (zh) 一种半导体激光器冷却热沉装置
TWI729421B (zh) 二極體雷射器配置以及製造二極體雷射器配置之方法
JP2008300447A (ja) 放熱装置
JP2008294128A (ja) 液冷式冷却器とその製造方法
JP4305253B2 (ja) 放熱器
JP6510817B2 (ja) モータの冷却構造およびこれを備えた溶接トーチユニット
JP2005340533A (ja) 放熱器
JP2005294768A (ja) 放熱器
JP4984955B2 (ja) パワー素子搭載用ユニット及びパワー素子搭載用ユニットの製造方法並びにパワーモジュール
JP2005203560A (ja) 放熱器
JP2005166789A (ja) 放熱器
JP2005209874A (ja) 放熱器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090515

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A02 Decision of refusal

Effective date: 20091020

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02