JP2005339977A - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】低光束調光点灯時の干渉ちらつきを低減する。
【解決手段】低光束調光域において近接する2つの放電灯3A,3Bに干渉によるちらつきが発生した場合、放電灯3A,3Bの等価抵抗値がちらつきとともに変動し、その変動が出力検出部6の検出信号にも表れる。検出信号が変動すると、フィードバック制御回路7により検出信号と調光信号の電位差をなくす方向へインバータ回路1の駆動周波数が調整される。故に、2つの放電灯3A,3Bにちらつきが発生している状況下において、各放電灯点灯装置のフィードバック制御回路7が上記フィードバック制御を行った場合、各々のインバータ回路1の駆動周波数は互いに相反する方向へ調整されることになるから、2つの放電灯3A,3Bの点灯周波数の差が大きくなって干渉によるちらつきを低減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放電灯を調光する放電灯点灯装置に関し、特に低光束点灯時に周期的なパルス電圧を放電灯に印加する放電灯点灯装置、並びにかかる放電灯点灯装置を用いた照明器具に関するものである。
例えば、蛍光灯に代表される放電灯を調光する放電灯点灯装置としては、商用交流電源の低周波の交流電力をインバータ回路を用いて高周波の交流電力に変換して放電灯に供給し、インバータ回路から放電灯への供給電力を調整することで放電灯を調光するものが一般的となっている。このような放電灯点灯装置においては、放電灯への供給電力を低下させたときに放電灯の点灯状態が不安定となり、ちらつきや立ち消えなどの現象が発生する虞があるため、低光束の調光点灯時においても上記現象が発生しない安定した調光性能を得ることが要求されている。
このような要求に応えるため、例えば特許文献1に記載された従来例では、放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回路を備え、外部から入力する調光信号に応じて調光制御部が高周波電源回路を制御して放電灯への供給電力を調整することで放電灯の調光を行うともに、ランプ動作ポイント切換制御部により放電灯に供給する高周波電力を周期的に変化させてパルス状の高電圧を放電灯に印加することで、低光束点灯時にも放電灯を安定に点灯するようにしている。また、低光束点灯時に放電灯に印加するパルス状の高電圧(以下、「パルス電圧」と略す)の振幅が回路部品の定数(例えば、インダクタンス値や容量値など)のばらつきによって低下することがないように、パルス電圧の振幅を検出し、検出した振幅が所望の値となるように高周波電源回路(インバータ回路)の駆動周波数を補正するようにした放電灯点灯装置も提案されている(特許文献2参照)。
特開平6−76979号公報 特開2003−197391号公報
上述のようにパルス状の高電圧(以下、「パルス電圧」と略す)を放電灯に印加する従来例においては、パルス電圧を周期的に印加することで放電灯の光出力も同じ周期で変化するので、かかる光出力の変化が十分に平均化されて人の目にちらつきとして感じられない程度の短い周期でパルス電圧を印加する必要がある。しかしながら、近接して配置された複数(例えば、2つ)の放電灯を各々上記従来例の放電灯点灯装置により個別に点灯させた場合、近接した放電灯同士が容量結合し、2台の放電灯点灯装置におけるパルス電圧の周期やインバータ回路の駆動周波数がばらつきによりずれたときに、互いに容量結合した複数の放電灯間に生じる電位差が低周波で変動し、放電灯間において低周波の干渉ビート(ちらつき)が発生することがある。このような現象は特に調光比(定格点灯時における基準面の照度を100%としたときの照度比)が3%以下というような低光束の調光点灯時においてより顕著になる。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、低光束調光点灯時の干渉ちらつきを低減した放電灯点灯装置及び照明器具を提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、直流電力を交流電力に変換して放電灯に供給する電力変換手段と、電力変換手段の交流出力を調整することによって放電灯を調光する調光手段と、調光手段により電力変換手段の交流出力を減少させて放電灯の調光比を低下させたときに電力変換手段の交流出力にパルス電圧を重畳するパルス電圧重畳手段と、インピーダンス素子を介して放電灯に直流電圧を印加する直流電圧印加手段と、放電灯に印加される直流電圧若しくは前記インピーダンス素子の両端電圧を検出する検出手段と、該検出手段の検出電圧に応じて前記電力変換手段を制御することにより交流電力の周波数を調整する周波数調整手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、近接して配置された複数の放電灯をそれぞれ調光点灯する場合、放電灯同士の干渉によりちらつきなどの不安定現象が発生したときには、検出手段で放電灯に印加される直流電圧若しくは前記インピーダンス素子の両端電圧を検出することにより放電灯の状態を検出し、その検出電圧に応じて周波数調整手段が放電灯へ供給する交流電力の周波数を調整しているため、干渉の原因となる放電灯の点灯周波数を変化させてちらつきを低減することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、直流電圧を1乃至複数のスイッチング素子でスイッチングすることにより高周波電圧に変換するインバータ回路、該インバータ回路の出力端間に設けられて放電灯に共振電圧を印加する共振回路を具備した前記電力変換手段と、前記検出手段の検出電圧が増大するにしたがって前記インバータ回路の駆動周波数を前記共振回路の共振周波数から遠ざかる向きに変化させるとともに検出電圧が減少するにしたがって前記インバータ回路の駆動周波数を前記共振回路の共振周波数に近付く向きに変化させる前記周波数調整手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、インバータ回路の駆動周波数を変化させることで放電灯の点灯周波数を変化させて複数の放電灯間の干渉によるちらつきを低減することができる。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記検出手段の検出電圧が調光比に応じた一定の値となるように前記電力変換手段を制御することにより放電灯に供給する交流出力を調整するフィードバック制御手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、放電灯の光出力を調光比に応じたレベルに保ちつつ、ちらつきを低減することができる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記フィードバック制御手段の応答周波数を100ヘルツよりも高くしたことを特徴とする。
この発明によれば、視覚的に目立ちやすい周波数成分のちらつきを確実に低減することができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記調光手段は、定格点灯時を100%としたときに照度比で規定された調光比が3%以下となる調光比下限値まで出力調整を行うことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1の発明において、二次側に放電灯が接続されるトランスを具備した前記電力変換手段と、前記インピーダンス素子と当該トランスの二次側に設けられたタップを介して放電灯に直流電圧を印加する前記直流電圧印加手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、放電灯や放電灯への配線などからグランドに漏れる高周波の漏れ電流をトランスによって抑制し、ちらつきに起因する直流電圧の変動を精度良く検出することができる。
請求項7の発明は、請求項1の発明において、前記パルス電圧重畳手段は、調光比の下限値から該下限値と上限値との間の所定値までの範囲では調光比の増大とともにパルス電圧のピーク値を略一定若しくは徐々に増加させ且つ前記所定値から上限値までの範囲では調光比の増大とともにパルス電圧のピーク値を徐々に減少させることを特徴とする。
この発明によれば、調光比の下限値から所定値までの範囲におけるパルス電圧のピーク値を略一定若しくは徐々に増加させているから、低光束調光点灯時の過剰なパルス電圧の印加を抑制し、複数の放電灯間の干渉によるちらつきを低減することができる。しかも、放電が不安定になりやすい中光束調光点灯時ではパルス電圧のピーク値を増加させることで放電灯を安定点灯させてちらつきを低減することができる。
請求項8の発明は、上記目的を達成するために、請求項1〜7の何れかの放電灯点灯装置と、放電灯が着脱自在に装着され該放電灯に前記放電灯点灯装置の出力を供給するソケットと、前記放電灯点灯装置及びソケットを保持する器具本体とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、近接して配置された複数の放電灯をそれぞれ調光点灯する場合、放電灯同士の干渉によりちらつきなどの不安定現象が発生したときには、検出手段で放電灯に印加される直流電圧若しくは前記インピーダンス素子の両端電圧を検出することにより放電灯の状態を検出し、その検出電圧に応じて周波数調整手段が放電灯へ供給する交流電力の周波数を調整しているため、干渉の原因となる放電灯の点灯周波数を変化させてちらつきを低減することができるという効果がある。
(実施形態1)
本実施形態の放電灯点灯装置は、図1に示すように直流電源Eの両極間に直列接続された2つのスイッチング素子(電界効果トランジスタ)Q1,Q2からなるインバータ回路1と、ハイサイドのスイッチング素子Q1の両端(ドレイン−ソース)間に直流カット用のコンデンサC1を介して直列接続されたインダクタL1及びコンデンサC2からなる共振回路2と、共振用のコンデンサC2にフィラメント(図示せず)の一端が接続された放電灯(蛍光灯)3の各フィラメントを予熱する予熱回路4とを備えている。
予熱回路4は、共振用のインダクタL1に設けられて放電灯3のフィラメントの両端間に直列接続された二次巻線L2,L3と、各二次巻線L2,L3とフィラメントの非電源側の一端との間に挿入された直流カット用のコンデンサCf1,Cf2とで構成される。また、2つのフィラメントの非電源側の一端同士が抵抗Rdc1を介して接続され、ローサイドのスイッチング素子Q2の両端(ドレイン−ソース間)には分圧抵抗Rdc2,Rdc3の直列回路及び分圧抵抗Rdc3に並列接続された平滑コンデンサCdcからなる出力検出部6が設けられ、この出力検出部6とフィラメント間に挿入された抵抗Rdc1とを介して直流電源Eから放電灯3に直流電圧が印加されている。
インバータ回路1は、発振回路IC1から出力する駆動信号がゲート抵抗Rg1,Rg2を介してゲートに与えられることによりスイッチング素子Q1,Q2が高周波で交互にオン・オフ(スイッチング)され、直流電源Eから供給する直流電圧を高周波電圧に変換する、所謂ハーフブリッジ形のものである。発振回路IC1は例えば汎用のタイマICからなり、外付けのコンデンサCx及び3つの抵抗Rx1,Rx2,Rx3からなる周波数設定回路5により設定される周波数で発振するものであって、その発振周波数がインバータ回路1の駆動周波数、すなわち、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周波数に一致する。なお、図示は省略するが発振回路IC1には定電圧源が内蔵されており、周波数設定回路5の抵抗Rx1〜Rx3がその定電圧源に接続されている。
ここで、周波数設定回路5のコンデンサCxと抵抗Rx1〜Rx3に流れる電流の合成電流値が増加するにつれて発振回路IC1の発振周波数が大きく(高く)なり、発振回路IC1の発振周波数、つまりインバータ回路1の駆動周波数が大きくなるにつれて共振回路2の共振電圧が低下して放電灯3へ供給される高周波電力も減少する。また、周波数設定回路5には図示しない調光器から抵抗Rx2を介して調光信号Vrefが入力されている。この調光信号Vrefは調光比(定格点灯時の照度を100%としたときの照度比)に比例した直流電圧からなり、調光比の低下に合わせて直流電圧レベルが小さくなるにつれて抵抗Rx2に流れる電流値が増加するため、周波数設定回路5の合成電流値が増加してインバータ回路1の駆動周波数が大きく(高く)なって放電灯3が調光されるのである。
出力検出部6は、放電灯3に印加される直流電圧を分圧抵抗Rdc3の電圧降下として等価的に検出するものであって、分圧抵抗Rdc3に並列接続された平滑コンデンサCdcにより検出信号を平滑化するとともに高周波ノイズを除去している。そして、この出力検出部6の検出信号が調光信号Vrefとともにフィードバック制御回路7に入力されている。
フィードバック制御回路7は、検出信号が入力抵抗Rinを介して反転入力端に入力されるとともに調光信号Vrefが非反転入力端に入力されるオペアンプOP1と、オペアンプOP1の出力端と反転入力端の間に互いに並列に接続された帰還抵抗Rfb1及びコンデンサCfb1で構成されており、検出信号と調光信号Vrefの電圧レベルが常に等しくなるように周波数設定回路5の電流値を増減して発振回路IC1の発振周波数を調整する制御(フィードバック制御)を行うものである。
さらに本実施形態においては、周波数設定回路5の抵抗Rx3に対して、パルス電圧重畳回路8から周期的なパルス状の電圧を印加することでインバータ回路1の駆動周波数を周期的に変動させ、これにより放電灯3に印加される高周波電圧(ランプ電圧)にパルス状の高電圧(パルス電圧)を重畳させている。
パルス電圧重畳回路8は、オペアンプからなりその出力端が抵抗Rx3に接続された第1のバッファB1で構成される。第1のバッファB1の入力端に三角波のパルス信号Vplが入力されており、パルス信号Vplと同波形のパルス電圧指令信号Vpcがパルス電圧重畳回路8から周波数設定回路5の抵抗Rx3に与えられる。
而して、周波数設定回路5はフィードバック制御回路7の出力電圧レベルにより調光信号Vrefの調光比に応じた値に発振回路IC1の発振周波数を設定するとともに、パルス電圧重畳回路8のパルス電圧指令信号Vpcのパルス振幅に応じた周波数分だけ発振周波数を周期的に小さい(低い)値に変化させる。その結果、発振周波数が周期的に小さい値に変化したときにインバータ回路1から共振回路2を介して放電灯3に印加されるランプ電圧Vlaにパルス電圧が重畳されることになる(図3参照)。
ここで、図2に示すように近接して配置された2本の放電灯(例えば、直管形の蛍光灯)3A,3Bを、本実施形態の放電灯点灯装置により個別に点灯させた場合、各放電灯3A,3Bの点灯周波数(放電灯点灯装置から供給される高周波電力の周波数)のずれによって互いに容量結合した放電灯3A,3B間の電位差が低周波で変動し、低光束調光域において互いに干渉し合うためにちらつきが発生する。ちらつきが発生しているときの各放電灯3A,3Bのランプ電圧VlaA,VlaBは図3(a)(b)に示すような波形となるが、各ランプ電圧VlaA,VlaBにパルス電圧が重畳されるタイミングが同期し且つパルス電圧の位相が180度ずれている場合に放電灯3A,3B間の電位差が最大となってちらつきの度合いも最大となる。そして、パルス電圧の重畳タイミング及び位相差は個々の放電灯点灯装置のばらつきによって逐次変化するため、放電灯3A,3B間の電位差が周期的に変化し、不快なちらつきが周期的に発生することになる。また、放電灯(蛍光灯)は通常照度比が約5%〜20%の領域でランプ電圧が最も高くなって安定した放電の維持が困難になることから、ちらつきなどの不安定現象が発生しやすくなることが知られている。
さらに、調光比が3%以下というような低光束調光域において2つの放電灯3A,3Bに干渉によるちらつきが発生した場合、放電灯3A,3Bの等価抵抗値がちらつきとともに変動し、その変動が出力検出部6の検出信号にも表れるため、検出信号が変動すると、フィードバック制御回路7により検出信号と調光信号の電位差をなくす方向へインバータ回路1の駆動周波数が調整される。そして、2つの放電灯3A,3Bにちらつきが発生している状況下において、各放電灯点灯装置のフィードバック制御回路7が上記フィードバック制御を行った場合、各々のインバータ回路1の駆動周波数は互いに相反する方向へ調整されることになるから、2つの放電灯3A,3Bの点灯周波数の差が大きくなって干渉によるちらつきを低減することができる。
ここで、放電灯3は調光比が低下するに従って等価抵抗値の変動が大きくなるから、出力検出部6においては、例えば、調光比が3%以下というような低光束調光状態においても僅かなちらつきによる出力変動を確実に検出することが可能である。
また、放電灯3はその出力が低下した場合には等価抵抗値が大きくなり、出力が上昇した場合には等価抵抗値が小さくなるという特性を有している。従って、例えば、ちらつきによって放電灯3の出力が低下した場合には放電灯3の等価抵抗値が大きくなり、ランプ電圧Vlaの直流成分が増加するから、出力検出部6の検出信号の電圧レベルは減少する。その結果、フィードバック制御回路7は放電灯3への供給電力を増大させるように、周波数設定回路5を介してインバータ回路1の駆動周波数を小さく(低く)するから、ちらつきによる出力変化を抑制することができる。
ここで、フィードバック制御回路7によるフィードバック制御には、出力検出部6の平滑コンデンサCdcや帰還用のコンデンサCfb1の影響により、ちらつきによる出力変動に対して制御遅れが生じるが、フィードバック制御回路7における応答周波数を、出力変動が視覚的にちらつきとして感じられる周波数(約100ヘルツ)よりも高くなるようにコンデンサCdc,Cfb1の容量値を設定しておけば、視覚的に目立ちやすい周波数成分のちらつきを確実に低減することができる。
(実施形態2)
本実施形態の放電灯点灯装置は、図4に示すように共振回路2にトランスTを設け、このトランスTの二次側のタップを介して放電灯3に直流電圧を印加する点に特徴がある。但し、他の構成及び動作については実施形態1と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
トランスTは、一次巻線の一端がインダクタL1に接続されるとともに他端が直流電源Eの負極に接続され、二次巻線の一端が直流カット用のコンデンサC3を介して放電灯3の一方のフィラメントの電源側に接続されるとともに他端が他方のフィラメントの電源側に接続されている。またトランスTの二次巻線にはタップが設けられており、このタップに出力検出部6の分圧抵抗Rdc2,Rdc3が接続されている。従って、直流電源Eの正極に接続された抵抗Rdc4、フィラメント間に挿入された抵抗Rdc1、トランスTの二次巻線のタップ並びに出力検出部6を介して直流電源Eから放電灯3に直流電圧が印加される。
而して、実施形態1においては放電灯3や放電灯3への配線などからグランドに対して高周波電流が漏れてしまい、この漏れ電流の影響で出力検出部6における検出精度が低下する虞があるが、本実施形態ではインバータ回路1と放電灯3の間にトランスTを介在させて上記高周波の漏れ電流をトランスTによって抑制することができる。その結果、特に調光比が3%以下というような低光束調光時における高周波漏れ電流の影響を低減し、出力検出部6にてちらつきによる放電灯3の等価抵抗値の変化を精度良く検出できるものである。
(実施形態3)
本実施形態の放電灯点灯装置は、図5に示すようにパルス電圧重畳回路8に特徴があり、他の構成及び動作については実施形態1と共通である。故に、実施形態1と共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態におけるパルス電圧重畳回路8は、第1のバッファB1と、第1のバッファB1の入力端(オペアンプの非反転入力端)に互いのカソードが並列接続されたダイオードD1,D2と、オペアンプからなりその出力端が一方のダイオードD1のアノードに接続された第2のバッファB2と、オペアンプからなりその出力端が他方のダイオードD2のアノードに接続された第3のバッファB3とで構成される。第2のバッファB2の入力端には図6(a)に示すような直流電圧信号Vdcが入力され、第3のバッファB3の入力端には同図(b)に示すような三角波のパルス信号Vplが入力されており、同図(c)に実線で示すようにこれら2種類の信号を合成したパルス電圧指令信号Vpcが第1のバッファB1を介して周波数設定回路5の抵抗Rx3に与えられる。なお、本実施形態においては、図7(b)に示すように調光比(調光信号Vrefの直流電圧レベル)が下限値(例えば、0%)から所定値の範囲では調光比の増大に比例して単調減少し、調光比が所定値から100%の範囲では調光比の増大に比例して単調増加する直流電圧信号Vdcを第2のバッファB2の入力端に与えるとともに、振幅を一定とした三角波のパルス信号Vplを第3のバッファB3の入力端に与えている。したがって、パルス電圧重畳回路8から出力するパルス電圧指令信号Vpcは直流電圧信号Vdcの直流電圧レベルが大きいほど振幅が小さくなる三角波のパルス信号となる(図6(c)参照)。
実施形態1で説明したように、近接して配置された2本の放電灯3A,3Bを放電灯点灯装置により個別に点灯させた場合、各放電灯3A,3Bの点灯周波数のずれによって互いに容量結合した放電灯3A,3B間の電位差が低周波で変動し、低光束調光域において互いに干渉し合うためにちらつきが発生し、特に、放電灯(蛍光灯)は通常照度比が約5%〜20%の領域でランプ電圧が最も高くなって安定した放電の維持が困難になることから、ちらつきなどの不安定現象が発生しやすくなることが知られている。
そこで本実施形態においては、調光比の下限値から所定値の範囲では調光比の増大に比例してパルス振幅が単調増加し、調光比の所定値から100%の範囲では調光比の増大に比例してパルス振幅が単調減少するようにパルス電圧指令信号Vpcを変化させることにより、放電灯3のランプ電圧Vlaに重畳されるパルス電圧のピーク値を、図7(a)に示すように調光比の下限値から所定値までの範囲においては調光比の増大とともに徐々に増加させているため、調光比が3%以下というような低光束調光点灯時には過剰なパルス電圧の印加を抑制し、複数の放電灯3A,3B間の干渉によるちらつきを低減することができる。しかも、放電が不安定になりやすい中光束調光点灯時(照度比が5%〜20%の範囲)ではパルス電圧のピーク値を増加させ、放電が最も不安定になりやすい調光比においても放電灯3A,3Bの点灯維持に必要十分なパルス電圧を印加することにより放電灯3A,3Bを安定点灯することができる。
尚、パルス電圧重畳回路8の第2のバッファB2に入力する直流電圧信号Vdcを調光信号Vrefで兼用しても構わない。すなわち、図8(b)に示すように直流電圧信号Vdcは調光比の全域において調光比の増大に比例して単調増加することになり、第3のバッファB3に入力するパルス信号Vplの基底値(パルスとパルスの間の谷の部分の電圧)を調光比が下限値から所定値(5%〜20%)までの範囲で直流電圧信号Vdcよりも大きくなるように設定しておけば、調光比の下限値から所定値の範囲では調光比の増大に関係なくパルス振幅が一定となり、調光比の所定値から100%の範囲では調光比の増大に比例してパルス振幅が単調減少するようにパルス電圧指令信号Vpcが変化する。その結果、調光比が3%以下というような低光束調光点灯時には過剰なパルス電圧の印加を抑制し、複数の放電灯3A,3B間の干渉によるちらつきを低減することができるだけでなく、さらに構成の簡略化が図れるとともにパルス電圧のピーク値制御と放電灯の調光制御が同時に行えるという利点がある。
ところで実施形態1〜3の放電灯点灯装置は、例えば、図9に示すような天井直付け型の照明器具10に用いられる。この照明器具10は、断面形状が略台形である筒状に形成され、その内部に放電灯点灯装置が収納された器具本体11と、器具本体11の長手方向両端部に固定され、直管形の放電灯(蛍光灯)3が着脱自在に装着される2つのソケット12,12とを備えており、放電灯点灯装置から出力する高周波電力がソケット12,12を介して放電灯3に供給されるものである。但し、本発明が適用される照明器具はこれに限定されるものではなく、天井埋込型や吊り下げ型、あるいは環形の放電灯に対応したものなど種々の照明器具に適用可能である。
本発明に係る放電灯点灯装置の実施形態1を示す回路構成図である。 同上の動作説明図である。 同上によりそれぞれ放電灯を点灯したときのランプ電圧を示す波形図である。 本発明に係る放電灯点灯装置の実施形態2を示す回路構成図である。 本発明に係る放電灯点灯装置の実施形態3を示す回路構成図である。 同上の動作説明用の波形図である。 同上の動作説明用の波形図であり、(a)はランプ電圧、(b)は直流電圧信号及びパルス信号の波形図である。 同上の動作説明用の波形図であり、(a)はランプ電圧、(b)は直流電圧信号及びパルス信号の波形図である。 本発明に係る照明器具の実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 インバータ回路
2 共振回路
3 放電灯
5 周波数設定回路
6 出力検出部
7 フィードバック制御回路
8 パルス電圧重畳回路
IC1 発振回路
Q1,Q2 スイッチング素子

Claims (8)

  1. 直流電力を交流電力に変換して放電灯に供給する電力変換手段と、電力変換手段の交流出力を調整することによって放電灯を調光する調光手段と、調光手段により電力変換手段の交流出力を減少させて放電灯の調光比を低下させたときに電力変換手段の交流出力にパルス電圧を重畳するパルス電圧重畳手段と、インピーダンス素子を介して放電灯に直流電圧を印加する直流電圧印加手段と、放電灯に印加される直流電圧若しくは前記インピーダンス素子の両端電圧を検出する検出手段と、該検出手段の検出電圧に応じて前記電力変換手段を制御することにより交流電力の周波数を調整する周波数調整手段とを備えたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 直流電圧を1乃至複数のスイッチング素子でスイッチングすることにより高周波電圧に変換するインバータ回路、該インバータ回路の出力端間に設けられて放電灯に共振電圧を印加する共振回路を具備した前記電力変換手段と、前記検出手段の検出電圧が増大するにしたがって前記インバータ回路の駆動周波数を前記共振回路の共振周波数から遠ざかる向きに変化させるとともに検出電圧が減少するにしたがって前記インバータ回路の駆動周波数を前記共振回路の共振周波数に近付く向きに変化させる前記周波数調整手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 前記検出手段の検出電圧が調光比に応じた一定の値となるように前記電力変換手段を制御することにより放電灯に供給する交流出力を調整するフィードバック制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 前記フィードバック制御手段の応答周波数を100ヘルツよりも高くしたことを特徴とする請求項3記載の放電灯点灯装置。
  5. 前記調光手段は、定格点灯時を100%としたときに照度比で規定された調光比が3%以下となる調光比下限値まで出力調整を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の放電灯点灯装置。
  6. 二次側に放電灯が接続されるトランスを具備した前記電力変換手段と、前記インピーダンス素子と当該トランスの二次側に設けられたタップを介して放電灯に直流電圧を印加する前記直流電圧印加手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  7. 前記パルス電圧重畳手段は、調光比の下限値から該下限値と上限値との間の所定値までの範囲では調光比の増大とともにパルス電圧のピーク値を略一定若しくは徐々に増加させ且つ前記所定値から上限値までの範囲では調光比の増大とともにパルス電圧のピーク値を徐々に減少させることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  8. 請求項1〜7の何れかの放電灯点灯装置と、放電灯が着脱自在に装着され該放電灯に前記放電灯点灯装置の出力を供給するソケットと、前記放電灯点灯装置及びソケットを保持する器具本体とを備えたことを特徴とする照明器具。
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