JP2005339603A - テープドライブ - Google Patents

テープドライブ Download PDF

Info

Publication number
JP2005339603A
JP2005339603A JP2004153342A JP2004153342A JP2005339603A JP 2005339603 A JP2005339603 A JP 2005339603A JP 2004153342 A JP2004153342 A JP 2004153342A JP 2004153342 A JP2004153342 A JP 2004153342A JP 2005339603 A JP2005339603 A JP 2005339603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
recording medium
shaped recording
leader
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004153342A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryohei Tarumi
亮平 樽見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2004153342A priority Critical patent/JP2005339603A/ja
Publication of JP2005339603A publication Critical patent/JP2005339603A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 本発明では、表面が粗めに形成されたリーダテープとヘッドとの接触を防ぐことができるテープドライブを提供することを目的とする。
【解決手段】 磁気テープドライブ20は、磁気テープMTまたはリーダテープLTに摺接する張出部27aと、張出部27aと磁気テープMTまたはリーダテープLTとの摩擦力を検出する歪ゲージ27cとを有する摩擦力検出器27と、摩擦力検出器27を磁気ヘッドHよりも磁気テープMTまたはリーダテープLTに対して押圧させ、または、離間させるステッピングモータ28と、摩擦力検出器27で検出する信号に基づいて、リーダテープLTから磁気テープMTに切り換わったか否かを判断するとともに、切り換わったと判断した場合に、ステッピングモータ28を駆動させて、磁気ヘッドHのみを磁気テープMTに当接させる制御装置29と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、端部に粗めのリーダテープが設けられたテープ状記録媒体を巻取リールに巻き取りつつ、あるいは巻取リールから送り出しつつ、テープ状記録媒体への情報の記録またはテープ状記録媒体に記録された情報の再生を行うテープドライブに関する。
一般に、コンピュータ等のデータバックアップ用の外部記録媒体として、磁気テープを巻装した単一のリールが収納された磁気テープカートリッジがある。このような磁気テープカートリッジを使用する際には、テープドライブがカートリッジケースから磁気テープの先端を引き出して、テープドライブに設けられたリールに巻き取ることにより磁気テープを走行させている。そのため、磁気テープの先端にはリーダテープを介してリーダピンが断面略C字状のクリップで取り付けられ、このリーダピンをテープドライブ側のリーダブロックで保持することにより、テープドライブが磁気テープを引き出している。なお、リーダブロックは、テープドライブ内の巻取リールに形成された凹部に嵌合し、かつ、巻取リールの外周面の一部を形成するように構成されており、これにより、磁気テープが巻取リールの外周面上に巻回されるようになっている。
ところで、リーダテープと磁気テープとの接合部分や、巻取リールの凹部に嵌合したリーダブロックの外面と巻取リールの外周面との間には、段差が生じており、この段差が許容できない大きさであると、リーダテープに折り目や変形を生じさせることがある。また、この折り目や変形は、次層以降に巻き付けられる実質的な記録領域となる磁気テープの部分にも同様に生じてしまう(いわゆるテープ写りが発生してしまう)。そして、このようなテープ写りは、記録不能や情報の損失の原因となるため、従来では、リーダテープの厚さを厚くしたり、その表面粗度を粗くすることなどによりテープ写りを防止している(特許文献1参照)。
特開2001−110164号公報(段落0034〜0037、図3)
しかしながら、従来の技術では、リーダテープの表面を粗めに形成しているため、テープドライブの稼動中にリーダテープとテープドライブ内のヘッドとが摺接すると、ヘッドが磨耗してしまうといった問題があった。
そこで、本発明では、表面が粗めに形成されたリーダテープとヘッドとの接触を防ぐことができるテープドライブを提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1に記載の発明は、情報を記録するためのテープ状記録媒体と、前記テープ状記録媒体の端部に設けられるとともに、前記テープ状記録媒体の表面粗さよりも粗めに形成されるリーダテープと、を二つのリールの間で往復動させるテープ走行系と、前記テープ走行系によって走行する前記テープ状記録媒体に摺接しつつ、前記テープ状記録媒体に情報を記録し、または、前記テープ状記録媒体に記録した情報を再生するヘッドと、を備えるテープドライブであって、前記テープ状記録媒体または前記リーダテープに摺接する摺接部と、前記摺接部と前記テープ状記録媒体または前記リーダテープとの摩擦力を検出する検出部とを有する摩擦力検出器と、前記ヘッドまたは前記摩擦力検出器のどちらか一方を他方よりも前記テープ状記録媒体または前記リーダテープに対して前進または後退させることで、前記ヘッドのみを前記テープ状記録媒体に当接させ、または、前記摩擦力検出器のみを前記リーダテープまたは前記テープ状記録媒体に当接させる当接状態切換機構と、前記摩擦力検出器で検出する信号に基づいて、前記リーダテープから前記テープ状記録媒体に切り換わったか否かを判断するとともに、切り換わったと判断した場合に、前記当接状態切換機構を駆動させて、前記ヘッドのみを前記テープ状記録媒体に当接させる制御手段と、を設けたことを特徴とする。
ここで、リーダテープの表面がテープ状記録媒体よりも粗めに形成されていることにより、リーダテープと摺接部との密着性は、テープ状記録媒体と摺接部との密着性よりも低くなっている。そのため、リーダテープと摺接部との摩擦力は、テープ状記録媒体と摺接部との摩擦力よりも低い値になる。
請求項1に記載の発明によれば、一方のリールにテープ状記録媒体を巻き付け、その端部に設けられたリーダテープの端部を他方のリールにセットさせた状態においては、摩擦力検出器のみをリーダテープに当接させた状態にしておく。この状態からテープ走行系によってリーダテープおよびテープ状記録媒体を走行させると、摩擦力検出器によってリーダテープと摺接部との間で生じる摩擦力が検出され、その信号が制御手段に出力される。そして、リーダテープとテープ状記録媒体との繋ぎ目が摩擦力検出器まで到達して、摩擦力検出器で今まで検出されていた低い摩擦力が高い値に変化すると、制御手段がリーダテープからテープ状記録媒体に切り換わったと判断する。さらに、この制御手段は、このようにテープ状記録媒体に切り換わったと判断すると、当接状態切換機構を駆動させて、例えばヘッドを摩擦力検出器よりもテープ状記録媒体に対して前進させることで、摩擦力検出器をテープ状記録媒体から離間させるとともにヘッドのみをテープ状記録媒体に当接させる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のテープドライブであって、前記当接状態切換機構は、前記摩擦力検出器を前記ヘッドよりも前記テープ状記録媒体または前記リーダテープに対して前進させることで、前記摩擦力検出器のみを前記リーダテープまたは前記テープ状記録媒体に当接させ、または、前記摩擦力検出器を前記ヘッドよりも前記テープ状記録媒体または前記リーダテープに対して後退させることで、前記ヘッドのみを前記テープ状記録媒体に当接させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、当接状態切換機構が摩擦力検出器を動かす構造となっているので、摩擦力検出器と、この摩擦力検出器からの信号を受信する制御手段と、この制御手段によって駆動する当接状態切換機構とを一体にすることができる。そのため、これらの摩擦力検出器、制御手段および当接状態切換機構を繋ぐ各配線を短くでき、その製造コストを低くすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のテープドライブであって、前記ヘッドは、少なくとも前記テープ状記録媒体に記録した情報を再生する機能を有するとともに、前記制御手段は、前記テープ状記録媒体に摺接する前記ヘッドで読み取った信号に基づいて、前記テープ状記録媒体から前記リーダテープに切り換わるか否かを判断するとともに、切り換わると判断した場合に、前記当接状態切換機構を駆動させて、前記摩擦力検出器のみを前記テープ状記録媒体または前記リーダテープに当接させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記のように他方のリールに巻き取ったテープ状記録媒体を、一方のリールへ送り出す際においては、例えば記録時および再生時の両方においてヘッドで常時読み取られる信号(例えばサーボ信号)が、制御手段に出力される。そして、この制御手段は、ヘッドから送られてくる信号に基づいて、テープ状記録媒体からリーダテープに切り換わるか否かを判断し、切り換わると判断した場合に、当接状態切換機構を駆動させることでヘッドをテープ状記録媒体から離間させるとともに摩擦力検出器をテープ状記録媒体またはリーダテープに当接させる。
請求項1に記載の発明によれば、摩擦力検出器と制御手段とによってリーダテープからテープ状記録媒体に切り換わったか否かを判断し、その判断結果に基づいて駆動する当接状態切換機構によってヘッドとテープ状記録媒体との当接状態を切り換えることができるので、表面が粗めに形成されたリーダテープとヘッドとの接触を防いで、ヘッドをテープ状記録媒体のみに当接させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、例えば、摩擦力検出器、制御手段および当接状態切換機構を一体にすることができるので、これらの摩擦力検出器、制御手段および当接状態切換機構を繋ぐ各配線を短くでき、その製造コストを低くすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、他方のリールに巻き取ったテープ状記録媒体を一方のリールに送り出す場合に、ヘッドで読み取っている信号に基づいてヘッドをテープ状記録媒体から離間させることできるので、その一方のリールでの巻取が完了する直前におけるヘッドとリーダテープとの摺接を防止できる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は本実施形態に係る磁気テープドライブを示す正面図であり、図2は磁気テープカートリッジを示す分解斜視図である。
図1に示すように、テープドライブシステム1は、磁気テープカートリッジ10と、磁気テープドライブ20とで構成されている。このようなテープドライブシステム1は、磁気テープカートリッジ10内のカートリッジリール11に巻かれたテープ状記録媒体としての磁気テープMTを、受け側となる磁気テープドライブ20のドライブリール21に巻き取りつつ、あるいはドライブリール21に巻き取られた磁気テープMTをカートリッジリール11に向けて送り出しつつ、磁気テープMTへの情報の記録または、磁気テープMTに記録された情報の再生を行うものである。
図2に示すように、磁気テープカートリッジ10は、LTO規格に準拠しており、上ハーフ2Aと下ハーフ2Bとに分割構成されたカートリッジケース2を有している。そして、このカートリッジケース2の内部には、予め磁気テープMTが巻装された単一のカートリッジリール11、このカートリッジリール11の回転をロック状態に保つためのリールロック4及び圧縮コイルばね5、カートリッジリール11のロック状態を解除するためのリリースパッド6、上ハーフ2A及び下ハーフ2Bに跨ってカートリッジケース2の一側面に形成された磁気テープ引出口2Cを開閉するスライドドア2D、このスライドドア2Dを磁気テープ引出口2Cの閉位置に付勢するねじりコイルばね7、誤消去防止爪8、磁気テープ引出口2Cの近傍に形成されたリーダピン格納部9などが設けられている。そして、磁気テープMTの先端部にはリーダテープLTが接合され、このリーダテープLTの先端部にはリーダピン30が設けられている。
リーダテープLTは、長尺に形成されており、図1に示す磁気テープドライブ20のドライブリール21のコア部22に対して、少なくとも3巻き分だけ巻き付け可能な長さを有している。また、リーダテープLTは、その上層の中心線平均表面粗さ(Ra)が磁気テープMTよりも粗めとなるように、具体的にはRa=10〜60nm(ナノメートル)となるように形成されるとともに、その厚さが5〜20μm(マイクロメートル)となるように形成されている。なお、本実施形態では、リーダテープLTの中心線平均表面粗さRaを23nmとし、磁気テープMTの中心線平均表面粗さRaを4nmとして説明することとする。
次に、磁気テープドライブ20について説明する。
磁気テープドライブ20は、スピンドル24と、スピンドル駆動装置25と、ドライブリール21と、巻取リール駆動装置26と、磁気ヘッドHと、摩擦力検出器27と、ステッピングモータ(当接状態切換機構)28と、制御装置29と、リーダブロック31とを主に備えている。ここで、スピンドル24、スピンドル駆動装置25、ドライブリール21および巻取リール駆動装置26が、特許請求の範囲にいう「テープ走行系」に相当する。
スピンドル24は、カートリッジリール11に係合してカートリッジリール11とともに回転する軸であり、スピンドル駆動装置25によって回転駆動されるようになっている。ドライブリール21は、磁気テープカートリッジ10から引き出したリーダテープLTおよび磁気テープMTを巻き取るための軸であり、巻取リール駆動装置26によって回転駆動されるようになっている。
なお、リーダテープLTおよび磁気テープMTは、カートリッジリール11とドライブリール21との間において、複数のガイドローラGによって所定の経路を通るように案内されるとともに、スピンドル駆動装置25や巻取リール駆動装置26などが適宜制御されることで所定のテンションとなるように調整されている。また、スピンドル駆動装置25や巻取リール駆動装置26は、適宜制御装置29によって制御されるようになっている。
磁気ヘッドHは、走行する磁気テープMTに摺接しつつ、磁気テープMTに情報を記録するとともに、磁気テープMTに記録した情報を再生するものであり、その適所に周知の記録素子および再生素子(図示せず)を有している。また、磁気ヘッドHには、磁気テープMT上に書き込まれたサーボ信号(図示せず)を読み取るための周知のサーボ信号読取素子(図示せず)も設けられている。そして、このサーボ信号読取素子で読み取ったサーボ信号は制御装置29によって参照され、この制御装置29は、サーボ信号に基づいて磁気ヘッドH全体のテープ幅方向への移動を適宜制御することによって、前記記録素子または再生素子を磁気テープMT上の所定のデータトラック上にトラッキングさせている。
なお、磁気テープMT上のサーボ信号には、磁気テープMTの長手方向の位置を示すデータ(LPOS;Longitudinal Position Of Signal)が埋め込まれており、このデータは磁気ヘッドHを介して常時制御装置29に出力されている。また、磁気ヘッドHの近傍には、磁気ヘッドHよりもカートリッジリール11側に位置する摩擦力検出器27が設けられており、これらの磁気ヘッドHおよび摩擦力検出器27は、隣り合う一対のガイドローラGの間に配設されている。
摩擦力検出器27は、磁気テープMTの幅方向(短手方向)に延びる張出部(摺接部)27aと、この張出部27aの一端から磁気テープMTの面に略直交する方向に延びるビーム部27bとで略L字状に構成されている。そして、ビーム部27bの両面(磁気テープMTの長手方向に略直交する面)には、一対の歪ゲージ(検出部)27cが設けられている。
なお、本実施形態においては、張出部27aの材料として、磁気ヘッドHと同じアルチック(AlTiC)が使用され、ビーム部27bの材料として、アルミ(Al)が使用されている。すなわち、張出部27aの中心線平均表面粗さRaは、磁気ヘッドHと同じ10nmとなっている。そして、このように張出部27aの中心線平均表面粗さRaが10nmに設定されるとともに、前記のようにリーダテープLTの中心線平均表面粗さRaが23nm、磁気テープMTの中心線平均表面粗さRaが4nmに設定された場合は、張出部27aとリーダテープLTとの間の摩擦係数(μ値)が0.21となり、張出部27aと磁気テープMTとの間の摩擦係数が0.28となる。そのため、張出部27aにリーダテープLTが摺接しているときに張出部27aやビーム部27bに加わる力は、張出部27aに磁気テープMTが摺接しているときに張出部27aやビーム部27bに加わる力よりも小さくなっている。
ステッピングモータ28は、摩擦力検出器27を磁気テープMTの表面に対して略直交する方向に往復動させるものである。具体的に、このステッピングモータ28は、摩擦力検出器27を磁気ヘッドHの先端面Hf(磁気テープMTとの摺接面)よりも磁気テープMT側に所定距離だけ前進させることによって、磁気ヘッドHから磁気テープMTを離間させ、摩擦力検出器27のみを磁気テープMTに当接させる状態にする。また、このステッピングモータ28は、摩擦力検出器27を磁気ヘッドHの先端面Hfよりも磁気テープMTとは反対側に所定距離だけ後退させることによって、磁気テープMTから摩擦力検出器27を離間させ、磁気ヘッドHのみを磁気テープMTに当接させる状態にする。
制御装置29は、スピンドル駆動装置25および巻取リール駆動装置26を適宜制御することによって、二つのリール11,21の間で磁気テープMTを往復動させる機能を有している。また、制御装置29は、カートリッジリール11からドライブリール21へ磁気テープMTを走行させるときのみに、摩擦力検出器27で検出する信号に基づいて、リーダテープLTから磁気テープMTに切り換わったか否かを判断する機能を有している。さらに、制御装置29は、リーダテープLTから磁気テープMTに切り換わったと判断した場合に、ステッピングモータ28を駆動させて、磁気ヘッドHのみを磁気テープMTに当接させる機能を有している。なお、リーダテープLTから磁気テープMTに切り換わったと判断した時点からステッピングモータ28を駆動させるまでの間の時間は、磁気テープMTの走行速度などに基づいて適宜設定されている。
ここで、「摩擦力検出器27で検出する信号」とは、具体的には、制御装置29が所定値となる電流を歪ゲージ27cに常時流すことによって、この歪ゲージ27cから常時出力される電圧をいう。また、この電圧は、歪ゲージ27cの抵抗値がビーム部27bの変形に応じて変化することによって、変化するものであり、制御装置29は、その電圧の変化量が所定値を超えたときにリーダテープLTから磁気テープMTに切り換わったと判断する。
なお、前記した電圧と、摩擦力検出器27の張出部27aに加わる荷重(張出部27aの磁気テープMT等との接触面の先端部分の接線方向に加わる荷重)との関係は、図3のグラフで示すような関係になっている。すなわち、その関係は、図3に示すように、張出部27aに加わる荷重が大きくなるにつれて、電圧も大きくなっていくといった比例の関係となっている。
また、制御装置29は、ドライブリール21からカートリッジリール11へ磁気テープMTを走行させるときのみに、磁気テープMTに摺接する磁気ヘッドHで読み取った信号(LPOS)に基づいて、磁気テープMTからリーダテープLTに切り換わるか否かを判断する機能を有している。さらに、制御装置29は、磁気テープMTからリーダテープLTに切り換わると判断した場合に、ステッピングモータ28を駆動させて、摩擦力検出器27のみを磁気テープMTまたはリーダテープLTに当接させる機能を有している。なお、制御装置29は、磁気テープMTの終端(リーダテープLT側の端部)にあるLPOS(以下、「エンドマークEM(図5参照)」という)を読み取ったときに、磁気テープMTからリーダテープLTに切り換わったと判断している。また、磁気テープMTからリーダテープLTに切り換わると判断した時点(エンドマークEMを読み取った時点)からステッピングモータ28を駆動させるまでの間の時間は、磁気テープMTの走行速度などに基づいて適宜設定されている。
リーダブロック31は、磁気テープカートリッジ10のリーダテープLTの先端に設けられたリーダピン30に係合可能な構造となっており、引出ガイド32(図2参照)等を含む図示しない引出機構により、磁気テープカートリッジ10側やドライブリール21側に移送されるようになっている。なお、この引出機構は、前記した制御装置29によって適宜制御されている。また、リーダブロック31は、磁気テープカートリッジ10内のリーダテープLTを引き出した後、ドライブリール21のコア部22に設けられた凹部23に嵌入されるように構成されている。これにより、磁気テープカートリッジ10のリーダテープLTがドライブリール21のコア部22に巻き取り可能となる。
次に、本実施形態に係る磁気テープドライブ20の動作について説明する。
なお、本実施形態においては、張出部27aと磁気テープMTとのラップ角(巻きかけ角)を5°(度)に設定し、磁気テープMTに加えるテンションを1N〔ニュートン;101.97gf(グラム重)〕に設定しているものとして説明する。また、制御装置29によってステッピングモータ28を駆動させるためのきっかけ(トリガー)となる前記電圧の値を、160mVに設定しているものとして説明する。
図1に示すように、磁気テープカートリッジ10を磁気テープドライブ20に挿入すると、磁気テープカートリッジ10内のリーダテープLTがリーダブロック31によって引き出され、所定の経路を通ってドライブリール21にセットされる。このとき、摩擦力検出器27は磁気ヘッドHよりもリーダテープLT側に突出した位置にセットされており、これにより、リーダテープLTには摩擦力検出器27のみが当接した状態となっている。
そして、磁気テープドライブ20の稼動を開始させると、図4(a)に示すように、リーダテープLTが摩擦力検出器27に摺接しつつ、カートリッジリール11側からドライブリール21側に向かって走行することとなる。このように摩擦力検出器27とリーダテープLTとの摺接が開始されると、摩擦力検出器27の張出部27aには0.035N(3.6gf)の力が接線方向に加わることとなる。これにより、摩擦力検出器27から制御装置29に出力されてくる電圧は、図3に示すように、120mVとなるため、摩擦力検出器27にリーダテープLTが摺接している間は、制御装置29によるステッピングモータ28の作動は行われないようになっている。
その後、図4(b)に示すように、リーダテープLTと磁気テープMTとの繋ぎ目が摩擦力検出器27を通過して、摩擦力検出器27と磁気テープMTとが摺接するようになると、摩擦力検出器27の張出部27aに加わる力は0.035Nから0.047N(4.8gf)に変化することとなる。これにより、摩擦力検出器27から制御装置29に出力されてくる電圧も、図3に示すように、120mVから167mVに変化することとなるため、摩擦力検出器27から出力される電圧がトリガーである160mVを超えたと制御装置29が判断して、ステッピングモータ28を作動させる。
このようにステッピングモータ28が作動すると、図4(c)に示すように、摩擦力検出器27が磁気テープMTから離れるように移動していき、これに伴って所定のテンションで張られた磁気テープMTも摩擦力検出器27の移動方向へ移動することとなる。そして、このように移動する磁気テープMTが磁気ヘッドHと当接して止められるのに対し、摩擦力検出器27が磁気テープMTからさらに離れるように移動することにより、磁気テープMTから摩擦力検出器27が離間され、磁気ヘッドHのみが磁気テープMTに摺接する状態となる。その後は、磁気ヘッドHによる情報の記録/再生が、磁気テープMTに対して行われることとなる。
続いて、図1に示すドライブリール21に全て巻き取った磁気テープMTをカートリッジリール11に送り出す際における磁気テープドライブ20の動作について説明する。なお、ドライブリール21に磁気テープMTを全て巻き取った状態においては、図4(c)に示すように、磁気テープMTには磁気ヘッドHのみが当接した状態となっている。
図5(a)に示すように、磁気テープMTをドライブリール21側からカートリッジリール11側に向けて走行させると、磁気ヘッドHは、制御装置29で適宜制御されることによって、磁気テープMTに書き込まれたサーボ信号(図示せず)を参照しつつ、情報の記録/再生を行う。そして、図5(b)に示すように、磁気テープMTとリーダテープLTとの繋ぎ目が磁気ヘッドHに近づき、この磁気ヘッドHがエンドマークEMを読み取ると、その信号に基づいて制御装置29がステッピングモータ28を作動させる。
このようにステッピングモータ28が作動すると、図5(c)に示すように、摩擦力検出器27が磁気テープMTを磁気ヘッドHから離れるように押圧していく。これにより、磁気ヘッドHから磁気テープMTが離されることになるので、カートリッジリール11への磁気テープMTの巻取が完了する直前における磁気ヘッドHとリーダテープLTとの摺接を防止できる。また、摩擦力検出器27が磁気テープMTを磁気ヘッドHから離れるように押圧することで、磁気テープMTまたはリーダテープLTに摩擦力検出器27のみが摺接することとなるので、カートリッジリール11に完全に巻き取った磁気テープMTを再度ドライブリール21へ送り出す際には、図4(a)〜(c)で示した動作を再度行うことが可能となる。
なお、摩擦力検出器27で磁気テープMTを押圧するときには、この摩擦力検出器27の張出部27aに前記した0.047Nの力が加わることとなり、検出される電圧値がトリガーを超えることとなる。しかし、前記したように電圧値に基づくステッピングモータ28の制御は、カートリッジリール11からドライブリール21へ磁気テープMTが走行する場合にのみ行われるので、磁気テープMTを押圧していた摩擦力検出器27がステッピングモータ28の逆回転により磁気テープMTから離されることがなく、磁気テープMTが確実に所定位置まで押圧されることとなる。
以上によれば、本実施形態において、次のような効果を得ることができる。
摩擦力検出器27と制御装置29とによってリーダテープLTから磁気テープMTに切り換わったか否かを判断し、その判断結果に基づいてステッピングモータ28を作動させることによって磁気ヘッドHとリーダテープLTまたは磁気テープMTとの当接状態を切り換えることができるので、表面が粗めに形成されたリーダテープLTと磁気ヘッドHとの接触を防いで、磁気ヘッドHを磁気テープMTのみに当接させることができる。
ドライブリール21に巻き取った磁気テープMTをカートリッジリール11に送り出す場合に、磁気ヘッドHで読み取っている信号に基づいて磁気ヘッドHを磁気テープMTから離間させることできるので、カートリッジリール11での巻取が完了する直前における磁気ヘッドHとリーダテープLTとの摺接を防止できる。
以上、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
本実施形態では、当接状態切換機構としてステッピングモータ28を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ボイルコイルモータ(VCM)や駆動シリンダなどであってもよい。
本実施形態では、摩擦力検出器27のみを磁気テープMTに対して動かすようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、磁気ヘッドHのみを磁気テープMTに対して動かすことで、磁気テープMTまたはリーダテープLTに対して磁気ヘッドHを当接または離間させるようにしてもよい。
本実施形態では、160mVをトリガーとしたが、このトリガーは、使用する摩擦力検出器やテープの特性などに応じて適宜設定できる。
本実施形態では、磁気テープMTの一端のみにリーダテープLTを設ける構造に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、磁気テープMTの両端にリーダテープLTを設けた構造であっても同様に適用することができる。
本実施形態に係る磁気テープドライブを示す正面図である。 磁気テープカートリッジを示す分解斜視図である。 摩擦力検出器に加わる荷重と、歪ゲージに生じる電圧との関係を示すグラフである。 カートリッジリールからドライブリールに磁気テープを巻き取る際の作用を示す図であり、リーダテープに摩擦力検出器のみが摺接している状態を示す側面図(a)と、摩擦力検出器が当接する対象がリーダテープから磁気テープに変わったときの状態を示す側面図(b)と、摩擦力検出器が磁気テープから離間することによって磁気ヘッドのみが磁気テープに当接したときの状態を示す側面図(c)である。 ドライブリールからカートリッジリールに磁気テープを戻す際の作用を示す図であり、磁気テープに磁気ヘッドのみが当接した状態を示す側面図(a)と、磁気ヘッドでエンドマークを読み取ったときの状態を示す側面図(b)と、摩擦力検出器で磁気テープを押圧することによって磁気テープから磁気ヘッドが離れた状態を示す側面図(c)である。
符号の説明
10 磁気テープカートリッジ
11 カートリッジリール
20 磁気テープドライブ
21 ドライブリール
24 スピンドル
25 スピンドル駆動装置
26 巻取リール駆動装置
27 摩擦力検出器
27a 張出部
27b ビーム部
27c 歪ゲージ
28 ステッピングモータ
29 制御装置
EM エンドマーク
H 磁気ヘッド
LT リーダテープ
MT 磁気テープ

Claims (3)

  1. 情報を記録するためのテープ状記録媒体と、前記テープ状記録媒体の端部に設けられるとともに、前記テープ状記録媒体の表面粗さよりも粗めに形成されるリーダテープと、を二つのリールの間で往復動させるテープ走行系と、
    前記テープ走行系によって走行する前記テープ状記録媒体に摺接しつつ、前記テープ状記録媒体に情報を記録し、または、前記テープ状記録媒体に記録した情報を再生するヘッドと、を備えるテープドライブであって、
    前記テープ状記録媒体または前記リーダテープに摺接する摺接部と、前記摺接部と前記テープ状記録媒体または前記リーダテープとの摩擦力を検出する検出部とを有する摩擦力検出器と、
    前記ヘッドまたは前記摩擦力検出器のどちらか一方を他方よりも前記テープ状記録媒体または前記リーダテープに対して前進または後退させることで、前記ヘッドのみを前記テープ状記録媒体に当接させ、または、前記摩擦力検出器のみを前記リーダテープまたは前記テープ状記録媒体に当接させる当接状態切換機構と、
    前記摩擦力検出器で検出する信号に基づいて、前記リーダテープから前記テープ状記録媒体に切り換わったか否かを判断するとともに、切り換わったと判断した場合に、前記当接状態切換機構を駆動させて、前記ヘッドのみを前記テープ状記録媒体に当接させる制御手段と、を設けたことを特徴とするテープドライブ。
  2. 請求項1に記載のテープドライブであって、
    前記当接状態切換機構は、
    前記摩擦力検出器を前記ヘッドよりも前記テープ状記録媒体または前記リーダテープに対して前進させることで、前記摩擦力検出器のみを前記リーダテープまたは前記テープ状記録媒体に当接させ、または、前記摩擦力検出器を前記ヘッドよりも前記テープ状記録媒体または前記リーダテープに対して後退させることで、前記ヘッドのみを前記テープ状記録媒体に当接させることを特徴とするテープドライブ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のテープドライブであって、
    前記ヘッドは、少なくとも前記テープ状記録媒体に記録した情報を再生する機能を有するとともに、
    前記制御手段は、前記テープ状記録媒体に摺接する前記ヘッドで読み取った信号に基づいて、前記テープ状記録媒体から前記リーダテープに切り換わるか否かを判断するとともに、切り換わると判断した場合に、前記当接状態切換機構を駆動させて、前記摩擦力検出器のみを前記テープ状記録媒体または前記リーダテープに当接させることを特徴とするテープドライブ。
JP2004153342A 2004-05-24 2004-05-24 テープドライブ Pending JP2005339603A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004153342A JP2005339603A (ja) 2004-05-24 2004-05-24 テープドライブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004153342A JP2005339603A (ja) 2004-05-24 2004-05-24 テープドライブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005339603A true JP2005339603A (ja) 2005-12-08

Family

ID=35493014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004153342A Pending JP2005339603A (ja) 2004-05-24 2004-05-24 テープドライブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005339603A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017530498A (ja) * 2014-10-03 2017-10-12 オラクル・インターナショナル・コーポレイション テープドライブのテープパスを通じてリーダを通過させるための装置および方法
WO2018142808A1 (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 Necプラットフォームズ株式会社 磁気テープ装置、磁気記録装置、及び磁気テープ装置のためのテープリフト方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017530498A (ja) * 2014-10-03 2017-10-12 オラクル・インターナショナル・コーポレイション テープドライブのテープパスを通じてリーダを通過させるための装置および方法
WO2018142808A1 (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 Necプラットフォームズ株式会社 磁気テープ装置、磁気記録装置、及び磁気テープ装置のためのテープリフト方法
US11393504B2 (en) 2017-02-03 2022-07-19 Nec Platforms, Ltd. Magnetic tape device, magnetic recording device, and tape lifting method for magnetic tape device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5994245B2 (ja) 磁気テープ装置および磁気ヘッドの移動制御方法
JPS5855574B2 (ja) テ−プロクオンサイセイソウチ
US8159776B2 (en) Magnetic tape driving apparatus comprising a tape separation portion that separates a magnetic tape from a magnetoresistive head unit
JP4120085B2 (ja) テープドライブ装置
US7986482B2 (en) Applying whip effect to magnetic tape exhibiting a tape stick condition
JP2538742B2 (ja) テ―プシステム、テ―プのコンパティビリティ判定方法およびデ―タ書き込み方法
US7274528B2 (en) System and method for protecting head elements of a tape drive
JP2005339603A (ja) テープドライブ
JPH06195662A (ja) 磁気テ−プ装置及びこの磁気ヘッドの移動方法
US6945489B2 (en) Splicing tape for attaching a leader tape to data tape
US5912781A (en) Tape speed control method and a tape unit equipped with the control method
JP4792377B2 (ja) 磁気テープ搬送装置、磁気テープのリールへの巻回方法、および磁気テープリールを備えた磁気テープカートリッジ
US8107189B2 (en) Device and structure for reducing tape motion and static friction
US6057973A (en) Method of seeking to tape segment without the use of inter-segment gap
US6441992B1 (en) C-ring tape path and wrapper mechanism for automated tape loading
JP2005310193A (ja) 磁気記録装置及び磁気テープのトラッキング方法
JP3704943B2 (ja) 記録再生装置及びテープカセット
JP2012038369A (ja) 磁気テープ装置
JPS6346891Y2 (ja)
WO1999049464A1 (en) A device to partially contact a magnetic recording head
JP3339176B2 (ja) テープフォーマット方法及びテープフォーマット装置並びにカセットテープ
JP5653522B2 (ja) 情報記録再生装置、クリーニングテープ、及び光ピックアップクリーニング方法
JPS6338431Y2 (ja)
JPH0196850A (ja) 磁気記録再生装置
JP2011187091A (ja) 磁気テープ駆動装置、磁気テープ駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061212

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061212