JP2005339284A - 火災検出器 - Google Patents
火災検出器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005339284A JP2005339284A JP2004158292A JP2004158292A JP2005339284A JP 2005339284 A JP2005339284 A JP 2005339284A JP 2004158292 A JP2004158292 A JP 2004158292A JP 2004158292 A JP2004158292 A JP 2004158292A JP 2005339284 A JP2005339284 A JP 2005339284A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- fire
- fire detector
- receiving window
- amount
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Fire-Detection Mechanisms (AREA)
Abstract
【解決手段】監視領域における火災発生を検出するためのものであって、受光窓2を介して入射される光の光量のうち、CO2共鳴放射帯を含む第1の波長帯域の光量を検出する火災用素子3と、CO2共鳴放射帯以外の第2の波長帯域の光量を検出する高温用素子4とを備えた火災検出器1において、受光窓2を介して火災用素子3に向けて入射される光を、火災用素子3及び高温用素子4にて受光可能に散乱させる非平滑面10を形成した。
【選択図】 図2
Description
まず、本発明の基本的概念について説明する。本発明は、監視領域における火災発生を検出するための火災検出器に関する。ここで、火災検出器の具体的な監視領域や監視目的は任意であるが、以下の実施例では、一般家屋やオフィスビルの屋外壁面に設置されて失火や放火の有無を監視する火災検出器について説明する。
次に、本発明に係る火災検出器の各実施例について説明する。ただし、これら各実施例によって本発明が限定されるものではない。
最初に、本実施例に係る火災検出器の概要を説明する。図1は、火災検出器の構成を機能概念的に例示する構成図、図2は、検出素子近傍の縦断面図である。図1に示すように、火災検出器1は、受光窓2、火災用素子3、高温用素子4、記憶部5、及び、判断部6を備えて構成されている。このうち、受光窓2は、図示しない筐体の一側面に設けられており、透光部材にて形成され、監視領域の光を透過させて筐体内部に入射させる。この透光部材の具体的内容は任意であるが、例えば、赤外線吸収率が低いサファイアガラスを用いて構成できる。
ここで、図2に示すように、受光窓2には、その表面の表面粗さを荒くすることによって、非平滑面10(特許請求の範囲における「散乱手段」及び「非平滑面」に対応する)が形成されている。この非平滑面10は、受光窓2を介して火災用素子3に向けて入射される光を、火災用素子3及び高温用素子4にて受光可能に散乱させるものである。このことにより、火災以外を光源とする光が火災用素子3のみに向けて入射した場合でも、この光を散乱されてその一部を高温用素子4に入射させることができ、火災用素子3による受光量と高温用素子4による受光量との相互の差分を小さくして、誤報を減じることができる。また、本来であれば測定視野範囲外に入射する光であっても、非平滑面10にて散乱させて火災用素子3や高温用素子4に入射できる場合があるため、測定視野を広げることができる。なお、図2に示す非平滑面10は、火災検出器1の内側表面上に形成されている。これは、火災検出器1の外側表面上に形成すると、汚れの付着等により、以下に述べる光の散乱の効果が十分得られなくなることを防止するためである。しかし、光の散乱という本来の目的に沿えば、非平滑面10は、受光窓2の内外いずれの面に形成しても良い。
次に、本願発明者によって行われた、サファイアガラスに対する、第2の波長帯域の光の透過率の確認実験について説明する。図4は、透過率の確認実験に用いた装置の構成を示す構成図である。この図4に示すように、実験装置20は、黒体炉21、チョッパ22、非平滑面10を有する受光窓としてのサファイアガラス23、及び、火災用素子3又は高温用素子4を備えて構成されている。このような装置において、400℃の黒体炉21から発せられた光を、黒体炉21から約20cm隔てて配置したチョッパ22で遮光することで約3Hzの交流光とし、この光を黒体炉21から約55cm隔てて配置したサファイアガラス23を透過させ、その光量を火災用素子3又は高温用素子4にて検出した。
次に、本願発明者によって行われた、非平滑面10による散乱効果の確認実験について説明する。この実験においては、図4に示した実験装置20とほぼ同様の構成を用いているが、黒体炉21に代えて図示しないハロゲンライトを光源とし、火炎用素子3及び高温用素子4の両方を並設して同時に受光量を検出する。そして、ハロゲンライトから放射された直線光線をチョッパ22にて遮光することで約3Hzの交流光とし、サファイアガラス23を透過させて火災用素子3のみに向いた偏った方向で入射させ、その光量を火炎用素子3及び高温用素子4にて検出した。
次に、受光窓2の表面粗さRaの下限値について検討する。光が粒子により散乱される際の現象に関しては、ミー散乱理論が知られている(LIGHT SCATTERING by small particles, H.C.van de Hulst, Dover Publications, Inc.参照)。このミー理論によれば、一般には、光の散乱は、波長λの概ね1/10以上の粒子径に光を照射した際に生じるとされている。このミー理論は、粒子による散乱に関するものであるが、本願においては、この粒子による散乱と等価の効果が、受光窓2の表面を粗すことにより得られることに着眼したものであり、粒子径を表面粗さRaと置き換えることで、表面粗さRaを有する受光窓2による散乱にも適用できるものと考えた。
次に、受光窓2の表面粗さRaの上限値について検討する。上述のミー散乱理論では、「X=a/λ」(ここで、aは光を散乱させる粒子の粒子径、λは散乱される光の波長)であり、X≧1の場合(すなわち、「粒子径a≧散乱される光の波長λ」の場合)に、散乱効率がほぼ一定になることが知られている。
以上、本発明の各実施例1〜2について説明したが、本発明の具体的な構成及び方法は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、火災用素子3が火災以外を光源とする光源からの光を受光することに起因する誤報を100%防止できない場合であっても、この可能性を従来より低減できている限りにおいて、本願効果を奏している。
また、前記の実施例では、火災のみを検出する火災検出器1、30に本発明を適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、火災やガスを検出する火災ガス漏れ検出器に本願発明を摘要することができる。
また、散乱手段は、受光窓2や散乱ガラス32に設けた非平滑面10、40に限られない。例えば、受光窓2と火災用素子3との間に、所定の透過率を有するハーフミラーを設け、火災用素子3に向けて入射する光の一部はハーフミラーを透過させて火災用素子3に導き、他の部分はハーフミラーの反射によって高温用素子4に導くようにしても良い。また、実施例1では、受光窓2の内面2aに非平滑面10を設けた例を示したが、外面2bに設けても良い。また、実施例1では、受光窓2の略全面に非平滑面10を設けた例を示したが、受光窓2の内面2a又は外面2bのうち、火災用素子3を略覆う部分にのみ非平滑面10を設け、他の部分は平滑状にしても良い。
2、31、104 受光窓
2a 内面
2b 外面
3、100 火災用素子
3a、4a 光学フィルタ
4、101 高温用素子
5 記憶部
6 判断部
10、40 非平滑面
20 実験装置
21 黒体炉
22 チョッパ
23 サファイアガラス
32 散乱用ガラス
102 低温用素子
Claims (7)
- 監視領域における火災発生を検出するためのものであって、所定の受光窓を介して入射される光のうち、CO2共鳴放射帯を含む第1の波長帯域の光の光量を検出する第1の検出素子と、前記CO2共鳴放射帯以外の第2の波長帯域の光の光量を検出する第2の検出素子とを備えた火災検出器において、
前記受光窓を介して前記第1の検出素子に向けて入射される光を、前記第1の検出素子及び前記第2の受光素子にて受光可能に散乱させる散乱手段、
を備えることを特徴とする火災検出器。 - 前記散乱手段を、前記受光窓の表面のうち、当該火災検出器の内部に対向する面に形成したこと、
を特徴とする請求項1に記載の火災検出器。 - 前記散乱手段を、前記受光窓と前記第1の検出素子との間に配置したこと、
を特徴とする請求項1に記載の火災検出器。 - 前記散乱手段を、前記第1の検出素子及び前記第2の検出素子の両方を略覆う領域に配置したこと、
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の火災検出器。 - 前記散乱手段を、前記第1の検出素子を略覆う領域のみに配置したこと、
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の火災検出器。 - 前記散乱手段を、所定の表面粗さの非平滑面として形成したこと、
を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の火災検出器。 - 前記非平滑面の表面粗さを、前記第2の波長帯域の10分の1以上、かつ、前記第2の波長帯域以下としたこと、
を特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の火災検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004158292A JP3990684B2 (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 火災検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004158292A JP3990684B2 (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 火災検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005339284A true JP2005339284A (ja) | 2005-12-08 |
JP3990684B2 JP3990684B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=35492775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004158292A Expired - Fee Related JP3990684B2 (ja) | 2004-05-27 | 2004-05-27 | 火災検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3990684B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100743237B1 (ko) * | 2006-02-03 | 2007-07-27 | 주식회사 창성에이스산업 | 점검장치를 구비한 휴대형 화재 및 방범 감지기 |
JP2015173172A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-10-01 | セイコーインスツル株式会社 | 光センサ |
JP2020160021A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 能美防災株式会社 | 炎検知器 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54151194U (ja) * | 1978-04-13 | 1979-10-20 | ||
JPH04294496A (ja) * | 1991-03-22 | 1992-10-19 | Horiba Ltd | 人体検出装置 |
JP2000321132A (ja) * | 1999-05-14 | 2000-11-24 | Kokusai Gijutsu Kaihatsu Kk | 炎感知器 |
JP2001249047A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-09-14 | Hochiki Corp | 炎検出装置 |
-
2004
- 2004-05-27 JP JP2004158292A patent/JP3990684B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54151194U (ja) * | 1978-04-13 | 1979-10-20 | ||
JPH04294496A (ja) * | 1991-03-22 | 1992-10-19 | Horiba Ltd | 人体検出装置 |
JP2000321132A (ja) * | 1999-05-14 | 2000-11-24 | Kokusai Gijutsu Kaihatsu Kk | 炎感知器 |
JP2001249047A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-09-14 | Hochiki Corp | 炎検出装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100743237B1 (ko) * | 2006-02-03 | 2007-07-27 | 주식회사 창성에이스산업 | 점검장치를 구비한 휴대형 화재 및 방범 감지기 |
JP2015173172A (ja) * | 2014-03-11 | 2015-10-01 | セイコーインスツル株式会社 | 光センサ |
JP2020160021A (ja) * | 2019-03-28 | 2020-10-01 | 能美防災株式会社 | 炎検知器 |
JP7278129B2 (ja) | 2019-03-28 | 2023-05-19 | 能美防災株式会社 | 炎検知器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3990684B2 (ja) | 2007-10-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7075445B2 (en) | Rapidly responding, false detection immune alarm signal producing smoke detector | |
EP1936358B1 (en) | Oil mist detector | |
KR101529127B1 (ko) | 광전식 연기 감지기 | |
US5914489A (en) | Continuous optical path monitoring of optical flame and radiation detectors | |
JP6755105B2 (ja) | 炎検知器 | |
US9791366B2 (en) | Gas detector, gas detection method and optical component | |
US7948628B2 (en) | Window cleanliness detection system | |
JP6807238B2 (ja) | 火災検知器 | |
JP3990684B2 (ja) | 火災検出器 | |
EP3582198A1 (en) | Optically enhanced protective cover for chamberless point sensor | |
US10012545B2 (en) | Flame detector with proximity sensor for self-test | |
JP6948703B2 (ja) | 光学監視装置 | |
US10339794B2 (en) | Smoke detector and method for determining failure thereof | |
JP2003263688A (ja) | 炎感知器 | |
JPH07200961A (ja) | 火災の早期検出用火災警報装置 | |
JP3100857B2 (ja) | 火報センサ | |
JPH0452550A (ja) | 光学式煙センサ及び光学式煙感知器 | |
JP6858613B2 (ja) | 火災警報器 | |
US11366048B2 (en) | Smoke detector for aspiration smoke detector system | |
JP7341819B2 (ja) | 炎感知器 | |
JP7133396B2 (ja) | 光電式煙感知器 | |
RU2698961C1 (ru) | Датчик дыма | |
JP7171203B2 (ja) | 感知器 | |
JPS59221640A (ja) | 煙感知器 | |
JP2021018564A (ja) | 煙感知器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061024 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070227 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070328 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070529 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070717 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070720 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3990684 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |