JP2005338877A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 色バランスの良好なカラー表示を可能とする発光装置を提供する
【解決手段】 カラー表示を行うための発光装置において、赤色に発光するEL素子の発光層15としてトリプレット化合物を用い、緑色に発光するEL素子の発光層16および青色に発光するEL素子の発光層17としてシングレット化合物を用いることを特徴とする。これにより赤色発光のEL素子の動作電圧を緑色発光のEL素子および青色発光のEL素子に揃えることができ、色バランスの良好なカラー表示を可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電極間に発光性材料を挟んだ素子(以下、発光素子という)を有する装置(以下、発光装置という)に関する。特に発光性材料としてEL(Electro Luminescence)が得られる有機化合物を用いた発光素子(以下、EL素子という)を有する発光装置に関する。なお、有機ELディスプレイや有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)は本発明の発光装置に含まれる。
また、本発明に用いることのできる発光性材料は、一重項励起もしくは三重項励起または両者の励起を経由して発光(燐光および/または蛍光)するすべての発光性材料を含む。
近年、有機EL膜を発光層として用いたEL素子の開発が進み、様々な有機EL膜を用いたEL素子が提案されている。そして、そのようなEL素子を発光素子として用いた発光装置を使ってフラットパネルディスプレイを実現する試みがなされている。
EL素子を用いた発光装置には、パッシブマトリクス型とアクティブマトリクス型が知られている。パッシブマトリクス型は、ストライプ状の陽極および陰極を互いに直交するように設け、その間にEL膜を挟んだ構造からなるEL素子を用いた発光装置である。また、アクティブマトリクス型は画素ごとに薄膜トランジスタ(以下、TFTと呼ぶ)を設け、EL素子の陽極もしくは陰極の片方に接続したTFTでEL素子に流れる電流を制御する方式である。
また、EL素子を用いた発光装置をカラー表示させる方式として様々な方法が提案されているが、赤色に発光する画素、緑色に発光する画素および青色に発光する画素の三つの画素を一つの単位として、発光を混色させることによりカラー表示を行う方式が知られている。
同方式は、明るいカラー表示を得やすいことから注目されるが、各色に発光するEL素子は各々異なる有機EL膜を発光層として用いることになるため、発光層の輝度特性(動作電圧に対する輝度の関係)が異なる。その結果、所望の輝度を得るに必要な動作電圧がEL素子ごとに異なることになり、さらには発光層の信頼性(寿命)がEL素子ごとに異なることになる。
以上のことは、発光装置に必要な電源の種類が増えるだけでなく、EL素子の寿命(劣化率)の違いによる色バランスのずれを生じる可能性を招くという問題が懸念されていた。
本発明は、発光装置をカラー表示させるにあたって、赤色発光のEL素子、緑色発光のEL素子および青色発光のEL素子の動作電圧を揃えるための技術を提供することを課題とする。そして、色バランスの良好なカラー表示を可能とする発光装置を提供することを課題とする。
さらに、色バランスの良好なカラー表示を可能とする発光装置を表示部に用いることで画質の良好な表示部を有した電気器具を提供することを課題とする。
本発明では、発光層として一重項励起子(シングレット)により発光する有機化合物(以下、シングレット化合物と呼ぶ)および三重項励起子(トリプレット)により発光する有機化合物(以下、トリプレット化合物と呼ぶ)を併用する点に特徴がある。なお、本明細書中において、シングレット化合物とは一重項励起のみを経由して発光する化合物を指し、トリプレット化合物とは三重項励起を経由して発光する化合物を指す。
トリプレット化合物は、としては以下の論文に記載の有機化合物が代表的な材料として挙げられる。
(1)T.Tsutsui, C.Adachi, S.Saito, Photochemical Processes in Organized Molecular Systems, ed.K.Honda, (Elsevier Sci.Pub., Tokyo,1991) p.437.
(2)M.A.Baldo, D.F.O'Brien, Y.You, A.Shoustikov, S.Sibley, M.E.Thompson, S.R.Forrest, Nature 395 (1998) p.151.
この論文には次の式で示される有機化合物が開示されている。
(3)M.A.Baldo, S.Lamansky, P.E.Burrrows, M.E.Thompson, S.R.Forrest,
Appl.Phys.Lett.,75 (1999) p.4.
(4)T.Tsutsui, M.-J.Yang, M.Yahiro, K.Nakamura, T.Watanabe, T.tsuji,
Y.Fukuda, T.Wakimoto, S.Mayaguchi, Jpn.Appl.Phys., 38 (12B) (1999) L1502.
また、本発明者は、上記論文に記載された発光性材料だけでなく、次の分子式で表される発光性材料(具体的には金属錯体もしくは有機化合物)を用いることが可能であると考えている。
Figure 2005338877
Figure 2005338877
上記分子式において、Mは周期表の8〜10族に属する元素である。上記論文では、白金、イリジウムが用いられている。また、本発明者はニッケル、コバルトもしくはパラジウムは、白金やイリジウムに比べて安価であるため、発光装置の製造コストを低減する上で好ましいと考えている。特に、ニッケルは錯体を形成しやすいため、生産性も高く好ましい。
上記トリプレット化合物は、シングレット化合物よりも発光効率が高く、同じ発光輝度を得るにも動作電圧(EL素子を発光させるに要する電圧)を低くすることが可能である。本発明ではこの特徴を利用する。
本発明の発光装置における画素部の断面構造を図1に示す。図1において、10は絶縁体、11は電流制御TFT、12は画素電極(陽極)、13は画素電極上に開口部を有した絶縁膜(以下、バンクという)、14は正孔注入層、15は赤色に発光する発光層、16は緑色に発光する発光層、17は青色に発光する発光層、18は電子輸送層、19は陰極である。
なお、図1では電流制御TFTとしてボトムゲート型TFT(具体的には逆スタガ型TFT)を用いる例を示しているが、トップゲート型TFTでも良い。また、正孔注入層14、赤色に発光する発光層15、緑色に発光する発光層16、青色に発光する発光層17もしくは電子輸送層18は各々公知の有機化合物もしくは無機化合物を用いることが可能である。
このとき本実施例では、赤色に発光する発光層15としてトリプレット化合物を用い、緑色に発光する発光層16および青色に発光する発光層17としてシングレット化合物を用いる。即ち、赤色に発光するEL素子としてトリプレット化合物を用いたEL素子を用い、緑色もしくは青色に発光するEL素子としてシングレット化合物を用いたEL素子を用いる。
低分子の有機化合物を発光層として用いる場合、現状では赤色に発光する発光層の寿命が他の色に発光する発光層よりも短い。これは発光効率が他の色よりも劣るため、他の色と同じ発光輝度を得るためには動作電圧を高く設定しなければならず、その分劣化の進行も早いためである。
しかしながら、本発明では赤色に発光する発光層15として発光効率の高いトリプレット化合物を用いているため、緑色に発光する発光層16や青色に発光する発光層17と同じ発光輝度を得ながらも動作電圧を揃えることが可能である。従って、赤色に発光する発光層15の劣化が極端に早まることはなく、色バランスのずれ等の問題を起こさずにカラー表示を行うことが可能となる。また、動作電圧を低く抑えることができることは、トランジスタの耐圧のマージンを低く設定できる点からも好ましいことである。
なお、本発明では、赤色に発光する発光層15としてトリプレット化合物を用いた例を示しているが、さらに緑色に発光する発光層16もしくは青色に発光する発光層17にトリプレット化合物を用いることで各々のEL素子の動作電圧を揃えることは可能である。
次に、本発明の発光装置における画素部の回路構成を図2に示す。なお、ここでは赤色に発光するEL素子を含む画素(画素(赤))20a、緑色に発光するEL素子を含む画素(画素(緑))20bおよび青色に発光するEL素子を含む画素(画素(青))20cの三つを図示しているが、いずれも回路構成は同一である。
図2(A)において、21はゲート配線、22a〜22cはソース配線(データ配線)、23a〜23cは電流供給線である。電流供給線23a〜23cはEL素子の動作電圧を決定する配線であり、赤色発光の画素20a、緑色発光の画素20bおよび青色発光の画素20cのいずれの画素においても同じ電圧が印加される。従って、配線の線幅(太さ)も全て同一設計で良い。
また、24a〜24cはスイッチングTFT(電流制御TFTのゲートに入力される信号を制御するためのTFT)であり、ここではnチャネル型TFTで形成されている。なお、ここではソース領域とドレイン領域との間に二つのチャネル形成領域を有した構造を例示しているが、一つもしくは三つ以上であっても構わない。
また、25a〜25cは電流制御TFT(EL素子に流れる電流を制御するためのTFT)であり、電流制御TFT25a〜25cのゲート電極はスイッチングTFT24a〜24cのいずれかに、ソース領域は電流供給線23a〜23cのいずれかに、ドレイン領域はEL素子26a〜26cのいずれかに接続される。なお、27a〜27cはコンデンサであり、各々電流供給線25a〜25cのゲート電極に印加される電圧を保持する。但し、コンデンサ27a〜27cは省略することも可能である。
なお、図2(A)ではnチャネル型TFTからなるスイッチングTFT24a〜24cおよびpチャネル型TFTからなる電流制御TFT25a〜25cを設けた例を示しているが、図2(B)に示すように、画素(赤)30a、画素(緑)30bおよび画素(青)30cの各々に、pチャネル型TFTからなるスイッチングTFT28a〜28cおよびnチャネル型TFTからなる電流制御TFT29a〜29cを設けることも可能である。
さらに、図2(A)、(B)では一つの画素内に二つのTFTを設けた例を示しているが、TFTの個数は三つ以上(代表的には三つ〜六つ)であっても良い。その場合においても、nチャネル型TFTとpチャネル型TFTとをどのように組み合わせて設けても構わない。
図2(A)、(B)では、EL素子26aが赤色発光のEL素子であり、発光層としてトリプレット化合物を用いている。また、EL素子26bが緑色発光のEL素子、EL素子26cが青色発光のEL素子であり、いずれも発光層としてシングレット化合物を用いている。
以上のようにトリプレット化合物とシングレット化合物を使い分けることで赤色に発光するEL素子、緑色に発光するEL素子および青色に発光するEL素子の動作電圧をすべて同一(10V以下、好ましくは3〜10V)とすることが可能となる。従って、EL素子の寿命の違いによる色バランスのずれを抑制することができ、さらに発光装置に必要な電源を例えば3Vもしくは5Vで統一することができるため、回路設計が容易となる利点がある。
本発明を実施することにより、赤色発光のEL素子、緑色発光のEL素および青色発光のEL素子の動作電圧を揃えることが可能となり、色バランスの良好なカラー表示を可能とする発光装置を提供することができる。
また、色バランスの良好なカラー表示を可能とする発光装置を表示部に用いることで画質の良好な表示部を有した電気器具を提供することができる。
本発明の実施の形態について、以下に示す実施例を用いて詳細な説明を行うこととする。
本実施例では、本発明の発光装置として、同一の絶縁体上に画素部とそれを駆動する駆動回路を有した発光装置の例(但し封止前の状態)を図3に示す。なお、駆動回路150には基本単位となるCMOS回路を示し、画素部151には一つの画素を示す。但し、実際には画素部151の構造は図1に示すように複数の画素が集合してなる。
図3において、100は絶縁体(絶縁基板、絶縁膜もしくは絶縁膜を表面に有した基板を含む)であり、その上にはnチャネル型TFT201、pチャネル型TFT202、nチャネル型TFTからなるスイッチングTFT203およびpチャネル型TFTからなる電流制御TFT204が形成されている。このとき、画素部151の回路構成は図2(A)に示す構造となっている。また、本実施例では、TFTはすべて逆スタガ型TFTで形成されている。
まず、nチャネル型TFT201およびpチャネル型TFT202の構造について説明する。
nチャネル型TFT201において、101はゲート電極、102はゲート絶縁膜、103はソース領域、104はドレイン領域、105aおよび105bはLDD(ライトドープドレイン)領域、106はチャネル形成領域、107チャネル保護膜、108は第1層間絶縁膜、109はソース配線、110はドレイン配線である。
pチャネル型TFT202において、111はゲート電極、102はゲート絶縁膜、112はソース領域、113はドレイン領域、114はチャネル形成領域、115チャネル保護膜、108は第1層間絶縁膜、116はソース配線、110はドレイン配線である。このドレイン配線110はnチャネル型TFT201と共通の配線となっている。
スイッチングTFT203はソース領域およびドレイン領域の間に二つのチャネル形成領域を有した構造となっているが、nチャネル型TFT201の構造の説明を参照すれば容易に理解できるので説明は省略する。また、電流制御TFT204はpチャネル型TFT202の構造の説明を参照すれば容易に理解できるので説明は省略する。
そして、nチャネル型TFT201、pチャネル型TFT202、スイッチングTFT203および電流制御TFT204を覆って第2層間絶縁膜(平坦化膜)119が設けられている。
なお、第2層間絶縁膜119が設けられる前に、電流制御TFT204のドレイン領域117の上には第1層間絶縁膜108にコンタクトホール118が設けられている。これは第2層間絶縁膜119にコンタクトホールを形成する際に、エッチング工程を簡単にするためである。
また、第2層間絶縁膜119にはドレイン領域117に到達するようにコンタクトホールが形成され、ドレイン領域117に接続された画素電極120が設けられている。画素電極120はEL素子の陽極として機能し、仕事関数の大きい導電膜、代表的には酸化物導電膜が用いられる。酸化物導電膜としては、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛もしくはそれらの化合物を用いれば良い。
次に、121はバンクであり、画素電極120の端部を覆うように設けられた絶縁膜である。バンク121は珪素を含む絶縁膜もしくは樹脂膜で形成すれば良い。樹脂膜を用いる場合、樹脂膜の比抵抗が1×106〜1×1012Ωm(好ましくは1×108〜1×1010Ωm)となるようにカーボン粒子もしくは金属粒子を添加すると、成膜時の絶縁破壊を抑えることができる。
次に、122はEL層である。なお、本明細書中では発光層に対して正孔注入層、正孔輸送層、正孔阻止層、電子輸送層、電子注入層もしくは電子阻止層を組み合わせた積層体をEL層と定義する。この発光層としてシングレット化合物とトリプレット化合物を併用する点が本発明の特徴である。
なお、本実施例では、赤色発光のEL素子に用いる有機化合物としてトリプレット化合物を用い、緑色発光のEL素子および青色発光のEL素子に用いる有機化合物としてシングレット化合物を用いる。このときトリプレット化合物としては、前述の有機化合物を用いれば良く、シングレット化合物としては蛍光色素を共蒸着したAlq3(アルミキノリラト錯体)を用いれば良い。
次に、123はEL素子の陰極であり、仕事関数の小さい導電膜が用いられる。仕事関数の小さい導電膜としては、周期表の1族もしくは2族に属する元素を含む導電膜を用いれば良い。本実施例では、リチウムとアルミニウムとの化合物からなる導電膜を用いる。
なお、画素電極(陽極)120、EL層122および陰極123からなる積層体205がEL素子である。EL素子205で生成された発光は、絶縁体100側(図中矢印の方向)へと放射される。また、本実施例のように電流制御TFT204にpチャネル型TFTを用いる場合、電流制御TFT204のドレイン領域117にはEL素子205の陽極を接続することが好ましい。
なお、ここでは図示しないが陰極123を形成した後、EL素子205を完全に覆うようにしてパッシベーション膜を設けることは有効である。パッシベーション膜としては、炭素膜、窒化珪素膜もしくは窒化酸化珪素膜を含む絶縁膜からなり、該絶縁膜を単層もしくは組み合わせた積層で用いる。
この際、カバレッジの良い膜をパッシベーション膜として用いることが好ましく、炭素膜、特にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜を用いることは有効である。DLC膜は室温から100℃以下の温度範囲で成膜可能であるため、耐熱性の低いEL層122の上方にも容易に成膜することができる。また、DLC膜は酸素に対するブロッキング効果が高く、EL層122の酸化を抑制することが可能である。そのため、この後に続く封止工程を行う間にEL層122が酸化するといった問題を防止できる。
以上の構造の画素部および駆動回路を有した本発明の発光装置は、EL素子にシングレット化合物とトリプレット化合物とを使い分けているため、EL素子の動作電圧を揃えることができ、色バランスに優れた良好なカラー表示を行うことが可能である。
また、EL素子の動作電圧をすべて10V以下(典型的には3〜10V)とすることができるため、回路設計が容易になるという利点が得られる。
本実施例では、本発明の発光装置として、同一の絶縁体上に画素部とそれを駆動する駆動回路を有した発光装置の例(但し封止前の状態)を図4に示す。なお、駆動回路250には基本単位となるCMOS回路を示し、画素部251には一つの画素を示す。但し、実際には画素部251の構造は図1に示すようになっている。また、図3と同一の符号が付してある部分は実施例1の説明を参照すれば良い。
図4において、100は絶縁体であり、その上にはnチャネル型TFT201、pチャネル型TFT202、pチャネル型TFTからなるスイッチングTFT206およびnチャネル型TFTからなる電流制御TFT207が形成されている。このとき、画素部251の回路構成は図2(B)に示す構造となっている。また、本実施例では、TFTはすべて逆スタガ型TFTで形成されている。
nチャネル型TFT201およびpチャネル型TFT202の説明は実施例1を参照すれば良いので省略する。また、スイッチングTFT206はソース領域およびドレイン領域の間に二つのチャネル形成領域を有した構造となっているが、pチャネル型TFT202の構造の説明を参照すれば容易に理解できるので説明は省略する。また、電流制御TFT207はnチャネル型TFT201の構造の説明を参照すれば容易に理解できるので説明は省略する。
本実施例の場合、EL素子の構造が実施例1と異なる。電流制御TFT207のドレイン領域301には、画素電極302が接続されている。画素電極302はEL素子208の陰極として機能する電極であり、周期表の1族もしくは2族に属する元素を含む導電膜を用いて形成されている。本実施例では、リチウムとアルミニウムとの化合物からなる導電膜を用いる。
また、EL素子208は画素電極(陰極)302、EL層303および陽極304からなる。なお、本実施例では、赤色発光のEL素子に用いる有機化合物としてトリプレット化合物を用い、緑色発光のEL素子および青色発光のEL素子に用いる有機化合物としてシングレット化合物を用いる。このときトリプレット化合物としては、前述の有機化合物を用いれば良く、シングレット化合物としては蛍光色素を共蒸着したAlq3(アルミキノリラト錯体)を用いれば良い。
また、本実施例では、陽極304として酸化亜鉛に酸化ガリウムを添加した酸化物導電膜を用いる。この酸化物導電膜は可視光を透過するため、EL素子208で生成された発光は陽極304の上面側(図中矢印の方向)に向かって放射される。なお、本実施例のように電流制御TFT207にnチャネル型TFTを用いる場合、電流制御TFT207のドレイン領域301にはEL素子208の陰極を接続することが好ましい。
なお、ここでは図示しないが陽極304を形成した後、EL素子208を完全に覆うようにしてパッシベーション膜を設けることは有効である。パッシベーション膜としては、炭素膜、窒化珪素膜もしくは窒化酸化珪素膜を含む絶縁膜からなり、該絶縁膜を単層もしくは組み合わせた積層で用いる。
以上の構造の画素部および駆動回路を有した本発明の発光装置は、EL素子にシングレット化合物とトリプレット化合物とを使い分けているため、EL素子の動作電圧を揃えることができ、色バランスに優れた良好なカラー表示を行うことが可能である。
また、EL素子の動作電圧をすべて10V以下(典型的には3〜10V)とすることができるため、回路設計が容易になるという利点が得られる。
なお、本実施例の構成は、実施例1に記載された構成を組み合わせて実施することが可能である。
本実施例では、本発明の発光装置において、画素部および駆動回路をすべてnチャネル型TFTで形成する場合について説明する。なお、本実施例の画素の回路構成は図5に示すような構造となる。また、図2と同一の符号を付した部分については図2の説明を参照すれば良い。
図5に示すように、画素(赤)35a、画素(緑)35b、画素(青)35cの各々に設けられたスイッチングTFT24a〜24cおよび電流制御TFT36a〜36cはすべてnチャネル型TFTで形成されている。
ここで本実施例の発光装置の断面構造(但し封止前の状態)を図6に示す。なお、駆動回路350には基本単位となるCMOS回路を示し、画素部351には一つの画素を示す。但し、実際には画素部351の構造は図1に示すようになっている。また、図3もしくは図4と同一の符号が付してある部分は実施例1もしくは実施例2の説明を参照すれば良い。
図6において、100は絶縁体であり、その上にはnチャネル型TFT201、nチャネル型TFT209、nチャネル型TFTからなるスイッチングTFT203およびnチャネル型TFTからなる電流制御TFT207が形成されている。このとき、画素部351の回路構成は図5に示す構造となっている。
また、本実施例では、TFTはすべてnチャネル型の逆スタガ型TFTで形成されている。このときnチャネル型TFTはすべてエンハンスメント型TFTであっても良いし、すべてデプレッション型TFTであっても良い。勿論、両者を作り分けて組み合わせて用いることも可能である。エンハンスメント型にするかデプレッション型にするかは、チャネル形成領域にN型またはP型の不純物を添加することで選択することができる。
nチャネル型TFT201およびnチャネル型TFT209は同一の構造であり、説明は実施例1を参照すれば良いので省略する。また、スイッチングTFT203はソース領域およびドレイン領域の間に二つのチャネル形成領域を有した構造となっているが、nチャネル型TFT201の構造の説明を参照すれば容易に理解できるので説明は省略する。また、電流制御TFT207はnチャネル型TFT201の構造の説明を参照すれば容易に理解できるので説明は省略する。
本実施例の場合、EL素子の構造が実施例2と同様となる。即ち、本実施例では電流制御TFT207にnチャネル型TFTを用いるため電流制御TFT207のドレイン領域301にはEL素子208の陰極302を接続することが好ましい。EL素子に関する説明は実施例2を参照すれば良い。
なお、ここでは図示しないが陽極304を形成した後、EL素子208を完全に覆うようにしてパッシベーション膜を設けることは有効である。パッシベーション膜としては、炭素膜、窒化珪素膜もしくは窒化酸化珪素膜を含む絶縁膜からなり、該絶縁膜を単層もしくは組み合わせた積層で用いる。
以上の構造の画素部351および駆動回路350を有した本発明の発光装置は、EL素子にシングレット化合物とトリプレット化合物とを使い分けているため、EL素子の動作電圧を揃えることができ、色バランスに優れた良好なカラー表示を行うことが可能である。
また、EL素子の動作電圧をすべて10V以下(典型的には3〜10V)とすることができるため、回路設計が容易になるという利点が得られる。
さらに本実施例の構成によれば、pチャネル型TFTを形成するためのフォトリソグラフィ工程を省略することができるため、製造工程を簡略化することが可能である。
なお、本実施例の構成は、実施例1もしくは実施例2に記載された構成を組み合わせて実施することが可能である。
本実施例では、本発明の発光装置において、画素部および駆動回路をすべてpチャネル型TFTで形成する場合について説明する。なお、本実施例の画素の回路構成は図7に示すような構造となる。また、図2と同一の符号を付した部分については図2の説明を参照すれば良い。
図7に示すように、画素(赤)50a、画素(緑)50b、画素(青)50cの各々に設けられたスイッチングTFT51a〜51cおよび電流制御TFT52a〜52cはすべてpチャネル型TFTで形成されている。
ここで本実施例の発光装置の断面構造(但し封止前の状態)を図8に示す。なお、駆動回路には基本単位となるCMOS回路を示し、画素部には一つの画素を示す。但し、実際には画素部の構造は図1に示すようになっている。また、図3もしくは図4と同一の符号が付してある部分は実施例1もしくは実施例2の説明を参照すれば良い。
図8において、100は絶縁体であり、その上にはpチャネル型TFT210、pチャネル型TFT202、pチャネル型TFTからなるスイッチングTFT206およびpチャネル型TFTからなる電流制御TFT204が形成されている。このとき、画素部451の回路構成は図7に示す構造となっている。
また、本実施例では、TFTはすべてpチャネル型の逆スタガ型TFTで形成されている。このときpチャネル型TFTはすべてエンハンスメント型TFTであっても良いし、すべてデプレッション型TFTであっても良い。勿論、両者を作り分けて組み合わせて用いることも可能である。エンハンスメント型にするかデプレッション型にするかは、チャネル形成領域にN型またはP型の不純物を添加することで選択することができる。
pチャネル型TFT210およびpチャネル型TFT202は同一の構造であり、説明は実施例1を参照すれば良いので省略する。また、スイッチングTFT206はソース領域およびドレイン領域の間に二つのチャネル形成領域を有した構造となっているが、pチャネル型TFT202の構造の説明を参照すれば容易に理解できるので説明は省略する。また、電流制御TFT204はpチャネル型TFT202の構造の説明を参照すれば容易に理解できるので説明は省略する。
本実施例の場合、EL素子の構造が実施例1と同様となる。即ち、本実施例では電流制御TFT204にpチャネル型TFTを用いるため電流制御TFT204のドレイン領域117にはEL素子205の陽極120を接続することが好ましい。EL素子に関する説明は実施例1を参照すれば良い。
なお、ここでは図示しないが陰極123を形成した後、EL素子205を完全に覆うようにしてパッシベーション膜を設けることは有効である。パッシベーション膜としては、炭素膜、窒化珪素膜もしくは窒化酸化珪素膜を含む絶縁膜からなり、該絶縁膜を単層もしくは組み合わせた積層で用いる。
以上の構造の画素部451および駆動回路450を有した本発明の発光装置は、EL素子にシングレット化合物とトリプレット化合物とを使い分けているため、EL素子の動作電圧を揃えることができ、色バランスに優れた良好なカラー表示を行うことが可能である。
また、EL素子の動作電圧をすべて10V以下(典型的には3〜10V)とすることができるため、回路設計が容易になるという利点が得られる。
さらに本実施例の構成によれば、nチャネル型TFTを形成するためのフォトリソグラフィ工程を省略することができるため、製造工程を簡略化することが可能である。
なお、本実施例の構成は、実施例1もしくは実施例2に記載された構成を組み合わせて実施することが可能である。
本実施例では、スイッチングTFTや電流制御TFTとして、トップゲート型TFT(具体的には、プレーナ型TFT)を用いた例を示す。
本実施例のアクティブマトリクス型発光装置における画素部の断面構造を図9に示す。図9において、910は絶縁体、911は電流制御TFT、912は画素電極(陽極)、913はバンク、914は公知の正孔注入層、915は赤色に発光する発光層、916は緑色に発光する発光層、917は青色に発光する発光層、918は公知の電子輸送層、919は陰極である。
このとき本実施例では、赤色に発光する発光層915としてトリプレット化合物を用い、緑色に発光する発光層916および青色に発光する発光層917としてシングレット化合物を用いる。即ち、シングレット化合物を用いたEL素子は緑色もしくは青色に発光するEL素子であり、前記トリプレット化合物を用いたEL素子は赤色に発光するEL素子である。
本実施例では赤色に発光する発光層915として発光効率の高いトリプレット化合物を用いているため、緑色に発光する発光層916や青色に発光する発光層917と同じ発光輝度を得ながらも動作電圧を揃えることが可能である。従って、赤色に発光する発光層915の劣化が極端に早まることはなく、色ずれ等の問題を起こさずにカラー表示を行うことが可能となる。また、動作電圧を低く抑えることができることは、トランジスタの耐圧のマージンを低く設定できる点からも好ましいことである。
なお、本実施例では、赤色に発光する発光層915としてトリプレット化合物を用いた例を示しているが、さらに緑色に発光する発光層916もしくは青色に発光する発光層917にトリプレット化合物を用いることも可能である。
また、本実施例の回路構成は、図2と同様の構成である。勿論、実施例1〜4のいずれの構成とすることも可能である。
本実施例では、EL素子を保護するための封止(または封入)工程まで行った後の本発明の発光装置について図10(A)、(B)を用いて説明する。なお、本実施例では実施例1(図3)に示した構造を封止する例を示すが、本実施例の封止構造は実施例1〜実施例5に示したいずれの構造に対しても実施することが可能である。また、必要に応じて図3の符号を引用する。
図10(A)は、EL素子の封止までを行った状態を示す上面図、図10(B)は図10(A)をA−A’で切断した断面図である。点線で示された501は画素部、502はソース側駆動回路、503はゲート側駆動回路である。また、504はカバー材、505は第1シール材、506は第2シール材である。
なお、507はソース側駆動回路502及びゲート側駆動回路503に入力される信号を伝送するための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキシブルプリントサーキット)508からビデオ信号やクロック信号を受け取る。なお、ここではFPCしか図示されていないが、このFPCにはプリント配線基盤(PWB)が取り付けられていても良い。
次に、断面構造について図10(B)を用いて説明する。絶縁体100の上方には画素部501、ソース側駆動回路502が形成されており、画素部501は電流制御TFT204とそのドレインに電気的に接続された画素電極120を含む複数の画素により形成される。また、ソース側駆動回路502はnチャネル型TFT201とpチャネル型TFT202とを組み合わせたCMOS回路を用いて形成される。なお、絶縁体501には偏光板(代表的には円偏光板)を貼り付けても良い。
画素電極120はEL素子の陽極として機能する。また、画素電極120の両端にはバンク121が形成され、画素電極120上にはEL層122およびEL素子の陰極123が形成される。陰極123は全画素に共通の配線としても機能し、接続配線507を経由してFPC508に電気的に接続されている。さらに、画素部501及びソース側駆動回路502に含まれる素子は全てパッシベーション膜509で覆われている。
また、第1シール材505によりカバー材504が貼り合わされている。なお、カバー材504とEL素子との間隔を確保するためにスペーサを設けても良い。そして、第1シール材505の内側には空隙510が形成されている。なお、第1シール材505は水分や酸素を透過しない材料であることが望ましい。さらに、空隙510の内部に吸湿効果をもつ物質や酸化防止効果をもつ物質を設けることは有効である。
なお、カバー材504の表面および裏面には保護膜として炭素膜(具体的にはダイヤモンドライクカーボン膜)511a、511bを2〜30nmの厚さに設けると良い。このような炭素膜は、酸素および水の侵入を防ぐとともにカバー材504の表面を機械的に保護する役割をもつ。
また、カバー材504を接着した後、第1シール材505の露呈面を覆うように第2シール材506を設けている。第2シール材506は第1シール材505と同じ材料を用いることができる。
以上のような構造でEL素子を封入することにより、EL素子を外部から完全に遮断することができ、外部から水分や酸素等のEL層の酸化による劣化を促す物質が侵入することを防ぐことができる。従って、信頼性の高い発光装置が得られる。
なお、図10(A)、(B)に示したように、同一の基板上に画素部および駆動回路を有しFPCまで取り付けられた発光装置を、本明細書中では特に駆動回路内蔵型発光装置と呼ぶ。
実施例6において、図10に示した駆動回路内蔵型発光装置は、同一の絶縁体上に画素部および駆動回路が一体形成された例であるが、駆動回路を外付けIC(集積回路)で設けることも可能である。このような場合、構造は図11(A)のようになる。
図11(A)に示すモジュールは、TFTおよびEL素子を含む画素部が形成された基板60(画素部61、配線62a、62bを含む)にFPC63が取り付けられ、そのFPC63を介してプリント配線板64が取り付けられている。ここでプリント配線板64の機能ブロック図を図11(B)に示す。
図11(B)に示すように、プリント配線板64の内部には少なくともI/Oポート(入力もしくは出力部ともいう)65及び68、ソース側駆動回路66およびゲート側駆動回路67として機能するICが設けられている。
このように、基板面に画素部が形成された基板にFPCが取り付けられ、そのFPCを介して駆動回路としての機能を有するプリント配線板が取り付けられた構成のモジュールを、本明細書では特に駆動回路外付け型発光モジュールと呼ぶことにする。
また、図12(A)に示すモジュールは、駆動回路内蔵型発光装置70(画素部71、ソース側駆動回路72、ゲート側駆動回路73、配線72a、73aを含む)にFPC74が取り付けられ、そのFPC74を介してプリント配線板75が取り付けられている。ここでプリント配線板75の機能ブロック図を図12(B)に示す。
図12(B)に示すように、プリント配線板75の内部には少なくともI/Oポート76及び79、コントロール部77として機能するICが設けられている。なお、ここではメモリ部78が設けられているが、必ずしも必要ではない。また、コントロール部77は、駆動回路の制御、映像データの補正などをコントロールするための機能を有した部位である。
このように、基板面に画素部および駆動回路が形成された駆動回路内蔵型発光装置にコントローラーとしての機能を有するプリント配線板が取り付けられた構成のモジュールを、本明細書では特にコントローラー外付け型発光モジュールと呼ぶことにする。
本発明を実施して形成された発光装置(実施例7に示した形態のモジュールも含む)は様々な電気器具に内蔵され、画素部は映像表示部として用いられる。本発明の電気器具としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響機器、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯機器(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍)、記録媒体を備えた画像再生装置などが挙げられる。それら電気器具の具体例を図13、図14に示す。
図13(A)はELディスプレイであり、筐体2001、支持台2002、表示部2003を含む。本発明の発光装置は表示部2003に用いることができる。表示部2003にEL素子を有した発光装置を用いる場合、EL素子が自発光型であるためバックライトが必要なく薄い表示部とすることができる。
図13(B)はビデオカメラであり、本体2101、表示部2102、音声入力部2103、操作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部2106を含む。本発明の発光装置は表示部2102に用いることができる。
図13(C)はデジタルカメラであり、本体2201、表示部2202、接眼部2203、操作スイッチ2204を含む。本発明の発光装置もしくは液晶表示装置は表示部2202に用いることができる。
図13(D)は記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体2301、記録媒体(CD、LDまたはDVD等)2302、操作スイッチ2303、表示部(a)2304、表示部(b)2305を含む。表示部(a)は主として画像情報を表示し、表示部(b)は主として文字情報を表示するが、本発明の発光装置はこれら表示部(a)、(b)に用いることができる。なお、記録媒体を備えた画像再生装置には、CD再生装置、ゲーム機器なども含まれうる。
図13(E)は携帯型(モバイル)コンピュータであり、本体2401、表示部2402、受像部2403、操作スイッチ2404、メモリスロット2405を含む。本発明の発光装置は表示部2402に用いることができる。この携帯型コンピュータはフラッシュメモリや不揮発性メモリを集積化した記録媒体に情報を記録したり、それを再生したりすることができる。
図13(F)はパーソナルコンピュータであり、本体2501、筐体2502、表示部2503、キーボード2504を含む。本発明の発光装置は表示部2503に用いることができる。
また、上記電気器具はインターネットやCATV(ケーブルテレビ)などの電子通信回線を通じて配信された情報を表示することが多くなり、特に動画情報を表示する機会が増してきている。表示部にEL素子を有した発光装置を用いた場合、EL素子の応答速度が非常に高いため遅れのない動画表示が可能となる。
また、発光装置は発光している部分が電力を消費するため、発光部分が極力少なくなるように情報を表示することが望ましい。従って、携帯情報端末、特に携帯電話や音響機器のような文字情報を主とする表示部に発光装置を用いる場合には、非発光部分を背景として文字情報を発光部分で形成するように駆動することが望ましい。
ここで図14(A)は携帯電話であり、キー操作を行う部位(操作部)2601、情報表示を行う部位(情報表示部)2602であり、操作部2601および情報表示部2602は連結部2603で連結している。また、操作部2601には音声入力部2604、操作キー2605が設けられ、情報表示部2602には音声出力部2606、表示部2607が設けられている。
本発明の発光装置は表示部2607に用いることができる。なお、表示部2607に発光装置を用いる場合、黒色の背景に白色の文字を表示することで携帯電話の消費電力を抑えることができる。
図14(A)に示した携帯電話の場合、表示部2604に用いた発光装置にCMOS回路でセンサ(CMOSセンサ)を内蔵させ、指紋もしくは手相を読みとることで使用者を認証する認証システム用端末として用いることもできる。また、外部の明るさ(照度)を読みとり、設定されたコントラストで情報表示が可能となるように発光させることもできる。
さらに、操作スイッチ2605を使用している時に輝度を下げ、操作スイッチの使用が終わったら輝度を上げることで低消費電力化することができる。また、着信した時に表示部2604の輝度を上げ、通話中は輝度を下げることによっても低消費電力化することができる。また、継続的に使用している場合に、リセットしない限り時間制御で表示がオフになるような機能を持たせることで低消費電力化を図ることもできる。なお、これらはマニュアル制御であっても良い。
また、図14(B)は車載用オーディオであり、筐体2701、表示部2702、操作スイッチ2703、2704を含む。本発明の発光装置は表示部2702に用いることができる。また、本実施例では音響機器の例として車載用オーディオ(カーオーディオ)を示すが、据え置き型のオーディオ(オーディオコンポーネント)に用いても良い。なお、表示部2704に発光装置を用いる場合、黒色の背景に白色の文字を表示することで消費電力を抑えられる。
さらに、以上に示した電気器具は、表示部に用いた発光装置に光センサを内蔵させ、使用環境の明るさを検知する手段を設けることもできる。表示部に発光装置を用いる場合、使用環境の明るさに応じて発光輝度を変調させるような機能を持たせることもできる。
具体的には表示部に用いた発光装置にCMOS回路で形成したイメージセンサ(面状、線状もしくは点状のセンサ)を設けたり、本体もしくは筐体にCCD(Charge Coupled Device)を設けることで実施できる。使用者は使用環境の明るさに比べてコントラスト比で100〜150の明るさを確保できれば問題なく画像もしくは文字情報を認識できる。即ち、使用環境が明るい場合は画像の輝度を上げて見やすくし、使用環境が暗い場合は画像の輝度を抑えて消費電力を抑えるといったことが可能である。
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電気器具に用いることが可能である。また、本実施例の電気器具は実施例1〜7のいずれの構成を含む発光装置もしくはモジュールを用いても良い。
発光装置の画素部における断面構造を示す図。 発光装置の画素部の回路構成を示す図。 発光装置の画素部における断面構造を示す図。 発光装置の画素部における断面構造を示す図。 発光装置の画素部の回路構成を示す図。 発光装置の画素部における断面構造を示す図。 発光装置の画素部の回路構成を示す図。 発光装置の画素部における断面構造を示す図。 発光装置の画素部における断面構造を示す図。 駆動回路内蔵型発光装置の構造を示す図。 駆動回路外付け型発光装置の構造を示す図。 コントローラー外付け型発光装置の構造を示す図。 電気器具の具体例を示す図。 電気器具の具体例を示す図。

Claims (7)

  1. 複数の画素を有し、
    前記複数の画素はそれぞれ、第1の薄膜トランジスタと、第2の薄膜トランジスタと、EL素子とを有し、
    前記第1の薄膜トランジスタのゲートは第1の配線に電気的に接続され、
    前記第1の薄膜トランジスタのソース及びドレインの一方は第2の配線に電気的に接続され、他方は前記第2の薄膜トランジスタのゲートに電気的に接続され、
    前記第2の薄膜トランジスタのソース及びドレインの一方は第3の配線に電気的に接続され、他方は前記EL素子に電気的に接続され、
    前記複数の画素のうち、少なくとも1つの画素はトリプレットにより発光し、その他の画素はシングレットにより発光し、
    前記トリプレットにより発光する色と前記シングレットにより発光する色は異なることを特徴とする発光装置。
  2. 複数の画素を有し、
    前記複数の画素はそれぞれ、第1の薄膜トランジスタと、第2の薄膜トランジスタと、EL素子とを有し、
    前記第1の薄膜トランジスタのゲートは第1の配線に電気的に接続され、
    前記第1の薄膜トランジスタのソース及びドレインの一方は第2の配線に電気的に接続され、他方は前記第2の薄膜トランジスタのゲートに電気的に接続され、
    前記第2の薄膜トランジスタのソース及びドレインの一方は第3の配線に電気的に接続され、他方は前記EL素子に電気的に接続され、
    前記複数の画素のうち、少なくとも1つの画素はトリプレット化合物を有し、その他の画素はシングレット化合物を有し、
    前記トリプレット化合物と前記シングレット化合物は異なる色に発光することを特徴とする発光装置。
  3. 赤色に発光する画素と、緑色に発光する画素と、青色に発光する画素とを有し、
    前記赤色に発光する画素と、前記緑色に発光する画素と、前記青色に発光する画素はそれぞれ、第1の薄膜トランジスタと、第2の薄膜トランジスタと、EL素子とを有し、
    前記第1の薄膜トランジスタのゲートは第1の配線に電気的に接続され、
    前記第1の薄膜トランジスタのソース及びドレインの一方は第2の配線に電気的に接続され、他方は前記第2の薄膜トランジスタのゲートに電気的に接続され、
    前記第2の薄膜トランジスタのソース及びドレインの一方は第3の配線に電気的に接続され、他方は前記EL素子に電気的に接続され、
    前記赤色に発光する画素はトリプレット化合物を有し、前記緑色に発光する画素及び前記青色に発光する画素はシングレット化合物を有することを特徴とする発光装置。
  4. 赤色に発光する画素と、緑色に発光する画素と、青色に発光する画素とを有し、
    前記赤色に発光する画素と、前記緑色に発光する画素と、前記青色に発光する画素はそれぞれ、第1の薄膜トランジスタと、第2の薄膜トランジスタと、EL素子とを有し、
    前記第1の薄膜トランジスタのゲートは第1の配線に電気的に接続され、
    前記第1の薄膜トランジスタのソース及びドレインの一方は第2の配線に電気的に接続され、他方は前記第2の薄膜トランジスタのゲートに電気的に接続され、
    前記第2の薄膜トランジスタのソース及びドレインの一方は第3の配線に電気的に接続され、他方は前記EL素子に電気的に接続され、
    前記赤色に発光する画素及び前記緑色に発光する画素はトリプレット化合物を有し、前記青色に発光する画素はシングレット化合物を有することを特徴とする発光装置。
  5. 請求項3において、
    前記トリプレット化合物は、式1で示される有機化合物であることを特徴とする発光装置。
    Figure 2005338877
  6. 請求項3において、
    前記トリプレット化合物は、式2で示される有機化合物であることを特徴とする発光装置。
    Figure 2005338877
  7. 請求項5または請求項6において、
    前記周期表の8〜10属に属する元素は、白金、イリジウム、ニッケル、コバルトもしくはパラジウムであることを特徴とする発光装置。
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