JP2005338647A - 光レセプタクル及び接続損失測定方法 - Google Patents

光レセプタクル及び接続損失測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光レセプタクルの接続部の低損失化を実現する。
【解決手段】先端面がプラグフェルールと接続するファイバスタブと、長手方向にスリットが形成され上記ファイバスタブの先端部を挿入して保持するスリーブと、前記ファイバスタブの後端部を一方側から挿入固定する第1貫通孔を備えたホルダとからなる光レセプタクルにおいて、上記ホルダの側面周囲に上記第1貫通孔に向けて形成した複数の第2貫通孔を有するとともに、上記第2貫通孔の少なくとも1つに上記スリットと係合しながら固定される位置決めピンを配置したことを特徴とする光レセプタクル
【選択図】図3

Description

本発明は、光通信の送受信モジュールの1部品に用いられ、接続損失を低減することが可能な光レセプタクル及びその接続損失を測定する接続損失測定方法に関する。
近年の光通信市場の流れは、これまで主流とされてきたfiber to the home(FTTH)やfiber to the building(FTTB)の方式に代わって光通信の最終的な目標であるfiber to the premises(FTTP)の推進が進められている。
この方式を進めるに当たって、その経済性を追求すると、通信方式として、光ファイバでセンターと各加入者宅を直結するようにした1:32のシングルスター方式を含むPassive Optical Network(PON)方式が有力な方式になってきている。
この方式は電話局から加入者宅への光ファイバの途中に分岐装置(スプリッター)を入れ、そのスプリッタで分岐させて複数の加入者宅に引き込む方式である。この方式の採用により、一部の区間(光ファイバや伝送設備)を複数の加入者で共用することで加入者あたりのコストを低く抑えられるものである。
従って、この方式を採用し、用いる光モジュールの経済性を追及し、かつ、米国の地域性を考慮すると、モジュールとしての光出力は、ダイナミックレンジにより25dB以下で20Kmの距離に対応する必要がある。
この要求に対し、以下の性能が算出される。即ち、分岐器による損失は17.5dB、20Kmの線路による損失が3dB、コネクタの接続損失0.5dB(4段の接続ポイントを想定、スプライスの接続点による損失2dB、マージン1dB)である。
このような要求において、レセプタクルの接続部の接続損失が、従来のような0.5dBの特性では到底、このような通信システムの構築は困難であり、また、光出力のダイナミックレンジを上げることは、経済性が最重要課題となっているFTTPの構築に対し、大きな課題となることが明らかとなっている。
従って、経済性を満たし、かつ性能を満足させるためにはレセプタクルの接続損失を低減することが最も有効な手段であることから、レセプタクルの接続損失の低減が大きく叫ばれるようになってきている。
レセプタクルの接続損失を低減させるには、ファイバスタブの性能中、同心度(貫通孔の内径と外径との比率)、内径の直径、穴倒れ(内径先端付近の同心度の変化のこと)が要求され、かつこれらの特性について規格値だけでなく、その分布を規定することが要求される。また、低損失を実現するには、割スリーブの接続損失、光ファイバの外径とフェルールの内径との関係が要求される。
レセプタクルの低損失化への要望は、接続損失の特徴から、マスターコネクタに対する接続損失だけでなく、ある規定をした光コネクダ群内での接続損失が、規定した確率の範囲内、例えば、ランダム接続により97%以上が0.1dBを満足することで低損失化が実現していることを要求されている。
このような要求に対し、ランダム接続を統計的に処理して、接続損失の統計分布を算出するシミュレータを用いて計算したところ、これまでのファイバスタブの性能である同心度、内径、穴倒れ等の性能を、ある範囲内に入ることを規定した規格に定めた値を満たせば合格とする保証方法(例えば、同心度、0.5μ以下とした基準)では、性能を満たす製品を提供できない状況が発生している。
ここで、従来の光レセプタクルの構造を図4に示す。図4に示すように、貫通孔1aを有する光レセプタクル用の金具1と、貫通孔1aに後端部が圧入されるファイバスタブ40と、ファイバスタブ40の先端部が一方の開口部から挿入されるスリット30が形成されたスリーブ3と、スリーブ3を覆い金具1に固定される円筒状の金具2を有するものである。そして、ファイバスタブ40はフェルール4の内径にファイバ5が挿入されており、フェルール4の先端部はPC面6で形成し、もう一方は斜め研磨面7に形成している。このファイバスタブ40を金具1の貫通孔10を圧入し、スリーブ2を取り付けた後、金具2を取り付けたものである。
このレセプタクル8の機能は、ファイバスタブ4のPC面6をコネクタと接続させることにより接続を取り、端面7は戻り光を接続させること無くレーザダイオードとの接続を図るための機能を有しているものである(特許文献1参照)。
特開平10−332988号公報
しかしながら、従来の構造の光レセプタクル8においては、スリット30が形成されたスリーブ3にファイバスタブ40を挿入した場合、接続損失がアダプタ部(不図示、以下同じ)に接続した方向によってバラツキが生じるという問題点を有していた。このバラツキの範囲は従来からの要求では問題とならなかったものの、上述のように低損失化を実現させる現代の要求においては製品歩留の問題となってくる場合があり、一定の低損失の光レセプタクルを提供することが求められていた。
また、FTTPの構築に対し、経済性を満たし、かつ性能を満足させるために接続損失を低減した光レセプタクルの構造が要望されている。
本発明者は、光レセプタクルとアダプタ部との接続性について鋭意検討した結果、光レセプタクルをアダプタ部に取り付けたとき、図4に示すようなアダプタ部の取り付け方向に対し、スリーブの回転方向におけるスリットの位置でバラツキはあるものの、スリットが下側方向に向くようになった時、接続損失が改善される関係にあることを見出し、本発明に至ったものである。この理由としては、色々な原因が考えられるが、恐らくアダプタ部側の規格において、アダプタ部側の上側の部位で接続させる機構を有しているので、接続時に上側に高い応力がかかるため、スリットを上側に位置させる場合にはファイバスタブの光軸等がブレて接続損失が悪化するものと考えられる。
従って、本発明は、先端面がプラグフェルールと接続するファイバスタブと、長手方向にスリットが形成され上記ファイバスタブの先端部を挿入して保持するスリーブと、前記ファイバスタブの後端部を一方側から挿入固定する第1貫通孔を備えたホルダとからなる光レセプタクルにおいて、上記ホルダの側面周囲に上記第1貫通孔に向けて形成した複数の第2貫通孔を有するとともに、上記第2貫通孔の少なくとも1つに上記スリットと係合しながら固定される位置決めピンを配置したことを特徴とする光レセプタクルを提供するとよい。
また、上記位置決めピンは、上記スリーブのスリットの幅より細い径を有し、上記第2貫通孔の径より大きく形成するとともに、位置決めピンをホルダに圧入することを特徴とする光レセプタクルを提供するとよい。
さらに、測定光源に接続された光ファイバが挿入固定された第1測定用ファイバスタブを有するピクテイル、一端側に上記第1測定用ファイバスタブを挿入する第1精密スリーブ及び第3貫通孔を有し上記第1精密スリーブを圧入し、かつ、上記ピクテイルからの光を集光するレンズを保持する光源用金具から成る光学ユニットと、第4の貫通孔を有するレセプタクル用金具、該第4貫通孔に圧入される第2精密スリーブ及び後端部が第2精密スリーブに挿入され先端部が請求項1に記載の光レセプタクル(以下、「被測定物」という)をそのスリーブの一方の開口部に挿入することで位置決めされる第2測定用ファイバスタブから成る位置決めユニットとを備え、上記位置決めユニットにて上記被測定物を位置決めした状態で、そのファイバスタブの光ファイバ端面に測定光源からの光を集光してレセプタクル接続損失を測定する接続損失測定方法において、上記被測定物のファイバスタブをホルダの第1貫通孔に圧入した後、上記スリーブの一方端からファイバスタブの先端部に圧入し、該先端部が上記スリーブの他方端から挿入した第2測定用ファイバスタブの先端部と当接した状態で上記スリーブを回転させながら接続損失を測定するとともに、接続損失が最小となるスリーブの回転方向を決定し、かつ、決定位置のスリットに対応する上記第2貫通孔に位置決めピンを挿入することでホルダ及びスリーブを位置決めさせることを特徴とする接続損失測定方法を提供するとよい。
また、上記第1測定用ファイバスタブのモードフィールド径が上記ファイバスタブのモードフィールド径よりも同等かそれよりも小さく形成してなることを特徴とする接続損失測定方法を提供するとよい。
さらに、上記位置決めユニットは、上記第2測定用ファイバスタブの先端面が上記被測定物のファイバスタブの先端面と光軸が一致した状態で軸方向に弾性的に押圧当接する押圧部材と、押圧した軸方向の移動を阻止するストッパととからなることを特徴とする接続損失測定方法を提供するとよい。
かかる発明によれば、上述のホルダの側面周囲に上記第1貫通孔に向けて形成した複数の第2貫通孔を有するとともに、上記第2貫通孔の少なくとも1つに上記スリットと係合しながら固定される位置決めピンを配置したために、接続損失が一番少ないスリーブの回転方向の下側の位置で固定することができ、その後、プラグフェルールが挿入されても、スリーブが外的な応力により回転しないため挿抜が繰り返されても低い接続損失を維持したレセプタクルを製造することができる。
しかも、スリットの位置が低損失の位置で固定されたものであるために、低損失の光レセプタクルにおける製造歩留を向上させることが可能となる。
さらに、上述の接続損失測定方法を用いれば、レセプタクルで発生すると考えられる接続損失の3要素であるファイバスタブとスリーブに起因する接続損失、斜め研磨面、金具との圧入角度による接続損失、汚れや異物による接続損失の総合量としての接続損失を精密に測定することが出来る。
従って、期待値としてPC面の接続損失が0.1dB(ランダム接続時)近傍又はそれ以下にすることができ、従来から見積もっている接続損失の0.5dBよりも約0.4dBの性能改善が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
図1は本発明のレセプタクル接続損失測定方法を説明する装置の断面図であり、図2(a)、(b)はその装置を製造するステップを説明する断面図、図3は被測定物である光レセプタクルを示す断面図である。
まず、被測定物である本発明の光レセプタクルは図3に示すように、中央を貫き、一方側が次第に広がるカップ形状を有した貫通孔1aを備えた円筒状の金具(ホルダ)1、スリット3aが長手方向に形成されたスリーブ3、フェルール4の中央に光ファイバ5が挿入され、フェルール4の先端部はPC面6で形成し、もう一方は斜め研磨面7に形成してなるファイバスタブ40、金具1の貫通孔1aのカップ形状側に圧入可能な円筒状の金具2とから構成されている。
そして、金具1の貫通孔1aにファイバスタブ40の後端部が圧入され、ファイバスタブ40の先端部がスリーブ3の一方の開口部から挿入され、さらに、スリーブ3を覆うように金具2が金具1のカップ状の貫通孔1aに固定されているものである。
そして、本発明の特徴とするところは、円筒状に形成された金具1の外周に複数の貫通孔9が貫通孔1aにまで設けられており、以下に示す接続損失測定方法を用いた装置により、スリーブ3を回転させることで、スリーブ3のスリット30とファイバスタブ40の一番接続損失が低い貫通孔1aに、スリット30を合わせ、その位置に位置決めピン10を圧入で挿入固定し、その後、金具2を圧入で金具1に取り付けることにより光レセプタクルを完成させている。この貫通孔1aとしては、孔であるから、経路の形状が筒状のものに限らず、溝状の形状でも構わない。
ここで、用いる位置決めピン10は、スリーブ3のスリット30の幅より細い径を有し、貫通孔9の径より大きく形成するのがよい。この理由は、スリーブ3のスリット30は、本来、フェルール4が挿入された場合、変形することにより、フェルール4を保持する役目を持っており、スリット30より大きな径が挿入された場合、その機能が損なわれてしまうからである。
なお、光レセプタクル8に用いるファイバスタブ4は、例えば、同心度、内径、が非常に精密に形成されたフェルールが使われ、用いるファイバも内径にあわせたものがもちいられることにより、低損失の実現を保証された低損失対応フェルールが用いられ、同様に例えば、内径の真円度、円筒度が制御され、低損失の実現が保証された低損失対応スリーブ3を用いることで、後述の接続損失を最小限に抑えることが可能となる。
また、図1に示す位置決めピン10の構造は1例に過ぎず、これに限定されるものではなく、金具1あるいは金具2に適当な機構を設け、この機構を利用し、スリーブ3のスリット30を利用してスリーブ3の回転を静止する機能を有するとよい。
図2は本発明の他の構造例を示している。図において金具1には長手方向にスリット31が形成され、スリット31の底部に位置決めピン10が取り付けられている。これにより、図3に比べてホルダ1の加工が容易であるという効果が得られる。
次に本発明のレセプタクル接続損失測定方法が用いられる装置は、図に示すように測定光源に接続された光学ユニット11と位置決めユニット21とから構成されている。
図1に示すように、光学ユニット11は金属製で円筒形状に形成されたものであり、測定光源に接続された光ファイバ140が挿入固定されたファイバスタブ14aを有するピクテイル14と、一端側にファイバスタブ14aを挿入する精密スリーブ13と、貫通孔12aを有し精密スリーブ13を圧入し、かつ、ピクテイル14からの光を集光するレンズ16を保持する光源用の金具12とから成る。なお、精密スリーブ13内にはファイバスタブ14aの先端が当接して位置決めされるストッパ15が圧入されている。また、レンズ16は貫通孔12aの出射口の周囲に形成したザグリ部に嵌め込まれており、レンズ16を通過する光束の角度θ及びψを調整するネジ17がレンズ16の周囲4点(図中は2点が見えている)に均等距離に当接するように設けられている。なお、この光束の角度θとψはネジ17のX、Y方向を調整し、円形の光束が出力されるようになっている。ここで、角度θとは、例えばX軸に対するレンズの傾きをいい、角度ψは、例えば、Y軸に対する傾きをいうものとする。また、精密スリーブ13は光学ユニット11に取り付けた後、内径を再度研磨し、内径精度を向上させることにより、スリーブの内径の精度、円筒度が精密に作製されたものである。以下、同様とする。
そして、金具12に精密スリーブ13が圧入によって埋め込まれ、モードフィールドが、後述のレセプタクル8に用いられているファイバ5よりも小さなファイバ140を用いたピグテイル14が挿入され、ストッパ15により定められた位置に固定される。そして、ピグテイル14の出射光がレンズ16により集光されるように構成している。これは、光軸調整に用いる後述の精密スリーブ13、23の精度0.2μの吸収と、後述するロングフェルール30の円筒度、0.5μmを吸収することができる。このときのファイバスタブ14aに用いる光ファイバ140のモードフィールド径は、ファイバスタブ4の光ファイバ5よりも約1μm小さくするのが好ましい。
ピグテイル14は測定光源に設けたレーザダイオード(不図示)から光出力が与えられる。このピグテイル14を光源とした理由は、光源にアスペクト比が存在すると、その結果、接続効率が異なることになり、結果として、接続効率が使用する光源固有の値となるため、接続効率の定義にふさわしくないことによる。
このようにレンズ16は角度θ、ψを調整した後、UV樹脂、YAG、半田等で正確に固定する。
一方、位置決めユニット21は、金属からなるL字状の金具22とコネクタ25とから構成されている。
コネクタ25はレセプタクル8のスリーブ3の他方側から挿入されファイバスタブ4の先端面に当接するファイバスタブ27を有する。このファイバスタブ27はレセプタクル8を通過した光束を検出するためにもうけられ、その先端面がファイバスタブ4のPC面6に当接する。また、ファイバスタブ27の後端部には、そのZ方向(軸方向)にファイバスタブ4のPC面6を弾性的に押圧するバネ28と、金具22を接続するラッチ26とを有している。
金具22には貫通孔22aが形成されている。そして、この貫通孔22aにファイバスタブ27を保持するために精密スリーブ23が圧入されており、また、押圧されるファイバスタブ27によるレセプタクル8のZ方向の移動をY方向に移動して阻止する精密円柱体からなるストッパ29を備えている。このストッパ29は、金具22のレセプタクル8が配置する側に貫通孔29aを形成し、この貫通孔29aに精密スリーブ24を圧入し、この精密スリーブ24に挿入可能に構成されており、ストッパ29によりレセプタクル8のZ方向の移動誤差が吸収されることになる。
そして、位置決めユニット21はコネクタ25がラッチ26により金具22に固定される。コネクタ25の構成するファイバスタブ27は、精密スリーブ23を貫通して突き出されて配置し、突き出し部の他端に上述のバネ28を取り付ける。
このような構造のレセプタクル接続損失測定装置にレセプタクル8を取り付け、ストッパ29を用いてレセプタクル8を固定すると、レセプタクル8は金具1とストッパ29、並びにバネ28、ファイバスタブ27及び割スリーブ3だけによりフェルール4の斜め研磨面7のファイバ5の位置が定められる。
そして、レセプタクル8において金具1にフェルール4を圧入した後、基準となる面(金具1の端面)での斜め研磨面7の位置は、現在においては略±10μm精度で作成することが可能であり、斜め研磨面7に照射させる場合、測定光源からの収束光がビームウエストを形成するようにレンズ16にて位置調整を行えば、この程度の位置精度内ではビーム径の大きさは変動せず、また、光学ユニット11のモードフィールドを小さく取っているため、ほぼ100%の光束を接続することが出来る。
また、斜め研磨面7で接続する時点で発生するクラッドモード光はコネクタ25に接続されている光ファイバ(不図示)を通過する際、コアで全反射されるため、クラッド外へ光が散乱し、したがって、光ファイバをある距離通過するまでに減衰するので2m以上になるようにすることでクラッドモード光は効果的に減衰させることができ、正確にレセプタクルの接続損失を測定することが出来る。
次に、光学ユニット11、位置決めユニット21の光軸調整について説明する。この光軸の調整は、本発明のレセプタクル接続損失測定装置を形成する上で非常に重要なものである。理由は、ピグテイル14からの光束が光軸に沿ってレセプタクル8に入射し、PC面6との接続によりコネクタ25に接続されて光検出器まで出射する構成とならなければ、接続損失の測定精度を劣化させ、あるいは、取り付け位置依存性を大きくし、正確な接続損失の測定を阻害することとなる。
基本的に正しい測定をするには、レセプタクル8の光軸と光学ユニット11の光軸が一致することが要求される。この要求は、ファイバスタブ27の光軸との一致させることである。従って、光学ユニット11の精密スリーブ13と位置決めユニット21中の精密スリーブ23との光軸を一致させることに帰結する。このため、図2に示すような方法でこの実現を図っている。
図2(a)に示すように、位置決めユニット21とレンズ16のない光学ユニット11とをフェルールの製造技術により作成された精密ロングフェルール30(精密円柱体)を用いて光軸を一致させる。すると2つの精密スリーブ13、23によりこれらは±0.5μm以下の精度で位置が固定できることになる。このような装置に用いるスリーブ13、23を選別すれば、この精度は±0.2μmにすることも可能である。
このようにして光軸を一致させた後、位置決めユニット21と光学ユニット11を必要とする間隔だけ離して固定する。
次に、図2(b)に示すように、ロングフェルール30を取り除き精密スリーブ13、23にファイバスタブ14a、27を挿入し、必要とする位置にあわせ、レンズ16を載せ、ネジ17を調整して接続損失が最大になるようにした後、レンズ16を固定する。この場合、ファイバスタブ14aの位置が正確に位置固定されるストッパを精密スリーブ13内に圧入していても良い
以上のような方法により、光学ユニット11と位置決めユニット21の光軸調整を行うことによって、所望の光軸調整を行うことが出来る。
最後に図1に示すようなファイバスタブ27を取り付けたコネクタ25を取り付け、ストッパ15の長さを調整してファイバスタブ14aと斜め研磨面7との接続を行い、その後、ストッパ29を取り付け、測定装置を完成させる。
そして、上述のような光レセプタクル8(金具2を取り付けない)をファイバスタブ27に挿入し、ホルダ1は固定し、貫通孔9にあわせて回転させるようにしてスリーブ3を回転させながら接続損失を測定する。そして、一番小さい接続損失となるスリーブ3のスリット30と対向する貫通孔9の位置で回転を停止し、その後、位置決めピン10で位置固定する。そして、光レセプタクル8を取り外し、金具2を金具1に圧入して固定することで光レセプタクルが完成する。
本発明は次のような構成で作成した。ファイバスタブ4外径2.5mmφのもので、低損失フェルールを用いて作成した。フェルールの内径は125.0〜125.5μmのもので、外径124.8μmの光ファイバ5を用いて組み立てを行った。ファイバスタブ4の長さは5mmで、圧入部2mm、スリーブ3の取りつけ部3mmが確保されている。通常のファイバスタブ4には斜めの端面7が用意されているが、端面7による接続損を避けるため、垂直の面にし、この面にARコートを施し、その面の反射率を−31dBが確保できるようにしている。
スリーブ3には低接続損失用のものを用い、長さ6mm、接続損失0.02dBを得ている。貫通孔9は0.8mmとした。位置決めピン10の寸法は先端部0.4mm後方部0.83mmとした。
組み立てに当たっては、まず、側面に貫通孔1aまで貫通した4つの貫通孔9を金具1に形成し、貫通孔1aにファイバスタブ4を圧入し、この段階でスリーブ3を被せた。その後、図1に示す測定装置で接続損失を測定し、4つの貫通孔9のうちのいずれの位置で接続損失が低くなるのかをスリーブ3を回転させながら比較し、接続損失が最小となるスリット30の対向する貫通孔9の位置を確定した。この穴9にストッパ10を圧入し、スリーブ3のスリット30と合わせて取りつけ、その後、シェル2を圧入してレセプタクルを完成させた。
次に、レセプタクル8を測定装置に取りつけ再度接続損失を測定したところ、接続損失として0.7dBを得ることが出来た。
本発明のレセプタクル接続損失測定方法を説明する装置の断面図である。 (a)、(b)はその装置を製造するステップを説明する断面図である。 (a)は本発明における光レセプタクルの断面図であり、(b)はスリーブを説明する斜視図である。 本発明の他の光レセプタクルの断面図である。 スリーブのスリットの回転方向の位置と接続損失の関係を説明する図である。 従来の光レセプタクルの構造を示す断面図である。
符号の説明
1 金具
2 金具
3 スリーブ
4 フェルール
5 ファイバ
6 PC面
7 研磨面
8 光レセプタクル

Claims (5)

  1. 先端面がプラグフェルールと接続するファイバスタブと、長手方向にスリットが形成され上記ファイバスタブの先端部を挿入して保持するスリーブと、前記ファイバスタブの後端部を一方側から挿入固定する第1貫通孔を備えたホルダとからなる光レセプタクルにおいて、上記ホルダの側面周囲に上記第1貫通孔に向けて形成した複数の第2貫通孔を有するとともに、上記第2貫通孔の少なくとも1つに上記スリットと係合しながら固定される位置決めピンを配置したことを特徴とする光レセプタクル。
  2. 上記位置決めピンは、上記スリーブのスリットの幅より細い径を有し、上記第2貫通孔の径より大きく形成するとともに、位置決めピンをホルダに圧入することを特徴とする請求項1記載の光レセプタクル。
  3. 測定光源に接続された光ファイバが挿入固定された第1測定用ファイバスタブを有するピクテイル、一端側に上記第1測定用ファイバスタブを挿入する第1精密スリーブ及び第3貫通孔を有し上記第1精密スリーブを圧入し、かつ、上記ピクテイルからの光を集光するレンズを保持する光源用金具から成る光学ユニットと、
    第4の貫通孔を有するレセプタクル用金具、該第4貫通孔に圧入される第2精密スリーブ及び後端部が第2精密スリーブに挿入され先端部が請求項1に記載の光レセプタクル(以下、「被測定物」という)をそのスリーブの一方の開口部に挿入することで位置決めされる第2測定用ファイバスタブから成る位置決めユニットとを備え、
    上記位置決めユニットにて上記被測定物を位置決めした状態で、そのファイバスタブの光ファイバ端面に測定光源からの光を集光してレセプタクル接続損失を測定する接続損失測定方法において、
    上記被測定物のファイバスタブをホルダの第1貫通孔に圧入した後、上記スリーブの一方端からファイバスタブの先端部に圧入し、該先端部が上記スリーブの他方端から挿入した第2測定用ファイバスタブの先端部と当接した状態で上記スリーブを回転させながら接続損失を測定するとともに、接続損失が最小となるスリーブの回転方向を決定し、かつ、決定位置のスリットに対応する上記第2貫通孔に位置決めピンを挿入することでホルダ及びスリーブを位置決めさせることを特徴とする接続損失測定方法。
  4. 上記第1測定用ファイバスタブのモードフィールド径が上記ファイバスタブのモードフィールド径よりも同等かそれよりも小さく形成してなることを特徴とする請求項3に記載の接続損失測定方法。
  5. 上記位置決めユニットは、上記第2測定用ファイバスタブの先端面が上記被測定物のファイバスタブの先端面と光軸が一致した状態で軸方向に弾性的に押圧当接する押圧部材と、押圧した軸方向の移動を阻止するストッパととからなることを特徴とする請求項3又は4に記載の接続損失測定方法。
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