JP2005338636A - クリーナレス方式の画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラシ帯電ローラに潤滑剤を接触させこれを感光体に塗布する際、トナーの消費量に応じて潤滑剤の塗布量の制御により、ブラシ帯電ローラによる感光体への潤滑剤の塗布を、現像器内の現像剤に含まれる潤滑剤量が一定割合にして、転写効率の向上とトナー帯電量の安定化を両立するようなクリーナレス方式の画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体1aに当接して感光体1aを帯電するブラシ帯電ローラ2aと、画素数をカウントする画素カウンタ15と、前記感光体1a上に形成された静電潜像にトナー像を形成するとともに、転写後に前記感光体1a上に残留するトナーをクリーニングする現像器4a等を有し、前記ブラシ帯電ローラ2aの周辺には潤滑剤10aと、前記ブラシ帯電ローラ2aへ当接離間する潤滑剤当接離間手段12とが配設され、前記画素カウンタ15によってカウントされた画素数の増加に応じて前記潤滑剤10aの供給量を増加させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、現像器を用いて転写残トナーを回収する、クリーナレス方式の画像形成装置に関するものである。
従来から、廃トナーの低減、省スペース化、感光体の長寿命化を目的とし、転写材に転写されずに感光体上に残留したトナー(転写残トナー)をクリーニングするための格別のクリーナを感光体上に配設せずに、現像器を用いて転写残トナーを回収するという、クリーナレス方式の画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1ないし8参照)。
クリーナレス方式の画像形成装置の場合、転写残トナーは感光体帯電部と露光部を通過して現像器に回収されるため、感光体帯電部での帯電が不均一になる上に、露光部での潜像形成も不十分になり、最終的な出力画像に画像履歴として現れるという問題を発生する。
このような問題を低減するために、例えば特許文献6や特許文献7などが提案されている。特許文献6に示される画像形成装置では、転写残トナーをブラシの球状先端部により掻き乱すことによって、感光体上に一様に分散させ、現像器で確実に除去できるように工夫されている。
また、特許文献7に示される画像形成装置では、転写残トナーが露光部で露光を阻害することを低減するために、帯電手段と露光手段との間に転写残トナーを分散するためのトナー分散手段を配設している。
しかし、昨今のユーザのカラー化や高画質化に対するニーズに応じ、画像形成装置が写真画像のような高印字率の画像を連続的に印字する場合などにおいては、感光体上に転写残トナーが多く発生し、全ての転写残トナーを現像器で回収することが困難な場合がある。
このように回収されなかったトナーは、現像ニップ通過後に転写体に転写され、最終的な出力画像の品質を劣化させるばかりでなく、感光体にフィルミングして感光体そのものの潜像保持能力を低下させるため、クリーナレス方式の画像形成装置では転写プロセスにおけるトナーの転写効率を高くすることが必須である。
トナーの転写効率を向上し、回収しきれない転写残トナーを低減する方策として、特許文献4や特許文献8のように、感光体帯電器として搭載されるブラシ帯電ローラに金属石鹸などの潤滑剤を接触させる方法が提案されている。
特許文献4に示される画像形成装置では、感光体に帯電ブラシを用いて潤滑剤を塗布することで感光体表面におけるトナーの剥離性を高め、トナーの転写効率を高めるとともに、現像ニップ部における転写残トナーの除去効率を向上させている。
また、特許文献8に示される画像形成装置では、帯電器の磁気ブラシに潤滑剤を接触させることによって、磁気ブラシからのトナーの吐き出し性や感光体上のトナーのフィルミング防止、および感光体と磁気ブラシの摺擦緩和に効果があることが示されている。
特許文献2の開示では、クリーニングブラシではなく、クリーニングブレードを配設しているため、このクリーニングブレードの捲れを防止するために印字画素数が少ない場合に潤滑剤の塗布量を多くするようにしている。
特開2003−058009公報 特開2003−149995公報 特開2000−330425公報 特開平10−312100号公報 特開2001−092219公報 特開平05−094113号公報 特開平08−185100号公報 特開2002−82515公報
しかしながら、帯電ブラシに潤滑剤を接触させて感光体へ塗布する画像形成装置の場合、感光体に塗布される潤滑剤は帯電ブラシによって帯電ブラシと同極性の電荷を与えられる上に、クリーニングブレードなどで感光体表面に強く押し付けられることがない。
このため、クリーニングブレードを配設するものに比べて、塗布された潤滑剤の感光体との付着力は弱く、塗布された潤滑剤は感光体の表面だけに留まるのではなく、その多くは転写残トナーと共に現像器内に回収されるという現象がある。
すなわち、帯電ブラシと潤滑剤とを定常的に接触させて感光体への潤滑剤の塗布を行うような場合は、現像器への潤滑剤の供給が定常的になり、現像剤に含まれる潤滑剤の割合が印字枚数の増加に伴って変化する。
さらに、現像剤に含まれる潤滑剤の割合が変化する傾向は印字動作回数が同じであっても印字画素数の大小やトナー消費量によって大きく異なってしまうため、単純に印字動作の回数や動作時間で塗布量を制御するのは困難であった。
現像剤に含まれる潤滑剤の量が適量な場合は、潤滑剤は現像器内における現像剤の搬送性や転写プロセスにおける転写性の向上に対して有利に働くのであるが、その反面、金属石鹸などの潤滑剤は吸湿性が高いため、現像器内での量が多くなり過ぎると、環境変動時などトナーの帯電量に大きな影響を与えてしまう。このため、現像器内の潤滑剤の割合がほぼ一定になるよう制御するとともに、感光体への潤滑剤塗布が可能な装置が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、トナーの消費量に応じて潤滑剤の塗布量の制御に関して、ブラシ帯電ローラによる感光体への潤滑剤の塗布を、現像器内の現像剤に含まれる潤滑剤の量が一定の割合になるよう制御することにより、印字画素数が少ない場合は潤滑剤の塗布量を少なくして、転写効率の向上とトナー帯電量の安定化を両立することが可能なクリーナレス方式の画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、感光体と、前記感光体に当接して前記感光体を帯電するブラシ帯電ローラと、前記ブラシ帯電ローラに潤滑剤を供給する供給手段と、前記感光体に静電潜像を形成する露光手段と、前記露光手段によって書き込みが行われた画素数をカウントする画素カウンタと、前記感光体上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するとともに、転写体へ転写後に前記感光体上に残留するトナーをクリーニングする現像器と、この現像器に補給するトナーを保有するトナーホッパとを配設するクリーナレス方式の画像形成装置において、前記ブラシ帯電ローラの周辺には潤滑剤と、この潤滑剤を前記ブラシ帯電ローラへ当接離間する潤滑剤当接離間手段とが配設され、前記画素カウンタによってカウントされた画素数の増加に応じて前記潤滑剤の供給量を増加させるクリーナレス方式の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記潤滑剤がステアリン酸亜鉛であり、前記当接離間制御手段を前記現像器内のトナーに対して0.05%〜0.5重量%になるように制御する請求項1記載のクリーナレス方式の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、中間転写方式である請求項1または2記載のクリーナレス方式の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、感光体と、前記感光体に当接して前記感光体を帯電するブラシ帯電ローラと、前記ブラシ帯電ローラに潤滑剤を供給する供給手段と、前記感光体に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するとともに、転写体へ転写後に前記感光体上に残留するトナーをクリーニングする現像器と、この現像器に補給するトナーを保有するトナーホッパと、このトナーホッパ内のトナーを前記現像器に補給するために前記トナーホッパ内に配設されるトナー搬送補給部材と、前記トナー搬送補給部材の駆動・停止を制御するトナー搬送補給動作制御手段とを備えたクリーナレス方式の画像形成装置において、前記ブラシ帯電ローラの周辺には潤滑剤と、前記潤滑剤を前記ブラシ帯電ローラへ当接離間する潤滑剤当接離間手段とが配設され、前記トナー搬送補給部材への通電量の増加に応じて前記潤滑剤の供給量を増加させるクリーナレス方式の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記潤滑剤がステアリン酸亜鉛であり、前記当接離間制御手段が前記現像器内のトナーに対して0.05%〜0.5重量%になるように前記潤滑剤当接離間手段を制御する請求項4記載のクリーナレス方式の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、中間転写方式である請求項4または5記載のクリーナレス方式の画像形成装置を特徴とする。
以上に説明したように、本発明によれば、ブラシ帯電ローラによる感光体への潤滑剤の塗布を、現像器内の現像剤に含まれる潤滑剤の量が一定の割合になるように制御することにより、転写残トナーの少ない一次転写と、現像ニップでの良好な転写残トナー回収能、安定したトナーの帯電量、および高転写効率の二次転写を実現する新規の画像形成装置を実現できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の画像形成装置の実施の形態を示す概略図である。図2は図1の一次転写画像形成部の第1の実施の形態を拡大して示す概略図である。
この実施の形態に係る画像形成装置は、感光体ドラム1a〜1dと、ブラシ帯電ローラと潤滑剤、およびこれを当接離間させるための当接離間装置を搭載する潤滑剤塗布兼帯電装置3a〜3d、現像器4a〜4d、一次転写ローラ5a〜5d、および図示されない4つの露光装置によって中間転写ベルト6上に一次転写画像を形成する一次転写画像形成部A1〜A4と、を備える。
更にこの画像形成装置は、中間転写ベルト6上に形成された一次転写画像を用紙に転写する二次転写ローラ7と二次転写ベルト8、記録用紙を搬送する図示されない用紙搬送機構、および用紙上に転写されたトナー像を定着するための定着装置9と、を備える。
スキャナ等による読取によってカラー画像データが生成されると、図2に拡大して示される一次転写画像形成部A1では、図示されない電源によってマイナスにバイアスされたブラシ帯電ローラ2aが回転駆動して感光体ドラム1aを均一にマイナス帯電させるとともに、固形潤滑剤10aから掻き取った潤滑剤粉を感光体ドラム1a表面に塗布する。
図示されない露光装置は、潤滑剤粉が塗布された感光体ドラム1a表面に静電潜像を形成し、続いて現像器4aがマイナスの電荷を有するトナーを反転現像することによって、感光体1a上にトナー画像が形成される。
一次転写ローラ5aには、トナーの極性とは逆極性のプラスのバイアスが印加されており、感光体ドラム1a上のトナーは一次転写ローラ5aとの間で形成される転写電界によって中間転写ベルト6上に転写される。
中間転写ベルト6に転写されずに感光体ドラム1a上に残留した転写残トナーは、再びブラシ帯電ローラ2aと感光体ドラム1aの表面との接触部を通過するさいにマイナスに帯電される。
次いで現像器4aの現像スリーブもしくは磁気ブラシと感光体ドラム1a表面との接触部を通過するさいに、電界に沿って現像動作と同時に現像器4a内に回収除去されるのである。
しかしながら、本実施の形態では感光体ドラム1aの表面には潤滑剤が塗布されており、トナーの剥離性が高くなっているので転写残トナーの量を低減できると同時に現像器4aのトナー回収効率を高くすることができる。
これと同様に、一次転写画像形成部A2〜A4においても各タイミングに応じて画像形成が行われ、中間転写ベルト6上にカラー転写残トナーの少ない一次転写画像を形成することが可能となる。
続いて、一次転写画像が形成されるタイミングに合わせて、図示されない搬送機構により記録用紙が図1の二次転写ベルト8上に搬送され、二次転写ローラ7とアースローラ11との間に形成される電界によって記録用紙上にトナー画像が転写される。
このさい、中間転写ベルト6上の一次転写された各色のトナーには、潤滑剤塗布兼帯電装置3a〜3dによって所望の割合の潤滑剤が添加されているので、中間転写ベルト6との剥離性も高く、高い二次転写効率を実現することが可能となっている。
図2において、潤滑剤保持部材(潤滑剤当接離間手段)12には、弾性手段17によって、潤滑剤10aをブラシ帯電ローラ2aから引き離す方向に力が働いており、潤滑剤10aに当接する偏心カム(潤滑剤当接離間手段)13をモータ16によって回転駆動させることによって、潤滑剤10aとブラシ帯電ローラ2aとの当接離間を行っている。
このさい、当接離間動作を制御するための制御部14は図5に示されるように、画素カウンタ15でカウントされる印字画素数に応じて制御信号を出力している。図2において、現像器4aにはトナーホッパ18が設けてある。
この実施の形態では、本発明の画像形成装置は、感光体1aと、この感光体1aに当接して感光体1aを帯電するブラシ帯電ローラ2aと、感光体1aに静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段によって書き込みが行われた画素数をカウントする画素カウンタ15とを有している。
また、画像形成装置は、感光体1a上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するとともに、転写体への転写後に感光体1a上に残留するトナーを回収してクリーニングする現像器4aと、この現像器4aに補給するトナーを保有するトナーホッパ18とを配設している。
さらに、ブラシ帯電ローラ2aの周辺には潤滑剤10aと、この潤滑剤10aをブラシ帯電ローラ2aへ当接離間させる潤滑剤当接離間手段13とが配設され、制御部は、画素カウンタ15の値に基づいて潤滑剤当接離間手段13の当接離間動作を制御する。
図3は印字動作によって現像器内のトナーに含まれる潤滑剤の割合が変化する傾向を計算した結果を示す図である。図3において、1つの現像器が保有する2成分現像剤の量を200(g)(トナー濃度5(%))、ベタ画像1枚あたりのトナーの現像量を0.315(g)、転写効率を95(%)とする。
このような感光体クリーナレス方式の画像形成装置において、ブラシ帯電ローラ2aによって潤滑剤10aを感光体1aに定常的に塗布した場合に、印字動作によって現像器4a内のトナーに含まれる潤滑剤10aの割合が変化する傾向を計算した結果は図3に示すようになる。
本計算では印字動作1回当りの感光体1aへの潤滑剤10aの塗布量を0.1(mg)とし、塗布された潤滑剤10aのうち現像器4aに回収される量と感光体1a上に残留する量との割合は、常に一定になることが予想されるため、ここではひとまず塗布された潤滑剤10aは全て現像器に回収されると仮定して計算している。
図3を見て解るように、トナーに含まれる潤滑剤10aの割合は印字率によって大きく異なっており、とくに感光体1aの帯電・駆動と現像器4aの駆動は行われるもののほとんどトナーを現像しないような状態の現像器4aにおいては、トナーに含まれる潤滑剤10aの割合が急激に上昇することが確認される。
トナーに含まれる潤滑剤の割合が急上昇する場合とは、例えば、印字率の少ない文字画像を連続印字する場合や、複数の画像形成ユニットを有する画像形成装置において、単色画像を連続印字するときの印字色以外の現像器などである。
このような事態を避け、トナーに対する潤滑剤10aの割合を一定の範囲に保つための手段として、本実施例では印字画素数に応じて、潤滑剤を当接離間させる制御を行っている。これは、上述したように、偏心カム13を回転駆動させることによって、潤滑剤10aとブラシ帯電ローラ2aとの当接離間を行っている。
このさい、当接離間動作を制御するための制御部14は図3に示されるように、画素カウンタ15でカウントされる印字画素数に応じて制御信号を出力している。
印字画素数とトナーの消費量との間には相関関係があるため、画素数に応じて潤滑剤の塗布量を制御すれば、図3のようにトナーに含まれる潤滑剤の量が増えすぎることはなく、安定したトナーの帯電量を確保することができる。
図4は5k枚印字動作を行ったときの転写効率90%が確保できるかの判定結果と、出力画像上のトナーかぶりを目視で評価したときの結果を表として示す図である。
本実施の形態では、潤滑剤10aとして棒状に成型したステアリン酸亜鉛を、トナーとして一般的な粉砕法ポリエステルトナーを用いた。図4には、30℃相対湿度80%の高温多湿環境下において、5k枚印字動作を行ったときの転写効率90%が確保できるかの判定結果と、出力画像上のトナーかぶりを目視で評価したときの結果を記載している。
ステアリン酸亜鉛を潤滑剤10aとして用いた画像形成装置においては、トナーに対するステアリン酸亜鉛の重量比が、0.005〜0.5(%)の範囲内にある必要があり、本実施の形態のように、潤滑剤10aを画素数に応じて当接離間することによって、このような条件を実現することが可能となる。
図5は第1の実施の形態に係る一次転写画像形成部を備えた画像形成装置の潤滑剤とブラシ帯電ローラとの当接離間動作を制御するための動作を説明するフローチャートである。図5において、外部から印字動作信号が入ると(S1)、当接離間状態と画素数のカウント情報をメモリから呼び出す(S2)。
画素数をカウントし(S3)、当接を行なう画素数に達したかどうかを判断する(S4)。達しているならば、当接動作信号を出し(S5)、画素数をカウントし(S6)、所定の印字枚数に達したかどうかを判断する(S7)。
達しているならば、印字動作を終了し(S9)、当接離間状態と画素数のカウント数をメモリに保存する(S10)。達していないならば、離間を行なう印字画素数に達したかどうかを判断する(S8)。達しているならば、接離動作信号を出し(S11)、画素数のカウント数をリセットする(S12)。
また、図5においては、離間動作の直後で印字画素数をリセットしているけれども、リセットは必ず必要な訳ではなく、制御を判断する値としては積算値を使用しつづけることも可能である。
とくに、ブラシ帯電ローラ2aが1周駆動する当たりに感光体1aへ塗布される潤滑剤10aの量が印字動作の進行にともなって変化するような場合には、例えば実験的に得られる潤滑剤重量の減少速度などを考慮して、印字画素の積算値を用いて当接離間動作の間隔を逐次変更するように制御することが望ましい。
なお、本実施の形態ではブラシ帯電ローラ2aのブラシの材料として、カーボンブラックを分散させた導電性の合成繊維を採用しているが、ブラシの材質としては、レーヨンやアクリル、ナイロン、ポリエステルなどの繊維中にカーボンや金属粉、および金属酸化物を分散させた繊維や、それらを紡績したものでも良い。
またブラシ帯電ローラ2aとして、磁性粉などを使用した磁気ブラシローラなどを用いることも可能である。また、潤滑剤10aの材料としては、ステアリン酸亜鉛やステアリン酸カルシウムを始めとする種々の金属石鹸や、コロイダルシリカ、およびフッ素系の樹脂などを用いることも可能である。
図6は図1の一次転写画像形成部の第2の実施の形態を拡大して示す概略図である。図6において、図2と同様に、潤滑剤保持部材(潤滑剤当接離間手段)12には、弾性手段(潤滑剤当接離間手段)17によって、潤滑剤10aをブラシ帯電ローラ2aから引き離す方向に力が働いており、偏心カム13をモータ16によって回転駆動させることによって、潤滑剤10aとブラシ帯電ローラ2aとの当接離間を行っている。
このさい、当接離間動作を制御するための制御部(トナー搬送補給部材)14は電流モニタ19でトナーホッパ18から現像器4aにトナーを補給するさいに回動されるトナーホッパ18内に配設される搬送羽根(トナー搬送補給部材)を駆動する搬送羽根駆動モータ(トナー搬送補給部材)20の駆動電流をモニタする。このモニタされた駆動電流に応じて制御信号を出力している。図6において、トナーホッパ18には搬送羽根駆動ギヤ21が設けてある。
図7は一次転写画像形成部の第2の実施の形態を備えた画像形成装置の潤滑剤とブラシ帯電ローラとの当接離間動作を制御するための動作を説明するフローを示すチャートである。外部から印字動作信号が入ると(S21)、当接離間状態と電流量の積算値をメモリから呼び出す(S22)。
トナーホッパ18の駆動電流をモニタし(S23)、駆動電流の積算値が当接を行なう値に達したかどうかを判断する(2S4)。達しているならば、当接動作信号を出し(S25)、トナーホッパ18の駆動電流をモニタし(S26)、所定の印字枚数に達したかどうかを判断する(S27)。
達しているならば、印字動作を終了し(S29)、当接離間状態と電流量の積算値をメモリに保存する。達していないならば、電流量の積算値が離間を行なう印字画素数に達したかどうかを判断する(S28)。達しているならば、離間動作信号を出し(S31)、電流量の積算値をリセットする(S32)。
本実施の形態では制御部14は、トナーホッパ18から現像器4aにトナーを補給するさいに回動されるトナーホッパ18内に配設される搬送羽根を駆動する搬送羽根駆動モータ20の駆動電流をモニタし、これに応じて制御信号を出力している。
搬送羽根の駆動電流とトナーの消費量とには相関関係があるため、画素数に応じて潤滑剤の塗布量を制御すれば、図3のようにトナーに含まれる潤滑剤の量が増え過ぎることはなく、安定したトナーの帯電量を確保することができる。
この実施の形態では、画像形成装置は、感光体1aと、この感光体1aに当接して感光体1aを帯電するブラシ帯電ローラ2aと、感光体1aに静電潜像を形成する露光手段3aと、感光体1a上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するとともに、転写体(中間転写ベルト6、或いは記録用紙)への転写後に感光体1a上に残留するトナーをクリーニングする現像器4aとを配設している。
また、画像形成装置は、この現像器4aに補給するトナーを保有するトナーホッパ18と、このトナーホッパ18内に配設され、ホッパー18内のトナーを現像器4aに補給するトナー搬送補給部材20と、このトナー搬送補給部材20の駆動・停止を制御するトナー搬送補給動作制御手段14とを配設している。
さらに、ブラシ帯電ローラ2aの周辺には、固形潤滑剤10aと、この潤滑剤10aをブラシ帯電ローラ2aへ当接離間する潤滑剤当接離間手段13とが配設され、この潤滑剤当接離間手段13の当接離間動作が、トナー搬送補給部材20への通電量に基づいて制御されるようになっている。
本実施の形態により、第1の実施の形態と同様に、転写残トナーの少ない一次転写と、現像ニップでの良好な転写残トナー回収能、安定したトナーの帯電量、および高転写効率の二次転写を実現することが可能となった。
また、本実施の形態では、離間動作の直後にモニタされた駆動電流の積算値をリセットしているけれども、リセットは必ず必要な訳ではなく、制御を判断する値としては積算値を使用し続けることも可能である。
とくに、ブラシ帯電ローラ2aが1周駆動する当たりに感光体1aへ塗布される潤滑剤10aの量が印字動作の進行にともなって変化するような場合には、例えば実験的に得られる潤滑剤重量の減少速度などを考慮して、駆動電流値の積算値を用いて当接離間動作の間隔を逐次変更するように制御することが望ましい。
本発明の画像形成装置の実施の形態を示す概略図。 図1の一次転写画像形成部の第1の実施の形態を拡大して示す概略図。 印字動作によって現像器内のトナーに含まれる潤滑剤の割合が変化する傾向を計算した結果を示す図。 5k枚印字動作を行ったときの転写効率90%が確保できるかの判定結果と、出力画像上のトナーかぶりを目視で評価したときの結果を表として示す図。 一次転写画像形成部の第1の実施の形態を備えた画像形成装置の潤滑剤とブラシ帯電ローラとの当接離間動作を制御するための動作を説明するフローチャート。 図1の一次転写画像形成部の第2の実施の形態を拡大して示す概略図。 一次転写画像形成部の第2の実施の形態を備えた画像形成装置の潤滑剤とブラシ帯電ローラとの当接離間動作を制御するための動作を説明するフローチャート。
符号の説明
1a 感光体、2a ブラシ帯電ローラ、3a 潤滑剤塗布兼帯電装置、4a 現像器、5a 転写ローラ、6 中間転写ベルト、7 二次転写ローラ、8 二次転写ベルト、10a 潤滑剤、12 潤滑剤当接離間手段、13 偏心カム(潤滑剤当接離間手段)、14 制御部、15 画素カウンタ、17 弾性手段(潤滑剤当接離間手段)、18 トナーホッパ、19 電流モニタ、20 搬送羽根駆動モータ、A1 一次転写画像形成部

Claims (6)

  1. 感光体と、該感光体に当接して該感光体を帯電するブラシ帯電ローラと、前記ブラシ帯電ローラに潤滑剤を供給する供給手段と、前記感光体に静電潜像を形成する露光手段と、前記露光手段によって書き込みが行われた画素数をカウントする画素カウンタと、前記感光体上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するとともに、トナー像の転写後に前記感光体上に残留するトナーをクリーニングする現像器とを配設するクリーナレス方式の画像形成装置において、
    前記ブラシ帯電ローラの周辺には潤滑剤と、この潤滑剤を前記ブラシ帯電ローラへ当接離間する潤滑剤当接離間手段と、制御部と、が配設され、
    前記制御部は、前記画素カウンタによってカウントされた画素数の増加に応じて前記潤滑剤の供給量を増加させることを特徴とするクリーナレス方式の画像形成装置。
  2. 前記潤滑剤がステアリン酸亜鉛であり、
    前記制御部は、前記潤滑剤当接離間手段を前記現像器内のトナーに対して0.05%〜0.5重量%になるように制御することを特徴とする請求項1記載のクリーナレス方式の画像形成装置。
  3. 前記感光体上に形成されたトナー像を中間転写ベルトを介して記録用紙上に転写する中間転写方式であることを特徴とする請求項1または2記載のクリーナレス方式の画像形成装置。
  4. 感光体と、前記感光体に当接して前記感光体を帯電するブラシ帯電ローラと、前記ブラシ帯電ローラに潤滑剤を供給する供給手段と、前記感光体に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するとともに、トナー像の転写後に前記感光体上に残留するトナーをクリーニングする現像器と、この現像器に補給するトナーを保有するトナーホッパと、このトナーホッパ内のトナーを前記現像器に補給するために前記トナーホッパ内に配設されるトナー搬送補給部材と、前記トナー搬送補給部材の駆動・停止を制御するトナー搬送補給動作制御手段と、を備えたクリーナレス方式の画像形成装置において、
    前記ブラシ帯電ローラの周辺には潤滑剤と、前記潤滑剤を前記ブラシ帯電ローラへ当接離間する潤滑剤当接離間手段とが配設され、
    前記トナー搬送補給動作制御手段は、前記トナー搬送補給部材への通電量の増加に応じて前記潤滑剤の供給量を増加させることを特徴とするクリーナレス方式の画像形成装置。
  5. 前記潤滑剤がステアリン酸亜鉛であり、
    前記当接離間制御手段は、前記現像器内のトナーに対して0.05%〜0.5重量%になるように前記潤滑剤当接離間手段を制御することを特徴とする請求項4記載のクリーナレス方式の画像形成装置。
  6. 前記感光体上に形成されたトナー像を中間転写ベルトを介して記録用紙上に転写する中間転写方式であることを特徴とする請求項4または5記載のクリーナレス方式の画像形成装置。
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