JP2005338627A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2005338627A JP2004159912A JP2004159912A JP2005338627A JP 2005338627 A JP2005338627 A JP 2005338627A JP 2004159912 A JP2004159912 A JP 2004159912A JP 2004159912 A JP2004159912 A JP 2004159912A JP 2005338627 A JP2005338627 A JP 2005338627A
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Abstract


【課題】 転写位置付近で発生する用紙の詰まりをより早く検知でき、ひいては転写位置付近の部品の損傷を効果的に防止できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 レーザプリンタ1は、感光ドラム27に担持されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写ローラ30と、転写ローラ30によって転写されたトナー像を用紙に定着させる定着部18を備えた構成をなしている。そして、搬送される用紙を転写位置P1と定着位置P2との間における転写位置P1寄りの位置で検出する電流検出手段102を備えている。この電流検出手段102は、除電された電流を検出するように構成され、この電流検出手段102による検出結果に基づき、用紙詰まりが生じたか否かを判断するようにしている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来より、レーザプリンタ等の画像形成装置において、用紙がローラ類に巻きついてしまい詰まり(ジャム)が発生することが知られており、例えば、特許文献1では、定着ローラに用紙が巻きつく例が開示されている。このような用紙の詰まりは、例えば画像形成装置に設けられた各種のセンサによって用紙の搬送状況を検出し、用紙搬送状況に基いて詰まりを判断している。そして、用紙詰まりが発生した場合には用紙搬送動作を停止させるような手法が採られている。
特開2003−29568公報
上記のような用紙の詰まりは、特許文献1に示されるような定着位置付近に限らず、転写位置付近でも発生することがある。この転写位置には、像担持体(例えば、感光体や中間転写体)が存在し、一般的に、定着位置付近の部品よりもデリケートで手厚い保護が要求される部品が配置されるため、この付近において深刻な詰まりが発生すると、それら部品を損傷させてしまう虞がある。従って、転写位置付近で詰まりが発生した場合にそれを即座に検出し、深刻な損傷が発生する前に一刻も早く用紙搬送を停止させ得る構成が求められる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、転写位置付近で発生する用紙の詰まりをより早く検知でき、ひいては転写位置付近の部品の損傷を効果的に防止できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の画像形成装置は、像担持体に担持されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段によって転写された前記トナー像を前記被記録媒体に定着させる定着手段と、搬送される前記被記録媒体を前記転写手段による転写位置と前記定着手段による定着位置との間における前記転写位置寄りの位置で検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記被記録媒体の詰まりが生じたと判断された場合に、前記被記録媒体の搬送を停止する停止手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の画像形成装置は、像担持体に担持されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段によって転写された前記トナー像を前記被記録媒体に定着させる定着手段と、搬送される前記被記録媒体を前記転写手段による転写位置と前記定着手段による定着位置との間で検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記被記録媒体の詰まりが生じたと判断された場合に、前記被記録媒体の搬送を停止する停止手段と、前記像担持体の前記像担持面と対向して当該像担持面をクリーニングするクリーニング手段と、を備え、前記転写手段は、前記像担持体の像担持面と対向する円筒状の転写面を備えて軸状に構成され、当該転写手段の軸方向に沿った回転軸線を中心として回転可能に構成される転写ローラからなり、前記被記録媒体を搬送する搬送方向における前記転写位置と、前記検出手段による前記被記録媒体の検出位置と、の距離をL1とし、前記像担持面が移動する移動方向において、前記転写位置と、前記クリーニング手段が前記像担持体と対向する対向位置との間における前記像担持面に沿った距離をAとし、前記転写ローラの前記転写面の外周長さをBとした場合に、その距離Aと外周長さBとを加算した長さL2よりもL1のほうが短くなるように構成されることを特徴とする。
請求項3の画像形成装置は、像担持体に担持されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段によって転写された前記トナー像を前記被記録媒体に定着させる定着手段と、搬送される前記被記録媒体を前記転写手段による転写位置と前記定着手段による定着位置との間で検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記被記録媒体の詰まりが生じたと判断された場合に、前記被記録媒体の搬送を停止する停止手段と、前記像担持体の像担持面と対向して当該像担持面をクリーニングするクリーニング手段と、を備え、前記被記録媒体を搬送する搬送方向における、前記転写位置と、前記検出手段による前記被記録媒体の検出位置と、の距離をL1とし、他方、前記像担持面が移動する移動方向において、前記転写位置と、前記クリーニング手段が前記像担持体と対向する対向位置との間における前記像担持面に沿った距離をAとした場合、その距離AよりもL1のほうが短くなるように構成されることを特徴とする。
請求項4の画像形成装置は、像担持体に担持されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段によって転写された前記トナー像を前記被記録媒体に定着させる定着手段と、搬送される前記被記録媒体を前記転写手段による転写位置と前記定着手段による定着位置との間で検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記被記録媒体の詰まりが生じたと判断された場合に、前記被記録媒体の搬送を停止する停止手段と、を備え、前記転写手段は、前記像担持体の像担持面と対向する円筒状の転写面を備えて軸状に構成され、当該転写手段の軸方向に沿った回転軸線を中心として回転可能に構成される転写ローラからなり、前記被記録媒体を搬送する搬送方向における、前記転写位置と、前記検出手段による前記被記録媒体の検出位置と、の距離をL1とし、前記転写ローラの前記転写面の外周長さをBとした場合に、その外周長さBよりもL1のほうが短くなるように構成されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記転写位置と前記定着位置との間において前記転写位置を通過した前記被記録媒体を除電する除電手段を備え、
前記検出手段は、前記除電手段による除電の際に生じる電流を検出する電流検出手段からなることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記像担持体を少なくとも備え、装置本体部に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジを有し、前記除電手段及び前記電流検出手段は、前記装置本体部に設けられていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれか記載の画像形成装置において、レーザ光を出射するレーザ光出射手段と、前記レーザ光出射手段から出射された前記レーザ光を偏向して前記像担持体を走査させる偏向手段と、前記被記録媒体の搬送経路において前記転写手段よりも上流側に設けられ、前記被記録媒体を検出可能に構成され、前記偏向手段による前記レーザ光の出射タイミングの基準となる基準センサと、を備え、前記判断手段は、前記基準センサにて前記被記録媒体が検出されてからの経過時間に基づいて前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記検出手段による検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じた位置を、少なくとも前記検出手段による前記被記録媒体の検出位置よりも搬送方向上流側又は下流側のいずれであるか区別可能に検出する位置検出手段と、前記位置検出手段による位置検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じた位置に関する位置情報を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記像担持体を少なくとも備え、装置本体部に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジを有し、前記転写手段は、前記像担持体と対向した状態で前記プロセスカートリッジに装着されていることを特徴とする。
請求項10の画像形成装置は、像担持体に形成されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写手段と、前記転写手段による転写に基づいて前記トナー像が担持された前記被記録媒体を、搬送しつつ加熱することにより前記トナー像を前記被記録媒体に定着させる定着手段と、前記被記録媒体を検出可能に構成される検出手段と、前記検出手段によって前記被記録媒体が検出されたか否かに基づき、前記転写手段寄りの位置にて前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断する判断手段と、前記判断手段にて詰まりが発生したものと判断された場合に、画像形成動作を停止する停止手段と、前記転写位置と前記定着位置との間において前記転写位置を通過した前記被記録媒体を除電する除電手段と、を備え、前記検出手段は、前記除電手段による除電の際に生じる電流を検出する電流検出手段からなることを特徴とする
<請求項1の発明>
請求項1の構成によれば、転写位置と定着位置との間において転写手段のより近くで被記録媒体を検出できるため、転写手段近傍にて被記録媒体の詰まりが生じたか否かを早い段階で確認でき、詰まりが生じた際には即座に画像形成動作を停止できる。その結果、転写手段近傍で被記録媒体の詰まりが進行することを未然に防止できることとなり、詰まり解除操作の迅速化、装置の損傷防止を効果的に図ることができる。
<請求項2の発明>
請求項2の構成によれば、転写位置と定着位置との間に検出手段が配置され、かつ、転写位置と検出位置との距離L1が距離L2よりも短くなるように設定されているため、仮に被記録媒体の搬送方向が正規の搬送方向とずれ、クリーニング手段に当接するような事態が生じたとしても、その当接後の被記録媒体がさらに送られて転写ローラに完全に巻き付いてしまう前にその不具合を確認できることとなる。その結果、被記録媒体がクリーニング手段に当接するといった不正な搬送状態となった場合でも、当接後の被記録媒体が転写ローラに完全に巻き付く前に画像形成動作を停止でき、被記録媒体の深刻な詰まりを未然に回避できる。
<請求項3の発明>
請求項3の構成によれば、転写位置と定着位置との間に検出手段が配置され、かつ、転写位置と検出位置との距離L1が距離Aよりも短くなるように設定されているため、転写位置と定着位置との間において、仮に被記録媒体の搬送方向が正規の搬送方向とずれた場合であっても、被記録媒体がクリーニング手段に当接する前にその不具合を確認できることとなる。その結果、被記録媒体がクリーニング手段に当接することに起因する不具合を効果的に防止ないし抑制でき、被記録媒体の深刻な詰まりを未然に回避できる。
<請求項4の発明>
請求項4の構成によれば、転写位置と定着位置との間に検出手段が配置され、かつ、転写位置と検出位置との距離L1が転写面の外周長さBよりも短くなるように設定されているため、転写位置と定着位置との間において、仮に被記録媒体の搬送方向が正規の搬送方向とずれ、転写ローラに巻き付きそうな場合であっても、被記録媒体が転写ローラに完全に巻き付いてしまう前にその不具合を確認できることとなる。その結果、被記録媒体が転写ローラに完全に巻き付くことに起因する不具合を効果的に防止ないし抑制でき、被記録媒体の深刻な詰まりを未然に回避できることとなる。
<請求項5の発明>
請求項5の構成によれば、大掛りな検出装置を用いることなく、除電手段を効果的に利用して被記録媒体の検出を行えるため、装置の小型化、コスト低減を効果的に図り得る構成となる。
<請求項6の発明>
請求項6の構成によれば、大掛りな構成を用いることなく除電用の配線及び電流検出手段を設けることができ、装置構成を簡素化できる好適な構成となる。
<請求項7発明>
請求項7の構成によれば、被記録媒体の搬送経路において、経過時間の基準となる基準位置が、検出位置のより近くとされ、かつ、基準位置のセンサがレーザ光の走査タイミングの基準となる基準センサとされているため、被記録媒体の詰まりの発生を高精度に、かつタイムラグがあまり生じることなく判断できることとなる。
<請求項8の発明>
請求項8の構成によれば、ユーザは被記録媒体の詰まりの発生位置をより適切に知ることができ、詰まり解消処理をスムーズに行えることとなる。
<請求項9の発明>
請求項9の構成のように、プロセスカートリッジに像担持体と転写手段とが一体的に組みこまれるような構成のものは像担持体の保護効果が高い等のメリットがあるものの、転写手段近傍にて被記録媒体の詰まりが発生した場合には解除処理が難しくなるという懸念がある。これに対し、上記構成によれば転写手段近傍にて被記録媒体の深刻な詰まりが発生することを効果的に防ぐことができるため、極めて有用な構成となる。
<請求項10の発明>
従来、用紙の搬送を検出するセンサとして、用紙検出に特化したセンサが一般的に用いられているが、このような用紙検出専用のセンサを数多く用いると装置の大型化、コスト増大を招きかねない。しかしながら、小型化、コスト低減を図ろうとして用紙検出用のセンサを省略すると、用紙搬送状況を精度高く検出できなくなり、深刻なジャム処理の発生等の不具合の虞がある。
これに対し請求項10の構成によれば、大掛りな検出装置を用いることなく、除電手段を効果的に利用して被記録媒体の検出を行えるため、用紙検出を可能としつつ、装置の小型化、コスト低減を効果的に図り得る有効な構成となる。
<実施形態1>
(画像形成装置の全体構成)
図1は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、レーザプリンタ1は、本体フレーム2内に、被記録媒体としての用紙を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
(1)フィーダ部
フィーダ部4は、本体フレーム2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一端側(以下、一端側を前側、その反対側を後側とする。)端部の上方に設けられる給紙ローラ8および分離パッド9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ10と、紙粉取りローラ10に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレジストローラ12とを備えている。
用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタック可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部が上下方向に移動可能とされている。また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8および分離パッド9は、互いに対向状に配設され、分離パッド9の裏側に設けられる図示しないばねによって、分離パッド9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。
用紙押圧板7上の最上位にある図示しない用紙は、用紙押圧板7の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と分離パッド9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。
給紙された用紙は、紙粉取りローラ10によって、紙粉が取り除かれた後、レジストローラ12に送られる。レジストローラ12は、1対のローラからなり、用紙をレジスト後に、画像形成位置に送るようにしている。なお、画像形成位置は、用紙3に感光ドラム27上のトナー像を転写する転写位置P1であって、本実施形態では、感光ドラム27と転写ローラ30との接触位置とされる。
(2)画像形成部
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17および定着部18を備えている。
(a)スキャナ部
スキャナ部16は、本体フレーム2内の上部に設けられ、図示しないレーザ発光部(特許請求の範囲でいうレーザ光出射手段に相当する)、回転駆動されるポリゴンミラー19(特許請求の範囲でいう偏向手段に相当する)、図示しないレンズ、反射鏡22、23および24を備えている。レーザ発光部からの発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ(図示略)、反射鏡22および23、レンズ(図示略)、反射鏡24の順に通過あるいは反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
(b)プロセスカートリッジ
プロセスカートリッジ17は、図1及び図2(取り外した状態の説明図)に示すように、装置本体部1aに対して着脱可能に構成されている。このプロセスカートリッジ17において、転写ローラ30と感光ドラム27とが対向した状態で装着されている。なお、本実施形態でいう装置本体部1aとは、レーザプリンタ1におけるプロセスカートリッジ17を除いた部分を指し、本体フレーム2を主体として構成されるものである。
プロセスカートリッジ17は、スキャナ部16の下方に設けられる。このプロセスカートリッジ17は、本体フレーム2に対して着脱自在に装着される感光体カートリッジとしてのドラムカートリッジ26と、ドラムカートリッジ26に収容される現像剤カートリッジとしての現像カートリッジ28とを備えている。
現像カートリッジ28は、ドラムカートリッジ26に対して着脱自在に収容されており、現像剤担持体としての現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33、トナーホッパ34を備えている。
トナーホッパ34内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが充填されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、略球状をなし、流動性が極めて良好であり、高画質の画像形成を達成することができる。
なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
そして、トナーホッパ34内のトナーは、トナーホッパ34の中心に設けられる回転軸35に支持されるアジテータ36により攪拌されて、トナーホッパ34の側部に開口されたトナー供給口37から放出される。また、このアジテータ36は、図示しないモータからの動力の入力により、所定方向にに回転駆動される。
トナー供給口37の側方位置には、供給ローラ33が回転可能に設けられており、また、この供給ローラ33に対向して、現像ローラ31が回転可能に設けられている。これら供給ローラ33と現像ローラ31とは、そのそれぞれがある程度圧縮するような状態で互いに当接されている。
供給ローラ33は、金属製のローラ軸に、導電性の発泡材料からなるローラが被覆されている。この供給ローラ33は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。
また、現像ローラ31は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されている。より具体的には、現像ローラ31のローラは、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなるローラ本体の表面に、フッ素が含有されているウレタンゴムまたはシリコーンゴムのコート層が被覆されている。なお、現像ローラ31には、現像時に現像バイアスが印加される。また、この現像ローラ31は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。
また、現像ローラ31の近傍には、層厚規制ブレード32が設けられている。この層厚規制ブレード32は、金属の板ばね材からなるブレード本体の先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部40を備えている。層厚規制ブレード32は、現像ローラ31の近くにおいて現像カートリッジ28に支持されて、押圧部40がブレード本体の弾性力によって現像ローラ31上に圧接されている。
そして、トナー供給口37から放出されるトナーは、供給ローラ33の回転により、現像ローラ31に供給され、この時、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32の押圧部40と現像ローラ31との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
ドラムカートリッジ26は、カートリッジフレーム51と、そのカートリッジフレーム51内に設けられる感光体としての感光ドラム27、帯電器としてのスコロトロン型帯電器29、転写ローラ30およびクリーニングブラシ64(本発明でいうクリーニング手段に相当する)とを備えている。そして、現像カートリッジ28は、現像ローラ31と感光ドラム27とが対向して互いに接触されるように配置される。
転写ローラ受け部59は、前後方向に延びる平板状の前側ガイド板61および後側ガイド板62と、それらの間において下方に向かって凹状に形成される転写ローラ収容部63とを備えている。前側ガイド板61および後側ガイド板62は、転写位置の前後において用紙を案内するように構成される。
転写ローラ収容部63には、幅方向に沿って転写ローラ30が設けられている。この転写ローラ30は、転写ローラ収容部63の両側に設けられる両側板において回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、転写時には、転写バイアスが印加される。また、この転写ローラ30は、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(反時計方向、図1参照)に回転駆動される。また、転写ローラ30が支持される各側板の間には、感光ドラム27が回転可能に支持されている。この感光ドラム27は、転写ローラ30の上方において、この転写ローラ30に対向配置されている。
この感光ドラム27は、筒状のドラム本体65と、ドラム本体65を支持し、そのドラム本体65の軸心に設けられる金属製のドラム軸66とを備えている。ドラム本体65は、アルミニウム製の素管からなり、その表面には、ポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層が形成されている。ドラム軸66は、互いに対向する各側板に固定状に支持されている。
クリーニングブラシ64は、ブラシホルダ75およびブラシ76を備えている。ブラシ76は、導電性部材から構成されており、図示しない高電圧電源回路基板からバイアス電圧が印加され、感光ドラム27に付着する紙紛を除去する役割を果たす。
(c)定着部
定着部18は、図1に示すように、プロセスユニット17の側方下流側に設けられ、加熱ローラ41、加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42、および、これら加熱ローラ41および押圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。加熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、図示しないモータからの動力の入力により、矢印方向(時計方向)に回転駆動される。また、押圧ローラ42は、この加熱ローラ41を押圧した状態で、この加熱ローラ41に従動して矢印方向(反時計方向)に回転される。そして、定着部18では、プロセスユニット17において用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ77に送られて、その排紙ローラ77によって排紙トレイ46上に排紙される。
(用紙検出手段)
本実施形態に係るレーザプリンタ1には用紙を検出するためのセンサが複数設けられており、図1に示すように、第1センサ112、第2センサ113、除電板センサ100、定着後センサ114、除電ブラシセンサ105を少なくとも備えている。
図1に示すように、第1センサ112、第2センサ113はレジストローラ12の付近において、用紙搬送方向の前後にそれぞれ配置されるものであり、第1センサ112は、レジストローラ12に突入する前の用紙を検出する構成をなす。また、第2センサ113は、レジストローラ113から送り出された用紙を検出するように構成されている。第2センサ113は、ポリゴンミラー19によるレーザ光の出射タイミングの基準となる基準センサとしての機能を有しており、第2センサ112にて検出されるタイミングに基いてレーザ光の出射タイミングが調整されることとなる。本実施形態では、この第2センサ112にて用紙が検出されてからの経過時間に基づいて転写位置P1付近で用紙の詰まりが生じたか否かを判断するようにしているが、この具体的な判断方法については後述する。
除電板センサ100は、図3にて拡大して示すように、搬送される用紙を転写ローラ30による転写位置P1と定着部18による定着位置P2との間における転写位置P1寄りの位置で用紙を検出するように構成されている。即ち、転写位置P1と検出位置P3との間の距離L1が、定着位置P2と検出位置P3との間の距離L3よりも短くなるように構成されている。さらに具体的には、転写位置P1と定着位置P2との間において転写位置P1を通過した用紙を除電する除電板101が設けられており、この除電板101による除電の際に生じる電流を検出する電流検出手段102を備えている。除電板101は特許請求の範囲でいう除電手段に相当しており、電流検出手段102は特許請求の範囲でいう検出手段に相当している。なお、本実施形態では、このような除電板101と電流検出手段102とが共に装置本体部1aに設けられている。また、上記のように除電板101が設けられていることにより、転写後の用紙を効果的に用紙を除電でき、トナーの飛散防止等が図られて画像の品質劣化を効果的に防止できる。
本実施形態では、この電流検出手段102によって電流が検出されたか否かに基づき、転写位置P1付近に用紙詰まりが生じたか否かを判断し、用紙の詰まりが生じたと判断された場合には、用紙搬送を停止するように制御がなされるようになっている。ここでは、除電板センサ100からの用紙検出信号(具体的には、電流検出手段102からの電流検出信号)が図4に示すようにCPUを備えた制御部80に入力され、この制御部80において判断、停止が行われる。この制御部80は、特許請求の範囲でいう判断手段、停止手段に相当している。なお、除電板センサ100以外の各センサ112、113、114、105からの用紙検出信号も制御部80内に入力されるようになっており、制御部80は、各センサからの入力信号に基いて用紙詰まりの判断(後述)を行うようにしている。また、制御部80は、上述の画像形成部5と電気的に接続されており、画像形成部5を制御するように構成されている。この画像形成部5には、用紙搬送を行うための駆動手段(用紙搬送用のモータ等)が含まれており、用紙詰まりが発生した場合には、制御部80による制御により用紙搬送を行う駆動手段を停止させ、画像形成動作を一時的に行わないようにする。
また、除電板101は、鉄板等の導電性金属板にて構成されており、図5に例示するように、その上端が鋸状に形成されている。山部101bの先端は尖鋭な形状をなしており、山部101bが設けられた領域の幅が用紙の幅方向ほぼ全領域に渡るように構成されている。具体的には、両端の山部101bの頂点M1、M2間の幅W1が、当該レーザプリンタ1において画像形成可能となる最大サイズの用紙幅よりも若干大きくなるように構成してもよく、両端の山部の頂点M1、M2がその最大サイズの用紙の端部に位置するように構成してもよい。
また、除電板101は、図1に示す電流検出手段102を介して装置本体部1aに設けられた図示しない基板の接地用電極に接続されている(即ちグランド(電位0)に接続されている)。これにより、用紙が除電板101の上方箇所を通過するときに、用紙に帯電した静電荷を効率良く除去しつつ、その除去の際に生じる電流を電流検出手段102にて検出できることとなる。
また、除電板101は、図6(a)に示すように、用紙搬送経路に干渉しないように配置されている。図6(a)の例では、一点鎖線で示す用紙搬送経路(後側ガイド板62の上面の延長線)よりも下方に除電板101の先端101aが位置しており、除電板101が搬送される用紙に接触しない構成をなしている。この構成では、用紙に帯電した電荷が除電板101付近を通過する際に放電されて除電電流が生じることとなる。なお、このような構成のものにおいては、用紙搬送経路において除電板101の先端101aに最も近い位置を検出位置P3とする。このように転写後に搬送される用紙は、接触に起因するストレスが生じると、形成される画像に乱れが生じる虞があるので、図6(a)のように非接触の構成を用いると特に好ましい。
また、図6(b)のようにしてもよい。この構成では、除電板101の先端101aが用紙搬送経路上、若しくはそれよりも上方位置に配置され、搬送される用紙が除電板101に接触する構成をなしている。
次に、検出位置P3について説明する。
図7に示すように、用紙を搬送する用紙搬送方向における、転写位置P1と、検出手段による用紙の検出位置P3と、の距離をL1とし、像担持面27aが移動する移動方向において、転写位置P1と、クリーニングブラシ64が感光ドラム27と対向する対向位置P4との間における像担持面27aに沿った距離をA(図7太線矢印参照)とし、転写ローラ30の転写面の外周長さをBとした場合に、その距離Aと外周長さBとを加算した長さL2よりもL1のほうが短くなるように構成されている。
なお、本実施形態では、上述したように感光ドラム27の像担持面27aと対向して像担持面27aをクリーニングするクリーニングブラシ64を備えているが、対向位置P4は、感光ドラム27の周方向におけるクリーニングブラシ64が像担持面27aと対向する領域において転写位置P1に最も近い位置(対向領域の端部)としている。また、転写ローラ30は、感光ドラム27の像担持面27aと対向する円筒状の転写面30aを備えて軸状に構成され、転写ローラ30の軸方向に沿った回転軸線を中心として回転可能に構成されており、外周長さBは、転写面30aの周方向一周全体の長さ(図7の太線参照)としている。
このような構成をなすことにより、仮に用紙搬送方向が正規の搬送方向とずれ、クリーニングブラシ64に当接するような事態が生じたとしても、その当接後の用紙がさらに送られて転写ローラ30に完全に巻き付いてしまう前にその不具合を確認できることとなる。その結果、用紙がクリーニングブラシ64に当接するといった不正な搬送状態となった場合でも、当接後の用紙が転写ローラ30に完全に巻き付く前に画像形成動作を停止でき、用紙の深刻な詰まりを未然に回避できる。
また、本実施形態ではさらに、転写位置P1と検出位置P3との距離L1と、転写位置P1と対向位置P4との間における像担持面27aに沿った距離Aとの関係において、その距離AよりもL1のほうが短くなるように構成されている。このように転写位置P1と検出位置P3との距離L1が距離Aよりも短くなるように設定されているため、転写位置P1と定着位置P2との間において、仮に用紙搬送方向が正規の搬送方向とずれた場合であっても、用紙がクリーニングブラシ64に当接する前にその不具合を確認できることとなる。その結果、用紙がクリーニングブラシ64に当接することに起因する不具合を効果的に防止ないし抑制でき、被記録媒体の深刻な詰まりを未然に回避できる。
また、転写ローラ30の外周長さBよりも転写位置P1と検出位置P3との距離L1のほうが短くなるように構成されている。このように、転写位置P1と検出位置P3との距離L1が転写面30aの外周長さBよりも短くなるように設定されているため、転写位置P1と定着位置P2との間において、仮に用紙の搬送方向が正規の搬送方向とずれ、転写ローラ30に巻き付く方向に搬送された場合であっても、用紙が転写ローラ30に完全に巻き付いてしまう前にその不具合を確認できることとなる。その結果、用紙が転写ローラ30に完全に巻き付くことに起因する不具合を効果的に防止ないし抑制でき、用紙の深刻な詰まりを未然に回避できることとなる。
また、除電ブラシセンサ105は、図1に示すように、除電ブラシ107と、この除電ブラシ107に電気的に接続された電流検出手段106を備えており、除電ブラシ107は、電流検出手段106を介して接地されている。即ち、排出された用紙が帯電していると、用紙同士がくっつきやすく、用紙積載性に悪影響を及ぼすため、この除電ブラシ107によってこのような事態を防止ないし抑制できるように構成されている。このセンサでは、定着後の用紙の電荷を除電する際に生じる電流を検出するようにしており、電流が検出した場合に用紙が通過したものとして上述の制御部80(図4)に信号を入力するようにしている。この除電ブラシセンサ105の原理、構造は除電板センサ100とほぼ同様であるが、金属性の除電板ではなく、導電性のブラシを用いている点が除電板センサ100とは異なっている。
次に、図8及び図9を参照して各センサによる用紙検出の流れについて説明する。図8は用紙検出の流れを説明するフローチャートであり、図9は、各センサ及び画像形成に関わる部品の駆動タイミングを説明するタイミングチャートである。
図8に示すように、S110において給紙ローラ8が駆動して用紙搬送が開始されると、まず、S120において、給紙ローラ8が駆動してからの時間t1(図9参照)を測定しつつ、この時間t1が予め設定された第1基準時間(ピックミスを判断する上での基準となる時間)を経過する前に第1センサ112によって用紙が検出されたか否かを判断する。
t1が第1基準時間を経過しても用紙が検出されていない場合には、S120にてNOに進み、用紙搬送を停止させ、表示部118(図4参照)にピックミスである旨を表示する。
S120にて第1センサ112のONが検出された場合には、S140にてレジストローラ12を駆動する。一方、レジストローラ12の駆動後においては、図9に示すようにそのレジストローラ12の駆動後の時間t2を測定しており、t2が予め定められた第2基準時間(レジストローラ付近での用紙詰まりの発生を判断する上での基準となる時間)を経過する前に第2センサ113がONするかをS150にて判断する。
時間t2が第2基準時間を経過しても第2センサ113のONが検出されない場合には、S150にてNOに進み、用紙搬送動作を停止させ、ジャムが発生した旨を表示部に表示する。
t2が第2基準時間を経過する前に第2センサ113のONが検出された場合には、その後、所定時間t3(第3基準時間:図9参照)経過後に転写電流を発生させて転写を行う(S170)。また、図9に示すように、第2センサ113におけるON検出後において、第2センサ113と除電板センサ100の間での用紙詰まりを判断するための時間t4を測定しており、その時間t4が予め定められた第4基準時間(第2センサ113と除電板センサ100の間での用紙詰まりを判断する上での基準時間)を経過する前に除電板センサ100がONするか否かを図8のS180にて判断する。
時間t4が第4基準時間を経過しても除電板センサ100のONが検出されない場合には、S180にてNOに進み、S190において、用紙搬送動作を停止させ、プロセスカードリッジ17にジャムが発生した旨を表示部に表示する。
一方、時間t4が第4基準時間を経過する前に除電板センサ100のONが検出された場合には、図8に示すように、S200にて定着が行われる。さらに、図9に示すように、第2センサ113でのON検出後において、除電板センサ100と定着後センサ114との間の用紙詰まりの判断の基準となる時間t5を測定しており、その時間t5が予め定められた第5基準時間(除電板センサ100と定着後センサ114との間での用紙詰まりを判断する上での基準時間)を経過するまでに定着後センサ114がONするか否かを図8のS210にて判断する。
第5基準時間を経過しても定着後センサ114がONしない場合には、S210にてNOに進み、転写後、定着後センサ114より上流側で用紙詰まりが発生したものと判断し、S220において用紙搬送動作を停止し、その旨を表示部に表示する。
一方、t5が第5基準時間を経過する前に定着後センサ114のONが検出された場合には、図9にも示すように、その定着後センサ114のON後の時間t6を検出し、図8のS230において、その時間t6が予め定められた第6基準時間(定着後センサ114と除電ブラシセンサ105との間での用紙詰まりを判断する上での基準時間)を経過する前に除電ブラシセンサ105がONするか否かを判断する。
第6基準時間を経過してもONしない場合には定着後、除電ブラシ105までの間にジャムが発生したものと判断し、S240にて用紙搬送動作を停止し、その旨を表示部に表示する。S230にてONが検出されると用紙は排紙トレイに正常に排紙されることとなり、当該印字処理は終了する。
以上のように用紙検出がなされ、用紙詰まりが各々の場所にて判断されることとなる。なお、本実施形態では、用紙搬送経路において転写ローラ30よりも上流側に設けられて用紙を検出可能に構成された第2センサ113にて用紙が検出されてからの経過時間に基づいて転写位置P1付近で用紙の詰まりが生じたか否かを判断するようにしている。これにより、用紙搬送経路において、経過時間の基準となる基準位置が、検出位置P3のより近くとされ、かつ、基準位置のセンサがレーザ光の出射タイミングの基準となる基準センサとされているため、マージンを大きくとる必要がないので、用紙詰まりの発生を高精度に、かつタイムラグがあまり生じることなく判断できることとなる。
また、上述したように、除電板センサ100が設けられているため、用紙詰まりが生じた位置を、少なくとも検出位置P3よりも搬送方向上流側又は下流側のいずれであるか区別可能としている。即ち、S180、S210のステップにより、第2センサ113と除電板センサ100の間のジャム発生なのか、除電センサ100と定着後センサ114との間のジャム発生なのかが区別可能となっており、S190、S220において発生位置を具体的に表示するようにしている。なお、S180、S210及び制御部80が特許請求の範囲でいう位置検出手段に相当しており、S190、S220で用いられる表示部118が報知手段に相当している。このような構成より、ユーザは被記録媒体の詰まりの発生位置をより適切に知ることができ、詰まり解消処理をスムーズに行えることとなる。
なお、本実施形態によれば、転写位置P1と定着位置P2との間において転写ローラ30のより近くで用紙を検出できるため、図10のように、転写ローラ30の近傍にて用紙詰まりが生じたか否かを早い段階で確認でき、詰まりが生じた際には即座に用紙搬送動作を停止できる。この場合、ユーザは、図2に示すように前方側に設けられた前面カバー2aを開放してプロセスカートリッジ17を取り外すようにすれば、あまり深刻な紙詰まりではないため、容易に解除できることとなる。その結果、転写ローラ30の近傍で用紙の詰まりが進行することを未然に防止できることとなり、詰まり解除操作の迅速化、装置の損傷防止を効果的に図ることができる。
また、図11ように、排出位置付近の検出においても除電の際に生じる電流を検出することにより排出部付近の用紙詰まりを確認可能としている。図11においても、大掛りな検出装置を用いることなく、除電手段を効果的に利用して用紙の検出を行えるため、装置の小型化、コスト低減を効果的に図り得る構成となっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)除電板101の代わりに除電ブラシ107と同様の除電ブラシを設けてもよい。また、除電ブラシ107の代わりに除電板101と同様の除電板を用いるようにしてもよい。
(2)被記録媒体は、画像形成可能な媒体であれば紙製のものに限らず、例えば樹脂製や布製の媒体等(OHPシートなど)であってもよい。
(3)なお、転写位置P1と定着位置P2の間における転写位置P1寄りの位置で検出する構成であれば、上述したような兼用にかかる恩恵は受けることができないが、除電手段による除電の際に生じる電流検出によって用紙検出を行う構成でなくてもよい。即ち、転写位置P1と定着位置P2の間における転写位置P1寄りの位置において用紙検出可能な構成であれば、別の形態のセンサを用いてもよい。この場合、接触型、非接触型のいずれのセンサでも可能であるが、反射型光電センサ等の非接触型センサを用いると、トナーが付着した用紙に影響を与えることなく検出できるため有利である。
(4)なお、上記実施形態では転写ローラ30をプロセスカートリッジ17に装着する構成を例示したが、転写ローラが装置本体側に設けられる構成であってもよい。即ち、プロセスカートリッジが転写ローラとは独立して着脱される構成であってもよい。但し、実施形態1のように、プロセスカートリッジ17に転写ローラ30が装着されるような構成のものに本発明を適用した場合のほうが、上述したようにその効果は大きい。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置としてのレーザプリンタの一例を示す要部側断面図 図1のレーザプリンタからプロセスカートリッジを取り外した状態を説明する説明図 図1のレーザプリンタの要部を拡大して示す拡大図 実施形態1のレーザプリンタの電気的構成を例示するブロック図 除電板の一例を概念的に示す斜視図 除電板と用紙搬送経路との位置関係を説明する説明図 図3をさらに拡大して示す拡大図 用紙検出の流れを説明するフローチャート 用紙検出の流れを説明するタイミングチャート 転写位置付近で用紙の詰まりが生じた状態を説明する説明図 排出口付近で用紙の詰まりが生じた状態を説明する説明図
符号の説明
1…レーザプリンタ(画像形成装置)
1a…装置本体部
17…プロセスカートリッジ
18…定着部(定着手段)
19…ポリゴンミラー(偏向手段)
27…感光ドラム(感光体、像担持体)
27a…像担持面
30…転写ローラ(転写手段)
30a…転写面
64…クリーニングブラシ(クリーニング手段)
80…制御部
101…除電板(除電手段)
102…電流検出手段(検出手段)
105…除電ブラシ(除電手段)
106…電流検出手段(検出手段)
113…第2センサ(基準センサ)
P1…転写位置
P2…定着位置
P3…検出位置

Claims (10)

  1. 像担持体に担持されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写手段と、
    前記転写手段によって転写された前記トナー像を前記被記録媒体に定着させる定着手段と、
    搬送される前記被記録媒体を、前記転写手段による転写位置と前記定着手段による定着位置との間における前記転写位置寄りの位置で検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記被記録媒体の詰まりが生じたと判断された場合に、前記被記録媒体の搬送を停止する停止手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体に担持されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写手段と、
    前記転写手段によって転写された前記トナー像を前記被記録媒体に定着させる定着手段と、
    搬送される前記被記録媒体を前記転写手段による転写位置と前記定着手段による定着位置との間で検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記被記録媒体の詰まりが生じたと判断された場合に、前記被記録媒体の搬送を停止する停止手段と、
    前記像担持体の前記像担持面と対向して当該像担持面をクリーニングするクリーニング手段と、
    を備え、
    前記転写手段は、前記像担持体の像担持面と対向する円筒状の転写面を備えて軸状に構成され、当該転写手段の軸方向に沿った回転軸線を中心として回転可能に構成される転写ローラからなり、
    前記被記録媒体を搬送する搬送方向における、前記転写位置と、前記検出手段による前記被記録媒体の検出位置と、の距離をL1とし、
    前記像担持面が移動する移動方向において、前記転写位置と、前記クリーニング手段が前記像担持体と対向する対向位置との間における前記像担持面に沿った距離をAとし、前記転写ローラの前記転写面の外周長さをBとした場合に、
    その距離Aと外周長さBとを加算した長さL2よりもL1のほうが短くなるように構成されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 像担持体に担持されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写手段と、
    前記転写手段によって転写された前記トナー像を前記被記録媒体に定着させる定着手段と、
    搬送される前記被記録媒体を前記転写手段による転写位置と前記定着手段による定着位置との間で検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記被記録媒体の詰まりが生じたと判断された場合に、前記被記録媒体の搬送を停止する停止手段と、
    前記像担持体の像担持面と対向して当該像担持面をクリーニングするクリーニング手段と、
    を備え、
    前記被記録媒体を搬送する搬送方向における、前記転写位置と、前記検出手段による前記被記録媒体の検出位置と、の距離をL1とし、
    他方、前記像担持面が移動する移動方向において、前記転写位置と、前記クリーニング手段が前記像担持体と対向する対向位置との間における前記像担持面に沿った距離をAとした場合、
    その距離AよりもL1のほうが短くなるように構成されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 像担持体に担持されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写手段と、
    前記転写手段によって転写された前記トナー像を前記被記録媒体に定着させる定着手段と、
    搬送される前記被記録媒体を前記転写手段による転写位置と前記定着手段による定着位置との間で検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記被記録媒体の詰まりが生じたと判断された場合に、前記被記録媒体の搬送を停止する停止手段と、
    を備え、
    前記転写手段は、前記像担持体の像担持面と対向する円筒状の転写面を備えて軸状に構成され、当該転写手段の軸方向に沿った回転軸線を中心として回転可能に構成される転写ローラからなり、
    前記被記録媒体を搬送する搬送方向における、前記転写位置と、前記検出手段による前記被記録媒体の検出位置と、の距離をL1とし、
    前記転写ローラの前記転写面の外周長さをBとした場合に、
    その外周長さBよりもL1のほうが短くなるように構成されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記転写位置と前記定着位置との間において前記転写位置を通過した前記被記録媒体を除電する除電手段を備え、
    前記検出手段は、前記除電手段による除電の際に生じる電流を検出する電流検出手段を有してなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体を少なくとも備え、装置本体部に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジを有し、
    前記除電手段及び前記電流検出手段は、前記装置本体部に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. レーザ光を出射するレーザ光出射手段と、
    前記レーザ光出射手段から出射された前記レーザ光を偏向して前記像担持体を走査させる偏向手段と、
    前記被記録媒体の搬送経路において前記転写手段よりも上流側に設けられ、前記被記録媒体を検出可能に構成され、前記偏向手段による前記レーザ光の出射タイミングの基準となる基準センサと、
    を備え、
    前記判断手段は、前記基準センサにて前記被記録媒体が検出されてからの経過時間に基づいて前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか記載の画像形成装置。
  8. 前記検出手段による検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じた位置を、少なくとも前記検出手段による前記被記録媒体の検出位置よりも搬送方向上流側又は下流側のいずれであるか区別可能に検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段による位置検出結果に基づき、前記被記録媒体の詰まりが生じた位置に関する位置情報を報知する報知手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記像担持体を少なくとも備え、装置本体部に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジを有し、
    前記転写手段は、前記像担持体と対向した状態で前記プロセスカートリッジに装着されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 像担持体に形成されたトナー像を被記録媒体に転写するための転写手段と、
    前記転写手段による転写に基づいて前記トナー像が担持された前記被記録媒体を、搬送しつつ加熱することにより前記トナー像を前記被記録媒体に定着させる定着手段と、
    前記被記録媒体を検出可能に構成される検出手段と、
    前記検出手段によって前記被記録媒体が検出されたか否かに基づき、前記転写手段寄りの位置にて前記被記録媒体の詰まりが生じたか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段にて詰まりが発生したものと判断された場合に、画像形成動作を停止する停止手段と、
    前記被記録媒体を除電する除電手段と、
    を備え、
    前記検出手段は、前記除電手段による除電の際に生じる電流を検出する電流検出手段からなることを特徴とする画像形成装置。
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