JP2005337778A - 給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法及びこの方法の実施に使用する半割切断機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 そのために、本発明の沸騰水型原子炉設備における給水加熱器伝熱管の除染処理方法は、前記伝熱管2を長尺で真直ぐな伝熱管に分断し、分断された伝熱管を、その長手方向に送りながら伝熱管2の外表面に付着した放射性物質を除染する工程と、前記伝熱管表面の放射性物質が除去された真直ぐな伝熱管の長手方向両側部を切断して半割りする工程と、前記半割りされた伝熱管の内面及び外面に付着している放射性物質を除染する工程と、前記除染された半割り伝熱管についてその内外面での放射性物質の有無を検認する工程とからなっている。
【選択図】 図1
Description
1)まず図15の如く、古い給水加熱器の胴体1内にある伝熱管2を抜き取る(図16)。
2)次に伝熱管2を長さ2m程度に大型バンドソー等で分断する(図17)。
3)次に小型バンドソー或いはカッターで約300mm程度に輪切りにする(図18)。
4)そしてこのままの状態、即ち放射性物質の除去なしで、ドラム缶に投入保管していた(図19)。
前記伝熱管表面の放射性物質が除去された真直ぐな伝熱管の長手方向両側部を切断して半割りする工程と、
前記半割りされた伝熱管内面及び外面に付着している放射性物質を除染する工程と、
前記除染された半割り伝熱管について放射性物質の有無を検認する工程とからなっている。
また、前記伝熱管を長尺で真直ぐな伝熱管に分断し、分断された伝熱管を、その長手方向に送りながら伝熱管の外表面に付着した放射性物質を一対の回転ブラシによって除染する工程と、
前記伝熱管表面の放射性物質が除去された伝熱管をその長手方向に送りながら長手方向両側部をチップソー、バンドソー又はプラズマ切断機のいづれかによって切断して半割りする工程と、
前記半割りされた伝熱管内面及び外面に付着している放射性物質をブラスト装置又は電解研磨装置のいずれかによって除染する工程と、
前記除染された半割り伝熱管について放射性物質の有無をサーベイメータで検認する工程とからなっている。
そして前記沸騰水型原子炉設備における給水加熱器伝熱管除染処理方法に伝熱管表面の放射性物質が除去された伝熱管の長手方向両側部を切断して半割りする工程に使用する半割り切断機は、導入された伝熱管を水平方向前方に送り出すための左右一対の前部送りディスクと、伝熱管の両側を長手方向に切断して上下に分割する左右一対の切断ディスクと、分割切断された伝熱管を筒状に維持した状態で前方に送り出す左右一対の後部送りディスクとを備え、これらディスクが伝熱管の送り方向に向って順に機枠上に装着されており、
前記一対の切断ディスクと一対の後部送りディスクとの間に、半割りしようとする伝熱管と同心の切断ガイド棒を設けたことを特徴としている。
さらに半割り切断機において、前記一対の前部送りディスクと、一対の後部送りディスクは切断しようとする伝熱管を間に挟んで水平に対設され、各ディスクは周辺にV形凹溝を有し、前記後部送りディスクにはさらに前記V形凹溝の中央部に切断された伝熱管の側部に生じた切断ディスクの切り代分に相当するスリットに挿入可能な環状の押圧ディスクを有している。
また半割り切断機の前記一対の切断ディスクは、切断しようとする伝熱管の送り方向に対し対称位置に配設した左右一対の円盤状チップソーよりなり、各円盤状チップソーはその周上に多数の切歯を有し、切断しようとする伝熱管と同心位置に配設した切断ガイド棒を芯金として切断することを特徴としている。
そしてまた、半割り切断機の前記切断ガイド棒は先端に円錐状をした先細案内部を、中央部に切断ディスクによって伝熱管の側部に生じた切断ディスクの切代分に相当するスリットに嵌まる先細傾斜部を備えた水平ガイド羽根を、そして前記左右一対の切断ディスクに対応する位置と、前記左右一対の後部送りディスクに対応する位置とに、それぞれ凹所を有していることを特徴としている。
さらに半割り切断機の前記左右一対の切断ディスクの前後位置に、切断しようとする伝熱管の横ずれを防止する前ガイドローラと後ガイドローラを有している。
図1は古い給水加熱器である。1は胴体で、この中に伝熱管2が組み込まれている。伝熱管2にはその管内及び管表面に放射性物質が付着しているので、廃材とし、所定の場所に処分しなければならない。伝熱管2の外径は15.9mm〜19mmと細く、管内に付着している放射性物質を除去するのは不可能であり、従って放射性物質の検認も不可能であった。
切断ガイド棒25はその中央部に羽根状の水平ガイド羽根29を有している。水平ガイド羽根29はその両側端が下側に屈曲延長して機枠11への取付部30となっている。取付部30でボルト等31で機枠に取付けられている。
(1)伝熱管2を前部ガイドローラーフレーム14上に乗せ、前部送ディスク16,16間にセットし、前部送ディスク16,16の回転駆動により伝熱管2を切断ディスク20,20の方へ自動的に送る。
(2)伝熱管2は前ガイドローラ18,18により垂直方向及び水平方向に対し安定ガイドされ、移送の際のブレが防止される。そして切断ディスク20,20の直前で切断ガイド棒25の先端先細部32に向って進入する。
(3)伝熱管2は、切断ディスク20,20で長手方向に半割切断される。
(4)半割切断された伝熱管2は、切断ガイド棒25の前方凹所33上で上下に分離され、後ガイドローラ22,22で水平方向のブレを抑えられながら後部送ディスク23,23へ送られる。
(5)半割切断された伝熱管2は後部送ディスク23,23で引張られ、切断ディスク20,20から引き抜かれる。
(6)半割切断された伝熱管2は、後部送ディスク23,23から後部ガイドローラーフレーム28上へと送られる。
(7)伝熱管2を半割切断する際に発生した切り粉は真空掃除機35で回収される
(8)前部送ディスク駆動モータ36、切断ディスク駆動モータ37、後部送ディスク駆動モータ38の駆動停止は操作盤(図示しない)で操作する。
半割切断機の移動は専用キャスタ12を設けてあるので、手押しで容易に移動できる。そして対象伝熱管2を半割切断する際は、アジャスタ13で所定の作業場所に固定して作業を開始する。
3 伝熱管送りローラ 4 回転ブラシ
11 機枠 12 キャスタ
13 アジャスタ 14 前部ガイドローラフレーム
15 ガイドローラ 16 前部送ディスク
18 前ガイドローラ 19 ハンドル
20 切断ディスク 21 (切断ディスクの)切歯
22 後ガイドローラ 23 後部送ディスク
24 V形凹溝 25 切断ガイド棒
26 先細傾斜部 27 押さえディスク
28 後部ガイドローラフレーム 29 水平ガイド羽根
30 取付部 31 ボルト
32 先細先端部 33 前方凹所
34 後方凹所 35 真空掃除機
36 前部送ディスク駆動モータ 37 切断ディスク駆動モータ
38 後部送ディスク駆動モータ
Claims (7)
- 沸騰水型原子炉設備における給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法であって、
前記伝熱管を長尺で真直ぐな伝熱管に分断し、分断された伝熱管を、その長手方向に送りながら伝熱管の外表面に付着した放射性物質を除染する工程と、
前記伝熱管表面の放射性物質が除去された真直ぐな伝熱管の長手方向両側部を切断して半割りする工程と、
前記半割りされた伝熱管内面及び外面に付着している放射性物質を除染する工程と、
前記除染された半割り伝熱管について放射性物質の有無を検認する工程、とからなる
給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法。 - 沸騰水型原子炉設備における給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法であって、
前記伝熱管を長尺で真直ぐな伝熱管に分断し、分断された伝熱管を、その長手方向に送りながら伝熱管の外表面に付着した放射性物質を一対の回転ブラシによって除染する工程と、
前記伝熱管表面の放射性物質が除去された伝熱管をその長手方向に送りながら長手方向両側部をチップソー、バンドソー又はプラズマ切断機のいづれかによって切断して半割りする工程と、
前記半割りされた伝熱管内面及び外面に付着している放射性物質をブラスト装置又は電解研磨装置のいずれかによって除染する工程と、
前記除染された半割り伝熱管について放射性物質の有無をサーベイメータで検認する工程、とからなる
給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法。 - 沸騰水型原子炉設備における給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法における伝熱管表面の放射性物質が除去された伝熱管の長手方向両側部を切断して半割りする工程に使用する半割り切断機であって、
前記半割り切断機は導入された伝熱管を水平方向前方に送り出すための左右一対の前部送りディスクと、伝熱管の両側を長手方向に切断して上下に分割する左右一対の切断ディスクと、分割切断された伝熱管を筒状に維持した状態で前方に送り出す左右一対の後部送りディスクとを備え、これらディスクが伝熱管の送り方向に向って順に機枠上に装着されており、
前記一対の切断ディスクと一対の後部送りディスクとの間に、半割りしようとする伝熱管と同心の切断ガイド棒を設けたことを特徴とする給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法の実施に使用する伝熱管の半割切断機。 - 前記一対の前部送りディスクと、一対の後部送りディスクは切断しようとする伝熱管を間に挟んで水平に対設され、各ディスクは周辺にV形凹溝を有し、前記後部送りディスクにはさらに前記V形凹溝の中央部に切断された伝熱管の側部に生じた切断ディスクの切り代分に相当するスリットに挿入可能な環状の押圧ディスクを有している請求項3記載の給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法の実施に使用する伝熱管の半割切断機。
- 前記一対の切断ディスクは、切断しようとする伝熱管の送り方向に対し対称位置に配設した左右一対の円盤状チップソーよりなり、各円盤状チップソーはその周上に多数の切歯を有し、切断しようとする伝熱管と同心位置に配設した切断ガイド棒を芯金として切断することを特徴とする請求項3記載の給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法の実施に使用する伝熱管の半割切断機。
- 前記切断ガイド棒は先端に円錐状をした先細案内部を、中央部に切断ディスクによって伝熱管の側部に生じた切断ディスクの切代分に相当するスリットに嵌まる先細傾斜部を備えた水平ガイド羽根を、そして前記左右一対の切断ディスクに対応する位置と、前記左右一対の後部送りディスクに対応する位置とに、それぞれ凹所を有していることを特徴とする請求項3記載の給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法の実施に使用する伝熱管の半割切断機。
- 前記左右一対の切断ディスクの前後位置に、切断しようとする伝熱管の横ずれを防止する前ガイドローラと後ガイドローラを有している請求項3記載の給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法の実施に使用する伝熱管の半割切断機。
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JP2004154262A JP2005337778A (ja) | 2004-05-25 | 2004-05-25 | 給水加熱器伝熱管廃材の除染処理方法及びこの方法の実施に使用する半割切断機 |
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2004
- 2004-05-25 JP JP2004154262A patent/JP2005337778A/ja active Pending
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