JP2005337279A - モータ式往復駆動装置並びにモータ式往復駆動装置に用いられる可動軸体、回転筒体、ピニオン、可動軸体用取り付け部材、往復移動部材、収納ケース、ローラー、可動レバー、第1接片、第2接片及び接片取り付け基板 - Google Patents

モータ式往復駆動装置並びにモータ式往復駆動装置に用いられる可動軸体、回転筒体、ピニオン、可動軸体用取り付け部材、往復移動部材、収納ケース、ローラー、可動レバー、第1接片、第2接片及び接片取り付け基板 Download PDF

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吉秋 武田
Takashi Ehana
孝志 江花
Tomiyoshi Sato
富義 佐藤
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Abstract

【課題】強い引張力が得られるモータ式往復駆動装置の提供。
【解決手段】上記課題は、収納ケース2と、収納ケース2に収納される小形モータ3と、収納ケース2に収納されて小形モータ3の回転停止位置を規制するスイッチ機構Aと、収納ケース2から突出する小形モータ3の出力軸3Aの回転運動を往復運動に変換させるための変換機構4とを備え、この変換機構4を、小形モータ3の出力軸3Aに設けたピニオン6と、このピニオン6に噛合う内歯歯車7Bを有し、かつ、偏心突出部8Bを設けてなる回転駆動部材Bと、この偏心突出部8Bに連結されて往復移動する往復移動部材9とから少なくとも構成することで、達成できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、小形モータの回転運動を往復移動部材の往復運動に変換させるのに好適なモータ式往復駆動装置並びにモータ式往復駆動装置に用いられる可動軸体、回転筒体、ピニオン、可動軸体用取り付け部材、往復移動部材、収納ケース、ローラー、可動レバー、第1接片、第2接片及び接片取り付け基板に関するものである。
従来、モータ式往復駆動装置としては、外周曲面に複数子のカム段部を形成してなるカム体を同期モータの出力軸に固定し、このカム体上面に前記出力軸の回転中心から半径方向に偏心させたピン(作動突起体)を設け、このピンに被往復部材(排水弁)の開閉弁体に連結された往復移動部材を連結することにより、カム体の一方向回転運動をピン(作動突起体)により往復移動部材の往復運動に変換することで、被往復部材(排水弁)を開閉させると共に、このカム体の外周曲面の外方に積層配置した3枚の長尺接片を設け、この3枚の長尺接片のうち、カム体の外周曲面に最も近い場所に位置する内側の長尺接片に設けた接点と前記内側の長尺接片に隣接して前記内側の長尺接片の外方に位置する中間の長尺接片に設けた接点とにより第1のスイッチを、かつ、前記3枚の長尺接片のうち、前記中間の長尺接片に設けた接点と前記中間の長尺接片に隣接して前記中間の長尺接片の外方に位置する外側の長尺接片に設けた接点とにより第2のスイッチを、それぞれ形成し、しかも、カム体の外周曲面に沿って摺接する摺接子(タボ)を設け、この摺接子(タボ)とカム体の外周曲面に形成されたカム段部とによって前記中間の長尺接片を上下動させることにより、前記第1のスイッチ及び第2のスイッチの入り切りを行わせることで、同期モータ及びカム体の回転を制御するようにしたものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
また、外周曲面に複数子のカム段部を形成してなるカム体を同期モータの出力軸に固定すると共に、このカム体の外周曲面の外方に積層配置した3枚の長尺接片を設け、この3枚の長尺接片のうち、カム体の外周曲面に最も近い場所に位置する内側の長尺接片に設けた接点と前記内側の長尺接片に隣接して前記内側の長尺接片の外方に位置する中間の長尺接片に設けた接点とにより第1のスイッチを、かつ、前記3枚の長尺接片のうち、前記中間の長尺接片に設けた接点と前記中間の長尺接片に隣接して前記中間の長尺接片の外方に位置する外側の長尺接片に設けた接点とにより第2のスイッチを、それぞれ形成し、しかも、そのカム段部の外周曲面に沿って、3枚の長尺接片の先端を、直接、摺接させることにより、前記第1のスイッチ及び第2のスイッチの入り切りを行わせることで、同期モータ及びカム体の回転を制御するようにしたものも知られていた(例えば、特許文献2参照)。
特公平4−36040号公報(3頁右段16行〜4頁左段35行、第3図〜第5図) 実開平5−45872号公報(2頁右段32行〜3頁右段2行)
上記特許文献1記載の従来例では、同期モータの出力軸に直接固定したカム体上面に、出力軸の回転中心から半径方向に偏心させたピン(作動突起体)を設け、このピンの偏心運動を利用して往復移動部材を往復させるようにしているため、往復移動部材に連結された被往復部材(例えば、排水弁、開閉蓋など)を引っ張る引張力を、約50ニュートンを超えた大きさにすることができないという問題点があった。
上記特許文献1では、摺接子(タボ)がカム体の外周曲面に沿って摺接するため、また、特許文献2では、3枚の長尺接片の先端をカム体の外周曲面に沿って摺接させるため、いずれの従来例も、カム体の外周曲面から磨耗紛が発生し、その磨耗紛が3枚の長尺接片に設けられる接点に付着してしまい、接点不良という事故が発生する危険性が高かった。その上、3枚の長尺接片にそれぞれ設けられた接点間の間隙を適正に保持するには、3枚の長尺接片自身の撓みを大きくとる必要があり、そのために、3枚の長尺接片の取り付け部となる根元部分に過大応力が発生した状態が維持されるので、その根元部分が破損するおそれがあった。
さらに、上記両従来例において、3枚の長尺接片にそれぞれ設けられた接点同士の適正な接点圧力と3枚の長尺接片の適正な寿命をえるためには、3枚の長尺接片を短くすることができない。なぜならば、長尺接片の寿命は、長尺接片の長さに比例しかつ長尺接片の撓み量に反比例するのに対して、接点同士の接点圧力は、長尺接片の撓み量に比例するからである。そして、3枚の長尺接片は、それら長尺接片の支持する支持台が必要である。したがって、3枚の長尺接片とこの3枚の長尺接片を支持する支持台と同期モータを収納するケースが大きくなり、モータ式往復駆動装置の小形化を図ることが困難であるという問題点があった。
さらに、上記特許文献2記載の従来例では、カム体の外周曲面に沿って摺接する長尺接片の先端が、カム体の外周曲面に形成したカム段部を落下するたびに、3枚の長尺接片にそれぞれ設けられた接点のうち、いずれかの接点同士が衝突して、大きな衝突音を発生させてしまい、モータ式往復駆動装置の静音化を図ることが困難であるという問題点があった。
本発明の第1目的は、上記問題点にかんがみ、往復移動部材に連結された連結紐状部材を引っ張る引張力を大きくすることができるモータ式往復駆動装置を提供するにある。
本発明の第2目的は、上記問題点にかんがみ、小形モータの回転不良事故の発生を防止できるモータ式往復駆動装置を提供するにある。
本発明の第3目的は、上記問題点にかんがみ、部品点数の低減化を図り生産性を向上させると共に、小形化を図り得るモータ式往復駆動装置を提供するにある。
本発明の第4目的は、上記問題点にかんがみ、変換機構を構成する回転駆動部材を、収納ケースの上面に、ねじを用いることなく、取り付け取り外しを可能にしたモータ式往復駆動装置を提供するにある。
本発明の第5目的は、収納ケースの上面に設けた回転駆動部材を円滑に回転させることのできるモータ式往復駆動装置を提供するにある。
本発明の第6目的は、複数個の円弧状嵌合軸壁と複数個の係止爪によって、収納ケースの上面に取り付けた回転駆動部材が、収納ケースから外れるのを防止できるモータ式往復駆動装置を提供するにある。
本発明の第7目的は、回転駆動部材に連結された往復移動部材を円滑に往復移動させることのできるモータ式往復駆動装置を提供するにある。
本発明の第8目的は、回転筒体上面に突出させた偏心突出部が、回転筒体上面に設けた馬蹄形の回動長穴を円滑に移動するモータ式往復駆動装置に好適な可動軸体を提供するにある。
本発明の第9目的は、収納ケース上面への回転駆動部材の取り付けを容易にするモータ式往復駆動装置に好適な回転筒体を提供するにある。
本発明の第10目的は、小形モータにより回転駆動部材を円滑に回転させることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適なピニオンを提供するにある。
本発明の第11目的は、回転筒体の円筒本体部の内底への可動軸体の取り付けを容易にするモータ式往復駆動装置に好適な可動軸体用取り付け部材を提供するにある。
本発明の第12目的は、回転駆動部材と連結紐状部材との連結を容易にするモータ式往復駆動装置に好適な往復移動部材を提供するにある。
本発明の第13目的は、往復移動部材の往復移動方向を規制しえるモータ式往復駆動装置に好適な収納ケースを提供するにある。
本発明の第14目的は、回転駆動部材の回転を円滑に行わせることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適なローラーを提供するにある。
本発明の第15目的は、スイッチ機構のオンオフを円滑に行わせることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適な可動レバーを提供するにある。
本発明の第16目的は、接点不良の発生を防止し得るモータ式往復駆動装置に好適な第1接片を提供するにある。
本発明の第17目的は、接点不良の発生を防止し得るモータ式往復駆動装置に好適な第2接片を提供するにある。
本発明の第18目的は、第1接片及び第2接片の取り付けを簡単に行わせることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適な接片取り付け基板を提供するにある。
上記第1目的を達成するために、第1発明は、収納ケースと、この収納ケースに収納される小形モータと、前記収納ケースに収納されて前記小形モータの回転停止位置を規制するスイッチ機構と、前記収納ケースから突出する前記小形モータの出力軸の回転運動を往復運動に変換させるための変換機構とを備えたモータ式往復駆動装置において、前記変換機構を、前記出力軸に設けたピニオンと、このピニオンに噛合う内歯歯車を有し、かつ、偏心突出部を設けた回転駆動部材と、この偏心突出部に連結されて往復移動する往復移動部材とから少なくとも構成したことを特徴としている。
上記第2目的を達成するために、第2発明は、回転駆動部材を、前記ピニオンに噛合う内歯歯車が形成されて前記収納ケースの上面に配設された回転筒体と、この回転筒体の内底に回動自在に設置された可動軸体と、この可動軸体を前記回転筒体の内底に支持するための可動軸体用取り付け部材の3部品から構成して、前記可動軸体に前記偏心突出部を一体形成すると共に、前記回転筒体上面に前記偏心突出部が嵌合して回動するための馬蹄形の回動長穴を設ける構成したことを特徴としている。
上記第3目的を達成するために、第3発明は、スイッチ機構を、前記小形モータの外郭上面に取り付けた接片取り付け基板と、この接片取り付け基板に取り付けた第1接片と、この第1接片の上方に位置して前記接片取り付け基板に取り付けた第2接片と、前記第1接片の接点と第2接片の接点のオンオフを行う可動レバーとから構成して、前記回転筒体の回転により前記可動レバーを回動させることで、前記第2接片を上下動させて前記第1接片の接点と第2接片の接点のオンオフを行うようにしたことを特徴としている。
上記第4目的を達成するために、第4発明は、収納ケースの上面に、前記回転駆動部材を構成する回転筒体が回転自在に嵌合する複数個の円弧状嵌合軸壁と、前記回転筒体の外側壁に設けた取り付け用鍔部に係止して前記回転筒体を前記収納ケース上面に固定するための複数個の係止爪とを形成したことを特徴としている。
上記第5目的を達成するために、第5発明は、前記収納ケースの上面に取り付けられた前記回転駆動部材を構成する回転筒体内の、前記往復移動部材が延在する方向とは反方向の位置に、前記回転筒体の内壁端縁に外周を当接させるローラーを設けたことを特徴としている。
上記第6目的を達成するために、第6発明は、前記回転駆動部材から前記往復移動部材が離れる方向に付勢する力が、前記往復移動部材に働いている状態時に、前記回転駆動部材が傾いて浮き上がるのを防止する傾き防止手段を、前記収納ケースに設けたことを特徴としている。
上記第7目的を達成するために、第7発明は、前記回転駆動部材から前記往復移動部材が離れる方向とは反方向に、前記往復移動部材を付勢させる付勢手段を、前記収納ケースに設けたことを特徴としている。
上記第8目的を達成するために、第8発明は、可動軸体を、円板部と、この円板部の上面にその上面中心からずらして設けた円筒状の偏心突出部と、前記円板部の下面中央に設けた位置決め筒部と、前記偏心突出部の外周に形成した段部とから構成したことを特徴としている。
上記第9目的を達成するために、第9発明は、回転筒体を、下面を開口させた円筒本体部と、この円筒本体部の内壁側面に設けた内歯歯車と、前記円筒本体部の上面に設けられて可動軸体の偏心突出部が嵌合する略馬蹄形の回動長穴と、前記円筒本体部の外側壁に設けた取り付け用鍔部と、この取り付け用鍔部の上面に設けた位置標示部と、前記円筒本体部の下端面に形成されて可動レバーが係合する作動用切り欠き部と、前記円筒本体部の内底に形成された可動軸体用摺動凹部と、可動軸体用取り付け部材の平坦部に当接するところの内底平坦部と、可動軸体用取り付け部材の傾斜面部を溶着させるための内壁傾斜面部とから構成したことを特徴としている。
上記第10目的を達成するために、第10発明は、ピニオンを、小形モータの出力軸に圧入される嵌合筒部と、この嵌合筒部の外周に形成されて回転筒体の内歯歯車に噛合う歯車部と、前記嵌合筒部の内壁に形成された平坦壁部と、前記嵌合筒部の上面に形成される成型加工用小穴とから構成したことを特徴としている。
上記第11目的を達成するために、第11発明は、可動軸体用取り付け部材を、外郭全体形状が円盤状になっており、可動軸体の円板部が載置する載置凹部と、可動軸体の位置決め筒部が嵌合する位置決め嵌合穴と、回転筒体の円筒本体部の内底に当接する平坦部と、回転筒体の円筒本体部の内壁に超音波溶着により溶着される傾斜面部とから構成したことを特徴としている。
上記第12目的を達成するために、第12発明は、往復移動部材を、外郭形状が略細長棒状になっており、その一端側に可動軸体の偏心突出部に回転自在に圧入嵌合される圧入嵌合部が形成され、かつ、その他端側に連結紐状部材を取り付ける紐取り付け部が形成されると共に、前記圧入嵌合部と紐取り付け部との間に中空部が形成され、しかも、外郭略全周に外郭補強リブが形成される構成にしたことを特徴としている。
上記第13目的を達成するために、第13発明は、収納ケースを、小形モータの出力軸に圧入されたピニオンが回転自在に嵌合する貫通穴と、回転筒体の円筒本体部が回転自在に嵌合する複数個の円弧状嵌合軸壁と、回転筒体の取り付け用鍔部に係止する複数個の係止爪と、ローラーを回転自在に取り付けるための取り付け突起と、可動レバーを取り付けるための取り付け開口と、小形モータの位置決め突起と、小形モータの固定用ねじを取り付けるための穴を設けた取り付けボスと、複数個の取り付け脚と、第1リード線を布設するための布設用支持片部と、往復移動部材に連結される連結紐状部材を往復移動可能に保持する一対の保持腕と、前記取り付け開口の両端縁に設けた一対の軸支持凹部と、回転筒体を収納ケースに取り付ける場合の取り付け位置用目印となる標示片と、複数個の補強リブとから構成したことを特徴としている。
上記第14目的を達成するために、第14発明は、ローラーを、収納ケースの取り付け突起に回転自在に嵌合する嵌合円筒部と、回転筒体の円筒本体部の内壁端縁に当接する径大部と、この径大部の下面に位置する部分に設けられる径小リング部とから構成したことを特徴としている。
上記第15目的を達成するために、第15発明は、可動レバーを、収納ケースの取り付け開口の両端縁に設けた一対の軸支持凹部に嵌合する回転軸部と、回転筒体の円筒部の下面に接する平坦面部と、第2接片に接する湾曲突出部とから構成したことを特徴としている。
上記第16目的を達成するために、第16発明は、第1接片を、第1リード線を半田付けするための取り付け短片と、接片取り付け基板の第1突起部が嵌合する規制穴と、第1係止部が係止する第1係止角穴と、自由端側に取り付けられた細長状の第1接点と、自由端を下方に折り曲げることによって形成された折り曲げ片とから構成したことを特徴としている。
上記第17目的を達成するために、第17発明は、第2接片を、小形モータの一方の端子に第2リード線と一緒に半田付けされる取り付け長片と、接片取り付け基板の第2係止部が係止する第2係止角穴と、接片取り付け基板の第2突起部が嵌合する一対の規制穴と、撓みを増大させるための細長楕円状穴と、自由端側の下面に取り付けられた細長状の第2接点とから構成したことを特徴としている。
上記第18目的を達成するために、第18発明は、接片取り付け基板を、第1接片を取り付ける一対の第1係止部と、第1接片の取り付け位置を規制する第1突起部と、第1接片の自由端側を載置する載置突起部と、第2接片を取り付ける第2係止部と、第2接片の取り付け位置を規制する一対の第2突起部と、一対の取り付け穴と、一対の位置決め突起部と、第1接片に接続された第1リード線を布設するための布設用係止部及び布設用切り欠き部とから少なくとも構成したことを特徴としている。
上記第1発明によれば、出力軸に設けたピニオンに噛合う内歯歯車を有する回転駆動部材に設けた偏心突出部によって、往復移動部材を往復移動させるようにしたので、往復移動部材に連結された連結紐状部材を従来の2倍以上の引張力で引っ張ることを可能にするモータ式往復駆動装置が得られた。
上記第2発明によれば、回転駆動部材の偏心突出部が回転筒体の回動長穴内を回動することで、小形モータの出力軸に無理な力が加わることがなくなるので、小形モータの回転不良事故の発生を防止できるモータ式往復駆動装置が得られた。
上記第3発明によれば、カム体や3枚の長尺接片を利用することなく、小形モータの回転運動を、被往復部材に連結された往復移動部材の往復運動に変換させることができるので、カム体の磨耗紛の付着による接点不良及び長尺接片の根元部分の破損などの事故が発生することがなく、信頼性及び生産性に優れ、かつ、小形化及び静音化を図りえるモータ式往復駆動装置が得られる。
上記第4発明によれば、複数個の円弧状嵌合軸壁と複数個の係止爪により、収納ケース上面に、ねじを用いることなく、複数個の円弧状嵌合軸壁と複数個の係止爪によって、回転駆動部材を構成する回転筒体を円滑に取り付けることができるので、組立性を向上させることのできるモータ式往復駆動装置が得られた。
上記第5発明によれば、往復移動部材によって回転駆動部材を構成する回転筒体が引っ張られた場合、回転筒体の内壁端縁にローラーの外周が当接しており、回転筒体が円弧状嵌合軸壁に強く押し付けられることがないので、小形モータによって、回転駆動部材を収納ケース上面で、円滑に回転させることのできるモータ式往復駆動装置が得られる。
上記第6発明によれば、往復移動部材によって回転駆動部材を構成する回転筒体が引っ張られたても、傾き防止手段によって、回転駆動部材が傾いて浮き上がることが阻止されるため、回転筒体の外側壁に設けた取り付け用鍔部が収納ケースの係止爪から外れてしまうことがなく、回転駆動部材が収納ケースから外れるのを防止できるモータ式往復駆動装置が得られる。
上記第7発明によれば、前記回転駆動部材が回転して、その回転駆動部材から前記往復移動部材が離れる方向とは反方向に前記往復移動部材が移動する際、その移動方向に付勢手段による付勢力が加えられるため、回転駆動部材に連結された往復移動部材を円滑に移動させることのできるモータ式往復駆動装置が得られる。
上記第8発明によれば、回転筒体上面に設けた馬蹄形の回動長穴内を、偏心突出部が円滑に回動するため、回転駆動部材により往復移動部材の往復移動を円滑に行わせることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適な可動軸体が得られる。
上記第9発明によれば、円筒本体部外側端を収納ケースの円弧状嵌合軸壁に嵌合させつつ、円筒本体部の外側壁に設けた取り付け用鍔部を収納ケースの係止爪に係止させることによって、収納ケース上面への回転駆動部材の取り付けを容易に行うことを可能にし、かつ、偏心突出部を設けた可動軸体を、円筒本体部内底に形成された可動軸体用摺動凹部と内底平坦部と内壁傾斜面部とにより、可動軸体用取り付け部材を用いて、円筒本体部の内底に容易に取り付けることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適な回転筒体が得られる。
上記第10発明によれば、小形モータの出力軸を回転させることで、回転駆動部材を構成する回転筒体の内歯歯車を、円滑に回転させることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適なピニオンが得られる。
上記第11発明によれば、載置凹部と位置決め嵌合穴と平坦部と傾斜面部により、回転筒体の円筒本体部内底に、可動軸体を、回転可能に、かつ、容易に取り付けることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適な可動軸体用取り付け部材が得られる。
上記第12発明によれば、可動軸体の偏心突出部に、圧入嵌合部を圧入嵌合させることで、ねじを用いることなく、回転駆動部材と連結紐状部材との連結を可能にするモータ式往復駆動装置に好適な往復移動部材が得られる。
上記第13発明によれば、往復移動部材に連結される連結紐状部材を一対の保持腕で保持することで、往復移動部材の往復移動方向を規制することを可能にするモータ式往復駆動装置に好適な収納ケースが得られる。
上記第14発明によれば、収納ケースに回転自在に取り付けるための嵌合円筒部の下面に径小リング部を設けることで、収納ケースとの摩擦を軽減させて回転駆動部材の回転を円滑に行わせることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適なローラーが得られる。
上記第15発明によれば、回転駆動部材を構成する回転筒体の回転により、スイッチ機構を構成する第2接片を上下動させることで、スイッチ機構のオンオフを円滑に行わせることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適な可動レバーが得られる。
上記第16発明によれば、可動レバーにより第2接片を介して押圧されても、自由端に形成された折り曲げ片が接片取り付け基板に当接して、第1接点の下降を規制することで、接点不良の発生を防止し得るモータ式往復駆動装置に好適な第1接片が得られる。
上記第17発明によれば、可動レバーにより押圧された場合における撓みを、2個の細長楕円状穴によって大きくすることで、第2接点を第1接片の第1接点に押圧させて、接点不良の発生を防止し得るモータ式往復駆動装置に好適な第2接片が得られる。
上記第18発明によれば、一対の第1係止部に第1接片を、かつ、第2係止部に第2接片12を、それぞれ係止させることで、第1接片及び第2接片の取り付けを簡単に行わせることを可能にするモータ式往復駆動装置に好適な接片取り付け基板が得られる。
以下、本発明の一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1を図面に基づいて説明する。図1から図4に示すように、モータ式往復駆動装置1は、下面を開口させた容器状の収納ケース2と、この収納ケース2に収納される小形モータ3と、この小形モータ3の外郭外方に突出させた出力軸3Aと、この出力軸3Aの回転運動を往復運動に変換させるための変換機構4と、収納ケース2に収納されて小形モータ3の回転停止位置を規制するスイッチ機構Aと、収納ケース2の下面開口を覆う蓋体5とを備えている。小形モータ3は、同期モータからなり、その外郭の大きさを、約50mm(縦寸法)×約50mm(横寸法)×約20mm(厚さ寸法)としてある。小形モータ3の出力軸3Aの外周の一部には、その出力軸3Aの軸方向に沿って延びる平坦部3A−1が形成されている。
変換機構4は、図1から図4に示すように、出力軸3Aに圧入固定されて収納ケース2の上面外方に突出させたピニオン6と、このピニオン6に噛合う内歯歯車7Bを有し、かつ、偏心突出部8Bを設けた回転駆動部材Bと、この偏心突出部8Bに連結されて往復移動する往復移動部材9から少なくとも構成されている。回転駆動部材Bは、ピニオン6に噛合う内歯歯車7Bが形成されて収納ケース2の上面に配設された回転筒体7と、この回転筒体7の内底に設置されて収納ケース2の回転筒体7の外方に突出させた偏心突出部8Bが一体形成された可動軸体8と、この可動軸体8を回転筒体7の内底に支持させる可動軸体用取り付け部材14の3部品から構成されている。小形モータ3を回転させると、ピニオン6が約6R/Mの回転数で、かつ、回転筒体7が約3R/Mの回転数で、それぞれ回転するように設定されている。
スイッチ機構Aは、小形モータ3の外郭上面に取り付けた接片取り付け基板10と、この接片取り付け基板10に取り付けた第1接片11と、この第1接片11の上方に位置して接片取り付け基板10に取り付けた第2接片12と、前記第1接片11の第1接点11Dと第2接片12の第2接点12Eのオンオフを行う可動レバー13とを備え、回転筒体7の回転により前記可動レバー13を回動させることで、第2接片12を上下動させて第1接片11の第1接点11Dと第2接片12の第2接点12Eのオンオフを行うように構成されている(図1と図15及び図16を参照)。
ピニオン6は、合成樹脂製であって、図5及び図6に示すように、出力軸3Aに圧入固定される嵌合筒部6Aと、この嵌合筒部6Aの外周に形成されて回転筒体7の内歯歯車7Bに噛合う歯車部6Bと、嵌合筒部6Aの内壁に形成された平坦壁部6Cとが一体的に形成されている。ピニオン6の嵌合筒部6Aの上面には、成型加工用小穴6Dが形成されている。ピニオン6が小形モータ3の出力軸3Aに取り付けられた状態では、出力軸3Aの平坦部3A−1と嵌合筒部6A内壁の平坦壁部6Cにより、出力軸3Aが回転した場合に、ピニオン6が出力軸3Aと一体的に回転するようにしてある。
可動軸体8は、合成樹脂製であって、図7及び図8に示すように、円板部8Aと、この円板部8Aの上面にその上面中心からずらして(偏心させて)設けた円筒状の偏心突出部8Bと、円板部8Aの下面中央に設けた位置決め筒部8Cと、偏心突出部8Bの外周に形成した段部(アンダーカット)8Dから少なくとも構成されている。
可動軸体8を回転筒体7の内底に取り付けるための可動軸体用取り付け部材14は、合成樹脂製であって、図9及び図10に示すように、外郭全体形状が円盤状になっており、可動軸体8の円板部8Aが載置する載置凹部14Aと、可動軸体8の位置決め筒部8Cが嵌合する位置決め嵌合穴14Bと、回転筒体7の円筒本体部7Aの内底に当接する平坦部14Cと、回転筒体7の円筒本体部7Aの内壁に超音波溶着により溶着される傾斜面部14Dとから少なくとも構成されている。位置決め嵌合穴14Bは、載置凹部14Aの中央部に形成されている。
回転筒体7は、合成樹脂製であって、図11から図13に示すように、下面を開口させた円筒本体部7Aと、この円筒本体部7Aの内壁側面に設けた内歯歯車7Bと、円筒本体部7Aの上面に設けられて可動軸体8の偏心突出部8Bが嵌合する略馬蹄形の回動長穴7Cと、円筒本体部7Aの外側壁に設けた取り付け用鍔部7Dと、この取り付け用鍔部7Dの上面に設けた位置標示部7Eと、円筒本体部7Aの下端面に形成されて可動レバー13を作動させるための作動用切り欠き部7Fと、円筒本体部7Aの内底に形成された可動軸体用摺動凹部7Gと、可動軸体用取り付け部材14の平坦部14Cに当接するところの内底平坦部7Hと、可動軸体用取り付け部材14の傾斜面部14Dを溶着させるための内壁傾斜面部7Jとから少なくとも構成されている。略馬蹄形の回動長穴7Cは、その回動長穴7Cに嵌合した可動軸体8の偏心突出部8Bが、回転筒体7の円筒本体部7Aの上面中心から偏心した位置となるように、円筒本体部7Aの上面に設けられている。
ピニオン6の歯車部6Bと回転筒体7の内歯歯車7Bとの歯車比は、ピニオン6の歯車部6Bの歯数を19とし、かつ、回転筒体7の内歯歯車7Bの歯数を38とすることで、1対2に設定してある。位置標示部7Eは、取り付け用鍔部7Dの上面に設けた溝状の1個の切り欠きからなっている。作動用切り欠き部7Fは、円筒本体部7Aの下端面に1個形成されており、図13に示すように、なだらかな傾斜面7F−1とこの傾斜面7F−1に連なる平坦面7F−2とを備えている。また、可動軸体8の円板部8Aの外径は、図14に示すように、回転筒体7の内底平坦部7Hの内径や可動軸体用取り付け部材14の載置凹部14Aの内径よりも小さく設定されている。また、可動軸体用取り付け部材14を回転筒体7の円筒本体部7Aの内底に溶着した場合には、可動軸体用取り付け部材14の位置決め嵌合穴14Bの中心が回転筒体7の円筒本体部7A上面の中心と略一致するように、回転筒体7及び可動軸体用取り付け部材14が構成させている。
回転筒体7に可動軸体8を取り付けるには、冶具に可動軸体用取り付け部材14を設置した後、その可動軸体用取り付け部材14の位置決め嵌合穴14Bに可動軸体8の位置決め筒部8C嵌め込むことで、可動軸体用取り付け部材14の載置凹部14Aに可動軸体8の円板部8Aを載置し、その後、その可動軸体8の偏心突出部8Bを回転筒体7の回動長穴7Cに嵌め込んで、回転筒体7の内底平坦部7Hを可動軸体用取り付け部材14の平坦部14Cに、かつ、回転筒体7の内壁傾斜面部7Jを可動軸体用取り付け部材14の傾斜面部14Dに、それぞれ当接させることにより、回転筒体7と可動軸体用取り付け部材14との間に可動軸体8の円板部8Aを回動可能な状態に挟むようにする。その後、回転筒体7の内壁傾斜面部7Jと可動軸体用取り付け部材14の傾斜面部14Dとを、超音波溶着などにより溶着すれば、図14に示すように、回転筒体7に可動軸体8が取り付けられる。これにより、可動軸体8の円板部8Aは、その可動軸体8の偏心突出部8Bが、回転筒体7の回動長穴7C内の範囲で移動可能となるように、回転筒体7の円筒本体部7Aの内底と可動軸体用取り付け部材14の載置凹部14Aとの間で、回動自在になる(図14を参照)。
接片取り付け基板10は、合成樹脂製であって、図15及び図16に示すように、小形モータ3の外郭上面に、かつ、着脱自在に取り付けられる。接片取り付け基板10には、図17から図19に示すように、第1接片11を取り付ける一対の第1係止部10Aと、第1接片11の取り付け位置を規制する第1突起部10Bと、第1接片11の自由端側を載置する載置突起部10Cと、第2接片12を取り付ける第2係止部10Dと、第2接片12の取り付け位置を規制する一対の第2突起部10Eと、一対の取り付け穴10Fと、一対の位置決め突起部10Gと、第1接片11に接続された第1リード線16を布設するための布設用係止部10H及び布設用切り欠き部10Jとから、少なくとも、構成されている。
第1接片11は、燐青銅製であって、図20及び図21に示すように、第1リード線16を半田付けするための取り付け短片11Aと、接片取り付け基板10の第1突起部10Bが嵌合する規制穴11Bと、第1係止部10Aが係止する第1係止角穴11Cと、折り曲げ片11Eとが形成されている。第1接片11の自由端側の上面に取り付けられる細長状の第1接点11Dは、図15及び図16に示すように、その第1接点11Dの長手方向が第1接片11の長手方向と一致するように、カシメにより固定される。折り曲げ片11Eは、第1接片11の自由端を下方に折り曲げることによって形成され、第1接片11が下方に押された場合にその折り曲げ片11Eの先端が接片取り付け基板10上に当接させることで、第1接片11の下方向への移動を規制する機能を有している。
第2接片12は、燐青銅製であって、図22及び図23に示すように、小形モータ3の一方の端子3Bに第2リード線17と一緒に半田付けされる取り付け長片12Aと、接片取り付け基板10の第2係止部10Dが係止する第2係止角穴12Bと、接片取り付け基板10の第2突起部10Eが嵌合する一対の規制穴12Cと、2個の細長楕円状穴12Dとが形成されている。第2接片12の自由端側の下面に取り付けられる細長状の第2接点12Eは、図15及び図16に示すように、その第2接点12Eの長手方向が第2接片12の長手方向と一致するように、カシメにより固定される。
2個の細長楕円状穴12Dは、第2接片12が下方に押された場合にその第2接片12を十分に撓ませるようにするものであって、第1接片11の細長状の第1接点11Dと第2接片12の細長状の第2接点12Eとの接点圧が適正になるように、大きさ及び形状が決められている。第2接片12は、図15に示すように、接片取り付け基板10の中央部に配置される。細長状の第1接点11Dと細長状の第2接点12Eとは、第1接片11を第2接片12の長手方向に対して直角方向に配置することにより、直角に交差する(上方から見て十字状となる)ように配置される。換言すれば、接片取り付け基板10に、第1接片11と第2接片12を上下に交差するように取り付けることで、細長状の第1接点11Dと細長状の第2接点12Eが交差した状態で接触するようにしてある。小形モータ3の他方の端子3Cには、図15に示すように、第3リード線18が半田付けされている。
収納ケース2は、合成樹脂製であって、図24及び図25に示すように、出力軸3Aに圧入されたピニオン6が回転自在に嵌合する貫通穴2Aと、回転筒体7の円筒本体部7Aが回転自在に嵌合する3個の円弧状嵌合軸壁2B、2C、2Dと、回転筒体7の取り付け用鍔部7Dに係止する3個の係止爪2E、2F、2Gと、ローラー15を回転自在に取り付けるための取り付け突起2Hと、可動レバー13を取り付けるための取り付け開口2Jと、小形モータ3の位置決め突起2Kと、小形モータ3の固定用ねじを取り付けるための穴を設けた取り付けボス2Lと、4個の取り付け脚2Mと、第1リード線16を布設するための布設用支持片部2Nと、往復移動部材9に連結される連結紐状部材19の往復移動方向を規制する一対の保持腕2Pと、取り付け開口2Jの両端縁に設けた一対の軸支持凹部2Qと、回転筒体7を収納ケース2に取り付ける場合の取り付け位置用目印となる標示片2Rと、複数個の補強リブ2Sとからなり、射出成形などによって一体的に形成されている。
貫通穴2Aと円弧状嵌合軸壁2B、2C、2Dと係止爪2E、2F、2Gと取り付け突起2Hと取り付け開口2Jと軸支持凹部2Qと標示片2Rと補強リブ2Sは、収納ケース2の上面に形成されている。取り付けボス2Lと位置決め突起2Kは、収納ケース2の内底に形成されている。取り付け脚2Mと布設用支持片部2Nは、収納ケース2の外周側壁に形成されている。一対の保持腕2Pは、収納ケース2の外周側壁上端及び外周上面端から外方に延在するように形成されている。4個の取り付け脚2Mには、それぞれ1個の取り付け用穴が形成されている。
円弧状嵌合軸壁2B、2C、2Dと係止爪2E、2F、2Gとは、図24に示すように、円弧状嵌合軸壁2B―係止爪2G―円弧状嵌合軸壁2C―係止爪2E―円弧状嵌合軸壁2D―係止爪2Fの順でリング状に配設させると共に、円弧状嵌合軸壁2Bと係止爪2Eが対向するように配設させてある。しかも、円弧状嵌合軸壁2Bは、一対の保持腕2Pが成形される側に位置させてある。標示片2Rは、図24に示すように、円弧状嵌合軸壁2Bの外方中央に配設されてある。貫通穴2Aは、図24に示すように、円弧状嵌合軸壁2Bの内方であって、かつ、円弧状嵌合軸壁2Bに近づけて配設されてある。取り付け開口2Jは、図24に示すように、係止爪2Eの内壁に近づけて配設されている。取り付け突起2Hは、図24に示すように、取り付け開口2Jの近傍に配設されている。
さらに、保持腕2Pの先端に形成した保持嵌合部2P−1と、標示片2Rと、貫通穴2Aと、取り付け突起2Hと、取り付け開口2Jとは、図24に示すように、略一直線状に配設されてある。また、回転筒体7の円筒本部7Aを収納ケース2の円弧状嵌合軸壁2B、2C、2Dに嵌合させ、かつ、回転筒体7の取り付け用鍔部7Dを収納ケース2の係止爪2E、2F、2Gに係止させた状態において、回転筒体7の円筒本部7Aに中心と貫通穴2Aの中心とを通る中心線L1とすると共に、図3及び図4に示す位置で停止している状態における偏心突出部8Bの中心と回転筒体7の円筒本部7Aに中心とを通る中心線L2とすると、図4に示すように、中心線L1と中心線L2との交差角度が約10度内の範囲となるように略馬蹄形の回動長穴7C及び偏心突出部8Bの形状及び大きさが設定されている。
連結紐状部材19は、ワイヤーなどの線材からなり、一端側が往復移動部材9の紐取り付け部9Bに連結され、かつ、他端側が被往復部材(図示せず)に連結される。連結紐状部材19の外周には、ステンレス製編物からなる潰れにくい可撓管20が設けられている。可撓管20は、往復移動部材9の往復動によって連結紐状部材19のみがその可撓管20内で往復移動するように、一端側を保持腕2Pの先端に形成した保持嵌合部2P−1に圧入し、かつ、他端側を被往復部材(図示せず)に近い部分に設けた保持嵌合部材(図示せず)に圧入するようにしてある。ここで、被往復部材とは、例えば、開閉蓋、排水弁の弁体などをいう。
蓋体5は、合成樹脂製であって、図26及び図27に示すように、2個の長爪5Aと、3個の短爪5Bと、リング突起5Cと、弾性押し付け片5Dとからなり、射出成形などにより、一体成形されている。蓋体5は、2個の長爪5A及び3個の短爪5Bを収納ケース2の外周壁に形成した係止段部に弾着させることにより、収納ケース2に着脱自在に取り付けられる。弾性押し付け片5Dは、蓋体5を収納ケース2に取り付けた状態にすると、接片取り付け基板10の取り付け穴10Fの周囲が収納ケース2内底の位置決め突起2Kの周囲に押し付けられて、収納ケース2内で小形モータ3及び接片取り付け基板10が動くことを阻止する機能を有している。
往復移動部材9は、合成樹脂製であって、図28及び図29に示すように、外郭形状が略細長棒状になっており、その一端側に可動軸体8の偏心突出部8Bに回転自在に圧入嵌合される圧入嵌合部9Aが形成され、かつ、その他端側に連結紐状部材19を取り付ける紐取り付け部9Bが形成されると共に、前記圧入嵌合部9Aと紐取り付け部9Bとの間に中空部9Cが形成され、しかも、外郭略全周に外郭補強リブ9Dが形成される構成になっている。圧入嵌合部9A、紐取り付け部9B、中空部9C及び外郭補強リブ9Dは、射出成形などにより、一体成形されている。
紐取り付け部9Bには、図28及び図29に示すように、連結紐状部材19の一端側を絡めることで形成された塊19Aが係止される係止凹部9B−1と、連結紐状部材19を紐取り付け部9B内に嵌め込ませるスリット部9B−2と、ラッパ状出口部9B−3とが形成されている。圧入嵌合部9Aには、図28及び図29に示すように、嵌合筒部9A−1と、この嵌合筒部9A−1の内周壁に設けた一対の爪9A−2と、一対の取り付け用スリット部9A−3とが形成されている。往復移動部材9の嵌合筒部9A−1を可動軸体8の偏心突出部8Bに圧入すると、取り付け用スリット部9A−3によって嵌合筒部9A−1内が拡がり、偏心突出部8Bの外周に形成した段部8Dに一対の爪9A−2が係止するようになる。段部8Dに爪9A−2が係止した状態では、偏心突出部8Bに対して往復移動部材9の嵌合筒部9A−1が回転可能となるようにしてある。
連結紐状部材19は、収納ケース2の標示片2Rに回転筒体7の位置標示部7Eを一致させた状態、すなわち、図3及び図4に示す状態では、連結紐状部材19の他端側に連結された被往復部材(図示せず)に付与されている付勢力に逆らって、図3及び図4に示すように、右に移動させられると共に、回転筒体7を約180度回転させて回転筒体7の位置標示部7Eを収納ケース2の標示片2Rに対向させた状態、すなわち、図1及び図2に示す状態では、連結紐状部材19の他端側に連結された被往復部材(図示せず)に付与されている付勢力によって、図1及び図2に示すように、左に移動させられる構成にしてある。
収納ケース2の上面には、回転筒体7の内壁端縁に当接するローラー15が回転可能に設けられている。ローラー15は、合成樹脂製であって、図30及び図31に示すように、収納ケース2の取り付け突起2Hに回転自在に嵌合する嵌合円筒部15Aと、回転筒体7の円筒本体部7Aの内壁端縁7Kに当接する径大部15Bと、この径大部15Bの下面に位置する部分に設けられる径小リング部15Cとからなり、射出成形などによって、一体成形されている。径小リング部15Cは、ローラー15と収納ケース2の上面との摩擦を低減される機能を有している。ローラー15を収納ケース2の取り付け突起2Hに嵌合させた状態では、図1に示すように、可動レバー13の回転軸部13Aが収納ケース2の取り付け開口2Jの両端縁に設けた軸支持凹部2Qから上方に抜け出ないように、軸支持凹部2Qが上からローラー15の径大部15Bで覆われるようにしてある。
可動レバー13は、合成樹脂製であって、図32及び図33に示すように、収納ケース2の取り付け開口2Jの両端縁に設けた一対の軸支持凹部2Qに嵌合する回転軸部13Aと、回転筒体7の円筒部6Aの下面に接する平坦面部13Bと、第2接片12に接する湾曲突出部13Cとからなり、射出成形などにより、一体成形されている。
可動レバー13の平坦面部13Bが、回転筒体7における円筒本体部7Aの作動用切り欠き部7Fの平坦面7F−2に接している場合は、図3に示すように、第2接片12が押し下げられることなく、第2接片12の上面に湾曲突出部13Cが単に当接しているのみで、第1接片11の第1接点11Dから第2接片12の第2接点12Eが離れた状態、すなわち、第1接片11と第2接片12とが電気的にオフ状態(切れた状態)となる。
可動レバー13の平坦面部13Bが、回転筒体7の円筒本体部7Aの下端面における作動用切り欠き部7F以外の部分に接している状態では、図1に示すように、可動レバー13の平坦面部13Bが円筒本体部7Aの下端面に押されることで、可動レバー13が回転軸部13Aを軸として回転(図1では時計方向に回転)して、可動レバー13の湾曲突出部13Cにより、第2接片12が押し下げられて、第1接片11の第1接点11Dに第2接片12の第2接点12Eが押し付けられた状態、すなわち、第1接片11と第2接片12とが電気的にオン状態(入った状態)となる。この状態から回転筒体7を回転させて、可動レバー13の平坦面部13Bを、作動用切り欠き部7Fの平坦面7F−2に接触させると、第2接片12のばね力により、可動レバー13が回転軸部13Aを軸として回転(図1では反時計方向に回転)させられて、図3に示すように、第2接片12が押し下げられることなく、第1接片11の第1接点11Dから第2接片12の第2接点12Eが離れた状態、すなわち、第1接片11と第2接片12とが電気的にオフ状態(切れた状態)となる。
第1接片11と第2接片12とが電気的にオフ状態(切れた状態)から、さらに、回転筒体7を回転させて、可動レバー13の平坦面部13Bを作動用切り欠き部7Fの平坦面7F−2から傾斜面7F−1に移動させると、可動レバー13が回転軸部13Aを軸として回転(図1では時計方向に回転)させられるので、可動レバー13の湾曲突出部13Cにより第2接片12が押し下げられて、第1接片11と第2接片12とが電気的にオン状態(入った状態)となる。この状態は、さらに、回転筒体7を回転させて、可動レバー13の平坦面部13Bを、円筒本体部7Aの下端面における作動用切り欠き部7F以外の部分に接触させることで、確実に維持される。本実施形態では、可動レバー13の平坦面部13Bが作動用切り欠き部7Fの傾斜面7F−1を移動する途中で、第1接片11の第1接点11Dと第2接片12の第2接点12Eとが接触するように、可動レバー13、第1接片11、第2接片12及び作動用切り欠き部7Fの大きさ及び形状などが、設定されている。また、回転筒体7を図2において反時計方向に回転させることで、往復移動部材9に働く反力(付勢力)が最大となったときに、可動レバー13の平坦面部13Bが作動用切り欠き部7Fの平坦面7F−2に接して第1接片11と第2接片12とが電気的にオフ状態(切れた状態)となるように、作動用切り欠き部7Fが回転筒体7の円筒本体部7Aの下端面に配置されている。
収納ケース2の標示片2Rと回転筒体7の位置標示部7E及び作動用切り欠き部7Fとの位置関係は、回転筒体7の位置標示部7Eが収納ケース2の標示片2Rの範囲内に位置させた状態で、回転筒体7の取り付け用鍔部7Dを収納ケース2の係止爪2E、2F、2Gに係止させたとき、可動レバー13の平坦面部13Bが回転筒体7における作動用切り欠き部7Fの平坦面7F−2に当接するように、設定されている。
第1接片11の取り付け短片11Aに半田付けされた第1リード線16と、小形モータ3の一方の端子3B及び第2接片12の取り付け長片12Aに半田付けされた第2リード線17と、小形モータ3の他方の端子3Cに半田付けされた第3リード線18の3つのリード線は、収納ケース2から引き出した後、絶縁粘着テープ21で束ねて、その絶縁粘着テープ21の外周部分を、収納ケース2の布設用支持片部2Nに引っ掛けると共に、その第1リード線16、第2リード線17及び第3リード線18の自由端が図34に示すコネルター22に接続されている。コネルター22は、交流電源回路を含むマイコン制御回路が搭載された基板(図示せず)に接続される。
上記構成において、第2リード線17と第3リード線18を用いて交流電源を小形モータ3に印加することで、その小形モータ3を回転させると、ピニオン6が回転する。ピニオン6が回転すると、ピニオン6の歯車部6Bに噛合っている内歯歯車7Bにより、回転筒体7が収納ケース2の円弧状嵌合軸壁2B、2C、2Dに沿って回転させられる。回転筒体7が約180度回転することで、図1及び図2の状態から図3及び図4の状態になって、回転筒体7の作動用切り欠き部7Fが可動レバー13の平坦面部13Bの上方に来ると、可動レバー13が第2接片12のばね力(反力)で回転(図1では反時計方向に回転)させられ、図3に示すように、可動レバー13の平坦面部13Bが作動用切り欠き部7Fの平坦面7F−2に接した状態となり、第1接片11と第2接片12とが電気的にオフ状態(切れた状態)となる。
第1接片11と第2接片12とが電気的にオフ状態になると、その状態をマイコン制御回路が検知して、第2リード線17と第3リード線18が交流電源から切り離されるので、小形モータ3に交流電源(図示せず)が印加されなくなり、小形モータ3及び回転筒体7の回転が停止させられて、図3及び図4の状態が維持される。一方、回転筒体7が、図1及び図2の状態から約180度回転して、図3及び図4の状態になった場合、可動軸体8の偏心突出部8Bに圧入された往復移動部材9と往復移動部材9に連結された連結紐状部材19は、図1及び図2の状態から右方向に移動させられて、図3及び図4に示す位置まで移動して、その右方向に移動させられた状態が維持される。
次に、図3及び図4の状態のときに、コネルター22に接続された基板のマイコン制御回路に指令を与えて、第2リード線17と第3リード線18を交流電源に接続させることにより、小形モータ3に交流電源が印加され、小形モータ3が再び回転し、ピニオン6が回転する。ピニオン6が回転すると、ピニオン6の歯車部6Bに噛合っている内歯歯車7Bにより、回転筒体7が収納ケース2の円弧状嵌合軸壁2B、2C、2Dに沿って回転させられるので、可動レバー13の平坦面部13Bに、作動用切り欠き部7Fの傾斜面7F−1が接触した後、円筒本体部7Aの下端面における作動用切り欠き部7F以外の部分が接触するようになり、可動レバー13が回転軸部13Aを軸として回転(図3では反時計方向に回転)して、図1及び図2に示すように、可動レバー13の湾曲突出部13Cにより、第2接片12が押し下げられて、第1接片11と第2接片12とが電気的にオン状態(入った状態)となる。第1接片11と第2接片12とが電気的にオン状態(入った状態)になると、その状態をマイコン制御回路が検知して、タイマー(図示せず)を作動させて、図1及び図2に示す状態になるまで小形モータ3を回転させた後、第2リード線17と第3リード線18を交流電源から切り離して、小形モータ3及び回転筒体7の回転を停止させて、図1及び図2の状態を維持する。このように、スイッチ機構Aの第1接片11と第2接片12とのオンオフにより、小形モータ3の回転停止位置が規制されて、往復移動部材9が、図1及び図2に示す位置で停止したり、図3及び図4に示す位置で停止したりする。
一方、第1接片11と第2接片12とが電気的にオン状態(入った状態)になると、可動軸体8は、その可動軸体8の偏心突出部8Bに圧入された往復移動部材9が連結紐状部材19により、図4の左方向に引っ張られているので、その可動軸体8の偏心突出部8Bが回転筒体7の回動長穴7C内を図4の左方向に移動するように、回転する。そして、可動軸体8の偏心突出部8Bが、図3及び図4の状態から約180度回転して、図1及び図2の状態になった場合、可動軸体8の偏心突出部8Bに圧入された往復移動部材9及び連結紐状部材19が、連結紐状部材19の他端側に連結された被往復部材(図示せず)に付与されている付勢力によって、図1及び図2に示す位置まで移動する。
次に、上記構成からなるモータ式往復駆動装置1における収納ケース2への小形モータ3の組立は、次の手順で行われる。
始めに、第1接片11及び第2接片12が予め取り付けられた接片取り付け基板10を小形モータ3の外郭上面に取り付けた後、第1リード線16を第1接片11に、第2リード線17を第2接片12及び小形モータ3の一方の端子3Bに、第3リード線18を小形モータ3の他方の端子3Cに、それぞれ半田付けする。
次いで、第1リード線16と第2リード線17と第3リード線18とを、絶縁粘着テープ21により、束ねる。
次いで、収納ケース2の下面開口を上にして、その開口から、接片取り付け基板10を下にした状態で接片取り付け基板10及び小形モータ3を、収納ケース2内に挿入して、小形モータ3の出力軸3Aを収納ケース2の貫通穴2Aに嵌合させると共に、接片取り付け基板10の取り付け穴10Fを収納ケース2内底の位置決め突起2Kに嵌合させる。
次いで、第1リード線16と第2リード線17と第3リード線18を束ねた絶縁粘着テープ21の部分を、収納ケース2の外周壁に設けた布設用支持片部2Nに係止させる。
最後に、収納ケース2の下面側に向って蓋体5を押し込むことにより、蓋体5の2個の長爪5A及び3個の短爪5Bを収納ケース2の外周壁に形成した係止段部に弾着させることで、収納ケース2に蓋体5を取り付ければ、収納ケース2への小形モータ3の組立作業が終了する。なお、この場合、接片取り付け基板10及び小形モータ3は、蓋体5の弾性押し付け片5Dにより、収納ケース2の内底に弾着されて、収納ケース2内で動かないようにしてあるが、収納ケース2や蓋体5などの設計誤差その他の理由によって、万一、収納ケース2内で接片取り付け基板10及び小形モータ3が動くときには、接片取り付け基板10を、その接片取り付け基板10に形成されている取り付け穴10Fを利用して、ねじで収納ケース2の内底に形成されている取り付けボス2Lに固定するようにしてもよい。
上記のように、収納ケース2への小形モータ3の組立は、ねじを用いることなく、行うことができ、組立作業性が優れている。また、蓋体5の弾性押し付け片5Dにより、接片取り付け基板10の取り付け穴10Fの周囲が収納ケース2内底の位置決め突起2Kの周囲に押し付けられるようにしてあるので、小形モータ3が収納ケース2内で動くことがない。
次に、上記構成からなるモータ式往復駆動装置1における収納ケース2への変換機構4の組立は、次の手順で行われる。
始めに、回転筒体7に予め取り付けた可動軸体8の偏心突出部8Bに往復移動部材9の圧入嵌合部9Aを押し付けることにより、回転筒体7に往復移動部材9を装着する。
次いで、可動レバー13の湾曲突出部13Cを収納ケース2の取り付け開口2Jに、かつ、可動レバー13の回転軸部13Aを取り付け開口2Jの両端縁に設けた一対の軸支持凹部2Qに、それぞれ挿入することにより、可動レバー13を収納ケース2に装着する。
次いで、ローラー15の径大部15Bで軸支持凹部2Qから回転軸部13Aが抜け出ないように、ローラー15の嵌合円筒部15Aを、収納ケース2の取り付け突起2Hに挿入することにより、ローラー15を収納ケース2に装着する。
次いで、収納ケース2の標示片2Rに回転筒体7の位置標示部7Eに合わせた状態にした後、往復移動部材9を装着させてなる回転筒体7の円筒本部7Aを、収納ケース2の円弧状嵌合軸壁2B、2C、2D及び係止爪2E、2F、2G内に押し込んで、回転筒体7の取り付け用鍔部7Dを収納ケース2の係止爪2E、2F、2Gに係止させることにより、回転筒体7を収納ケース2に回転自在に取り付ける。
最後に、回転筒体7に装着した往復移動部材9の紐取り付け部9Bに連結紐状部材19の塊19Aを係止させた後、その連結紐状部材19を、収納ケース2に設けた保持腕2Pの保持嵌合部2P−1に挿入すると共に、その連結紐状部材19の外周に可撓管20で覆うことで、収納ケース2への変換機構4の組立作業を終了させることができる。
上記のように、収納ケース2への変換機構4の組立は、収納ケース2への小形モータ3の組立と同じく、ねじを用いることなく、行うことができ、組立作業性が優れている。なお、上記収納ケース2への変換機構4の組立手順では、回転筒体7に往復移動部材9を装着した後に、可動レバー13及びローラー15を収納ケース2に装着し、その後、その回転筒体7を収納ケース2に取り付けるようにしているが、始めに、可動レバー13及びローラー15を収納ケース2に装着した後、その収納ケース2に回転筒体7を取り付け、その後、その回転筒体7に往復移動部材9を装着するようにしてもよい。
上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1の変換機構4によれば、小形モータ3を回転させると、小形モータ3の出力軸3Aに圧入されたピニオン6により回転筒体7が回転し、その回転筒体7に設置された可動軸体8の偏心突出部8Bにより、往復移動部材9及び連結紐状部材19を往復移動させることができる。すなわち、回転筒体7の回転運動を、往復移動部材9及び連結紐状部材19の往復運動に変換させることができる。往復移動部材9及び連結紐状部材19を往復移動させることにより、結紐状部材19の他端側に連結された被往復部材、例えば、開閉蓋の開閉動作を行わせることができる。しかも、回転筒体7をピニオン6に噛み合わせた内歯歯車7Bによって回転させることで、可動軸体8の偏心突出部8Bにより、往復移動部材9及び連結紐状部材19を、引っ張るようにしたので、その引張力を、従来の倍以上、すなわち、約100ニュートン以上とすることができる。
さらに、上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1の変換機構4によれば、可動軸体8の偏心突出部8Bに嵌合した往復移動部材9が連結紐状部材19により外方に向って(保持腕2Pの先端に形成した保持嵌合部2P−1側に向って)、付勢させられながら、回転筒体7を収納ケース2の円弧状嵌合軸壁2B、2C、2Dに沿って回転させても、ローラー15の径大部15Bを回転筒体7の円筒部6Aの内壁端縁7Kに当接させることにより、収納ケース2の円弧状嵌合軸壁2Bに回転筒体7の外周壁が強く圧接することを阻止できるので、ピニオン6により回転筒体7の回転を円滑に行わせることができる。また、ローラー15は、径大部15Bの下面に設けた径小リング部15Cにより、ローラー15と収納ケース2との間の摩擦を小さくすることができるので、収納ケース2の取り付け突起2Hを回転軸として、円滑に回転させることができる。
さらに、上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1によれば、可動レバー13により、第1接点11D及び第2接点12Eからなる一組の接点のオンオフ(入り切り)を行うことによって、小形モータ3の回転停止を可能としたので、接片、接点及びリード線などの部品点数を少なくすることができると共に、それら部品の取り付け作業を軽減させることができるため、生産性を向上させることができる。また、部品点数が少なくなると共に、第1接片11及び第2接片12の長手方向の寸法を短くすることができるなどにより、小形モータ3及び接片取り付け基板10を収納ケース2内に密接させた状態で収納させることができため、その収納ケース2の小形化を図ることができる。
さらに、上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1によれば、収納ケース2に設けた一対の保持腕2Pにより、往復移動部材9に連結される連結紐状部材19が、往復移動可能に保持されているので、連結紐状部材19の他端側に連結された被往復部材(図示せず)が、往復移動部材9の長手方向に真直ぐに延びる線上に配置されていなくても、連結紐状部材19の往復移動を確実に行わせることができるため、連結紐状部材19の他端側に連結された被往復部材(図示せず)の動作を精度よく行わせることができる。
さらに、上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1によれば、可動軸体8と往復移動部材9とは、嵌合筒部9A−1に設けた一対の取り付け用スリット部9A−3を利用して、嵌合筒部9A−1の内周壁に設けた一対の爪9A−2を偏心突出部8Bの段部8Dに弾着係止させるようにしてあるため、ねじを用いることなく、単に偏心突出部8Bに圧入嵌合部9Aを押し込むことで、回転自在に一体化することができる。したがって、可動軸体8への往復移動部材9の装着作業が簡単となる。
さらに、上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1によれば、可動レバー13で第2接片12が下方に押されることにより、第1接片11が下方に押されても、第1接片11の折り曲げ片11Eの先端が接片取り付け基板10上に当接するために、第1接片11が過剰に下降しないので、第1接片11の第1接点11Dが第2接片12の第2接点12Eから離れることがなく、第1接点11D及び第2接点12Eの接触不良を阻止できる。
さらに、上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1によれば、第2接片12は、2個の細長楕円状穴12Dにより、十分な撓みが得られるので、第2接点12Eによる第1接片11の第1接点11Dへの適切な接触圧が得られて、第1接点11D及び第2接点12Eの接触不良を阻止できる。
さらに、上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1によれば、収納ケース2の円弧状嵌合軸壁2B、2C、2Dと係止爪2E、2F、2Gとが、円弧状嵌合軸壁2B―係止爪2G―円弧状嵌合軸壁2C―係止爪2E―円弧状嵌合軸壁2D―係止爪2Fの順でリング状に配設させると共に、円弧状嵌合軸壁2Bと係止爪2Eが対向させ、しかも、円弧状嵌合軸壁2Bを、一対の保持腕2Pが成形される側に位置させてあるので、係止爪2Eが破損することなく、堅牢な収納ケース2が得られる。
さらに、上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1によれば、回転筒体7が回転して、図3及び図4の状態から図1及び図2の状態になるとき、可動軸体8が回動して、偏心突出部8Bが略馬蹄形の回動長穴7Cを移動することで、小形モータ3の出力軸3Aに無理な力が加わることがなく、小形モータ3の回転不良事故の発生を阻止できる。
さらに、上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1によれば、従来のように、3枚の長尺接片と3枚の長尺接片に設けられる接点と同期モータで回転するカム体とからなる機械式スイッチを使用して、その機械式スイッチにおける3枚の長尺接片の先端をカム体の外周曲面に沿って摺接させることなく、可動レバー13により、第2接片12の上面平坦部を押したり離したりすることで、第1接片11の第1接点11Dと第2接片12の第2接点12Eのオンオフさせるようにしているため、磨耗紛が発生したり、接点同士の衝突によって大きな衝突音が発生したりすることなく、接点不良を阻止でき、かつ、静音化を図ることができる。
さらに上記一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1によれば、小形モータ3の一方の端子3Bと第2接片12のそれぞれにリード線を接続することなく、小形モータ3の一方の端子3Bに、第2接片12の取り付け長片12Aと第2リード線17とを一緒に半田付けにより接続するようにしたので、交流電源回路を含むマイコン制御回路が搭載された基板(図示せず)に、モータ式往復駆動装置1を電気的に接続するためのリード線を、第1リード線16と第2リード線17と第3リード線18の3本で済ませることができる。
図35〜図42は、本発明の他実施形態例に係わるモータ式往復駆動装置100を示している。図35〜図42において、図1〜図34と同一符号は同一内容を表している。図35〜図42に示す他実施形態に係わるモータ式往復駆動装置100と図1〜図34に示す一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1とは、前者が、往復移動部材9に回転駆動部材Bから往復移動部材9が離れる方向に付勢する力が働いている状態時に回転駆動部材Bが傾いて浮き上がるのを防止する傾き防止手段23と、回転駆動部材Bから往復移動部材9が離れる方向とは反方向に往復移動部材9を付勢する付勢手段24とを設置しているのに対して、後者が、その傾き防止手段23及び付勢手段24を設置していない点で、両者は相違している。
傾き防止手段23は、図35〜図38に示すように、収納ケース2の上面に設けた一対の軸円筒体25と、これら軸円筒体25の先端径小部に回転自在に挿入された一対のリング体26とからなり、これらリング体26の外周を回転駆動部材Bの回転筒体7の外側壁上部に当接させるようにしてある。リング体26は、合成樹脂製であって、偏心突出部8Bに連結されて往復移動する往復移動部材9により、一対の軸円筒体25から外れないようにしてある。
付勢手段24は、図35〜図38に示すように、収納ケース2の上面に設けたばね装着用円筒体27と、このばね装着用円筒体27に挿入されたばね部材28と、このばね部材28をばね装着用円筒体27に固定する固定ネジ29とからなっている。ばね部材28は、収納ケース2のばね装着用円筒体27に挿入されるコイル部28Aと、このコイル部28Aの上端側であって他実施形態例に係わるモータ式往復駆動装置100の往復移動部材90に係止する係止直線部28Bと、前記コイル部28Aの下端側であって他実施形態例に係わるモータ式往復駆動装置100の収納ケース200の上面に係止するL字状折り曲げ部28Cとからなっている。ばね部材28のコイル部28A、係止直線部28B及びL字状折り曲げ部28Cは、一本のステンレス製の線材を折り曲げることにより、形成される。
本発明の他実施形態例に係わるモータ式往復駆動装置100の往復移動部材90は、図41〜図42に示すように、圧入嵌合部9Aの先端にばね部材28の係止直線部28Bを係止させるための係止コ字状部90Aが設けられている以外は、一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1の往復移動部材9と同じ構造になっている。また、本発明の他実施形態例に係わるモータ式往復駆動装置100の収納ケース200は、図35〜図40に示すように、傾き防止手段23を構成するところのリング体26を取り付けるための軸円筒体25及び付勢手段24のばね部材28を取り付けるためのばね装着用円筒体27が設けられている以外は、一実施形態に係わるモータ式往復駆動装置1の収納ケース2と同じ構造になっている。軸円筒体25には、リング体26を嵌合載置するための先端径小部が形成されている。
本発明の他実施形態例に係わるモータ式往復駆動装置100の収納ケース200に、付勢手段24を取り付けるには、コイル部28Aをばね装着用円筒体27に挿入した後、ばね装着用円筒体27の先端に固定ネジ29を取り付けることにより、コイル部28Aがばね装着用円筒体27から抜けないようにする。その後、L字状折り曲げ部28Cを取り付け脚2Mに係止させると共に、係止直線部28Bを往復移動部材90の係止コ字状部90Aに係止させる。
本発明の他実施形態例に係わるモータ式往復駆動装置100の収納ケース200に、傾き防止手段23を取り付けるには、回転筒体7の円筒本部7Aを、収納ケース2の円弧状嵌合軸壁2B、2C、2D及び係止爪2E、2F、2G内に押し込んで、回転筒体7の取り付け用鍔部7Dを収納ケース2の係止爪2E、2F、2Gに係止させることにより、回転筒体7を収納ケース2に取り付けた後、一対の軸円筒体25の先端径小部にそれぞれ、リング体26を挿入する。その後、リング体26の上方に往復移動部材9が位置している状態で、その往復移動部材9の圧入嵌合部9Aを、回転筒体7に予め取り付けた可動軸体8の偏心突出部8Bに押し付けることにより、可動軸体8の偏心突出部8Bに往復移動部材9を取り付ければよい。これにより、リング体26の上方に位置する往復移動部材9によって、リング体26が軸円筒体25の先端径小部から上方に抜け出るのを防止している。また、軸円筒体25の中心と回転筒体7の円筒本部7Aに中心とを通る中心線L3とすると、図39に示すように、中心線L1と中心線L3との交差角度が約30度内の範囲となるように、軸円筒体25が配置されている。
上記他実施形態に係わるモータ式往復駆動装置100によれば、往復移動部材9によって回転駆動部材Bを構成する回転筒体7が引っ張られても、傾き防止手段23によって、回転駆動部材Bが傾いて浮き上がることが阻止されるので、回転筒体7の外側壁に設けた取り付け用鍔部7Dが収納ケース2の係止爪2E、2F、2Gから外れることがないため、回転駆動部材Bが収納ケース2から外れることがない。
さらに、上記他実施形態に係わるモータ式往復駆動装置100によれば、回転駆動部材Bを回転させて、その回転駆動部材Bから往復移動部材9が離れる方向とは反方向に往復移動部材9が移動する際、その移動方向に付勢手段24による付勢力が加えられるため、回転駆動部材Bに連結された往復移動部材9を円滑に移動させることのできる
上記各実施形態では、回転筒体7の円筒本体部7Aの内底に設けた可動軸体8に偏心突出部8Bを設けてその偏心突出部8Bを、回転筒体7の回動長穴7Cから回転筒体7上面に突出させるようにしているが、可動軸体8及び可動軸体用取り付け部材14を取り除いて偏心突出部8Bに該当するものを回転筒体7上面に一体に形成する構造とすることも可能である。
さらに、上記各実施形態では、往復移動部材9を連結紐状部材19介して被往復部材に連結されているが、往復移動部材9に被往復部材を直接連結することも可能である。また、上記各実施形態では、連結紐状部材19の一端側を絡めることで形成された塊19Aを往復移動部材の係止凹部9B−1に係止するようにしいるが、連結紐状部材19の一端側末端に金属管を固定してこの金属管を往復移動部材の係止凹部9B−1に係止させるようにすることも可能である。
本発明の一実施形態例を示し、連結紐状部材がモータ式往復駆動装置から離れる方向に引っ張られている状態時の、一部を破断してなるモータ式往復駆動装置の要部縦断面図である。 本発明の一実施形態例を示し、連結紐状部材がモータ式往復駆動装置から離れる方向に引っ張られている状態時のモータ式駆動装置の平面図である。 本発明の一実施形態例を示し、連結紐状部材がモータ式往復駆動装置に近づく方向に引っ張られている状態時の、一部を破断してなるモータ式往復駆動装置の要部縦断面図である。 本発明の一実施形態例を示し、連結紐状部材がモータ式往復駆動装置に近づく方向に引っ張られている状態時のモータ式駆動装置の平面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置におけるピニオンの拡大平面図である。 図5のA−A断面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置における可動軸体の拡大平面図である。 図7のB−B断面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置における可動軸体用取り付け部材の拡大平面図である。 図9のC−C断面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられるところの一部を破断してなる回転筒体の拡大平面図である。 図9のD−D断面図である。 図11の右側面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置の回転筒体に可動軸体を取り付けられた状態の要部拡大断面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置の小形モータに接片取り付け基板を取り付けた状態の要部拡大平面図である。 図15の左側面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置の小形モータに接片取り付け基板の拡大平面図である。 図17の上面図である。 図17のH−H断面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられる第1接片の要部拡大平面図である。 図20の下面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられる第2接片の要部拡大平面図である。 図23の下面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられる収納ケースの要部拡大平面図である。 一部を破断してなる図24の下面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられる蓋体の要部拡大平面図である。 図26のE−E断面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられる往復移動部材の要部拡大平面図である。 図28のF−F断面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられるローラーの要部拡大平面図である。 図28のG−G断面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられる可動レバーの要部拡大平面図である。 図32の下面図である。 本発明の一実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられる小形モータと交流電源との接続回路図である。 本発明の他実施形態例を示し、連結紐状部材がモータ式往復駆動装置から離れる方向に移動している状態時のモータ式駆動装置の平面図である。 図35の下面図である。 本発明の他実施形態例を示し、連結紐状部材がモータ式往復駆動装置に近づく方向に移動している状態時のモータ式駆動装置の平面図である。 図37の下面図である。 本発明の他実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられる収納ケースの平面図である。 一部を破断してなる図39の下面図である。 本発明の他実施形態例を示し、モータ式往復駆動装置に用いられる往復移動部材の要部拡大平面図である。 図41のJ−J断面図である。
符号の説明
1 モータ式往復駆動装置
2 収納ケース
2A 貫通穴
2B、2C、2D 円弧状嵌合軸壁
2E、2F、2G 係止爪
2H 取り付け突起
2J 取り付け開口
2K 位置決め突起
2L 取り付けボス
2M 取り付け脚
2N 布設用支持片部
2P 保持腕
2Q 軸支持凹部
2R 標示片
2S 補強リブ
3 小形モータ
3A 出力軸
3B 一方の端子
3C 他方の端子
4 変換機構
5 蓋体
5A 長爪
5B 短爪
5C リング突起
5D 弾性押し付け片
6 ピニオン
6A 嵌合筒部
6B 歯車部
6C 平坦壁部
6D 成型加工用小穴
B 回転駆動部材
7 回転筒体
7A 円筒本体部
7B 内歯歯車
7C 回動長穴
7D 取り付け用鍔部
7E 位置標示部
7F 作動用切り欠き部
7G 摺動凹部
7H 内底平坦部
7J 内壁傾斜面部
7K 内壁端縁
8 可動軸体
8A 円板部
8B 偏心突出部
8C 位置決め筒部
8D 段部
9 往復移動部材
9A 圧入嵌合部
9A−1 嵌合筒部
9A−2 一対の爪
9A−3 一対の取り付け用スリット部
9B 紐取り付け部
9B−1 係止凹部
9B−2 スリット部
9B−3 ラッパ状出口部
9C 中空部
9D 外郭補強リブ
A スイッチ機構
10 接片取り付け基板
10A 第1係止部
10B 第1突起部
10C 載置突起部
10D 第2係止部
10E 第2突起部
10F 取り付け穴
10G 位置決め突起部
10H 布設用係止部
10J 布設用切り欠き部
11 第1接片
11A 短片
11B 規制穴
11C 第1係止角穴
11D 第1接点
11E 折り曲げ片
12 第2接片
12A 取り付け長片
12B 第2係止角穴
12C 一対の規制穴
12D 細長楕円状穴
12E 第2接点
13 可動レバー
13A 回転軸部
13B 平坦面部
13C 湾曲突出部
14 可動軸体用取り付け部材
14A 載置凹部
14B 位置決め嵌合穴
14C 平坦部
14D 傾斜面部
15 ローラー
15A 嵌合円筒部
15B 径大部
15C 径小リング部
16 第1リード線
17 第2リード線
18 第3リード線
19 連結紐状部材
19A 塊
20 可撓管
21 絶縁粘着テープ
22 コネルター
23 傾き防止手段
24 付勢手段
25 軸円筒体
26 リング体
27 ばね装着用円筒体
28 ばね部材
28A コイル部
28B 係止直線部
28C L字状折り曲げ部
29 固定ネジ
90 他実施形態の往復移動部材
100 他実施形態のモータ式往復駆動装置
200 他実施形態の収納ケース

Claims (18)

  1. 収納ケースと、この収納ケースに収納される小形モータと、前記収納ケースに収納されて前記小形モータの回転停止位置を規制するスイッチ機構と、前記収納ケースから突出する前記小形モータの出力軸の回転運動を往復運動に変換させるための変換機構とを備えたモータ式往復駆動装置において、前記変換機構を、前記出力軸に設けたピニオンと、このピニオンに噛合う内歯歯車を有し、かつ、偏心突出部を設けた回転駆動部材と、この偏心突出部に連結されて往復移動する往復移動部材とから少なくとも構成したことを特徴とするモータ式往復駆動装置。
  2. 前記回転駆動部材は、前記ピニオンに噛合う内歯歯車が形成されて前記収納ケースの上面に配設された回転筒体と、この回転筒体の内底に回動自在に設置された可動軸体と、この可動軸体を前記回転筒体の内底に支持するための可動軸体用取り付け部材の3部品からなり、前記可動軸体に前記偏心突出部を一体形成すると共に、前記回転筒体上面に前記偏心突出部が嵌合して回動するための馬蹄形の回動長穴を設けてなることを特徴とする請求項1記載のモータ式往復駆動装置。
  3. 前記スイッチ機構は、前記小形モータの外郭上面に取り付けた接片取り付け基板と、この接片取り付け基板に取り付けた第1接片と、この第1接片の上方に位置して前記接片取り付け基板に取り付けた第2接片と、前記第1接片の接点と第2接片の接点のオンオフを行う可動レバーとを備え、前記回転筒体の回転により前記可動レバーを回動させることで、前記第2接片を上下動させて前記第1接片の接点と第2接片の接点のオンオフを行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至2記載のモータ式往復駆動装置。
  4. 前記収納ケースの上面には、前記回転駆動部材を構成する回転筒体が回転自在に嵌合する複数個の円弧状嵌合軸壁と、前記回転筒体の外側壁に設けた取り付け用鍔部に係止して前記回転筒体を前記収納ケース上面に固定するための複数個の係止爪とを形成したことを特徴とする請求項1若しくは3記載のモータ式往復駆動装置。
  5. 前記収納ケースの上面に取り付けられた前記回転駆動部材を構成する回転筒体内の、前記往復移動部材が延在する方向とは反方向の位置に、前記回転筒体の内壁端縁に外周を当接させるローラーを設けたことを特徴とする請求項4記載のモータ式往復駆動装置。
  6. 前記回転駆動部材から前記往復移動部材9が離れる方向に付勢する力が、前記往復移動部材に働いている状態時に、前記回転駆動部材が傾いて浮き上がるのを防止する傾き防止手段を、前記収納ケースに設けたことを特徴とする請求項4乃至5記載のモータ式往復駆動装置。
  7. 前記回転駆動部材から前記往復移動部材が離れる方向とは反方向に、前記往復移動部材を付勢させる付勢手段を、前記収納ケースに設けたこと特徴とする請求項2乃至6記載のモータ式往復駆動装置。
  8. 円板部と、この円板部の上面にその上面中心からずらして設けた円筒状の偏心突出部と、前記円板部の下面中央に設けた位置決め筒部と、前記偏心突出部の外周に形成した段部とから構成されることを特徴とする請求項2乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられる可動軸体。
  9. 下面を開口させた円筒本体部と、この円筒本体部の内壁側面に設けた内歯歯車と、前記円筒本体部の上面に設けられて可動軸体の偏心突出部が嵌合する略馬蹄形の回動長穴と、前記円筒本体部の外側壁に設けた取り付け用鍔部と、この取り付け用鍔部の上面に設けた位置標示部と、前記円筒本体部の下端面に形成されて可動レバーが係合する作動用切り欠き部と、前記円筒本体部の内底に形成された可動軸体用摺動凹部と、可動軸体用取り付け部材の平坦部に当接するところの内底平坦部と、可動軸体用取り付け部材の傾斜面部を溶着させるための内壁傾斜面部とから少なくとも構成されていることを特徴とする請求項2乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられる回転筒体。
  10. 小形モータの出力軸に圧入される嵌合筒部と、この嵌合筒部の外周に形成されて回転筒体の内歯歯車に噛合う歯車部と、前記嵌合筒部の内壁に形成された平坦壁部とが一体的に形成されて、前記嵌合筒部の上面には、成型加工用小穴が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられるピニオン。
  11. 外郭全体形状が円盤状になっており、可動軸体の円板部が載置する載置凹部と、可動軸体の位置決め筒部が嵌合する位置決め嵌合穴と、回転筒体の円筒本体部の内底に当接する平坦部と、回転筒体の円筒本体部の内壁に超音波溶着により溶着される傾斜面部とから少なくとも構成されることを特徴とする請求項2乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられる可動軸体用取り付け部材。
  12. 外郭形状が略細長棒状になっており、その一端側に可動軸体の偏心突出部に回転自在に圧入嵌合される圧入嵌合部が形成され、かつ、その他端側に連結紐状部材を取り付ける紐取り付け部が形成されると共に、前記圧入嵌合部と紐取り付け部との間に中空部が形成され、しかも、外郭略全周に外郭補強リブが形成される構成であることを特徴とする請求項1乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられる往復移動部材。
  13. 小形モータの出力軸に圧入されたピニオンが回転自在に嵌合する貫通穴と、回転筒体の円筒本体部が回転自在に嵌合する複数個の円弧状嵌合軸壁と、回転筒体の取り付け用鍔部に係止する複数個の係止爪と、ローラーを回転自在に取り付けるための取り付け突起と、可動レバーを取り付けるための取り付け開口と、小形モータの位置決め突起と、小形モータの固定用ねじを取り付けるための穴を設けた取り付けボスと、複数個の取り付け脚と、第1リード線を布設するための布設用支持片部と、往復移動部材に連結される連結紐状部材を往復移動可能に保持する一対の保持腕と、前記取り付け開口の両端縁に設けた一対の軸支持凹部と、回転筒体を収納ケースに取り付ける場合の取り付け位置用目印となる標示片と、複数個の補強リブとから構成されることを特徴とする請求項5乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられる収納ケース。
  14. 収納ケースの取り付け突起に回転自在に嵌合する嵌合円筒部と、回転筒体の円筒本体部の内壁端縁に当接する径大部と、この径大部の下面に位置する部分に設けられる径小リング部とからなることを特徴とする請求項5乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられるローラー。
  15. 収納ケースの取り付け開口の両端縁に設けた一対の軸支持凹部に嵌合する回転軸部と、回転筒体の円筒部の下面に接する平坦面部と、第2接片に接する湾曲突出部とからなることを特徴とする請求項3乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられる可動レバー。
  16. 第1リード線を半田付けするための取り付け短片と、接片取り付け基板の第1突起部が嵌合する規制穴と、接片取り付け基板の第1係止部が係止する第1係止角穴と、自由端側に取り付けられた細長状の第1接点と、自由端を下方に折り曲げることによって形成された折り曲げ片とから少なくとも構成されることを特徴とする請求項3乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられる第1接片。
  17. 小形モータの一方の端子に第2リード線と一緒に半田付けされる取り付け長片と、接片取り付け基板の第2係止部が係止する第2係止角穴と、接片取り付け基板の第2突起部が嵌合する一対の規制穴と、撓みを増大させるための細長楕円状穴と、自由端側の下面に取り付けられた細長状の第2接点とから少なくとも構成されることを特徴とする請求項3乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられる第2接片。
  18. 第1接片を取り付ける一対の第1係止部と、第1接片の取り付け位置を規制する第1突起部と、第1接片の自由端側を載置する載置突起部と、第2接片を取り付ける第2係止部と、第2接片の取り付け位置を規制する一対の第2突起部と、一対の取り付け穴と、一対の位置決め突起部と、第1接片に接続された第1リード線を布設するための布設用係止部及び布設用切り欠き部とから少なくとも構成されていることを特徴とする請求項3乃至7記載のモータ式往復駆動装置に用いられる接片取り付け基板。
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