JP2005335652A - エアバッグ装置、車両用エアバッグの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の事故の際に乗員の保護徹底に資するエアバッグ装置の構築技術を提供する。
【解決手段】 展開膨張時において、右側エアバッグ部122及び左側エアバッグ部123のうち、車両壁部に近接する側の左側エアバッグ部123の上縁の位置が、右側エアバッグ部122の上縁の位置よりも低くなるように車両用エアバッグ120を構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両に装着される車両用エアバッグの構築技術に関するものである。
従来、車両事故の際に車両乗員保護領域において展開膨張する車両用エアバッグの構成が公知である。例えば、下記特許文献1には、車両の助手席に対応して設置される助手席用の車両用エアバッグが記載されている。この特許文献1には、車両用エアバッグに形成された吹出口におけるガスの吹出量を適正化することによって、当該車両用エアバッグによる乗員拘束性の向上を図る可能性が提示されているが、この種の車両用エアバッグを設計するに際しては、さらに車両事故の際の車両用エアバッグの挙動に留意しつつ、当該車両用エアバッグによる乗員拘束形態の合理性を追求することによって乗員保護の徹底を図る要請が高い。例えば、デザイン上の理由によりラウンドが大きい形状のフロントウインドウを採用する場合には、それに伴い車両壁部を構成するフロントピラー(Aピラー)の傾斜が大きくなることがあるが、当該車両壁部の近傍において展開膨張する車両用エアバッグにあっては、当該車両壁部のような車体側の形状を勘案したうえで、車両用エアバッグを所望の態様で展開膨張させることによって乗員保護の徹底を図る要請がある。
特開平3−10947号公報
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、車両の事故の際に乗員の保護徹底に資するエアバッグ装置の構築技術を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明が構成される。なお、本発明は、自動車をはじめとする車両に装着されるエアバッグ装置の構築技術に適用され得る。
(本発明の第1発明)
前記課題を解決する本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのエアバッグ装置である。
請求項1に記載のこのエアバッグ装置は、車両用エアバッグ、ガス供給手段を少なくとも備える。
本発明の車両用エアバッグは、車両事故の際、車両乗員よりも車両前方側から当該車両乗員の乗員保護領域に向けて車両後方へ展開膨張するとともに、展開膨張した状態の車両右側を上下方向に延在する右側エアバッグ部と、車両左側を上下方向に延在する左側エアバッグ部を備える。本発明では、これら右側エアバッグ部及び左側エアバッグ部は、上下方向に壁状に延在する成分を有していれば足り、全体としての形状は曲線状あるいは直線状に延在する構成とすることができる。
本発明のガス供給手段は、前記構成の車両用エアバッグに展開膨張用のガスを供給する機能を有する手段である。典型的には、車両事故の発生によって展開膨張用のガスを発生させる機能を有するインフレータを用いて、本発明のガス供給手段が構成される。
本発明では、特に、車両用エアバッグは、展開膨張した状態において、右側エアバッグ部及び左側エアバッグ部のうち、車両壁部に近接する側の一方のエアバッグ部の上縁の位置が、他方のエアバッグ部の上縁の位置よりも低くなるように構成されている。これにより、展開膨張する車両用エアバッグの一方のエアバッグ部が車両壁部と干渉するのが回避されるようになっている。具体的には、右側ハンドル車の車両左側に設置された助手席用の車両用エアバッグにあっては、展開膨張した状態の左側エアバッグ部の上縁の位置が、右側エアバッグ部の上縁の位置よりも低くなるように構成される。また、左側ハンドル車の車両右側に設置された助手席用の車両用エアバッグにあっては、展開膨張した状態の右側エアバッグ部の上縁の位置が、左側エアバッグ部の上縁の位置よりも低くなるように構成される。これにより、乗員保護領域に展開膨張する車両用エアバッグの一方のエアバッグ部が、車両壁部と干渉するのが回避される。ここでいう「車両壁部」には、車両の車体を構成する部材であって、展開膨張状態の車両用エアバッグと干渉する可能性があるものが広く含まれる。典型的には、車体のピラー、ウインドウ、ドア、シート等によって、本発明の車両壁部が形成される。また、「干渉の回避」に関しては、展開膨張する車両用エアバッグの動作が車両壁部によって規制されるのが防止されれば足り、一方のエアバッグ部と車両壁部との間に干渉回避用の空間が形成される態様はもちろん、一方のエアバッグ部と車両壁部とが車両用エアバッグの動作を規制しない程度に当接する態様が、本発明に包含される。
請求項1に記載の構成のエアバッグ装置を用いれば、車両事故の際、車両用エアバッグが乗員保護領域に展開膨張するとき、左右のエアバッグ部のうち車両壁部に近接する一方のエアバッグ部が当該車両壁部と干渉するのが回避され、例えば一方のエアバッグ部が車両壁部に干渉して跳ね返るような現象を防止することが可能となる。これにより、車両用エアバッグを乗員保護領域において狙い通りの所望の態様で展開膨張させることができ、車両の事故の際の乗員保護の徹底が図られる。
(本発明の第2発明)
前記課題を解決する本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの車両用エアバッグの製造方法である。
請求項2に記載のこの製造方法は、請求項1に記載のエアバッグ装置を構成する車両用エアバッグと同様の車両用エアバッグを製造する製造方法に関する。
本発明の車両用エアバッグの製造方法は、車両用エアバッグを構成する複数のパネルを準備する第1のステップ、複数のパネルを縫製する第2のステップを少なくとも有する。
第1のステップでは、車両用エアバッグの右側エアバッグ部及び左側エアバッグ部のうち、車両壁部に近接する側の一方のエアバッグ部となる第1パネルと、他方のエアバッグ部となる第2パネルと、これら第1パネルと第2パネルとの間に介在する第3パネルとを準備する。そして、第1パネルの上下方向に関する延在長さが、第2パネルの上下方向に関する延在長さよりも短くなるように加工する。なお、本発明の車両用エアバッグは、第1パネル、第2パネル及び第3パネルのみによって構成されてもよいし、あるいはこれら3つのパネル以外のパネルを適宜組み合わせることによって構成されてもよい。また、本発明では、第1パネル、第2パネル及び第3パネルを、各々1または複数の部材によって構成することができる。
第2のステップでは、第1パネルと第2パネルとの間に第3パネルを介在させた状態で、これらパネルを互いに縫製することによって袋状の車両用エアバッグとする。そして、展開膨張時における当該車両用エアバッグの第1パネルの上縁の位置が、第2パネルの上縁の位置よりも低くなるように成形する。車両用エアバッグにおいて、第1パネルの上縁の位置が第2パネルの上縁の位置よりも低くなるような形状は、車両用エアバッグを構成する各パネルの形状に起因して形成されてもよいし、車両用エアバッグの内壁面同士を連結するベルト状のテザー等による張力に起因して形成されてもよい。このようなステップによって製造された車両用エアバッグは、車両事故の際、展開膨張するとき、左右のエアバッグ部のうち第1パネルからなる一方のエアバッグ部が車両壁部と干渉するのが回避される。
請求項2に記載の製造方法を用いれば、乗員保護領域において狙い通りの所望の態様で展開膨張させることが可能な車両用エアバッグを製造することができ、これにより車両の事故の際の乗員保護の徹底が図られる。
以上のように、本発明によれば、乗員保護領域において狙い通りの所望の態様で展開膨張させることが可能な車両用エアバッグによって、車両の事故の際の乗員保護の徹底を図ることが可能とされる。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図1〜図4を参照しながら、本実施の形態のエアバッグ装置110の構成を説明する。このエアバッグ装置110は、右側ハンドルを有するタイプの自動車につき、助手席に着座する乗員に対応して装着されるエアバッグ装置である。
本実施の形態のエアバッグ装置110が自動車の車体101に設置された様子が図1に示される。
図1に示すように、本発明における「エアバッグ装置」としてのエアバッグ装置110は、車体101のフロントウインドウ102の後方に位置するダッシュボード103において助手席側に装着される。このエアバッグ装置110は、その基本的な構成要素として、予め所定の折り畳み形状(蛇腹状やロール状)に折り畳まれた状態で収容される車両用エアバッグ120、展開膨張用のガスを発生させて当該ガスを車両用エアバッグ120の内部空間に供給可能なインフレータ111(本発明における「ガス供給手段」を構成する)、当該車両用エアバッグ120の乗員側を覆うエアバッグカバー112を備える。車両衝突のような車両事故の際、車両用エアバッグ120は、エアバッグカバー112をテアライン112aに沿って開裂させつつ、助手席に着座する乗員の乗員保護領域140に展開膨張する機能を有する。この乗員保護領域140は、助手席に着座する乗員を迅速かつ確実に保護するための領域として規定され、本発明における「乗員保護領域」に相当する。
ここで、展開膨張した状態の前記車両用エアバッグ120の構成が図2〜図4に示される。図2には、展開膨張した状態の車両用エアバッグ120の斜視図が示され、図3には、展開膨張した状態の車両用エアバッグ120を車両後方から視た正面図が示され、図4には、展開膨張した状態の車両用エアバッグ120を車両右側から視た側面図が示される。
図2〜図4に示すように、本実施の形態の車両用エアバッグ120は、展開膨張した状態において、車両右側において上下方向に壁状に延在する右側エアバッグ部122と、車両左側において上下方向に壁状に延在する左側エアバッグ部123と、右側エアバッグ部122と左側エアバッグ部123との間に延在する中央エアバッグ部121を備える。この車両用エアバッグ120が、本発明における「車両用エアバッグ」に対応している。
本実施の形態では、特に右側エアバッグ部122と左側エアバッグ部123とは、左右非対称に構成されている。具体的には、右側エアバッグ部122と左側エアバッグ部123は、図4に示すように、ほぼ対称状に形成される一方、これらを互いに重ね合わせた状態では、図3に示すように、車両左側に位置する左側エアバッグ部123が車両右側に位置する右側エアバッグ部122よりも寸法差部分(図4中の斜線部分)だけ小さい構成になっている。すなわち、左側エアバッグ部123は、右側エアバッグ部122に比して、図4中の上下方向に関する延在長さが短く、左側エアバッグ部123の上縁123aの位置が、右側エアバッグ部122の上縁122aの位置よりも低くなるように構成されている。これにより、車両用エアバッグ120の展開膨張時においては、左側エアバッグ部123の上縁123aの位置が、右側エアバッグ部122の上縁122aの位置よりも低くなる。
なお、左側エアバッグ部123は、展開膨張状態の車両用エアバッグ120において、車両壁部(後述する車両壁部105)に近接する側のエアバッグ部であり、本発明における「一方のエアバッグ部」に対応している。これに対し、右側エアバッグ部122は、本発明における「他方のエアバッグ部」に対応している。
次に、上記構成の車両用エアバッグ120を製造する手順を、図5を参照しながら説明する。ここで、図5には上記構成の車両用エアバッグ120を縫着によって製造する前の様子が示される。
上記構成の車両用エアバッグ120を製造する場合には、まず、織布を加工するステップによって、図5に示すようなメインパネル131、左右非対称の右側パネル132及び左側パネル133の3つの織布製パネルを準備する。メインパネル131、右側パネル132、左側パネル133は、各々前記の中央エアバッグ部121、右側エアバッグ部122、左側エアバッグ部123に合致した大きさの織布製のパネルである。従って、左側パネル133は、右側パネル132に比して、上下方向に関する延在長さが短く、左側パネル133の上縁133aの位置が、右側パネル132の上縁132aの位置よりも低くなるように構成されている。なお、本実施の形態のメインパネル131が本発明における「第3パネル」に対応しており、右側パネル132が本発明における「第2パネル」に対応しており、左側パネル133が本発明における「第1パネル」に対応している。
次のステップとして、メインパネル131の両側に右側パネル132及び左側パネル133を配置した状態で、これらパネルを縫合部に沿って互いに縫着する。これにより、図2〜図4に示すような構成の車両用エアバッグ120、すなわちメインパネル131自体が中央エアバッグ部121となり、右側パネル132自体が右側エアバッグ部122となり、左側パネル133自体が左側エアバッグ部123となる構成の車両用エアバッグ120が製造されることとなる。車両用エアバッグ120のこのような製造方法が、本発明における「車両用エアバッグの製造方法」に対応している。
このようなステップによって製造された車両用エアバッグ120は、展開膨張時において、右側パネル132の上縁132aが右側エアバッグ部122の上縁122aに合致し、左側パネル133の上縁133aが左側エアバッグ部123の上縁123aに合致することとなる。すなわち、本実施の形態では、左側エアバッグ部123の上縁123aの位置が右側エアバッグ部122の上縁122aの位置よりも低くなるようなこのような形状は、右側パネル132及び左側パネル133の形状に起因して形成されるようになっている。なお、このような形状を形成するに際し、必要に応じて、車両用エアバッグ120に内壁面同士を連結するベルト状のテザー等を設置し、当該テザーによる張力を用いることもできる。
次に、上記構成の車両用エアバッグ120の作用を図6を参照しながら説明する。ここで、図6には、本実施の形態の車両用エアバッグ120が乗員保護領域140に展開膨張した様子が示される。
車両事故の際、初期状態のエアバッグ装置110が作動し、インフレータ(図1中のインフレータ111)から展開膨張用のガスが発生する。そして、このインフレータから発生した展開膨張用のガスは、車両用エアバッグ120の内部空間に流入する。これにより、車両用エアバッグ120全体が展開膨張動作(展開しつつ膨張する動作)を開始し、エアバッグカバー112をテアライン112aにおける開裂によって押し開いて、エアバッグ全体としては車両後方側の乗員保護領域140に向けて後方へ展開膨張していく。
かくして、車両用エアバッグ120は、図6中の二点鎖線で示すような乗員保護領域140を覆う領域において展開膨張する。そして、車両用エアバッグ120の車両右側には上下方向に延在する右側エアバッグ部122が形成され、車両左側には上下方向に延在する左側エアバッグ部123が形成されることとなる。
このとき、本実施の形態の車両用エアバッグ120は、上述したように、左側エアバッグ部123の上縁123aの位置が、右側エアバッグ部122の上縁122aの位置よりも低くなるように構成されているため、展開膨張開始から展開膨張が完了するまでの間において、左側エアバッグ部123と車両壁部105との間に干渉回避用の空間を形成させることができ、これにより左側エアバッグ部123が車両壁部105に干渉するのが回避されることとなる。この車両壁部105が、本発明における「車両壁部」に相当する。換言すれば、本実施の形態では、車両用エアバッグ120の展開膨張時において、左側エアバッグ部123と車両壁部105との干渉を回避するように、左側エアバッグ部123(左側パネル133)の形状、とりわけ上縁122a(上縁132a)対する上縁123a(上縁133a)の上下方向に関する相対的な位置を設定している。この車両壁部105は、フロントピラー(Aピラー)104やフロントウインドウ102によって形成される部位であり、当該車両壁部105に左側エアバッグ部123が干渉する構成は、車両用エアバッグ120を所望の態様で展開膨張させる阻害要因となり得る。特に、デザイン上の理由によりラウンドが大きい形状のフロントウインドウ102を採用する場合には、それに伴いフロントピラー104の傾斜が大きくなり、車両壁部105に左側エアバッグ部123が干渉する可能性が高まる。そこで、本実施の形態では、左側エアバッグ部123と車両壁部105との干渉が回避される構成としたのである。
本実施の形態の車両用エアバッグ120のこのような構成によれば、車両事故の際、当該車両用エアバッグ120が乗員保護領域140に展開膨張するとき、左側エアバッグ部123が車両壁部105に干渉するのを回避することができる。具体的には、展開膨張時に左側エアバッグ部123が車両壁部105に干渉して跳ね返るような現象を防止することが可能となる。これにより、車両用エアバッグ120を乗員保護領域140において狙い通りの所望の態様で展開膨張させることが可能となる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は上記の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記実施の形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記実施の形態では、メインパネル131、右側パネル132、左側パネル133の3つのパネルを縫製することによって形成される車両用エアバッグ120について記載したが、本発明では、これらメインパネル131、右側パネル132、左側パネル133の各々を1または複数のパネルによって構成することができる。また、これらメインパネル131、右側パネル132、左側パネル133以外のパネルを組み合わせることもできる。
また、上記実施の形態では、自動車の助手席に着座する乗員に対応して装着されるエアバッグ装置について記載したが、本発明は、助手席以外のシートに着座する乗員に対応して装着されるエアバッグ装置の構成に対し適用され得る。この場合、車両用エアバッグとの干渉を回避する対象となる車両壁部は、当該車両用エアバッグの種類や、当該車両用エアバッグ周辺の車体構造等に応じて適宜設定される。例えば、車体のピラー、ウインドウ、ドア、シート等によって車両壁部が形成される。
また、上記実施の形態では、自動車のエアバッグ装置について記載したが、本発明は、自動車以外の車両、例えば船舶、電車等におけるエアバッグ装置の構成に対して適用可能な技術である。
本実施の形態のエアバッグ装置110が自動車の車体101に設置された様子を示す図である。 展開膨張した状態の車両用エアバッグ120の斜視図である。 展開膨張した状態の車両用エアバッグ120を車両後方から視た正面図である。 展開膨張した状態の車両用エアバッグ120を車両右側から視た側面図である。 本実施の形態の車両用エアバッグ120を縫着によって製造する前の様子を示す図である。 本実施の形態の車両用エアバッグ120が乗員保護領域140に展開膨張した様子を示す図である。
符号の説明
101 車体
102 フロントウインドウ
103 ダッシュボード
104 フロントピラー(Aピラー)
105 車両壁部
110 エアバッグ装置
111 インフレータ
112 エアバッグカバー
112a テアライン
120 車両用エアバッグ
121 中央エアバッグ部
122 右側エアバッグ部
122a,123a,132a,133a 上縁
123 左側エアバッグ部
131 メインパネル
132 右側パネル
133 左側パネル
140 乗員保護領域

Claims (2)

  1. 車両事故の際、車両乗員よりも車両前方側から当該車両乗員の乗員保護領域に向けて車両後方へ展開膨張するとともに、展開膨張した状態において、車両右側を上下方向に延在する右側エアバッグ部と、車両左側を上下方向に延在する左側エアバッグ部を備える車両用エアバッグと、
    前記車両用エアバッグに展開膨張用のガスを供給するガス供給手段と、を有するエアバッグ装置であって、
    前記車両用エアバッグは、展開膨張時において、前記右側エアバッグ部及び左側エアバッグ部のうち、車両壁部に近接する側の一方のエアバッグ部の上縁の位置が、他方のエアバッグ部の上縁の位置よりも低くなるように構成されており、これにより前記一方のエアバッグ部が前記車両壁部と干渉するのが回避されることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 車両事故の際、車両乗員よりも車両前方側から当該車両乗員の乗員保護領域に向けて車両後方へ展開膨張するとともに、展開膨張した状態において、車両右側を上下方向に延在する右側エアバッグ部と、車両左側を上下方向に延在する左側エアバッグ部を備える車両用エアバッグを製造する、車両用エアバッグの製造方法であって、
    前記車両用エアバッグの右側エアバッグ部及び左側エアバッグ部のうち、車両壁部に近接する側の一方のエアバッグ部となる第1パネルと、他方のエアバッグ部となる第2パネルと、前記第1パネルと前記第2パネルとの間に介在する第3パネルとを準備するとともに、前記第1パネルの上下方向に関する延在長さが、前記第2パネルの上下方向に関する延在長さよりも短くなるように加工するステップと、
    前記第1パネルと前記第2パネルとの間に前記第3パネルを介在させた状態で、これらパネルを互いに縫製することによって袋状の車両用エアバッグとするとともに、展開膨張時における当該車両用エアバッグの前記第1パネルの上縁の位置が前記第2パネルの上縁の位置よりも低くなるように成形するステップと、を有することを特徴とする、
    車両用エアバッグの製造方法。
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