JP2005335545A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
別途サブシートを設ける必要がなく、シンプルかつコンパクトな構成でありながら、セパレートシートとベンチシートとの両立を図ることができ、特に、ベンチシート態様と成した時にはサイドスルーが可能となる車両用シート装置の提供を目的とする。
【解決手段】
側方に乗降口3を備えた車室2内のフロアパネル4上部に車幅方向に所定間隔を隔てて複数のシート19,20が配設された車両用シート装置であって、複数のシート19,20のうち一方のシート20のシートバック22における他方のシート19と対向する側部にはアームレスト部材31が設けられ、アームレスト部材31は、一方のシート20のシートバック22の中間高さに略水平に支持されるアームレスト状態と、上記複数のシート19,20のシートクッション21,21間にあって各シートクッション21,21のクッション面を連続させるように配設されるサブシート状態Yとを選択すべく取付けられたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、側方に乗降口を備えた車室内のフロアパネル上部に車幅方向に所定の間隔を隔てて複数のシートが配設されたような車両用シート装置に関する。
従来、上述例の車両用シート装置としては特許文献1および特許文献2に記載されたものがある。
特許文献1に記載の車両用シート装置は、運転席と助手席とを車幅方向に所定の間隔を隔てて配設し、一方のシートに、水平なアームレスト状態と垂直な格納状態とに択一的に選択できるアームレスト部材を設け、このアームレスト部材を水平なアームレスト状態に設定した時には、アームレストとして使用でき、アームレスト部材を垂直な格納状態に設定した時には、車両前後方向へウオークスルーができるように構成したものである。
車両に対する近年のニーズとして、一方の乗降口から乗車して他方の乗降口から降車するという所謂サイドスルーが望まれているが、上述の特許文献1に記載の従来構造においては斯るサイドスルーが不可能であり、またアームレスト部材により左右のシートのシートクッションのクッション面を連続させることも不可能であり、さらに、アームレスト部材により左右のシートのシートバックの背もたれ面を連続させることも不可能であり、上述のアームレスト状態下において
荷物を置くことが考慮されていなかった。
特許文献2に記載の車両用シート装置は、左右に離間して配設された第1列目シートと第2列目シートとの間をサブシートが車両の前後方向に移動し、サブシートを第1列目シートの左シートと右シートとの間に位置させた時、これら各シートのシートクッションのそれぞれのクッション面をサブシートにて連続させると共に、各シートバックのそれぞれの背もたれ面をサブシートにて連続させることができ、サブシートを第2列目シートの左シートと右シートとの間に位置させた時、これら各シートのシートクッションのそれぞれのクッション面をサブシートにて連続させると共に、各シートバックのそれぞれの背もたれ面をサブシートにて連続させることができるように構成したものである。
この従来構造においては、サブシートを第1列目シートの左右の各シート間に位置させると、第1列目シートをベンチシート態様に成すことができ、またサブシートを第2列目シートの左右の各シート間または、それよりも後方に移動させると、車両の前後方向にウオークスルーすることができる。
しかし、上述のサブシートは収納箱、シートクッション、シートバックを備えた大型構造であって、この大型のサブシートが常にフロアパネル上部に存在するうえ、フロアパネル上にはサブシートを車両の前後方向に移動案内させる一対のレールが必要となる関係上、コンパクトな車両に対しては不利となる問題点があった。
特開平7−204057号公報 特開2001−1805号公報
そこで、この発明は、車幅方向に離間配設した複数のシートのうち一方のシートのシートバックにおける他方のシートとの対向側部にアームレスト部材を設け、このアームレスト部材を中間高さに略水平に支持するアームレスト状態と、複数のシートのシートクッション間においてシートクッションのクッション面(着座面)を連続させるサブシート状態とに変更可能に構成することで、別途サブシートを設ける必要がなく、シンプルかつコンパクトな構成でありながら、セパレートシートとベンチシートとの両立を図ることができ、特に、ベンチシート態様と成した時にはサイドスルーが可能となる車両用シート装置の提供を目的とする。
この発明による車両用シート装置は、側方に乗降口を備えた車室内のフロアパネル上部に車幅方向に所定間隔を隔てて複数のシートが配設された車両用シート装置であって、上記複数のシートのうち一方のシートのシートバックにおける他方のシートと対向する側部にはアームレスト部材が設けられ、上記アームレスト部材は、一方のシートのシートバックの中間高さに略水平に支持されるアームレスト状態と、上記複数のシートのシートクッション間にあって各シートクッションのクッション面を連続させるように配設されるサブシート状態とを選択すべく取付けられたものである。
上述の複数のシートはフロントシートに設定してもよく、乗降口は運転席側乗降口および助手席側乗降口に設定しもよい。
上記構成によれば、アームレスト部材を一方のシートのシートバックの中間高さに略水平に支持されるアームレスト状態に設定すると、このアームレスト部材をアームレストとして使用することができると共に、複数のシートをセパレートシート態様と成すことができる。
また、アームレスト部材をサブシート状態と成して、このアームレスト部材にて複数のシートのシートクッション間において各シートクッションのクッション面を連続させると、複数のシートをベンチシート態様と成すことができる。
このように、別途サブシートを設ける必要がなく、シンプルかつコンパクトな構成でありながら、セパレートシートとベンチシートとの両立を図ることができ、特に、ベンチシート態様と成した時には、車幅方向へのサイドスルーが可能となる。
この発明の一実施態様においては、上記アームレスト部材は、複数のシートのシートバック間にあって各シートバックの背もたれ面を連続させるように配設される格納状態を選択すべく取付けられたものである。
上記構成によれば、アームレスト状態およびサブシート状態に加えて上述の格納状態が得られ、アームレスト部材を該格納状態に設定すると、シートバックの背もたれ面が広くなるので、乗心地の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記アームレスト部材は、アームレスト状態にある時、フロアパネルとの間に所定高さの格納空間を形成するように配設されたものである。
上述の格納空間は、荷物格納用の空間に設定してもよい。
上記構成によれば、上述の格納空間に荷物が格納できるので、使い勝手がよく、この格納とアームレストとしての使用とが両立できると共に、アームレスト部材にて荷物を保護することができる。
この発明の一実施態様においては、上記アームレスト部材は、アームレスト状態の高さが調整可能に配設されたものである。
上記構成によれば、アームレスト状態の高さが可変調整できるので、乗員の体格や荷物の大きさに対応して、アームレスト部材の上下方向の高さを変更設定することができ、利便性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記複数のシートのうち一方のシートのシートバックにおける他方のシートと対向する側部には、上下スライドレールを設け、該上下スライドレールのスライド部に支軸を突設し、上記支軸にはアームレスト部材が回動可能に取付けられたものである。
上記構成によれば、簡単な構造でありながら、アームレスト部材のアームレスト状態、サブシート状態、格納状態を達成することができ、さらに、アームレスト状態下におけるアームレスト部材の高さの調整も可能となる。
この発明の一実施態様においては、上記複数のシートのシートクッションの少なくとも一方には、サブシート状態のアームレスト部材の下面を支持する強度部材が設けられたものである。
上記構成によれば、上述の強度部材によりサブシート状態のアームレスト部材に付勢される荷重を受けるので、アームレスト部材を安定して支持することができる。
この発明によれば、車幅方向に離間配設した複数のシートのうち一方のシートのシートバックにおける他方のシートとの対向側部にアームレスト部材を設け、このアームレスト部材を中間高さに略水平に支持するアームレスト状態と、複数のシートのシートクッション間においてシートクッションのクッション面(着座面)を連続させるサブシート状態とに変更可能に構成したので、別途サブシートを設ける必要がなく、シンプルかつコンパクトな構成でありながら、セパレートシートとベンチシートとの両立を図ることができ、特に、ベンチシート態様と成した時にはサイドスルーが可能となる効果がある。
別途サブシートを設ける必要がなく、シンプルかつコンパクトな構成でありながら、セパレートシートとベンチシートとの両立を図ることができ、特に、ベンチシート態様と成した時にはサイドスルーが可能となるという目的を、車幅方向に離間配設した複数のシートのうち一方のシートのシートバックにおける他方のシートとの対向側部にアームレスト部材を設け、このアームレスト部材を中間高さに略水平に支持するアームレスト状態と、複数のシートのシートクッション間においてシートクッションのクッション面(着座面)を連続させるサブシート状態とに選択可能に取付けるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用シート装置を示すが、まず図1、図2、図3を参照して車体構造について説明する。
エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル3(ダッシュパネル)を設け、このダッシュロアパネル3の下部後端には略水平状に後方に向けて延びるフロアパネル4を連接し、フロアパネル4後部にはキックアップ部5を介してリヤフロア6を接続している。
上述のフロアパネル4の中央部には車室2側へ突出して車両の前後方向に延びるトネンル部7が一体形成され、フロアパネル4の左右両端部には車体剛性部材としてのサイドシル8が接合されている。
このサイドシル8は、サイドシルインナとサイドシルアウタとサイドシルレインフォースメントとを接合して車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面を備えたものである。
上述のサイドシル8と、ヒンジピラー9と、フロントピラー10と、ルーフサイドレール11と、センタピラー12とで囲繞された車両側方の開口部を形成し、この開口部を乗降口13に設定している。
一方、エンジンルーム1内の側部両サイドを車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム14,14を設け、このフロントサイドフレーム14の後部をダッシュロアパネル3に沿設すると共に、該フロントサイドフレーム14の後端部には、車両の前後方向に延びるフロアフレーム15を一体的に接続している。
上述のフロントサイドフレーム14およびフロアフレーム15は共に車体剛性部材であって、上述のフロアフレーム15はフロアパネル4の下面に接合され、これら両者4,15間には車両の前後方向に延びる閉断面が形成されている。
また上述のリヤフロア6の下面にはリヤサイドフレーム16を接合して、これら両者6,16間にも車両の前後方向に延びる閉断面を形成している。
上述のヒンジピラー9とセンタピラー12との前後方向中間部におけるフロアパネル4上には、トンネル部7とサイドシル8とを車幅方向に接続するクロスメンバ17(いわゆるNo.2クロスメンバ)を設け、このクロスメンバ17に対して所定量車両後方に離間した位置のフロアパネル4上には、トンネル部7とサイドシル8とを車幅方向に接続する別のクロスメンバ18(いわゆるNo.2.5クロスメンバ)を設けている。
これらの各クロスメンバ17,18はトンネル部7と直交するように設けられると共に、フロアパネル4とクロスメンバ17,18との間には車幅方向に延びる閉断面がそれぞれ形成されている。
側方に乗降口13を備えた車室2内のフロアパネル4上部には車幅方向に所定間隔を隔てて左シート19と右シート20とが配設されている。これら左右の各シート19,20は何れもフロントシートであって、一方のシートがドライバーズシートに設定され、他方のパッセンジャーズシートに設定される。
これらの各シート19,20は、シートクッション21と、シートバック22と、ヘッドレスト23とをそれぞれ有する第1列目シートである。
上述のフロントシートを構成する左シート19、右シート20の後方には、第2列目シートとしての左右のリヤシート24,24を設けている。これら左右のリヤシート24,24もシートクッション25と、シートバック26と、ヘッドレスト27とを備えている。
なお、図1、図2において28は前輪、29は後輪であり、図3において30はインストルメントパネルであって、この実施例の車両は上述のインストルメントパネル30の車室2側の中央部にシフトレバー(図示せず)が設けられている。
次に、図4〜図19を参照して車両用シート装置の構成について説明する。
図4は図3の要部の斜視図、図5は一方のシート20の内部構造を示す斜視図、図6は一方のシート20の斜視図であって、複数のシート19,20のうちの一方のシートとしての右シート20のシートバック22における他方のシート(左シート19)と対向する側部にはアームレスト部材31が設けられている。
図7は図5のA−A線矢視断面図、図8は図5のB−B線矢視断面図であって、図5、図7に示すように右シート20のシートバック22内にはシートバックフレーム32が設けられており、このシートバックフレーム32の左シート19のシートバック22と対向する側部には、上下スライドレール33の固定レール34が溶接等の手段にて取付けられている。
上述の上下スライドレール33が、固定レール34と、この固定レール34に沿って上下動する可動レール35とから成り、可動レール35には該レール35の長手方向に沿って所定の上下間隔を隔てて複数の切欠き部35a・・・が形成されている。
また固定レール34の前片部にはヒンジブラケット36を介して支軸37を枢支し、この支軸37には平面視L字状のロック部材38を取付け、このロック部材38を切欠き部35aに係止することで、可動レール35の上下方向の位置を段階的に調整し得るように構成している。
上述のロック部材38は図示しないスプリング等の付勢手段により常時ロック方向に付勢される共に、このロック部材38には右シート20の着座側からロックを解除するロック解除部材としてのリリース・ストラップ39が連結され、このリリース・ストラップ39の少なくとも一部がシートバック22の前部外方に位置するように構成されている。そして、このリリース・ストラップ39を介してロック部材38を図7に仮想線で示すアンロック方向に操作すると、ロック部材38による可動レール35の係止が解除され、可動レール35を上方または下方へ上下操作することができ、リリース・ストラップ39に対する引張り力を解除すると、付勢手段の付勢力によりロック部材38は任意の切欠き部35aに係入して、可動レール35をロックする。
上述の可動レール35の下部において左シート19のシートバック22と対向する面には、左シート19側へ車幅方向に延びる突軸40が固定されている。
一方、アームレスト部材31内の基部には、円筒部材の一部を切欠いた形状のアウタ部材41が固定され、図7、図8に示すように、このアウタ部材41が上述の突軸40に回転可能に装着されている。
また、上述の突軸40には所定量前方に延びるストッパ42が固定されていて、図8に示すように、このストッパ42の上面にアウタ部材41の一方の切欠き端部41aを当接させた場合、同図に示すようにアームレスト部31が略水平に保持され、図9に示すように、ストッパ42の下面にアウタ部材41の他方の切欠き端部41bを当接させた場合、同図に示すようにアームレスト部31がシートバック22の側面上下方向に沿うように保持される。
なお、図9の構成に代えて、同図10に示すように、アウタ部材41に、双方の切欠き端部から径方向外方に延びる突片43,44を一体形成し、ストッパ42に当接する切欠き端部41a,41bの面積拡大を図ってもよい。
図7に示すように、上述の突軸40が右シート20のシートバック22から突出する部分(シートバック側面部)にはトリム部材45を配設して、見栄えの向上を図っている。
図7〜図10で示した構造により、アームレスト部材31は上下スライドレール33に沿って高さ調整可能に構成されると共に、該アームレスト部材31は突軸40をその回動支点として略水平方向と、シートバック22の側面上下方向に沿う略垂直方向とに回動可能に構成されている。
したがって、上述のアームレスト部材31は、図13、図14、図15、図16に示すように、右シート20のシートバック22の中間高さに略水平かつ高さ調整可能に支持されるアームレスト状態Xと、図4、図5、図6に示すように左右のシート19,20のシートクッション21,21間にあって各シートクッション21,21それぞれのクッション面(着座面)を連続させるように配設されるサブシート状態Yと、図17、図18、図19に示すように左右のシート19,
20のシートバック22,22間にあって各シートバック22,22のそれぞれの背もたれ面を連続させるように配設される格納状態Zとを択一的に選択すべく取付けられたものである。
図4、図5、図6で示したアームレスト部材31のサブシート状態Yにおいて、該アームレスト部材31のストッパおよび荷重受け部材を兼ねる強度部材46(図5、図11参照)が設けられている。
この実施例では、サブシート状態Yのアームレスト部材31の下面を支持するように他方のシート19のシートクッション21側に断面略Z字状の強度部材46を設けている。詳しくは、この強度部材46は他方のシート19のシートクッション21を支持するシートパン(図示せず)に固定されている。
図5、図11に示す構成に代えて、図12に示すように上述の強度部材46を左右の各シート19,20のシートクッション21,21を支持するシートパン(図示せず)にそれぞれ固定してもよい。
上述のアームレスト部材31が図13〜図16で示したアームレスト状態Xにある時、アームレスト部材31の下面とフロアパネル4のトンネル部7上面との間に所定高さの格納空間47(図13参照)が形成されるように構成されていて、この格納空間47には図14に示す如く荷物50が格納できるように構成されている。
また図17〜図19で示したようにアームレスト部材31が背もたれ面を連続させる格納状態Zにある時、フロアパネル4のトンネル部7上部には、図18に示すように比較的大きい荷物51が搭載できるように構成している。
しかも、図4〜図6で示したようにアームレスト部材31がクッション面(着座面)を連続させるサブシート状態Yにある時、車幅方向へのサイドスルー(一方の乗降口13から乗車して、他方の乗降口13から降下する乗員移動)が可能となる。なお、このサイドスルーに関しては、アームレスト部材31が格納状態Z(図17〜図19参照)にある時においても可能となる。
ところで、上述のアームレスト部材31を図20に示すように出し入れ可能な引出し式トレイ53を備えた構造と成して、特に、該アームレスト部材31がアームレスト状態Xまたはサブシート状態Yにある時、財布や携帯電話などの小物類をトレイ53内の収納空間54に収納すべく構成していもよい。
上述のトレイ53はガイド枠55に沿って出し入れ可能に構成されていて、該トレイ53には取手部56が一体または一体的に形成されると共に、トレイ53の前片部内側には該トレイ53の収納位置を保持する保持部材57が設けられ、ガイド枠55にはトレイ53の最大引出し位置を規制する板バネ製のストッパ58が設けられている。
またアームレスト部材31の表皮部材59と上述のガイド枠55との間にはクッション部材60が介設されている。
このように、上記実施例のこの発明による車両用シート装置は、側方に乗降口13を備えた車室2内のフロアパネル4上部に車幅方向に所定間隔を隔てて複数のシート19,20が配設された車両用シート装置であって、上記複数のシート19,20のうち一方のシート(右シート20参照)のシートバック22における他方のシート(左シート19参照)と対向する側部にはアームレスト部材31が設けられ、上記アームレスト部材31は、一方のシート(右シート20参照)のシートバック22の中間高さに略水平に支持されるアームレスト状態X(図13〜図16参照)と、上記複数のシート19,20のシートクッション21,22間にあって各シートクッション21,21のクッション面を連続させるように配設されるサブシート状態Y(図4〜図6参照)とを選択すべく取付けられたものである。
この構成によれば、アームレスト部材31を一方のシート(右シート20参照)のシートバック22の中間高さに略水平に支持されるアームレスト状態Xに設定すると、このアームレスト部材31をアームレストとして使用することができると共に、複数のシート19,20をセパレートシート態様と成すことができる。
また、アームレスト部材31をサブシート状態Yと成して、このアームレスト部材31にて複数のシート19,20のシートクッション21,21間において各シートクッション21,21のクッション面を連続させると、複数のシート19,20をベンチシート態様と成すことができる。
このように、別途サブシートを設ける必要がなく、シンプルかつコンパクトな構成でありながら、セパレートシートとベンチシートとの両立を図ることができ、特に、ベンチシート態様と成した時には、車幅方向へのサイドスルーが可能となる。
さらに、上記アームレスト部材31は、複数のシート19,20のシートバック22,22間にあって各シートバック22,22の背もたれ面を連続させるように配設される格納状態Z(図17〜図19参照)を選択すべく取付けられたものである。
この構成によれば、アームレスト状態Xおよびサブシート状態Yに加えて上述の格納状態Zが得られ、アームレスト部材31を該格納状態Zに設定すると、シートバック22の背もたれ面が広くなるので、乗心地の向上を図ることができる。
加えて、上記アームレスト部材31は、アームレスト状態Xにある時、フロアパネル4(トンネル部7参照)との間に所定高さの格納空間47(図13参照)を形成するように配設されたものである。
この構成によれば、上述の格納空間に荷物50(図14参照)が格納できるので、使い勝手がよく、この格納とアームレストとしての使用とが両立できると共に、アームレスト部材31にて荷物50を保護することができる。
また、上記アームレスト部材31は、図15、図16に示すように、アームレスト状態Xの高さが調整可能に配設されたものである。
この構成によれば、アームレスト状態Xの高さが可変調整できるので、乗員の体格や荷物の大きさに対応して、アームレスト部材31の上下方向の高さを変更設定することができ、利便性の向上を図ることができる。
さらに、上記複数のシート19,20のうち一方のシート(右シート20参照)のシートバック22における他方のシート(左シート19参照)と対向する側部には、上下スライドレール33を設け、該上下スライドレール33のスライド部(可動レール35参照)に支軸(突軸40参照)を突設し、上記支軸(突軸40参照)にはアームレスト部材31が回動可能に取付けられたものである。
この構成によれば、簡単な構造でありながら、アームレスト部材31のアームレスト状態X、サブシート状態Y、格納状態Zを達成することができ、さらに、アームレスト状態X下におけるアームレスト部材31の高さの調整も可能となる。
加えて、上記複数のシート19,20のシートクッション21の少なくとも一方には、サブシート状態Yのアームレスト部材31の下面を支持する強度部材46が設けられたものである。
この構成によれば、上述の強度部材46によりサブシート状態Yのアームレスト部材31に付勢される荷重を受けるので、アームレスト部材31を安定して支持することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の複数のシートは、実施例のフロントシートを構成する左シート19、 右シート20に対応し、
以下同様に、
一方のシートは、右シート20に対応し、
他方のシートは、左シート19に対応し、
上下スライドレールのスライド部は、可動レール35に対応し、
支軸は、突軸40に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
つまり、上述のアームレスト部材31は左右何れかのシート19,20に設けるとよく、
特にドライバーズ側のシートに設けることが望ましい。
本発明の車両用シート装置を備えた車両の平面図。 車両の側面図。 車室内の構成を示す概略斜視図。 車両用シート装置の斜視図。 車両用シート装置の内部機構を示す斜視図。 アームレスト部材のサブシート状態を示す一方のシートの斜視図。 図5のA−A線矢視断面図。 図5のB−B線矢視断面図。 アームレスト部材の格納状態を示す側面図。 アウタ部材の他の実施例を示す側面図。 図5の部分正面図。 強度部材配置の他の実施例を示す部分正面図。 アームレスト部材のアームレスト状態を示す複数のシートの斜視図。 荷物格納時の説明図。 アームレスト部材のアームレスト状態を示す一方のシート斜視図。 アームレスト部材の高さ調整を示す一方のシート斜視図。 アームレスト部材の格納状態を示す複数のシート斜視図。 荷物搭載時の説明図。 アームレスト部材の格納状態を示す一方のシート斜視図。 アームレスト部材の他の実施例を示す断面図。
符号の説明
2…車室
4…フロアパネル
13…乗降口
19,20…シート
21…シートクッション
22…シートバック
31…アームレスト部材
33…上下スライドレール
35…可動レール(スライド部)
40…突軸(支軸)
46…強度部材
47…格納空間
X…アームレスト状態
Y…サブシート状態
Z…格納状態

Claims (6)

  1. 側方に乗降口を備えた車室内のフロアパネル上部に車幅方向に所定間隔を隔てて複数のシートが配設された車両用シート装置であって、
    上記複数のシートのうち一方のシートのシートバックにおける他方のシートと対向する側部にはアームレスト部材が設けられ、
    上記アームレスト部材は、一方のシートのシートバックの中間高さに略水平に支持されるアームレスト状態と、上記複数のシートのシートクッション間にあって各シートクッションのクッション面を連続させるように配設されるサブシート状態とを選択すべく取付けられた車両用シート装置。
  2. 上記アームレスト部材は、複数のシートのシートバック間にあって各シートバックの背もたれ面を連続させるように配設される格納状態を選択すべく取付けられた
    請求項1記載の車両用のシート装置。
  3. 上記アームレスト部材は、アームレスト状態にある時、フロアパネルとの間に所定高さの格納空間を形成するように配設された
    請求項1記載の車両用シート装置。
  4. 上記アームレスト部材は、アームレスト状態の高さが調整可能に配設された
    請求項3記載の車両用シート装置。
  5. 上記複数のシートのうち一方のシートのシートバックにおける他方のシートと対向する側部には、上下スライドレールを設け、該上下スライドレールのスライド部に支軸を突設し、
    上記支軸にはアームレスト部材が回動可能に取付けられた
    請求項1〜4の何れか1に記載の車両用シート装置。
  6. 上記複数のシートのシートクッションの少なくとも一方には、サブシート状態のアームレスト部材の下面を支持する強度部材が設けられた
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両用シート装置。
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