JP2005335194A - バルブ装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 射出成形金型に用いられ、材料通路を設けたケーシングに設けられるノズル孔を備えた先細なノズルにおける樹脂温度を高温に保って樹脂の流動性を確保する。
【解決手段】 ノズル構成分割片44とケーシング本体42の間に高い熱伝導率を有する伝熱体43を設ける。伝熱体43の一側43Aをヒーター9に接続又は近接する。ノズル構成分割片44とケーシング本体42の接合面を所定の圧力で押し付け、この状態を保持しながら、ノズル構成分割片44とケーシング本体42に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、ノズル構成分割片44とケーシング本体42の接合面を仮接合し、仮接合された状態のノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42を所定の雰囲気温度で熱処理する。ヒーター9の熱をノズル40側に伝えてノズル40側の樹脂の溶融状態を保ち、その流動性を確保する。溶接補助材をまったく使用せずに接合面を接合できる。
【選択図】図5
【解決手段】 ノズル構成分割片44とケーシング本体42の間に高い熱伝導率を有する伝熱体43を設ける。伝熱体43の一側43Aをヒーター9に接続又は近接する。ノズル構成分割片44とケーシング本体42の接合面を所定の圧力で押し付け、この状態を保持しながら、ノズル構成分割片44とケーシング本体42に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、ノズル構成分割片44とケーシング本体42の接合面を仮接合し、仮接合された状態のノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42を所定の雰囲気温度で熱処理する。ヒーター9の熱をノズル40側に伝えてノズル40側の樹脂の溶融状態を保ち、その流動性を確保する。溶接補助材をまったく使用せずに接合面を接合できる。
【選択図】図5
Description
本発明は、バルブ装置及びその製造方法に関するものである。
製品キャビティへのゲートまでの材料通路内の成形材料である樹脂を加熱して常時溶融状態に保つホットランナー金型装置において、ゲートをバルブピンにより機械的に開閉するバルブ装置が知られている。そして従来のバルブ装置においてはケーシングの外周部にはヒーターが設けられ、該ヒーターによりケーシング内の樹脂が溶融状態を保って流動性を確保するように加熱されている。
ところで、ケーシングにおける材料通路の端部に形成されるノズルにはその外周にヒーターを設けることができず、この結果ノズルにおいて材料通路の樹脂温度が低下して、流動性が低下するおそれがある。これはノズルが先細形状であってその外周にヒーターを設けることができないことに起因する。
このような問題を解決するものとして、型体に形成された孔部内に隙間を保持してケーシングを設け、そしてケーシングの軸方向中間部においてこのケーシングと型体との間に伝熱体を設け、ケーシングから型体へ熱が放熱されるため、ケーシングの軸方向中間部の温度が低下し、ケーシングの材料通路内の樹脂の温度差を低減するものが知られている(例えば特許文献1)。
また、金型において互いに接合する複数の部材の接合面をグラファイト製の型を用いずに互いに突き合わせ、該部材を所望の圧力で押圧しながら該部材に所望の直流電流及びパルス電流の少なくとも一方の電流を流して仮接合し、仮接合された部材を所望の温度条件の下で熱処理する通電接合方法等も知られている(例えば特許文献2)。
特開2002−331552号公報
特開2002−59270号公報
従来技術においては、ケーシングにおける材料通路内の樹脂の温度差を低減することはできるものの、先細でノズル孔を備えたノズル箇所における材料通路、ひいては樹脂を高温に保つことができにくいという問題がある。
解決しようとする問題点は、射出成形金型に用いられ、材料通路を設けたケーシングに設けられるノズル孔を備えたノズルにおける樹脂温度を高温に保って樹脂の流動性を確保する点である。
請求項1の発明は、一対の型体間に製品キャビティが形成され、この製品キャビティ内にゲートを介して樹脂を供給する射出成形金型に用いられ、前記型体に形成された孔部内に組み込まれると共に材料通路の先端に前記ゲートに対向して連通するノズル孔を備えたノズルを設けたケーシングと、該ケーシングに進退自在に設けられ前記ゲートを開閉するバルブピンと、前記ケーシングの外周部にヒーターを設けたバルブ装置において、前記ケーシングはノズル構成分割片をケーシング本体と一体的に接合して形成し、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に該ノズル構成分割片又は前記ケーシング本体より高い熱伝導率を有する伝熱体を設けると共に該伝熱体の一側を前記ヒーターに接続又は近接し、かつ前記ノズル構成分割片とケーシング本体の接合面を所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の接合面を仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記伝熱体を設けたことを特徴とするバルブ装置である。
請求項2の発明は、一対の型体間に製品キャビティが形成され、この製品キャビティ内にゲートを介して樹脂を供給する射出成形金型に用いられ、前記型体に形成された孔部内に組み込まれると共に材料通路の先端に前記ゲートに対向して連通するノズル孔を備えたノズルを設けたケーシングと、該ケーシングに進退自在に設けられ前記ゲートを開閉するバルブピンと、前記ケーシングの外周部に設けられるヒーターを設けたバルブ装置において、前記ケーシングはノズル構成分割片をケーシング本体と一体的に接合して形成し、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に該ノズル構成分割片又は前記ケーシング本体より高い熱伝導率を有する伝熱体を設けると共に該伝熱体の一側を前記ヒーターに接続又は近接し、かつ前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体のそれぞれの接合面を所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体のそれぞれの接合面を仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記伝熱体を設けたことを特徴とするバルブ装置である。
請求項3の発明は、一対の型体間に製品キャビティが形成され、この製品キャビティ内にゲートを介して樹脂を供給する射出成形金型に用いられ、前記型体に形成された孔部内に組み込まれると共に材料通路の先端にゲートに対向して連通するノズル孔を備えたノズルを設けたケーシングと、該ケーシングに進退自在に設けられ前記ゲートを開閉するバルブピンと、前記ケーシングの外周部にヒーターを設けたバルブ装置の製造方法において、前記ケーシングはノズル構成分割片とケーシング本体により形成されると共に、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記ノズル構成分割片又は前記ケーシング本体より高い熱伝導率を有する伝熱体を介在した後、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の接合面を所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の接合面を仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記伝熱体を設けたことを特徴とするバルブ装置の製造方法である。
請求項4の発明は、一対の型体間に製品キャビティが形成され、この製品キャビティ内にゲートを介して樹脂を供給する射出成形金型に用いられ、前記型体に形成された孔部内に組み込まれると共に材料通路の先端にゲートに対向して連通するノズル孔を備えたノズルを設けたケーシングと、該ケーシングに進退自在に設けられ前記ゲートを開閉するバルブピンと、前記ケーシングの外周部にヒーターを設けたバルブ装置の製造方法において、前記ケーシングはノズル構成分割片とケーシング本体により形成されると共に、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記ノズル構成分割片又は前記ケーシング本体より高い熱伝導率を有する伝熱体を介在した後、前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体のそれぞれの接合面を所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体のそれぞれの接合面を仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記伝熱体を設けたことを特徴とするバルブ装置の製造方法である。
請求項5の発明は、前記圧力を50メガパスカル以下とすることを特徴とする請求項3又は4に記載のバルブ装置の製造方法である。
請求項6の発明は、前記熱処理を不活性雰囲気中で行うことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のバルブ装置の製造方法である。
請求項7の発明は、前記熱処理の温度を接合すべき部材の融点の55%〜85%の温度範囲とすることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のバルブ装置の製造方法である。
請求項1の発明によれば、ヒーターの熱をノズル側に確実に伝えてノズル側の樹脂の溶融状態を保ち、その流動性を確保することができると共に、溶接補助材を使用せずにノズル構成分割片とケーシング本体との接合面を均一に接合することができる。
請求項2の発明によれば、ヒーターの熱をノズル側に確実に伝えてノズル側の樹脂の溶融状態を保ち、その流動性を確保することができると共に、溶接補助材をまったく使用せずにノズル構成分割片と伝熱体とケーシング本体とのそれぞれの接合面を均一に接合することができる。
請求項3の発明によれば、ヒーターの熱をノズル側に確実に伝えてノズル側の樹脂の溶融状態を保ち、その流動性を確保することができると共に、溶接補助材を使用せずにノズル構成分割片とケーシング本体との接合面を均一に接合して製造することができる。
請求項4の発明によれば、ヒーターの熱をノズル側に確実に伝えてノズル側の樹脂の溶融状態を保ち、その流動性を確保することができると共に、溶接補助材を使用せずにノズル構成分割片と伝熱体とケーシング本体とのそれぞれの接合面を均一に接合して製造することができる。
請求項5の発明によれば、加圧のための装置の大型化を招くことがない。
請求項6の発明によれば、熱処理を不活性雰囲気中で行うことにより接合箇所の品質が安定する
請求項7の発明によれば、前記熱処理の温度を接合すべき部材の融点の55%〜85%の温度範囲とすることが熱処理上から好ましい。
請求項7の発明によれば、前記熱処理の温度を接合すべき部材の融点の55%〜85%の温度範囲とすることが熱処理上から好ましい。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1〜図7は実施例1を示しており、バルブ装置1のケーシング2は固定側型板などの型体の本体部3に形成された孔部4内に挿入されるものであり、軸方向Zにバルブピン5が設けられている。そして、ケーシング2は、そのマニホールド側の端部のフランジ部2Aと、反対側のゲート6側の端部の外周面に固定された固定リング7とが孔部4に嵌合していることにより型体の本体部3に支持されており、他の部分では、バルブ本体1のケーシング2の外周面2Bと型体の本体部3との間には断熱層をなす後述する隙間が形成されている。また、ケーシング2の内部は、ゲート6に連通し溶融樹脂が流れる材料通路8になっている。そして、この材料通路8を貫通して、軸Z方向に移動してゲート6を開閉するバルブピン5が設けられる。また、ケーシング2の外周面2Bには、材料通路8内の樹脂を加熱するヒーター9が設けられていると共に、このヒーター9を外周側から覆う筒状のヒーターカバー10が固定されている。尚、ヒーター9は外周面2Bにおけるフランジ部2Aと固定リング7間のほぼ同径な箇所に配置されている。ヒーター9は、例えば線状ヒーターからなり、ケーシング2の外周面2Bに巻いてある。
さらに詳述すると、図中11は固定型、12は可動型で、型体であるこれら固定型11および可動型12は、図示上下方向(型開閉方向)に互いに移動して開閉し、型閉時に相互間に製品形状の製品キャビティ13を形成するものである。固定型11は、その本体部としての金属製の固定側型板3と、この固定側型板3の裏側にスペーサーブロックを介して固定された固定側取り付け板(図示していない)とを備えており、この固定側取り付け板と固定側型板3との間にはマニホールド16が設けられている。このマニホールド16は、材料通路であるランナー17が内部に形成されており、このランナー17内の成形材料である熱可塑性樹脂は、マニホールド16に設けられた図示していないヒーターの加熱により常時溶融状態に保たれるようになっている。尚、固定側型板3は、固定側受け板あるいはゲートブッシュなどを加えて複数の部材により構成したものであってもよい。また、固定側型板3には前記孔部4が貫通形成されており、この孔部4における可動型12側の先端部は、製品キャビティ13に連通するゲート6になっている。
また、ゲート6を開閉するバルブ装置1を詳述する。固定側型板3の孔部4内に、型開閉方向を軸方向とするバルブ本体1が組み込まれている。このバルブ本体1の大部分は筒状のケーシング2により構成されているが、このケーシング2の一端部はフランジ部2Aになっていてマニホールド16および固定側型板3間に固定されて支持されている。これとともに、フランジ部2Aは、孔部4におけるマニホールド16側の端部に形成された段差部23に嵌合している。また、ケーシング2におけるゲート6側の端部の外周面には固定リング7が嵌合されて固定されており、この固定リング7が孔部4内に形成された円柱状の嵌合面24に嵌合している。これにより、ケーシング2のゲート6側の部分が固定側型板3に支持されている。以上のように、バルブ本体1は、その両端部において固定側型板3に接触しているが他の部分においては、バルブ本体1の外面と孔部4の内面との間に断熱用の隙間25,26が形成されている。この隙間25,26は、固定リング7により遮断されており、この固定リング7よりもゲート6側の隙間25は、ゲート6と連通し成形材料である樹脂が流入する樹脂断熱層となり、反対側の隙間26は、空気断熱層となる。
また、ケーシング2の内部は、マニホールド16内のランナー17をゲート6に連通させる材料通路8になっている。この材料通路8は、型開閉方向を軸方向Zとするほぼ円柱形状になっているが、ランナー17側の端部は屈曲した屈曲部31になっている。この屈曲部31は、ケーシング2に入子32を埋め込むことにより形成されている。また、材料通路8におけるゲート6側の先端部内周面には、型開閉方向に延びる3枚以上の支持羽根33が形成されている。尚、ケーシング2には、ヒーター9の内側に沿わせて図示しない温度センサーが設けられており、この温度センサーは、ヒーター9におけるゲート6側の先端部近傍に位置している。
そして、ケーシング2には、固定側取り付け板に設けられた図示していない油圧シリンダー装置などの駆動装置の駆動によりバルブピン5が型開閉方向に移動する。このバルブピン5は、ゲート6側の先端部に形成されたゲート閉塞部37がゲート6に挿脱自在に嵌合してこのゲート6を閉じるものである。また、バルブピン5は、型開閉方向を軸方向Zとしており、ケーシング2の支持羽根33の内側縁に外周面が常時摺動自在に接触している。これにより、バルブピン5のゲート6側の先端部が支持されている。さらに、バルブピン5は、バルブ本体1におけるマニホールド16側の端部では、入子32内に固定されたガイドブッシュ38により支持されている。すなわち、このガイドブッシュ38内をバルブピン5が摺動自在に貫通している。尚、バルブピン5を固定側取り付け板に設けられた駆動装置に接続する。
さらに、ケーシング2の先端、すなわち固定リング7に嵌合する部位よりゲート6側においては先細形状になってノズル40が形成されており、その中心(軸線Z)にノズル孔41がゲート6に対向して貫通していると共に、ノズル孔41はゲート閉塞部37が挿脱自在に嵌合可能に設けられている。このノズル40は、ケーシング2の主体部を形成するケーシング本体42の先細な先端部42Aに、伝熱体43を介して別体のノズル構成分割片44を重ね合せて一体的に接合したものである。尚、伝熱体43は軸線Zを中心に左右一対に設けられている。そして、ケーシング本体42においては、外周面2Bにヒーター9を設け、材料通路8を形成すると共に、バルブピン5を中心に設けている。そしてノズル構成分割片44はケーシング本体42と強度及び熱伝導率において同一材質或いは同類の材質、例えば鋼によって形成されており、伝熱体43はケーシング本体42又はノズル構成分割片44より高い熱伝導率を有する材質によって形成されるものであり、例えば銅或いは銅合金、ニッケル或いはニッケル合金、さらにはケーシング本体42、ノズル構成分割片44と同一材質或いは同類の材質の材料片の表面に銅或いは銅合金、ニッケル或いはニッケル合金等の図示しない鍍金層を形成したようなものでもよく、この伝熱体43は、ケーシング本体42の先細な先端部42Aの曲面状となっている湾曲凸状な接合面42Bとノズル構成分割片44の曲面状となっている湾曲凹状の接合面44A間の一部に形成した隙間45に挿入するように配置されている。尚、伝熱体43は屈曲性を有するように薄板状であってもよい。そして伝熱体43の一側43Aはヒーター9におけるノズル40側に接続している。また一側43Aはヒーター9への接続にかえてヒーター9の熱が一側43Aへ伝わるようにヒーター9に近接して設けてもよい。一方、伝熱体43の他側43Bは、接合面42B,44Aの曲面に沿うような隙間45に挿入してノズル構成分割片44側のノズル孔41に近接するか、或いはノズル孔41に臨むようになっている。そして、接合面42B及び接合面44Aの先端はノズル孔41に向けて形成されており、一方接合面42B及び接合面44Aの基端は先端部42Aの外周面2Bに向けて形成されている。尚、ノズル孔41の一部を先端に形成したノズル構成分割片44の外周面には固定リング7に嵌合する段部44Bが形成されている。
尚、図中51は可動型12の可動側型板であり、この可動側型板51は、固定側型板3とともに製品キャビティ13を形成するものである。また固定側型板3や可動側型板46には、製品キャビティ13を冷却するための水などの冷却用流体を通す図示しない流体通路が形成されている。
次にバルブ装置1におけるケーシング本体42及びノズル構成分割片44の接合方法を説明する。尚、伝熱体43は隙間45に密に挿入してケーシング本体42、ノズル構成分割片44に固定している。まずケーシング本体42及びノズル構成分割片44のそれぞれの接合面42B,44A同士を合わせ、公知の位置決め手段等を用いて上下にそれぞれ重ね合わせ、このケーシング本体42、ノズル構成分割片44を上下に重ね合わせた積層体60を、通電接合装置に装着して、接合面を接合する。
図7には本例の通電接合装置の全体構成を示してある。この図に示すように、本例の通電接合装置Tは、通電接合機70と熱処理機80を備えている。通電接合機70は、基台72の上に絶縁部材を介して公知の方法で基台72と電気的に絶縁して固定された下側通電電極73と、基台72の上方に配置され当該基台72に公知の方法で支持された流体圧シリンダ74と、流体圧シリンダ74のピストンロッド75の先端に絶縁部材を介して公知の方法でピストンロッド75と電気的に絶縁して固定された上側通電電極76とを備えている。
流体圧シリンダ74は被接合材を押圧する加圧装置として機能する。加圧装置としては流体圧シリンダの代わりに電動モータ、ねじ機構などを用いて上側通電電極76を昇降させるようにしてもよい。上側および下側の通電電極73,76は、電源装置77に電気的に接続されており、電源装置77は、直流のパルス電流を供給できるようになっている。本例の電源装置77の供給電力は、電圧が100V以下で、電流が2000から5000Aの範囲内の大電流電力である。尚、本例では上側通電電極76を移動可能としてあるが、逆に下側通電電極73を移動可能とすることもでき、また、双方を移動可能にすることも可能である。
次に、熱処理機80は公知の構造の真空熱処理炉を備えた構成となっている。尚、通電接合機70と熱処理機80を一体化した装置構成とすることもでき、また、これらを移動可能な構造とすることもできる。勿論、これらを別個に配置してもよい。
次に、この構造の通電接合装置Tを用いて、積層体60を構成しているケーシング本体42、ノズル構成分割片44を相互に接合する手順を説明する。
予め、2分割されたノズル孔41を研磨等仕上げておき、また接合面42B及び接合面44A等も研磨しておく。
まず、通電電極73,76の間に積層体60を挟み、流体圧シリンダ74を駆動して、ピストンロッド75により上側通電電極76を降下させる。この結果、積層体60は、通電電極73,76の間に挟まれて、所定の押圧力で押し付けられた状態になる。接合面42B,44Aとの間に所定の押圧力が作用した状態になる。この押圧力は部材の材質によっても異なるが50メガパスカル以下でよい。
この結果、各接合面42B,44Aの間が互いに接合された状態になる。この接合の正確な原理は必ずしも明確ではないが、接合面間での放電プラズマの発生、ジュール熱による熱拡散効果、電場による電解拡散効果などにより接合されるものと考えられる。
ここで、積層体60に所定の値の直流電流のみを流しても、また、直流電流およびパルス電流の双方を同時に流しても、接合面42B,44A間が互いに接合された状態を形成できることが確認された。
このようにして各接合面42B,42Aが接合された状態は、接合強度の点からはまだ完全なものではない。そこで、この接合状態を仮接合状態と呼び、仮接合状態にある積層体60を仮接合体と呼ぶ。
この仮接合体を、熱処理機80の熱処理炉内において不活性雰囲気中で熱処理する。熱処理温度および時間は部材の材質および大きさによって異なるが、熱処理温度は、接合すべき部材の最も低い融点の55%〜85%の温度範囲とすることが望ましい。相互拡散熱処理を行うことにより、仮接合状態の接合面42B,44A間の接合が完全なものになって完全接合体になる。すなわち、接合面42B,44A間の接合強度が部材の材質強度に匹敵する値になったケーシング2が得られる。尚、相互拡散処理を行った後、なましを行う。
本発明で用いる接合方法及び装置で使用する電流は、直流電流、パルス電流、及び直流電流とパルス電流との組み合わせ電流であるが、このうちパルス電流及び直流電流とパルス電流の組み合わせ電流を使用する場合にはパルス電流が必ず流されるのでパルス通電接合方法及び装置と呼ぶこともできる。
また、この接合方法では、次の様な効果を奏する。従来の放電プラズマ焼結法のようにグラファイト製の型を用いる必要がない。溶接補助材を全く使用せずに接合が可能である。接合面の全面を、かつ全面に渡って均一に接合できる。接合面を平面にするだけで容易に接合できる。接合面の平面精度を上げることによって接合強度を高くできる。接合強度を接合される金属部材の材質の強度と同一にできる。接合部の変形を微小にして接合できる。接合部周辺における溶接補助材、蝋の削除のような後加工が不要である。微細部分の接合も簡単に行うことができる。被接合部品を部品として完成してから接合できるので複雑な形状のものを接合により組立可能である。被接合部材の性質を損なうことなく接合することが可能である。異なる材質の金属部材を容易に接合可能である。接合部以外の部分温度を適正に制御して接合可能である。異なる形状の複数の部品を同時に接合可能である。
上述した熱処理を経て得られるケーシング2は、接合面42B,44Aを接合することにより、先細なノズル40の接合面42B,44A間に伝熱体43が組み込まれたものとなる。そして接合面42B,44A間の接合強度も、その母材強度程度の強さにできる。
尚、上述のように接合面42B,44Aは予め平滑面に加工し、好ましくは鏡面に加工する。接合面42B,44Aは、粗面(表面荒さがJIS規格で▽印程度)でもよいが、鏡面に加工する方が部材の接合強度が高くかつ、接合による変形を小さくすることができるので好ましく、接合面42B,44Aにおける鏡面についての数値的範囲は必ずしも明確でないが、ここではRa0.3以下の数値の平滑度(数値が小さいなれば平滑度は高くなる)を有する表面加工状態を言う。
次に、前記構成について、その作用を説明する。まず固定型11と可動型12とを型閉して、これら固定型11および可動型12間に製品キャビティ13を形成した後、図1の鎖線で示すように、バルブピン5を可動型12から離れる方向へ移動させてゲート6を開放する。そして、射出成形機から固定型11内に熱可塑性の成形材料である溶融した熱可塑性樹脂を射出する。この樹脂は、マニホールド16のランナー17などを通り、さらにバルブ本体1内の材料通路8、バルブピン5が嵌合している支持羽根33間を通ってゲート6から製品キャビティ13内に流入する。このようにして製品キャビティ13内に樹脂が充填された後、保圧を経て、図1の実線で示すように、バルブピン5が可動型12の方へ移動し、ゲート6に嵌合してこのゲート6を閉じる。製品キャビティ13内の樹脂は流体通路を冷却用流体が通ることにより積極的に冷却される。そして、製品キャビティ13内の樹脂が冷却して固化した後、固定型11と可動型12とを型開して、製品キャビティ13内の樹脂すなわち成形された製品を取り出す。その後、再び型閉して以上の成形サイクルを繰り返すが、全成形サイクルを通じて、マニホールド16のランナー17内の樹脂と同様に、バルブ本体1の材料通路8内の樹脂は、このバルブ本体1の外周部にあるヒーター9の加熱により常時溶融状態に保たれる。
そして、ヒーター9はケーシング本体42を直接加熱して、ケーシング本体42内の樹脂を溶融状態に保つ他に、ヒーター9の熱の一部は伝熱体43を介してその一側43Aよりノズル孔41側に位置する他側43Bへ効率的に伝熱し、ノズル孔41回りを加熱して該箇所における樹脂を溶融状態に保ち、その流動性を確保することができる。
以上のように、前記実施例ではケーシング2はノズル構成分割片44をケーシング本体42と一体的に接合して形成し、前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42の間に該ノズル構成分割片44又は前記ケーシング本体42より高い熱伝導率を有する伝熱体43を設けると共に該伝熱体43の一側43Aを前記ヒーター9に接続又は近接したことにより、ヒーター9の熱をノズル40側に伝えてノズル40側の樹脂の溶融状態を保ち、その流動性を確保することができる。さらに前記ノズル構成分割片44とケーシング本体42の接合面44A,42Bを所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42の接合面44A,42Bを仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42の間に前記伝熱体43を設けたことにより、溶接補助材をまったく使用せずに接合面42B,44Aを接合でき、しかも、接合面42B,44Aの全面を均一に接合することができる。このように溶接補助材を使用しないから、ノズル孔41等に溶接補助材が出ることがなく、バルブピン5を良好に組み込むことができる。さらに、曲面状の接合面42B,44Aの間に伝熱体43を設けることで伝熱体43を自在に配置することができる。
また、前記ケーシング2はノズル構成分割片44とケーシング本体42により形成されると共に、前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42の間に伝熱体42を介在した後、前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42の接合面44A,42Bを所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42の接合面44A,42Bを仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42の間に前記伝熱体42を設けたことにより、溶接補助材をまったく使用せずに接合でき、前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42を強固に接合でき、しかも、接合面44A,42Bの全面を均一に接合することができる。そして、溶接補助材を使用しないから、ノズル孔41等に溶接補助材が出ることがなく、バルブピン5を良好に組み込むことができる。
また、このように前記実施例では、前記圧力を50メガパスカル以下とするから、加圧のための装置の大型化を招くことがない。
また、このように前記実施例では、前記熱処理を不活性雰囲気中で行うから、接合箇所の品質が安定する。
また、このように前記実施例では、前記熱処理の温度を接合すべき部材の融点の55%〜85%の温度範囲とするから、熱処理上から好ましく、良好な接合状態が得られる。
実施例2を図8、図9を参照して説明する。尚、実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
実施例1ではノズル構成分割片44とケーシング本体42の接合面44A,42Bを所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42の接合面44A,42Bを仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体42の間に前記伝熱体43を設けたものを示したが、実施例2は、ノズル構成分割片44と伝熱体43とケーシング本体42のそれぞれの接合面、すなわちノズル構成分割片44の接合面44Aと伝熱体43の外側の接合面43C、伝熱体43の内側の接合面43Dと接合面42Bを所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片44と前記伝熱体43と前記ケーシング本体42に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片44と前記伝熱体42と前記ケーシング本体41のそれぞれの接合面44A,43C,43D,42Bを仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片44と前記伝熱体43と前記ケーシング本体41を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片44と前記ケーシング本体41の間に前記伝熱体43を設けたものである。
したがって、前記実施例2においても実施例1と同様に、ヒーター9の熱をノズル40側に伝えてノズル40側の樹脂の溶融状態を保ち、その流動性を確保することができる。さらに、溶接補助材をまったく使用せずに接合面42B,44Aを接合でき、しかも、接合面44A,43C,43D,42Bの全面を均一に接合することができる。このように溶接補助材を使用しないから、ノズル孔41等に溶接補助材が出ることがなく、バルブピン5を良好に組み込むことができる。
以上のように本発明にかかる、種々のバルブ装置の用途にも適用できる。
2 ケーシング
2B 外周面
4 孔部
5 バルブピン
6 ゲート
8 材料通路
9 ヒーター
11 固定型(型体)
12 可動型(型体)
13 製品キャビティ
40 ノズル
41 ノズル孔
42 ケーシング本体
42B 接合面
43 伝熱体
43A 一側
44 ノズル構成分割片
44A 接合面
2B 外周面
4 孔部
5 バルブピン
6 ゲート
8 材料通路
9 ヒーター
11 固定型(型体)
12 可動型(型体)
13 製品キャビティ
40 ノズル
41 ノズル孔
42 ケーシング本体
42B 接合面
43 伝熱体
43A 一側
44 ノズル構成分割片
44A 接合面
Claims (7)
- 一対の型体間に製品キャビティが形成され、この製品キャビティ内にゲートを介して樹脂を供給する射出成形金型に用いられ、前記型体に形成された孔部内に組み込まれると共に材料通路の先端に前記ゲートに対向して連通するノズル孔を備えたノズルを設けたケーシングと、該ケーシングに進退自在に設けられ前記ゲートを開閉するバルブピンと、前記ケーシングの外周部にヒーターを設けたバルブ装置において、前記ケーシングはノズル構成分割片をケーシング本体と一体的に接合して形成し、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に該ノズル構成分割片又は前記ケーシング本体より高い熱伝導率を有する伝熱体を設けると共に該伝熱体の一側を前記ヒーターに接続又は近接し、かつ前記ノズル構成分割片とケーシング本体の接合面を所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の接合面を仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記伝熱体を設けたことを特徴とするバルブ装置。
- 一対の型体間に製品キャビティが形成され、この製品キャビティ内にゲートを介して樹脂を供給する射出成形金型に用いられ、前記型体に形成された孔部内に組み込まれると共に材料通路の先端に前記ゲートに対向して連通するノズル孔を備えたノズルを設けたケーシングと、該ケーシングに進退自在に設けられ前記ゲートを開閉するバルブピンと、前記ケーシングの外周部に設けられるヒーターを設けたバルブ装置において、前記ケーシングはノズル構成分割片をケーシング本体と一体的に接合して形成し、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に該ノズル構成分割片又は前記ケーシング本体より高い熱伝導率を有する伝熱体を設けると共に該伝熱体の一側を前記ヒーターに接続又は近接し、かつ前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体のそれぞれの接合面を所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体のそれぞれの接合面を仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記伝熱体を設けたことを特徴とするバルブ装置。
- 一対の型体間に製品キャビティが形成され、この製品キャビティ内にゲートを介して樹脂を供給する射出成形金型に用いられ、前記型体に形成された孔部内に組み込まれると共に材料通路の先端にゲートに対向して連通するノズル孔を備えたノズルを設けたケーシングと、該ケーシングに進退自在に設けられ前記ゲートを開閉するバルブピンと、前記ケーシングの外周部にヒーターを設けたバルブ装置の製造方法において、前記ケーシングはノズル構成分割片とケーシング本体により形成されると共に、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記ノズル構成分割片又は前記ケーシング本体より高い熱伝導率を有する伝熱体を介在した後、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の接合面を所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の接合面を仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記伝熱体を設けたことを特徴とするバルブ装置の製造方法。
- 一対の型体間に製品キャビティが形成され、この製品キャビティ内にゲートを介して樹脂を供給する射出成形金型に用いられ、前記型体に形成された孔部内に組み込まれると共に材料通路の先端にゲートに対向して連通するノズル孔を備えたノズルを設けたケーシングと、該ケーシングに進退自在に設けられ前記ゲートを開閉するバルブピンと、前記ケーシングの外周部にヒーターを設けたバルブ装置の製造方法において、前記ケーシングはノズル構成分割片とケーシング本体により形成されると共に、前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記ノズル構成分割片又は前記ケーシング本体より高い熱伝導率を有する伝熱体を介在した後、前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体のそれぞれの接合面を所定の圧力で押し付け、この押し付けた状態を保持しながら、前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体に、直流電流及び/又はパルス電流を流して、前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体のそれぞれの接合面を仮接合し、仮接合された状態の前記ノズル構成分割片と前記伝熱体と前記ケーシング本体を所定の雰囲気温度で熱処理して前記ノズル構成分割片と前記ケーシング本体の間に前記伝熱体を設けたことを特徴とするバルブ装置の製造方法。
- 前記圧力を50メガパスカル以下とすることを特徴とする請求項3又は4に記載のバルブ装置の製造方法。
- 前記熱処理を不活性雰囲気中で行うことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のバルブ装置の製造方法。
- 前記熱処理の温度を接合すべき部材の融点の55%〜85%の温度範囲とすることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載のバルブ装置の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004156799A JP2005335194A (ja) | 2004-05-26 | 2004-05-26 | バルブ装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7918663B2 (en) | 2009-03-05 | 2011-04-05 | Mold-Masters (2007) Limited | Injection molding nozzle wedge seal |
US7972132B2 (en) | 2008-10-10 | 2011-07-05 | Mold-Masters (2007) Ltd | Injection molding valve gated hot runner nozzle |
EP2861401B1 (en) * | 2012-06-15 | 2019-04-17 | Husky Injection Molding Systems Ltd. | A multi-property injection molding nozzle |
-
2004
- 2004-05-26 JP JP2004156799A patent/JP2005335194A/ja not_active Withdrawn
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US7918663B2 (en) | 2009-03-05 | 2011-04-05 | Mold-Masters (2007) Limited | Injection molding nozzle wedge seal |
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