JP7242286B2 - ホットランナーノズル、射出成形金型、樹脂成形品の製造方法、ホットランナーノズルの製造方法 - Google Patents

ホットランナーノズル、射出成形金型、樹脂成形品の製造方法、ホットランナーノズルの製造方法 Download PDF

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本発明は、プラスチック等を射出成形するための金型に係り、特にホットランナーノズルと、それを備えた射出成形金型に関する。
プラスチック等の熱可塑性樹脂を射出成形する成形金型として、コールドランナー金型とホットランナー金型が知られている。コールドランナー金型は、構造が単純だという利点はあるが、ランナー部で固化する樹脂が廃材となるため、経済性向上及び環境負荷低減の観点から、樹脂廃材が少ないホットランナー金型を用いることが望まれる。ランナー部がすべて加熱されているホットランナー金型を使用すれば、樹脂廃材をほとんど発生させることなく樹脂成形品を得ることができる。
ホットランナー金型は、溶融樹脂を金型に射出するためのホットランナーノズルを備えているが、ノズルの先端部は樹脂をキャビティに封止するために、低温の金型と当接して嵌合する。このため、当接部を介してホットランナーノズルの熱が金型に奪われ、ノズルの先端部の温度が低下してしまう場合がある。
ノズル先端部の温度が低下すると、先端部付近に固化した樹脂が滞留して次ショットの射出を阻害するため、ショット毎の成形安定性が低下してしまう。特に、正常に射出できる粘度の温度範囲が狭いポリブチレンテレフタレート等の樹脂を射出する場合には、ノズル先端部において固化が発生する可能性が高い。
ノズル先端部において樹脂が固化するのを抑制するため、ノズルを更に加熱して温度を高く保持することも考えられるが、先端部以外の温度が過度に上昇してしまい、樹脂の分解や劣化を生じさせる原因になる。
そこで、ホットランナーノズルの各部位の温度を適切に制御するための方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、ホットランナーノズルの先端部の内層と外層を其々高熱伝導材と低熱伝導材で形成し、低熱伝導材(外層)の外側のヒーターをノズル先端の近傍にまで設けた構造が提案されている。
また、特許文献2には、高熱伝導材料で形成した高熱伝導チップをノズル先端部に嵌め合わせて一体化し、高熱伝導チップをヒーターで直接加熱するホットランナーノズルが提案されている。
特開平11-221840号公報 特開平9-123222号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、円錐台状の外形を有するノズル先端部の近傍にまでコイルヒーターを設けようとしても、ホットランナー金型のゲート付近で利用可能な空間は限られており、先端部近傍への設置は現実的には困難である。特に、多数個取りの射出成形金型や、複雑なキャビティ形状の射出成形金型に用いるホットランナーノズルの場合には、ノズル径を小さくしなければならないため、ヒーターの設置位置が制限される。さらに、ヒーターと高熱伝導材の間には低熱伝導材が介在する構造であるため、ノズル先端部へのヒーター加熱のレスポンスは必ずしも十分ではなかった。
この点で、特許文献2に記載のように、先端部に高熱伝導チップを嵌め込んだノズルの場合には、ノズル先端部への伝熱が促進され、ヒーター加熱のレスポンスを向上することが可能となる。しかしながら、ノズル先端部のみに局所的に高熱伝導材料を配置したため、根元から先端に亘るノズル全域で見た場合には、温度分布に不均一が発生しやすい。また、一般に、高熱伝導チップの材料はノズル本体の材料と比較して柔らかい場合が多いので、バルブピンと摺動することにより高熱伝導チップの内径が磨耗しやすく、耐久性が十分ではない場合がある。また、高熱伝導チップとノズル本体は温度膨張係数が異なるため、特許文献2に記載されているような溶接、銀ろう付け、ねじ締結等の固定方法では、十分な固定強度を確保できず、接合の状態が変化したりノズルの個体差が発生する原因となり得る。
そこで、ノズル先端部の温度が低下して樹脂が固化することと、ノズル全域の温度ばらつきにより樹脂が劣化することの両方が抑制され、小径のノズルも実現可能で耐久性が高いホットランナーノズルが求められていた。
本発明の一つの態様は、溶融樹脂の流路が形成された第1熱伝導材と、前記第1熱伝導材よりも熱伝導率が大きい第2熱伝導材と、前記第2熱伝導材を介して前記第1熱伝導材へ熱を供給するヒーターと、溶融樹脂の流路方向に沿って進退するように前記流路に配置されたバルブピンと、を有し、前記バルブピンが前記流路の射出口に対して後退限度位置まで後退した状態で、前記流路方向に直交する直交方向における前記バルブピンと前記ヒーターとの間に、前記第1熱伝導材の第1部分および前記第2熱伝導材の第2部分とが位置し、前記第2部分と前記ヒーターとの間に前記第1熱伝導材が配されておらず、前記直交方向において、前記第2部分と前記ヒーターとの間の距離は、前記第2部分の厚さよりも小さく、前記第2熱伝導材は、前記流路方向において、前記状態における前記バルブピンよりも、前記射出口の近くまで設けられている、ことを特徴とするホットランナーノズルである。
本発明によれば、ノズル先端部の温度が低下して樹脂が固化することと、ノズル全域の温度ばらつきにより樹脂が劣化することの両方が抑制され、小径のノズルも実現可能で耐久性が高いホットランナーノズルを提供することができる。
実施形態のホットランナー金型の一部断面図。 実施形態1のホットランナーノズルの断面図。 (a)~(f):実施形態のホットランナーノズルの製造工程を示す図。 (a)実施形態のホットランナーノズルの断面図。(b)実施形態のホットランナーノズルの一部を拡大した断面図。 実施形態2のホットランナーノズルの断面図。 温度測定点の位置を示す断面図。
[実施形態1]
以下、図面を参照して、本発明を実施した実施形態1のホットランナー金型について説明する。
(固定側金型)
図1に、実施形態1のホットランナー金型の一部断面図を示す。実施形態1は2個取りの射出成形金型であるが、図1はその半分にあたる1個取り分の固定側金型部分の断面を示している。尚、図1は模式図であり、金型部品を締結するボルト、ボルト穴、ヒーターを制御する熱電対等については、図示を省略している。
1は固定側取り付け板、2はマニホールド格納板、3は固定側型板、4は固定側キャビティ形成板である。5は固定側キャビティ、21がパーティングラインである。18はスプルー、24はマニホールド、6はホットランナーノズルである。これらの部材にかかる樹脂流路は、成形中は樹脂溶融温度以上になるよう加温されている。20はスプルー加温用ヒーター、10はマニホールド加温用ヒーター、28はホットランナーノズル加温用のヒーターであり、各箇所を加熱する加熱手段として機能する。9は金型温調用の水管で、例えば、水温30℃の水を6L/分の流量で通水する。
ホットランナーノズル6と、ノズル支持部材8と、マニホールド24と、マニホールド中央支持部材19と、スリーブ13と、マニホールド支持部材14は、1、2、3、4の各板で挟み込まれている。そして、熱膨張量を考慮した上で各板をボルトで締め付けることによって、溶融樹脂が漏れない程度に各部材は密着している。すなわち、ホットランナーノズル6は、ボルト等によってマニホールド24に直接締結されているわけではない。
7はゲートバルブピンであり、エアーシリンダー38によって進退する。エアーシリンダー38は、ゲートバルブピンの後端を支持するゲートバルブピン支持部品15、22、及び23と、ゲートバルブピン7の後退限度位置を規定するように支持する支持部品17と、Oリング16とから構成されている。エアー給排気穴11、12に不図示のエアーポンプを接続し、成形工程と連動させて給排気することによって、エアーシリンダー38を作動させ、ゲートバルブピン7を進退させる。本実施形態では、金型サイズは50トン成形機に乗せられるサイズとし、固定側取り付け板1からゲートまでの距離L1=120mmとしたが、この例に限られるものではない。
(ホットランナーノズル)
図2に、実施形態1のホットランナーノズルの断面図を示す。尚、以後の説明では、図中の矢印Axの方向を、溶融樹脂の流路方向、あるいはホットランナーノズルの軸方向などと呼ぶ場合がある。図示のように、軸方向に沿って便宜的にホットランナーノズルをA、B、Cの3つの部位に分けるとすれば、Aはノズルの締め付け力を受ける基部、Bは円筒状の外径を有するノズル中央部、Cは円錐台状の外形を有するノズル先端部である。本実施形態では、ホットランナーノズルの全長(A+B+Cの長さ)を47mmとし、最大径(D)を21.4mmとした。
筒状部材26の内面により規定される樹脂流路33は、溶融樹脂の流路である。筒状部材26は、後述する外層39に比べて熱伝導率が小さな低熱伝導材料から成り、基部A、ノズル中央部B、ノズル先端部Cの3つの部位にまたがり延在する。ノズル先端部Cにおいては、筒状部材26の内壁はゲートバルブピン7と摺動するので、筒状部材26には耐磨耗性が高い材料を用いる。具体的には、本実施形態では、筒状部材26を、低熱伝導でかつ耐磨耗性が高いステンレスで形成し、ノズル内の樹脂流路33の全域に耐食性と耐摩耗性を持たせた。
筒状部材26の外面には、ノズルの軸方向に沿って、ノズル先端部Cからノズル全長の50%超の長さにわたり、外層39が設けられている。すなわち、外層はホットランナーノズルの軸方向に沿って、射出口の周囲側面を含む筒状部材の側面の過半領域に形成されている。外層39は、筒状部材26の材料よりも熱伝導率が大きな高熱伝導材料から成る。本実施形態では、外層39は、ステンレスよりも高熱伝導なニッケルで形成した。外層39の形成方法については後述する。
筒状部材26の材料は外層39の材料よりも耐食性と耐磨耗性が高いものを用い、外層の材料は50W/m・K以上の熱伝導率を有するものを選ぶのが好ましい。例えば、筒状部材26の材料の主成分をステンレスとし、外層39の材料の主成分をニッケル、銅、銅合金のいずれかにするのがよい。実施形態1においては、筒状部材26に用いたステンレスの熱伝導率は27.2W/m・Kであり、外層39に用いたニッケルの熱伝導率は80W/m・Kである。
28はヒーターであり、具体的には断面が角型のコイルヒーターである。ヒーター28にはヒーターカバー27が付帯して設けられており、ヒーターカバー27はヒーター28を外層39に押し付けている。
ホットランナーノズル先端35は、接触点31で金型と接触するが、耐熱性の高いスーパーエンプラ樹脂で作ったリング部材29を挿入することによって、断熱性が高い構造とし、この部分におけるノズルから金型への伝熱を抑制している。
ノズル支持部材8は、ノズルを支持するための部材で、筒状部材26とは基部Aとノズル中央部Bの境界位置で接触し、金型(固定側キャビティ形成板4)とは接触点34で接触している。金型自体が直接ノズルを支持する場合と比べ、ノズル支持部材8のノズル軸方向長さ分だけ伝熱を経由させる構造にできるため、ノズル支持部材8に低熱伝導の材料を用いれば、ノズルから金型への伝熱量を抑制することができる。
次に、筒状部材あるいは外層の厚みについて説明するが、筒状部材あるいは外層についての厚みとは、ノズルの軸方向(溶融樹脂の流路方向)であるAxと直交する方向に測った時の厚さを指すものとする。
筒状部材26(ステンレス)の厚みは、ノズル中央部Bとノズル先端部Cの外層が形成された領域内において、L4が0.5mm以上で1.0mm以下となるようにした。外層が形成された部分の筒状部材の厚さを1.0mm以下にすることにより、高熱伝導率の外層から伝えられる熱を、効率よく溶融樹脂に伝えることができる。また、厚さを0.5mm以上とすることにより、十分な耐食性と耐摩耗性を確保することができる。
外層39(ニッケル)の厚みは、ノズル中央部Bにおいて、L2=1.4mmとした。また、ノズル軸方向で見てヒーター28よりもノズル先端側に、外層39(ニッケル)の厚みが最大となる厚肉部を設けた。最大厚みをL3とすると、L3=2.1mmとした。外層39を設けた領域内において、低熱伝導材よりなる筒状部材26の厚みの最大値に対して、高熱伝導材よりなる外層39の厚みの最大値が1.4倍以上で3.5倍以下となるようにする。
ニッケルを盛り付けて形成した外層39のノズル軸方向の長さをL5とすると、L5=34.3mmであり、ノズル(あるいは、低熱伝導材より成る筒状部材26)の全長47mmの過半の長さに渡り高熱伝導材(ニッケル)が配置されている。
そして、高熱伝導材の外層39を設けた領域の過半の範囲において、高熱伝導材の厚さが低熱伝導材の厚さよりも大きくなるようにした。ニッケルの厚みがSUSの厚みよりも大きな領域のノズル軸方向の長さをL6とすると、L6=31.6mmであり、L6>L5-L6、すなわち、L6>L5/2とした。
以上のように、本実施形態では、低熱伝導材よりなる筒状部材26のノズル軸方向の過半の長さ(射出口の周囲側面を含む筒状部材の側面の過半領域)にわたり、それよりも高熱伝導の材料よりなる外層39を設けた。また、外層39を設けた領域の過半において、高熱伝導材の厚さが低熱伝導材の厚さよりも大きくなるようにした。さらに、外層39を設けた領域内において、低熱伝導材よりなる筒状部材26の最大厚みに対して、高熱伝導材よりなる外層39の最大厚みが1.4倍以上で3.5倍以下となるようにした。この構成により、ホットランナーノズルの全域にわたり、高熱伝導材の外層を介してヒーターの熱を筒状部材に供給することができ、筒状部材内の樹脂流路の温度均一性を高めることができる。
また、ホットランナーノズルの軸方向において、ヒーター28よりも射出口に近い側に、高熱伝導材よりなる外層39の厚みが最大となる厚肉部を設けることにより、ノズル先端への熱伝導を促進し、先端部の温度低下を抑制することができる。
(ノズル各部の温度均一性)
図6を参照して、本実施形態のホットランナー金型におけるノズル各部の温度均一性について具体的に説明する。
ゲート32からノズルの根元に向かって17.3mmのヒーター近傍位置(W点)に、ヒーター制御用の熱電対(不図示)を挿入し、該制御点の温度を約220℃となるように制御した。ノズル内の温度測定点は、ゲート32から固定側に向かって4.4mm(X点)、25.7mm(Y点)、39.2mm(Z点)の3点とした。
温度測定の結果は、W点は220℃、X点は214℃、Y点は219℃、Z点は210℃となった。ノズル内の各部の最大温度差は9℃であり、温度均一性に優れていることが確認できた。
ランナーノズルの外径が21.4mmと小型のため、先端部にまでヒーターを設置することができないにもかかわらず、ノズル先端部の温度低下は抑制され、先端部で溶融樹脂が固化することはない。また、ノズルの全域にわたり温度ばらつきが小さいため、局所的な過熱により樹脂が劣化することもない。また、ゲートバルブピンと摺動する筒状部材は、耐磨耗性が高いステンレス製なので、ノズルの耐久性が高い。
また、後述するレーザークラッディングにより形成した外層は、筒状部材との接合強度が高いため、連続成形を長時間実施して昇温と冷却、樹脂流路における樹脂の加圧と除圧を繰り返しても、筒状部材のステンレスと外層のニッケルに剥離はみられない。
このため、本実施形態によれば、ランナーノズルの外径が25mm以下で、複雑なキャビティ形状や多数個取りのホットランナー金型であっても、長期にわたり連続して射出成形することができ、樹脂成形品の量産性を向上することが可能である。
(ホットランナーノズルの形成方法)
図3(a)~図3(f)を参照して、本実施形態におけるホットランナーノズルの形成方法について説明する。本実施形態では、レーザークラッディングにより筒状部材の外面に外層を形成する。
第一工程として、図3(a)に示すように、筒状部材を形成するための母材である中実形状のステンレス材201を用意し、ロータリーテーブル202上に固定する。
第二工程として、図3(b)に示すように、粉末材料(ニッケル)を供給しながらレーザ光を照射するヘッド203をステンレス材201の外周側面に近接させ、ニッケルの肉盛りを開始する。ヘッド203の動かし方は限定されないが、図3(b)はノズルの軸方向に沿って積層する動きを例示している。ヘッドの送りとロータリーテーブルの回転の組み合わせで、ステンレス材201の所定領域にニッケル204を積層させる。
図3(c)に示すのは、ステンレス材201の外面に所定厚みのニッケル204を積層させた状態である。この段階では、ニッケル204は、最終的に形成する外層39よりも厚く積層され、ニッケル層の表面は粗面である。
第三工程として、図3(d)に示すように、加工刃物205を用いて、旋削にてニッケル204を加工して外形を整形し、所望の寸法精度に仕上げる。図3(e)に示すのは、旋削後の外形形状である。
第四工程として、ステンレス材201の芯部をドリル等で加工して所定の内面形状の樹脂流路を形成し、加工完了となる。図3(f)には、内径が一定の樹脂流路を形成した例を示しているが、各種工具を用いた適宜の加工方法により、図2に示した先細りの樹脂流路を形成することもできる。
以上説明した製造方法の他に、予め筒状のステンレス材を準備し、その外周部にニッケルを積層する方法も原理的には有り得るが、薄肉のステンレス筒に厚肉のニッケル外層を形成しようとすると、筒が変形する等の難点があるため現実的ではない。したがって、本実施形態では、中実のステンレス材を準備し、外周部にニッケルを積層してからステンレス材の芯部を削除して樹脂流路を形成する。かかる製造方法を採用することにより、外層が形成された領域内の筒状部材の厚さを、0.5mm以上で1.0mm以下の範囲の薄肉にすることができた。
図4(a)は、レーザークラッディングで製造したホットランナーノズルを、軸方向に沿って切断した際の断面形状を示す断面図である。また、切断面を研磨し、エッチング処理を施して図4(a)のZ部分を顕微鏡観察した拡大断面図を、図4(b)に示す。
レーザークラッディングで製造した特有の結果として、ステンレス部207とニッケル部206の界面209には、数十μmから数百μmの揺らぎ(粗さ)が観察され、微視的には互いに強固に噛み合っていることが判る。これは、レーザークラッディングによって順次材料を部分的に盛り付ける工程を経た形跡である。また、208は積層痕であり、レーザークラッディング加工時にノズルを複数回往復させて材料を盛り付けた痕跡である。縞模様状の積層痕208は、クラッディングを重ねる度に逐次最表面に酸化膜が形成された結果であると推測される。尚、レーザークラッディングではなく拡散接合を用いて異種材料を接合した場合においては、熱と圧力により接合面を一挙に密着させるため、レーザークラッディングで見られる界面209の揺らぎや縞模様は観察されない。
このように、本実施形態では、レーザークラッディングにより、低熱伝導材料の上に強固に接着した高熱伝導材料の外層を形成している。このため、連続成形を長時間実施して昇温と冷却、樹脂流路における樹脂の加圧と除圧を繰り返しても、筒状部材のステンレスと外層のニッケルに剥離は生じにくい。
[実施形態2]
次に、実施形態2のホットランナー金型について説明する。実施形態1と同様の部分については説明を省略し、差異点を中心に説明する。
図5に、実施形態2のホットランナーノズルの断面図を示す。基本的な構成については、実施形態1と同様であるが、本実施形態は最大径(D)を、D=25mmとし、相対的に外径が大きなホットランナーノズルである。径拡大に伴い、実施形態1よりも外層のニッケルの厚みが厚くなっている。
筒状部材26(ステンレス)の厚みは、ノズル中央部Bとノズル先端部Cの外層が形成された領域内において、L4が0.5mm以上で1.0mm以下となるようにした。
外層39(ニッケル)の厚みは、ノズル中央部Bにおいて、L2=3.5mmとした。本実施形態では、外層39の最大肉厚を3.5mmとし、ヒーター28よりもノズル先端側まで厚さ3.5mmの部分を延ばし、L3=3.5mmの領域を設けた。外層39を設けた領域内において、低熱伝導材よりなる筒状部材26の厚みの最大値に対して、高熱伝導材よりなる外層39の厚みの最大値が1.4倍以上で3.5倍以下となるようにする。
本実施形態は、実施形態1よりもノズル径Dが大きいため、ノズル中央部Bの高熱伝導材の厚みを増すことができ、L2に対するL3の比が実施形態1よりも相対的に小さいとしても、ノズル全体を均等に加熱する効果を得ることができる。
ニッケルを盛り付けて形成した外層39のノズル軸方向の長さをL5とすると、L5=36.4mmであり、ノズル(あるいは、低熱伝導材より成る筒状部材26)の全長47mmの過半の長さに渡り、高熱伝導材(ニッケル)が配置されている。
そして、高熱伝導材の外層39を設けた領域の過半において、高熱伝導材の厚さが低熱伝導材の厚さよりも大きくなるようにした。ニッケルの厚みがSUSの厚みよりも大きくなるようにした領域のノズル軸方向の長さをL6とすると、L6=33.9mmであり、L6>L5-L6、すなわち、L6>L5/2とした。
実施形態1と同様の測定法で図6に示した各点の温度を測定したところ、W点は220℃、X点は214℃、Y点は218℃、Z点は210℃の温度分布となった。ノズル内の各部の最大温度差は8℃であり、温度均一性に優れていることが確認できた。また、連続成形による昇温と冷却、樹脂流路における樹脂の加圧と除圧を繰り返しても、ノズル内層のステンレスとノズル外層のニッケルに剥離はみられなかった。
本実施形態も、低熱伝導材よりなる筒状部材26のノズル軸方向の過半の長さ(射出口の周囲側面を含む筒状部材の側面の過半領域)にわたり、それよりも高熱伝導の材料よりなる外層39を設けた。また、外層39を設けた領域の過半において、高熱伝導材の厚さが低熱伝導材の厚さよりも大きくなるようにした。さらに、外層39を設けた領域内において、低熱伝導材よりなる筒状部材26の最大厚みに対して、高熱伝導材よりなる外層39の最大厚みが1.4倍以上で3.5倍以下となるようにした。この構成により、ホットランナーノズルの全域にわたり、高熱伝導材の外層を介してヒーターの熱を筒状部材に供給することができ、筒状部材内の樹脂流路の温度均一性を高めることができる。
また、高熱伝導材よりなる外層39の厚みが最大となる厚肉部をヒーター28よりもノズル先端側に延ばすことにより、ノズル先端への熱伝導を促進し、先端部の温度低下を抑制することができる。
また、本実施形態も、レーザークラッディングにより、低熱伝導材料の上に強固に接着した高熱伝導材料の外層を形成している。このため、連続成形を長時間実施して昇温と冷却、樹脂流路における樹脂の加圧と除圧を繰り返しても、筒状部材のステンレスと外層のニッケルに剥離は生じにくい。
このため、本実施形態によれば、ランナーノズルの外径が25mm以下で、複雑なキャビティ形状や多数個取りのホットランナー金型であっても、長期にわたり連続して射出成形することができ、樹脂成形品の量産性を向上することが可能である。
[比較例1]
比較例1として、実施形態1のホットランナーノズルの筒状部材と外層を合わせた部分と等しい形状のホットランナーノズルをステンレス単体で製造し、実施形態1と同様の測定方法で温度分布を測定した。
温度測定の結果、W点は220℃、X点は208℃、Y点は219℃、Z点は207℃であり、ノズル内の最大温度差は12℃であり、実施形態よりも温度ばらつきが大きく、先端部の温度低下が大きかった。
実施形態1と比較例1の温度測定結果を表1に示す。
Figure 0007242286000001
[比較例2]
比較例2として、実施形態2のホットランナーノズルの筒状部材と外層を合わせた部分と等しい形状のホットランナーノズルをステンレス単体で製造し、実施形態2と同様の測定方法で温度分布を測定した。
温度測定の結果、W点は220℃、X点は208℃、Y点は217℃、Z点は206℃であり、ノズル内の最大温度差は11℃であり、実施形態よりも温度ばらつきが大きく、先端部の温度低下が大きかった。
実施形態2と比較例2の温度測定結果を表2に示す。
Figure 0007242286000002
[他の実施形態]
本発明の実施は、上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
例えば、実施形態では筒状部材の材料をステンレス、外層の材料をニッケルとしたが、材料はこの組み合わせに限られるわけではない。要は、筒状部材に比べて外層の熱伝導率が大きければよい。
また、金型は2個取りに限らず、より多数個取りの金型でもよい。
1・・・固定側取り付け板/2・・・マニホールド格納板/3・・・固定側型板/4・・・固定側キャビティ形成板/5・・・固定側キャビティ/6・・・ホットランナーノズル/7・・・ゲートバルブピン/8・・・ノズル支持部材/9・・・水管/10・・・マニホールド加温用ヒーター/11、12・・・エアー給排気穴/13・・・スリーブ/14・・・マニホールド支持部材/15・・・ゲートバルブピン支持部品/16・・・Oリング/17・・・支持部品/18・・・スプルー/19・・・マニホールド中央支持部材/20・・・スプルー加温用ヒーター/21・・・パーティングライン/22・・・ゲートバルブピン支持部品/23・・・ゲートバルブピン支持部品/24・・・マニホールド/26・・・筒状部材/27・・・ヒーターカバー/28・・・ヒーター/29・・・リング部材/31・・・接触点/32・・・ゲート/33・・・樹脂流路/34・・・接触点/35・・・ホットランナーノズル先端/38・・・エアーシリンダー/39・・・外層/201・・・ステンレス材/202・・・ロータリーテーブル/203・・・ヘッド/204・・・ニッケル/205・・・加工刃物/206・・・ニッケル部/207・・・ステンレス部/208・・・積層痕/209・・・界面

Claims (15)

  1. 溶融樹脂の流路が形成された第1熱伝導材と、
    前記第1熱伝導材よりも熱伝導率が大きい第2熱伝導材と、
    前記第2熱伝導材を介して前記第1熱伝導材へ熱を供給するヒーターと、
    溶融樹脂の流路方向に沿って進退するように前記流路に配置されたバルブピンと、を有し、
    前記バルブピンが前記流路の射出口に対して後退限度位置まで後退した状態で、前記流路方向に直交する直交方向における前記バルブピンと前記ヒーターとの間に、前記第1熱伝導材の第1部分および前記第2熱伝導材の第2部分とが位置し、前記第2部分と前記ヒーターとの間に前記第1熱伝導材が配されておらず
    前記直交方向において、前記第2部分と前記ヒーターとの間の距離は、前記第2部分の厚さよりも小さく、
    前記第2熱伝導材は、前記流路方向において、前記状態における前記バルブピンよりも、前記射出口の近くまで設けられている、
    ことを特徴とするホットランナーノズル。
  2. 溶融樹脂の流路が形成された第1熱伝導材と、
    前記第1熱伝導材よりも熱伝導率が大きい第2熱伝導材と、
    前記第2熱伝導材を介して前記第1熱伝導材へ熱を供給するヒーターと、
    溶融樹脂の流路方向に沿って進退するように前記流路に配置されたバルブピンと、を有し、
    前記バルブピンが前記流路の射出口に対して後退限度位置まで後退した状態で、前記流路方向に直交する直交方向における前記バルブピンと前記ヒーターとの間に、前記第1熱伝導材の第1部分および前記第2熱伝導材の第2部分とが位置し、前記第2部分と前記ヒーターとの間に前記第1熱伝導材が配されておらず、
    前記直交方向において、
    前記第1熱伝導材の前記第1部分の厚さよりも前記第2熱伝導材の前記第2部分の厚さが大きい、
    ことを特徴とするホットランナーノズル。
  3. 溶融樹脂の流路が形成された第1熱伝導材と、
    前記第1熱伝導材よりも熱伝導率が大きい第2熱伝導材と、
    前記第2熱伝導材を介して前記第1熱伝導材へ熱を供給するヒーターと、
    溶融樹脂の流路方向に沿って進退するように前記流路に配置されたバルブピンと、を有し、
    前記バルブピンが前記流路の射出口に対して後退限度位置まで後退した状態で、前記流路方向に直交する直交方向における前記バルブピンと前記ヒーターとの間に、前記第1熱伝導材の第1部分および前記第2熱伝導材の第2部分とが位置し、前記第2部分と前記ヒーターとの間に前記第1熱伝導材が配されておらず、
    前記直交方向において、
    前記第2熱伝導材が形成された領域内における前記第1熱伝導材の厚さの最大値に対して、前記第2熱伝導材の厚さの最大値は、1.4倍以上で3.5倍以下である、
    ことを特徴とするホットランナーノズル。
  4. 溶融樹脂の流路が形成された第1熱伝導材と、
    前記第1熱伝導材よりも熱伝導率が大きい第2熱伝導材と、
    前記第2熱伝導材を介して前記第1熱伝導材へ熱を供給するヒーターと、
    溶融樹脂の流路方向に沿って進退するように前記流路に配置されたバルブピンと、を有し、
    前記バルブピンが前記流路の射出口に対して後退限度位置まで後退した状態で、前記流路方向に直交する直交方向における前記バルブピンと前記ヒーターとの間に、前記第1熱伝導材の第1部分および前記第2熱伝導材の第2部分とが位置し、前記第2部分と前記ヒーターとの間に前記第1熱伝導材が配されておらず、
    前記直交方向における前記第2熱伝導材の厚さが最大になる部分は、前記流路方向において前記ヒーターよりも前記射出口に近い側に位置する、
    ことを特徴とするホットランナーノズル。
  5. 前記第2熱伝導材および前記状態における前記バルブピンは、前記流路方向において、前記ヒーターよりも前記射出口の近くまで設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のホットランナーノズル。
  6. 前記第1熱伝導材の前記第1部分の厚さは、0.5mm以上で1.0mm以下である、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のホットランナーノズル。
  7. 前記流路方向における前記第1熱伝導材の長さは34.3mm以上であり、
    前記ホットランナーノズルの外径は25mm以下である、
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のホットランナーノズル。
  8. 前記第1熱伝導材の材料は前記第2熱伝導材の材料よりも耐食性と耐磨耗性が高く、前記第2熱伝導材の材料は50W/m・K以上の熱伝導率を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のホットランナーノズル。
  9. 前記第1熱伝導材の材料の主成分はステンレスで、前記第2熱伝導材の材料の主成分は、ニッケル、銅、銅合金のいずれかである、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のホットランナーノズル。
  10. 前記第1熱伝導材および前記第2熱伝導材は、前記第2熱伝導材が前記流路に直面しないように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のホットランナーノズル。
  11. 前記第2熱伝導材のうちの前記射出口から最も遠い第3部分が、前記流路方向において前記第1熱伝導材に対向し、前記直交方向において前記第3部分と前記状態における前記バルブピンとの間に前記第1熱伝導材が位置する、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のホットランナーノズル。
  12. 前記流路方向における前記第2熱伝導材の長さは、前記流路方向における前記第1熱伝導材の長さの過半、または、47mmの50%超である、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のホットランナーノズル。
  13. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のホットランナーノズルと、金型とを備える、
    ことを特徴とする射出成形金型。
  14. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のホットランナーノズルを用いて、金型に樹脂を射出する、
    ことを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  15. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載のホットランナーノズルを製造する製造方法であって、
    前記第1熱伝導材の母材の側面に、前記第2熱伝導材の材料をレーザークラッディングにより積層する、
    ことを特徴とするホットランナーノズルの製造方法。
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