JP2005335082A5 - - Google Patents
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Description
この発明は、マーカー、サインペン、修正液などの揮発性インキを用いる筆記体を備えた開閉式蓋付きのいわゆるキャップレス筆記具に関する。
しかしながら、これらのものは蓋の開閉操作が円滑でなく、かつその開閉が不確実であって、蓋へのインキ付着などにより密閉不良による筆記体の乾燥のおそれがあった。
この発明の解決しようとする問題点は、蓋の開閉操作が不確実である点および蓋へのインキ付着などによる密閉不良及び筆記体の乾燥である。
この発明は、軸筒内を長手方向に摺動するレフィールと、このレフィールと共に軸筒内を移動する内筒と、この内筒の前部に回動自在に設けられかつ軸筒又は先具に係止される係止突起を備えかつ内筒の前面開口を開閉する蓋とから構成されてなることにより、蓋の確実な開閉操作をノック操作と連動して行えることを主要な特徴とする。
この発明のキャップレス筆記具は、蓋の開閉が内筒に枢着された支軸によって回動自在に設けられこの蓋の係止爪を有した係止突起が、軸筒又は先具の側面に形成された係止部に係止されることにより、蓋の確実な開閉操作をノック操作と連動してワンタッチで行えるという利点がある。
蓋の開閉が蓋の内筒に枢着された支軸によって回動自在に設けられこの蓋の係止爪を有した係止突起が、軸筒又は先具の側面に形成された係止部に係止されることにより、蓋の確実な開閉操作を行える。
図1及び図2は、この発明に係るキャップレス筆記具の一実施例の縦断面図であって、図1は筆記体の収納状態を示し、図2は筆記体が突出された筆記可能状態を示す。図において、キャップレス筆記具は、先具が一体化されたいわゆる一本軸からなる軸筒1から構成されてなり、この軸筒1内には揮発性インキが充填されたレフィール2が長手方向に摺動可能に収納されている。なお、このレフィール2の先端にはインキが送出される筆記体である先端チップ3が取り付けられている。
また、このレフィール2の後端には公知の回転カム4が当接しており、この回転カム4の後部にはノック操作がなされるノックカム5が係合している。なお、軸筒1とこれらのカムとの間にはプラスチックの尾冠6が設けられている。より詳しく述べると、尾冠6は軸筒1の後部内に固設されており、この尾冠6の内周には回転カム4の先端突起4aが係合案内されるカム溝が形成されている。
さらに、この筆記具の軸筒1の前部内周にはストッパとしてのストッパ筒7が固設されている。このストッパ7の前部は縮径部7aに形成されており、さらにその前端は内フランジ7bを有している。そして、この内フランジ7bとレフィール2の段部2aとの間にはリターンスプリング8が設けられており、常時レフィール2を後方に付勢している。一方、ストッパ筒7の縮径部7aの外側には作動スプリング9が巻装されており、その先端は内筒10の外周壁10bの後端に当接して内筒10を常時前方に付勢している。
なお、この内筒10について説明すると、内周壁10aと、この内周壁10aと接続された外周壁10bとからなり、内周壁10aの前面は傾斜開口10cが形成されている。即ち、この傾斜開口10cを形成している内筒10の内周壁10aは係止部1a側に向かって斜めにカットされており、かつ内周壁10aの後端部の内側にはリブ10dを有している。そして、このリブ10dはレフィール2の前部外周に形成された係止突条2bと係止されている。
次に、内筒10の傾斜開口10cを開閉している開閉蓋11について説明する。この蓋11は、その支点が内筒10に枢着された支軸12によって回動自在に設けられている。そして、蓋11の上端部は、蓋11が内筒10の開口10cを閉鎖している状態では軸筒1に形成された係止部1aの後端に係止されている。即ち、この蓋11の折曲げられた係止突起11aは、後方に向けられた係止爪11bを有して軸筒1の係止部1a内にあり、レフィール2がノックされると係止部1aの後端の係止爪11bが解除されて筆記体である先端チップ3が突出するようにされている。
次に、この発明に係るキャップレス筆記具の動作について説明する。
まず、ノックカム5の後端をノック操作してカム機構を作動せしめると、レフィール2が前方に移動する。このレフィール2の前方への移動によって、レフィール2の前方に形成されている係止突条2bによって押さえられていた内筒10が作動スプリング9の反発力によって、レフィール2と共に前方に移動する。すると、蓋11に形成された係止爪11bを有する係止突起11aは、レフィール2の前方移動と共に内筒10も前方に移動することで、軸筒1に形成された係止部1aの前端面と当接し、支軸12を支点として蓋11を跳ね上げて確実に開放することが出来る。そしてこの筆記状態では、内筒10は常に作動スプリング9で前方へ押された状態なので、蓋11は開いている。
まず、ノックカム5の後端をノック操作してカム機構を作動せしめると、レフィール2が前方に移動する。このレフィール2の前方への移動によって、レフィール2の前方に形成されている係止突条2bによって押さえられていた内筒10が作動スプリング9の反発力によって、レフィール2と共に前方に移動する。すると、蓋11に形成された係止爪11bを有する係止突起11aは、レフィール2の前方移動と共に内筒10も前方に移動することで、軸筒1に形成された係止部1aの前端面と当接し、支軸12を支点として蓋11を跳ね上げて確実に開放することが出来る。そしてこの筆記状態では、内筒10は常に作動スプリング9で前方へ押された状態なので、蓋11は開いている。
他方レフィール2の収納時は、レフィール2が後方へ移動することにより、レフィール2の前方に形成されている係止突条2bが内筒10に形成されているリブ10dと係合し、レフィール2の移動と共に内筒10も後方に移動することによって、蓋11に形成された係止突起11aは、軸筒1に形成された係止部1aの後端面と当接し、支軸12を支点に内筒10の前端の傾斜開口10cを確実に密閉することが出来る。即ち、レフィール2の前方に形成されている係止突条2bが内筒10に形成されているリブ10dと係合することによって、この部分で密閉(シール)し、蓋11とあわせて、密封空間を確保することが出来る。
図3によれば、レフィール2が後方へ後退することにより、内筒10が後退し、軸筒1の側壁に形成された、係止部1aの後端面に蓋11の係止突起11aが当接し、蓋11は支軸12を支点に回動して、強制的に蓋11を閉めている状態が明らかである。
また、図4によれば、内筒10の先部には内面取りがあり、蓋11のテーパ部と合わさることによって、より確実に密閉することが出来ることが明らかである。
さらに、図5は上記第1実施例の変形例によるキャップレス筆記具を示し、この図によれば、蓋11と内筒10の密閉性を高めるため、蓋11又は内筒10の端部に軟質部材14を使用している。また、Oリング13をレフィール2の外周に形成された環状溝と内筒10の内周壁10aとの間に入れることにより、より密封性を確実にすることができる。
また、図6は上記実施例の他の変形例によるキャップレス筆記具を示し、レフィール2に形成されている係止突条2bと内筒10に形成されたリブ10dとの係合により、レフィール2の後退に合わせて内筒10も後退でき密封する効果があることが明らかである。なお、この例では図5の例と異なり、Oリングが内筒10の内周壁10a内側に形成された環状溝内に装着されている。
さらに、内筒10の内周壁10aの先端面と蓋11との合わさる接触部分をテーパにすることによって、より密閉効果を上げることが出来る。
また、蓋11には、内筒10と合わさる面に軟質部材14を使用することで、より密閉効果を上げることが出来る。
逆に、内筒10の先端部に軟質部材を設けることでも、同様の密閉効果が得られる。
なお、蓋11の開閉において、直接蓋11に筆記体である先端チップ3が当たらず、開閉が行えるので、蓋部11へのインキの付着による密閉不良及び筆記体の乾燥を完全に防止することが出来る。
次に、図7〜図9は、この発明の実施例2によるキャップレス筆記具を示す。図において、軸筒1は、先軸21と後軸22とからなり、ストッパとしての中ネジ23によって連結されている。即ち、後軸22の先端内周には雌ネジ部が形成されており、この雌ネジ部には中ネジ部材22の雄ネジと螺合して取り付けられている。なお、中ネジ23と先軸21とは嵌合により取り付けられている。そして先軸21と後軸22とは中ネジ23の環状リブ23aをはさんだ状態で接続されている。
そして、先軸21の側壁には蓋11を受けるための窓孔24が形成されている。即ち、この窓孔24は、蓋11が先軸21の内壁に当接して、そこを汚さないように逃げ孔として形成されている。なお、この実施例によるキャップレス筆記具は、上記実施例と異なり尾冠及び作動スプリング並びにストッパ筒がないが、その作用は同様である。
図8は、蓋11が内筒10の前面開口を閉鎖している状態を示し、この状態では蓋の突起11aは先軸21の係止孔21aの後端に当接し、窓孔24は塞がれていない。次に、ノックカム5がノックされてレフィール2が前進せしめられると、蓋11も前進され突起11aは係止孔21a内を前進してその前端に当接係止されるので蓋11は支軸12を中心に回動して押し上げられ窓孔24内に収められ、筆記体は先軸21の先端の開口から突出される。この場合、蓋11が開かれた後に筆記体3が通過・前進されるので蓋11が筆記体3によって汚されることがなく、蓋11自体が汚れていても窓孔24内に収められるので先軸21自体も汚されない利点がある。
なお、上記実施例における筆記体の繰り出し操作は、回転機構を用いた後端ノック操作の例を示したが、その他の繰り出し操作方法を用いても良い。さらに、軸筒と別体に先具が軸筒に螺着されている場合には、蓋の突起が係止される貫通孔がこの先具の側壁に形成されても良い。
1 軸筒
1a 係止部
2 レフィール
2a 段部
2b 係止突条
3 先端チップ(筆記体)
4 回転カム
4a 先端突起
5 ノックカム(操作部材)
6 尾冠
7 ストッパ筒(ストッパ)
7a 縮径部
7b 内フランジ
8 リターンスプリング
9 作動スプリング
10 内筒
10a 内周壁
10b 外周壁
10c 傾斜開口
10d リブ
11 蓋
11a 係止突起
11b 係止爪
12 支軸
13 Oリング
14 軟質部材
21 先軸
22 後軸
23 中ネジ(ストッパ)
23a 環状リブ
24 窓孔
1a 係止部
2 レフィール
2a 段部
2b 係止突条
3 先端チップ(筆記体)
4 回転カム
4a 先端突起
5 ノックカム(操作部材)
6 尾冠
7 ストッパ筒(ストッパ)
7a 縮径部
7b 内フランジ
8 リターンスプリング
9 作動スプリング
10 内筒
10a 内周壁
10b 外周壁
10c 傾斜開口
10d リブ
11 蓋
11a 係止突起
11b 係止爪
12 支軸
13 Oリング
14 軟質部材
21 先軸
22 後軸
23 中ネジ(ストッパ)
23a 環状リブ
24 窓孔
Claims (9)
- 軸筒内を長手方向に摺動するレフィールと、このレフィールと共に軸筒内を移動する内筒と、この内筒の前部に回動自在に設けられかつ軸筒又は先具に係止される係止突起を備えかつ内筒の前面開口を開閉する蓋とから構成されてなることを特徴とするキャップレス筆記具。
- 請求項1のキャップレス筆記具において、軸筒は先軸と後軸とからなり、これらの先軸と後軸とを接続する中ネジがストッパを兼用してなるキャップレス筆記具。
- 請求項1のキャップレス筆記具において、さらにレフィールと内筒の内周壁との間にOリングを介在せしめてなるキャップレス筆記具。
- 請求項1のキャップレス筆記具において、内筒と合わさる蓋の面を軟質部材で形成してなるキャップレス筆記具。
- 請求項1のキャップレス筆記具において、内筒の先端部に軟質部を設けてなるキャップレス筆記具。
- 請求項1のキャップレス筆記具において、蓋の開閉時に軸筒の先部又は先具の内壁に蓋が当接しないように、軸筒の先部又は先具に窓孔を形成してなるキャップレス筆記具。
- 請求項1のキャップレス筆記具において、上記レフィールに形成された係止突条と内筒の内壁に形成されたリブとの係合によってレフィールと共に内筒を後退せしめてなるキャップレス筆記具。
- 請求項1のキャップレス筆記具において、上記内筒の前面開口を開閉する蓋は、係止爪を有する係止突起を備え、内筒の開口を開放している状態ではこの係止突起が軸筒または先具の側面に形成された係止部の前方に係止されてなるキャップレス筆記具。
- 請求項1のキャップレス筆記具において、上記内筒の前面開口を開閉する蓋は、係止爪を有する係止突起を備え、内筒の開口を閉鎖している状態では、この係止爪が軸筒又は先具の側面に形成された係止部の後方に係止されてなるキャップレス筆記具。
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