JP2005334866A - 破砕機用解砕歯 - Google Patents

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智宏 橘川
Tomio Aimori
冨男 相森
Tadaaki Tomonaga
忠明 朝永
Arata Fukuda
新 福田
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Abstract

【課題】揺動式衝撃ハンマーを支持している揺動軸を外すことなく、ハンマーの交換作業を行え、しかもロータの回転による遠心力で揺動式衝撃ハンマーの強度が低下をなくす。
【解決手段】ハンマー11には開口部31を備えた切欠き30が形成されているので、開口部31からハンマー揺動ピン24に挿入でき、ハンマー揺動ピン24にハンマー11のピン孔29に挿入できる。解砕歯押さえ金具35を取り出して、矢印方向からこの挿入部37、及び蟻部38をハンマー11の開口部31、及び蟻溝32に嵌合させる。ボルトを円板23の外周で、かつ外側から挿入して、解砕歯押さえ金具35のネジ孔41にねじ込んで、ハンマー11及び解砕歯押さえ金具35を相互に固定する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、アスファルトのガラ、コンクリート廃材等のリサイクルのための破砕機用解砕歯に関する。更に詳しくは、土木機械のアームの先端に取り付けられ、原料の破砕機能を有する破砕蓋付バケット内に搭載された打撃式破砕機のための破砕機用解砕歯の取付け構造に関する。
一般に衝撃式破砕機と称するものは、産業廃棄物、即ちコンクリート廃材やアスファルト混合塊、土木建築用の骨材、又は砕石等の被破砕材を破砕、粉砕するためのもので、破砕された材料はリサイクル材等に再利用されている。この衝撃式破砕機は、ケーシング内に複数のハンマーを半径方向に配置し水平軸を備えたロータを回転させ、このロータにより投入される被破砕材をケーシング内面に配置固定された反撥板との間で衝撃を与え破砕する構成になっている。ロータに取り付けられたハンマーは直接被破砕材と常に衝撃力を伴って接しているので、使用時間の経過とともに先端部分が摩耗してくる。
一般に一定時間経過するとハンマーの先端部分はかなりすり減ってくるので、破砕効率が著しく低下する。このためハンマーを交換している。ハンマーの取り付け構造については、ハンマーがロータ本体の切欠部に挿入された後、係合突起が保持ブロックの係合穴に嵌合して支持され、この保持ブロックが支持部材間に支持されハンマーを固定するものを本出願人が提案した(特許文献1、特許文献2参照)。
これらの定置型の衝撃破砕機のハンマーは固定式であるが、小型の破砕機のものではハンマーを揺動軸に揺動自在に支持して、そのハンマーの揺動により原料を破砕するものも知られている。また、揺動式のハンマーは、粘土質の土壌に空気、硬化材等の土壌改良材を混合し攪拌するための混合攪拌としても兼用できる。このハンマーの交換は、これを揺動自在に支持している揺動軸を抜いて交換するものが一般的である。
一方、アスファルト等の廃材をリサイクルプラントが設置された処理場で処理する方法は、廃材が発生する現場から処理場へ搬送するための輸送エネルギー、時間、コストがかかる。そこで最近は、少量のリサイクル原料の場合、その発生現場で直接処理する方法が提案されている。その中に土木機械のバケットで処理する方法が知られている。バケット内での破砕方法とその構造は、数多く提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5参照)。
実開平4−45547号公報 特開2001−190972号公報 特開平9−88355号公報 特開平10−30247号公報 特開2001−113198号公報
衝撃式のハンマーの交換は、摩耗等のために比較的頻繁に行う必要があり、かつ小型のために交換作業するときのスペースが狭くてやりにくいので、可能な限りこれらの作業を効率的に行う必要がある。特に、揺動式の衝撃ハンマーの場合、その揺動軸を取り外して交換する必要があり、揺動軸に設けられ交換の必要のない他のハンマーまでも一旦取り外す必要がある。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたもので、下記の目的を達成する。
本発明の目的は、揺動式衝撃ハンマーを支持している揺動軸を外すことなく、簡単に揺動式衝撃ハンマーの交換作業を行える破砕機用解砕歯を提供することにある。
本発明の他の目的は、ロータの回転による遠心力でハンマーの強度が低下しない破砕機用解砕歯を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明は以下の手段を採用する。
本発明1の破砕機用解砕歯は、動力駆動手段により回転駆動されるロータの外周に配置されたハンマーにより原料を打撃して解砕するための破砕機用解砕歯であって、
前記ハンマーは、外に向かって開口している開口部、及び前記開口部に連通し前記ロータの回転時に前記ハンマーを支持する軸受が形成された切欠きを有し、組立て時に前記開口部を通過して前記軸受に挿入され、前記ハンマーを揺動自在に支持するためのハンマー揺動ピンと、前記開口部に挿入され、前記ハンマーに固定される解砕歯押さえ金具と、前記ハンマーと前記解砕歯押さえ金具とを相互に固定するための固定手段とからなる。
本発明2の破砕機用解砕歯は、本発明1の破砕機用解砕歯であって、前記開口部の両端には係合手段が形成され、前記解砕歯押さえ金具には前記係合手段と連結される被係合手段が形成され、着脱自在である相互連結手段を備えていることを特徴とする。
本発明3の破砕機用解砕歯は、本発明1の破砕機用解砕歯であって、前記解砕歯押さえ金具は、互いに対向して設けられる2個からなり、前記軸受の半径方向で、前記切欠きの2ヶ所に係合手段が形成され、前記解砕歯押さえ金具には前記係合手段と連結される被係合手段が形成され、着脱自在である相互連結手段を備えていることを特徴とする。
本発明4の破砕機用解砕歯は、本発明2又は3の破砕機用解砕歯であって、前記相互連結手段は、断面形状が鳩尾状のアリ継手であることを特徴とする。この連結構造は、アリ継手以外にピン結合、ネジ結合等の他の着脱自在であれば他の連結手段であっても良い。
本発明5の破砕機用解砕歯は、本発明2又は3の破砕機用解砕歯であって、前記破砕機は、土木機械のバケットに搭載されたものであることを特徴とする。
本発明6の破砕機用解砕歯は、本発明2の破砕機用解砕歯であって、前記固定手段は、前記ハンマーと前記解砕歯押さえ金具とをボルトとネジ穴で相互に固定するものであることを特徴とする。
本発明7の破砕機用解砕歯は、本発明3の破砕機用解砕歯であって、前記固定手段は、2個の前記解砕歯押さえ金具を互いにボルトとネジ穴で固定するものであることを特徴とする。
本発明の破砕機用解砕歯は、揺動式衝撃ハンマーを支持している揺動軸を外すことなく、簡単に揺動式衝撃ハンマーの交換作業を行え、しかもロータの回転による遠心力で揺動式衝撃ハンマーの強度が低下することない構造にできた。
以下、本発明の実施の形態を、破砕機用解砕歯を搭載した破砕蓋付バケットによって詳細に説明する。図1は、本発明の破砕機用解砕歯を搭載した破砕蓋付バケットの側面図で、図2は、その破砕蓋付バケットの正面図である。図3は図2のX−X断面図で、図1に相当する側面の断面図を示している。図4は、破砕蓋の側面図で、内壁に反撥板ライナーと側壁に第1の飛散防止部材の取り付けられた状態を示している。
図5は、破砕蓋の側面図で、内壁に反撥板ライナーと先端部に第2の飛散防止部材の取り付けられた状態を示している。図6は、第1の飛散防止部材の取り付けられた破砕蓋の構成を示す部分図である。
破砕機用解砕歯を搭載した破砕蓋付バケットを適用するバックホーは、パワーショベルと同系統の土木機械であり、公知の土木掘削機であるのでバックホーに関する詳細な説明は省略する。一般に機械より低い位置の地盤の掘削に適用され、穴掘り、溝掘り等の作業を行うものである。
アーム1の先端には、支軸2を介してバケット3が揺動可能に設けられている。アーム1には、バケットシリンダ(図示せず)が設けられ、バケットシリンダのピストンロッドの先端部が連結部材4の一端に軸5を介して相対回転可能に連結されている。連結部材4の他端は、軸6を介して相対回転可能にバケット本体7に取り付けられている。即ち、バケットシリンダの駆動力により、ピストンロッドが進退移動すると、バケット本体7は、支軸2を中心に揺動する。
バケット3は、バックホー本体の動作で旋回範囲のどの位置にも移動可能であり、向きも変えることができる。バケット3のバケット本体7は、アスファルトのガラやコンクリートの塊等の被破砕材(被掘削物)を掬い上げ、内部に取り込み破砕し、運搬等を行うためのものである。
この破砕蓋付バケットは、底部に破砕された破砕物を排出するための排出口を有し、また後述するが、排出部分には粒度を調整するための網目状のロストル22を取り付けた構成であり、投入された原料を本発明の解砕歯であるハンマーで衝撃を加えて破砕するロータを有するバケットとして説明する。バケット3のバケット本体7の上部には、廃材、被破砕材等原料を投入するための開口部8が設けられている。ロータ軸9は、バケット本体7に回転可能に設けられ、バケット本体7の外部に配置されるロータ駆動装置10により駆動される。
ロータ軸9には所定間隔に、本実施の形態では8枚の円板23が配置されている。ロータ軸9と円板23とでロータが構成されている。各円板23の間で外周位置には、頭部を備えたハンマー揺動ピン24が90度角度間隔に配置されている。ハンマー揺動ピン24の他端は、ネジが形成されてこれにナットがねじ込んである。ハンマー揺動ピン24には、2本のハンマー11が揺動自在設けられている。ハンマー揺動ピン24とハンマー11との結合機構の詳細については後述する。
複数のハンマー11が揺動可能な状態で固定され、ロータ軸9が回転するとこのハンマー11が原料に衝突して叩きつけられた状態で原料を破砕する。このハンマー11は、後述するように摩耗、破損したとき交換可能に取り付けられていて、硬質、かつ、耐摩耗性を有する金属材料で形成されている。ハンマー11は、打撃面が摩耗したり破損すると、新しいものと個々に交換することが可能となっている。
バケット本体7の内部は、破砕蓋12が閉じたとき、又は半開きされたとき投入された原料を破砕処理する破砕室7aを構成している(図3参照)。この破砕室7aの内壁は硬質材で被覆されている。バケット本体7の上部には、破砕蓋12が設けられている。バケット本体7には、軸13aを介して揺動可能に破砕蓋12の開閉動作を行うための蓋開閉用シリンダ(開閉装置)13が設けられている。
破砕蓋12は、破砕室7a内で原料を破砕処理している時、開口部8からバケット本体7の外部に破砕物が飛散するのを防止するため閉じている。蓋開閉用シリンダ13のピストンロッド13bは、破砕蓋12の一端にレバー14、軸15を介して連結されている。従って、蓋開閉用シリンダ13を駆動すると、破砕蓋12はバケット本体7に設けられた軸15を支点に揺動し開閉される。
軸15にはレバー14が取り付けられており、このレバー14にピストンロッド13bの端部が結合している。ピストンロッド13bが進退移動することにより破砕蓋12はレバー14、軸15を介して開閉する。図3は、破砕蓋12が閉じた状態を示しているが、開くときは二点鎖線位置になる。開閉装置は、蓋開閉用シリンダ13として説明したが、油圧モータあるいはねじ部材を介しての電動モータ等であってもよい。
又、破砕蓋12の内壁には、破砕用の反撥板ライナー16が取り付けられている。この反撥板ライナー16は、略V字形状をなし中央部が凸状に張り出した構成のものである。本発明の破砕蓋12はこの反撥板ライナー16を内壁に複数個取り付けたものである。この反撥板ライナー16は硬質材となっていて、破砕動作で摩耗や破損が生じたときは、個々に取り外し取り付けができるようになっており、新しい反撥板ライナー16と交換可能である。
凸形状にしたことで、原料はこの凸部に叩きつけられ破砕し易くなっていて、破砕効果を一層向上させたものとなっている。破砕蓋12の形状は、この破砕蓋12が閉じたときハンマー11の回転外周に沿う形状に合わせ略円弧状となっている。この破砕蓋12が閉じたときバケット本体7と破砕蓋12との間で破砕室7aを構成し、原料をロータのハンマー11の回転で破砕する。
次に、飛散防止の構造について説明する。本実施の形態に関わる破砕蓋12には、幅方向の部分と先端部分の2箇所に飛散防止部材を設けている。幅方向部分には、図4に示すように第1の飛散防止部材17が破砕蓋12の両側面に蓋形状に沿って円弧状に取り付けられている。その形状はバケット本体7の内壁に対向しているものである。
この第1の飛散防止部材17は、破砕蓋12の補強壁12aに設けられている。この補強壁12aとバケット本体7の内壁との間は十分な間隔を有しており、この間隔を埋める状態で第1の飛散防止部材17を設けている。この第1の飛散防止部材17は、破砕蓋12の補強壁12aに溶接又はビスにより固定される。固定された第1の飛散防止部材17は、バケット本体7内壁と線接触又は1〜3mm程度の隙間を有して対向する。開閉動作に支障のない隙間とする。
この第1の飛散防止部材17は、断面形状が円形状をなし、図6は丸棒材17aを円弧状に曲げ補強壁12aに溶接で固定した状態を示している。更に、破砕蓋12の先端部には、図5に示すように第2の飛散防止部材18を設けている。
この第2の飛散防止部材18は、バケット本体7の底壁に直接接触する密閉部材18aをバネ部材18bで進退自在にプレート18cで保持するようにしたものである。この第2の飛散防止部材18は、破砕蓋12の全幅に亘って取り付けられ、破砕蓋12が閉じたとき破砕室7aが密閉状態になるように先端部がバケット本体7の底壁にぴったりと接触するように構成されている。
バケット本体7の側壁には、ロータ軸9を駆動するためのロータ駆動装置10が設けられている。このロータ駆動装置10は油圧モータによりVベルト10aを介してロータ軸9を回転させるもので、バケット本体7の両側面に同じ構成のロータ駆動装置10が設けられている。同じロータ駆動装置10をバケット本体7の両側に設けたことで、ロータ軸9の回転バランスがよくなり、又ロータ軸9の回転動作がスムースになり、且つ、高トルクが得られる。
又、Vベルト10aを介して駆動するようにしたので、ロータ軸9に直結するタイプのものに比し、駆動に伴って発生するバケット本体7への振動や騒音は軽減される。更に、急激な回転動作、正転逆転の切り替え操作、破砕時の急激な過負荷の場合もVベルト10aによって緩衝されるので、動力伝達部分やモータの損傷を防止できる。ロータ駆動装置10は、このロータ軸9の回転方向が、限定されるものでなく、正転逆転は操作により選択して行うことが可能である。この結果、原料の破砕が促進され破砕能率が上がる。このロータ駆動装置10は、詳細図はないがハウジング19により支持されバケット本体7の側壁に取り付けられるようになっている。駆動系はバケット本体7内のロータ軸9に連結している。
一方破砕された原料は、破砕物として粉々になりバケット本体7下部に落下するが、バケット本体7の底部には排出口20が3つ設けられていて、粉砕された破砕物はこの排出口20から排出される。通常は、破砕効果を高めるため、側面の排出口20b,20cはカバー21で覆い、破砕物の落下位置に相当する排出口20aからのみ排出させる構成にしていて、他の排出口20b,20cはメンテナンス等に使用する。
排出口20aには所定メッシュの金網あるいは穴あき鋼板のロストル22が設けられていて、所定の粒度の破砕物のみ通過させるようにしている。このロストル22は破砕目的に応じて網目の形状、大きさ、材質を選択して取り付けることになる。このためこの排出口20aから通過する破砕物は常に一定のものとなる。通過しない粗い破砕物は、バケット3を天地反転したとき開口部8から排出される。
[ハンマーの着脱固定機構の第1の実施の形態]
図7はハンマー11の詳細を示す図であり、図7(a)は正面図、図7(b)は右側面図である。ハンマー11は、打撃に耐えうる材質の鋼板で作られている。ハンマー11の打撃の先端25は二つの90度の角26に形成され、他端である根元27は半円弧28に形成されている。半円弧28の中心には、ピン孔29が形成されている。このピン孔29には前述したハンマー揺動ピン24が貫通して挿入され、このハンマー揺動ピン24を中心にハンマー11が所定角度の範囲で揺動自在に取り付けるための軸受を形成するものである。
ピン孔29と連続して、空間であるL字状の切欠き30が形成されている。切欠き30は、摩耗したハンマー11を交換するとき、ハンマー揺動ピン24を取り外すことなくこのハンマー揺動ピン24から着脱自在に取り外しするためのものである。切欠き30の開口部31の両端には、蟻溝32が形成されている。また、切欠き30の近傍には、ボルト貫通孔33が形成されている。図8は解砕歯押さえ金具であり、図8(a)は正面図で、図8(b)は平面図である。なお、蟻溝32は、鳩尾状の断面の溝部をいい、これに嵌合する蟻部を嵌め合わせる継手であり、アリ継手と呼ばれているものである。
解砕歯押さえ金具35は、ハンマー11をハンマー揺動ピン24に挿入して外れないようにハンマー11に組み立てて固定されるものである。解砕歯押さえ金具35は、平行に配置された長方形の2枚の側板36の間に挿入部37が一体に形成されている。挿入部37は、ハンマー11の開口部31に挿入される部分である。挿入部37には、蟻溝32と凹凸が逆の蟻部38が形成されている。この蟻部38は、蟻溝32に嵌合される部分である。
側板36には、ボルト頭保護部材39が一体に設けられている。ボルト頭保護部材39の中心には、ボルト43(図10参照)の頭部が挿入される穴が形成されている。ボルト43は、解砕歯押さえ金具35をハンマー11に固定するためのものである。ボルト頭保護部材39は、ボルト43の頭部を外周からカバーして、ボルト43の摩耗を防ぎ、解砕歯押さえ金具35がハンマー部材11から脱落するのを防止するものである。前述した側板36には、ボルト43を貫通する貫通孔40が形成されている。貫通孔40と同軸に他の側板36には、ボルト43をねじ込むためのネジ孔41が形成されている。
図9ないし図11は、ハンマー揺動ピン24にハンマー11を取り付けるときの組立て順序を示す説明図である。図9に示すように、ハンマー11には開口部31を備えた切欠き30が形成されているので、この開口部31にハンマー揺動ピン24を通過させて、ハンマー11のピン孔29にハンマー揺動ピン24を挿入することができる。このために円板23からハンマー揺動ピン24を取り外す必要はない。
図9に示す状態で、解砕歯押さえ金具35を取り出して、図10に示す矢印方向から、この挿入部37、及び蟻部38をハンマー11の開口部31、及び蟻溝32に嵌合させる。そして、ボルト43を円板23の外周で、かつ外側から挿入して、解砕歯押さえ金具35の貫通孔40、ハンマー11の貫通孔33を挿入後、ネジ孔41にねじ込んで、ハンマー11及び解砕歯押さえ金具35を相互に固定する(図11参照)。
他のハンマー11も同様にハンマー揺動ピン24に挿入して固定する。このとき、ボルト43を他の円板23側の外周で、かつ外側からネジ孔41にねじ込んで固定する。本実施の形態では1本のハンマー揺動ピン24に2本のハンマー11が取り付けられている(図2参照)。以上詳記したように、1本のハンマー11が摩耗、破損等で交換されるとき、ハンマー揺動ピン24を取り外すことなくボルト43を緩めるだけで簡単に交換作業ができる。
[ハンマーの着脱固定機構の第2の実施の形態]
前述したハンマー11及び解砕歯押さえ金具35とは異なる形状の第2の実施の形態について説明する。図12はハンマー45の詳細を示す図であり、図12(a)は正面図、図12(b)は右側面図である。ハンマー45の基本的な形状は、前述したハンマー11と同一であるので、同一な構造については同一の符号を用い、かつその説明を省略し異なる点のみを説明する。
切欠き30内で開口部31の両側には、それぞれ蟻溝50が形成されている。蟻溝50は、後述する蟻部58,68を挿入するためのものである。この蟻部58,68の挿入により、ハンマー45が遠心力を受けて開口部31が拡がるのを防ぐためのものである。図13は解砕歯押さえ金具であり、この金具は第1解砕歯押さえ金具と第2解砕歯押さえ金具の2個の部品からなる。図13(a)及び(b)は、実施の形態2の第1解砕歯押さえ金具であり、図13(a)は正面図、図13(b)は右側面図である。図13(c)及び(d)は、実施の形態2の第2解砕歯押さえ金具であり、図13(c)は正面図で、図13(d)は左側面図である。
第1解砕歯押さえ金具55及び第2解砕歯押さえ金具65は、ハンマー45をハンマー揺動ピン24に挿入して外れないように組み立てるためのものである。第1解砕歯押さえ金具55は、長方形の側板56の側面に挿入部57が一体に形成されている。挿入部57は、ハンマー45の開口部31に挿入される部分である。挿入部57の両端には、ハンマー45の蟻溝50と凹凸が逆の蟻部58が形成されている。この蟻部58は、蟻溝50に嵌合される部分である。側板56には、2個のネジ孔59が形成されている。
同様に、第2解砕歯押さえ金具65は、長方形の側板66の側面に挿入部67が一体に形成されている。挿入部67は、第2解砕歯押さえ金具65の挿入部57と共に、ハンマー45の開口部31に挿入される部分である。挿入部67の両端には、ハンマー45の蟻溝50と凹凸が逆の蟻部68が形成されている。この蟻部68は、第1解砕歯押さえ金具55の蟻部58と共に蟻溝50に嵌合される部分である。側板66には、2個のボルト頭保護部材69が一体設けられている。
図14ないし図16は、ハンマー揺動ピン24にハンマー45を取り付けるときの組立て順序を示す説明図である。図14に示すようにハンマー揺動ピン24にハンマー45を取り付け状態で、第1解砕歯押さえ金具55と第2解砕歯押さえ金具65を対向させてハンマー45を挟むように対置させる(図15の矢印方向)。そして、第1解砕歯押さえ金具55の挿入部57、及び蟻部58を、ハンマー45の開口部31、及び蟻溝50にそれぞれ嵌合させる。
更に、第2解砕歯押さえ金具65の挿入部67、及び蟻部68を、ハンマー45の開口部31、及び蟻溝50にそれぞれ嵌合させる。
この嵌合により、第1解砕歯押さえ金具55の挿入部57、及び蟻部58は、第2解砕歯押さえ金具65の挿入部67、及び蟻部68とが対向して接触する。ボルト70を円板23の外周で、かつ外側から挿入して、第1解砕歯押さえ金具65のボルト頭保護部材69の貫通孔に挿入して、第2解砕歯押さえ金具55のネジ孔69にねじ込んで、ハンマー45、第1解砕歯押さえ金具55及び第2解砕歯押さえ金具65を相互に固定する(図16参照)。
[原料の破砕方法]
次に、本実施の形態の破砕蓋付バケットのバケット3における原料の破砕方法の説明を行う。先ずこの破砕蓋付バケットは、作業に取りかかる際、破砕蓋12を閉じておく。原料は、破砕蓋12が閉じた状態で、バケット本体7の先端部で掬い上げられ、バケット本体7内の前部、即ち、バケット本体7と閉じたときの破砕蓋12外壁との間の空間部7bに取り込まれる。次に破砕蓋12を徐々に開いて原料をバケット本体7と破砕蓋12内壁で構成される破砕室7aに取り込む。このときロータ軸9は回転状態にあるので、原料はハンマー11の打撃と破砕蓋12の反撥板ライナー16での打撃効果で少しずつ破砕され、破砕物がバケット本体7の底部の排出口20aから排出される。
掬い上げられた原料が全て破砕されると再び破砕蓋12は閉じ、バケット本体7で原料を掬い上げ前述の動作を繰り返す。このような操作により破砕蓋12の開閉の加減によって破砕量と破砕粒形、粒度を調整しながら原料を少しずつバケット本体7内で破砕するので、ロータ軸9の回転動作の安定化が図られる。バケット本体7内にフルに取り込んで一気に破砕する従来の方法に比し、本発明の場合は徐々に破砕していくので、破砕に伴う過負荷が避けられ、同時に飛散防止をしながら破砕することになるので、安全面でも環境面でも好ましい状態となる。
また、衝撃以外に原料は、ロータ軸9の回転に伴い、他の原料と混在しながら破砕室7a内でこすりを繰り返し相互に破砕される。このように、原料に衝撃を加えながら何度も押しつぶす動作を繰り返すため、効率のよい破砕ができる。この動作を2つのロータ駆動装置10で行うので、モータは大きなものを必要とせず、バランスのよい破砕回転が得られる。このようにして、所定の粒度以下に破砕された破砕物は、排出口20aからバケット本体7外に排出される。
もし、何らかの理由で、破砕できず原料がバケット本体7内にいつまでも残っているようなときには、バケット本体7を反転させ原料又は粗い破砕物を開口部8側から排出すればよい。
図1は、破砕蓋付バケットの側面図である。 図2は、破砕蓋付バケットの正面図である。 図3は、図2のX−X断面図である。 図4は、反撥板ライナーと第1の飛散防止部材を設けた破砕蓋を示す側面図である。 図5は、反撥板ライナーと第2の飛散防止部材を設けた破砕蓋を示す側面図である。 図6は、第1の飛散防止部材の取り付けられた破砕蓋の構成を示す部分図である。 図7は、実施の形態1のハンマーであり、図7(a)は正面図、図7(b)は右側面図である。 図8は、実施の形態1の解砕歯押さえ金具であり、図8(a)は正面図で、図8(b)は平面図である。 図9は、実施の形態1のハンマー揺動ピンにハンマーを取り付けるときの組立て順序を示す説明図である。 図10は、図9の平面図である。 図11は、ハンマー揺動ピンにハンマーを取り付けが完了したときの状態を示す説明図である。 図12は、実施の形態2のハンマーであり、図12(a)は正面図、図12(b)は右側面図である。 図13(a)及び(b)は、実施の形態2の第1解砕歯押さえ金具であり、図13(a)は正面図、図13(b)は右側面図である。図13(c)及び(b)は、実施の形態2の第2解砕歯押さえ金具であり、図13(c)は正面図で、図13(d)は左側面図である。 図14は、実施の形態2のハンマー揺動ピンにハンマーを取り付けるときの組立て順序を示す説明図である。 図15は、図14の平面図である。 図16は、ハンマー揺動ピンにハンマーを取り付けが完了したときの状態を示す説明図である。
符号の説明
1…アーム
3…バケット
7…バケット本体
8…開口部
9…ロータ軸
10…ロータ駆動装置
11…ハンマー
12…破砕蓋
13…開閉装置(蓋開閉用シリンダ)
16…反撥板ライナー
17…第1の飛散防止部材
18…第2の飛散防止部材
19…ハウジング
20…排出口
21…カバー
22…ロストル
24…ハンマー揺動ピン
29…ピン孔
31…開口部
32…蟻溝
35,55,65…解砕歯押さえ金具
37…挿入部
38…蟻部

Claims (7)

  1. 動力駆動手段により回転駆動されるロータの外周に配置されたハンマー(11,45)により原料を打撃して解砕するための破砕機用解砕歯であって、
    前記ハンマー(11,45)は、外に向かって開口している開口部(31)、及び前記開口部(31)に連通し前記ロータの回転時に前記ハンマー(11,45)を支持する軸受(29)が形成された切欠き(30)を有し、
    組立て時に前記開口部(31)を通過して前記軸受(29)に挿入され、前記ハンマー(11,45)を揺動自在に支持するためのハンマー揺動ピン(24)と、
    前記開口部(31)に挿入され、前記ハンマー(11,45)に固定される解砕歯押さえ金具(35,55,65)と、
    前記ハンマー(11,45)と前記解砕歯押さえ金具(35,55,65)とを相互に固定するための固定手段(43,70)と
    からなる破砕機用解砕歯。
  2. 請求項1に記載された破砕機用解砕歯であって、
    前記開口部(31)の両端には係合手段(32)が形成され、前記解砕歯押さえ金具(35)には前記係合手段(32)と連結される被係合手段(38)が形成され、着脱自在である相互連結手段を備えている
    ことを特徴とする破砕機用解砕歯。
  3. 請求項1に記載された破砕機用解砕歯であって、
    前記解砕歯押さえ金具(55,65)は、互いに対向して設けられる2個からなり、
    前記軸受(29)の半径方向で、前記切欠き(30)の2ヶ所に係合手段(50)が形成され、前記解砕歯押さえ金具(55,65)には前記係合手段(50)と連結される被係合手段(58,68)が形成され、着脱自在である相互連結手段を備えている
    ことを特徴とする破砕機用解砕歯。
  4. 請求項2又は3に記載された破砕機用解砕歯であって、
    前記相互連結手段は、断面形状が鳩尾状のアリ継手である
    ことを特徴とする破砕機用解砕歯。
  5. 請求項2又は3に記載された破砕機用解砕歯であって、
    前記破砕機は、土木機械のバケットに搭載されたものである
    ことを特徴とする破砕機用解砕歯。
  6. 請求項2に記載された破砕機用解砕歯であって、
    前記固定手段(43)は、前記ハンマー(11)と前記解砕歯押さえ金具(35)とをボルトとネジ穴で相互に固定するものである
    ことを特徴とする破砕機用解砕歯。
  7. 請求項3に記載された破砕機用解砕歯であって、
    前記固定手段(70)は、2個の前記解砕歯押さえ金具(55,65)を互いにボルトとネジ穴で固定するものである
    ことを特徴とする破砕機用解砕歯。
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