JP2005334018A - 拭き掃除具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被清掃対象面に付着した微細な固着粒子や、砂埃等の非固着粒子を容易に捕集でき、固着粒子・非固着粒子の剥離研磨性に優れたものとする。
【解決手段】 拭き操作用の柄部2を備えたホルダー具本体1の柔軟性を有する先端部に、吸水性を有する極細合成繊維生地から成る拭取クロス部材11を着脱可能に取り付けて成る。ホルダー具本体1先端部には帯板状のワイパー用ゴム材4を装着したホルダー部5を備えて、ホルダー具本体1全体を略T字型形状に形成し、またワイパー用ゴム材4を包被するように拭取クロス部材11を取り付ける。拭取クロス部材11は、ワイパー用ゴム材4を包被可能な袋帯によって形成し、袋帯の長手方向に沿った一部箇所に形成した開放部12に、ワイパー用ゴム材4を装着したホルダー部5を挿入して閉塞固定可能にする。【選択図】 図1

Description

本発明は、窓ガラス面・床面・壁面等の被清掃対象面に付着した固着粒子もしくは非固着粒子等の汚れを除去したり、ワックスや塗料等を塗布したりするために使用するホルダータイプの拭き掃除具に関するものである。
例えば窓ガラス面・床面・壁面等の被清掃対象面に付着した汚れとしては、例えば粒子が対象面に圧着された状態の物理的付着、化学結合的作用のある物質により粒子が対象面に付着される状態の化学的付着、分子間のファンデルワールス吸引力による付着、粒子が対象面に濡れた状態で付着するウエット付着等のいずれかでもって対象面にこびりついた状態の固着粒子と、空中に浮遊している粒子が重力に左右されて落下した状態で付着された自由落下粒子、静電気的な電気が帯電することによって生じたクーロン力の作用でもって付着する帯電付着粒子等の埃性の非固着粒子とに分けられる。
また、これらの対象面に付着した固着粒子もしくは非固着粒子等の汚れを除去する方法としては、水を使って拭くウエット清掃と、水を使わずに乾燥した状態で掃くドライ清掃とに分けられている。
日常的なドライ清掃に使われる用具としては、対象面が凹凸で複雑な箇所である場合には、電気掃除機等の吸引具、掃き掃除に使われるホウキが利用されることが多い。また、対象面が比較的に平滑な場合には、公定水分量の低い繊維を加工し、これをホルダーに取り付けた状態で対象面と摩擦させることで静電気を発生させ、静電力と繊維の絡まり性とで粒子を捕集する所謂帯電付着法が普及している。一方、ウエット清掃としては、雑巾を使う拭き掃除と、糸状の繊維を加工して拭取部としたモップ用具を使うモップ掃除が普及している他に、広い場所を清掃するための水等による洗浄法、およびこの洗浄法に際し床面洗浄機等を使用する組み合わせ法による機械化も進んでいる。
特になし
ところで埃性の非固着粒子の除去用具について説明すると、平滑な対象面に広く普及している帯電付着法は、公定水分量の少ない繊維の織布である例えばナイロン・ポリエステル・ポリプロピレン等の繊維内水分量が少ない繊維、あるいは織布と同じ材質の不織布を所定の大きさに加工して成るクロス製品をホルダーに取り付け、このホルダーを床面等の対象面に接触させて移動させることで対象面上の塵埃を捕集するものである。このとき摩擦静電気によるクーロン力と繊維の絡まり性との相乗効果で対象面上の塵埃を捕集する。
しかしながら、日常清掃で除去されにくい例えば粒径約30ミクロン以上の小さな砂埃が多い床面は、靴底と床面との間で砂埃がサンドペーパー的に作用し、床面に塗布されているワックスおよび床材自体を強烈に研磨剥離してしまう等、平滑な床面に広く普及している帯電付着法には欠点が存在する。また、一般的に利用されている帯電付着法用具は、接地面積が広いため、垂直荷重は小さく水平荷重が大きくなって作業性に優れるものの、対象面と繊維との密着性は低くなっている。
また、こびりつき性の固着粒子の除去用具について説明すると、平滑な対象面の固着粒子除去対策として一般的に利用される拭き掃除法は、雑巾およびモップの使用によるものである。このときの粒子除去および捕集メカニズムとしては、粒子の剥離・研磨作用、繊維空間の絡まり性、水の見掛けの付着力、水の潤滑作用等がある。
粒子の剥離・研磨作用とは、対象面に付着している汚れの粒子に雑巾・モップ等の繊維が接触した状態で、繊維を移動させると粒子は研磨剥離されるという作用である。この研磨剥離性を向上させるには、繊維径の大きさおよび接地圧の設定、並びに対象面との密着性が必要である。天然繊維の代表である綿糸と化学繊維の極細繊維とで清掃効果を比較すると、圧倒的に極細繊維が清掃効果は高くなる。これは繊維径の違いによるもので、綿糸の外径は15〜30ミクロンであるのに対し、極細繊維は1〜5ミクロンと小さく、強さも綿糸に比べて極細繊維の方が強くなるからである。
密着性のコントロールは、対象面に垂直な荷重と、作業するための水平に動かす荷重とのバランスになる。単に密着性だけを考えれば、垂直荷重を増やせば良いのであるが、繊維を移動させないと剥離研磨は起こらないため、繊維に対して垂直荷重と水平荷重とのバランスが必要となる。粒子の剥離研磨は、作業性を上げる、すなわち水平荷重が垂直荷重よりも大きいと低下し、作業性を下げる、すなわち水平荷重が垂直荷重よりも小さいと向上するという相関関係となる。
繊維空間の絡まり性とは、複数の繊維集合体から成り立つ雑巾等において、繊維の個々の間に複雑な空間が存在し、剥離研磨された粒子はこの空間によって一時的に捕集されるという性質である。そして清掃作業後に、雑巾を手で濯ぐかあるいは洗濯機で洗濯することで、空間内に捕集された粒子が洗い流されるのである。
水の見掛けの付着力とは、剥離研磨された粒子が繊維間の空間に捕集されるとき、水にによって粒子が繊維自体にも付着する力のことである。すなわち、繊維と粒子との間に水が存在すると、水の表面張力で付着性が高まり、繊維間の空間の水分が多いいかあるいは無くなると付着力は無くなる。このような現象は、雑巾を水に漬けるかあるいは雑巾を乾燥させると粒子が除去されることで証明されている。また、上記した繊維空間の絡まり性と、見掛けの付着力は、個々の作用でなくお互いの相乗作用でもって剥離研磨された粒子を捕集するものである。
水の潤滑作用とは、繊維間の空間に蓄えられた水分が、対象面にも表面張力でもって浸透して行き、この浸透水分により繊維と対象面との間で潤滑剤の役目をする作用であり、例えば雑巾の作業性が高いのは、この水の潤滑性が大きな一因となっている。対象面から剥離研磨された粒子は、粒子と繊維間との水分量、対象面と粒子間との水分量それぞれにより見掛けの付着力に差異が生じるものである。繊維間の水分量が少ないほど見掛けの付着力は強くなるため、雑巾は良く絞る必要がある。雑巾内の水分が多いと対象面と粒子間の水分量が少ないため、せっかく剥離研磨された粒子を対象面に再付着させてしまうのである。このように雑巾内の水分量は、清掃作業の潤滑作用と、粒子が対象面に再付着する作用との相反する現象を起こすものとなる。
床面等の対象面の清掃に使われるモップ等の拭取部は、吸水性および保水性を考慮して綿糸を主体とした天然繊維生地からなっている。天然繊維独特の吸水性および保水性を優先したモップの特徴は、剥離研磨された粒子の絡まり性と潤滑作用とが優れている点にあるが、粒子の剥離研磨性および見掛けの付着力は満足できる成果が得られないのが実状である。
床面等の対象面にワックスおよび塗料を塗布する用品・用具は、様々な種類が存在する。ワックスは繊維に液体ワックスを含ませ、対象面に伸ばすようにして塗布するのであるが、塗布時の塗布厚は繊維に含ませるワックス量と塗布用具の作業速度とにより異なり、しかも塗布開始時と液体ワックス補給前とでも異なるものであって、塗布厚の調整は作業者の感覚的なもので再現性のある作業とはならない。塗料もワックスと同様の方法で行う場合があるが、対象面に液体塗料を垂らし、ローラ状の用具で伸ばす方法と塗料を霧状にして噴霧する方法とがある。ワックスおよび塗料を繊維に含ませ塗布する用具の塗布厚は5〜15ミクロン程度になることは経験的に知られているが、塗布厚を3ミクロン以下の薄い塗りと、30〜50ミクロンの厚い塗りとの調整は不可能である。
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、例えば窓ガラス面・床面・壁面等の被清掃対象面に付着した微細な固着粒子や砂埃等の非固着粒子を容易に捕集でき、固着粒子・非固着粒子の剥離研磨性に優れ、しかも拭き清掃中でのこれら粒子の対象面への再付着を防止でき、清掃後の用具の洗濯も容易に行えると共に、ワックス等の薄塗り・厚塗り等も容易に行える拭き掃除具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、拭き操作用の柄部2を備えたホルダー具本体1の柔軟性を有する先端部に、吸水性を有する極細合成繊維生地から成る拭取クロス部材11を着脱可能に取り付けて成るものである。
拭き操作用の柄部2を備えたホルダー具本体1の柔軟性を有する先端部に、撥水性を有する繊維径の大きな化学繊維生地から成る拭取クロス部材11を着脱可能に取り付けて成るものとできる。
ホルダー具本体1先端部に、帯板状のワイパー用ゴム材4を装着して成るホルダー部5を備えてホルダー具本体1全体が略T字型形状を呈するように形成し、ホルダー部5に装着されたワイパー用ゴム材4を包被するようにして前記拭取クロス部材11が取り付けられるものとできる。
拭取クロス部材11は、帯板状のワイパー用ゴム材4を包被可能な袋帯によって形成され、袋帯の長手方向に沿った一部箇所に形成された開放部12に、ワイパー用ゴム材4を装着したホルダー部5を挿入して当該開放部12を閉塞固定可能にしたものとできる。
拭取クロス部材11は、ワックスおよび塗料を塗布する塗布用具として兼用可能にしたものとできる。
更に拭取クロス部材11は、極細繊維を起毛処理加工したものとすることができる。
以上のように構成された本発明に係る拭き掃除具にあって、吸水性を有する極細合成繊維生地による拭取クロス部材11は、これに垂直荷重を強く加えて床面等の被清掃面との密着性を高めることにより強い摩擦力を発生させる。したがって清掃作業に際し、垂直荷重と水平荷重との合力角度が高くなり、拭取クロス部材11自体に強い摩擦抵抗を発生させる。これにより汚れ粒子の拭取クロス部材11への絡まり性を向上させ、微細な砂埃等の捕集を可能にさせる。
繊維径の大きな化学繊維生地による拭取クロス部材11は、対象面に対する塗布作業に際し、垂直荷重は加えずに水平荷重のみで対象面に対し液体を厚く塗布させる。
T字型形状を呈するホルダー具本体1は、細長い小さな面積で対象面に接触するため、対象面に対して大きな垂直荷重を加えても、小さな水平荷重での移動を可能にさせ、作業効率の低下を防止させる。
拭取クロス部材11で包皮されるようホルダー部5に装着されたワイパー用ゴム材4は、当該ワイパー用ゴム材4自体のクッション性で床面凹凸に対する拭取クロス部材11の接地面を一定の圧力に維持させる。
ワックスおよび塗料を塗布する塗布用具として兼用可能にした拭取クロス部材11は、対象面に対するワックスおよび塗料の塗布厚に合わせた塗布システムを提供させる。
起毛処理加工して成る拭取クロス部材11は、小さな塵埃等であっても、これらを捕集し、その絡まり作用で塵埃等を不用意に脱落させない。
本発明によれば、ガラス面・床面・壁面等の対象面に付着した微細な固着粒子や砂埃等の非固着粒子を容易に捕集でき、固着粒子・非固着粒子の剥離研磨性に優れ、しかも拭き清掃中でのこれら粒子の対象面への再付着を防止でき、清掃後の用具の洗濯及びその再使用も容易に行えると共に、ワックス等の薄塗り・厚塗り等も容易に行うことができ、特に、コンビニエンスストア等の窓拭き、壁拭き、床拭き等の使用に便利である。
すなわちこれは本発明が、拭き操作用の柄部2を備えたホルダー具本体1の柔軟性を有する先端部に、吸水性を有する極細合成繊維生地から成る拭取クロス部材11を着脱可能に取り付けて成るからであり、これにより、各種の被清掃対象面に付着した微細な固着粒子や砂埃等の非固着粒子を容易に捕集することができる。
一方、拭き操作用の柄部2を備えたホルダー具本体1の柔軟性を有する先端部に、撥水性を有する繊維径の大きな化学繊維生地から成る拭取クロス部材11を着脱可能に取り付けて成るので、同様に各種の被清掃対象面に対する塗布作業に際し、液体の予め対象面に垂らした液体を速やかに伸ばすことができ、液体の塗布厚を大きくすることができる。
ホルダー具本体1先端部に帯板状のワイパー用ゴム材4を装着して成るホルダー部5を備えてホルダー具本体1全体が略T字型形状を呈するように形成し、ホルダー部5に装着されたワイパー用ゴム材4を包被するようにして前記拭取クロス部材11が取り付けられるものとしたので、拭取クロス部材11に対し、大きな垂直荷重を加えることができる。また、T字型形状を呈するホルダー部5であるので、細長い形状で接地面積が少ないものとなり、対象面に対して大きな垂直荷重を加えても、小さな水平荷重でホルダー具本体1の移動が容易となる。しかも大きな垂直荷重を加えても作業性の低下が少なく継続作業が容易にできる作業性の優れたものとなる。
さらにホルダー部5に取り付けられたワイパー用ゴム材4先端が、直線的な形状で柔軟性があるため、ホルダー部5中心に加えた垂直荷重はゴム材4先端の全域に均一に拡散し、均一な接地圧が可能になる。またホルダー部5に取り付けたワイパー用ゴム材4の柔軟性が対象面の凹凸に対応可能になる。吸水性のある極細繊維等を生地の材料に使うことで、天然繊維に比べ密着性が得られ、大きな垂直荷重が加わるため粒子の剥離研磨性に優れる。極細繊維は繊維間の隙間が少ないため余分な水分が少なく、清掃時に繊維内水分は対象面に供給され難く、繊維内水分と対象面水分のバランスが保たれる。しかもバランスが採れているため見掛けの付着力に差が無くなり、そのため剥離研磨された粒子は対象面に再付着され難いものとなる。また拭取クロス部材11は、ホルダー部5への脱着が簡単にでき、しかも拭取クロス部材11自体の重量が軽くて単純形状のため洗濯乾燥が容易となる。
また、この拭き掃除具で清掃を行うと、対象面との接地部分は細長く小さな面積になるが、対象面に対して垂直な圧力を容易に加えることができる。一般的に利用されている帯電付着法用具は、接地面積が広いため垂直荷重は小さく水平荷重が大きく作業性が優れているが、対象面と拭取クロス部材11繊維との密着性は低くなっている。本発明によるものでは、垂直荷重を強く加えることができ、対象面との密着性は非常に高くなり、強い摩擦を起こせるものとなる。また垂直荷重と水平荷重との合力角度は高くなるため、ホルダー部5の拭取クロス部材11には強い摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗が高くなると、静電気によって発生する電荷量が多くなり、密着性が高いものとなることから繊維への絡まり性も向上し、小さな砂埃の捕集も可能になる。
このように対象面との密着性を高めると、清掃作業に際し、ホルダー部5と対象面との接触部の作業抵抗は大きくなって作業効率が低下するものと思われるが、ホルダー部5が細長く小さな面積のため低い抵抗になり、作業効率は低下しないものとなるのである。
拭取クロス部材11は、帯板状のワイパー用ゴム材4を包被可能な袋帯によって形成され、袋帯の長手方向に沿った一部箇所に形成された開放部12に、ワイパー用ゴム材4を装着したホルダー部5を挿入して当該開放部12を閉塞固定可能にしたので、ホルダー部5に対する拭取クロス部材11自体の交換が容易に行える。
拭取クロス部材11は、ワックスおよび塗料を塗布する塗布用具として兼用可能にしたので、吸水性のある極細繊維を利用した拭取クロス部材11をホルダー具本体1に取り付け、ホルダー具本体1の操作時には、垂直荷重を多く加えながら作業を行うことで対象面に対する液体の薄塗りを容易に行うことができる。また、太めの繊維径で撥水性の高い化学繊維生地による拭取クロス部材11をホルダー部5に取り付け、ホルダー具本体1の操作時には、垂直荷重は加えず水平荷重だけとすることで対象面に対する液体の厚塗りを容易に行うことができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
以下図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は、窓ガラス面・床面・壁面等の各種の被清掃対象面に付着した固着粒子もしくは非固着粒子等の汚れを除去するために使用するホルダータイプの拭き掃除具を構成するホルダー具本体である。このホルダー具本体1は図1、図2に示すように、拭き操作用の長尺棒状もしくは短尺棒状の柄部2を着脱可能にした挿入孔部3Aを有する連結体3と、帯板状の軟質でクッション性の高いワイパー用ゴム材4を取り付けて成る横長のホルダー部5とによりホルダー具本体1全体が略T字型を呈するように構成されている。
ホルダー部5は、図2に示すように、例えば硬質合成樹脂製等の長尺な帯板材の長手方向に沿った中央部分を略U字型に折曲形成することで前側に横長の挿入凹部5Aが形成され、この挿入凹部5Aに、帯板状のワイパー用ゴム材4の長手方向に沿った一端縁部側を挿入してからネジ止め等により固定し、ワイパー用ゴム材4の長手方向に沿った他端縁部側をホルダー部5から露出させてある。
そしてホルダー部5には、ワイパー用ゴム材4を包被するようにして拭取クロス部材11が取り付けられるものとしてある。この拭取クロス部材11は、帯板状のワイパー用ゴム材4全体をホルダー部5と共に包被可能となるような袋帯によって形成され、袋帯の長手方向に沿った一部箇所に形成された開放部12に、ワイパー用ゴム材4を装着したホルダー部5を挿入してから、当該開放部12をフック・ボタン等の雄雌の止着具13A,13Bによって閉塞固定できるようにしてある。
拭取クロス部材11は、吸水性を有する極細合成繊維生地から形成される。具体的には拭取クロス部材11として、公定水分量の低い繊維生地である例えばポリエステルとしたり、吸水性のある極細合成繊維生地をホルダー部5に取り付け可能な形状に加工したりする。この極細合成繊維は、繊維間の隙間が少なく多くの液体を保持できないが、被清掃対象面との接触面積は天然繊維に比べてはるかに大きな面積で密着性も高くなることから、取り付けられたホルダー具本体1に大きな垂直荷重を加えることで、被清掃対象面との接触が大きくなるようにしてある。
こうしてホルダー部5により対象面に対し細長い接地面を確保でき、ホルダー部5にクッション性の高いワイパー用ゴム材4を使い、このホルダー部5に対し、公定水分量の低い合成繊維生地である例えばポリエステル繊維から成る生地を加工したものを取り付けることにより、平滑な対象面を清掃するに際し、非固着粒子の微細粒子および砂埃までを容易に捕集できる拭き掃除具となる。
尚、拭取クロス部材11は、その表面を起毛処理加工することもでき、その起毛処理加工によって被清掃対象面に対して、被清掃対象面に付着している微細な固着粒子、砂埃等の非固着粒子それぞれを一層極めて容易に捕集できる。しかも捕集した粒子等を起毛部分の間隙内に取り込むことで、起毛部分が被清掃対象面との間に僅かでも間隙を形成することと相俟ち、拭き取り作業に際し、捕集した粒子等によっても被清掃対象面を擦過し、損傷するようなことがないのである。
次に、本実施の形態におけるホルダー具本体1の使用について説明すれば、例えば図1に示すように、短尺棒状の柄部2に挿入孔部3Aによって嵌め込むことで連結体3によって連結しておき、ホルダー部5を包被するように拭取クロス部材11を取り付ける。このとき、拭取クロス部材11である袋帯の長手方向に沿った一部箇所に形成した開放部12に、ワイパー用ゴム材4を装着したホルダー部5を挿入してから、当該開放部12をフック・ボタン等の雄雌の止着具13A,13Bによって閉塞固定する。
そして、図2に示すようにホルダー具本体1の柄部2を手で持って窓部や床面等の対象面の清掃を行う。このとき、拭取クロス部材11を乾拭きとして使用したり、水等の液体をしみ込ませて使用したりする。また、汚れた拭取クロス部材11を洗濯後のものに交換するときには、先ず止着具13A,13Bを外してからホルダー部5から拭取クロス部材11を脱ぎ出した後、綺麗な拭取クロス部材11をホルダー部5に取り付ければ良い。
清掃作業に際し、拭取クロス部材11と対象面との密着性を高めると、ホルダー部5と対象面との接触部の作業抵抗は大きくなって作業効率が低下するものと思われるが、ホルダー部5が細長く小さな面積のため低い抵抗になり、作業効率は低下しないものとなる。また、ホルダー部5に取り付けられたワイパー用ゴム材4先端が、直線的な形状で柔軟性があるため、ホルダー部5中心に加えた垂直荷重はゴム先端に均一に拡散して、均一な接地圧が可能になる。また、ホルダー部5に取り付けたワイパー用ゴム材4の柔軟性が対象面の凹凸に対応可能になる。さらに、吸水性のある極細繊維等を生地の材料に使うことで、天然繊維に比べ密着性が得られ、大きな垂直荷重が加わるため粒子の剥離研磨性に優れる。拭取クロス部材11に使用される極細繊維は繊維間の隙間が少ないため余分な水分が少なく、清掃時に繊維内水分は対象面に供給され難く、繊維内水分と対象面水分のバランスが保たれる。しかもバランスが採れているため見掛けの付着力に差が無くなり、そのため剥離研磨された粒子は対象面に再付着され難いものとなる。拭取クロス部材11自体は、ホルダー部5への脱着が簡単で、しかも重量が軽く単純形状のため洗濯乾燥が容易となる。
本実施の形態における拭き掃除具は、対象面に対し例えばワックスおよび塗料等の液体を塗布するための塗布用具としても使用できるようにしてある。すなわち、吸水性のある極細合成繊維生地を利用した拭取クロス部材11をホルダー部5に取り付け、ホルダー具本体1の操作時には垂直荷重を多く加えながら作業を行うことで液体の薄塗りを行う。
拭取クロス部材11は、繊維間の隙間が少なく多くの液体を保持できないが、対象面との接触面積は天然繊維に比べてはるかに大きな面積で密着性も高くなることから、取り付けられたホルダー具本体1に大きな垂直荷重を加えることで、対象面との接触が大きく、ミクロン単位の凹凸に対しても液体塗布が可能になり、均一で薄く塗ることができる。ただ、保水量が少ない分、作業方向と平行に少なめのワックス等の液体を対象面に等間隔で垂らしておくことで拭取クロス部材11に補充する必要がある。
一方、太めの繊維径を有する撥水性の高い化学繊維生地から成る拭取クロス部材11をホルダー部5に取り付けてから液体を染み込ませて対象面に厚塗りを行う。このとき、ホルダー具本体1の作業に際し、垂直荷重は加えず水平荷重だけとして液体が厚く塗られる。例えば、拭取クロス部材11として、繊維径が20〜30ミクロンの撥水性を有する化学繊維生地である例えばポリエステル等を起毛処理して生地厚を増やし、対象面への接触面積を少なくするように作製してホルダー部5に取り付ける。
また、対象面に対するワックス等の液体の塗布作業に際しては、作業方向と平行に多目の液体を対象面に等間隔に垂らしておく。次に、垂らした液体と直角方向にホルダー具本体1を前後することで液体を対象面に伸ばして行く。このときホルダー具本体1の操作は、水平方向の荷重だけとし、垂直方向の荷重は加えず、垂直荷重はホルダー具本体1の重量だけとする。こうして繊維の撥水性と繊維の接触面積が少ないことで、先に垂らした液体を速やかに延ばすことができ、生地厚が厚いため液体の塗布厚は厚くなる。
また、図3、図4には別の実施の形態が示されており、この実施の形態においては、ホルダー具本体21を、図3に示すように、拭き操作用の長尺棒状もしくは短尺棒状の柄部2を着脱可能とした挿入孔部23Aを有するグリップバネ式のクリップ体23と、後端側中央に突出形成された凹状の係止部25Bがクリップ体3のグリップ部23Bによって挟持固定され、帯板状の軟質でクッション性の高いワイパー用ゴム材24を取り付けて成る横長のホルダー部25とによりホルダー具本体21全体の形状が略T字型を呈するようにすることで構成したものである。
そして、これの使用に際しては図4に示すように、先ずクリップ体23の挿入孔部23Aに柄部2を装着し、クリップ体23によってホルダー部25を挟持固定しておく。このホルダー部25には、ワイパー用ゴム材24を、他端縁部側をホルダー部25から露出させた状態に予め取り付けてある。次いで、ホルダー部25を包被するように拭取クロス部材11を取り付ける。このとき、拭取クロス部材11である袋帯の長手方向に沿った一部箇所に形成した開放部12に、ワイパー用ゴム材24を装着したホルダー部25を挿入してから、当該開放部12をフック・ボタン等の雄雌の止着具13A,13Bによって閉塞固定する。
そして、先の実施の形態におけると同様に、ホルダー具本体1の柄部2を手で持って窓部や床面等の対象面の清掃を行う。このとき、拭取クロス部材11を乾拭きとして使用したり、水等の液体をしみ込ませて使用したりする。また、汚れた拭取クロス部材11を洗濯後のものに交換するときには、先ず止着具13A,13Bを外してからホルダー部25から拭取クロス部材11を脱ぎ出した後、綺麗な拭取クロス部材11をホルダー部25に取り付ければ良い。
本発明を実施するための最良の形態を示す分解斜視図である。 同じく使用状態の一例における斜視図である。 他の実施の形態における分解斜視図である。 同じく使用状態を示す一部切欠断面図である。
符号の説明
1…ホルダー具本体 2…柄部
3…連結体 3A…挿入孔部
4…ワイパー用ゴム材 5…ホルダー部
5A…挿入凹部
11…拭取クロス部材 12…開放部
13A,13B…止着具
21…ホルダー具本体
23…クリップ体 23A…挿入孔部
23B…グリップ部 24…ワイパー用ゴム材
25…ホルダー部 25A…挿入凹部
25B…係止部

Claims (6)

  1. 拭き操作用の柄部を備えたホルダー具本体の柔軟性を有する先端部に、吸水性を有する極細合成繊維生地から成る拭取クロス部材を着脱可能に取り付けて成ることを特徴とする拭き掃除具。
  2. 拭き操作用の柄部を備えたホルダー具本体の柔軟性を有する先端部に、撥水性を有する繊維径の大きな化学繊維生地から成る拭取クロス部材を着脱可能に取り付けて成ることを特徴とする拭き掃除具。
  3. ホルダー具本体先端部に、帯板状のワイパー用ゴム材を装着して成るホルダー部を備えてホルダー具本体全体が略T字型形状を呈するように形成し、ホルダー部に装着されたワイパー用ゴム材を包被するようにして前記拭取クロス部材が取り付けられるものとした請求項1または2記載の拭き掃除具。
  4. 拭取クロス部材は、帯板状のワイパー用ゴム材を包被可能な袋帯によって形成され、袋帯の長手方向に沿った一部箇所に形成された開放部から、ワイパー用ゴム材を装着したホルダー部を挿入して当該開放部を閉塞固定可能にした請求項1乃至3のいずれか記載の拭き掃除具。
  5. 拭取クロス部材は、ワックスおよび塗料を塗布する塗布用具として兼用可能にした請求項1乃至4のいずれか記載の拭き掃除具。
  6. 拭取クロス部材は、極細合成繊維を起毛処理加工して成る請求項1乃至5のいずれか記載の拭き掃除具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012040286A (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 Towa:Kk ウィンドウウォッシャーカバー
JP2018089290A (ja) * 2016-12-07 2018-06-14 株式会社テラモト 水切り用具

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