JP2005332173A - コンテンツ利用権管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のコンテンツをセット販売する場合において、予め設定されたルールに基づいて利用者にとって有利となる販売方法を提供できるようにする。
【解決手段】 コンテンツ販売装置が保持する個々のコンテンツに対して利用権が設定されたコンテンツの利用権情報と、1つまたは複数のコンテンツから構成されるセット販売に対して利用権が設定されたセット販売の利用権情報とを予め保持すると共に、セット販売の利用権情報を親ノードとし、当該セット販売に組み込まれるコンテンツの利用権情報を子ノードとするデータの階層構造を保持しておき、利用者端末から受信したコンテンツを特定するコンテンツ情報に対して階層構造を参照してセット販売成立の判定と、セット販売の利用権情報を参照してコンテンツの利用権を決定する。
【選択図】 図5

Description

この発明は、コンピュータネットワークを介してデジタルコンテンツを販売するコンテンツ販売装置に適用され、コンテンツをセット販売する場合に適したコンテンツ利用権管理装置に関するものである。
インターネットの普及により、デジタルデータ化された映像、画像、音声、文書、ソフトウェアなどのデジタルコンテンツ(以下単に“コンテンツ”とする。)を利用者端末で購入する環境が整ってきた。コンテンツの販売にあたっては、コンテンツ販売装置において、提供するコンテンツに付随させてコンテンツ利用権と金額が提示され、また課金方法が組み込まれる。
通常、コンテンツ利用権とは、暗号化されたコンテンツを復号するための鍵と、利用者が該当コンテンツを利用できる範囲・条件の記述を含んだものである。利用者はコンテンツ利用権に記述されている範囲内で該当コンテンツを利用することができるものである。コンテンツ利用権に含まれる条件としては、例えば、該当コンテンツの視聴・閲覧・印刷可能な回数、期間、コピーおよび譲渡の可否などが想定される。
ところで、一般的には販売対象となる個々のコンテンツごとにコンテンツ利用権と金額が設定されており、コンテンツ利用権はコンテンツごとに対応付けた形のみで管理されている。コンテンツを購入した場合または該当コンテンツの利用を許可された場合、利用者は、該当コンテンツの著作権所有者またはその著作権所有者から委託を受けた団体からコンテンツ利用権の発行を受ける。利用者が複数のコンテンツを購入した場合、利用者は購入した各コンテンツの合計金額を支払い、かつ各コンテンツに対応付けられたコンテンツ利用権をそれぞれ取得し、そのコンテンツ利用権の範囲内で購入した各コンテンツを利用することが可能となる。
また、最近では、複数のコンテンツを組にして1つの商品とするセット販売が考えられているが、このセット販売の利用権と金額もそれぞれのセット販売に対応づけて設定される固定的な管理方法がとられている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
特開2003−216828号公報 特開2003−187017号公報
従来のコンテンツ利用権管理装置は、複数のコンテンツのセット販売、つまり同時に複数のコンテンツを販売した際に、利用者にとって有利となるようなコンテンツ利用権を発行したり、料金の値下げを行うことに対応することが困難であるという問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、複数のコンテンツをセット販売する場合において、予め設定されたルールに基づいて利用者にとって有利となる販売方法を提供できるコンテンツ利用権管理装置を得ることを目的とする。
この発明に係るコンテンツ利用権管理装置は、コンピュータネットワークを介してコンテンツを利用者に販売するコンテンツ販売装置に適用されるコンテンツ利用権管理装置において、コンテンツ販売装置が直接または外部に保持する個々のコンテンツに対してコンテンツ利用権が設定されたコンテンツの利用権情報、および1つまたは複数のコンテンツから構成されるセット販売に対してセット利用権が設定されたセット販売の利用権情報を予め保持すると共に、セット販売販売の利用権情報を親ノードとし、当該セット販売に組み込まれるコンテンツの利用権情報を子ノードとするデータの階層構造を保持する記憶手段と、利用者端末から受信したコンテンツを特定するコンテンツ情報に基づいて前記階層構造を参照して、該当するセット販売に含まれている全てのコンテンツ情報が存在している場合にセット販売成立と判定するセット販売成立判定ステップ、およびセット販売成立のコンテンツ情報に基づいて前記セット販売の利用権情報を参照して、対応するセット販売のセット利用権を該当コンテンツの利用権として決定し、一方、階層構造に含まれていないコンテンツに対してはコンテンツの利用権情報を参照して、該当するコンテンツ利用権を該当コンテンツの利用権と決定し、またセット販売成立時に値引きなどで料金を変更する場合には料金を決定する利用権決定ステップを実行するセット販売処理手段と、決定されたコンテンツの利用権を購入要求のあった利用者端末に送信する利用権発行手段と備えたものである。
この発明によれば、特徴のある階層データ構造を設けてセット販売処理を行うことにより、セット販売が成立した際に、そのセット販売を構成している個々のコンテンツに予め設定された利用権とは異なった利用権の発行や異なる料金を用いることが可能となり、セット販売時にユーザに有利な利用権を発行できる効果がある。また、コンテンツ販売業者は、既存のデータ構造に修正を加える必要なくセット販売用の機能と利用権を追加するのみで、既存の個別のコンテンツ販売と同時に、コンテンツのセット販売を実施可能にする効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1から6によるコンテンツ利用権管理装置で用いるコンテンツと利用権情報の階層構造をツリー表示する説明図である。図において、階層構造70は、セット販売の利用権情報を保持するデータ領域10、各コンテンツ30および個々のコンテンツに対して予め設定されたコンテンツの利用権情報をそれぞれ保持するデータ領域20からなる。図1では分かりやすくするためにツリー構造で示しているが、1つのコンテンツ(およびその利用権)を複数のセット販売で扱うケースを含めることも可能である。その場合、1:nのツリー構造では無く、m:nの階層構造となる。
セット販売の利用権情報を保持するデータ領域(以下セット販売の利用権情報とする。)10のデータ構成例を図2に示す。セットID50とセット利用権60で構成されている。セットID50は該当セット販売を一意に特定するための識別子である。セット利用権60は、セットIDに対応するセット販売が成立した際に、購入されたセット販売に含まれているコンテンツ全体に対して発行される利用権である。
セット販売の利用権情報とそのセット販売に組み込まれるコンテンツの利用権情報とからなる階層構造を図3に例示する。ここでは、セットID50とこれに対応するコンテンツID80から階層構造が構成されている。コンテンツID80は各コンテンツを一意に識別するための識別子である。
図4はコンテンツの利用権情報のデータ構成を例示している。この構成は、個々のコンテンツID80、各コンテンツのタイトル100、各コンテンツに設定されているコンテンツ利用権65および金額110からなる。コンテンツ利用権65は、利用者が該当コンテンツを購入した際、コンテンツを利用できる条件(期間)を個々に設定したもので、その条件の範囲内でコンテンツを利用することができることになる。金額110は、利用者が該当コンテンツを購入する際に支払うべき料金を設定したものである。
図4では、コンテンツの利用権情報20のキーとしてコンテンツID80を用いており、以降の記述ではコンテンツIDをキーとして扱う。しかし、実際には、ある一つのコンテンツに対して複数の利用権、異なる料金を設定しておき、ユーザが選択できるようにすることもある。例えば、図22のコンテンツの利用権情報に示すように、タイトル「××××」を1週間で¥400、1ヶ月で¥550と設定しておき、ユーザが購入時に好みのものを選択するといった販売形態である。この場合、利用権ID40がそのテーブルのキーとなる。図4のテーブルを基にするときは、キーとしてコンテンツIDを用いることを想定しているが、もし利用権IDをキーとする場合には、以降の記述で“コンテンツID”を“利用権ID”と読み替えるものとする。
なお、図4に示されたテーブルは、既存の個々のコンテンツを販売する販売システムにも用いることができるものである。逆に言えば、既存のテーブルがあれば、それをこの発明に用いても良いということである。また、図4において、直感的に理解しやすいように“タイトル”列を示したが、これはこの発明において必須のものではない。また、この発明では、データをデータベースで扱うことを想定して全て表形式で保存する例を示しているが、記録する形式は特に表形式に規定するわけではない。例えば、XMLのような表形式以外の形式で保存しても良い。
図5はこの発明の各実施の形態に係るコンテンツ販売システムの構成について示すブロックで、利用者がどのようにコンテンツを購入し、利用するかを示している。コンテンツ販売システムは、コンテンツ販売装置120、ネットワーク130および利用者端末140から基本的に構成されている。
コンテンツ販売装置120はサーバに組み込まれており、セット販売の利用権情報10とコンテンツの利用権情報20を、階層構造を形成して記憶手段に保持している。また、コンテンツ30を格納手段に保持している。また、コンテンツ販売装置120は、コンテンツ販売画面を生成して利用者端末140に送信する販売画面生成手段150、利用者端末140から送信されてくる情報に基づいてセット販売が成立するかどうかを判定し利用権およびその料金を決定するセット販売処理手段170、および決定した利用権を利用者端末140に送信する利用権発行手段160を備えている。ここで、この発明のコンテンツ利用権管理装置は、利用権情報10、コンテンツの利用権情報20、階層構造70を保持している記憶手段、利用権発行手段160およびセット販売処理手段170を基本構成として備えている。なお、コンテンツ30の格納装置は、必ずしもコンテンツ販売装置120が組み込まれたサーバ内に直接設けておく必要は無く、利用権情報20関連付けられていれば外部にあって管理できるようになっていれば良いものである。
コンテンツ販売装置120には、コンピュータネットワーク130を通して複数の利用者端末140が接続されている。このコンピュータネットワーク130は、有線、無線を問わないネットワークで、例えばインターネット、イントラネット、LAN、WANなどが想定される。
利用者端末140は、コンテンツ販売装置120から送信される画面を表示するモニタ、ユーザからの入力を受け付けるインタフェース(キーボード、マウス、リモコン、操作ボタンなど)、コンテンツ販売装置120から送信される利用権を記録する記憶手段、コンテンツを記録する記憶手段、および与えられた利用権に記述される内容に応じて購入したコンテンツを復号したり表示、再生、音声などで利用したりする手段を備えている。したがって、利用者端末140としては、例えばパーソナルコンピュータ、セットトップボックス、携帯端末、車載端末などが想定される。
図6はこの発明の実施の形態1、3から7に係るコンテンツ販売システムの動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートに従って、コンテンツ販売システムの動作について説明する。
まず、コンテンツ販売装置120に対して利用者端末140からアクセスがあると、販売画面生成手段150が生成した画面が利用者端末140に対し送信される(ステップST100)。利用者端末140では受信した画面を表示する(ステップST200)。その画面には、例えば利用者が購入(利用)可能なコンテンツの一覧が含まれ、各コンテンツを選択できるようにしたインタフェースが存在する。利用者は購入したい1つまたは複数のコンテンツを選択し、選択したコンテンツの情報の送信動作を実行する。すると、選択された1つまたは複数のコンテンツ情報(コンテンツを特定できるもので、例えばコンテンツID)がネットワークを介してコンテンツ販売装置120に送信される(ステップST300)。
次に、コンテンツ販売装置120において、セット販売処理手段170は、利用者端末140から送信されてきたコンテンツ情報に基づいてセット販売が成立するかどうかを後述のように判定し(ステップST400)、その判定結果に基づいて入力された全てのコンテンツに対して利用権を後述のように決定する(ステップST500)。さらに、セット販売成立時に値引きなどで料金を変更する場合には、ステップST400の判定結果に基づいて料金を決定する(ステップST600)。次に、利用権発行手段160は、ステップST500で決定した利用権を、ネットワークを介して購入要求のあった利用者端末140に送信する(ステップST700)。該当する利用者端末140は取得した利用権を端末内に保存し、利用者は取得した利用権の範囲内でコンテンツを利用することになる(ステップST800)。
図7は実施の形態1に係るセット販売成立の判定動作(ステップST400)の詳細を示すフローチャートである。
まず、利用者端末140から送信された1つまたは複数のコンテンツのコンテンツID(コンテンツ情報)が入力される(ステップST410a)。次に、予め設定されている全てのセット販売に対して、階層構造(図3の70)を参照し、該当セット販売50に含まれている全てのコンテンツID80がステップST410aで入力されている場合、該当セット販売成立と判定する。それ以外のセット販売は不成立と判定する(ステップST430a)。
図8は実施の形態1に係る利用権決定動作(ステップST500)の詳細を示すフローチャートである。前提として、前のセット販売成立の判定動作(ステップST400)にて、全コンテンツIDに対してセット販売が成立しているかどうかが判定されているものとすると、入力された全てのコンテンツIDに対して、以下を行う。
まず、該当コンテンツIDが成立したセット販売に含まれるかどうか階層構造(図3の70)から判別する(ステップST510a)。含まれている場合、セットIDを基にセット販売の利用権情報(図2)を参照し、対応するセット販売のセット利用権(図2の60)を該当コンテンツの利用権として決定する(ステップST520a)。一方、含まれていない場合、そのコンテンツIDを基に別途設定されているコンテンツの利用権情報(図4)を参照し、該当するコンテンツ利用権(図4の65)を該当コンテンツの利用権として決定する(ステップST530a)。これらの手順を、全てのコンテンツIDに対して実施し、利用者によって選択された全コンテンツに対して発行する利用権を決定する。
この発明では、利用権とコンテンツとは物理的に分かれていることを想定しており、かつ、利用権とコンテンツを取得する順序についても規定していない。すなわち、利用権とコンテンツを同時に取得しても良いし、いずれか一方を先に取得しても良いということである。したがって、セット販売に含まれるコンテンツのフォーマットは同一である必要は無い。例えば、Microsoft社のWindows(登録商標)Media形式の映像と、Adobe Systems社のPDF形式の文書をセットで販売することも可能である。また、利用者がコンテンツを取得する形態も特に規定しない。利用者がコンテンツを入手する形態としては、例えばダウンロード、ストリーミング、FTP、メール添付、CD/DVD/FD等の媒体、放送受信などが考えられる。
通常のコンテンツ販売システムでは、コンテンツは暗号化した形態で利用者に提供され、利用者端末にて利用権に含まれる復号鍵で復号化した上で利用されるが、この発明では必ずしもコンテンツの暗号化は必要としていない。コンテンツが暗号化されている場合は、コンテンツ販売装置120は、図5に示した他に、コンテンツを暗号化し暗号鍵と復号鍵を記録する機能(通常は性能面で有利な共通鍵暗号を用いるため、暗号鍵と復号鍵は同一となる)、利用権と同時に復号鍵を利用者端末に送信する機能を必要とする。これに対し、利用者端末140には、受け取った復号鍵をコンテンツと関連付けて保存する機能、復号鍵を用いて該当コンテンツを復号化する機能が必要となる。
また、この発明の各実施の形態では、ユーザ認証、決済に関する部分はこの発明が対象とする本質ではないので省略して述べるものとする。通常のコンテンツ販売等では、該当ユーザが該当コンテンツを利用する権利を有する正当なユーザであることを確認するためのユーザ認証機能、課金した金額を何らかの方法で利用者から正確に徴収するための決済機能が必須となる。したがって、その場合、コンテンツ販売装置120には、ユーザ認証機能、決済機能、さらにユーザ情報データベース(ユーザID,パスワード、決済情報等が含まれる)などが必要となる。
なお、コンテンツ販売装置120は、図5の例では1台のコンピュータとして示されているが、この発明におけるコンテンツ販売装置は特に1台に限るものではなく、機能毎に別コンピュータに分けて設置することも可能である。その場合、各コンピュータはネットワークで接続され、各コンピュータに設置された各機能や手段は、別コンピュータの関連したものと通信を行うことによって実行されることになる。
以上のように、この実施の形態1によれば、コンテンツ販売装置が直接または外部に保持する個々のコンテンツに対してコンテンツ利用権が設定されたコンテンツの利用権情報と、1つまたは複数のコンテンツから構成されるセット販売に対してセット利用権が設定されたセット販売の利用権情報を予め保持すると共に、セット販売の利用権情報を親ノードとし、そのセット販売に組み込まれるコンテンツの利用権情報を子ノードとするデータの階層構造を保持しておき、セット販売処理手段により、利用者端末から受信した1つまたは複数のコンテンツのそれぞれを特定するコンテンツ情報に基づいて階層構造を参照して、該当するセット販売に含まれている全てのコンテンツ情報が存在している場合にセット販売成立と判定し、セット販売成立のコンテンツ情報に基づいてセット販売の利用権情報を参照して、対応するセット販売のセット利用権を該当コンテンツの利用権として決定し、一方、階層構造に含まれていないコンテンツに対してはコンテンツの利用権情報を参照して、該当するコンテンツ利用権を該当コンテンツの利用権と決定し、またセット販売成立時に値引きなどで料金を変更する場合には料金を決定し、利用権発行手段は、決定されたコンテンツの利用権を購入要求のあった利用者端末に送信するようにしている。したがって、セット販売が成立した際に、対象となるコンテンツに対して、個々のコンテンツに設定された利用権とは異なった(例えば、ユーザに有利な)セット販売の利用権を発行できる効果が得られる。また、コンテンツ販売業者は、既存のデータ構造に修正を加える必要なくセット販売用の機能と利用権を追加するのみで、既存の個別のコンテンツ販売と同時に、コンテンツのセット販売を実施可能にする効果が得られる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、利用者端末140から送信されてくる情報はコンテンツを特定する情報であったが、この実施の形態2では、利用者端末140からセット販売を特定する情報が送られてくることを想定する。なお、ここでいう「セット販売」とは、1つまたは複数のコンテンツを含んだものをいうものとする。
図9は実施の形態2に係るコンテンツ販売装置の動作手順を示すフローチャートである。この図は図6とほぼ同じであるが、異なるのは、ステップST300の入力がコンテンツIDだったのがセットIDに変更されてステップST300bとなった点、およびステップST400のセット販売成立判定処理が除かれた点である。以下、このフローチャートに従って実施の形態2の動作を説明する。
まず、利用者端末140からアクセスがあると、販売画面生成手段150が生成した画面が利用者端末140に対し送信される(ステップST100)。利用者端末140では受信した画面を表示する(ステップST200)。その画面には、例えば利用者が購入(利用)可能なセット販売の一覧(1つまたは複数のセット販売からなる。)が含まれ、各セット販売を選択できるようにしたインタフェースが存在する。利用者は購入したい1つまたは複数のセット販売を選択し、選択したセット販売の情報の送信動作を実行する。すると、選択された1つまたは複数のセット販売情報(セット販売を特定できるもので、例えばセットID)がネットワークを介してコンテンツ販売装置120に送信される(ステップST300b)。
次に、コンテンツ販売装置120では、セット販売処理手段170において、入力された全てのセット販売に対して、セット販売処理手段170が後述のように利用権を決定する(ステップST500b)。さらに、セット販売成立時に値引きなどで料金を変更する場合には、料金を決定する(ステップST600)。次に、利用権発行手段160は、ステップST500bで決定した利用権を、ネットワークを介して購入要求のあった利用者端末140に送信する(ステップST700)。該当する利用者端末140は取得した利用権を端末内に保存し、利用者は取得した利用権の範囲内でコンテンツを利用することになる(ステップST800)。
図10はセット販売処理手段170で行う利用権決定処理(ステップST500b)の詳細を示すフローチャートである。
まず、入力されたセット販売のセットID(セット販売情報)を基に階層構造(図3の70)を参照して、該当セット販売に含まれる全てのコンテンツIDをピックアップする(ステップST510b)。次に、ピックアップされた全てのコンテンツIDに対して、該当するセット利用権を該当コンテンツの利用権として決定し保存する(ステップST520b)。
なお、ここでは、利用者端末140から送信されてくる情報はセットIDのみという想定で説明してきたが、この発明では特にこのことに限定されるものではない。利用者端末140から送信されてくる情報は、1つまたは複数のコンテンツを特定する情報であっても良いし、1つまたは複数のセット販売を特定する情報でも良いし、これらの両方が含まれた情報であっても良い。ただし、その場合、セット販売処理手段170は、送信されてきた情報がコンテンツを特定するものなのか、またはセット販売を特定するものなのかを特定する処理を行うことになる。
以上のように、実施の形態2によれば、セット販売処理手段は、入力された全てのセット販売情報に基づいて階層構造を参照して、該当セット販売に含まれる全てのコンテンツID(コンテンツ情報)をピックアップし、ピックアップされたコンテンツID(コンテンツ情報)に対して該当するセット利用権を該当コンテンツの利用権として決定する。すなわち、利用者端末からセット販売を特定するセット販売情報を受信した場合には無条件でセット販売成立と判定する。そして、セット販売成立時に値引きなどで料金を変更する場合には料金を決定し、利用権発行手段は、決定されたコンテンツの利用権を購入要求のあった利用者端末に送信するようにしている。したがって、セット販売が成立した際に、対象となるコンテンツに対して、個々のコンテンツに設定された利用権とは異なった(例えば、ユーザに有利な)セット販売の利用権を発行できる効果が得られる。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、セット販売の利用権は特に制限されずに発行できるようにしていたが、この実施の形態3では、例えば、セット販売の期間が予め決まっているような場合に、誤ってセット販売が成立することを禁止することについて述べる。
図11は、実施の形態3に係るセット販売の利用権情報を保持するデータ領域のデータ構成例を示すが、図2のものと比較すると、利用権発行条件66が新たに追加されている。この利用権発行条件66には、セット販売が成立するための条件、すなわち、セット販売の利用権を発行して良いかどうかを判定するための記述がなされる。例えば、キャンペーン期間のみ価格を下げる場合、利用権発行条件には期間が記述される。また、女性のみに利用権を有利にする場合、性別が利用権発行条件に記述される。
この実施の形態3の動作は、実施の形態1で示した動作とほぼ同じであるが、異なるのは、利用権発行条件66の値を確認する動作が加わった点である。セット販売処理手段170において、利用権発行条件66を参照してセット販売の利用権を発行して良いかどうかの判定を行うが、判定のための確認動作では、確認動作が行われる日時、利用者の属性、選択されたコンテンツの属性などが利用権発行条件の範囲内であることを確認する。範囲外である場合、セット販売は成立しない。なお、ここではどのように利用条件を記述し、どのように両者の条件範囲を比較するかについての詳細は記述しない。
図6に示された全体の動作フローの中で、本動作が行われる場所は特に規定しないが、セット販売処理手段170のセット販売成立の判定動作(ステップST400)の追加動作として行うようにすれば良い。
以上のように、この実施の形態3によれば、セット販売の利用権情報を保持するデータ領域に、セット販売が成立するための利用権発行条件を設定しておき、セット販売処理手段が、セット販売成立の判定ステップの際に、該当するセット販売について設定された利用権発行条件を参照してセット販売の利用権を発行して良いかどうかを判定するようにしたので、利用権発行条件を確認することにより、誤ってセット販売が成立するのを減少させる効果が得られる。
実施の形態4.
上記各実施の形態では、あるセット販売が成立するには、該当セット販売に含まれる全てのコンテンツが利用者に選択(または購入)される必要があるが、この実施の形態4では、セット販売に含まれるコンテンツのうち、設定した数以上のコンテンツが選択された際にもセット販売として成立させるようにすることについて述べる。
図12は実施の形態4に係るセット販売の利用権情報を保持するデータ領域のデータ構成を例示するが、図2のものと比較すると、成立数85が新たに追加されている。この成立数85には、セット販売が成立するために必要となるコンテンツ購入数が設定される。すなわち、該当するセット販売に含まれるコンテンツのうち、いくつ利用者が選択すればセット販売が成立するかの条件が記述される。例えば、某監督の映画8本のうち、同時に3本購入すると割引を行うといった販売形態を可能にする。
この実施の形態4の動作は、実施の形態1で示した動作とほぼ同じであるが、異なる点は、図6のフローのセット販売成立判定動作(ステップST400)にある。図13は実施の形態4に係るセット販売成立判定方法の手順を示すフローチャートである。セット販売処理手段170は、セット販売の利用権情報を保持するデータ領域に設定された成立数85を基にセット販売の成立を判定する。
まず、利用者が選択した1つまたは複数のコンテンツのコンテンツIDが入力される(ステップST410b)。入力された全コンテンツIDに対して、階層構造(図3の70)を検索し(ステップST430b)、ヒットしたセットIDに対して、カウンタ(含まれるコンテンツ数を計算するための変数)が存在するかどうかを判別する(ステップST440b)。存在する場合はカウンタの値を「1」増加させる(ステップST460b)。存在しない場合は該当セットID用のカウンタを生成し値を「1」とする(ステップST450b)。次に、カウンタの値と該当セットIDの成立数(図12の85)を比較し、カウンタの値がその成立数以上であれば、該当セット販売を成立と判定する(ステップST490b)。一方、カウンタの値が成立数未満であれば、セット販売は不成立と判定する(ステップST480b)。
なお、あるグループから2個購入した場合には600円、3個購入した場合には、さらに値引きして800円といった販売モデルを実施するには、同一のセットIDを持ち、1つの成立数を2、もう1つの成立数を3と設定したレコードを2つセット販売の利用権情報(図12の10)に投入しておき、セット販売成立判定動作(ステップST470b)において、成立数の大きい方から順に比較することで実現可能である。
以上のように、実施の形態4によれば、セット販売の利用権情報にセット販売が成立するために必要とするコンテンツの成立数を設定しておき、セット販売成立判定ステップが、コンテンツ情報基づいて階層構造を参照してセット販売にあてはまるコンテンツの存在数を計数し、計数した値が成立数以上である場合に該当セット販売を成立と判定するようにしたので、指定した複数のコンテンツの中からX個選択(購入)された場合においてもセット販売成立とすることができ、より自由度の高い販売形態をとることを可能とする効果が得られる。
実施の形態5.
以上の各実施の形態では、セット販売が成立した場合に発行される利用権は、セット利用権60に固定されていたが、この実施の形態5では、セット販売成立時に発行するセット利用権を決定するルールを設定することで、様々な利用権を発行できるようにすることについて述べる。
図14は実施の形態5に係るセット販売の利用権情報を保持するデータ領域のデータ構成を例示するが、図2、図11、図12のものと比較すると、新たに利用権決定ルール90が追加されている。この利用権決定ルール90には、セット販売成立時に該当セット販売に含まれるコンテンツに対してどの利用権を適用するかを決めるルールが記述される。
この利用権決定ルール90の内容としては、例えば次の設定が考えられる。
(a)セット販売としてセット利用権60を設定し、セット購入したコンテンツは全てその利用権に従う。
(b)事前に設定されている各コンテンツに対する利用権(図4の65)を使用する。
(c)セットとして各コンテンツに対して新たに設定する利用権(図15のセット販売成立時の個別利用権68)を使用する。
(d)事前に設定されている各コンテンツに対する利用権(図4の65)のうち最も範囲の広い利用権を用いる。
(e)特定の利用条件(例えば期間)のみ固定で、それ以外の利用条件は事前に設定されている各コンテンツに対する利用権(図4の65)を用いる。
(f)特定の利用条件(例えば利用許諾条件)のみ事前に設定されている各コンテンツに対する利用権を用い、それ以外の利用条件は別途設定されている利用権を用いる。
図15は利用権決定ルールとして前述の(c)を設定する際に必要となるセット販売の利用権情報とコンテンツの利用権情報の階層構造を示すが、図3のものと比較すると、セット販売成立時の個別利用権68が新たに追加されている。セット販売成立時に利用権決定ルールとして(c)が設定されている場合、該当セット販売に含まれるコンテンツに対する利用権は個別利用権68に設定した利用権が用いられることとする。
この実施の形態5の動作は、これまでの実施の形態とほぼ同じ動作であるが、異なる点は、図6のフローの利用権決定動作(ステップST500)にある。図16は実施の形態5に係る利用権決定の詳細な動作手順を示すフローチャートである。なお、前提として、前のセット販売成立の判定(ステップST400)がなされているものとする。入力された全てのコンテンツIDに対して、以下を行う。
まず、該当コンテンツIDが、ステップST400にて成立した階層構造のセット販売に含まれているかどうか判別する(ステップST510b)。含まれていない場合、コンテンツ利用権(図4の65)を該当コンテンツの利用権として決定する。一方、含まれている場合、利用権決定ルール90の値を参照し(ステップST520b)、その値によって上記(a)〜(f)の何れかのルールに従って利用権を決定する。
例えば(a)の場合、セット利用権60を該当コンテンツの利用権とする。(b)の場合、コンテンツ利用権65を該当コンテンツの利用権とする。(c)の場合、セット販売成立時の個別利用権68を該当コンテンツの利用権とする。(d)の場合、該当セット販売が成立した際に選択された個々のコンテンツの利用権のうち、最も範囲の広い利用権を該当コンテンツの利用権とする。(e)の場合、固定の利用条件(後述)とコンテンツの利用権65を組み合わせたものを、該当コンテンツの利用権とする。(f)の場合、コンテンツ利用権65のうちある特定の条件(後述)とコンテンツ利用権65以外の利用権60,68を組み合わせたものを該当コンテンツの利用権とする。
ここで、(e)が選択された際、固定の利用条件をどのように決定するかに関しても、いくつかのバリエーションがある。固定の利用条件として、セット利用権60を用いる方法、該当セット販売に含まれる選択された個々のコンテンツのコンテンツ利用権65のうち最も範囲の広い条件を用いる方法、該当セット販売に含まれる選択された個々のコンテンツのコンテンツ利用権65の和を用いる方法がある。
また、(f)が選択された際、各コンテンツのコンテンツ利用権65のうち、ある特定の条件(例えば利用許諾条件)とコンテンツ利用権65以外の利用権(例えば60,68)を組み合わせたものを該当コンテンツの利用権とする。利用許諾条件とは、コンテンツホルダがコンテンツプロバイダに対して許諾する、利用者に対して発行して良い利用権の範囲のことである。特に、ここまで説明してこなかったが、利用許諾条件は通常、利用権の一部として記述される(つまり利用権に含まれる)。利用許諾条件は、複数の場所に保持してしまうと変更する際に整合性が取れなくなってしまう危険性があり運用上問題が生じる。したがって、こういった性質のものは、コンテンツに対して1つだけ記述すべきであり、コンテンツの利用権情報(図4の20)に保持するのが最も効率が良い。(f)はこのような場合に用いるべきものであり、コンテンツに対して設定されているコンテンツ利用権65の一部と、それ以外の利用権(例えば60,68)を組み合わせるというルールである。
上記の動作を、全コンテンツIDに対して実施することにより、各コンテンツの利用権を決定する。このことにより、例えばセット販売のセット利用権を変更したくない場合(料金のみ変更したい場合)にも、既存のセット利用権の記述をそのまま使用することで、対応することができる。例えば、新たに個々のコンテンツに利用権を設定することができる。勿論、実施の形態1で示したのと同様に、セット販売のセット利用権を用いることもできるし、他にも様々な方法で利用権を決定することが可能となる。例えば個々のコンテンツに設定すべき内容は個々のコンテンツに設定されるコンテンツ利用権65の記述を用い、それ以外の内容は別途設定する利用権(60,68)に設定することができる。
以上のように、この実施の形態5によれば、セット販売の利用権情報に、どの利用権を適用するかを決める利用権決定ルールを設定しておき、セット販売処理手段が、利用権決定ステップにおいて、セット販売成立のコンテンツ情報に基づいて階層構造のセット販売に含まれているかどうか判別し、含まれている場合には対応するセット販売の利用権決定ルールに従って該当コンテンツの利用権を決定し、一方、階層構造に含まれていないコンテンツに対してはコンテンツの利用権情報にあるコンテンツ利用権を該当コンテンツの利用権と決定するようにしたので、セット販売成立時にさまざまな方法で、該当セット販売に含まれる各コンテンツの利用権を決定できる効果が得られる。
実施の形態6.
以上の各実施の形態では、セット販売が成立した場合に、様々な方法でセット販売の利用権を変更できるようにする方法について示したが、この実施の形態6では、セット販売成立時に利用者に対して課金する料金を変更する方法について述べる。
図17は実施の形態6、7に係るセット販売の利用権情報を保持するデータ領域のデータ構成を例示しているが、この図ではこれまで示したセット販売の利用権情報10と比較すると、料金決定ルール95とセット関連金額98が新たに追加されている。セット関連金額98は、成立したセット販売の料金そのものを表す場合とその料金を算出するために用いる場合とがある。料金決定ルール95としては、例えば次の条件内容などの設定を想定する。
(イ)セット販売として、セットで購入した全コンテンツを纏めた料金を新たに設定する。
(ロ)各コンテンツに設定されている料金の合計から設定された料金を値引きする。
この実施の形態6の動作は、これまでの実施の形態とほぼ同じ動作であるが、異なる点は、図6のフローのセット料金決定動作(ステップST600)にある。図18は実施の形態6に係るセット料金決定を行う詳細な動作手順を示すフローチャートである。なお、前提として、ステップST400にて、全コンテンツIDに対してセット販売が成立しているかどうかが判定されているものとする。セット販売処理手段170において、次のようにしてセット販売のセット料金を決定する。
まず、料金を計算するための変数totalを作成し値を0とする(ステップST610a)。入力されたコンテンツIDの内、ステップST400にて成立したセット販売に含まれる1つまたは複数のコンテンツIDを該当セットIDに置き換える。その際、置き換えられた元のコンテンツIDは別途退避しておく(ステップST620a)。この動作により、セット販売が成立しなかったコンテンツIDと成立したセットIDがメモリ上同列に存在することになる。
次に、メモリ上同列に存在する全てのコンテンツIDとセットIDに対して以下を実行する。
入力された値がコンテンツIDかセットIDかを判別する(ステップST630a)。コンテンツIDである場合は、totalに該当コンテンツの料金(図4の110)を加える(ステップST640a)。一方、セットIDである場合、該当セットIDの料金決定ルール95の値を参照し判別する(ステップST650a)。料金決定ルールが上記(イ)の場合、該当セットIDのセット関連金額98をtotalに加える。一方、料金決定ルールが上記(ロ)の場合、該当セットIDに含まれるコンテンツ(ステップST620aで退避したもの)の料金(図4の110)を合計した値から、該当セットIDのセット関連金額98を減じた上でtotalに加える(ステップST660a)。このステップST660aの動作では、値引きを行っていることになる。
これらの動作を全てのコンテンツIDとセットIDに対して実行し、終わった際のtotalの値が利用者に課金される料金となる。したがって、セット販売成立時にさまざまな方法で、料金を変更することができる。具体的には、複数のコンテンツを個々に購入すると¥800となるが、セット販売で購入すると¥500で購入することができるといった販売形態を実現することができる。
以上のように、実施の形態6によれば、セット販売の利用権情報に料金決定ルールとセット関連金額を設定しておき、セット販売処理手段が、料金決定ルールに基づいてセット関連金額を用いることによりセット販売成立時の対象となるセット販売の料金を決定するようにしたので、セット販売成立時にさまざまな方法で、料金の変更を行える効果が得られる。
実施の形態7.
上記各実施の形態では、個々のコンテンツを同時に複数購入した場合にセット販売が成立し、様々な方法で利用権を変更したり料金を変更したりする方法について述べてきたが、この実施の形態7では、複数のセット販売からそれぞれに含まれるコンテンツを適宜組み合わせて構成される複合セット販売を行う方法について述べる。ここで言う複合セット販売は、例えば、ある2つのセット販売を構成する2つのコンテンツグループが存在しており、その一方から3コンテンツを、他方から2コンテンツを選んで同時に購入する場合に成立させるセット販売を意味する。そして、この複合セット販売が成立したときに、利用者に有利な利用権や料金が適用されるようにするものである。
図19は実施の形態7に係るコンテンツ利用権管理装置におけるコンテンツと各利用権情報の階層構造をツリーで示す説明図であるが、図1のものと比較してみると、セット販売の利用権情報10の階層が2段構成となっている。図20は実施の形態7に係るセット販売の利用権情報を保持するデータ領域のデータ構成を例示したもので、図14に示したものと同様であるが、この例では3つ分のセット販売のデータについて示している。図21はセット販売の利用権情報、そのセット販売に組み込まれた他のセット販売の利用権情報およびコンテンツの利用権情報の階層構造を例示したもので、図15に示したものと同様であるが、異なる点はコンテンツIDのSID001、SID002がセットIDのSID003に対する子ノードとして投入されていることである。したがって、コンテンツIDは孫ノードに位置付けられる。
実施の形態7の動作は、多くの点で上記実施の形態と同じ動作をするが、図6のフローのセット販売成立判定動作(ステップST400)、利用権決定動作(ステップST500)およびセット料金決定動作(ステップST600)を、図20に示した3つのセット販売の利用権情報10のうち、下位のセット販売(SID001、SID002)から順に実施することになる。また、ステップST400においては、セットIDのSID001、SID002についてセット販売成立判定を行った後にSID003のセット販売が成立するかどうかの判定を行うことになる。
次に、動作例として、SID001、SID002のセット販売が成立した場合において、SID003のセット販売が成立するかどうかの判定について説明する。
まず、SID001、SID002のセット販売が成立したことから、入力されたコンテンツIDと同列にセットIDのSID001、SID002が新たに入力される。次に(ステップST400において)、図21の階層構造70から、SID003に含まれるコンテンツIDとして、SID001、SID002があるため、SID003に含まれるコンテンツ(実際にはセット販売)の内、購入された数(実際にはセット販売成立したもの)をカウントすると「2」となる。図20のSID003に該当する成立数85は「2」であり、前動作でカウントした数「2」と比較するとカウント数=成立数となるため、セット販売SID003の複合セット販売は成立したと判定される。同様にして、利用権決定動作(ステップST500)、セット料金決定動作(ステップST600)を下位のセット販売から順に処理する。その際、注意が必要な事項として、下位のセット販売で個々のコンテンツに設定されている利用権(図4の65)と金額(図4の110)を用いて利用権とセット料金を決定して、さらに上位のセット販売でセット利用権(図17の60)とセット関連金額(図17の98)を用いた場合、下位のセット販売で決定した利用権とセット料金は上位のセット販売のもので上書きされることになる。
以上のように処理することにより、複数のセット販売からそれぞれに含まれるコンテンツを適宜組み合わせて構成される複合セット販売を行うことができる。
以上のように、実施の形態7によれば、セット販売の利用権情報を親ノードとし、当該子ノードのセット販売に組み込まれた他のセット販売の利用権情報を子ノードとし、当該他のセット販売に組み込まれたコンテンツの利用権情報を孫ノードとするデータの階層構造を形成して記憶装置に保持しておき、セット販売判定手段で行うセット販売成立判定ステップ、利用権決定ステップおよびセット料金決定ステップのそれぞれを子ノードのセット販売から先に実施するようにしたので、複数のセット販売からそれぞれに含まれるコンテンツを適宜組み合わせて構成される複合セット販売を行うことができ、利用者に有利な利用権や料金を適用できる効果が得られる。
この発明の実施の形態1から6によるコンテンツ利用権管理装置で用いる階層構造をツリー表示する説明図である。 この発明の実施の形態1に係るセット販売の利用権情報のデータ構成を例示する説明図である。 この発明の実施の形態1から5に係るセット販売の利用権情報とコンテンツの利用権情報の階層構造を示す説明図である。 この発明の各実施の形態に係るコンテンツの利用権情報のデータ構成を例示する説明図である。 この発明の各実施の形態に係るコンテンツ販売システムの構成について示すブロックである。 この発明の実施の形態1、3から7に係るコンテンツ販売システムの動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係るセット販売成立の判定動作の詳細を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る利用権決定動作の詳細を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係るコンテンツ販売システムの動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る利用権決定動作の詳細を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3に係るセット販売の利用権情報のデータ構成を例示する説明図である。 この発明の実施の形態4に係るセット販売の利用権情報のデータ構成を例示する説明図である。 この発明の実施の形態4に係るセット販売成立判定方法の手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5に係るセット販売の利用権情報のデータ構成を例示する説明図である。 この発明の実施の形態5に係るセット販売の利用権情報とコンテンツの利用権情報の階層構造を示す説明図である。 この発明の実施の形態5に係る利用権決定の詳細な動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6、7に係るセット販売の利用権情報のデータ構成を例示する説明図である。 この発明の実施の形態6に係るセット販売の料金決定をする詳細な動作手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態7に係るコンテンツ利用権管理装置におけるコンテンツと各利用権情報の階層構造をツリーで示す説明図である。 この発明の実施の形態7に係るセット販売の利用権情報のデータ構成を例示する説明図である。 この発明の実施の形態7に係るセット販売の利用権情報とコンテンツの利用権情報の階層構造を示す説明図である。 この発明の各実施の形態に係るコンテンツの利用権情報のデータ構成の他例を示す説明図である。
符号の説明
10 セット販売の利用権情報、20 コンテンツの利用権情報、30 コンテンツ、40 利用権ID、50 セットID、60 セット利用権、65 コンテンツの利用権、66 利用権発行条件、68 セット販売成立時の個別利用権、70 階層構造、80 コンテンツID、85 成立数、90 利用権決定ルール、95 料金決定ルール、98 セット関連金額、100 コンテンツのタイトル、110 コンテンツの金額、120 コンテンツ販売装置、130 コンピュータネットワーク、140 利用者端末、150 販売画面生成手段、160 利用権発行手段、170 セット販売処理手段。

Claims (7)

  1. コンピュータネットワークを介してコンテンツを利用者に販売するコンテンツ販売装置に適用されるコンテンツ利用権管理装置において、
    コンテンツ販売装置が直接または外部に保持する個々のコンテンツに対してコンテンツ利用権が設定されたコンテンツの利用権情報、および1つまたは複数のコンテンツから構成されるセット販売に対してセット利用権が設定されたセット販売の利用権情報を予め保持すると共に、セット販売の利用権情報を親ノードとし、当該セット販売に組み込まれるコンテンツの利用権情報を子ノードとするデータの階層構造を保持する記憶手段と、
    利用者端末から受信したコンテンツを特定するコンテンツ情報に基づいて前記階層構造を参照して、該当するセット販売に含まれている全てのコンテンツ情報が存在している場合にセット販売成立と判定するセット販売成立判定ステップ、およびセット販売成立のコンテンツ情報に基づいて前記セット販売の利用権情報を参照して、対応するセット販売のセット利用権を該当コンテンツの利用権として決定し、一方、前記階層構造に含まれていないコンテンツに対しては前記コンテンツの利用権情報を参照して、該当するコンテンツ利用権を該当コンテンツの利用権と決定し、またセット販売成立時に値引きなどで料金を変更する場合には料金を決定する利用権決定ステップを実行するセット販売処理手段と、
    決定されたコンテンツの利用権を購入要求のあった利用者端末に送信する利用権発行手段とを備えたことを特徴とするコンテンツ利用権管理装置。
  2. セット販売処理手段は、セット販売成立判定ステップで、利用者端末からセット販売を特定するセット販売情報を受信した場合には無条件でセット販売成立と判定することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ利用権管理装置。
  3. セット販売の利用権情報にセット販売が成立するための利用権発行条件を設定しておき、
    セット販売処理手段は、セット販売成立判定ステップの際に、該当するセット販売について前記利用権発行条件を参照してセット販売の利用権を発行して良いかどうかの判定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載のコンテンツ利用権管理装置。
  4. セット販売の利用権情報に、セット販売が成立するために必要とするコンテンツの成立数を設定しておき、
    セット販売処理手段は、セット販売成立判定ステップで、コンテンツ情報に基づいて階層構造を参照してセット販売にあてはまるコンテンツの存在数を計数し、計数した値が前記成立数以上である場合に該当セット販売を成立と判定することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のコンテンツ利用権管理装置。
  5. セット販売の利用権情報に、どの利用権を適用するかを決める利用権決定ルールを設定しておき、
    セット販売処理手段は、利用権決定ステップで、セット販売成立のコンテンツ情報に基づいて階層構造のセット販売に含まれているかどうか判別し、含まれている場合には対応するセット販売の前記利用権決定ルールに従って該当コンテンツの利用権を決定し、一方、前記階層構造に含まれていないコンテンツに対してはコンテンツの利用権情報を参照して、該当するコンテンツ利用権を該当コンテンツの利用権と決定することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のコンテンツ利用権管理装置。
  6. セット販売の利用権情報にセット販売の料金を決定する料金決定ルールとセット関連金額を設定しておき、
    セット販売処理手段は、料金決定ルールに基づいてセット関連金額を用いることによりセット販売成立時の対象となるセット販売の料金を決定するセット料金決定ステップを行うことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のコンテンツ利用権管理装置。
  7. 記憶手段は、セット販売の利用権情報を親ノードとし、当該セット販売に組み込まれた他のセット販売の利用権情報を子ノードとし、当該子ノードのセット販売に組み込まれたコンテンツの利用権情報を孫ノードとするデータの階層構造を保持しており、
    セット販売処理手段は、セット販売成立判定ステップ、利用権決定ステップおよびセット料金決定ステップのそれぞれを、前記子ノードのセット販売から先に実施することを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のコンテンツ利用権管理装置。
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