JP4852550B2 - ライセンスされたコンテンツをレンダリングする方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的には、デジタル権利管理の分野に関し、より詳しくは、デジタルコンテンツに対するライセンスを記憶する方法、システムおよびデバイス、このライセンスに対するアクセス、ならびにこのライセンスの管理に関する。
コンピュータが用いられるようになって間もないころは、消費者のビューは「アプリケーションセントリック」であった。たとえば、消費者は、デジタルコンテンツを消費しようとする場合、最初に、ワープロなどの適当なアプリケーションを開いた。次に、消費者はこのアプリケーション内のコンテンツにアクセスした。
当該技術分野での現状では、「コンテンツセントリック」ビューが促進されている。たとえば、消費者は、デジタルコンテンツを消費したい場合、自身のファイルシステムエクスプローラで、そのコンテンツを含んでいるファイルをダブルクリックし、すると、関連のコンテンツ消費アプリケーションが立ち上がる。コンテンツを消費する権利は、しばしば、このようなコンテンツの特定の実施形態に結びついている。たとえば、映画を見る権利は、DVDの物理的所有と結びついている。コンテンツがDRM(デジタル権利管理)システムによって保護されている場合、このコンテンツの使用は、このコンテンツを保護するために元来用いられた特定のDRMシステムの使用によって決まる。たとえば、消費者は、会社Aからコンテンツのライセンスを購入した場合、会社AのDRMシステムを、このようなコンテンツを消費するための消費デバイスにインストールしてもらわなければならない。
今日、マーケットで入手可能なDRMシステムのほとんどに共通していることの1つは、コンテンツの所有者またはコンテンツの分配業者がライセンスの中で説明しているように使用ルールを実施しなければならない、ということである。このライセンスは、コンテンツ中に埋め込まれていたり、または、分離したライセンスであったりするが、この場合は、クリックスルーライセンスや適法契約などの機械や人間が読み取り可能なものである。DRMシステムは、このライセンスを解釈して、消費者がこのコンテンツに関して何をすることが許容されるかを識別し、許容されていないことを消費者がしないように制限を加える。このタスクを遂行するためにさまざまなDRMシステムが用いるメカニズムはさまざまである。たとえば、多くのDRMシステムは、ライセンスをプロプライエタリな仕方で表現し、記憶し、維持している。消費者は、一般的に、DRMシステムを獲得して、このシステムに対して規定されているコンテンツを要求する。すると、暗号化やフォーマッティングや、これと連結したこれ以外の信用やセキュリティの技術によってコンテンツのインスタンスが準備されるが、これらの技術によって、このコンテンツインスタンスは、DRMを特定的に実施する場合にしか用いることができないようになる。デジタルライセンスの場合、ライセンスは一般的には、DRMシステムのプロプライエタリレポジトリ中に記憶されたりコンテンツの1部として記憶されたりする。
コンテンツの消費を、消費アプリケーション、消費デバイスおよび/またはDRMシステムの特定の組み合わせと結びつけると、消費者の購買の習慣と消費の習慣が制限される。しかしながら、消費者は、さまざまなソース(たとえば、ブリック・アンド・モルタル店、衛星/ケーブル、インターネットからのダウンロードなど)から、さまざまなフォーマット(たとえば、DVD、レッドブックオーディオ、コンピュータDVD、ストリーミングなど)で、さまざまなデバイス(たとえば、PC、ホームメディアセンター、セットトップボックス、カーステレオ、モバイル電話、携帯式メディアプレーヤ、遠隔地にネットワーキングされたデバイスなど)に対してコンテンツを購入しようとする。
消費者はコンテンツを購入することをためらうが、これは、コンテンツを保護するDRMシステムが将来には存在しないかもしれない(たとえば、DRMシステムが期限切れとなった場合)、企業が倒産しているかもしれない、又はDRMシステムが、消費者がコンテンツを消費するために使用しようとするデバイスと互換性がない(たとえば、プラットフォームが制限されたDRMシステムの場合)などの理由である。多くの場合、消費者は、コンテンツをレンダリングすることが可能なデバイスを有しているかもしれないが、このようなデバイスは必要とされるDRMシステムを有していないかもしれない。
消費者がコンテンツ購入をためらう別の理由は、コンテンツが現在利用可能とされるフォーマットや媒体が、より優越したフォーマットや媒体に取って代わられるかもしれない(たとえば、DVDが高品位DVDに取って代わられるかもしれない)からである。しかしながら、消費者は、自分が購入したものが時代遅れなものと成ることを嫌がり、そのため、将来において、自身が同じコンテンツを再購入する必要がある。
消費者は、自分が買ったコンテンツを使用するためには、消費デバイス、消費アプリケーションおよびDRMシステムのさまざまな組み合わせをインストールし、管理し、これと対話しなければならないが、これは消費者にとっては大変な負担である。たとえば、特定のDRMシステムによって管理される権利での消費者のコンテンツの使用経験は、このようなDRMシステムに固有のものである。消費者は、自分が購入したライセンスのすべてのインベントリ(目録)を得ることが可能であるわけではないが、これは、ライセンスはそのおのおのが、このライセンスを作成したDRMシステムに対するプロプライエタリレポジトリに記憶されているからである。消費者は、互いに異なる4つのDRMシステム用に構築されたライセンスを有していると、このようなライセンスを理解し、管理し、使用する固有の経験を4つ有することになる。
消費者はまた、コンテンツをレンダリングすることが可能ないずれかの適当なデバイスにとってあらゆるコンテンツが利用可能であることを望むものである。消費者はまた、いったんコンテンツを購入し、これで、将来のいつでも適当な時期にこのコンテンツを使用可能となるようにすることを望むものである。コンテンツの所有者は、ライセンスに規定されている使用ルールにしたがって消費者が自分のコンテンツにアクセス可能となるようにしたがるものである。コンテンツの所有者も消費者も特定のDRMシステムにしばられることを好まない。DRMはこのような目的に対する障壁となるべきではない。消費者のコンテンツ購買意欲を抑圧するから、現在の「コンテンツセントリック」なビューはこのような障壁を生じるという事実がコンテンツの所有者を困らせている。
これらの問題のいくつかに対処しようとして、DRMシステム同士間での相互運用性を促進しようという試みが現在なされている。DRMシステム同士間の相互運用性はうまく実現すれば、これによって、消費者は、自分のコンテンツに対して自分が選んだフォーマット、ロケーション、時間およびデバイスでアクセスすることが、自分のこれらについての権利が、コンテンツの所有者または分配業者によって承認されれば、可能となる。消費者は、自分が購入したデジタルコンテンツを所有しているという感覚が高まることになるが、これは、対応するライセンスを実施するために用いられるDRMシステムやこのようなシステムのバージョンとは無関係にいつでも適当なときにどこででもこのようなコンテンツを使用することが可能であるからである。しかしながら、DRMの相互運用性を場当たり的に実現しようとしてもいくつかの障壁がある。たとえば、多重性という点から見ると、さまざまなDRMシステム同士間でプロプライエタリな関係を確立すると、あらゆる順列に対してN階乗(N−factorial)問題となる。
セキュリティという点から見ると、DRMシステムは、さまざまな実施のレベルを提供している。コンテンツに互換性があればどのDRMシステムにでも移ることが可能であると、セキュリティ問題が生じる可能性がある。消費者はそのすべてのコンテンツを安全度の最も低いシステムに移動させて、権利の実施レベルが低いことを悪用するかもしれない。これによって、最も安全度の低いDRMシステムが最も広く用いられるという環境が助長されることになる。
ライセンス中の使用ルールのサポートという点から見ると、DRMシステムは、さまざまなライセンス条件集合を実施する。この場合もまた、コンテンツが互換性があればどのDRMシステムにでも移ることが可能であると、セキュリティ問題が生じる可能性がある。たとえば、消費者は、1日レンタルを許可しているDRMシステムから1日レンタル制限をサポートしていないシステムにコンテンツを移動させて、このコンテンツを1日レンタル期間以降も使用しようとするかもしれない。
使用ルールの表現という点から見ると、DRMシステムは、コンテンツに割り当てられた使用ルールを指定するためにさまざまなメカニズムを用いる。DRMシステムは、固定したルール集合をすべてのコンテンツのタイプおよび/またはインスタンスに適用するかもしれないし、また、このようなシステムは、使用ルールをコンテンツに対してインスタンスごとに適用するかもしれない。使用ルールを個々のコンテンツインスタンスに対して適用するDRMシステムは、使用ルールのタイプを表現するその能力がそれぞれ異なることになる。たとえば、DRMシステムAでは、コンテンツの所有者は、そのコンテンツを閲覧可能であるが、コピーは不可であると規定することが可能である。DRMシステムBでもこれと同じ機能を提供するが、コンテンツの所有者は、そのコンテンツを1回しか再生できないと規定することが可能であったりする。DRMシステムCでは、使用ルールの表現の柔軟性が高い言語を用いている。このように、使用ルールの表現に対するさまざまなDRMシステムの要件および機能が変動することによって、相互運用性を実現することが困難と成る。
ユーザの使用体験という点から見ると、DRMシステムはおのおのが、消費者が、自身がアクセスするコンテンツを理解し、消費し、目録調査するために用いるプロプライエタリなユーザインタフェースを有している。したがって、ユーザがさまざまなDRMシステムを使用体験しようとしても整合性がない。
ライセンスの獲得という点から見ると、消費者がコンテンツのライセンスを獲得しようとすると、このライセンスの供給者は、コンテンツと、デバイスと、DRMシステムの該当する組み合わせと互換性があるコンテンツを提供するためには、そのDRMシステムとフォーマットを理解しなければならない。
ISO MPEG−21やOMA(Open Mobile Alliance)などの規格化グループがあるが、これらの意図するところは、適合しているさまざまなDRMシステム間でコンテンツを交換可能とするようなコンテンツフォーマット、クライアント/サーバ通信プロトコル、コンテンツ保護方法、コンテンツ識別方法、権利表現および相互運用の程度を含む標準のDRMシステムとインタフェースを作成することによってDRM相互運用性を実現することである。他にも、相互運用性を達成する主要な手段として権利の共通表現(権利表現言語、すなわちREL(Rights Expression Language))の確立に焦点を合わせている規格化グループがあるが、それには、ISO MPEG-21 REL ワーキンググループ、 TV-Anytime 権利管理保護グループ(TV-Anytime Rights Management and Protection Group)、ISO SC36、IEEE LTSC (IEEE Learning Technology Standards Committee)、OeBF権利と規則ワーキンググループ(Open eBook Forum Rights and Rules Working Group)などがある。RELの標準化は、メッセージ交換の共通フォーマットの標準化に類似している。標準化すると、適合しているすべてのシステムが互いに通信可能となり、相互運用可能な仕方でライセンスを交換したり共有したりすることが可能となるという利点があるが、この場合、適合するための経費は完全なDRMシステムと比較して安価であり、メッセージ(REL)は、プラットフォームや、デザインや、実現方法に対して中立であり、これらを強制することはない。このような方式によって、さまざまなプラットフォーム処理事項を持つ技術提供者同士が、十分な相互運用性を維持しながらも、同等の基盤で競合することが可能となる。
標準化のためのさまざまな努力によって上述した主要な障壁は取り除かれるとはいえ、多くの障壁がまだ残っている。たとえば、規格を作成するという点から見れば、標準化されたDRMシステムは極度に作成しにくいが、これは、標準化するためには、コンテンツの所有者からレンダリングデバイス製造業者に至るまでの価値連鎖上の関係者のすべてがシステム要件に関して合意することが必要であり、また、このような合意を達成するには面倒な問題があるからである。コンテンツの所有者一人ひとりが、セキュリティレベル、ライセンスで必要とされる使用ルールなどに対して自身の要件を有している。デバイスの製造業者は、不便であると消費者の購買意欲をそぐため、ライセンスの実施をためらうこともありえる。また、これによって、製造業者が競合者に差をつける機能の使用が制限されるかもしれない。加えて、すべてのビジネスモデルが同じレベルのセキュリティや使用制限を必要とするわけではない。たとえば、宣伝広告のコンテンツでは、組み込まれたコマーシャルが目に留まることが必要であるが、オーディオMP3を分配させる際には、コピーを制限する必要がある。規格は、確立されても、共通のセキュリティ要件を共有するマーケット区分を取り扱う傾向がある。マーケット区分全体にわたる場当たり的な相互運用性は、問題が絶えない。
国際間でのサポートという点から見ると、標準化されたDRMシステムが、1国、その知的財産法で困難であり、グローバルに標準化されたDRMシステムを作成することはほとんど不可能である。そうしようとすると、すべての国が知的財産とその使用の法律に同意する必要がある。
ライフサイクルという点から見れば、ほとんどのデジタルエンティティと同じように、ライセンスにもライフサイクルがある。ライセンスは、作成され、新たなライセンスを作成するために使用され、破棄され、期限切れになり、廃止され、行使され、転送され、共有されるなどする。権利の相互運用可能性に関する表現があれば、相互運用可能なDRMシステムを作成する際に役に立つとはいえ、それによって、このようなシステムがデジタルライセンスのライフサイクル全体にわたって関与することを可能とするために必要とされる機能性がすべて提供されるわけではない。
このような難しさと他にも困難性があるため、望みえる最良の策は、所与の国の所与のマーケット(たとえばアメリカにおけるDVD映画)に対してDRM規格を作成することである。したがって、現行のDRMシステムの手法では、消費者は、複数のDRMシステムとDRM相互運用性という問題とに取り組む運命にある。
したがって、従来のコンテンツセントリックなシステムと方法とにまつわる上記の問題や他の問題に対処した方法、システムおよびデバイスに対する必要性が存在する。この必要性およびこれ以外の必要性は、本発明の典型的な実施形態によって対処されるが、これらの実施形態は展開可能であり、デジタルコンテンツの分配と権利管理とに対する「ライセンスセントリック」な方式を促進することによって消費者の体験をかなり向上させるような方法、システムおよびデバイスを提供するものである。典型的な共有ライセンスレポジトリを、ライフサイクル機能(たとえば、ピアツーピアでのライセンスの転送、更新、探索、獲得、あるDRMから別のDRMへの変換などの機能を含む)の豊富な集合を実現するように構成することが可能である。上記の典型的な実施形態では、消費者が、ハンドヘルドデバイスやWebサービスなどのさまざまなレポジトリから、自身の嗜好に基づいて選ぶことが可能である。これら典型的実施形態では、共有ライセンスレポジトリとプロプライエタリDRMシステムとの相互運用を可能とするメカニズムとインタフェースとを提供することによって、多くの均質なDRMシステムに対する消費者の取り扱いの体験が向上される。
したがって、本発明のある典型的実施形態では、コンテンツの特定のインスタンスの代わりにコンテンツと関連するライセンスを管理することによってユーザがこのコンテンツを管理することが可能であるように構成されたユーザインタフェースを含み、ここでこのコンテンツの使用または分配はこのライセンスによって承認される、ライセンスセントリックなコンテンツ使用またはコンテンツ分配のための方法、システムおよびデバイスが提供される。
本発明の他の態様、特徴および長所は、本発明を実施するように意図された最良の形態を含む多くの典型的な実施形態と実施例とを単に図示して、以下の詳細な説明により容易に明らかであろう。本発明はまた、本発明の精神と範囲からまったく逸脱することなく、他のさまざまな実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細をさまざまな点で修整することが可能である。したがって、図面と説明は、本来解説と見なすべきであり制限するものと見なすべきではない。
本発明には、デジタルコンテンツの消費の現状では、「コンテンツセントリック」な方式では、消費されているコンテンツが特定の消費アプリケーションに結合される、という認識が含まれる。たとえば消費者は、デジタルコンテンツを消費したい場合、自身のファイルシステムエクスプローラ中にそのコンテンツを含んでいるファイルをダブルクリックし、すると、適当なコンテンツ消費アプリケーションが立ち上がる。コンテンツを消費する権利はしばしば、このようなコンテンツの特定の実施形態と結びついている。たとえば、映画を閲覧する権利は、DVDの物理的所有と結びついている。コンテンツがDRM(デジタル権利管理)システムによって保護されている場合、このコンテンツの使用は、このコンテンツを保護するために元来用いられている特定のDRMシステムの使用によって決まる。たとえば、消費者が会社Aからコンテンツのライセンスを購入した場合、この消費者は、会社AのDRMシステムを、対応するコンテンツを消費するための消費デバイスにインストールしなければならない。
これら典型的な実施形態は、「ライセンスセントリック」なデジタル権利管理というコンセプトを導入することによってコンテンツセントリックな方法を改善するものである。消費者は、自分がコンテンツを使用するために有している権利に意識を集中したがるものである。消費者は、このような権利を簡単に管理することが可能であることを望むものである。消費者は、コンテンツの媒体もしくはフォーマット、消費アプリケーション、消費デバイスおよびDRMシステムの特定の組み合わせの場合にしかコンテンツが使用できないという状態を好まない。典型的な実施形態の状況では、ライセンスは、権利の表現を用いて記録された使用ルールの表示を含むことが可能である。ライセンスは、承認された権利の文脈全体を伝えることが可能である。ライセンス中に記録されている情報は、権利の承認者、権利の譲受者、コンテンツ、許可された使用法ならびに関連する条項および条件を含むことが可能である。権利の表現は、デジタル形態の権利表明を含むことが可能である。権利の表現の例は、ISO MPEG REL、XrML、SAML、XACML、ODRL、OMA REL、データ構造、ビットフィールドなどの、たとえば、XMLベースの権利表現言語に基づいた権利を含むことが可能である。
この典型的な実施形態によれば、消費者はコンテンツのライセンスを獲得(たとえば、購入、レンタル、交換および寄付)し、このようなライセンスを利用して、用いる消費アプリケーションや消費デバイス、コンテンツ分配媒体、ライセンス条項を実施するために用いるDRMシステムなどとは無関係にこのコンテンツを用いること(たとえば、消費、レンダリング、分配、共有)が可能となる。たとえば、消費者は映画を見るためのライセンスを購入することが可能であるが、このようなライセンスを、このようなDVDの特定の実施形態、たとえば、DVDなどに結びつける必要はない。これと同じ映画が、ペイパービューブロードキャストや高品位DVDなどの別の媒体で利用可能であっても、この消費者のライセンスは、このライセンスがこのようなレンダリングを許可しているものと見なして、この映画を見る目的に対して有効である。別の例として、消費者が自分の家庭用のドメイン内でいずれかのデバイスで映画を再生するライセンスを獲得したとする。このライセンスは、この人のデスクトップでアイコンとして表示することが可能である。このライセンスアイコンがDRM Player I(たとえばReal Player)にドロップされると、この映画は彼のPCモニター上で再生される。これと同じライセンスアイコンをDRM Player II(たとえばWindows(登録商標) Media Player)にドラッグしても、この映画が(たとえば、DRM Player IIによって駆動される大型画面上で)再生される。このDRM Playerは、レンダリング環境に適したライセンスに関連するコンテンツを(たとえば必要に応じて)取り出してくる。同様に、このライセンスがモバイル電話または携帯式プレイヤに転送されると、これらのデバイスもまた、家庭用のドメインに属している限り、コンテンツを(必要に応じて)取り出してきてレンダリングすることが可能である。これは、最新式のDRMシステムより消費者にとってははるかに便利である。
これら典型的な実施形態では、消費者が、購入したライセンスの自身のインベントリに対して、自分のロケーション、消費アプリケーションや消費デバイスまたはこのライセンスを作成したプロプライエタリDRMシステムとは無関係にアクセスすることが可能である。これら典型的な実施形態は、消費者に対して、自分のライセンスのすべてを管理するための接点を1つ提供する典型的なライセンスレポジトリを含んでいる。この典型的なライセンスレポジトリは、異種のDRMシステムに対して一貫したユーザインタフェースでありながら、同時に、このようなシステム同士間での相互運用を容易なものとしている。これら典型的な実施形態は、デジタルライセンスの記憶と管理、さらに、このようなライセンスにアクセスするインタフェースを含んでいる。
したがって、現在市販されているシステムとは対照的に、これら典型的な実施形態は、DRMイネーブルのデジタルコンテンツの分配に対して「ライセンスセントリック」な方式を採用している。消費者はコンテンツのライセンスを獲得し、用いる消費アプリケーションや消費デバイス、コンテンツ分配媒体、ライセンス条項を実施するDRMシステムなどとは無関係にこのようなライセンスを使用してこのコンテンツを使用することが可能となる。たとえば、消費者は音楽のトラックのライセンスを購入することが可能であるが、このライセンスは、CDなどのこの音楽の特定の実施形態に結びつける必要はない。これと同じ音楽がダウンロード用のMP3ファイルなどの別の媒体で利用可能である場合でも、消費者のライセンスは、このようなレンダリングをこのライセンスが許可しているものとして、いまだ有効で、また、適用可能である。
このような「ライセンスセントリック」な方式を可能とするために、これら典型的な実施形態は、消費者が、コンテンツのインスタンスではなくてライセンスに集中することを可能とすることによって、消費者の体験を向上している。これら典型的な実施形態は、消費者が、自分のライセンスをより良く理解して活用し、獲得、ピアツーピア転送(たとえば、貸付、売却など)、探索、更新、アーカイブ、インベントリなどの事項などのライフサイクル機能を遂行することを可能とすることによって消費者の体験を向上させている。これら典型的な実施形態は、一貫したユーザ体験とあらゆるライセンスを使用したり管理したりするための1つの接点とを、消費者のロケーションや、消費デバイスや、これらライセンスを作成したエンティティ(たとえば、プロプライエタリDRMシステム、コンテンツの所有者およびコンテンツの分配業者)とは無関係に提供する。これら典型的な実施形態は、さまざまなDRMシステム間、同じDRMシステムのさまざまなインスタンス間、及び、同じDRMシステムのさまざまなバージョン間での最小ではあるが十分なレベルの相互運用性を、提供する。
このような利点を提供するために、これら典型的な実施形態は、共有のデジタルライセンスレポジトリに対してモバイルにアクセスし、記憶されているライセンスに対してライフサイクル管理を提供する。これら典型的な実施形態は、デジタルライセンスの記憶領域と、このようなライセンスにアクセスするインタフェースとを含んでいる。
ここで、幾枚からの図全体にわたって同じ参照番号が同じまたは対応している要素を示している図面と、特にその内の図1を参照すると、ある典型的な実施形態によるライセンスセントリックなコンテンツ消費のためのシステム100が図示されている。図1において、ライセンスセントリックなコンテンツ消費の典型的システム100は、コンテンツの使用ルールを表現しているライセンス106、108、128、130、132および134を含むことが可能である。これらライセンスのフォーマットは、ライセンス106、128、130および132のように標準化されているか、または、ライセンス108および134のようにプロプライエタリとなっている。プロプライエタリライセンスの内の1部は、コンテンツを獲得する際にユーザが同意する法的な条項と条件であり、このコンテンツがプロプライエタリDRMシステムの内部に存在し、また、これらの条項と条件を理解することとが、プロプライエタリライセンスの基礎を形成している。この典型的システム100は、複数のDRMシステムおよび/またはDRMシステム136、138、140のインスタンスの内の1つによって使用したり、または、これらによって共有されたりすることが可能な共有デジタルライセンスレポジトリ142を含むことが可能である。
この共有デジタルライセンスレポジトリ142は、プロプライエタリDRMシステムのレポジトリ、プロプライエタリDRMシステムのプログラムインタフェース122、124、126および/またはDRMシステム自身を含む、プロプライエタリDRMシステム136、138および140の内の1つ以上とインタフェースするプログラムインタフェース110、112および114の内の1つ以上を含むことが可能である。これらプログラムインタフェース110、112、114、122、124および126は論理的機能である。これらは、それぞれライセンスレポジトリの1部およびプロプライエタリDRMシステムとしてまたは互いに別個の外部のグルーモジュール(glue module)として実現することが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142は、ライセンスを管理するように構成され、さらに、共有ライセンスレポジトリ142の1部としておよび/またはプロプライエタリDRMシステム136、138および140の1部として構成されたライセンス管理ユーザインタフェース104を1つ以上含むことが可能である。
これらプロプライエタリDRMシステム136、138および140は、それぞれのDRMシステムに対してプロプライエタリであるDRMライセンスレポジトリを含むことが可能であるが、ここで、共有デジタルライセンスレポジトリ142のインスタンス間にあるプログラムインタフェース122、124および126は、それらの間でライセンスを転送することが可能であるように構成されている。プロプライエタリDRMシステム136、138および140はまた、共有デジタルライセンスレポジトリのインスタンス同士間でのライセンスの転送を管理するように構成されているライセンス管理ユーザインタフェース116、118および120を含むことが可能である。プロプライエタリDRMシステム136、138および140は、サービスプロバイダ同士間のプログラムインタフェース122、124および126ならびに、それぞれのサービスプロバイダからのライセンスの獲得を可能とするように構成され、また、共有デジタルライセンスレポジトリ142にライセンスを記憶するように構成された共有デジタルライセンスレポジトリ142を含むことが可能である。これらライセンス管理ユーザインタフェース116、118および120はまた、サービスプロバイダからの新しいライセンスの獲得を管理し、また、ライセンスを共有デジタルライセンスレポジトリ142に記憶するように構成することが可能である。
共有デジタルライセンスレポジトリ142はまた、共有デジタルレポジトリ142自身および/または共有デジタルライセンスレポジトリ142のユーザ/所有者を認証するように構成された認証コンポーネント144を含むことが可能である。この共有デジタルライセンスレポジトリ142はまた、デジタルコンテンツのレポジトリとして構成することが可能である。典型的なシステム100は、図1に関連して説明したコンポーネントのすべてを含む必要はないが、一方、別の典型的実施形態はこれら説明したコンポーネントのたった1部しか含むことができない。
この典型的なシステムの中心にはデジタルライセンスレポジトリ142があるが、これは、複数のプロプライエタリDRMシステム136、138および140で共有することが可能である。レポジトリ142は、明示的に表現されたまたは状況によって暗示されているライセンス(たとえば、CDを所有しているということは、対応する音楽を再生するライセンスを持っていることを暗示している)を記憶し、探索し、理解することが可能である。このようなライセンスは、レポジトリ142に固有の形態で表示することが可能である。いずれかの適当なロケーションまたはデバイスからデジタルライセンスレポジトリ142中のライセンスにアクセスしやすくするために、レポジトリ142を、ユーザが持ち運び可能なモバイルの物理デバイス、PCやセットトップボックスや、ゲームコンソールなどのネットワークやドメイン制御デバイスに取り付けられたデバイス、標準のプラットフォーム上で動作するソフトウエアアプリケーション、さまざまなロケーションからアクセス可能なサービスなどとして構成することが可能である。
共有デジタルライセンスレポジトリ142では、複数のエージェントがライセンスのライフサイクルに関与することが可能であるが、ここで、これら複数のエージェントは、このようなライセンスのプロプライエタリな表現を理解する必要がない、という利点がある。共有デジタルライセンスレポジトリ142のインタフェース110、112および114は、ライセンスを探索し、ライセンスを獲得し、ピアツーピアでライセンスを転送し、ライセンスを更新し、プロプライエタリDRMシステムフォーマット間のライセンス変換などをするように構成することが可能である。
ユーザと対話するために、共有デジタルライセンスレポジトリ142はライセンス管理ユーザインタフェース104を備えているが、このインタフェースによって、ユーザは、レポジトリ142のコンテンツを解釈し、レポジトリ142に記憶されているライセンスに対してライフサイクル機能を実施することが可能であるが、これら機能には、たとえば、バックアップ、新しいライセンスの獲得、ライセンスの転送、ライセンスの探索、ライセンスの状態、ステータスおよびインベントリの報告、ライセンスの更新、廃止されたライセンスの清掃、ライセンスの発行、標準フォーマットへのライセンスの変換、プロプライエタリフォーマット間でのライセンスの変換、紙や他のデジタル形態へのライセンスのアーカイブ保管などの機能がある。
プロプライエタリDRMシステム136、138および140と対話するために、共有デジタルライセンスレポジトリ142はプログラムインタフェース110、112および114を備えるが、これらのインタフェースによって、記憶、探索、検索および、特定のDRMシステム136、138および140に固有の権利表現を含む他のライセンスライフサイクル機能が可能となる。これらインタフェース110、112および114によって、DRMシステム136、138および140間での相互運用が可能となるが、この際に、DRMシステム136、138および140は、互いのプロプライエタリな権利表現を理解する必要がない、という利点がある。共有デジタルライセンスレポジトリ142はまた、たとえば、プロプライエタリDRMシステム136、138および140がユーザを認証することを可能とする認証コンポーネント144を介して識別特徴の証明を出力するように構成することが可能である。
共有デジタルライセンスレポジトリ142は、他のデジタルライセンスレポジトリ142と対話することが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142はおのおのが、共有デジタルライセンスレポジトリ142がライセンスを交換することを可能とする標準化された(たとえば、物理的な、プログラム、無線式、多重式などの)インタフェースを備えるように構成することが可能である。他の共有ライセンスレポジトリ142と対話する機能によって、ユーザは、ライセンスに対する自身の好みの動作体験に基づいてレポジトリを選択したり、レポジトリ間でライセンスを転送したりすることが可能である。1つ以上の共有デジタルライセンスレポジトリ142を、1つの計算エンティティ内で実現することが可能である。たとえば、ライセンスレポジトリサービスで、複数のユーザに対して共有デジタルライセンスレポジトリサービスを提供するようにしてもよい。
共有ライセンスレポジトリ142はまた、特定のDRMシステムが用意したプロプライエタリなインタフェースを用いて、この特定のDRMシステムと対話することが可能である。これによって、共有ライセンスレポジトリ142は、自身が備えているネイティブのプログラムインタフェース110、112および114をサポートしていないDRMシステムとの相互運用が可能とされる。
図2に、共有ライセンスレポジトリ142を用いる典型的なステップの概観を示すが、ここで、ステップ202で、ユーザは、共有デジタルライセンスレポジトリ142を獲得して構成する。本典型的な実施形態では、プロプライエタリなレポジトリに制限されている従来のDRMシステムとは異なって、ユーザはサードパーティからレポジトリを選ぶことが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142は、ユーザが購入するハンドヘルドデバイスなどのデバイス、標準のプラットフォーム上を動作するソフトウエアアプリケーション、Webサービスやセルラー電話で利用可能なサービスなどの広く利用可能なサービスなどであったりする。共有デジタルライセンスレポジトリ142をさまざまに実現することによってさまざまなユーザインタフェースが提供可能となるため、ユーザはおのおのが、利用可能な共有デジタルライセンスレポジトリ142の中から提供物を、たとえば、ユーザの嗜好などに基づいて選ぶことが可能である。次に、ユーザは、この選ばれた共有デジタルライセンスレポジトリ142を用いて、自分のすべてのライセンスを、これらのライセンスを作成したDRMとは無関係に管理することが可能である。
ステップ204から206で、共有デジタルライセンスレポジトリ142はライセンスの集合物を事前にロードしてまたは他のデジタルライセンスレポジトリ142もしくはさまざまなプロプライエタリDRMシステム136、138、140と対話して、ユーザが以前に獲得したライセンスを得ることが可能である。ユーザは、コンテンツやレンダリングプログラムを購入したりするなど、ライセンスを能動的にまたは受動的に獲得することが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142は、DRMシステム136、138、140のおのおのに対してプロプライエタリインタフェース122、124、126を用いて、DRMシステム136、138、140と対話することが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142は、ユーザが以前に購入したすべてのライセンスのコピーを記憶することが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142は、DRMシステム136、138、140のおのおのからのユーザのライセンスを(たとえばプルプロセスによって)コピーするように、または、DRMシステム136、138、140を、ユーザのライセンスを共有ライセンスレポジトリ142に対して(たとえばプッシュプロセスによって)コピーするように構成することが可能である。ライセンスは、消費用のDRMシステムの状況に基づいて明示的に表現したり暗示したりすることが可能である(たとえば、DVDを所有しているということは、それにエンコーディングされているビデオを再生するライセンスを持っていることを暗示している。
共有デジタルライセンスレポジトリ142は、必要なライセンスを消費用DRMシステムのプロプライエタリなフォーマットで提供することによって、いずれかの適当なDRMシステムを用いてコンテンツを使用すること(たとえば、レンダリング、消費、コピーおよび分配)を許可することが可能である。コンテンツを用いるには、ユーザの共有ライセンスレポジトリ142から適切なライセンスを消費用DRMシステムに提供すればよい。共有デジタルライセンスレポジトリ142を用いると、また、ユーザがコンテンツを消費することを、たとえば認証コンポーネント144によって、認証することが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142の実現の仕方しだいでは、認証には、暗号化キー、生体認証メカニズムなどが用いられることがある。
ステップ208から216では、共有デジタルライセンスレポジトリ142は、ライセンスライフサイクルを通してこのライセンスを使用して管理する多くの機能を提供する一元化されたライセンスユーザインタフェースをユーザに対して供給することが可能である。ユーザは、利用可能なレポジトリからユーザの嗜好に基づいて選ぶことが可能であり、また、このライセンスを最初に作成したさまざまなDRMシステムとは独立にこのライセンスを管理することが可能である。本典型的な実施形態では、共有ライセンスレポジトリ142は、ライセンスの転送(たとえばピアツーピア転送)、更新、探索、獲得、あるDRMから別のDRMへの変換などを含む豊富なライフサイクル機能集合を実施することが可能である。
さらに別の典型的な実施形態では、作成元のDRMシステムによって提供されたデジタル署名などの信用メカニズムは、ライセンスを共有デジタルライセンスレポジトリ142に記憶するときに保存することが可能である。ライセンスの認証の証明を作成元のDRMシステムから抽出することが不可能である、または、消費側のDRMシステムに提供することが不可能である場合、共有ライセンスレポジトリ142を用いて、ライセンスの認証の証明とすることが可能である。
本典型的な実施形態は、従来のDRMシステムにない多くの利点を提供する。たとえば、ユーザ体験の一貫性という点では、本典型的な実施形態は、消費者が、1つのユーザインタフェースを用いてライセンス管理動作を実行することを許容している。したがって、本典型的な実施形態では、共有ライセンスレポジトリ142は、ライセンスが記憶されている場所とは無関係にライセンスを管理するためにユーザが使用可能なライセンス管理ユーザインタフェース104、ライセンスを作成したエンティティ(たとえば、DRMシステム、コンテンツ所有者およびコンテンツ分配業者)またはこのライセンスに対応したライセンス済み権利を行使するために用いられるDRMシステムを含むことが可能である。ライセンス管理ユーザインタフェース104は、ユーザに成り代わって、プロプライエタリなDRMライセンスレポジトリ136、138および140と対話することが可能である。長所として、ユーザは、ライセンスの作成元であるさまざまなDRMシステム136、138および140と直接に対話する必要はない。
ライセンス管理ユーザインタフェース104を用いて、ユーザは、それまでに獲得されたすべてのライセンスに関する情報を、このようなライセンスが適用されるDRMシステムに関する情報を含めて閲覧することが可能である。このライセンス管理ユーザインタフェース104を採用することによって、ユーザは、共有ライセンスレポジトリ142を用いて、さらなるライセンスを獲得したり、いずれかの適当なDRMシステムからの期限切れのライセンスを更新したりすることが可能である。この獲得されたライセンスは、記憶する目的で、共有ライセンスレポジトリ142に対して直接に伝達することが可能である。ユーザはまた、ライセンス管理ユーザインタフェース104を介して他のユーザに対してピアツーピアでライセンスを転送することが可能である。転送に際して、オリジナルのユーザライセンスを期限切れにしたり、廃止したり、破棄したりすることが可能であり、また、別のユーザに対する新しいライセンスをこのユーザの共有ライセンスレポジトリ142で作成することが可能である。ライセンス管理ユーザインタフェース104によって、ユーザはまた、共有デジタルライセンスレポジトリ142に記憶されているライセンスのアーカイブコピーを作成しておいて、DRMシステムが故障したり、ソフトウエア/ハードウエアを移動したり更新したり、電子メールのアカウントやパスワードなどの認証情報が変更されたりした際に復元することが可能である。
図3に、プロプライエタリDRMシステム136、138、140同士間に基本的なレベルの相互運用性を提供する共有ライセンスレポジトリ142を含む典型的なシステム300を示す。図3の典型的システム300は、共通コンポーネントに関しては、図1の典型的システム100と同じように動作する。
図4にさらなる典型的なシステム400を示すが、このシステムは共有ライセンスレポジトリ142コンポーネントが省略されているが、代わりに、プロプライエタリDRMシステム136、138、140に記憶されているライセンスを組み合わせる仮想共有レポジトリを提供する共有ライセンス管理ユーザインタフェース104を用いている。図4では、共有ライセンス管理ユーザインタフェース104は、プロプライエタリDRMレポジトリ136、138、140に記憶されているすべてのユーザライセンスの一覧を提供するように構成することが可能である。管理動作を実行するために、ユーザは、プロプライエタリDRMシステム136、138、140によって提供されたプログラムインタフェース122、124、126を用いている共有ライセンス管理ユーザインタフェース104と対話して、ユーザの要求をもたらす。その他の点では、図4の典型的システム400は、共通のコンポーネントに関しては、それぞれ図1と3の典型的システム100と300と同じように動作する。
本典型的な実施形態は、一元化されたライセンスインベントリを提供する。たとえば、本典型的実施形態では、消費者が、さまざまなデバイス(PC、セットトップボックス、カーステレオ、遠隔地にネットワーキングされたデバイスなど)に対して、さまざまなフォーマット(たとえば、DVD、レッドブックオーディオ、コンピュータDVD、ストリーミングなど)でさまざまなソース(たとえば、ブリック・アンド・モルタル店、衛星/ケーブル、インターネットダウンロードなど)からコンテンツを購入することを許可している。本典型的実施形態ではまた、消費者が、最初にライセンスを作成したライセンスのロケーションや、消費デバイスや、DRMシステムとは無関係に、対応するライセンスにしたがってコンテンツにアクセスすることが許可されている。したがって、本典型的実施形態では、すべてのコンテンツを、コンテンツのレンダリングが可能ないずれかの適当なデバイスにとって、このコンテンツの対応するライセンスによって規定されている使用ルール内で利用可能としている。
したがって、共有デジタルライセンスレポジトリ142は、ユーザのそれまでに獲得されたすべてのライセンスのコピーを記憶して、これらのライセンスの一元化されたインベントリを提供することが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142が、ユーザのライセンスをDRMシステム136、138、140のおのおのから(たとえばプルプロセスによって)コピーするか、または、DRMシステム136、138、140がユーザのライセンスを共有ライセンスレポジトリ142に対して(たとえばプッシュプロセスによって)コピーすることが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142は、DRMシステム136、138、140のおのおのに対してプロプライエタリプログラムインタフェース122、124、126を用いて、DRMシステム136、138、140と対話することが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142には、レポジトリ142が獲得されたときに、すべてのHBOプログラムやNFLプログラムなどのライセンスの収集物を事前にロードすることが可能である。サービスまたはソフトウエアプログラムを採用して、ユーザのそれまでに獲得されたライセンスを集めて、これらライセンスを共有デジタルライセンスレポジトリ142中にロードすることが可能である。このように、本典型的実施形態は、ライセンスの一元化を達成する典型的な手段を提供するが、他の等価の手段をさらに別の典型的実施形態で用いることが可能である。
本典型的実施形態では、共有デジタルライセンスレポジトリとDRMシステムをユーザが選べるようになっている。たとえば、適当な数であれば何人の当事者が、共有デジタルライセンスレポジトリ142の実現を提供してもよい。ユーザは、どの共有デジタルライセンスレポジトリ142を用いるか嗜好に基づいて選ぶ事が可能である。これらさまざまな実現しだいで、その共有ライセンスレポジトリ142の提供物に、ライセンスの保管やライセンスへのアクセスなどの要因(たとえば、ハードウエアインタフェース付きの携帯式デバイス、広く利用可能なWebサービスなど)に応じて差が生じることがある。
これら要因にはさらに、提供されたライセンス管理インタフェース104の特徴が含まれることがある。たとえば、共有デジタルライセンスレポジトリ142が提供するライセンス管理インタフェース104は、おのおののユーザのライセンスを、ライセンスを作成したDRMシステム、ライセンスが記憶されているプロプライエタリライセンスレポジトリとは無関係に、一元化してその一覧を提供することが可能である。
さらに要因として、サポートされているプロプライエタリDRMシステムの集合が含まれることがある。したがって、おのおのの共有デジタルライセンスレポジトリ142が、プロプライエタリDRMライセンスレポジトリの特定された集合との相互運用性を提供することが可能である。たとえば、インプリメンタAが、プロプライエタリDRMシステムA、B、Cと相互運用するWebサービスとして共有ライセンスレポジトリ142を提供するかもしれない。インプリメンタAの共有ライセンスレポジトリ142は、特定の消費者がプロプライエタリDRMシステムA、B、Cから獲得したすべてのライセンスのコピーを維持することが可能である。他インプリメンタBは、相互運用性をDRMシステムAとBに制限してCを除外することが可能である。
さらに要因として値段がありえるが、この場合、DRM販売業者が、共有デジタルライセンスレポジトリ142と相互運用する自身のプロプライエタリユーザインタフェース104を提供することが可能である。さまざまなDRM販売業者の提供内容は、共有デジタルライセンスレポジトリ142(パソコン、PDA、セルラー電話など)と対話するためにユーザが用いるデバイスや、ユーザインタフェースの提示内容(たとえば、グラフィックベースかテキストベースか)や、インタフェースの機能(たとえば、簡略装備かフル装備か)、サポートされている共有デジタルライセンスレポジトリの集合、値段などの要因によって差を生じさせることが可能である。長所として、ユーザは、どのユーザインタフェース104を用いるかを嗜好に基づいて選ぶことが可能であり、しかも、自身のライセンスをすべて集中して共有ライセンスレポジトリ142に記憶することが可能である。
本典型的実施形態では、ユーザを認証するために共有デジタルライセンスレポジトリ142を用いることが可能である。たとえば、消費者がライセンスされたコンテンツを使用したい場合、共有デジタルライセンスレポジトリ142は、オプションとして、ユーザを、たとえば、認証コンポーネント144によって認証することが可能である。共有デジタルライセンスレポジトリ142の実現の仕方しだいでは、このような認証には、暗号化キー、生体認証メカニズムなどが用いられることがある。たとえば、財産所有(possessProperty)承認などが付いたX.509デジタル証明書またはISO MPEG RELライセンスという形態を持つ認証ライセンスを、以下に示すような方法で消費DRMシステムに提供することが可能である。
ある典型的な実施形態では、共有ライセンスレポジトリ142は、必要なライセンスを消費DRMシステムに対して、DRMシステムのプロプライエタリフォーマットで提供することが可能である。たとえば、共有ライセンスレポジトリ142は、Webサービスとして利用可能であり、また、コンテンツを消費するために消費者がPDAを用いている場合、共有デジタルライセンスレポジトリ142は、認証ライセンスを、PDAに常駐しているDRMシステムに対して適切なプロプライエタリなフォーマットで供給することが可能である。
別の典型的実施形態では、消費者は、共有デジタルライセンスレポジトリ142からの適当なライセンスを消費DRMシステムにコピーすることが可能である。たとえば、共有デジタルライセンスレポジトリ142が携帯式デバイスとして利用可能であり、コンテンツを消費するために消費者がパソコンを使用している場合、この消費者は、適当なプロプライエタリなフォーマットでライセンスを、パソコンに常駐しているDRMシステムにコピーすることが可能である。
さらに別の典型的実施形態では、共有デジタルライセンスレポジトリ142をスマートカードという形態で実体化すると、共有デジタルライセンスレポジトリ142は、PC、セットトップボックス、ゲームコンソールなどのホストデバイスにスマートカードをプラグインすることによって用いることが可能である。この場合、認証ライセンスと使用ライセンスをホストデバイスに対して利用可能なものとして、コンテンツのアクセスと使用とを可能とすることができる。
本典型的実施形態は、コンテンツの獲得を独立して検証するために用いることが可能である。たとえば、作成元のDRMシステムによって提供されたデジタル署名などの信用メカニズムは、ライセンスが共有ライセンスレポジトリ142に記憶されるときに保存することが可能である。ライセンスが真正であるという証明を作成元のDRMシステムから抽出することまたは消費DRMシステムに提供することが不可能な場合、共有デジタルライセンスレポジトリ142が、ライセンスが真正であることを立証するように構成することが可能である。
このようにして、共有デジタルライセンスレポジトリ142は、コンテンツを獲得したことを独立して検証することが可能である。この役割では、共有デジタルライセンスレポジトリ142は、あるライセンスが以前に獲得されているかどうか、いつ、どのように、どこで獲得されたかを判断する独立したエージェントとして動作する。作成元のDRMシステム以外のDRMシステムは、このようなライセンスを共有デジタルライセンスレポジトリ142中にある信用に基づいて受け入れ、このライセンスが存在し、信用に値することを立証する。加えて、共有デジタルライセンスレポジトリ142によって、レポジトリ142に記憶されているこのようなライセンスを、このライセンスの作成元であるDRMシステムによって後になって再発行する必要があるような場合に、消費者はこのライセンスが獲得されたことを証明することが可能である。
本典型的実施形態を、相互運用可能なレポジトリ142同士間でライセンスを交換するために用いることが可能である。たとえば、本典型的実施形態は、コンテンツに対して消費者が対応するライセンスにしたがって、このライセンスのロケーションや消費デバイスとは無関係に、アクセスすることを許容している。適当な数であれば何人の当事者が相互運用可能なレポジトリ142を提供してもよいし、また、このようなレポジトリに対してライセンス管理インタフェースを提供してもよいため、消費者おのおのが、使用する相互運用可能なレポジトリを1つ以上を嗜好に基づいて選ぶことが可能である。
消費者がなんらかの適当なロケーションからまたはなんらかの適当な消費デバイスを用いてコンテンツにアクセスすることが可能となるように、本典型的実施形態は、ライセンスを交換することが可能な相互運用可能レポジトリ142を含んでいる。たとえば、消費者が、携帯式ビデオプレイヤ上に1つと、Webサービスとして利用可能な1つとの2つの相互運用可能レポジトリ142を用いていると仮定すると、消費者がこの携帯式ビデオプレイヤで特定の映画を再生するライセンスを有していれば、本典型的実施形態は、この消費者が、このライセンスをこのWebサービスに転送して、この映画をパソコンで再生することが可能となるようにしている。同様に、消費者が共有デジタルライセンスレポジトリ142をハンドヘルドデバイスで用いていて、新しいハンドヘルドデバイスを購入すると、本典型的実施形態は、この消費者が、すべてのライセンスを古いデバイスから新しいデバイスに転送することが可能となるようにしている。このような機能性を提供するために、共有デジタルライセンスレポジトリ142おのおのを、このレポジトリ142が他の相互運用可能なレポジトリ142とライセンスを交換することを可能とする標準化されたインタフェース(たとえば物理的インタフェース、プログラムインタフェースまたは双方)を提供するように構成することが可能である。
このようにして本典型的実施形態は相互運用性を提供しており、これから数年にわたってDRMの市場には異種のタイプが存在すると予想されるので、本典型的実施形態は、消費DRMで保護されたコンテンツを受け入れ可能な消費体験としながらも、このような互換性がないDRMシステムを同時に展開しやすいようにする方法を提供するものである。このようなレベルの相互運用性を提供することによって、本典型的実施形態は、異種のDRMシステムに対して一貫したユーザインタフェースを提供することが可能である。本典型的実施形態は、デジタルライセンスに対して、このライセンスを作成したDRMシステムのプロプライエタリな性質とは無関係にモバイルからアクセスする利点がある。
本典型的実施形態は、専用のハンドヘルドライセンスレポジトリ142を含むことが可能である。たとえば、ユーザは、本典型的実施形態にしたがって構成された携帯式ライセンスレポジトリデバイス142をデパートから購入することが可能である。このユーザは、さまざまな製造業者が提供している競合デバイスとデバイス142との違いを成すさまざまな特徴に基づいてこのデバイス142を購入することを選ぶことが可能であるが、これら違いには、たとえば、形態要因、デバイスの人間工学、ユーザインタフェース、知覚された堅牢さと信頼性、プロプライエタリのDRMのAPIに対するサポートが良好であるか広範囲であるか、利用可能性、接続性、ピアツーピアサービスの互換性、値段などがある。たとえば、ユーザは、USB、無線サービス接続性をサポートしており、いずれかの適当なタイプのコンテンツのライセンスで動作してこれを記憶することが可能であり、Adobe(登録商標)やMicrosoft(登録商標)やAdelphiaのDRMシステムと相互運用可能であり、Microsoft Windows(登録商標)もしくはMAC OS(登録商標)のコンピュータ、セルラー電話、セットトップボックスまたは携帯式MP3プレイヤに接続可能である、本典型的実施形態にしたがって構成された携帯式ライセンスレポジトリ142を購入することが可能である。このようなデバイスを専用のデバイスとして構成したり、または、ライセンスレポジトリ142を他の機能を含んでいるこのようなデバイスの特徴としたりすることが可能である。
このシナリオでは、ユーザは、帰宅すると、USBまたは無線接続機能を利用して、専用のハンドヘルドライセンスレポジトリデバイス142を、たとえば、Microsoft Windows(登録商標)や他のいずれかのソフトウエアを実行している自分自身のパソコン上でAdobeやMicrosoftやAdelphiaのプロプライエタリDRMシステムに対して取り付けることが可能である。レポジトリデバイス142が生体認証情報(たとえば指紋)を用いてユーザを認証することが可能であるか、または、レポジトリデバイス自身がユーザの認証となることが可能である(たとえば、スマートカードの場合)。デバイス142は、プロプライエタリDRMシステム136、138、140のおのおのと、それに対応するプロプライエタリインタフェース122、124、126を用いて対話し、購入したライセンスのユーザインベントリをプロプライエタリDRMシステム136、138、140から抽出し、この抽出したライセンスのコピーを記憶することが可能である。ユーザは、デバイス142の画面を用いて、コンテンツならびに、それぞれのライセンスが適用されるプロプライエタリDRMシステム136、138および140に関する情報を含む、購入済みライセンスのインベントリを閲覧することが可能である。
周期的に、ユーザは、デバイス142に記憶されているライセンスをコンピュータ上にバックアップすることが可能である。長所として、携帯式レポジトリデバイス142が故障したり、失われたり、盗まれたり、「新規で改良型の」デバイス142に取って代わられたりした場合でも、ユーザはそれまでに獲得したライセンスのすべてを失うことはないが、それは、ユーザが、ライセンスのバックアップコピーを交代用デバイスに転送することが可能であるからである。
ユーザが友達の家に行って、インターネットからのデジタルコンテンツをその友達のApple MACコンピュータにダウンロードした場合、このユーザは、自分自身のライセンスレポジトリデバイス142をその友達のコンピュータに接続することが可能であり、また、そのコンテンツに対する自身のライセンスをその友達のApple(登録商標) DRMシステム中で利用可能なものとすることができる。長所として、このようにして、ユーザは、ダウンロードされたコンテンツをその友達のコンピュータ上で自分自身のライセンスと、その友達のコンピュータにインストールされたApple DRMシステムとを用いて消費することが可能である。
本典型的実施形態は、サービスとして構成された共有ライセンスレポジトリ142を含むことが可能である。たとえば、ユーザは、共有ライセンスレポジトリ142を提供するWebベースのサービスを申し込むことが可能である。ユーザは、接続性を有する適当などのデバイスからでもこの共有ライセンスレポジトリ142のサービスに対してアクセスすることが、物理接続のタイプ(たとえば、DSL、ケーブルモデムサービス、無線アクセス、衛星アクセス)とは無関係に可能である。ユーザは、競合サービスとの違いを成すさまざまな特徴に基づいて共有ライセンスレポジトリ142のWebサービスを選ぶことが可能であるが、これらの違いには、たとえば、知覚された堅牢さと信頼性、プロプライエタリのDRMのAPIに対するサポートが良好であるか広範囲であるか、バックアップや報告などのサービス機能、利用可能性、接続性、ピアツーピアサービス互換性、値段などがある。たとえば、ユーザは、適切であればどのタイプのコンテンツに対するライセンスとでも協働してこれを記憶し、また、AdobeやMicrosoftやAdelphiaのDRMシステムと相互運用が可能である共有ライセンスレポジトリ142サービスを申し込むことが可能である。
ユーザは、自分のDSLインターネット接続を利用して自分の家から共有ライセンスレポジトリ142サービスに接続して、認証情報としてユーザ名とパスワードを提供することが可能である。ユーザは、共有ライセンスレポジトリ142サービスがAdobeやMicrosoftやAdelphiaのプロプライエタリDRMシステム136、138、140と対話して、システム136、138、140のおのおののからユーザのライセンスを得るように要求することが可能である。共有ライセンスレポジトリ142のサービスは、システム136、138、140のおのおのとそのプロプライエタリインタフェース136、138、140を用いて対話して、獲得したライセンスのユーザインベントリをシステム136、138、140のおのおのから抽出して、これらライセンスのコピーを記憶することが可能である。ユーザは、共有ライセンスレポジトリ142のサービスのWebページを用いて、獲得したライセンスの自分のインベントリを、これらライセンスが適用されるDRMシステムに関する情報を含め、閲覧することが可能である。
ユーザが友達の家に行って、この友達のコンピュータにインターネットから得た電子コンテンツをダウンロードすると、このユーザは、この友達のコンピュータとケーブルモデムを用いて、共有ライセンスレポジトリ142のサービスに接続して、このコンテンツに対する自分のライセンスをこの友達のMicrosoftのDRMシステム中にコピーすることができる。すると、ユーザは、自分自身のライセンスと、この友達のコンピュータにインストールされているMicrosoftのDRMシステムとを用いて、このダウンロードされたコンテンツをこの友達のコンピュータ上で消費することが可能である。
本典型的実施形態は、非専用のハンドヘルドデバイスとして構成された共有デジタルライセンスレポジトリ142を含むことが可能である。ある典型的実施形態では、専用ではないハンドヘルドレポジトリデバイス142を、セルラー電話、PDA、携帯式ゲームステーション、携帯式ビデオプレイヤまたはMP3プレイヤなどの別の機能を持つデバイスに一体化することが可能である。たとえば、ユーザは、共有ライセンスレポジトリ142を含んでいるPDAを購入することが可能である。ユーザは、いずれかの適当なプロプライエタリDRMシステムで保護されているコンテンツに対するライセンスをPDAに記憶することが可能である。ユーザは、このような保護されているコンテンツを、PDAデバイスを用いて消費するか、またはPDAデバイスをPCなどの別の消費デバイスに接続することが可能である。どちらの場合も、PDA上の共有ライセンスレポジトリ142は、コンテンツを保護するために用いられているプロプライエタリDRMシステム136、138、140と相互運用することが可能である。
このシナリオにおいて、プロプライエタリDRMシステム136、138、140と共有ライセンスレポジトリ142間の通信は、共有ライセンスレポジトリ142の標準化されたインタフェース110、112、114を用いて、このようなインタフェースをDRMシステム136、138、140がサポートしていれば、実施することが可能である。これが不可能であれば、プロプライエタリDRMシステム136、138、140と共有ライセンスレポジトリ142間の通信は、プロプライエタリDRMシステム136、138、140のプロプライエタリインタフェース122、124、126を用いて実施することが可能である。
本典型的実施形態は、プロプライエタリインタフェースを用いているDRMシステムと相互運用するレポジトリ142を含むことが可能である。たとえば、ユーザは、いずれかの適当なタイプのコンテンツに対するライセンスと協働し、これらを記憶し、また、AdobeやMicrosoftやAdelphiaのDRMシステム136、138、140と相互運用することが可能な共有ライセンスレポジトリ142を提供するWebベースのサービスを申し込むことが可能である。
このシナリオでは、ユーザは、ユーザがそれに対するライセンスを共有ライセンスレポジトリ142のWebサービス中に記憶しているAdobe PDFファイルを、コンピュータを用いて閲覧することが可能である。Adobe Reader(登録商標)は、このPDFファイルのライセンスがAdobeのプロプライエタリライセンスレポジトリのどこにあるか突き止めることが不可能であれば、ユーザに対してライセンスの場所を突き止めるように促す。ユーザは共有ライセンスレポジトリ142のWebサービスのURLを提供することが可能であり、Adobe DRMシステムは、自身のプロプライエタリインタフェースを用いて、共有ライセンスレポジトリ142のWebサービスと対話して、適当なライセンスを得ることが可能となる。実際には、レポジトリ142は、標準化された新しいレポジトリの代わりに、Adobe Readerがすでに理解しているレポジトリとして動作する。これで、Adobe DRMシステムは、提供されたライセンスをチェックして、規定されている使用ルールが満足されているかを判断し、満足されていれば、Adobe ReaderはPDFファイルをレンダリングすることが可能である。
本典型的実施形態は、標準のインタフェースを用いているDRMシステムと相互運用するレポジトリ142を含むことが可能である。たとえば、ユーザは、USBと無線サービスの接続性をサポートしている専用の携帯式レポジトリデバイス142を購入することが可能である。このデバイス142は、このようなインタフェースをサポートしている適当ないかなるDRMシステムとも相互運用可能な標準のプログラムインタフェースを提供することが可能であり、また、いかなるタイプのコンテンツのライセンスでも記憶することが可能である。
このシナリオでは、ユーザは家に帰ると、専用の携帯式レポジトリ142をMicrosoft、Adobe、およびAppleのDRMシステム136、138、140に取り付けるが、これらはすべてが、レポジトリ142の標準のインタフェースをサポートしている。この専用の携帯式レポジトリ142は、このような標準のインタフェースを用いてDRMシステム136、138、140のおのおのと対話して、獲得したライセンスのユーザのインベントリをDRMシステム136、138、140のおのおのから抽出して、これらライセンスのコピーを記憶することが可能である。
ユーザは、友達の家に行って、ユーザが持っているライセンスに対応するビデオクリップをインターネットから友達のコンピュータにダウンロードすることが可能である。次に、ユーザは、Windows(登録商標) Media Playerを用いてこのビデオクリップを再生しようとすることは可能であるが、Windows(登録商標) Media Playerがこの友達のコンピュータ上でこのビデオクリップのライセンスの場所を突き止めることが不可能であれば、Windows(登録商標) Media Playerは、このライセンスの場所を突き止めるようにユーザに促すことが可能である。ユーザは、専用の携帯式レポジトリ142をこの友達のコンピュータに接続して、この専用携帯式レポジトリ142をライセンスの場所として指定することが可能である。これで、この友達のコンピュータ上のMicrosoftのDRMシステムは、専用携帯式レポジトリ142の標準インタフェースを用いてレポジトリ142と対話して、適切なライセンスを得ることが可能である。このような場合、MicrosoftのDRMシステムは、消費者が共有ライセンスレポジトリ142を有することを許容することを明示的に意図されている新しいレポジトリインタフェースをサポートするように変型されているものである。MicrosoftのDRMシステムは、提供されたライセンスをチェックして、規定されている使用ルールが満足されているかどうかチェックして、満足されていれば、Windows(登録商標) Media Playerがビデオクリップをレンダリングすることが可能となる。
本典型的実施形態は、共有ライセンスレポジトリ142に対して発生するライセンスを含むことが可能である。たとえば、ユーザは、専用のハンドヘルドレポジトリデバイス142を用いて、さまざまなプロプライエタリDRMシステム136、138、140によって保護されている適切などのタイプのコンテンツに対するライセンスを獲得して記憶することが可能である。ユーザは、新しいコンテンツのライセンスを獲得したい場合、この専用の携帯式レポジトリデバイス142によって提供されたインタフェースを用いることが可能である。
たとえば、ユーザが専用の携帯式レポジトリデバイス142を携帯式MP3プレイヤに接続し、音楽ファイルを購入したがっているものと仮定する。専用の携帯式レポジトリデバイス142のインターフェースと無線のインターネット接続とを用いて、ユーザは、自分が購入したがっている音楽を探索することが可能である。専用の携帯式レポジトリデバイス142の探索インタフェースは、デバイス142の標準化されたフォーマットと、専用のハンドヘルドレポジトリデバイス142が相互運用可能なDRMシステム136、138、140のプロプライエタリなフォーマットとのどちらかのライセンスと関連している合致するすべての音楽ファイルを返送することが可能である。ユーザは、自分が獲得したいライセンス(たとえば、経費が最も安いライセンス)を選択することが可能である。専用の携帯式レポジトリデバイス142は、この選択されたライセンスを得ることが可能であり、これで、音楽ファイルをユーザのMP3プレイヤにダウンロードすることが可能である。ユーザがこの音楽ファイルを再生すると、専用の携帯式レポジトリデバイス142は、この音楽ファイルを保護するために用いられているプロプライエタリDRMシステムに対してライセンスを提供することが可能である。
本典型的実施形態では、専用の携帯式レポジトリ同士間におけるピアツーピア通信が可能である。このシナリオでは、ジャックとナンシーという二人のユーザが、専用の携帯式レポジトリデバイス142を購入して、さまざまなプロプライエタリDRMシステム136、138、140によって保護されている多くのタイプのコンテンツに対するライセンスをデバイス142に記憶することが可能である。必ずしも同じ製造業者製のものではないとはいえ、双方のデバイス142が同じ標準化されたインタフェースをサポートすることが可能であり、これで、デバイス142は、互いに通信して、ライセンスの転送と貸付(たとえば一時的な転送)などを含むさまざまなピアツーピア式の行動を実行することが可能である。
たとえば、ジャックがある電子書籍に対して自分が持っているライセンスをナンシーのデバイス142に転送したい場合、ジャックは自分のデバイス142をナンシーのデバイス142に接続して、自分のデバイス142にあるユーザインタフェースを用いてこのライセンスを転送することが可能である。ジャックの専用の携帯式レポジトリデバイス142にあるオリジナルのライセンスを廃止して、新しい同じライセンスをナンシーの専用の携帯式レポジトリデバイス142上で作成することが可能である。このシナリオは、ジャックとナンシーの双方が属しているブッククラブなどのメンバーなどの人々のグループに対して使用権を承認するライセンスの場合には実用的である。転送されたライセンスを作成して消費するプロプライエタリDRMシステムは、専用の携帯式レポジトリデバイス142が、このタイプのライセンス廃止と作成を実行することを許可することが可能である。したがって、ナンシーがこの新しいライセンスを使用しようとすると、このプロプライエタリDRMシステムは彼女のライセンスを信用して、彼女が電子書籍を読むことを許容する。
類似の例で、ジャックは電子書籍に対する自分のライセンスをナンシーのデバイス142に転送することが可能であり、また、ジャックの専用の携帯式レポジトリデバイス142上にあるオリジナルのライセンスが期限切れになったら印を付けることが可能である。新しい類似のライセンスを、ナンシーの専用の携帯式レポジトリデバイス142で作成することが可能である。この新しいライセンスは上記と同じ使用権を承認することが可能であるが、このような権利が承認される相手側の人物としてナンシーを指名することがある。この場合もまた、転送されたライセンスを作成して消費するプロプライエタリDRMシステムは、専用の携帯式レポジトリデバイス142が、このタイプのライセンス廃棄と作成とを実行することを許可することが可能である。したがって、ナンシーがこの新しいライセンスを使用しようとすると、プロプライエタリDRMシステムは彼女のライセンスを信用して、彼女が電子書籍を読むことを許容する。
さらなる典型的実施形態では、ジャックは自分のライセンスをナンシーに貸し出す(たとえば一時的転送)ことが可能である。この場合、ジャックのライセンスは、この貸付期間は無効にされており、したがって、ナンシーのライセンスはこの貸付期間しか有効ではありえない。この貸付が終わると、ジャックのライセンスは再起動することが可能であり、すると、ナンシーのライセンスは期限切れとなる。これもまた、このライセンスを作成して消費するプロプライエタリDRMシステムは、専用の携帯式レポジトリデバイス142が、このタイプのライセンス廃棄と作成とを実行することを許可することが可能である。
別の典型的実施形態では、専用の携帯式レポジトリデバイス142は、ピアツーピア動作を実行する際にプロプライエタリDRMシステムと通信することが可能である。この場合、ジャックが自分のライセンスをナンシーのデバイス142に転送すると、ジャックの専用の携帯式レポジトリデバイス142は、このプロプライエタリDRMシステムがジャックのライセンスが期限切れになったと印を付けて、ナンシーのデバイス142で新しいライセンスを作成するように要求することが可能である。このような要求は、プロプライエタリDRMシステムがこのようなインターフェースをサポートしていれば、専用の携帯式レポジトリデバイス142の標準化されたインタフェースを介して実施することが可能である。サポートしていなければ、専用の携帯式レポジトリデバイス142は、DRMシステムのプロプライエタリインタフェースを用いて、このような要求をすることが可能である。
さらに別の典型的実施形態では、ライセンスの転送には金融取引と、エスクローやオークションサービスなどの第三者とが伴うことがある。たとえば、ジャックは、中古のCDコレクションの売却に類似した、いくつかのオーディオファイルを再生する権利に対するライセンスをオークションにかけることが可能である。ナンシーは、このライセンスに対して入札して、このオークションを獲得することが可能である。専用の携帯式レポジトリデバイス142が提供している標準化されたインタフェースを用いて、ジャックは、ライセンスをエスクロー口座に転送することが可能である。ナンシーは、このエスクロー口座に自身で支払いをすることが可能である。エスクローサービスはこの取引に影響を与え、標準化されたそのインタフェースを用いて、支払いをジャックに転送し、ライセンスをナンシーの専用の携帯式レポジトリデバイス142に転送する。
本典型的実施形態は、ライセンス記憶領域を提供するように構成された共有デジタルライセンスレポジトリ142を含むことが可能である。この典型的な実施形態では、共有デジタルライセンスレポジトリ142は、ライセンス管理ユーザインタフェースコンポーネント104を使用せずに、さらには、有したりせずに、ライセンス記憶領域サービスとして用いることが可能である。たとえば、ユーザは、自分に対するライセンスをすべて記憶するために用いることが可能な専用の携帯式レポジトリデバイス142を有することが可能である。適当などのライセンス管理機能を実行する際にも、ユーザは、ライセンスを作成して消費するDRMシステム136、138、140が提供したプロプライエタリユーザインタフェースを用いればよい。
ユーザが、専用の携帯式レポジトリデバイス142に記憶されているライセンスを用いてコンテンツを消費するときはいつでも、プロプライエタリDRMシステム136、138、140は、さまざまな方法でデバイス142と通信することが可能である。たとえば、DRMシステム136、138、140は、専用の携帯式レポジトリデバイス142上で適当なライセンスを探すことが可能であり、また、自身の標準化されたインタフェースを用いてデバイス142と通信する。DRMシステム136、138、140はまた、専用の携帯式レポジトリデバイス142で適当なライセンスを探すことが可能であり、また、DRMシステム136、138、140のプロプライエタリインタフェースを用いてデバイス142と通信する。DRMシステム136、138、140はまた、DRMシステム136、138、140のプロプライエタリなライセンス記憶装置で適当なライセンスを探すことが可能である。専用の携帯式レポジトリデバイス142は、このようなライセンス記憶装置に取って代わるものとして用いることが可能であり、携帯式レポジトリデバイス142のライセンスで取引を実行することが可能である。したがって、プロプライエタリDRMシステム136、138、140にとっては、専用の携帯式レポジトリデバイス142は、DRMシステム136、138、140のプロプライエタリライセンス記憶装置に似ているように見えることがある。
本典型的実施形態は、コンテンツの獲得を検証するように構成された共有デジタルライセンスレポジトリデバイス142を含むことが可能である。たとえば、ユーザは、この共有デジタルライセンスレポジトリデバイス142を用いて、コンテンツ媒体やDRMシステム136、138、140の時代遅れに対処することが可能である。ユーザは、この共有デジタルライセンスレポジトリデバイス142を用いることによって、暗示されたライセンスを提供したコンテンツ媒体またはこの媒体のレンダリングデバイスが時代遅れになった後でさえも特定のコンテンツに対するライセンスの購入を検証し、このようなコンテンツにアクセスし続けることが可能である。
たとえば、ユーザが、さまざまなプロプライエタリDRMシステム136、138、140と相互運用している共有ライセンスレポジトリ142のWebサービスを申し込むものと仮定する。この共有ライセンスレポジトリ142のWebサービスはまた、Amazon.com(登録商標)などの物理的コンテンツ媒体のさまざまなオンライン小売業者と相互運用可能である。これで、ユーザはAmazon.comからある映画のDVDを購入することが可能であるが、ここで、DVDを購入したということは、このDVDにエンコーディングされている映画を再生するライセンスを暗に示している。このような暗示されたライセンスを、共有デジタルライセンスレポジトリ142のWebサービスは記憶することが可能である。
時間がたつにつれて、このDVDは時代遅れになる(たとえば、DVDはストリーミングビデオに取って代わられる)ことがあるが、ユーザはすでにDVDでこの映画を購入しているので、本典型的実施形態は、ユーザのDVDのコピーが時代遅れになっているにもかかわらず、ユーザが、別のフォーマットで映画を引き続き見ることを許容する。このシナリオでは、ストリーミングビデオを提供するベンダーは、共有ライセンスレポジトリ142のWebサービスに記憶されているそれまでに獲得されたライセンスを与えたい場合、共有ライセンスレポジトリ142のWebサービスが、問題となっている映画のライセンスをユーザがすでに獲得していることを立証することが可能である。これで、共有ライセンスレポジトリ142のWebサービスは、ベンダー(たとえばAmazon.com)、媒体(たとえばDVD)、購入日時、購入価格などを含む購入のオリジナルのライセンスの証明の詳細のすべてを提供することが可能となる。ストリーミングビデオのベンダーは共有ライセンスレポジトリ142のWebサービスを信用することが可能であるため、ユーザは、ストリーミングビデオ上で対応する映画を閲覧することを許容される。
本典型的実施形態は、複数の物理インタフェースをサポートするデバイスを含んでいる。たとえば、共有デジタルライセンスレポジトリ142は、他のレポジトリや、レポジトリ142が相互運用するDRMシステム、たとえば、USB、Bluetooth、1394、PCMCIA、802.11(a/b/g)、プロプライエタリ、RFID、CDMA、GSMなどに接続する複数の物理メカニズムを含むことが可能である。このような接続物は、パラレル、シリアルおよび類似の方式で動作させることが可能である。
本典型的実施形態は、ライセンスを抽出するさまざまなDRM APIをサポートするデバイスを含んでいる。たとえば、1つの共有デジタルライセンスレポジトリ142は、互いに異なったいくつかのDRMシステムと相互運用してこれらからライセンスを抽出するように構成することが可能である。このような相互運用は、おのおののDRMシステムがネイティブでサポートするプロプライエタリAPIを介して実施することが可能である。たとえば、レポジトリ142は、AdobeのAcrobat(登録商標)と通信しているときにライセンスを抽出する目的でレンダリングアプリケションとして動作するように構成することが可能である。レポジトリ142は、所与のコンテンツに対する許容権利に関してAdobeのAcrobatに照会して、この結果を記録することが可能である。
本典型的実施形態は、DRMシステムのレポジトリにアクセスする新しい標準のAPIをサポートするデバイスを含んでいる。たとえば、DRMのベンダーは、デジタルライセンスレポジトリ142に対する直接的なサポートを、利用可能ライセンスを判断するためにレポジトリ142のおのおのがDRMシステムに照会することを明示的に可能とする標準のAPIをサポートすることによって提供することが可能である。DRMシステムは、自身のユーザインタフェースを用いて共有デジタルライセンスレポジトリ142に対してライセンスをプッシュするように構成するか、または、レポジトリ142をDRMシステムからライセンスをプルするように構成することが可能である。
ある典型的実施形態では、ユーザは、Windows(登録商標) Media PlayerなどのDRMシステムのインスタンスを用いることが可能であり、また、DRMシステムは、自身がアクティブである間、共有レポジトリ142を発見することが可能であり、また、DRMのインスタンスが理解しているライセンスをレポジトリ142に記憶したりコピーしたりすることを提供することが可能である。
本典型的実施形態は、このようなデバイスのユーザを生態認証するメカニズムをサポートするデバイスを含んでいる。したがって、DRMシステムを作成する際の1つの厄介な問題は、表現された権利を誰がまたは何が行使するかを認証することである。ほとんどの従来型のDRMシステムは、所与のデジタルコンテンツインスタンスの使用をDRMシステムの1つの特定的なインスタンスに結びつける。たとえば、ライセンスは一般的には、所与のデバイスまたはPCに対して付与される。しかしながら、ある典型的実施形態では、レポジトリデバイス142は、指紋読取装置などのDRMシステムに対する認証サービスを提供することが可能である。DRMシステムは、レポジトリ142に照会して、デバイスのユーザの指紋をチェックすることが可能である。このようにして、ライセンスを、DRMシステムのインスタンスに対して結びつける代わりに、レポジトリ142または複数のDRMシステムに接続しているユーザの指紋に結びつけることが可能である。
ある典型的実施形態では、DRMシステムを、ユーザの認証をレポジトリデバイス142に委託するように構成することが可能である。これは、上記の典型的生体認証システムに類似しているが、違いは、生体認証に基づく必要がないログインIDとパスワードの装置、デジタル証明書、RFIDまたは他のタイプのユーザ認証システムなどを用いている点である。DRMインスタンスは、コンテンツをレポジトリ142の認証メカニズムに結びつけることが可能である。ユーザは、自身が満足する認証形態をサポートするレポジトリ142を選択する。別の典型的実施形態では、セル電話をレポジトリ142として構成して、このセル電話のネイティブの識別能力による認証機能とすべてのレポジトリ142の機能性を連結させるようにすることが可能である。
さらに別の典型的実施形態では、共有デジタルライセンスレポジトリ142を固有キーとして構成することが可能であり、これで、DRMシステムを、この固有キーが存在すればライセンスの認証として信用するように構成することが可能である。たとえば、あるDRMシステムを、一意に識別されたレポジトリ142に対するアクセス可能性があるかチェックするように構成することが可能であり、これで、レポジトリ142がアクセス可能であれば、関連するコンテンツに対する権利を行使することが可能となる。長所として、この典型的な実施形態によってライセンスの移動が可能となり、ここで、コンテンツに対する権利は、レポジトリ142の移動と共に移動する。
本典型的実施形態は、物理デバイスとしてではなく接続済みサービス(たとえばセル電話サービス、インターネットサービス、衛星サービスなど)として構成されているレポジトリ142を含んでいる。したがって、レポジトリ142は、消費者が所有する物理デバイスである必要はなく、インターネットやモバイル電話のサービスなどとして構成することが可能である。このような場合、ユーザは、レポジトリ142をDRMシステムのインスタンスに接続することが可能である。このような接続は、DRMシステムがレポジトリ142に対するインタフェースをネイティブにサポートしていればDRMシステム中に構築したり、または、セル電話などの多機能デバイスを介して実施したりすることが可能である。たとえば、ユーザは自分が持ち運ぶBluetooth(登録商標)イネーブルのCDMA電話を有していて、Windows(登録商標)のPCに遭遇して、記憶されているライセンスを行使したがるかもしれない。電話はこのPCに対してBluetoothを介して接続することが可能であり、これで、この電話を仲介として用いると、このPCは、CDMAによって共有デジタルライセンスレポジトリ142に接続することが可能となる。これで、このPCは、CDMAベースのレポジトリ142中で用いるためのライセンスを発見することが可能である。
本典型的実施形態は、オンラインを探索して新しいライセンスを購入するためにデジタルライセンスレポジトリ142を用いるユーザを含んでいる。たとえば、レポジトリ142は、自身のユーザインタフェースを含んで、さまざまなサービスからライセンスを獲得する店頭として動作するように構成することが可能である。この場合、ユーザは友達の家を訪ねてレポジトリ142を使用して、見たり聞いたりするコンテンツを探索する。コンテンツが特定されたら、購入することが可能となり、また、新しいライセンスをレポジトリ142に送出することが可能となる。そして、この友達の家にあるDRMシステムを用いてこのコンテンツを見たり聞いたりすることが可能となる。
本典型的実施形態は、共有デジタルライセンスレポジトリデバイス142が失われたり、盗難にあったり、破壊されたりした場合に備えて、このデバイス142のオフサイトアーカイブコピーを作成して、その内容を将来のために記憶しておくユーザを含んでいる。プロプライエタリDRMシステム136、138、140のライセンスが失われたり、盗難にあったり、破壊されたりした場合に備えて、共有デジタルライセンスレポジトリ142またはオフサイトアーカイブコピーを用いて、これらのライセンスを記憶しておくことが可能である。たとえば、レポジトリ142を、紙ベース(たとえばOCR用のグリフやテキスト)、取り外し可能媒体ベース(たとえばCDRやスマートカード)、固定式媒体ベース(たとえばPC上のハードディスク)、サービスベース(たとえばMicrosoft Passport)などであったりする書き出しメカニズムをサポートするように構成することが可能である。長所として、これによって、ユーザは、デバイス142が失われたり、盗難にあったり、破壊されたりした場合に、自身のライセンスインベントリを検索することが可能である。アーカイブからのライセンスのインポートは、レポジトリ142のブランドに対してプロプライエタリとしたり、相互運用可能なものとしたりして、消費者がレポジトリ142を変更することを可能とするようにすることが可能である。
ある典型的なピアツーピアライセンスの転送においては、ユーザAの共有デジタルライセンスレポジトリ142はユーザBのレポジトリに取り付けることが可能であり、ここで、ユーザAのライセンスの内の1つが期限切れとなって、ユーザBが使用可能な新しいライセンスが作成される。たとえば、二人のユーザが1つのレポジトリ142から別のレポジトリにライセンスを転送することに合意することが可能である。要するに、二人は特定のコンテンツのインスタンスに対するライセンスを交換することに同意する。この典型的実施形態では、ユーザは2つのレポジトリ142を互いに接続して、ライセンスを与えるまたは売却する。レポジトリ142は、与えるまたは売却されたライセンスを期限切れにするまたは廃止するメカニズムを含むことが可能である。
ある典型的実施形態では、レポジトリデバイス142が、期限切れになって新しいライセンスを生成することを許可することが可能であり、また、DRMシステムがこのような機能の実行をデバイス142に委託するように構成することが可能である。たとえば、ライセンスの失効や終了をDRMシステムがレポジトリ142に委任することが可能である。ある典型的実施形態では、レポジトリ142は、限られた持続期間にわたってDRMシステムが行使することが可能な一時的ライセンスを作成することが可能である。接続されていないシステムでは、有限なライセンスの生成をレポジトリ142に委託することが可能である。
ある典型的実施形態では、レポジトリ142は標準化されたAPIを用いて、最初にライセンスを作成したDRMシステムに接続して、ライセンスを失効させたり再発行したりして、ピアツーピアでライセンスを転送することが可能である。たとえば、レポジトリ142を用いて、ライセンスを1つのDRMインスタンスから別のDRMインスタンスに転送することが可能である。2つのレポジトリ142がライセンスを交換する代わりに、この典型的実施形態では、2つのDRMシステムが、レポジトリ142と自身達の接続とを介してライセンスを転送することが可能となっている。この場合、ライセンスを転送する権利を許可することが可能であるが、ここで、レポジトリ142はこの転送のパイプとして働く。
ある典型的実施形態では、レポジトリ142は、ライセンスを最初に作成したDRMシステムに対してプロプライエタリであるAPIを用いて、ライセンスの失効と発行を実行して、ライセンスをピアツーピアで転送することが可能である。たとえば、レポジトリ142は、責任をもったエージェントとして動作し、また、標準化されたAPIを用いるレポジトリ142の代わりにDRMシステムの2つのインスタンス同士間で転送を実行して、DRMシステムと協同してライセンスの転送をしやすいものとすることが可能である。この転送は、どちらのDRMシステムの機能であってもなくても良い。
ある典型的実施形態では、レポジトリ142を用いて権利を解釈することが可能である。たとえば、実際のライセンスをDRMに中立な方法で記憶することが可能であるが、ここで、レポジトリ142は、DRMシステムが理解可能な形態にライセンスを変換する代わりに権利を解釈する。レポジトリ142は、DRMシステムがライセンスを解釈する責任をレポジトリ142に転送することを可能とする適当なAPIで強化することが可能である。
ある典型的実施形態では、レポジトリ142は、標準化されたAPIを用いて互いに通信して、さまざまなピアツーピア活動を実行することが可能である。したがって、2つ以上のレポジトリ142を互いに接続するので、ライセンスの保持者が、ライセンスを共有して発見するシステムを形成することが可能である。レポジトリ142から成るピアツーピアネットワークを形成して、ライセンスをプールしたり、リアルタイム/オンラインでオークションしたり、類似の動作をしたりしやすくすることが可能である。たとえば、レポジトリ142のネットワークを作成して、ライセンスをリアルタイムで転送する目的で使用することが可能である。このネットワークに加わるためには、ユーザは、たとえば、共有されるライセンスを5つ用意しなければならない。すると、このユーザはレポジトリ142のネットワークを探索して、自身が行使したいライセンスを特定することが可能である。ユーザのレポジトリ142に対してライセンスの貸付または転送をリアルタイムで実施することが可能であり、また、DRMシステムに消費を許可するように通知することが可能である。その後で、レポジトリ142のネットワークに対してライセンスを提示し返すことが可能となる。長所として、このような典型的システムは潜在的には、無限の数のユーザが無限の数のライセンスに対して「合法的に」アクセスすることを許容することが可能である。
ある典型的実施形態では、レポジトリ142を、DRMシステムに対するサービスとして構成することが可能であり、また、DRMシステムは自身のユーザインタフェースを用いて、標準化されたAPIを用いてライセンス管理機能を実施することが可能である。たとえば、レポジトリ142は自身を、DRMシステムがライセンスを用いたり検索したりするための方法として提供することが可能である。それでも、DRMシステムはこのようなライセンスに対する管理ユーザインタフェースを所有することが可能であるが、ここで、DRMシステムをレポジトリ142のAPIをサポートするように構成することが可能である。
ある典型的実施形態では、レポジトリ142を、DRMシステムに対するサービスとして構成することが可能であり、また、DRMシステムは自身のユーザインタフェースを用いて、プロプライエタリAPIを用いてライセンス管理機能を実施することが可能である。たとえば、レポジトリ142は自身を、DRMシステムがライセンスを用いたり検索したりするための方法として提供することが可能である。それでも、DRMシステムはこのようなライセンスに対する管理ユーザインタフェースを所有することが可能であるが、ここで、DRMシステムは「トリックをかけられて」レポジトリ142を用いるようにされる。この典型的実施形態では、レポジトリ142を、DRMシステムにネイティブのライセンス記憶要求をインターセプトして、このような機能を提供するように構成することが可能である。
ある典型的実施形態では、レポジトリ142は自身のユーザインタフェースを含んで、標準化されたAPIを介してDRMシステムのおのおのにわたるライセンス管理機能を実行することが可能である。たとえば、レポジトリ142のユーザインタフェースは、DRMシステムのインスタンスに記憶されているライセンスを見ることをユーザに対して可能とするように構成することができ、ここで、DRMシステムは、標準化されたAPIを介してDRMシステムのライセンス記憶装置にアクセスすることをレポジトリ142に対して許容するように構成することが可能である。
ある典型的実施形態では、レポジトリ142は自身のユーザインタフェースを含んで、プロプライエタリAPIを介してDRMシステムのおのおのにわたるライセンス管理機能を実行することが可能である。たとえば、レポジトリ142のユーザインタフェースは、DRMシステムのインスタンスに記憶されているライセンスを見ることをユーザに対して可能とするように構成することができ、ここで、DRMシステムは変型する必要はないが、レポジトリ142が、DRMシステムのネイティブAPIを用いて利用可能なライセンスを決定するように構成される。
ある典型的実施形態では、レポジトリ142は、標準化されたAPIを用いて、エスクローやオークションのサービスに接続して、二人のユーザが互いを発見して、安全で遠隔でのライセンス取引をピアツーピアで実行することを可能とすることができる。たとえば、売り手は自身のレポジトリ142をeBayなどのサービスに接続してライセンスをオークション目的で提示することが可能であり、次いで、eBayの買い手はこの売り手のレポジトリ142とそれに記憶されているライセンスの値段とをブラウジングすることが可能となる。その後エスクローサービスが、支払がなされたことを検証すると、売り手のレポジトリ142を買い手のレポジトリ142に接続することが可能となり、ライセンスの転送を実行することができる。
ある典型的実施形態では、レポジトリ142を、他のタイプのピアツーピアライセンス転送を提供するように構成することが可能である。たとえば、ライセンスの貸し出しや転売などの他のタイプのピアツーピア転送をレポジトリ142同士間でサポートすることが可能である。レポジトリ142は互いの間でライセンスを転送することが可能であり、また、適当な条件下で貸付されたライセンスの廃止と復活に同意することが可能である。
本典型的実施形態では、より良好なユーザインタフェース、堅牢さ、より良好なプロプライエタリAPIサポート、人間工学、利用可能性、ピアツーピアサービスの互換性、より良好な値段、信頼性などを提供することによって、消費者のためにレポジトリ142を作成する機会について企業が競合することが可能である。レポジトリ142の形態、能力、経費および堅牢さをカスタマイズして、権利を持つ消費者を発見することが可能である。このモデルの良好な優先性は、無線業界におけるセル電話とサービスプログラムの多様性と機能性である。
図1から4の典型的実施形態の上記のデバイスとサブシステムとは、たとえば、図1から4の典型的実施形態のプロセスを実行することが可能ないずれかの適切なサーバ、ワークステーション、PC、ラップトップコンピュータ、PDA、インターネット機器、ハンドヘルドデバイス、セルラー電話、無線デバイス、携帯式プレイヤ、他のデバイスなどを含むことが可能である。図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムは、いずれかの適当なプロトコルを用いて互いに通信可能であり、また、プログラムされたコンピュータシステムやデバイスを1つ以上用いて実現することが可能である。
たとえば、インターネットアクセス、なんらかの適当な形態(たとえば、音声、モデムなど)での電気通信、無線通信媒体などを含む1つ以上のインタフェースメカニズムを図1から4の典型的実施形態で用いることが可能である。たとえば、図1から4の典型的実施形態で用いられる通信ネットワークは、1つ以上の無線通信ネットワーク、セルラー通信ネットワーク、G3通信ネットワーク、PSTN(公衆交換電話網)、PDN(パケットデータネットワーク)、インターネット、イントラネット、これらの組み合わせなどを含むことが可能である。
図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムは例示目的であることを理解すべきであり、特定のハードウエアに可能な限りの多くの変更がなされて、典型的実施形態が実現されることを関連技術の当業者は理解されるであろう。たとえば、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムの内の1つ以上のものの機能性を、1つ以上のプログラムされたコンピュータシステムやデバイスを用いて実現することが可能である。
このような変更や他の変更を実施するためには、1つのコンピュータシステムを図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムの内の1つ以上のものの特殊目的の機能を実行するようにプログラムすればよい。他方、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムの内のいずれか1つの代わりに2つ以上のプログラムされたコンピュータシステムまたはデバイスを導入しても良い。したがって、冗長性、複製化などの分散処理の原理と長所を所望のように実施して、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムの堅牢さと性能を向上させることが可能である。
図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムは、本書に記載するさまざまなプロセスに関連する情報を記憶することが可能である。この情報は、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムの、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、RAMなどの1つ以上のメモリーに記憶することが可能である。図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムの1つ以上のデータベースは、本発明の典型的実施形態を実現するために用いられる情報を記憶することが可能である。これらのデータベースは、本書にリストアップされている1つ以上のメモリーや記憶デバイスに含まれるデータ構造(たとえば、記録、テーブル、配列、フィールド、グラフ、ツリー、リストなど)を用いて編成することが可能である。図1から4の典型的実施形態に関連して説明したプロセスは、その1つ以上のデータベース中に図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムのプロセスによって収集および/または生成されたデータを記憶する適当なデータ構造を含むことが可能である。
コンピュータとソフトウエア技術の当業者には理解されるように、本発明の典型的実施形態の教示にしたがってプログラムされた1つ以上の汎用コンピュータシステム、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理装置、マイクロコントローラなどを用いて、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムのすべてまたは1部を都合よく実現することが可能である。ソフトウエア技術の当業者には理解されるように、本典型的実施形態の教示に基づいて通常の技術を持つプログラマが適切なソフトウエアを容易に作成することが可能である。さらに、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムを、ワールドワイドWeb上で実現することが可能である。加えて、電気技術の当業者には理解されるように、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムは、特定用途向け集積回路を作成することによってまたは適当なネットワークを成す従来のコンポーネント回路を相互接続することによって実現することが可能である。したがって、本典型的実施形態は、ハードウエア回路および/またはソフトウエアのいかなる特定の組み合わせにも制限されない。
コンピュータ読み取り可能媒体のどれか1つまたは組み合わせに記憶された、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムを制御し、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムを駆動し、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムをイネーブル状態にして、人間のユーザなどと対話するソフトウエアを本発明の典型的実施形態は含むことが可能である。このようなソフトウエアは、これに限られないが、デバイスドライバ、ファームウエア、オペレーティングシステム、開発ツール、アプリケーションソフトなどを含むことが可能である。このようなコンピュータ読み取り可能媒体はさらに、本発明を実現する際に実行される処理のすべてまたは1部(処理が分散される場合)を実行する本発明のある実施形態のコンピュータプログラム製品を含むことが可能である。本発明の典型的実施形態のコンピュータコードデバイスは、これに限られないが、解釈可能プログラム(Interpretable Programs)、DLL(Dynamic Link Libraries))、Java(登録商標)クラスとアプレット、完全実行可能プログラム、CORBA(登録商標)(Common Object Request Broker Architecture)オブジェクトなどを含むいずれかの適当な解釈可能または実行可能なコードメカニズムを含むことが可能である。さらに、本発明の典型的実施形態の処理の諸部分は、性能、信頼性、経費などを向上させるために分散することが可能である。
上述したように、図1から4の典型的実施形態のデバイスとサブシステムは、本発明の教示にしたがってプログラムされている命令を保持し、また、本書に記載するデータ構造、テーブル、記録および/または他のデータを保持するコンピュータ読み取り可能媒体またはメモリーを含むことが可能である。コンピュータ読み取り可能媒体は、プロセッサに対して実行用の命令を提供する際に関与するいずれか適切な媒体を含むことが可能である。このような媒体は、これに限られないが、不揮発性メモリー、揮発性媒体、伝送媒体などを含む多くの形態をとることが可能である。不揮発性媒体には、たとえば、光ディスクや磁気ディスク、光磁気ディスクなどを含むことが可能である。揮発性媒体には、ダイナミックメモリーなどを含むことが可能である。伝送媒体には、同軸ケーブル、銅線、光ファイバなどを含むことが可能である。伝送媒体はまた、音響波、光波、電磁波および、RF(無線周波数)通信、IR(赤外線)データ通信などの間に生成されるような形態を取ることが可能である。コンピュータ読み取り可能媒体の一般的形態には、たとえば、フロッピ(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、他のいずれかの適当な磁気媒体、CD−ROM、CDRW、DVD、他のいずれかの適当な光媒体、パンチカード、紙テープ、光マークシート、穴または他の光学的に認識可能な印のパターンを持つ他のいずれかの適当な物理媒体、RAM、PROM、EPROM、フラッシュEPROM、他のいずれか適当なメモリーチップやカートリッジ、搬送波またはコンピュータが読み取り可能な他のいずれかの適当な媒体を含むことが可能である。
本発明を多くの典型的な実施形態と実施例とに関連させて説明したが、本発明はこれらに限られることはなく、むしろ、添付クレームの範囲に入るさまざまな変型例や等価例をその範囲に含むものである。
本発明の実施形態を、類似の参照番号が類似の部品を表している以下の図表と添付図面に、制限目的ではなく例示として示す。
典型的なコンポーネント同士間での対話を記述する典型的なシステムを示す図である。 図1の共有デジタルレポジトリを用いる典型的なプロセスの概観を示す図である。 プロプライエタリDRMシステム同士間に基本的なレベルの相互運用性を提供する共有ライセンスレポジトリを記述する典型的なシステムを示す図である。 図1に示すコンポーネントの内の1部しか含んでいない典型的なシステムを示す図である。

Claims (1)

  1. ユーザにライセンスされたコンテンツをレンダリングするコンピュータ利用の方法であって
    方法は、
    同一なコンテンツを複数のコンテンツ消費アプリケーションによって夫々に異なるインスタンスにてレンダリングを許可するライセンスを、ユーザのコンピュータで受信すること、
    該受信したライセンスを、ユーザのコンピュータ上にアイコンとして表示すること、
    該表示したアイコンをユーザのコンピュータ上でドラッグアンドドロップ操作することにより前記複数のコンテンツ消費アプリケーションの内のいずれかの所望アプリケーションを選定すること、及び
    該選定した所望アプリケーションによるインスタンスにて、前記コンテンツをレンダリングすること
    を含む、前記ユーザのライセンスされたコンテンツをレンダリングするコンピュータ利用の方法。
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