JP2005330976A - 防振ブッシュ - Google Patents
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Abstract
【課題】軸方向のばね定数を上げることができる構造でありながら、構造を簡素化でき、組付けを簡単に行うことができる防振ブッシュを提供する。
【解決手段】軸直角方向に突出するストッパ3を軸方向の中央に備えた内筒4と、軸方向でストッパ3を挟んで位置する一対の中間筒5と、一方の中間筒5とストッパ3の一方の側面7との間に加硫成形されて一方の中間筒5とストッパ3を連結する第1ゴム状弾性体8と、他方の中間筒5とストッパ3の他方の側面9との間に加硫成形されて他方の中間筒5とストッパ3を連結する第2ゴム状弾性体10と、軸方向で設定長さだけ互いに近づいた状態の一対の中間筒5に外嵌するとともに、第1ゴム状弾性体8及び第2ゴム状弾性体10の軸方向の弾性復元力に抗して一対の中間筒5を保持する外筒11とから成る。
【選択図】 図2
【解決手段】軸直角方向に突出するストッパ3を軸方向の中央に備えた内筒4と、軸方向でストッパ3を挟んで位置する一対の中間筒5と、一方の中間筒5とストッパ3の一方の側面7との間に加硫成形されて一方の中間筒5とストッパ3を連結する第1ゴム状弾性体8と、他方の中間筒5とストッパ3の他方の側面9との間に加硫成形されて他方の中間筒5とストッパ3を連結する第2ゴム状弾性体10と、軸方向で設定長さだけ互いに近づいた状態の一対の中間筒5に外嵌するとともに、第1ゴム状弾性体8及び第2ゴム状弾性体10の軸方向の弾性復元力に抗して一対の中間筒5を保持する外筒11とから成る。
【選択図】 図2
Description
本発明は防振ブッシュに関する。
防振ブッシュは、例えば、自動車の車輪を支持するサスペンションのアーム部材の取付け孔に圧入され、車体側のコの字形の連結部材に挿入嵌合されてボルト連結される。この種の防振ブッシュを、内筒と、外筒と、内外筒間に介在して両者を連結するゴム状弾性体とから構成することも考えられるが、この構造では軸方向のばね定数があまり上がらないことから、従来、特許文献1に開示されているように、前記取付け孔に軸方向に並んで圧入される第1ブッシュと第2ブッシュとを設け、第1ブッシュを、一端部にフランジを備えた第1外筒と、一端部にフランジを備えた第1内筒と、これらを連結する第1ゴム状弾性体とで形成し、第2ブッシュを、一端部にフランジを備えた第2外筒と、一端部にフランジを備えた第2内筒と、これらを連結する第2ゴム状弾性体とで形成した防振ブッシュがあった。
特開平10−238577号公報
上記従来の構造によれば、第1ゴム状弾性体や第2ゴム状弾性体が外筒側のフランジと内筒側のフランジとに圧縮されることで、軸方向のばね定数を挙げることができるものの、防振ブッシュが第1ブッシュと第2ブッシュから成るために、部点数が多くて構造が複雑化するとともに、組付けに手間がかかるという問題があり、改善の余地が残されていた。
本発明の目的は、軸方向のばね定数を上げることができる構造でありながら、構造を簡素化でき、組付けを簡単に行うことができる防振ブッシュを提供する点にある。
本発明の特徴は、軸直角方向に突出するストッパを備えた内筒と、前記軸方向で前記ストッパを挟んで位置する一対の中間筒と、一方の中間筒とストッパの一方の側面との間に加硫成形されて前記一方の中間筒とストッパを連結する第1ゴム状弾性体と、他方の中間筒とストッパの他方の側面との間に加硫成形されて前記他方の中間筒とストッパを連結する第2ゴム状弾性体と、前記軸方向で設定長さだけ互いに近づいた状態の前記一対の中間筒に外嵌するとともに、前記第1ゴム状弾性体及び第2ゴム状弾性体の前記軸方向の弾性復元力に抗して前記一対の中間筒を保持する外筒とから成る点にある。
この構成によれば、第1ゴム状弾性体が一方の中間筒とストッパの一方の側面との間に加硫成形され、第2ゴム状弾性体が他方の中間筒とストッパの他方の側面との間に加硫成形されているから、内筒と外筒が軸方向に相対移動したときに、第1ゴム状弾性体と第2ゴム状弾性体に軸方向の圧縮力が作用するようになる。その結果、第1ゴム状弾性体と第2ゴム状弾性体にせん断力だけが作用する構造よりもばね定数を上げることができる。そして従来の構造のように、防振ブッシュを第1ブッシュと第2ブッシュとの二つのブッシュから構成した技術に比べると部品点数が少なくて済む。
外筒は、第1ゴム状弾性体及び第2ゴム状弾性体の軸方向の弾性復元力に抗して一対の中間筒を保持しているから、第1ゴム状弾性体及び第2ゴム状弾性体が予備圧縮された状態になり、ばね定数をさらに上げることができるとともに、第1ゴム状弾性体と第2ゴム状弾性体の耐久性を向上させることができる。
本発明において、前記ストッパを前記内筒の全周にわたって形成し、前記一対の中間筒を、前記ストッパよりも大径の円筒部と、前記円筒部の軸方向の両端部のうち前記ストッパから遠い側の端部に連なる外側壁とから構成し、前記第1ゴム状弾性体を、前記一方の中間筒の円筒部の内周面と前記外側壁の内壁面とに加硫接着して、前記ストッパ側ほど内筒側に近づくテーパー筒状に形成し、前記第2ゴム状弾性体を、前記他方の中間筒の円筒部の内周面と前記外側壁の内壁面とに加硫接着して、前記ストッパ側ほど内筒側に近づくテーパー筒状に形成してあると次の作用を奏することができる。
すなわち、第1ゴム状弾性体と第2ゴム状弾性体がテーパー筒状になっていることで、内筒と外筒が軸方向に相対移動したときに、第1ゴム状弾性体と第2ゴム状弾性体にせん断力と圧縮力の双方が作用するようになり、例えば圧縮力だけが作用する構造のようにばね定数が上がり過ぎることがなく、ばね定数を所望の大きさに設定しやすくすることができる。
前記外筒の軸方向の両端部を径方向内方側に折曲して一対のフランジを形成し、この一対のフランジに前記一対の中間筒の外側壁を軸方向外方側から受止めさせることで、前記一対の中間筒を設定長さだけ前記軸方向で互いに近づいた状態に保持させてあると、外筒で中間筒をより確実に上記の状態(前記軸方向で互いに近づいた状態)に保持することができる。
本発明によれば、軸方向のばね定数を上げることができる構造でありながら、構造を簡素化でき、組付けを簡単に行うことができる防振ブッシュを提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1に、自動車の車輪を支持するサスペンションのアーム部材としてのロアリンク1と、車体側のコの字形の連結部材2とを防振ブッシュ50を介して連結した構造を示してある。
防振ブッシュ50は、ロアリンク1に形成した取付け孔Cに圧入され、前記連結部材2に挿入嵌合されてボルト連結される。詳しくは、図1,図2に示すように、軸直角方向に突出するストッパ3を軸方向の中央に備えた厚肉の内筒4と、軸方向でストッパ3を挟んで位置する左右一対の薄肉の中間筒5と、一方の中間筒5とストッパ3の一方の側面7との間に加硫成形されて一方の中間筒5とストッパ3を連結する第1ゴム状弾性体8と、他方の中間筒5とストッパ3の他方の側面9との間に加硫成形されて他方の中間筒5とストッパ3を連結する第2ゴム状弾性体10と、軸方向で設定長さだけ互いに近づいた状態の一対の中間筒5に外嵌するとともに、第1ゴム状弾性体8及び第2ゴム状弾性体10の軸方向の弾性復元力に抗して一対の中間筒5を保持する薄肉の外筒11とから成る。この構造により第1ゴム状弾性体8と第2ゴム状弾性体10とが予備圧縮された状態になっている。
内外筒4,11及び中間筒5はいずれも円筒状に形成されている。そして、内筒4の中空孔に連結ボルト(図示せず)が挿通され、この連結ボルトによる連結状態で内筒4の両端面23が前記連結部材2の取付け内壁面17に圧接する。
前記ストッパ3を内筒4の全周にわたって円板状に形成し、一対の中間筒5を、ストッパ3よりも大径の円筒部12と、円筒部12の軸方向の両端部のうちストッパ3から遠い側の端部に連なる外側壁13とから構成し、第1ゴム状弾性体8を、一方の中間筒5の円筒部12の内周面14と外側壁13の内壁面15とに加硫接着して、ストッパ3側ほど内筒4側に近づくテーパー筒状に形成し、第2ゴム状弾性体10を、他方の中間筒5の円筒部12の内周面14と外側壁13の内壁面15とに加硫接着して、ストッパ3側ほど内筒4側に近づくテーパー筒状に形成してある。外側壁13の内周縁22は内筒4から離間している。またストッパ3を、第1ゴム状弾性体8及び第2ゴム状弾性体10と一体に連なる薄いゴム壁16で覆ってある。
第1ゴム状弾性体8と第2ゴム状弾性体10のテーパー角は、一対の中間筒5を外筒11に組付けた状態で約90度に設定されている(組付け前は90度以下である)。ストッパ3は内筒4と外筒11の軸直角方向の相対変位を所定の範囲内に抑える。
外筒11の軸方向の両端部を径方向内方側に折曲して一対のフランジ21を形成し、この一対のフランジ21に一対の中間筒5の外側壁13を軸方向外方側から受止めさせることで、上記のように一対の中間筒5を前記設定長さだけ軸方向で互いに近づいた状態に保持させてある。
上記の構成により、内筒4と外筒11が軸方向に相対移動したときに、第1ゴム状弾性体8と第2ゴム状弾性体10に軸方向の圧縮力が作用する。そして、第1ゴム状弾性体8と第2ゴム状弾性体10にせん断力だけが作用する構造よりもばね定数が大きい状態になっている。
[別実施形態]
前記外筒11が外嵌した状態(図2)の一対の中間筒5の軸方向の間隔を、外筒11が外嵌する前の自由状態(図1)の前記間隔よりも例えば4mm短くすることができる(すなわち前記設定長さを4mmにすることができる)。上記の実施形態で挙げた数値は一例であり、別の数値であってもよい。
前記外筒11が外嵌した状態(図2)の一対の中間筒5の軸方向の間隔を、外筒11が外嵌する前の自由状態(図1)の前記間隔よりも例えば4mm短くすることができる(すなわち前記設定長さを4mmにすることができる)。上記の実施形態で挙げた数値は一例であり、別の数値であってもよい。
3……ストッパ、4……内筒、5……中間筒、7……ストッパの一方の側面、8……第1ゴム状弾性体、9……ストッパの他方の側面、10……第2ゴム状弾性体、11……外筒、12……円筒部、13……外側壁、14……円筒部の内周面、15……外側壁の内壁面、
Claims (3)
- 軸直角方向に突出するストッパを備えた内筒と、前記軸方向で前記ストッパを挟んで位置する一対の中間筒と、一方の中間筒とストッパの一方の側面との間に加硫成形されて前記一方の中間筒とストッパを連結する第1ゴム状弾性体と、他方の中間筒とストッパの他方の側面との間に加硫成形されて前記他方の中間筒とストッパを連結する第2ゴム状弾性体と、前記軸方向で設定長さだけ互いに近づいた状態の前記一対の中間筒に外嵌するとともに、前記第1ゴム状弾性体及び第2ゴム状弾性体の前記軸方向の弾性復元力に抗して前記一対の中間筒を保持する外筒とから成る防振ブッシュ。
- 前記ストッパを前記内筒の全周にわたって形成し、前記一対の中間筒を、前記ストッパよりも大径の円筒部と、前記円筒部の軸方向の両端部のうち前記ストッパから遠い側の端部に連なる外側壁とから構成し、前記第1ゴム状弾性体を、前記一方の中間筒の円筒部の内周面と前記外側壁の内壁面とに加硫接着して、前記ストッパ側ほど内筒側に近づくテーパー筒状に形成し、前記第2ゴム状弾性体を、前記他方の中間筒の円筒部の内周面と前記外側壁の内壁面とに加硫接着して、前記ストッパ側ほど内筒側に近づくテーパー筒状に形成してある請求項1記載の防振ブッシュ。
- 前記外筒の軸方向の両端部を径方向内方側に折曲して一対のフランジを形成し、この一対のフランジに前記一対の中間筒の外側壁を軸方向外方側から受止めさせることで、前記一対の中間筒を設定長さだけ前記軸方向で互いに近づいた状態に保持させてある請求項2記載の防振ブッシュ。
Priority Applications (1)
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JP2004147159A JP2005330976A (ja) | 2004-05-18 | 2004-05-18 | 防振ブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012062989A (ja) * | 2010-09-17 | 2012-03-29 | Nok Corp | 滑りブッシュ及びその製造方法 |
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JPWO2019146082A1 (ja) * | 2018-01-26 | 2021-01-07 | 松谷化学工業株式会社 | 自閉症スペクトラム障害及び精神疾患改善剤 |
-
2004
- 2004-05-18 JP JP2004147159A patent/JP2005330976A/ja not_active Withdrawn
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