JP2005330022A - エア整列フィーダー - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークを正規姿勢に確実に揃えて下流側に供給することにある。
【解決手段】下方から噴出するエアによって、円筒部(筒状部)C1の一端が天面(端面部)C2によって閉塞され他端が開口部とされたキャップ(ワーク)Cを天面C2が下方を向いて個々に別れた状態となる正規姿勢に整えながら搬送方向の下流側に供給する姿勢調整部10を備えたものであり、姿勢調整部10又は整列部20に、正規姿勢の状態にない不正規姿勢のキャップCを姿勢調整部10内の上流方向に打ち戻すバックシューター40を設けた構成になっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ボトルの口を閉塞するキャップ等のワークをエアで正規姿勢に揃えながら下流側に供給するエア整列フィーダーに関するものである。
例えば、ボトルの口をキャップで閉塞する工場のラインにおいては、キャッピングマシンにてボトルにキャップを取り付ける前の段階において、順次送られてくるキャップを姿勢調整装置で一定の姿勢に揃える必要がある。キャップ製造工場における検査工程においても同様である。
上記姿勢調整装置としては、例えば、順次供給されるワークとしてのキャップに対して、下方からブロアでエアを吹き付けることにより、開口部が下方に向いたキャップを吹き飛ばして排除し、天面(端面部)が下方を向いた正規姿勢のキャップのみを残存させるように構成したものが知られている。
ところが、上記従来の姿勢調整装置においては、キャップが上下に重なった状態の不正規姿勢のキャップであって、下側のキャップの天面が下方を向いている場合には、この不正規姿勢のキャップを排除することができないことがある。また、ボトルの口に固定するためのリング状部材を開口部に設けたいわゆるツーピースキャップの場合には、開口部側の重量が増大することから、下方から噴出するエアに対して外周面が上下方向を向いた横転した状態になると、この横転した不正規姿勢で上記エアに対して安定した状態になることがあり、この不正規姿勢のまま下流側に供給されることがある。
即ち、天面が下方を向きかつ個々に別れた状態となった正規姿勢以外の不正規姿勢のキャップが下流側のキャッピングマシンに供給されるおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ワークを正規姿勢に確実に揃えた後に下流側に供給することのできるエア整列フィーダーを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、請求項1に記載のエア整列フィーダーは、下方から噴出するエアによって、筒状部の一端が端面部によって閉塞され他端が開口部とされたワークを上記端面部が下方を向いて個々に別れた状態となる正規姿勢に整えながら搬送方向の下流側に供給する姿勢調整部を備えたエア整列フィーダーであって、上記姿勢調整部又は当該姿勢調整部より下流側の位置に、上記正規姿勢の状態にない不正規姿勢の上記ワークを上記姿勢調整部内の上流方向に打ち戻すバックシューターを設けたことを特徴としている。
請求項2に記載のエア整列フィーダーは、請求項1に記載の発明において、上記姿勢調整部は、上記エアを噴出する複数の噴出孔が開口し、搬送方向の下流側に向かって漸次上方に位置すべく傾斜された傾斜搬送面を有し、上記噴出孔は、上記傾斜搬送面から当該傾斜搬送面に直交する方向の速度成分の大きなエアを噴出する複数の起立噴出孔と、上記傾斜搬送面から搬送方向の下流側に向かう速度成分を有するエアを噴出する複数の傾斜噴出孔とを有し、上記起立噴出孔と上記傾斜噴出孔とは、搬送方向及びこの搬送方向に直交する幅方向に分散されていることを特徴としている。
なお、起立噴出孔と傾斜噴出孔とは、それぞれ同数のものを傾斜搬送面における搬送方向及び幅方向に均等に分布するように配置してもよく、また傾斜搬送面における上流側の部分においては起立噴出孔を多めに分布させ、下流側の部分においては傾斜噴出孔を多めに分布させるように配置してもよい。更に、下流側の端部においては、傾斜噴出孔のみを配置するように構成してもよい。
請求項3に記載のエア整列フィーダーは、請求項1又は2に記載の発明において、上記姿勢調整部より下流側の位置には、当該姿勢調整部から連続して下流側に延在し、上記ワークを更に下流側の搬送部に供給可能とすべく当該ワークを整列させる整列部が設けられており、上記整列部は、搬送方向の下流側に向かって斜め上方にエアを噴出する整列エア噴出孔が複数開口する整列搬送面を有していることを特徴としている。
請求項4に記載のエア整列フィーダーは、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、上記バックシューターは、主軸部の回りに配置され、下方位置において上流側に移動すべく回転駆動されることにより、不正規姿勢のワークを姿勢調整部内の上流方向に打ち戻す打戻部材を有していることを特徴としている。
請求項1〜4に記載の発明によれば、ワークが姿勢調整部に供給されると、端面部がエアの噴出する側を少しでも向いているワークについては、下方から噴出するエアによって安定的に保持されながら、姿勢調整部の下流側に供給されることになる。
また、開口部がエアの噴出側を少しでも向いているワークについては、エアに対する抵抗が大きいことから、より抵抗の少ない端面部側がエアの噴出側を向くように変換されることになる。このため、このようなワークについても、正規姿勢に揃えた後に下流側に供給することができる。
更に、上下に重なったワークについては、エアによる風力によって個々に分離された状態になる。
ところが、上下に重なった状態の不正規姿勢のワークのうち下方のワークの端面部がエアの噴出側を向いている場合は、風力によって分離されずに、その重なった状態のままエアに対して安定した状態になることがある。また、正規姿勢の安定したワークの上に他のワークが偶然に乗ることによっても、上下に重なった状態で安定した状態になることがある。更に、開口部側の重量が増大した例えばツーピースキャップ等のワークであって外周面がエアの噴出側を向いた横転状態にある不正規姿勢のワークの場合も、下方から噴出するエアに対して安定した状態になることがあり得る。
即ち、極めて希であるが、上下に重なった状態や横転した状態の不正規姿勢のワークが姿勢調整部から下流側に供給されることがある。
しかし、姿勢調整部又は当該姿勢調整部より下流側の位置に、不正規姿勢のワークを姿勢調整部内の上流方向に打ち戻すバックシューターを設けているので、不正規姿勢のワークが姿勢調整部の下流側に供給されるのを確実に防止することができる。
この場合、姿勢調整部から下流側に供給されることがあり得る不正規姿勢のワークはその上下方向の高さが正規姿勢のワークに対して高くなるため、姿勢調整部又は当該姿勢調整部の下流側の位置を移動する正規姿勢のワークが通過可能な高さで、かつ不正規姿勢のワークが通過不能な高さ位置に、バックシューターを設けることにより、不正規姿勢のワークを姿勢調整部内の上流方向に確実に打ち戻すことができる。
また、上下に重なったワークについては、上方のワークのみあるいは上下の双方が姿勢調整部内の上流方向に打ち戻されることになり、横転したワークについては、そのものが姿勢調整部内の上流方向に打ち戻されることになる。そして、打ち戻された各ワークは、個々に分離された状態になると共に、下方から噴出するエアによって正規姿勢に変換されることになる。但し、ここで、正規姿勢に変換されなかったワークは、再びバックシューターで姿勢調整部内の上流方向に打ち返されることになる。
以上の結果、正規姿勢に揃えられたワークのみを姿勢調整部の下流側に確実に供給することができる。しかも、ワークを正規姿勢に確実に揃えるために姿勢調整部を長い区間に設ける必要がないので、省スペース化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、ワークが姿勢調整部に供給されると、端面部がエアの噴出側を向いたワークについては、起立噴出孔及び傾斜噴出孔から噴出するエアが端面部と傾斜搬送面との間を高速で流れることになり、この高速流のエアの圧力が周囲の雰囲気の圧力より低くなることから、傾斜搬送面に吸引された安定した状態になる。また、傾斜噴出孔から噴出する搬送方向の下流側に向かう速度成分のエアによって、ワークを下流側に搬送することができる。
また、傾斜搬送面に直交する方向の速度成分の大きなエアが起立噴出孔から噴出することになるので、ワークの端面部を傾斜搬送面と平行に向けさせようとする力がより多くワークに作用することになる。従って、端面部が傾斜搬送面とほぼ平行になる安定状態に、ワークの姿勢を即座に整えることができる。
一方、端面部が起立噴出孔から噴出するエアの側を向いていないワークについては、当該起立噴出孔から噴出されるエアによって極めて不安定な状態になるので、端面部が起立噴出孔から噴出されるエアに直交する方向(即ち、端面部が傾斜搬送面とほぼ平行な方向)の上述した安定状態に即座に変換されることになる。
このように、姿勢調整部における不正規姿勢のワークを正規姿勢に変換する能力が向上するので、不正規姿勢のままバックシューターまで送られるワークの数量を激減させることができる。よって、バックシューターで打ち戻されるワークの数量を激減させることができるので、下流側へのワークの供給効率の向上を図ることができる。
なお、姿勢調整部にバックシューターを設ける場合には、傾斜搬送面における下流側の端部であって、傾斜搬送面上を下流側に移動する正規姿勢のワークが通過可能な高さで、かつ傾斜搬送面上を下流側に移動する不正規姿勢のワークが通過不可能な高さに設置することになる。
請求項3に記載の発明によれば、姿勢調整部から下流側に供給されるワークの端面部と整列搬送面との間に整列エア噴出孔から噴出した高速のエアが下流側に流れることになる。従って、ワークを整列搬送面に吸引した安定した状態で下流側に搬送することができる。しかも、ワークがエアを介して整列搬送面から浮いた状態になり、当該ワークの整列搬送面に対する摩擦力がほぼ零になること等から、整列搬送面の幅を下流側の搬送部に向けて漸次狭めることにより、複数のワークを搬送部に供給可能なように円滑に整列させることができる。
なお、姿勢調整部より下流側の位置としての整列部にバックシューターを設ける場合には、整列搬送面における上流側の端部であって、傾斜搬送面上あるいは整列搬送面上を下流側に移動するワークのうち正規姿勢のワークが通過可能な高さで、かつ不正規姿勢のワークが通過不可能な高さに設置することになる。
請求項4に記載の発明によれば、下方位置において上流側に移動すべく回転駆動されることにより、不正規姿勢のワークを姿勢調整部内の上流方向に打ち戻す打戻部材を有するバックシューターを備えているので、不正規姿勢のワークを姿勢調整部内の上流方向に確実に打ち戻すことができる。
なお、この場合、バックシューターは、下方位置に回転した打戻部材が、姿勢調整部の上流側から搬送されてくる正規姿勢のワークより高い位置で、不正規姿勢のワークより低い位置となるように設置することになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態としての一実施の形態について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態で示すエア整列フィーダー1は、図1〜図5に示すように、下方から噴出するエアによって、円筒部(筒状部)C1の一端が天面(端面部)C2によって閉塞され他端が開口部とされたキャップ(ワーク)Cを天面C2が下方を向いて個々に別れた状態となる正規姿勢に整えながら搬送方向Aの下流側に供給する姿勢調整部10と、この姿勢調整部10の下流側に配置された整列部20に、上記正規姿勢の状態にない不正規姿勢のキャップCを姿勢調整部10内の上流方向に打ち戻すバックシューター40とを備えている。
ここで移送供給の対象とするキャップCは、プラスチックやアルミニウム等で形成され、図示しないボトルの口を閉塞するためのものであるが、このキャップの概念には、円筒部C1及び天面C2を有するキャップ状の他のワークも含まれる。なお、円筒部C1の外周面は、多角筒状やその他の形状に形成されていてもよい。
姿勢調整部10は、図2〜図5に示すように、エアを噴出する複数の噴出孔12が開口し、搬送方向Aの下流側に向かって漸次上方に位置すべく傾斜された傾斜搬送面11を有している。噴出孔12は、傾斜搬送面11から当該傾斜搬送面11に直交する方向のエア(直交する方向の速度成分の大きなエアでもよい)を噴出する複数の起立噴出孔12aと、傾斜搬送面11から搬送方向Aの下流側に向かう速度成分を有するエアを噴出する複数の傾斜噴出孔12bとを有している。
これらの起立噴出孔12aと傾斜噴出孔12bとは、傾斜搬送面11の全体にわたって格子状に配置されていると共に、それぞれ同数のものが搬送方向A及びこの搬送方向Aに直交する幅方向にほぼ均一に分布すべく配置されている。なお、傾斜搬送面11における上流側の部分においては起立噴出孔12aを多めに分布させ、下流側の部分においては傾斜噴出孔12bを多めに分布させるように配置してもよい。更に、傾斜搬送面11の下流側の端部においては、傾斜噴出孔12bのみを配置するように構成してもよい。
整列部20は、姿勢調整部10から下流側に連続して延在すべく設けられており、傾斜搬送面11から供給されるキャップCを更に下流側の搬送部30に供給可能とすべく一列に整列させるように構成されている。この整列部20は、搬送方向Aの下流側に向かって斜め上方にエアを噴出する整列エア噴出孔21aが複数開口する整列搬送面21を有している。また、搬送部30は、搬送方向Aの下流側に向かって斜め上方にエアを噴出する搬送エア噴出孔31aが複数開口する搬送面31を有している。
整列搬送面21及び搬送面31は、水平方向に延在する同一平面状に形成されている。また、整列エア噴出孔21aは、整列搬送面21の上流端から少なくともバックシューター40が設けられている範囲内においては傾斜搬送面11における噴出孔12が配置されている幅方向の範囲と同一の幅方向の範囲に格子状に配置されていると共に、この範囲から下流側の搬送部30に向かって漸次幅が直線状に狭まる範囲に格子状に配置されている。更に、搬送エア噴出孔31aは、整列搬送面21に食い込んだ位置から下流側に向かって一定の間隔をおいて一列の直線状(曲線状でもよい)に配置されている。
また、傾斜搬送面11は、傾斜搬送板52の上面によって平面状に形成されており、整列搬送面21及び搬送面31は、搬送板62の上面によって平面状に形成されている。なお、傾斜搬送面11と整列搬送面21とは、図2において、平面と平面とを単に所定の角度で突き合わせた形状の図で示しているが、実際には傾斜搬送面11及び整列搬送面21の少なくとも一方の端部を滑らかに湾曲させることにより、この滑らかな湾曲面を介して連続的につながるように連結されている。即ち、傾斜搬送面11と整列搬送面21との接続部がキャップCの移動の妨げとならないようになっている。
起立噴出孔12aは、傾斜搬送板52を直線状に貫通し、かつ傾斜搬送面11に直交する方向に延在する断面円形状の孔によって形成されている。傾斜噴出孔12bは、傾斜搬送板52を直線状に貫通し、かつ搬送方向Aの下流側に向かって漸次上方(傾斜搬送面11側)に位置すべく傾斜する断面円形状の孔によって形成されている。また、この実施の形態においては、上述したツーピースのキャップCに対しても正規姿勢に変換することを容易にするため、起立噴出孔12aの径が傾斜噴出孔12bの径より大きくなっている。即ち、起立噴出孔12aから噴出するエアの流量を増大させることによって、キャップCを正規姿勢に変換する機能が高められている。
また、整列エア噴出孔21a及び搬送エア噴出孔31aは、搬送板62を直線状に貫通し、搬送方向Aの下流側に向かって漸次上方(整列搬送面21側又は搬送面31側)に位置すべく傾斜する断面円形状の孔によって形成されている。
更に、傾斜搬送板52は、図2〜図4に示すように、エア供給源から加圧エアが導入されるプレナム室50を構成する箱状体51の天板部によって構成されている。
また、箱状体51の下流側には、当該箱状体51の下流端と同一の断面形状の箱状体61が連結されるようになっている。箱状体61は、その天板部が搬送板62になっている。また、箱状体61の内部が上記プレナム室50に連通するプレナム室60になっている。
一方、傾斜搬送板52上には、図3に示すように、傾斜搬送面11の上流端及び幅方向の各側縁に沿って、網、多孔質パネル、複数の棒状材等の通気性部材で構成されたガイド壁13が設けられている。このガイド壁13は、傾斜搬送面11上(即ち姿勢調整部10内)に投入されたキャップCが噴出孔12から噴出するエアによって吹き上げられ、傾斜搬送面11外(姿勢調整部10外)に飛び出すのを防止するようになっている。
また、搬送板62には、バックシューター40の下流側に、整列搬送面21及び搬送面31の幅方向の各側縁に沿ってそれぞれガイド壁22、32が設けられている。
バックシューター40は、図1及び図2に示すように、整列搬送面21における上流側の端部に配置されており、傾斜搬送面11から整列搬送面21にかかる位置に移動してきたキャップCのうち不正規姿勢のキャップCを姿勢調整部10の上流方向に打ち戻すようになっている。
即ち、バックシューター40は、直線状に延在する断面円形状の主軸部40aと、この主軸部40aの両端部に同軸状に固定された一対の円板部40b、40bと、これらの円板部40b、40bの対向する面の周縁部を連結する複数(この実施の形態では6つ)の線状部材による打戻バー(打戻部材)40cとを備えている。
打戻バー40cは、金属やプラスチック等の所定の形状を維持することが可能な剛性を有する材料で断面円形の直線状の棒状に形成されており、円板部40bの周方向に等間隔に配置されている。なお、打戻バー40cは、ゴム等の弾性を有する変形容易な線状部材や、糸等の直線状態を維持できないような線状部材を直線状に張った状態で円板部40b、40bに固定するようにしてもよい。
また、バックシューター40は、主軸部40aが当該円板部40b、40bの左右に配置された回転支持部41a、41bによって回転自在に支持されるようになっている。また、一方の回転支持部41aには、バックシューター40を回転駆動する図示しないモータが設けられている。このモータは、下方に位置する打戻バー40cが上流側に移動する方向にバックシューター40を回転駆動するようになっている。
回転支持部41a、41bは、上下方向に延在するコラム部42の任意の高さ位置に固定可能な高さ調整部43に連結され、コラム部42は、台座部44に立設されている。台座部44は、搬送板62の幅方向の両側に突出すべく設けられたブラケット62aの上面に固定されるようになっている。
また、バックシューター40は、高さ調整部43によって、正規姿勢のキャップCが整列搬送面21上を下流側に通過可能な高さで、かつ不正規姿勢のキャップCが通過不可能な高さに設定されるようになっている。即ち、下方位置に回転した打戻バー40cが、姿勢調整部10の上流側から搬送されてくる正規姿勢のキャップCより高い位置で、不正規姿勢のキャップCより低い位置となるように、バックシューター40を設置することになる。
上記のように構成されたエア整列フィーダー1によれば、キャップCが上方から姿勢調整部10に投入によって供給されると、天面C2がエアの噴出側を少しでも向いているキャップCについては、起立噴出孔12aや傾斜噴出孔12bから噴出するエアによって、天面C2が下方を向いた状態に保持されながら、傾斜搬送面11に近づくことになる。
そして、天面C2が傾斜搬送面11に近接すると、当該天面C2と傾斜搬送面11との間に、起立噴出孔12a及び傾斜噴出孔12bから噴出するエアが高速で流れることになる。この高速流のエアは、その圧力が周囲の雰囲気の圧力より低くなることから、キャップCを傾斜搬送面11に吸引した状態になる。また、傾斜噴出孔12bから噴出する下流側に向かう速度成分のエアによって、キャップCが下流側に移動することになる。即ち、キャップCを傾斜搬送面11に吸引した状態で下流側に安定的に搬送することができる。
また、起立噴出孔12aから傾斜搬送面11に直交する方向のエアが噴出するので、キャップCの天面C2を傾斜搬送面11と平行に向けさせようとする力がより多くキャップCに作用することになる。従って、天面C2が傾斜搬送面11とほぼ平行になる安定状態に、キャップCの姿勢を即座に整えることができる。
一方、開口部がエアの噴出側を少しでも向いているキャップCについては、エアに対する抵抗が大きいことから、より抵抗の少ない天面C2側がエアの噴出側を向くように即座に変換されることになる。この場合も、起立噴出孔12aから傾斜搬送面11に直交する方向のエアが噴出するので、キャップCを天面C2が傾斜搬送面11と平行な方向となる正規姿勢に変換させる力がより大きくキャップCに作用することになる。従って、不正規姿勢のキャップCについても、正規姿勢に即座に変換して安定的に下流側に供給することができる。
以上の結果、姿勢調整部10において、極めて高い確率でキャップCを正規姿勢に変換することができる。
但し、キャップCの天面C2が傾斜搬送面11に平行に保持され、このキャップCの上に更にキャップCが重なった状態となる不正規姿勢のキャップCや、開口部側の重量が増大した例えばツーピースのキャップCであって外周面が傾斜搬送面11側を向いた横転状態にある不正規姿勢のキャップCについては、起立噴出孔12a及び傾斜噴出孔12bから噴出するエアに対して安定した状態になることがある。このため、このような不正規姿勢のキャップCは、姿勢調整部10から下流側に供給されることが希にではあるがあり得る。
しかし、整列部20における上流側の端部にバックシューター40を設けているので、不正規姿勢のキャップCが姿勢調整部10の下流側に供給されるのを確実に防止することができる。
即ち、上述した不正規姿勢のキャップCは、上下方向の高さが正規姿勢のキャップCに対して高くなるため、バックシューター40によって姿勢調整部10内の上流方向に確実に打ち戻すことができる。
例えば、上下に重なったキャップCについては、上方のキャップC又は上下双方のキャップCを姿勢調整部10内の上流方向に打ち戻すことができ、横転したキャップCについては、そのものを姿勢調整部10内の上流方向に打ち戻すことができる。そして、打ち戻された各キャップCは、個々に分離された状態になると共に、下方から噴出するエアによって正規姿勢に変換される確率が極めて高くなる。但し、ここで、正規姿勢に変換されなかったキャップCは、再びバックシューター40で打ち戻されることになる。
以上の結果、正規姿勢に揃えられたキャップCのみを姿勢調整部10の下流側に確実に供給することができる。しかも、キャップCを正規姿勢に揃えるために姿勢調整部10を長い区間に設ける必要がないので、省スペース化を図ることができる。
また、姿勢調整部10において正規姿勢に変換する確率が極めて高くなるので、バックシューター40まで送られる不正規姿勢のキャップCの数量を激減させることができる。従って、バックシューター40で打ち戻されるキャップCの数量を低減することができるので、下流側へのキャップCの供給効率の向上を図ることができる。
更に、整列部20においては、キャップCの天面C2と整列搬送面21との間に整列エア噴出孔21aから噴出したエアが高速流となって下流側に流れることになるので、キャップCを整列搬送面21に吸引した安定した状態で下流側に搬送することができる。しかも、キャップCがエアを介して整列搬送面21から浮いた状態になり、当該キャップCの整列搬送面21に対する摩擦力がほぼ零になること等から、整列搬送面21の幅をガイド壁22によって下流側の搬送部30に向けて漸次狭めることにより、複数のキャップCを搬送部30に供給可能な一列の状態に円滑に整列させることができる。
なお、上記実施の形態においては、バックシューター40を姿勢調整部10の上流側の端部に設けた例を示したが、このバックシューター40は、傾斜搬送面11における下流側の端部に設けるように構成してもよい。この場合も、傾斜搬送面11上を下流側に移動する正規姿勢のキャップCが通過可能な高さで、かつ傾斜搬送面11上を下流側に移動する不正規姿勢のキャップCが通過不可能な高さに設置することになる。
また、バックシューター40においては、打戻バー40cを6本設けた例を示したが、この打戻バー40cの数は、下流側に移動するキャップCの速度と、バックシューター40の回転速度との関係において、不正規姿勢のキャップCがバックシューター40の下方を素通りしないことが確実であれば、1以上のいずれの数であってもよい。ただし、打戻バー40cを複数設けることにより、バックシューター40の回転数を50〜150rpm程度の低速に設定することが好ましい。このような低速度でバックシューター40を回転することにより、当該バックシューター40や、このバックシューター40を駆動するモータ等の故障率をほぼ零にすることができる。
更に、バックシューター40は、図6(a)に示すように、打戻バー40cに代えて、主軸部40aの外周面から放射状に突出する複数の打戻プレート(打戻部材)40dを設けたもので構成してもよい。この例では、打戻プレート40dは、長方形状の板によって形成されており、主軸部40aの周方向に6等分する位置に配置されている。また、打戻プレート40dは、金属やプラスチック等の所定の形状を維持することが可能な剛性を備えた材料で形成しても、ゴム等の弾性を有する容易に変形可能な材料で形成しても、シートや布等の板状態を維持できないような材料で形成してもよい。例えば、シートや布等の変形自在な材料で打戻プレート40dを構成した場合でも、主軸部40a回りの回転による遠心力によって、当該打戻プレート40dが主軸部40aから外方に延出した状態になるので、不正規姿勢のキャップCを姿勢調整部10の上流方向に打ち戻す機能を有している。
また更に、バックシューター40は、図6(b)に示すように、打戻バー40cに代えて、主軸部40aの外周面から放射状に突出する複数の線状部材(打戻部材)40eを設けたもので構成してもよい。
この例で示す線状部材40eは、断面円形状の直線状の棒によって形成されており、主軸部40aの周方向に6等分する位置に配置されていると共に、主軸部40aの軸方向に所定の間隔をおいた複数の位置に配置されている。この線状部材40eとしても、金属やプラスチック等の所定の形状を維持する剛性を備えた材料で形成しても、ゴム等の弾性を有する変形容易な材料で形成しても、糸等の直線態を維持できないような材料で形成してもよい。また、糸等の変形自在な材料で打戻プレート40dを構成した場合でも、主軸部40aの回転による遠心力によって、当該打戻プレート40dが主軸部40aから外方に延在した状態になるので、不正規姿勢を姿勢調整部10の上流方向に打ち戻す機能を有する。
また、上記実施の形態では、キャップCを姿勢調整部10に上方から投入する例を示したが、当該姿勢調整部10における上流側のガイド壁13を排除することにより、姿勢調整部10の上流側の搬送部から当該姿勢調整部10に正規姿勢及び不正規姿勢の混在したキャップCを供給するように構成してもよい。この場合も、不正規姿勢のキャップCについては正規姿勢のキャップCに変換して、当該正規姿勢のキャップCのみを下流側に供給することができる。
本発明の一実施形態として示したエア整列フィーダーの図であって、図5のI−I線に沿う断面図である。 同エア整列フィーダーを示す図であって、図1のII−II線に沿う断面図である。 同エア整列フィーダーを示す斜視図である。 同エア整列フィーダーの傾斜搬送面を構成する箱状体を示す斜視図である。 同エア整列フィーダーを示す平面図である。 同エア整列フィーダーにおけるバックシューターの他の例を示す図であって、(a)は第1の他の例を示す斜視図であり、(b)は第2の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1 エア整列フィーダー
10 姿勢調整部
11 傾斜搬送面
12 噴出孔
12a 起立噴出孔
12b 傾斜噴出孔
20 整列部
21 整列搬送面
21a 整列エア噴出孔
30 搬送部
31 搬送面
31a 搬送エア噴出孔
40 バックシューター
40a 主軸部
40c 打戻バー(打戻部材)
40d 打戻プレート(打戻部材)
40e 線状部材(打戻部材)
C キャップ(ワーク)
C1 円筒部(筒状部)
C2 天面(端面部)

Claims (4)

  1. 下方から噴出するエアによって、筒状部の一端が端面部によって閉塞され他端が開口部とされたワークを上記端面部が下方を向いて個々に別れた状態となる正規姿勢に整えながら搬送方向の下流側に供給する姿勢調整部を備えたエア整列フィーダーであって、
    上記姿勢調整部又は当該姿勢調整部より下流側の位置に、上記正規姿勢の状態にない不正規姿勢の上記ワークを上記姿勢調整部内の上流方向に打ち戻すバックシューターを設けたことを特徴とするエア整列フィーダー。
  2. 上記姿勢調整部は、上記エアを噴出する複数の噴出孔が開口し、搬送方向の下流側に向かって漸次上方に位置すべく傾斜された傾斜搬送面を有し、
    上記噴出孔は、上記傾斜搬送面から当該傾斜搬送面に直交する方向の速度成分の大きなエアを噴出する複数の起立噴出孔と、上記傾斜搬送面から搬送方向の下流側に向かう速度成分を有するエアを噴出する複数の傾斜噴出孔とを有し、
    上記起立噴出孔と上記傾斜噴出孔とは、搬送方向及びこの搬送方向に直交する幅方向に分散されていることを特徴とする請求項1に記載のエア整列フィーダー。
  3. 上記姿勢調整部より下流側の位置には、当該姿勢調整部から連続して下流側に延在し、上記ワークを更に下流側の搬送部に供給可能とすべく当該ワークを整列させる整列部が設けられており、
    上記整列部は、搬送方向の下流側に向かって斜め上方にエアを噴出する整列エア噴出孔が複数開口する整列搬送面を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のエア整列フィーダー。
  4. 上記バックシューターは、主軸部の回りに配置され、下方位置において上流側に移動すべく回転駆動されることにより、不正規姿勢のワークを姿勢調整部内の上流方向に打ち戻す打戻部材を有していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のエア整列フィーダー。
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