JP2005329984A - 密封容器包装体。 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器の形状、大きさ、材質等の制約を受けず、容器内外のガスの出入を遮断する密封容器包装体を提供する。
【解決手段】蓋および容器本体を重合して用いる容器の包装体において、蓋と容器本体の重合部の隙間に液体を保持して容器内外のガスの出入を遮断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体を蓋および容器本体の重合部に保持することによって容器内外のガスの出入を遮断する密封容器包装体である。
スーパーマーケットなどで食材を購入し、各家庭でその購入した食材を調理して食べるという従来の形態に加え、最近では共働きのため調理の時間がない、自分の趣味の時間を多く取りたい等の理由により、家事を簡便に行いたいという意向から、調理に関してはスーパーマーケット等のバックヤードやセントラルキッチンなどで調理された調理済み食品等を購入し、家庭で食す形態が増えてきている。
一方、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの調理済食品においては、調理済食品の利便性を売りものにして個々の食品の味、量等、好みに合わせた商品開発が活発になされ、多種類の食品が市場に投入されている。また、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の惣菜販売者は、消費者の強いニーズである素材そのもののおいしさの提供、および安心・安全・健康志向に応えるため、食品保存料等を削減した惣菜等の提供を模索しているが、食品保存料を削減すると食品の腐敗開始が早くなるため、食品の安全対策が必須となっている。また、食品の腐敗に関する研究から、空気中の酸素の影響が重要であることが広く知られている。そのため、包装体内を無酸素状態で包装する種々の方法が検討されている。
例えば、内容物を入れた容器トレーや容器をガスバリアーフィルムにて密封する方法や、蓋および容器本体自体にガスバリアー機能を具備し密封する方法等が検討されている。いずれの方法も、ガスバリアーフィルム同士や蓋および容器本体を重合し、密封する方法として、ヒートシールを採用している。ヒートシールによる密封方法は樹脂からなるガスバリアーフィルム、蓋、容器本体に熱を与え、樹脂が溶融した状態で重合し、シールする方法で簡便であるため、多用されている。
例えば、特許文献1には、板状体に数個あけられた穴の縁に発熱体を配設した絶縁台板があり、その板状体上に容器のフランジ部を対応させて容器を配置し、内容物を挿入し、台紙(蓋)を被せて、コンベア装置で搬送して、次に上部から押圧板が下降してフランジ部を上下で狭持して、加熱されたシール装置の型具により容器と台紙(蓋)とを熱融着する方法が開示されている。この方法は、台紙(蓋)側を加熱しないために蓋材の熱による変形(歪み)が発生しないので、見栄え良く包装できるところが優れている。
また、液晶基板を構成するTFT基板等の製造ラインでのエッチング工程では、有害なエッチング溶液の飛散による人体への悪影響および設備の腐食を防止するべく、多数のボルト締め、パッキングにより、有害なガス、ミスト等の漏洩を防止している。特に、特許文献2にはこのような有害物質の飛散を防止するべく、エッチング工程の処理空間をエッチング槽(容器)より延長した縁板と蓋で密封空間を形成し、縁板と蓋の間をO−リングおよびパッキングにて閉塞し、さらに縁板内部を液体で満たし、その液体内に蓋の鉛直方向に延長垂下した部位を液体に浸漬することによって、蓋鉛直部と縁板の間に液体を保持し、液体による閉塞とO−リングによる物理的な閉塞を併用して密封性を実現している装置である。このような装置にすることにより、容易に保守できるような構造で、かつ、ボルト締めよりも簡便な密封方法として液体を用いた密封方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1で代表されるような方法や装置は、大きさやデザインの違う多種多様の容器毎に、それぞれに対応する発熱体が配設されたシール型具が必要であり、このような容器毎の専用シール型具を作製するには多額の費用がかかる問題があり、これらの交換には手間や労力がかかる上、保管・管理するのも難しくなる。このように業者にとっては金銭的にも場所的にも人員的にもかなりの負担となり、今後ますます多様化する様々な種類の容器に対応しきれないという問題が残されている。
また、特許文献2の密封方法は基本的に装置が主体であり、包装容器等の簡便容器では装置のような大掛かりな構造が困難である他、持ち運び性、コスト等の問題が残されている。
特開平4−189721号公報 特開2002−299311号公報
本発明は、このような問題に対し、多様化する様々な大きさ・形状に対応可能で容器内外のガスの出入を遮断する密封容器包装体を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を達成するために鋭意検討した結果、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は下記の通りである。
(1)蓋および容器本体を重合して用いる容器の包装体において、蓋と容器本体の重合部の隙間に液体を保持して容器内外のガスの出入を遮断することを特徴とする密封容器包装体。
(2)蓋および容器本体の重合部に凹凸部を具備し、その凹凸部の隙間に液体を保持することを特徴とする(1)に記載の密封容器包装体。
(3)蓋および容器本体の重合部の外側をテープで封をすることを特徴とする(1)または(2)に記載の密封容器包装体。
(4)蓋および容器本体がガスバリアー樹脂を含むことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の密封容器包装体。
(5)テープが水蒸気バリアー樹脂を含むことを特徴とする(3)に記載の密封容器包装体。
(6)テープが接着テープであることを特徴とする(3)または(5)に記載の密封容器包装体。
(7)容器内部がガス置換されていることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の密封容器包装体。
蓋と容器本体の重合部の隙間に液体を保持して容器内外のガスの出入を遮断することで簡便に密封容器包装体を実現できる。
以下、本発明について、特にその好ましい実施の態様を中心に詳細に説明する。
本発明が従来技術と最も相違するところは、特許文献1に記載の従来技術である密封方法はヒートシールによって密封する密封容器包装体であり、特許文献2に記載の従来技術である液体を用いた密封方法は装置的であり、簡便な密封容器包装体に利用するのは困難であるのに対し、本発明の密封方法は包装容器の蓋および容器本体の重合部に液体を保持することによって容器内外のガスの出入を遮断する密封容器包装体である。
上記、従来技術と相違するところの本発明でいう構成要件に基づく効果は、容器の開口部形状に拠らず、簡便に密封容器包装体を実現できることである。さらに容器の形状、大きさ、材質等の制約を受けず、ただ、蓋および容器本体の重合部隙間に液体を保持することができれば実現することが可能である。
特に、隙間に保持する液体は蓋および容器本体を重合する際に、追添しても、内容物の汁等の液体を使用しても支障はない。また、重合部の形状は液体を蓋および容器本体の隙間に保持できれば支障はなく、ただ単に平面に挟まれた重合部の隙間に液体を保持しても良い(図4のA)。蓋および容器本体の重合部に凹凸形状を具備するもの(図4のC、D、E、F)が好ましい。溝形状は凹凸状(図4のD、E)であっても、波状(図4のC、F)であっても支障はない。また、蓋および本体容器のどちらが凹部であっても、凸部であっても良い。より好ましくは保持する液体の路長を長くすることができる形状(具体的には凹凸状や波状)、さらに好ましくは該液体を容器の内外に飛散しないように堰を有している構造、最も好ましくは該液体が乾燥しないように重合部外側をテープ等でカバーする構造(図4のB、C、D、E、F)であることが挙げられる。また、保持する液体として内容物からの水分、例えば、結露水(容器内面に内容物の水分が蒸発水として付着した水分)の場合、蓋および容器本体の重合部に結露水が浸透し易いように少し隙間に開口部を空ける(図4のE、F)等の構造をしたり、蓋の側面部にらせん状のスジを施して蓋と容器本体の重合部の隙間に結露水が溜まるようにしても良い。
本発明でいう容器包装体とは、蓋および容器本体からなる形態であり、容器本体は内容物を入れるための器である。容器本体に内容物を入れる開口面は通常、上面にあり、この開口面より、内容物の出し入れ等を行うのである。ただし、開口面は上面の他、横面にあっても、内容物を出し入れすることができれば支障はない。容器本体の材質は内容物を入れることができればどのようなものでも良く、例えばプラスチック、金属、木材、紙、等の単体あるいは前記材料同士の積層等が挙げられる。また、ここでいう蓋とは、容器本体の開口面を覆うものであり、材質は内容物を入れた容器本体を覆うことができればどのようなものでも良く、形態は例えば、成型蓋、フィルム(熱収縮フィルムを含む)が挙げられる。素材としては、例えばプラスチック、金属、木材、紙、等の単体あるいは前記材料同士の積層等が挙げられる。内容物を目視確認できるという観点から上部を覆う蓋は透明であるプラスチックであることが好ましい。
本発明でいうプラスチックとは熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂をいうが、一般的に容器本体、蓋に使用される樹脂であれば何でも良い。例えば、熱可塑性樹脂ではポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、セルロースアセテート樹脂、エチレン−ビニルアルコール系共重合体樹脂(EVOH等)等が挙げられ、熱硬化性樹脂ではユリア樹脂、メラニン樹脂、キシレン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられこれらの単独樹脂または共重合樹脂等が挙げられる。
好ましくは、加工の容易さの観点より熱可塑性樹脂が良く、例えば、ポリエチレン系樹脂(HDPE、LLDPE等)、ポリプロピレン系樹脂(PP)、ポリブテン−1系樹脂(PB)、ポリ−4−メチルペンテン−1系樹脂をはじめとするポリオレフィン系樹脂(PO)、又はエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体樹脂(EMA等)、エチレン−ビニルアルコール系共重合体樹脂(EVOH等)をはじめとするポリオレフィン系樹脂変性物(PO変性物)、ポリエチレンテレフタレート系(含変性)樹脂(PET等)、ポリブチレンテレフタレート系(含変性)樹脂(PBT等)をはじめとする芳香族成分を一部含む、又はポリ乳酸系樹脂、ポリグリコール酸系樹脂をはじめとする脂肪族成分のポリエステル系樹脂(PET)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)をはじめとする塩素系樹脂、αオレフィン−一酸化炭素共重合樹脂(含同水添樹脂)、αオレフィン(エチレン、他)−スチレン共重合樹脂(含同水添樹脂)、エチレン−環状炭化水素系化合物共重合樹脂(含同水添樹脂)、ポリアミド系樹脂(Ny)、カプロラクトン系樹脂、等から少なくとも一種を主体として選択される樹脂組成物を単層もしくはこれらの多層またはこの層と異なる樹脂を積層させたもの、もしくはこれらの樹脂からなる延伸もしくは未延伸の状態が挙げられ、中でも耐熱性、ガスバリアー性の点よりポリエチレン系樹脂(特にHDPE)、ポリプロピレン系樹脂(PP)、エチレン−ビニルアルコール系共重合体樹脂(EVOH等)、ポリアミド系樹脂(Ny)、ポリエチレンテレフタレート系(含変性)樹脂(PET等)、ポリブチレンテレフタレート系(含変性)樹脂(PBT等)をはじめとする芳香族成分を一部含む、又はポリ乳酸系樹脂、ポリグリコール酸系樹脂をはじめとする脂肪族成分のポリエステル系樹脂(PET)等が好ましい。
容器本体、蓋には、これらの樹脂より構成される単層または多層構成等のフィルムおよびシートを使用することができる。また、密封性の観点よりガスバリアープラスチックであることが好ましい。
また、本発明の効果を損なわない範囲内で、公知の添加剤、例えば、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤、滑剤等を混入したり、公知の表面処理、例えば、コロナ放電処理、火焔処理、電子・プラズマ等を含む放射線照射処理、イオンエッチング処理、塩化ビニリデン等をガスバリアー塗工処理等をしてもよい。
本発明の容器、蓋に用いられるガスバリアープラスチックとしてガスバリアー性を有する樹脂を含んでもよく、無機系物質を層状に具備している樹脂層を設け、ガスバリアー性を付与してもよい。例えば、ガスバリアー性の乏しい低密度ポリエチレン樹脂層にシリカおよび/またはアルミナの無機系物質を蒸着処理にてガスバリアー性を付与しても良い。また、有機系、無機系の複合バリアー物質を用いても良い。
ガスバリアー性として二酸化炭素ガス透過量が1〜4935ml/m/day/MPa、酸素ガス透過量が1〜3948ml/m/day/MPa、窒素ガス透過量が1〜1481ml/m/day/MPaを有するものが好ましく、より好ましくは二酸化炭素ガス透過量が1〜4500ml/m/day/MPa、酸素ガス透過量が1〜2500ml/m/day/MPa、窒素ガス透過量が1〜1300ml/m/day/MPaを有するものであり、さらに好ましくは二酸化炭素ガス透過量が1〜4000ml/m/day/MPa、酸素ガス透過量が1〜1300ml/m/day/MPa、窒素ガス透過量が1〜1000ml/m/day/MPaを有するものである。最も好ましくは二酸化炭素ガス透過量が1〜1000ml/m/day/MPa、酸素ガス透過量が1〜30ml/m/day/MPa、窒素ガス透過量が1〜250ml/m/day/MPaを有するものである(ASTM−D−3985(20℃−60%RH)に準拠)。
本発明の容器開口部の形状は円形、三角形、四角形(長方形、正方形)、その他の多角形であってもよく、菱形、楕円形、曲線からなる無定形であっても支障はない。また、本発明でいう重合とは蓋および容器本体が重なり合うことを意味し、蓋および容器本体が重合し、その重合部の隙間に液体を保持することができれば良い。蓋および容器本体の一辺がヒンジ部を介して接合された、いわゆるフードパック等でも容器本体と蓋が重合し、その重合部の隙間に液体を保持することができれば良い。
さらに蓋および容器本体の高さの関係において、被包装物のボリューム感を包装容器のディスプレイ効果により発揮するという観点より、容器本体の高さが上部を覆う蓋の高さよりも低い方が良い。
本発明でいう重合部に凹凸部を具備しても良い。凹凸部を作成することによって、隙間に液体を保持しやすくすることや液体の路長を長くすることができるため、安定して容器内外のガスの出入を遮断することができるのである。図4は様々な凹凸構造例である。凹凸部の数、高さ、形状は液体が重合部に保持することができれば支障はない。また、該凹凸部が嵌合構造であっても良い。嵌合構造とは容器と蓋の重合部に容器と蓋の間を嵌め合わせるための溝を有してる形状を意味し、その嵌合部は大きく分けて、外嵌合と内嵌合と内外嵌合の3種類に分けられる。外嵌合は、容器を成形する際の金型の精度があまり必要が無く安価で簡単に作成できる形状である。一方、内嵌合は外嵌合に比べ容器を成形する際の金型精度が必要であり、コスト的に高価になるが内容物が汁分を含む惣菜等の場合、汁分の容器外への流出を防ぐことができる。さらに内外嵌合は容器を成形する際の金型の精度が要求されコスト的にかなり効果になるが、嵌合部の嵌合強度が強く、多少の衝撃が加わっても容器と蓋が外れることが無く最も高級な嵌合形状である。これらの嵌合形状の溝部に液体を保持して容器内外のガスの出入を遮断しても良い。
本発明でいう重合部末端には鍔状の結合部分(いわゆるフランジ)を具備しても良い。また、液体が乾燥しやすい場合、乾燥防止の観点より重合部末端にテープを貼っても良い。その場合、フランジ末端部をテープを張りやすい形状にするため、ほぼ鉛直である面を形成するべく、鉛直上方向および下方向にさらにフランジ部を延長しても良い。
ほぼ鉛直である面とは鉛直線方向に実質的にほぼ平行(つまり水平面と直角方向)である面のことを意味し、完全な鉛直でなくても実質的に鉛直線方向であれば多少ずれていても支障はない。また、ほぼ平面(後出)とは実質的に平らな面であることを意味し、完全な平面でなくても容器本体や蓋の素材厚さ等の多少の凸凹があっても、テープでフランジ同士を懸架して密封することができれば支障はない。このように本実施形態ではフランジ末端部にほぼ鉛直の面を具備し、延長したフランジ同士をテープで懸架して貼付することによって、容器のコーナー部分でも皺が入らないでテープを貼付することができ、容器を密封包装することができるのである。
さらに詳細に重合部およびフランジ末端部について図を用いて説明する。
図4のB、C、D、E、Fは保持する液体の乾燥防止および蓋および容器本体の封止の観点より、蓋および容器本体のフランジ末端よりフランジを延長して鉛直面を作成した場合である。
さらに、図4のC、D、E、Fは液体を保持しやすくするために、蓋および容器本体の双方に凹凸部を作成し、その双方末端よりフランジを延長して鉛直面を作成した場合である。ほぼ鉛直である面は蓋および容器本体のフランジ末端部からほぼ鉛直上下同方向にフランジを延長し、延長したフランジのうち、容器本体側にあるフランジの長さが、外側にある蓋から延長したフランジの長さより長くすることで、延長した蓋および容器本体のフランジ面同士が容器側面でほぼ平面、かつ、ほぼ鉛直面を形成することができる。
つまり、蓋および容器本体のフランジが各々ほぼ鉛直下方向に延長した場合、容器本体のフランジ末端部から延長したフランジが蓋のフランジ末端部から延長したフランジより長くすることで、蓋および容器本体を重合した際に、延長した蓋および容器本体のフランジ面同士が容器側面でほぼ平面、かつ、ほぼ鉛直面を形成する。また、蓋および容器本体のフランジが各々ほぼ鉛直上方向に延長した場合、蓋のフランジ末端部から延長したフランジが容器本体のフランジ末端部から延長したフランジより長くすることで、蓋および容器本体を重合した際に、延長した蓋および容器本体のフランジ面同士が容器側面でほぼ平面、かつ、ほぼ鉛直面を形成する。
さらに、蓋および容器本体のフランジが互いに各々ほぼ鉛直上下逆方向に延長した場合、つまり、容器本体のフランジ末端部からほぼ鉛直下方向にフランジを延長し、蓋のフランジ末端部からほぼ鉛直上方向にフランジを延長することで、蓋および容器本体を重合した際に、延長した蓋および容器本体のフランジ面同士が容器側面でほぼ平面、かつ、ほぼ鉛直面を形成する。そのほぼ平面、かつ、ほぼ鉛直面がテープで懸架されることによって密封包装容器を得られるのである。
ほぼ鉛直である面の長さ(幅)はテープで懸架することができれば特に限定されないが。蓋もしくは容器本体各々のほぼ鉛直である面の長さは2mm〜35mmであることが好ましい。蓋もしくは容器本体各々のほぼ鉛直である面の長さが2mm未満である場合、テープがうまく貼ることができなくなる場合があり、35mmを越える場合は美粧性が劣ってしまう。そのため、より好ましくは3mm〜30mmであり、さらに好ましくは4mm〜25mmである。
隙間に保持する液体は、通常、常温で流動特性を示すものであれば支障はなく、容器内外のガスの出入を遮断する役割を担い、ガスの通過する通路を塞ぐことができればよい。隙間に保持する液体として、例えば、水、食用油、機械油等の油脂類、アルコール等が挙げられる。内容物が食品である場合は、食品衛生の観点より、水、食用油、アルコール類ではエタノール等が好ましい。
テープについて説明する。本発明でいうテープとは幅をもって長く伸びている形状であって、蓋および容器本体から延長したフランジ面同士を懸架して封をすることができれば支障はない。また、テープの幅はテープ全てが一定であっても、太いところや細いところがあっても支障はない。また、テープに意図的に細い部分(切り込み等)を作成すれば、その細い部分が機械的強度が乏しく、この強度の差を利用して易開封性を付与することができる。また、テープにひも状のカットテープや糸等を具備すると、テープを剥がすことなくカットテープ等を引き裂くだけで簡単に開封することができる。
さらに、テープは接着加工してもよく、接着テープの場合、輸送、保管の観点よりテープの位置が安定することができるのである。
接着テープを用いる場合、接着テープは大きく区別すると基材層、接着剤層の2層に分けられる。基材層の材質はある程度の剛性を有していればどのようなものでも良く、プラスチック、金属、木材、紙、その他の単体あるいは前記材料同士の積層等が挙げられる。本発明の接着テープは加工性の観点および分別廃棄の観点より、一般的に容器や蓋に使用される樹脂であることが好ましく、一般的に容器や蓋に使用される樹脂とは熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂に大別される。
例えば、熱可塑性樹脂ではポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、セルロースアセテート樹脂、エチレン−ビニルアルコール系共重合体樹脂(EVOH等)等が挙げられ、熱硬化性樹脂ではユリア樹脂、メラニン樹脂、キシレン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられ、これらの単独樹脂または共重合樹脂等が挙げられる。好ましくはテープ加工の容易さの観点より熱可塑性樹脂が良く、例えば、ポリエチレン系樹脂(HDPE、LLDPE等)、ポリプロピレン系樹脂(PP)、ポリブテン−1系樹脂(PB)、ポリ−4−メチルペンテン−1系樹脂をはじめとするポリオレフィン系樹脂(PO)、又はエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体樹脂(EMA等)、エチレン−ビニルアルコール系共重合体樹脂(EVOH等)をはじめとするポリオレフィン系樹脂変性物(PO変性物)、ポリエチレンテレフタレート系(含変性)樹脂(PET等)、ポリブチレンテレフタレート系(含変性)樹脂(PBT等)をはじめとする芳香族成分を一部含む、又はポリ乳酸系樹脂、ポリグリコール酸系樹脂をはじめとする脂肪族成分のポリエステル系樹脂(PET)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)をはじめとする塩素系樹脂、αオレフィン−一酸化炭素共重合樹脂(含同水添樹脂)、αオレフィン(エチレン、他)−スチレン共重合樹脂(含同水添樹脂)、エチレン−環状炭化水素系化合物共重合樹脂(含同水添樹脂)、ポリアミド系樹脂(Ny)、カプロラクトン系樹脂、等から少なくとも一種を主体として選択される樹脂組成物を単層もしくはこれらの多層またはこの層と異なる樹脂を積層させたもの、もしくはこれらの樹脂からなる延伸もしくは未延伸のテープが挙げられる。
中でも耐熱性、ガスバリアー性の点よりポリエチレン系樹脂(特にHDPE)、ポリプロピレン系樹脂(PP)、エチレン−ビニルアルコール系共重合体樹脂(EVOH等)、ポリアミド系樹脂(Ny)、ポリエチレンテレフタレート系(含変性)樹脂(PET等)、ポリブチレンテレフタレート系(含変性)樹脂(PBT等)をはじめとする芳香族成分を一部含む、又はポリ乳酸系樹脂、ポリグリコール酸系樹脂をはじめとする脂肪族成分のポリエステル系樹脂(PET)等が好ましい。また、これらの樹脂より構成される単層または多層構成等のフィルムおよびシートである。また、多層構成の場合、多層にする方法として共押出方法、各種のラミネート方法等があるが、適宜選択すれば良い。
本発明の接着テープに用いられるフィルムには乾燥防止の観点より、水蒸気バリアプラスチックであることがさらに好ましく、ガスの散逸防止の観点よりガスバリアープラスチックであることがさらにより好ましい。
本発明における水蒸気バリアー性は0.1〜300g/m/24hrが酸素吸収機能の観点より好ましく、より好ましくは0.1〜280g/m/24hr、さらに好ましくは0.3〜260g/m/24hrである(JIS−Z−0208(40℃−90%RH)に準拠)。
本発明の接着テープに用いられるガスバリアー性を有する基材層として、接着テープにガスバリアー性を有する樹脂を含んでもよく、無機系物質を層状に具備している樹脂層を設け、ガスバリアー性を付与してもよい。例えば、ガスバリアー性の乏しい低密度ポリエチレン樹脂層にシリカおよび/またはアルミナの無機系物質を蒸着処理にてガスバリアー性を付与しても良い。また、有機系、無機系の複合バリアー物質を用いても良い。
ガスバリアー性として二酸化炭素ガス透過量が1〜4935ml/m/day/MPa、酸素ガス透過量が1〜3948ml/m/day/MPa、窒素ガス透過量が1〜1481ml/m/day/MPaを有するものが好ましく、より好ましくは二酸化炭素ガス透過量が1〜4500ml/m/day/MPa、酸素ガス透過量が1〜2500ml/m/day/MPa、窒素ガス透過量が1〜1300ml/m/day/MPaを有するものであり、さらに好ましくは二酸化炭素ガス透過量が1〜4000ml/m/day/MPa、酸素ガス透過量が1〜1300ml/m/day/MPa、窒素ガス透過量が1〜1000ml/m/day/MPaを有するものである。最も好ましくは二酸化炭素ガス透過量が1〜1000ml/m/day/MPa、酸素ガス透過量が1〜300ml/m/day/MPa、窒素ガス透過量が1〜250ml/m/day/MPaを有するものである(ASTM−D−3985(20℃−60%RH)に準拠)。
本発明に用いられるガスバリアー基材層の厚さは、用いられる樹脂の酸素ガス透過量によって異なり、前述の酸素ガス透過量が1〜1974ml/m/day/MPaである厚さを確保することが好ましい。例えば、酸素ガス透過量の少ないエチレン−ビニルアルコール系共重合体樹脂(EVOH)の場合、酸素ガス透過量の観点からは数μm程度で酸素ガス透過量を達成することは可能であるが、接着テープとしての強度(腰)が乏しいため、該テープをテープ貼付機械による作業効率が悪く、該テープの取り扱いの観点より他の強度(腰)を有する樹脂である例えばポリプロピレン系樹脂(PP)、ポリエステル系樹脂(PET)と積層する必要がある。PPとEVOHの積層構成であるガスバリアー基材層の場合、酸素ガス透過量が1〜1974ml/m2/day/MPaであることが好ましく、ガスバリアー基材層の厚さは接着テープの腰の観点より3〜150μmが好ましい。また、より好ましくは5〜120μm、さらに好ましくは8〜115μmである。
本発明でいう接着テープの接着剤層について説明する。まず、本発明でいう接着とは接着テープと袋や容器や蓋とを貼り合わせることを意味する。接着強度は適宜選択されれば良く、所望の接着強度によって接着剤の種類、塗布量等を選択すれば良く、接着強度の弱い粘着であっても接着テープと袋や容器や蓋とを貼り合わせ、密封することができれば良い。代表的な接着剤として溶剤タイプ、ホットメルトタイプ、反応性タイプ等が挙げられるが、接着性を有しているものであれば支障はなく、例えばゴム系接着剤、アクリル系接着剤、ビニルエーテル系接着剤、シリコン系接着剤や、これらの中から少なくとも一種を主体として選択される樹脂組成物が挙げられる。
好ましくは所望の接着強度を設定しやすいという観点より、ゴム系接着剤、アクリル系接着剤、ビニルエーテル系接着剤、より好ましくはゴム系接着剤、アクリル系接着剤である。さらに溶媒抽出物が少なく、不純物の少ない観点より、アクリル系接着剤がさらに好ましい。また、これらの接着剤は、本発明の効果を損なわない範囲内で、公知の添加剤、例えば、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、防曇剤、着色剤等を含有していてもよい。また、本発明の接着テープのガスバリアー基材層と接着剤層の間に部分剥離を意図的に生じる様にあらかじめガスバリアー基材層に剥離効果のあるシリコン等を印刷し、接着剤層がガスバリアー基材層より剥離して被接着体である容器本体や蓋に残る、いわゆる改竄防止印刷を具備しても良い。
ゴム系接着剤としては、例えば、シス−1,4−ポリイソプレンを主成分とする天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ポリイソブチレン、ブチルゴム等を主成分とする合成ゴム、又は、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合ゴム(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレン共重合ゴム(SIS)等を主成分とするブロックゴム等から少なくとも一種選択される接着性エラストマーに、常温で液体又は固体で分子量が数百から約1万までの無定形オリゴマー(2量体以上の中分子量重合体)の熱可塑性樹脂であるロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油樹脂、クロマン・インデン樹脂等の接着付与剤、及び、鉱油、液状ポリブテン、液状ポリイソブチレン、液状ポリアクリル酸エステル等の軟化剤等を配合したものが挙げられる。
アクリル系接着剤としては、例えば、通常Tgの低いホモポリマーであるアクリル酸アルキルエステルに代表される接着性を与える主モノマー、低級アルキル基のアクリル酸エステル、メタクリル酸アルキルエステル、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリルなど主モノマーと共重合可能でTgが高くなるような凝集性を与えるコモノマー、アクリル酸やメタクリル酸など(アクリレートなど)のカルボキシル基含有モノマーや水酸基、エポキシ基、アミノ基などの接着性を与え架橋点となる官能基含有モノマーの接着性反応物に、場合によっては上記接着付与剤、軟化剤等を配合したものが挙げられる。
ビニルエーテル系接着剤としては、例えば、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のホモポリマー又はアクリレートとのコポリマー(接着性エラストマー)で、場合によっては上記接着付与剤、軟化剤等を配合したものが挙げられる。
シリコン系接着剤としては、例えば、高分子量のポリジメチルシロキサン又はポリジメチルジフェニルシロキサンで代表されるポリマー連鎖の末端に残存シラノール基(SiOH)を持つポリマー(又は接着性エラストマー)と上記接着付与剤、軟化剤等を配合したものがある。
ガスバリアー性、特にガス置換包装の観点において接着強度を幅広く設定でき、さらに食品衛生の観点よりアクリル系、ゴム系、シリコン系接着剤が好ましい。
また、本発明に用いられる接着テープの自背面処理として、公知の剥離剤を用いて塗布してもよく、シリコン系、フッ素系、テフロン(登録商標)系、直鎖アルキルアルキレート系等が挙げられ、テープの引出し時の所望負荷によって剥離剤の種類および剥離剤の塗布量等を適宜調整すれば良い。
上記接着強度はJIS−Z−0237の180度引きはがし法による測定方法において0.1〜10N/cmであることが接着時の接着強度と剥離時の剥離強度の観点より、好ましい。より好ましくは0.2〜9.5N/cm 、さらに好ましくは0.3〜7.5N/cmである。
また、接着剤層の厚さは、用いられる接着剤によってことなるが接着強度が0.1〜10N/cmであれば良く、接着剤層の厚さに依存するものではない。例えば、アクリル系接着剤の場合、接着強度の観点より接着剤層の厚さは3〜50μmが好ましい。また、より好ましくは5〜40μm、さらに好ましくは8〜35μmである。
本発明でいうガス置換について説明する。本発明でいうガス置換とは密封容器内の空気を所望のガスに置換した包装を意味し、内容物の保存性向上や商品の色等に関する外観性等の効果が挙げられ、例えば、食品等を不活性ガス中に保持することことによって、(1)油脂成分の酸化防止、(2)ビタミン等の有効成分の保存、(3)かびや菌類や酵母の繁殖による腐敗防止、(4)色素の変色・退色防止、(5)香気の飛散防止等に効果が得られる。また、更に炭酸ガス等の制菌作用を有するガスにて置換することで内容物の保存性をさらに向上することもできる場合がある。
上記ガスは、一般に知られている制菌作用を有するガスであればいずれのものを使用しても良い。例えば、窒素、二酸化炭素(炭酸ガス)、酸素、アルゴン等が挙げられ、単独またはこれらの組み合わせて使用することができる。また、積極的にかびや菌類や酵母の殺菌目的で一般に知られるオゾンや天然および合成抗菌性物質(例えばヒノキチオール等)を用いても良い。
ガス置換方法は、いかなる方法であってもガス置換することができればよいが、一般的にガスフラッシュ方法、ノズル方法、チャンバー方法が挙げられる。ガスフラッシュ方法とは容器または袋内に所望のガスをガスフラッシュすることによって、容器または袋内の空気を置換する方法である。また、ノズル方法は主に袋物のガス置換に使用される方法であるが袋内にノズルを入れ、そのノズルより袋内の空気を脱気し、その後、該ノズルより所望のガスを袋内に導入して置換する方法である。さらに、チャンバー方式とはある空間(チャンバー)内に内容物を入れた容器または袋を入れチャンバー内部を一旦真空にし、その後チャンバー内に所望のガスを導入して容器または袋内のガス置換をする方法である。これらの方法はスピード、コスト、置換率等によって適宜、自由に選択しても良い。
また、容器または袋内のガスを吸引脱気する脱気包装においても、容器または袋内に残留するガスの組成をコントロールするために、容器または袋内のガスを所望のガスに置換してから吸引脱気することが好ましい。
容器または袋内のガス組成として、内容物が食品である場合、食品の腐敗を防止するために制菌作用を有する二酸化炭素を組成成分の一つとすることができる。その成分比率は、制菌作用の効果から3%以上が好ましく、100%であっても良い。また、食品の腐敗を防止するために殺菌作用を有するアルコール類をガス成分の一つとしても良い。その成分比率は、殺菌作用の効果から0.5%以上が好ましく、飽和蒸気状態まで含有していても良い。ここでいうアルコール類とは炭化水素の水素原子を水酸基で置換した形の化合物を示し、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等を示す。本発明のアルコール類は、食品安全の観点より、好ましくはエタノール、プロパノール、イソプロパノールであり、より好ましくはエタノール、プロパノール、さらに好ましくはエタノールである。
本発明の内容物としては主として食品類が挙げられ、生鮮3品と呼ばれる鮮魚、生肉、生野菜の他、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等で販売される惣菜(煮物、焼き物、蒸し物、炒め物)、弁当等が挙げられる。さらに、上記記載の食品包装関係以外にも密封空間内の酸素の有無を確認する必要のあるところであれば、いずれの用途に使用しても良く、例えば、精密機械部品包装やネジ等の金属部品包装や電子基板等の電機部品包装の他、医薬品、化粧品等への使用が挙げられる。
<1.容器(容器本体、蓋、接着テープ)の作成方法>
1−1.蓋
OPSシート(厚さ250μm)にLL/NY/EVOH/NYの共押しフィルム(厚さ50μm)をドライラミネートしたものを成形したものを用いた(図1)。
1−2.容器本体
フィラー入りポリプロピレン樹脂シート(PP)にLL/NY/EVOH/NYの共押しフィルム(厚さ50μm)をドライラミネートしたものを成形したものを用いた(図2)。
1−3.接着テープ
未延伸ナイロン(厚さ30μm)にアクリル系接着剤を25g/mで塗工し、10mm幅にスリットして紙管に巻いたものを用いた。
<2.実包テスト方法>
表1記載の混合ガス組成に調整したグローブボックス内において内容物を容器本体に入れ、その容器本体周縁に表1記載の液体を入れ(比較例は液体なし)、蓋を被せ、接着テープにて蓋および容器本体のほぼ鉛直面に封をした。3日後の包装容器の酸素濃度、二酸化炭素濃度を測定した(保存温度:20℃、容器内体積:500ml、内容物:油粘土200g)。
<3.気体濃度評価方法>
3−1.包装容器内空間の酸素、二酸化炭素組成比率測定
酸素、および二酸化炭素濃度計(PBI Dansensor(株)社製、商品名:チェックポイント)を用いて20℃における密封容器包装体内空間の酸素濃度および二酸化炭素濃度を測定した。窒素濃度は、100%より酸素濃度および二酸化炭素濃度を差し引いて算出した。
3−2.保存温度測定
ボタン型温度測定機(三洋電機(株)社製、商品名:ボタン型クールメモリー)を用いて温度を測定した。(評価保存温度20℃)
<4.密封容器包装体評価結果>
蓋および容器本体を用いる包装容器において、蓋と容器の稜部が重合し、該隙間に液体を保持して容器内外のガスを遮断することができた。
たとえば、実施例1と比較例1において、比較例1では初期と10日後のガス組成が変化したが、実施例1では蓋と容器本体の重合部の隙間にサラダオイルを用い、初期(酸素0.0%、二酸化炭素30.0%、窒素70.0%)と10日後(酸素0.2%、二酸化炭素28.3%、窒素71.5%)のガス組成がほぼ同じであり、容器の内外のガスの出入を遮断することができた。また、実施例1同様に様々な重合部形状でも効果があることが確認でき、さらにサラダオイルの他、水、アルコールでも効果があることが判明した。
本発明は、容器内外のガスの出入を遮断する密封容器包装体の分野で好適に利用できる。
Figure 2005329984
本発明の実施例に用いた蓋の側面図および平面図である。 本発明の実施例に用いた容器本体の側面図および平面図である。 本発明の実施例に用いた容器本体および蓋を重合した時の側面図および断面図である。 本発明の実施例に用いた容器本体および蓋を重合した時の液体の保持関係を示した断面模式図である。

Claims (7)

  1. 蓋および容器本体を重合して用いる容器の包装体において、蓋と容器本体の重合部の隙間に液体を保持して容器内外のガスの出入を遮断することを特徴とする密封容器包装体。
  2. 蓋および容器本体の重合部に凹凸部を具備し、その凹凸部の隙間に液体を保持することを特徴とする請求項1に記載の密封容器包装体。
  3. 蓋および容器本体の重合部の外側をテープで封をすることを特徴とする請求項1または2に記載の密封容器包装体。
  4. 蓋および容器本体がガスバリアー樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の密封容器包装体。
  5. テープが水蒸気バリアー樹脂を含むことを特徴とする請求項3に記載の密封容器包装体。
  6. テープが接着テープであることを特徴とする請求項3または5に記載の密封容器包装体。
  7. 容器内部がガス置換されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の密封容器包装体。
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